JP3596495B2 - 移動通信システム及びその基地局 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動通信システム及びその基地局に係り、特に複数セルを有する基地局と複数の移動局から構成される移動通信システム及びその基地局に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の移動通信システムの基地局の一例の構成図を示す。この従来の移動通信システムの基地局は、自局を中心とした同心円状のエリアを120゜毎に3つに分けた3セクタからなり、また、各セクタ毎に2キャリアの搬送波周波数が割り当てられている、所謂3セクタ2キャリア(RF)の構成で、6つのセルC101〜106から構成されており、これら6つのセルC101〜106はベースバンド(BB)信号処理部150に接続されている。
【0003】
セルC101〜106は、それぞれセクタアンテナ131〜136に接続されている分波器121〜126を有しており、分波器121〜126で送信部と受信部に分けられている。送信部は送信増幅部111〜116を有し、また受信部は受信増幅部141〜146を有している。
【0004】
この従来の基地局ではBB信号処理部150から出力されるセル下り主信号a1〜a6を送信増幅部111〜116で増幅した後、分波器121を通してセクタアンテナ131〜136から予め割り当てられた互いに異なるキャリアで送信する。また、セクタアンテナ131〜136で受信された信号は、分波器121〜126を通してセル上り信号b1〜b6として受信増幅部141〜146に供給されて増幅された後、BB信号処理部150に供給される。
【0005】
この従来の基地局では、エリアを3つのセクタに分けて周波数利用効率を上げているが、一方で常時全エリアに初期同期信号などを同報配信するため、移動局がエリア内に存在しなくても全セルとも送信増幅部111〜116の電源を常時オンにして、初期同期信号を出力しておく必要があり、多大の電力を消費している。
【0006】
従来より基地局の消費電力の低減に関して種々の提案がされている(特開2000−091977、特開平11−317703号公報、特開2000−049688、特開平7−336291号公報など)。特開2000−091977においては、基地局の負荷が軽い時は、2キャリアの内の1キャリアのみを動作させ、使用していないもう1キャリアの受信部の電源をオフにする発明が開示されている。また、特開平11−317703号公報には、エリアを基地局を中心に遠いエリアと近いエリアに分ける事により、近くのエリアには低出力増幅器を割り当て、遠くのエリアには高出力増幅器を割り当てることで、基地局の全体の消費電力を抑える発明が開示されている。
【0007】
また、特開2000ー049688には、受信レベルが規定値レベルに達するまでは一つを残して全ての受信回路の供給電力を落とす事により基地局の消費電力を低減する発明が開示されている。更に、特開平7−336291号公報では、移動局からの受信電力とビットエラー率を測定して、ビットエラー率がある基準を超えるまでは、消費電力低減のため、基地局内の送信電力増幅部の利得を絞る発明が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、図4に示した3セクタ2RF構成の従来の基地局では、移動局の存在の有無にかかわらず、常に送信増幅部の電源を入れた状態で運用しており、特に、基地局の全消費電力の約50%を占める送信増幅部の消費電力低減が大きな問題である。また、上記の各公報記載の従来の基地局では、いずれも消費電力を低減することを目的としているが、受信回路の電源を制御したり、送信増幅部の利得を制御することで消費電力の低減を図っており、送信増幅部の消費電力の低減が不充分であり、上記の3セクタ2RF構成の基地局に適用した場合、消費電力の低減がいずれも不充分である。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、基地局の送信増幅部の平均消費電力を大幅に削減できる移動通信システム及びその基地局を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するため、通信可能エリアをn個(nは2以上の整数)のセクタに分けると共に、各セクタで使用するキャリアがm個(mは2以上の整数)に割り当てられたn×m個のセルを有する基地局と、基地局とセルのいずれかで通信する移動局とからなる移動通信システムにおいて、移動局は、基地局から送信される初期同期信号を受信して同期確立してから基地局と通信する手段を有し、
基地局は、セル毎に対応して全部でn×m個設けられており、下り主信号を増幅する送信増幅部と、上り主信号を増幅する受信増幅部と、移動局との間の通信に使用するセクタアンテナと、送信増幅部の電源をオン又はオフに制御する電源制御部と、送信増幅部で増幅された下り主信号をセクタアンテナ又は外部へ出力する第1のスイッチを少なくとも有する送受信部と、n×m個の送受信部のうち第1の送受信部の第1のスイッチにより選択されて外部へ取り出された下り主信号に含まれる初期同期信号を選択する第2のスイッチと、第2のスイッチにより選択された初期同期信号を送信する無指向性アンテナと、少なくともn×m個の送受信部のうち、初期同期信号を送信する第1の送受信部内の送信増幅部の電源をオンとするように電源制御部を制御する第1の制御手段と、少なくとも第1の送受信部内の第1のスイッチを第2のスイッチ側に接続するように切り替え制御する第2の制御手段と、移動局がn個のセクタのうちどのセクタに在圏するかを、n×m個の送受信部内の受信増幅部からの各受信信号レベルを比較することで検出する検出手段とを有するものである。
【0011】
上記の本発明の移動通信システム及び基地局では、移動局の有無にかかわらず常時送信出力する必要のある移動局用の初期同期信号は、一つのセルの送受信部から出力されて無指向性アンテナより送信されるため、全エリアのカバーが可能であり、初期同期信号送信のためには他のセルの送受信部内の送信増幅部の電源はオフにすることができる。
【0012】
また、本発明は、上記の第1の制御手段を、検出手段により検出された移動局が在圏する一のセクタ内の任意の一のセルに対応する第2の送受信部内の送信増幅部の電源をオンとし、第1及び第2の送受信部以外の他の送受信部内の送信増幅部の電源をオフとするように電源制御部を更に制御し、第2の制御手段は、第2の送受信部内の第1のスイッチをセクタアンテナ側に接続するように更に切り替え制御することを特徴とする。
【0013】
この発明では、移動局が基地局配下のセル内に入ってきて通信を始めるために基地局と初期動作を確立した時点で、初めて移動局が在圏するセルの送信増幅部の電源が入り、移動局と通信を始めることができる。
【0014】
また、本発明の基地局は上記の目的を達成するため、上記の検出手段により、初期同期信号を送信する第1の送受信部に対応するセクタ内のセルに移動局が移動してきたことが検出されたときには、第1の制御手段は、第1の送受信部以外の不使用の第3の送受信部内の送信増幅部の電源をオンとするように電源制御部を制御し、第2の制御手段は、第3の送受信部内の第1のスイッチを第2のアンテナ側に切り替え制御すると共に、第1の送受信部内の第1のスイッチをセクタアンテナ側に切り替え制御することを特徴とする。
【0015】
この発明では、初期同期信号を送信している第1の送受信部に対応するセクタ内のセルに移動局が移動してきたときには、その第1の送受信部内の第1のスイッチをセクタスイッチ側に切り替えて移動局との通信が可能なように切り替えると共に、それまで不使用であった第3の送受信部内の送信増幅部の電源をオンとし、かつ、第3の送受信部内の第1のスイッチを第2のスイッチ側に切り替えることにより、初期同期信号を送信できるようにする。
【0016】
また、本発明は上記の目的を達成するため、通信可能エリアを角度360゜/nずつのn個のセクタに分け、各セクタで使用するキャリアがm個(mは2以上の整数)に割り当てられたn×m個のセルを有し、移動局との間でCDMA方式で無線通信することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる移動通信システムの基地局の一実施の形態のブロック図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付してある。本実施の形態は、一例として、CDMA(符号分割多元接続)方式の移動通信システムにおける3セクタ2RF構成(=6セル構成)の基地局を例に挙げて説明する。図1は図2に示す6セル構成の基地局のブロック図であるが、セル毎に一対の送受信増幅部が対応する構成は、従来の基地局の構成である図4と変わりがない。
【0018】
本実施の形態の基地局は、図2に示すように、基地局1を中心とした同心円状のエリア2を120°毎に3つに分けた3セクタ構成で、セクタ毎に2キャリアの搬送周波数を割り当てているため、図2(A)に示すように、セルC1=セクタ#1のf1、セルC2=セクタ#2のf1、セルC3=セクタ#3のf1であり、また、図2(B)に示すように、セルC4=セクタ#1のf2、セルC5=セクタ#2のf2、セルC6=セクタ#3のf2の6つのセルから構成される基地局である。
【0019】
図2(A)、(B)に示すように、各セルには一つのセクタアンテナを有する。例えば,セクタアンテナ3はセルC1に対応し、セクタアンテナ4はセルC4、セクタアンテナ5はセルC2、セクタアンテナ6はセルC5、セクタアンテナ7はセルC3、セクタアンテナ8はセルC6に対応している。なお、移動通信システムはCDMA方式であるため、基地局はf1及びf2を各セクタで同時に使用している。
【0020】
次に、図1を用いて本発明の一実施の形態を示す基地局の構成について説明する。図2で例に挙げた基地局1は6つのセルから構成されており、図1のように1つのセルに1つの送受信部が対応する構成である。6つのセルの各送受信部は、の図4の従来のセルの構成に加えて、送信増幅部111〜116の電源をオン又はオフに制御する電源制御部(PSSW)161〜166と、送信増幅部111〜116の出力である下り主信号a1〜a6を切り替える同軸スイッチ171〜176とを有しており、またセル制御を行うセル制御部180と、セクタスイッチ(SW)190と、無指向性アンテナ200とが6つのセルに共通に設けられている。
【0021】
まず、セルC1に対応する送信部について説明すると、ベースバンド(BB)信号処理部150から出力されたセルC1の下り主信号a1は、送信増幅部111に入力される。送信増幅部111で増幅されたセルC1の下り主信号a1は、次の同軸スイッチ171でセル制御部180からのセルC1制御信号d1により、分波器121への経路又はセクタスイッチ(SW)190への経路に切り替えられる。
【0022】
分波器121に入力されたセルC1下り主信号a1は、分波器121を通過した後、セルC1に対応したセクタアンテナ131から出力される。一方、セクタSW190に入力されたセルC1下り主信号a1は、セクタSW190において、他セルの同軸スイッチから入力された信号とセクタSW制御信号eにより選択され、無指向性アンテナ200から出力される。
【0023】
また、セル制御部180からのセルC1電源制御信号c1により、セルC1の送信増幅部111の電源のオン/オフを制御する電源制御部(PSSW)161を有している。PSSW161は、セルC1電源制御信号c1によりセルC1を使用していない場合は、送信増幅部111の電源をオフし、移動局がセルC1で通信を始めた場合は電源をオンにする制御を行う。
【0024】
次に、セルC1の受信部について説明すると、セルC1のセクタアンテナ131で受信されたセルC1上り主信号b1は、分波器121を通って受信増幅部141に入力され、受信増幅部141で一定のレベルまで増幅された後、BB信号処理部150に入力される。受信増幅部141は送信増幅部111と比較して電力を消費しないこと、移動局の信号を受信する必要があることから電源は常時オンとなっている。
【0025】
次に、セルC1と同様の回路であるセルC2の送受信部の構成について説明する。ベースバンド(BB)信号処理部150から出力されたセルC2下り主信号a2は、送信増幅部112に入力され増幅された後、次の同軸スイッチ172でセル制御部180からのセルC2制御信号d2により分波器122への経路とセクタスイッチ(SW)190への経路に切り替えられる。
【0026】
分波器122へ入力されるセルC2下り主信号a2は、分波器122を通過した後、セルC2に対応したセクタアンテナ122から出力される。一方、セクタSW190への経路は、セクタSW190において、セクタSW制御信号eにより選択され、無指向性アンテナ200から出力される。
【0027】
また、セル制御部180からのセルC2電源制御信号c2によりセルC2の送信増幅部112の電源のオン/オフを制御する電源制御部(PSSW)162を有している。PSSW162は、セルC2電源制御信号c2によりセルC2を使用していない場合は、送信増幅部112の電源をオフし、移動局がセルC2で通信を始めた場合は電源をオンにする制御を行う。
【0028】
次に、セルC2の受信部について説明すると、セルC2のセクタアンテナ132で受信されたセルC2上り主信号b2は、分波器122を通って受信増幅部142に入力され、受信増幅部142で一定のレベルまで増幅された後、BB信号処理部150に入力される。受信増幅部142は送信増幅部112と比較して電力を消費しないこと、移動局の信号を受信する必要があることから電源は常時オンとなっている。
【0029】
セルC3〜セルC6についてもセルC1、セルC2と全く同じ送受信部があり、6セル構成の基地局の場合、各セルに一つずつ合計6個の送受信部を有している。
【0030】
次に、図1の本発明の実施の形態の動作について、図3を用いて説明する。図3は本発明の実施の形態の動作を説明する図である。まず、図3(A)、(B)に示すように、移動局が基地局1配下のエリア2内に存在しない時の動作について説明する。移動局が基地局1のエリア2内に存在しない(又は電波を出力していない)時は、基地局1の無指向性アンテナ200から移動局の初期同期に必要な初期同期信号が,基地局1を中心に360°に出力されている。その時、基地局1の各セルに対応している6つのセクタアンテナ3〜8(図1の131〜136に相当)につながる送受信部は受信部のみ動作している。
【0031】
この状態を、図1を用いて説明する。移動局が基地局1のエリア2内に存在しない時は、セル制御部180では、セルC1電源制御信号c1のみ電源オン信号を送り、他セルのセルC2電源制御信号c2〜セルC6電源制御信号c6などは、すべて電源オフ信号を送るように制御する。各セルのPSSW161〜166では、各セルの電源制御信号にc1〜c6より各セルの送信増幅部111〜116の電源をオン又はオフとする。この場合、セルC1の送信増幅部111のみ電源が入っており、その他のセルC2〜C6の送信増幅部112〜116はすべて電源オフ状態である。
【0032】
これにより、送信増幅部111の電源が入っているセルC1のみ初期同期信号をエリア2内全てに送出するため、各セルの送信増幅部111〜116に接続される同軸SW171〜176の内、セルC1の同軸SW171のみセクタSW190の経路を選択するように、セル制御部180からセルC1制御信号d1で制御している。その他のセルは、送信増幅部112〜116が電源オフ状態のため、同軸SW172〜176は分波器122〜126の接続経路を選択している。
【0033】
移動局が基地局1のエリア2内に存在しない場合は、セルC1の送信増幅部111のみ電源が入っているため、BB信号処理部150から出力されるセルC1下り主信号a1には初期同期信号のみが含まれている。初期同期信号が含まれたセルC1下り主信号a1は唯一電源が入っている送信増幅部111で増幅され、同軸SW171でセクタSW190に唯一経路選択されているため、セクタSW190に入力される。
【0034】
セクタSW190を制御するセクタSW制御信号eは、セル制御信号d1〜d6と連動しており、この場合、送信増幅部111の電源が入っており、セクタSW190への経路を選択しているセルC1からの信号を選択するようにセル制御部180から制御される。従って、セクタSW190はセルC1からの初期同期信号が含まれたセルC1下り主信号a1を選択し、無指向性アンテナ200を通して基地局1のエリア2内360°(エリア全域)に出力される。
【0035】
一方、受信側は各セルの受信増幅部141〜146はすべて電源オン状態であり、各セルに対応するセクタアンテナ131〜136(図3の3〜8に相当)が受信可能な状態となっている。このような移動局がセル内に存在しない時のアイドリング状態では、初期同期信号を送信するのに必要な一つのセルを除いて、他の5つのセルの送信増幅部の電源がオフになっているため、基地局の消費電力の低減に大きな効果がある。
【0036】
次に、移動局がセル内で通信を始めた時の動作を、図3を用いて説明する。図3(C)及び(D)に示すように、例えば、移動局12が基地局1のセクタ#3に入ってきた時、移動局12は、まず、無指向性アンテナ200から出力されている初期同期信号を受信して基地局1との初期同期を行う。
【0037】
初期同期が確立した時点で移動局12はセル固有の報知情報等の受信を開始する必要があるため、基地局1は対応するセル(この場合、セルC6=セクタ#3のf2)の送信増幅部116の電源をオンにし、移動局12とセクタアンテナ136(図3の8)を通して通信を開始する。
【0038】
この動作を、図1を用いて説明する。まず、移動局が初期同期を開始した後、各セルのセクタアンテナ131〜136(図3の3〜8)で受信して、受信増幅部141〜146で増幅された受信入力を比較して、一番大きな受信入力を持つセクタ#3の受信入力からセクタ#3に移動局が存在するとセル制御部180が判断する。
【0039】
セル制御部180は、移動局がセクタ#3にいると判断すると、セクタ#3のセルC3(セクタ#3のf1)か、セルC6(セクタ#3のf2)のどちらかを割り当てるよう制御を開始する。例えば、移動局12に対して、セルC6を割り当てるとセル制御部180が判断すると、セル制御部180は、セルC6電源制御信号c6で電源オンにする制御信号を送付する。
【0040】
セルC6のPSSW166はセルC6電源制御信号c6を受け取ると、セルC6の送信増幅部116の電源をオンにするように制御する。また、セル制御部180からのセルC6制御信号d6も同軸SW176を制御して、分波器126への経路を選択させる。よって、BB信号処理部150から出力される移動局12に対する下り主信号a6は、送信増幅部116で増幅され、同軸SW176で選択された分波器126の経路を通って、セルC6のセクタアンテナ136から出力され、移動局12と基地局1との通信が始まる。
【0041】
次に、初期同期信号を送信しているセルC1に移動局が来た場合の動作について説明する。図1において、この場合は、セクタアンテナ131(図3の3)から受信した受信入力が一番大きく、セルC1と通信するのが一番良いとセル制御部180が判断する。このとき、セルC1用の送信増幅部111は、前述したように初期同期信号の送信のために使用しているので、初期同期信号送信から移動局との通信に使用を切り替える必要がある。
【0042】
そこで、セル制御部180は、新たに初期同期信号送信のために使用するセルとして、上記のセルC1以外の5つのセルC2〜C6のうち、例えば、セルC2を選択し、セルC2電源制御信号c2で電源オンにする制御信号を出力する。セルC2のPSSW162は、上記のセルC2電源制御信号c2を受け取ると、セルC2の送信増幅部112の電源をオンにするように制御する。
【0043】
また、セル制御部180からのセルC2制御信号d2も同軸SW172を制御して、セクタSW190への経路を選択させると同時に、セクタSW制御信号eもセクタSW190を制御してセルC2からの信号を選択するように切り替えられる。これにより、セクタSW190は、送信増幅部112で増幅されて取り出された初期同期信号が含まれたセルC2下り主信号a2を選択し、無指向性アンテナ200を通して基地局1のエリア2内360°(エリア全域)に出力する。この結果、今までセルC1から出力していた初期同期信号は、セルC2から出力されるようになる。
【0044】
一方、セルC1が移動局と通信を開始できるようにするため、セル制御部180はセルC1制御信号d1で同軸SW171を分波器121の経路に切り替える。これにより、BB信号処理部150から出力される移動局に対する下り主信号a1は、引き続き電源オン状態にある送信増幅部111で増幅され、同軸SW171で選択された分波器121の経路を通って、セルC1のセクタアンテナ131(図3の3)から出力され、セルC1配下の移動局と基地局1との通信が開始される。
【0045】
このように、本実施の形態では、セル毎に有している送信増幅部111〜116の中から使用していない送信増幅部をセル制御部180からの制御で一つ選択し、同軸SW171〜176及びセクタSW190の切り替えにより、無指向性アンテナ200で基地局を中心とした360°に初期同期信号を出力する手段を備えると共に、送信増幅部111〜116の電源をオフするためのPSSW161〜166とセル制御部180において、移動局の在圏しないセルの送信増幅部の電源を切断する制御を行う手段を備えている。
【0046】
このため、本実施の形態によれば、移動局の有無にかかわらず常時送信出力する必要のある移動局用の初期同期信号は、一つのセルの送信部からの出力で全エリアのカバーが可能であり、移動局が基地局1配下のセル内に入ってきて通信を始めるために基地局1と初期動作を確立した時点で、初めて移動局が存在するセルの送信増幅部の電源が入り、移動局と通信を始めることができ、移動局が存在するセルのみ送信増幅部の電源を入れて送信出力すればよいため、基地局の消費電力の低減に大きな効果がある。
【0047】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、上記の実施の形態では、図2に示すような3セクタ2RF(6セル)構成の基地局をあげているが、他にセクタ数を変えた構成とキャリア数を変えた構成の組み合わせによる基地局にも適用可能である。例えば、セクタ数を増やした6セクタ2RF(12セル)構成の基地局や、キャリア数を増やした3セクタ4RF(12セル)構成の基地局、及びセクタ数とキャリア数の両方を増やした6セクタ4RF(24セル)構成の基地局などにも本発明は適用可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動局の有無にかかわらず常時送信出力する必要のある移動局用の初期同期信号は、一つのセルの送受信部から出力されて無指向性アンテナより送信することにより、初期同期信号送信のためには他のセルの送受信部内の送信増幅部の電源は移動局が存在しない限りオフすることができるため、特に消費電力の大きな送信増幅部の電力消費を抑えることができ、よって基地局全体の平均消費電力を大幅に削減することができる。
【0049】
また、本発明によれば、移動局が基地局配下のセル内に入ってきて通信を始めるために基地局と初期動作を確立した時点で、初めて移動局が在圏するセルの送信増幅部の電源が入り、移動局と通信を始めることにより、移動局が在圏しない他のすべてのセルに対応する送受信部内の送信増幅部は、初期同期信号を送信する一つの送受信部内の送信増幅部を除き、電源オフとしたため、基地局全体の消費電力を低減でき、特にセル構成が増加すればするほど、送信増幅部が増えるため、送信増幅部の基地局全体に占める割合も増え、消費電力低減の効果が大きくなる(例えば、6セクタ2RF=12セルや6セクタ4RF=24セルなど、6セル構成と比較してさらに1/2〜1/4の低減効果が期待できる。)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明の移動通信システムの基地局構成及びセルの一実施の形態の説明図である。
【図3】本発明の基地局の一実施の形態と移動局の動作を説明する構成図である。
【図4】従来の基地局の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1 基地局
2 基地局を中心とした同心円状のエリア
3、4、8、131、132、136 セクタアンテナ
111、112、116 送信増幅部
121、122、126 分波器
141、142、146 受信増幅部
150 ベースバンド(BB)信号処理部
161、162、166 電源制御部(PSSW)
171、172、176 同軸スイッチ(SW)
180 セル制御部
190 セクタスイッチ(SW)
200 無指向性アンテナ
a1 セルC1下り主信号
a2 セルC2下り主信号
a6 セルC6下り主信号
b1 セルC1上り主信号
b2 セルC2上り主信号
b6 セルC6上り主信号
c1 セルC1電源制御信号
c2 セルC2電源制御信号
c6 セルC6電源制御信号
d1 セルC1制御信号
d2 セルC2制御信号
d6 セルC6制御信号
e セクタSW制御信号

Claims (6)

  1. 通信可能エリアをn個(nは2以上の整数)のセクタに分けると共に、各セクタで使用するキャリアがm個(mは2以上の整数)に割り当てられたn×m個のセルを有する基地局と、該基地局と前記セルのいずれかで通信する移動局とからなる移動通信システムにおいて、
    前記移動局は、前記基地局から送信される初期同期信号を受信して同期確立してから前記基地局と通信する手段を有し、
    前記基地局は、
    前記セル毎に対応して全部でn×m個設けられており、下り主信号を増幅する送信増幅部と、上り主信号を増幅する受信増幅部と、前記移動局との間の通信に使用するセクタアンテナと、前記送信増幅部の電源をオン又はオフに制御する電源制御部と、前記送信増幅部で増幅された前記下り主信号を前記セクタアンテナ又は外部へ出力する第1のスイッチを少なくとも有する送受信部と、
    前記n×m個の送受信部のうち第1の送受信部の前記第1のスイッチにより選択されて外部へ取り出された前記下り主信号に含まれる前記初期同期信号を選択する第2のスイッチと、
    前記第2のスイッチにより選択された前記初期同期信号を送信する無指向性アンテナと、
    少なくとも前記n×m個の送受信部のうち、前記初期同期信号を送信する前記第1の送受信部内の前記送信増幅部の電源をオンとするように前記電源制御部を制御する第1の制御手段と、
    少なくとも前記第1の送受信部内の前記第1のスイッチを前記第2のスイッチ側に接続するように切り替え制御する第2の制御手段と、
    前記移動局が前記n個のセクタのうちどのセクタに在圏するかを、前記n×m個の送受信部内の前記受信増幅部からの各受信信号レベルを比較することで検出する検出手段と
    を有することを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記第1の制御手段は、前記検出手段により検出された前記移動局が在圏する一のセクタ内の任意の一の前記セルに対応する第2の送受信部内の前記送信増幅部の電源をオンとし、前記第1及び第2の送受信部以外の他の送受信部内の前記送信増幅部の電源をオフとするように前記電源制御部を更に制御し、前記第2の制御手段は、前記第2の送受信部内の前記第1のスイッチを前記セクタアンテナ側に接続するように更に切り替え制御することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 通信可能エリアをn個(nは2以上の整数)のセクタに分けると共に、各セクタで使用するキャリアがm個(mは2以上の整数)に割り当てられたn×m個のセルを有し、移動局との間で通信する移動通信システムの基地局において、
    前記セル毎に対応して全部でn×m個設けられており、下り主信号を増幅する送信増幅部と、前記移動局との間の通信に使用するセクタアンテナと、前記セクタアンテナで受信された上り主信号を増幅する受信増幅部と、前記送信増幅部の電源をオン又はオフに制御する電源制御部と、前記送信増幅部で増幅された前記下り主信号を前記セクタアンテナ又は外部へ出力する第1のスイッチを少なくとも有する送受信部と、
    前記n×m個の送受信部のうち第1の送受信部の前記第1のスイッチにより選択されて外部へ取り出された前記下り主信号に含まれる前記初期同期信号を選択する第2のスイッチと、
    前記第2のスイッチにより選択された前記初期同期信号を送信する無指向性アンテナと、
    少なくとも前記n×m個の送受信部のうち、前記初期同期信号を送信する前記第1の送受信部内の前記送信増幅部の電源をオンとするように前記電源制御部を制御する第1の制御手段と、
    少なくとも前記第1の送受信部内の前記第1のスイッチを前記第2のスイッチ側に接続するように切り替え制御する第2の制御手段と、
    前記移動局が前記n個のセクタのうちどのセクタに在圏するかを、前記n×m個の送受信部内の前記受信増幅部からの各受信信号レベルを比較することで検出する検出手段と
    を有することを特徴とする基地局。
  4. 前記第1の制御手段は、前記検出手段により検出された前記移動局が在圏する一のセクタ内の任意の一の前記セルに対応する第2の送受信部内の前記送信増幅部の電源をオンとし、前記第1及び第2の送受信部以外の他の送受信部内の前記送信増幅部の電源をオフとするように前記電源制御部を更に制御し、前記第2の制御手段は、前記第2の送受信部内の前記第1のスイッチを前記セクタアンテナ側に接続するように更に切り替え制御することを特徴とする請求項3記載の基地局。
  5. 前記検出手段により、前記初期同期信号を送信する前記第1の送受信部に対応するセクタ内のセルに前記移動局が移動してきたことが検出されたときには、前記第1の制御手段は、前記第1の送受信部以外の不使用の第3の送受信部内の前記送信増幅部の電源をオンとするように前記電源制御部を制御し、前記第2の制御手段は、前記第3の送受信部内の前記第1のスイッチを前記第2のアンテナ側に切り替え制御すると共に、前記第1の送受信部内の前記第1のスイッチを前記セクタアンテナ側に切り替え制御することを特徴とする請求項4記載の基地局。
  6. 通信可能エリアを角度360゜/nずつのn個のセクタに分け、各セクタで使用するキャリアがm個(mは2以上の整数)に割り当てられたn×m個のセルを有し、移動局との間でCDMA方式で無線通信することを特徴とする請求項3乃至5記載の基地局。
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