JPH05243613A - 発光素子およびその製造方法 - Google Patents
発光素子およびその製造方法Info
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- JPH05243613A JPH05243613A JP4440692A JP4440692A JPH05243613A JP H05243613 A JPH05243613 A JP H05243613A JP 4440692 A JP4440692 A JP 4440692A JP 4440692 A JP4440692 A JP 4440692A JP H05243613 A JPH05243613 A JP H05243613A
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- gaas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発光素子およびその製造方法に関するもの
で、p型正孔注入層を得て、高い発光効率のp−n接合
型青色LEDを提供する。 【構成】 サファイア基板11上に形成されたn型Ga
N結晶13上に、p伝導型を有したGaAs142とG
aN141を交互に積層した超格子構造を形成し、超格
子構造14上に正電極、GaN結晶13に負電極を形成
した構成の発光素子である。
で、p型正孔注入層を得て、高い発光効率のp−n接合
型青色LEDを提供する。 【構成】 サファイア基板11上に形成されたn型Ga
N結晶13上に、p伝導型を有したGaAs142とG
aN141を交互に積層した超格子構造を形成し、超格
子構造14上に正電極、GaN結晶13に負電極を形成
した構成の発光素子である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置などに用いら
れる発光ダイオードおよびその製造方法に関するもので
ある。
れる発光ダイオードおよびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、壁掛けテレビなどのディスプレー
用光源として、実用上十分な輝度と効率をもつ青色発光
ダイオード(以下、LEDと記す。)の開発が望まれて
いる。III−V族化合物半導体であるGaNは、バンドギ
ャップが室温で3.39eVあり、直接遷移型のバンド構
造を有することから、青色から紫外LED用半導体材料
として期待されている。一般に、高輝度、高効率の青色
LEDを実現するためには、これらの材料に不純物を添
加して伝導型の制御をおこない、p−n接合構造を形成
する必要がある。しかし、GaNは低抵抗のp型伝導が
得にくい材料であることが知られている。
用光源として、実用上十分な輝度と効率をもつ青色発光
ダイオード(以下、LEDと記す。)の開発が望まれて
いる。III−V族化合物半導体であるGaNは、バンドギ
ャップが室温で3.39eVあり、直接遷移型のバンド構
造を有することから、青色から紫外LED用半導体材料
として期待されている。一般に、高輝度、高効率の青色
LEDを実現するためには、これらの材料に不純物を添
加して伝導型の制御をおこない、p−n接合構造を形成
する必要がある。しかし、GaNは低抵抗のp型伝導が
得にくい材料であることが知られている。
【0003】そこで、現在までに、MIS(Metal-Insu
lator-Semiconductor)構造による青色LEDの検討が
数多くなされてきた。そして、室温で青色発光が得られ
たとの報告もいくつかある(参考文献:S.Nakamura et
al.;ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フ
ィジクス Jpn. J. Appl. Phys. 30(1991)L1998., H.A
mano et al.;アプライド・フィジクス・レターズ App
l. Phys. Lett. 48(1986)353)。
lator-Semiconductor)構造による青色LEDの検討が
数多くなされてきた。そして、室温で青色発光が得られ
たとの報告もいくつかある(参考文献:S.Nakamura et
al.;ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フ
ィジクス Jpn. J. Appl. Phys. 30(1991)L1998., H.A
mano et al.;アプライド・フィジクス・レターズ App
l. Phys. Lett. 48(1986)353)。
【0004】従来例として、GaN中にZn不純物を添
加して得られたMIS型青色LEDの構造を図6に示
す。61はサファイア基板、62はSiをドープしたn
型GaNエピタキシャル層、63はZnをドープした高
抵抗GaNエピタキシャル層、64および65はそれぞ
れAuおよびAuSn電極である。このMIS構造に順
方向のバイアスをかけると、少数キャリアが注入されて
発光が得られる。
加して得られたMIS型青色LEDの構造を図6に示
す。61はサファイア基板、62はSiをドープしたn
型GaNエピタキシャル層、63はZnをドープした高
抵抗GaNエピタキシャル層、64および65はそれぞ
れAuおよびAuSn電極である。このMIS構造に順
方向のバイアスをかけると、少数キャリアが注入されて
発光が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題を以下に述べる。 (1)ZnやMgの不純物をGaN中に添加しても、キ
ャリア濃度p〜1016cm -3以上の実用上十分な正孔濃度
が得られないこと。 (2)従来のMIS構造で得られる青色発光は深い準位
の関係する発光であるため、高発光効率化が困難なこ
と。 (3)従来のMIS構造では効率の高い少数キャリアの
注入が困難であり、高発光効率化が困難なこと。 (4)基板にサファイア、GaAs、GaPなどを用い
た場合、格子不整合差や熱膨張係数差による影響によ
り、高品質のエピタキシャル結晶が得られない。
する課題を以下に述べる。 (1)ZnやMgの不純物をGaN中に添加しても、キ
ャリア濃度p〜1016cm -3以上の実用上十分な正孔濃度
が得られないこと。 (2)従来のMIS構造で得られる青色発光は深い準位
の関係する発光であるため、高発光効率化が困難なこ
と。 (3)従来のMIS構造では効率の高い少数キャリアの
注入が困難であり、高発光効率化が困難なこと。 (4)基板にサファイア、GaAs、GaPなどを用い
た場合、格子不整合差や熱膨張係数差による影響によ
り、高品質のエピタキシャル結晶が得られない。
【0006】そこで本発明は、高密度のキャリアの注入
と高い効率の青色発光が得られ、高輝度、高発光効率の
青色発光素子を提供することを目的とする。
と高い効率の青色発光が得られ、高輝度、高発光効率の
青色発光素子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための手
段は次のとおりである。 (1)n伝導型を有したGaN結晶上に、p伝導型を有
したGaAsまたはp伝導型を有したGaPとGaNを
交互に積層した構造を有し、前記GaAsまたはGaP
とGaNを交互に積層した構造上に正電極、前記GaN
結晶に負電極を備えた発光素子とすることである。 (2)GaAs基板上にAlNとGaNまたはAlNと
GaAsまたはGaNとGaAsを交互に積層した構造
を有し、前記交互に積層した構造上にn伝導型を有した
GaN結晶を有し、前記n伝導型を有したGaN結晶上
にp伝導型を有したGaAsまたはp伝導型を有したG
aPとGaNを交互に積層した構造とを備えた発光素子
とすることである。 (3)GaP基板上にAlNとGaNまたはAlNとG
aPまたはGaNとGaPを交互に積層した構造を有
し、前記交互に積層した構造上にn伝導型を有したGa
N結晶を有し、前記n伝導型を有したGaN結晶上にp
伝導型を有したGaAsまたはp伝導型を有したGaP
とGaNを交互に積層した構造とを備えた発光素子とす
ることである。 (4)MOVPE法によりSeをn型不純物としたn伝
導型GaN結晶を形成する工程と、前記n伝導型GaN
結晶上に、MOCVD法によりZnまたはMgをp型不
純物としたp伝導型GaAsまたはp伝導型GaPとG
aNを交互に積層した構造を形成する工程と、前記Ga
AsまたはGaPとGaNを交互に積層した構造上に正
電極、前記GaN結晶に負電極を形成する工程とを備え
た発光素子の製造方法とすることである。
段は次のとおりである。 (1)n伝導型を有したGaN結晶上に、p伝導型を有
したGaAsまたはp伝導型を有したGaPとGaNを
交互に積層した構造を有し、前記GaAsまたはGaP
とGaNを交互に積層した構造上に正電極、前記GaN
結晶に負電極を備えた発光素子とすることである。 (2)GaAs基板上にAlNとGaNまたはAlNと
GaAsまたはGaNとGaAsを交互に積層した構造
を有し、前記交互に積層した構造上にn伝導型を有した
GaN結晶を有し、前記n伝導型を有したGaN結晶上
にp伝導型を有したGaAsまたはp伝導型を有したG
aPとGaNを交互に積層した構造とを備えた発光素子
とすることである。 (3)GaP基板上にAlNとGaNまたはAlNとG
aPまたはGaNとGaPを交互に積層した構造を有
し、前記交互に積層した構造上にn伝導型を有したGa
N結晶を有し、前記n伝導型を有したGaN結晶上にp
伝導型を有したGaAsまたはp伝導型を有したGaP
とGaNを交互に積層した構造とを備えた発光素子とす
ることである。 (4)MOVPE法によりSeをn型不純物としたn伝
導型GaN結晶を形成する工程と、前記n伝導型GaN
結晶上に、MOCVD法によりZnまたはMgをp型不
純物としたp伝導型GaAsまたはp伝導型GaPとG
aNを交互に積層した構造を形成する工程と、前記Ga
AsまたはGaPとGaNを交互に積層した構造上に正
電極、前記GaN結晶に負電極を形成する工程とを備え
た発光素子の製造方法とすることである。
【0008】
【作用】(1)アクセプタ不純物をGaN結晶中に添加
しても、キャリア濃度p〜1016cm-3以上の実用に足る
正孔濃度が得られない。一方、本発明を構成するGaA
sまたはGaP結晶はMOCVD法をもちいてアクセプ
ター不純物を添加することにより十分な正孔濃度(p〜
1018cm-3)が得られると同時に、本発明の構造のよう
にGaAsとGaNを交互に積層した多重量子井戸構造
またはGaPとGaNを交互に積層した多重量子井戸構
造とすることにより、実効的なバンドギャップを波長換
算で800nmから340nmまで短波長化できる。したが
って、本発明によれば、実用上十分な正孔濃度をもち、
かつバンドギャップが広い(短波長)p型層が得られ
る。 (2)GaAsとGaNを交互に積層した多重量子井戸
構造またはGaPとGaNを交互に積層した多重量子井
戸構造では、その状態密度は階段状の分布をもつように
なり、バンドギャップ付近における状態密度が著しく増
加する。そのため、室温で高い青色発光効率が得られ
る。 (3)p型層を多重量子井戸構造とすることにより、格
子不整合のある系でも接合を形成できるため、材料の選
択の自由度が増す。 (6)あらかじめ電子デバイスや光デバイスを形成した
GaAsを基板として用いることで、青色LEDとこれ
らの電子デバイスや光デバイス(例えばGaAsFE
T)との集積化を可能とする。 (7)基板にサファイア、GaAs、GaPなどを用い
ても、歪を有した多層構造により格子不整合差や熱膨張
係数差による影響を緩和でき、高品質のエピタキシャル
結晶が得られる。
しても、キャリア濃度p〜1016cm-3以上の実用に足る
正孔濃度が得られない。一方、本発明を構成するGaA
sまたはGaP結晶はMOCVD法をもちいてアクセプ
ター不純物を添加することにより十分な正孔濃度(p〜
1018cm-3)が得られると同時に、本発明の構造のよう
にGaAsとGaNを交互に積層した多重量子井戸構造
またはGaPとGaNを交互に積層した多重量子井戸構
造とすることにより、実効的なバンドギャップを波長換
算で800nmから340nmまで短波長化できる。したが
って、本発明によれば、実用上十分な正孔濃度をもち、
かつバンドギャップが広い(短波長)p型層が得られ
る。 (2)GaAsとGaNを交互に積層した多重量子井戸
構造またはGaPとGaNを交互に積層した多重量子井
戸構造では、その状態密度は階段状の分布をもつように
なり、バンドギャップ付近における状態密度が著しく増
加する。そのため、室温で高い青色発光効率が得られ
る。 (3)p型層を多重量子井戸構造とすることにより、格
子不整合のある系でも接合を形成できるため、材料の選
択の自由度が増す。 (6)あらかじめ電子デバイスや光デバイスを形成した
GaAsを基板として用いることで、青色LEDとこれ
らの電子デバイスや光デバイス(例えばGaAsFE
T)との集積化を可能とする。 (7)基板にサファイア、GaAs、GaPなどを用い
ても、歪を有した多層構造により格子不整合差や熱膨張
係数差による影響を緩和でき、高品質のエピタキシャル
結晶が得られる。
【0009】
【実施例】本発明の第1の実施例を図面に基づいて説明
する。図1(a)は、GaN青色LEDの構造断面図を
示す。11はサファイア基板、12はAlN緩衝層、1
3はSiドープn型GaN層、14はZnドープp型G
aAs/GaN超格子層である。GaAs/GaN超格
子層14を構成するGaAs141とGaN142の層
厚はどちらも1nmとした。GaAs/GaN超格子層1
4の実効的バンドギャップは、ヘテロ接合によって形成
されるポテンシャル井戸中の量子準位により決定され
る。この井戸中に形成される量子準位の深さは井戸層お
よび障壁層の膜厚に依存するため、GaAsおよびGa
Nの各層の膜厚を変えることによって、実効的バンドギ
ャップを波長換算で約800nmから360nmまで変化で
きる。本実施例では超格子層14の実効的な吸収端は、
440nmとなった。SiおよびZn濃度はともに1×1
018cm-3とした。15および16はそれぞれAuおよび
Al電極である。
する。図1(a)は、GaN青色LEDの構造断面図を
示す。11はサファイア基板、12はAlN緩衝層、1
3はSiドープn型GaN層、14はZnドープp型G
aAs/GaN超格子層である。GaAs/GaN超格
子層14を構成するGaAs141とGaN142の層
厚はどちらも1nmとした。GaAs/GaN超格子層1
4の実効的バンドギャップは、ヘテロ接合によって形成
されるポテンシャル井戸中の量子準位により決定され
る。この井戸中に形成される量子準位の深さは井戸層お
よび障壁層の膜厚に依存するため、GaAsおよびGa
Nの各層の膜厚を変えることによって、実効的バンドギ
ャップを波長換算で約800nmから360nmまで変化で
きる。本実施例では超格子層14の実効的な吸収端は、
440nmとなった。SiおよびZn濃度はともに1×1
018cm-3とした。15および16はそれぞれAuおよび
Al電極である。
【0010】GaAs/GaN層14を構成するGaA
s層141にZnを添加すると、GaAs層141はp
伝導型となり、GaAs/GaN超格子層14において
は正孔がキャリアとして働くようになる。n型GaN層
13および超格子構造14とでバンドギャップエネルギ
ーの異なる2種類の半導体層を積層したシングルヘテロ
構造となる。本発明の構造のバンド図を図1(b)に示
す。本発明のAu電極15側に正、Al電極16側に負
バイアスをかけると、Siドープn型GaN層13から
Znドープp型GaAs/GaN超格子層14に電子が
注入され、同様にZnドープp型GaAs/GaN超格
子層14からSiドープn型GaN層13に正孔が注入
される。とくにGaAs/GaN超格子層14の実効的
バンドギャップはGaN層13のバンドギャップより小
さいため、おもにGaN層13からGaAs/GaN超
格子層14に電子が注入され、GaAs/GaN超格子
構造14に高密度の電子および光子が閉じ込められる。
電圧−電流特性においてはp−n接合構造の形成を示す
整流特性が得られた。本構造のLEDによって、波長約
440nmの強い青色発光が室温において得られた。また
外部量子効率は1%が得られた。
s層141にZnを添加すると、GaAs層141はp
伝導型となり、GaAs/GaN超格子層14において
は正孔がキャリアとして働くようになる。n型GaN層
13および超格子構造14とでバンドギャップエネルギ
ーの異なる2種類の半導体層を積層したシングルヘテロ
構造となる。本発明の構造のバンド図を図1(b)に示
す。本発明のAu電極15側に正、Al電極16側に負
バイアスをかけると、Siドープn型GaN層13から
Znドープp型GaAs/GaN超格子層14に電子が
注入され、同様にZnドープp型GaAs/GaN超格
子層14からSiドープn型GaN層13に正孔が注入
される。とくにGaAs/GaN超格子層14の実効的
バンドギャップはGaN層13のバンドギャップより小
さいため、おもにGaN層13からGaAs/GaN超
格子層14に電子が注入され、GaAs/GaN超格子
構造14に高密度の電子および光子が閉じ込められる。
電圧−電流特性においてはp−n接合構造の形成を示す
整流特性が得られた。本構造のLEDによって、波長約
440nmの強い青色発光が室温において得られた。また
外部量子効率は1%が得られた。
【0011】次に、作製の工程の一例を図2を用いて説
明する。本実施例では成長方法として、常圧有機金属化
学気相成長(以下、MOCVDと記す。)法を採用し
た。まず図2(a)のサファイア基板上に11上にAl
N緩衝層12を形成し(図2(b))、その後Siドー
プn型GaN13を形成した(図2(c))。基板は
(0001)サファイア基板を用いた。アルミニウムの
原料としてトリメチルアルミニウム(TMA)、ガリウ
ムの原料としてトリメチルガリウム(TMG)、窒素の
原料としてアンモニア(NH3)を用い、キャリアガス
には水素を用いた。また不純物であるシリコンの原料に
は、シラン(SiH4)を用いた。まず、サファイア基
板11を水素気流中、1000℃でMOCVD反応炉内
において加熱処理を行い、表面の欠陥を取り除く。基板
の加熱処理においては、まずリアクティブイオンエッチ
法などを用いて表面をエッチングした後、加熱処理を行
えばその効果は上がり、エピタキシャル膜の品質が向上
する。その後、TMAおよびNH3を反応炉内に導入し
て、成長温度1000℃でAlN緩衝層12を形成す
る。TMAおよびNH3の供給流量はそれぞれ5×10
-5mol/minと3×10-2mol/minとした。
総水素流量は2l/minとした。次にTMG、NH3
およびSiH4を反応炉内に導入して、成長温度100
0℃でSiドープn型GaN層13を形成する。TM
G、NH3およびSiH4の供給流量はそれぞれ5×10
-5mol/min、3×10-2mol/minおよび1
×10-9mol/minとした。
明する。本実施例では成長方法として、常圧有機金属化
学気相成長(以下、MOCVDと記す。)法を採用し
た。まず図2(a)のサファイア基板上に11上にAl
N緩衝層12を形成し(図2(b))、その後Siドー
プn型GaN13を形成した(図2(c))。基板は
(0001)サファイア基板を用いた。アルミニウムの
原料としてトリメチルアルミニウム(TMA)、ガリウ
ムの原料としてトリメチルガリウム(TMG)、窒素の
原料としてアンモニア(NH3)を用い、キャリアガス
には水素を用いた。また不純物であるシリコンの原料に
は、シラン(SiH4)を用いた。まず、サファイア基
板11を水素気流中、1000℃でMOCVD反応炉内
において加熱処理を行い、表面の欠陥を取り除く。基板
の加熱処理においては、まずリアクティブイオンエッチ
法などを用いて表面をエッチングした後、加熱処理を行
えばその効果は上がり、エピタキシャル膜の品質が向上
する。その後、TMAおよびNH3を反応炉内に導入し
て、成長温度1000℃でAlN緩衝層12を形成す
る。TMAおよびNH3の供給流量はそれぞれ5×10
-5mol/minと3×10-2mol/minとした。
総水素流量は2l/minとした。次にTMG、NH3
およびSiH4を反応炉内に導入して、成長温度100
0℃でSiドープn型GaN層13を形成する。TM
G、NH3およびSiH4の供給流量はそれぞれ5×10
-5mol/min、3×10-2mol/minおよび1
×10-9mol/minとした。
【0012】次に図2(d)に示すように、TMGとア
ルシン(AsH3)を用いてp型GaAs層141を1n
m、TMGとNH3を用いてGaN層142を1nm、原料
ガスを交互供給することにより交互に200周期成長さ
せた。p型GaAs層141へのドーパントであるZn
の原料にはジメチル亜鉛(DMZ)を用いた。p型Ga
As層141に対しては、TMG、AsH3およびDM
Zの供給流量はそれぞれ5×10-5mol/min、1
×10-3mol/minおよび1×10-7mol/mi
nとした。またGaN層142に対しては、TMGとN
H3の供給流量はそれぞれ5×10-5mol/min、
3×10-2mol/minとした。これらの原料ガスを
バルブ操作により交互に反応炉内に供給することにより
GaAs層141とGaN層142の多層構造の形成を
行った。GaAs層141の成長およびGaN層142
の成長のどちらの後にも、ヘテロ界面の急峻性を増すた
めに10秒間の水素ガスのパージ時間をもうけ、その後
に次の成長を行った。
ルシン(AsH3)を用いてp型GaAs層141を1n
m、TMGとNH3を用いてGaN層142を1nm、原料
ガスを交互供給することにより交互に200周期成長さ
せた。p型GaAs層141へのドーパントであるZn
の原料にはジメチル亜鉛(DMZ)を用いた。p型Ga
As層141に対しては、TMG、AsH3およびDM
Zの供給流量はそれぞれ5×10-5mol/min、1
×10-3mol/minおよび1×10-7mol/mi
nとした。またGaN層142に対しては、TMGとN
H3の供給流量はそれぞれ5×10-5mol/min、
3×10-2mol/minとした。これらの原料ガスを
バルブ操作により交互に反応炉内に供給することにより
GaAs層141とGaN層142の多層構造の形成を
行った。GaAs層141の成長およびGaN層142
の成長のどちらの後にも、ヘテロ界面の急峻性を増すた
めに10秒間の水素ガスのパージ時間をもうけ、その後
に次の成長を行った。
【0013】その後図2(e)に示すようにAuおよび
Alの金属蒸着により電極15および16を形成した。
LEDの構造はサファイア基板が絶縁体であることか
ら、電極はZnドープp型GaAs/GaN超格子層1
4の一部をフォトリソグラフィを用いて反応性イオンエ
ッチングにより、Siドープn型GaN層13までエッ
チングした。電極はZnドープp型GaAs/GaN超
格子層14にはAu15、Siドープn型GaN層13
にはAl16を用いた。成長後長時間エピタキシャル膜
を空気中に放置すると良好なオーミク電極が得られ難く
なるため成長後すぐに電極を形成することが望ましい
が、それが不可能であれば、ドライエッチなどを用いて
まず表面酸化膜をエッチング除去した後に電極を形成し
なければならない。
Alの金属蒸着により電極15および16を形成した。
LEDの構造はサファイア基板が絶縁体であることか
ら、電極はZnドープp型GaAs/GaN超格子層1
4の一部をフォトリソグラフィを用いて反応性イオンエ
ッチングにより、Siドープn型GaN層13までエッ
チングした。電極はZnドープp型GaAs/GaN超
格子層14にはAu15、Siドープn型GaN層13
にはAl16を用いた。成長後長時間エピタキシャル膜
を空気中に放置すると良好なオーミク電極が得られ難く
なるため成長後すぐに電極を形成することが望ましい
が、それが不可能であれば、ドライエッチなどを用いて
まず表面酸化膜をエッチング除去した後に電極を形成し
なければならない。
【0014】ここで、p型GaAs層141とGaN層
142の膜厚を1nmとしたが、量子効果を有する範囲内
で、またコヒーレント成長の臨界膜厚範囲内であればそ
れぞれの膜厚を変えることも可能である。
142の膜厚を1nmとしたが、量子効果を有する範囲内
で、またコヒーレント成長の臨界膜厚範囲内であればそ
れぞれの膜厚を変えることも可能である。
【0015】尚、本発明の第1、第2の実施例におい
て、基板にサファイア基板を用いたが、n型GaAs基
板やn型GaP基板でも同様に利用できる。
て、基板にサファイア基板を用いたが、n型GaAs基
板やn型GaP基板でも同様に利用できる。
【0016】一般に、サファイア結晶は高価であり、ま
たサファイア上にIII−V族半導体膜を成長する際非
常に高度な技術を必要とする。今後、コストや大面積化
を考えた場合、さらに高品質で大面積のものが安価に得
られる結晶をサファイア結晶の代わりに用いることが期
待される。サファイア結晶と格子定数が近いという点で
はGaAs晶が有望であり、成長前の前処理が容易であ
ることやFETやレーザ素子との集積化のメリットなど
からもGaAs結晶が基板としてもっとも有望と考えら
れる。また、GaP結晶も基板の候補として有望であ
る。サファイア結晶より簡単に手に入るGaAs基板を
用いることにより、図1の実施例に示した構造をGaA
s基板上に作ることができる。次に第3の実施例を図面
に基づいて説明する。
たサファイア上にIII−V族半導体膜を成長する際非
常に高度な技術を必要とする。今後、コストや大面積化
を考えた場合、さらに高品質で大面積のものが安価に得
られる結晶をサファイア結晶の代わりに用いることが期
待される。サファイア結晶と格子定数が近いという点で
はGaAs晶が有望であり、成長前の前処理が容易であ
ることやFETやレーザ素子との集積化のメリットなど
からもGaAs結晶が基板としてもっとも有望と考えら
れる。また、GaP結晶も基板の候補として有望であ
る。サファイア結晶より簡単に手に入るGaAs基板を
用いることにより、図1の実施例に示した構造をGaA
s基板上に作ることができる。次に第3の実施例を図面
に基づいて説明する。
【0017】図3においては、GaN青色LEDの構造
断面図を示す。31はGaAs基板、32はGaAs/
GaN超格子層緩衝層、33はSiドープn型GaN
層、34はZnドープp型GaAs/GaN超格子層で
ある。GaAs/GaN超格子層32および34を構成
するGaAs321と341とGaN322と342の
層厚はすべて1nmとした。GaAs/GaN超格子層3
4の実効的バンドギャップは井戸層および障壁層の膜厚
に依存する。本実施例では超格子層34の実効的な吸収
端は、440nmとなった。基板として図1ではサファイ
ア基板11を用いているが、図3に示すようにGaAs
基板31を用いた場合は、緩衝層としてGaAs/Ga
N超格子層32をGaAs基板31とSiドープn型G
aN層33との間に介在させることで、格子不整合差や
熱膨張係数差によるミスフィット転位の発生およびその
転位の伝搬をより効果的に抑制でき、高品質のLED構
造エピタキシャル膜が得られる。このGaAs/GaN
超格子層緩衝層32を用いると、その上のSiドープn
型GaN層33の転位密度は1×104cm-3と極めて低
い良質の結晶が得られた。SiおよびZn濃度はともに
1×1018cm-3とした。35および36はそれぞれAu
およびAl電極である。GaAs/GaN層34を構成
するGaAs層341にZnを添加すると、GaAs層
341はp伝導型となり、GaAs/GaN超格子層3
4においては正孔がキャリアとして働くようになった。
断面図を示す。31はGaAs基板、32はGaAs/
GaN超格子層緩衝層、33はSiドープn型GaN
層、34はZnドープp型GaAs/GaN超格子層で
ある。GaAs/GaN超格子層32および34を構成
するGaAs321と341とGaN322と342の
層厚はすべて1nmとした。GaAs/GaN超格子層3
4の実効的バンドギャップは井戸層および障壁層の膜厚
に依存する。本実施例では超格子層34の実効的な吸収
端は、440nmとなった。基板として図1ではサファイ
ア基板11を用いているが、図3に示すようにGaAs
基板31を用いた場合は、緩衝層としてGaAs/Ga
N超格子層32をGaAs基板31とSiドープn型G
aN層33との間に介在させることで、格子不整合差や
熱膨張係数差によるミスフィット転位の発生およびその
転位の伝搬をより効果的に抑制でき、高品質のLED構
造エピタキシャル膜が得られる。このGaAs/GaN
超格子層緩衝層32を用いると、その上のSiドープn
型GaN層33の転位密度は1×104cm-3と極めて低
い良質の結晶が得られた。SiおよびZn濃度はともに
1×1018cm-3とした。35および36はそれぞれAu
およびAl電極である。GaAs/GaN層34を構成
するGaAs層341にZnを添加すると、GaAs層
341はp伝導型となり、GaAs/GaN超格子層3
4においては正孔がキャリアとして働くようになった。
【0018】本発明のAu電極35側に正、Al電極3
6側に負バイアスをかけると、GaAs/GaN超格子
層34の実効的バンドギャップはGaN層33のバンド
ギャップより小さいため、おもにGaN層33からGa
As/GaN超格子層34に電子が注入され、GaAs
/GaN超格子構造34に高密度の電子および光子が閉
じ込められた。電圧−電流特性においてはp−n接合構
造の形成を示す整流特性が得られた。本構造のLEDに
よって、波長約440nmの強い青色発光が室温において
得られた。また外部量子効率は5%が得られた。
6側に負バイアスをかけると、GaAs/GaN超格子
層34の実効的バンドギャップはGaN層33のバンド
ギャップより小さいため、おもにGaN層33からGa
As/GaN超格子層34に電子が注入され、GaAs
/GaN超格子構造34に高密度の電子および光子が閉
じ込められた。電圧−電流特性においてはp−n接合構
造の形成を示す整流特性が得られた。本構造のLEDに
よって、波長約440nmの強い青色発光が室温において
得られた。また外部量子効率は5%が得られた。
【0019】尚、本実施例ではn型GaN層33より負
電極をとったが、GaAs基板32にn型基板をもちい
て、基板から負電極をとることも可能である。
電極をとったが、GaAs基板32にn型基板をもちい
て、基板から負電極をとることも可能である。
【0020】次に本発明の第4の実施例である製造の工
程の一例を図4を用いて説明する。まず、GaAs基板
の酸化膜を除去した後、図4(b)のように例えばMO
CVD法により成長を行った。まず図4(a)のGaA
s基板上に31上にGaAs/GaN超格子緩衝層32
を形成し(図4(b))、その後Siドープn型GaN
33を形成した(図4(c))。基板は(001)Ga
As基板を用いた。まずGaAs/GaN超格子緩衝層
32はTMGとアルシン(AsH3)を用いてGaAs
層321を1nm、TMGとNH3を用いてGaN層32
2を1nm、原料ガスを交互供給することにより交互に5
0周期成長させた。GaAs層321に対しては、TM
GとAsH3の供給流量はそれぞれ5×10-5mol/
minと1×10-3mol/min。またGaN層32
2に対しては、TMGとNH3の供給流量はそれぞれ5
×10-5mol/min、3×10-2mol/minと
した。これらの原料ガスをバルブ操作により交互に反応
炉内に供給することによりGaAs層321とGaN層
322の多層構造の形成を行った。GaAs層321の
成長およびGaN層322の成長のどちらの後にも、ヘ
テロ界面の急峻性を増すために10秒間の水素ガスのパ
ージ時間をもうけ、その後に次の成長を行った。本実施
例のようにGaAs/GaN超格子緩衝層32を形成す
ることにより、基板との格子定数差および熱膨張係数差
による影響を緩和し、高品質のエピタキシャル層の形成
が可能となった。
程の一例を図4を用いて説明する。まず、GaAs基板
の酸化膜を除去した後、図4(b)のように例えばMO
CVD法により成長を行った。まず図4(a)のGaA
s基板上に31上にGaAs/GaN超格子緩衝層32
を形成し(図4(b))、その後Siドープn型GaN
33を形成した(図4(c))。基板は(001)Ga
As基板を用いた。まずGaAs/GaN超格子緩衝層
32はTMGとアルシン(AsH3)を用いてGaAs
層321を1nm、TMGとNH3を用いてGaN層32
2を1nm、原料ガスを交互供給することにより交互に5
0周期成長させた。GaAs層321に対しては、TM
GとAsH3の供給流量はそれぞれ5×10-5mol/
minと1×10-3mol/min。またGaN層32
2に対しては、TMGとNH3の供給流量はそれぞれ5
×10-5mol/min、3×10-2mol/minと
した。これらの原料ガスをバルブ操作により交互に反応
炉内に供給することによりGaAs層321とGaN層
322の多層構造の形成を行った。GaAs層321の
成長およびGaN層322の成長のどちらの後にも、ヘ
テロ界面の急峻性を増すために10秒間の水素ガスのパ
ージ時間をもうけ、その後に次の成長を行った。本実施
例のようにGaAs/GaN超格子緩衝層32を形成す
ることにより、基板との格子定数差および熱膨張係数差
による影響を緩和し、高品質のエピタキシャル層の形成
が可能となった。
【0021】次に図4(d)に示すように、TMGとア
ルシン(AsH3)を用いてp型GaAs層341を1n
m、TMGとNH3を用いてGaN層342を1nm、原料
ガスを交互供給することにより交互に200周期成長さ
せた。p型GaAs層341へのドーパントであるZn
の原料にはジメチル亜鉛(DMZ)を用いた。p型Ga
As層341に対しては、TMG、AsH3およびDM
Zの供給流量はそれぞれ5×10-5mol/min、1
×10-3mol/minおよび1×10-7mol/mi
nとした。またGaN層342に対しては、TMGとN
H3の供給流量はそれぞれ5×10-5mol/min、
3×10-2mol/minとした。この際もGaAs層
341の成長およびGaN層342の成長のどちらの後
にも、ヘテロ界面の急峻性を増すために10秒間の水素
ガスのパージ時間をもうけ、その後に次の成長を行っ
た。
ルシン(AsH3)を用いてp型GaAs層341を1n
m、TMGとNH3を用いてGaN層342を1nm、原料
ガスを交互供給することにより交互に200周期成長さ
せた。p型GaAs層341へのドーパントであるZn
の原料にはジメチル亜鉛(DMZ)を用いた。p型Ga
As層341に対しては、TMG、AsH3およびDM
Zの供給流量はそれぞれ5×10-5mol/min、1
×10-3mol/minおよび1×10-7mol/mi
nとした。またGaN層342に対しては、TMGとN
H3の供給流量はそれぞれ5×10-5mol/min、
3×10-2mol/minとした。この際もGaAs層
341の成長およびGaN層342の成長のどちらの後
にも、ヘテロ界面の急峻性を増すために10秒間の水素
ガスのパージ時間をもうけ、その後に次の成長を行っ
た。
【0022】その後図4(e)に示すようにAuおよび
Alの金属蒸着により電極35および36を形成した。
電極はZnドープp型GaAs/GaN超格子層34の
一部をフォトリソグラフィを用いて反応性イオンエッチ
ングにより、Siドープn型GaN層33までエッチン
グした。電極はZnドープp型GaAs/GaN超格子
層34にはAu35、Siドープn型GaN層33には
Al36を用いた。さらにここでも成長後長時間エピタ
キシャル膜を空気中に放置すると良好なオーミク電極が
得られ難くなるため成長後すぐに電極を形成することが
望ましいが、それが不可能であれば、ドライエッチなど
を用いてまず表面酸化膜をエッチング除去した後に電極
を形成しなければならない。
Alの金属蒸着により電極35および36を形成した。
電極はZnドープp型GaAs/GaN超格子層34の
一部をフォトリソグラフィを用いて反応性イオンエッチ
ングにより、Siドープn型GaN層33までエッチン
グした。電極はZnドープp型GaAs/GaN超格子
層34にはAu35、Siドープn型GaN層33には
Al36を用いた。さらにここでも成長後長時間エピタ
キシャル膜を空気中に放置すると良好なオーミク電極が
得られ難くなるため成長後すぐに電極を形成することが
望ましいが、それが不可能であれば、ドライエッチなど
を用いてまず表面酸化膜をエッチング除去した後に電極
を形成しなければならない。
【0023】ここで、p型GaAs層341とGaN層
342の膜厚を1nmとしたが、量子効果を有する範囲内
で、またコヒーレント成長の臨界膜厚範囲内であればそ
れぞれの膜厚を変えることも可能である。
342の膜厚を1nmとしたが、量子効果を有する範囲内
で、またコヒーレント成長の臨界膜厚範囲内であればそ
れぞれの膜厚を変えることも可能である。
【0024】さらに例えば上述のようにn型GaAs基
板を用いる場合は、その上に形成する結晶として緩衝層
としてAlNとGaNまたはAlNとGaAsを交互に
積層した構造を用いたり、単にAlN、GaNまたはG
aAsを用いることもできる。
板を用いる場合は、その上に形成する結晶として緩衝層
としてAlNとGaNまたはAlNとGaAsを交互に
積層した構造を用いたり、単にAlN、GaNまたはG
aAsを用いることもできる。
【0025】尚、図5に示すように、本発明は、あらか
じめ電子デバイスや光デバイスを形成したGaAsを基
板として用いることで、青色LED51とこれらの電子
デバイスや光デバイス(例えばGaAsFET52)と
の集積化を可能とするものである。GaAsFET52
は青色LED51の駆動回路に用いている。
じめ電子デバイスや光デバイスを形成したGaAsを基
板として用いることで、青色LED51とこれらの電子
デバイスや光デバイス(例えばGaAsFET52)と
の集積化を可能とするものである。GaAsFET52
は青色LED51の駆動回路に用いている。
【0026】本発明の実施例において多重量子井戸層を
構成するGaAs層のかわりに、GaP層を用いて、G
aP/GaN多重量子井戸としても同様な効果が期待で
きる。
構成するGaAs層のかわりに、GaP層を用いて、G
aP/GaN多重量子井戸としても同様な効果が期待で
きる。
【0027】
【発明の効果】本発明の効果は、本発明によれば、p伝
導型正孔注入層を再現性よく容易に得ることができ、高
密度のキャリアの注入と高い効率の青色発光が得られる
という効果がある。そのため、従来にないLEDや半導
体レーザなどの高輝度、高効率の青色発光素子が実現で
き、工業的価値は極めて高い。
導型正孔注入層を再現性よく容易に得ることができ、高
密度のキャリアの注入と高い効率の青色発光が得られる
という効果がある。そのため、従来にないLEDや半導
体レーザなどの高輝度、高効率の青色発光素子が実現で
き、工業的価値は極めて高い。
【図1】本発明の第1の実施例である青色LEDの構造
断面図およびバンド図
断面図およびバンド図
【図2】本発明の第2の実施例である青色LEDの製造
工程断面図
工程断面図
【図3】本発明の第3の実施例である青色LEDの断面
図
図
【図4】本発明の第4の実施例である青色LEDの製造
工程断面図
工程断面図
【図5】本発明の第6の実施例である青色LEDとGa
As素子との集積化素子の構造断面図
As素子との集積化素子の構造断面図
【図6】GaNを用いた従来のMIS構造LEDの構造
断面図
断面図
11 サファイア基板 12 AlN緩衝層 13 Siドープn型GaN層 14 Znドープp型GaAs/GaN超格子層 15 Au電極 16 Al電極 31 GaAs基板 32 GaAs/GaN緩衝層 33 Siドープn型GaN層 34 Znドープp型GaAs/GaN超格子層 35 Au電極 36 Al電極
Claims (11)
- 【請求項1】n伝導型を有したGaN結晶上に、p伝導
型を有したGaAsまたはp伝導型を有したGaPとG
aNを交互に積層した構造を有し、前記GaAsまたは
GaPとGaNを交互に積層した構造上に正電極、前記
GaN結晶に負電極を備えたことを特徴とする発光素
子。 - 【請求項2】サファイア基板上に、n伝導型を有したG
aN結晶、およびp伝導型を有したGaAsまたはp伝
導型を有したGaPとGaNを交互に積層した構造とを
備えたことを特徴とする請求項1記載の発光素子。 - 【請求項3】GaAs基板上にAlNとGaNまたはA
lNとGaAsまたはGaNとGaAsを交互に積層し
た構造を有し、前記交互に積層した構造上にn伝導型を
有したGaN結晶を有し、前記n伝導型を有したGaN
結晶上にp伝導型を有したGaAsまたはp伝導型を有
したGaPとGaNを交互に積層した構造とを備えたこ
とを特徴とする発光素子。 - 【請求項4】GaP基板上にAlNとGaNまたはAl
NとGaPまたはGaNとGaPを交互に積層した構造
を有し、前記交互に積層した構造上にn伝導型を有した
GaN結晶を有し、前記n伝導型を有したGaN結晶上
にp伝導型を有したGaAsまたはp伝導型を有したG
aPとGaNを交互に積層した構造とを備えたことを特
徴とする発光素子。 - 【請求項5】MOVPE法によりSiをn型不純物とし
たn伝導型GaN結晶を形成する工程と、前記n伝導型
GaN結晶上に、MOCVD法によりZnまたはMgを
p型不純物としたp伝導型GaAsまたはp伝導型Ga
PとGaNを交互に積層した構造を形成する工程と、前
記GaAsまたはGaPとGaNを交互に積層した構造
上に正電極、前記GaN結晶に負電極を形成する工程と
を備えたことを特徴とする発光素子の製造方法。 - 【請求項6】サファイア基板上にAlNまたはGaNま
たはGaAs緩衝層を形成する工程と、前記緩衝層上に
n伝導型を有したGaN結晶を形成する工程を備えたこ
とを特徴とする請求項5記載の発光素子の製造方法。 - 【請求項7】サファイア基板上にAlNとGaNまたは
AlNとGaAsまたはGaNとGaAsを交互に積層
した構造の緩衝層を形成する工程と、前記緩衝層上にn
伝導型を有したGaN結晶を形成する工程を備えたこと
を特徴とする請求項5記載の発光素子の製造方法。 - 【請求項8】GaAs基板上にAlNまたはGaNまた
はGaAs緩衝層を形成する工程と、前記緩衝層上にn
伝導型を有したGaN結晶を形成する工程を備えたこと
を特徴とする請求項5の発光素子の製造方法。 - 【請求項9】GaAs基板上にAlNとGaNまたはA
lNとGaAsまたはGaNとGaAsを交互に積層し
た構造の緩衝層を形成する工程と、前記緩衝層上にn伝
導型を有したGaN結晶を形成する工程を備えたことを
特徴とする請求項4の発光素子の製造方法。 - 【請求項10】GaP基板上にAlNまたはGaNまた
はGaP緩衝層を形成する工程と、前記緩衝層上にn伝
導型を有したGaN結晶を形成する工程を備えたことを
特徴とする請求項5の発光素子の製造方法。 - 【請求項11】GaP基板上にAlNとGaNまたはA
lNとGaPまたはGaNとGaPを交互に積層した構
造の緩衝層を形成する工程と、前記緩衝層上にn伝導型
を有したGaN結晶を形成する工程を備えたことを特徴
とする請求項5の発光素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4440692A JPH05243613A (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 発光素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4440692A JPH05243613A (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 発光素子およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05243613A true JPH05243613A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=12690632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4440692A Pending JPH05243613A (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 発光素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05243613A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0888444A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Nec Corp | 半導体発光素子 |
JPH11298043A (ja) * | 1998-04-14 | 1999-10-29 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 半導体素子およびiii族窒化物超格子構造の作製方法 |
JP2000114594A (ja) * | 1998-10-06 | 2000-04-21 | Toshiba Corp | 半導体発光装置 |
US6198112B1 (en) | 1994-03-23 | 2001-03-06 | Sharp Kabushiki Kaisha | III-V compound semiconductor luminescent device |
CN1297016C (zh) * | 1997-01-09 | 2007-01-24 | 日亚化学工业株式会社 | 氮化物半导体元器件 |
US7211822B2 (en) | 1997-01-09 | 2007-05-01 | Nichia Chemical Industries, Ltd. | Nitride semiconductor device |
WO2011115529A1 (en) * | 2010-03-15 | 2011-09-22 | Yuri Georgievich Shreter | Light-emitting device with heterophase boundaries |
US8934513B2 (en) | 1994-09-14 | 2015-01-13 | Rohm Co., Ltd. | Semiconductor light emitting device and manufacturing method therefor |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP4440692A patent/JPH05243613A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8934513B2 (en) | 1994-09-14 | 2015-01-13 | Rohm Co., Ltd. | Semiconductor light emitting device and manufacturing method therefor |
JPH0888444A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Nec Corp | 半導体発光素子 |
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US7615804B2 (en) | 1997-01-09 | 2009-11-10 | Nichia Chemical Industries, Ltd. | Superlattice nitride semiconductor LD device |
US8541794B2 (en) | 1997-01-09 | 2013-09-24 | Nichia Chemical Industries, Ltd. | Nitride semiconductor light-emitting devices |
JPH11298043A (ja) * | 1998-04-14 | 1999-10-29 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 半導体素子およびiii族窒化物超格子構造の作製方法 |
JP2000114594A (ja) * | 1998-10-06 | 2000-04-21 | Toshiba Corp | 半導体発光装置 |
WO2011115529A1 (en) * | 2010-03-15 | 2011-09-22 | Yuri Georgievich Shreter | Light-emitting device with heterophase boundaries |
JP2013522903A (ja) * | 2010-03-15 | 2013-06-13 | ユーリ、ゲオールギエビッチ、シュレター | 異相界面を備えた発光素子 |
US8901600B2 (en) | 2010-03-15 | 2014-12-02 | Yuri Georgievich Shreter | Light-emitting device with heterophase boundaries |
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