JP3594993B2 - 抜け防止を図った作業用手袋 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は作業用手袋に係り、更に詳しくは、使用中に手から抜けないようにした抜け防止を図った作業用手袋に関するものである。
【0002】
【従来技術】
各種作業などにおいて使用される作業用手袋には、編み地手袋または織り地手袋の掌側に指部を含めて滑り止めのためのゴムや合成樹脂が浸潤または塗布してある。このような作業用手袋はサイズが設定されているが、一般にはLL、L、M、Sまで四サイズしかない。また、フィットした手袋を装着した場合でも、抜け防止の機能がないために作業時に無駄な力を必要とする。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題点】
上記したような従来の作業用手袋は、滑り止めが設けられていない手袋よりも作業はしやすいけれども、次のような課題があった。
すなわち、作業用手袋と取り扱う物とは滑り止めの作用で滑りにくくなっているため装着が容易な反面作業時に容易に抜け出る。また、フィットしていても作業用手袋がメリヤス編みなので伸縮性があり手が手袋内部で動きやすく固定的ではない。従って、作業中に手が手袋から抜けてしまうことがあった。
【0004】
ところで、滑り止めを施した作業用手袋は段ボールケースなどの包装容器を取り扱う作業場で使用されることが多い。この作業においては、段ボールケースは手で両側から挟んで保持されると作業が効率よくできるが、上記したように作業用手袋から手が抜けやすいと、作業時には段ボールケースを挟んで保持するための力だけでなく、手袋が抜けないようにする力も必要で、作業全体に無駄な力が必要となり、これが原因で腰や肩を痛めてしまうことがあった。
これを解決するために、手袋の手首段部と平行に緊締バンドを設けることを検討したが、この場合は手の大きさによって緊締位置が変わり、またメリヤス手袋は伸びるために仮にフィットした状態でも手袋のなかで手が動くので安定性に欠けることがわかった。
【0005】
本発明は、上記課題を解消するもので、手への固定力が十分で抜け出しを防止でき、作業中に無駄な力を必要とせず、作業がしやすい作業用手袋を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の手段にあっては、
指部を含む掌側に滑り止め加工が施してある手袋本体と、
手袋本体の甲部の略中央に一端部が取り付けてあり他端部は固着手段を介して前記甲部の一端部に着脱可能である所要長さの巻締部材と、
を備え、
上記巻締部材は、手袋装着時には甲部から掌の手首側段部に回し掛け更に甲部に戻して他端部を固着するようにしたものであって、
前記巻締部材は、手袋装着時に手袋本体の甲部の略中央から挿入口側へ斜め方向に延長して設け、その延長に対称方向に、前記挿入側から甲部の略中央に斜め方向に延長して設けてある、
抜け防止を図った作業用手袋である。
【0008】
第2の手段にあっては、
巻締部材は、伸縮性を有する素材で形成してある、第1の手段にかかる抜け防止を図った作業用手袋である。
【0009】
【作用】
本発明にかかる作業用手袋を手に装着し、巻締部材の一端部を手袋本体の甲部の略中央に取り付け、その巻締部材を手袋本体の上から掌の手首側段部に回し掛け、適度に締め付けた状態で固着手段を介して他端部を甲部の一端部に固着する。これにより、作業用手袋は抜け方向とは逆方向に付勢されて手に深く装着した状態で締め付け固定できる。また、これにより、装着後はズレにくいので、作業がしやすく、多少激しい作業をしても容易には抜けることがない。更には、例えば単に手首に締め付け固定するのと相違してうっ血する心配もない。
【0010】
第2の手段にかかる作業用手袋にあっては、巻締部材は伸縮性を有する素材で形成してあるので、巻き締め後に手が自由に動きやすく作業がしやすい。また、作業時などに巻締部材に何らかの力がかかっても、巻締部材が伸びて力が逃げやすく固着部は外れにくい。
【0011】
【実施例】
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明にかかる作業用手袋の一実施例を示す斜視図である。
符号Gは作業用手袋で、手袋本体1と、巻締部材である巻締ベルト2を備えている。手袋本体1には、編布で形成された手袋基体10の指部を含む掌側に、樹脂被膜11が設けてある。樹脂被膜11の素材としては、例えば天然ゴム、合成ゴム、塩化ビニル樹脂などが使用される。なお、手袋基体10は織布で形成してもよい。更に、樹脂被膜11は手袋の全部にわたって設けてもよい。
【0012】
手袋本体1の甲部のほぼ中央部には、上記巻締ベルト2の一端部が縫い付け固定されている。巻締ベルト2はゴム繊維を編み込んだもので、伸縮性を有している。なお、巻締ベルト2はこの構造に限定されるものではなく、例えばゴム製のバンド状のものなど、他の伸縮性を有する素材で形成することもできる。
【0013】
巻締ベルト2は、手袋本体1の挿入口側へ斜め方向に延長して設けてあり、他端部の裏面には固着手段を構成する面ファスナー20が設けてある。巻締ベルト2の一端部の固着部には、巻締ベルト2の延長方向と対称方向に、上記面ファスナー20と固着する所要長さの面ファスナー21が縫い付け固定されている。なお、この固定は接着剤による接着や熱溶着など他の方法によるものでもよい。
【0014】
(作 用)
図2は使用状態を示す説明図である。図1、図2を参照して本実施例の使用方法及び作用を説明する。
まず、作業用手袋Gを手に装着し、巻締ベルト2を伸長させて手袋本体1の上から掌の手首側段部に巻き掛ける。そして、巻締ベルト2を適度に締め付けた状態で先端部の面ファスナー21と甲部の面ファスナー21を固着し、巻締ベルト2を甲部に固定する。
【0015】
本実施例においては、巻締ベルト2が手袋本体1の手首側へ斜め方向に延長して設けてあるので、巻き締めの際に掌の手首側段部に巻き掛けることができる。これによると、巻き締めの際に適度に締め付ければ、手袋本体1を手に深く装着できる。従って、手袋本体1のサイズが合わずにフィットしていなくても、装着後はズレにくいので作業がしやすく、多少激しい作業をしても容易には抜けることがない。更には、例えば単に手首に締め付け固定するのと相違してうっ血する心配もない。
【0016】
更には、巻締ベルト2は伸縮性を有するゴム繊維で形成してあるので、巻き締め後の手の自由度が高く、作業がしやすい。また、作業時などに巻締ベルト2に何らかの力がかかっても、巻締ベルト2が伸びて力が逃げやすいので固着部は外れにくい。
【0017】
なお、作業用手袋Gを使用しない時に、一方の手袋本体1の巻締ベルト2で他方の手袋本体1を一体に巻いておくか或いは巻締ベルト2先端の面ファスナー21を他方の手袋本体1の面ファスナー20に固着しておけば片方を紛失する心配はない。
本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可能である。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明にかかる作業用手袋を手に装着し、巻締部材を手袋本体の上から掌の手首側段部に回し掛け、適度に締め付けた状態で固着手段を介して他端部を甲部に固着することにより、作業用手袋は抜け方向とは逆方向に付勢されて手に深く装着した状態で締め付け固定できる。これにより、手袋自体のサイズが合わずにフィットしていなくても、装着後はズレにくいので作業がしやすく、多少激しい作業をしても容易には抜けることがない。更には、例えば単に手首に締め付け固定するのと相違してうっ血する心配もない。
【0019】
(b)巻締部材が伸縮性を有する素材で形成してあるものにあっては、巻き締め後の手の自由度が高く、作業がしやすい。また、作業時などに巻締部材に何らかの力がかかっても、巻締部材が伸びて力が逃げやすく固着部は外れにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる作業用手袋の一実施例を示す斜視図。
【図2】使用状態を示す説明図。
【符号の説明】
G 作業用手袋
1 手袋本体
10 手袋基体
11 樹脂被膜
2 巻締ベルト
20、21 面ファスナー
Claims (2)
- 指部を含む掌側に滑り止め加工が施してある手袋本体と、
手袋本体の甲部の略中央に一端部が取り付けてあり他端部は固着手段を介して前記甲部の一端部に着脱可能である所要長さの巻締部材と、
を備え、
上記巻締部材は、手袋装着時には甲部から掌の手首側段部に回し掛け更に甲部に戻して他端部を固着するようにしたものであって、
前記巻締部材は、手袋装着時に手袋本体の甲部の略中央から挿入口側へ斜め方向に延長して設け、その延長に対称方向に、前記挿入側から甲部の略中央に斜め方向に延長して設けてある、
抜け防止を図った作業用手袋。 - 前記巻締部材は、伸縮性を有する素材で形成してある、請求項1記載の抜け防止を図った作業用手袋。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11400594A JP3594993B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 抜け防止を図った作業用手袋 |
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Family Applications (1)
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JP11400594A Expired - Fee Related JP3594993B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 抜け防止を図った作業用手袋 |
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1994
- 1994-04-27 JP JP11400594A patent/JP3594993B2/ja not_active Expired - Fee Related
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