JP3594242B2 - ホースかしめ接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコンプレッサーから高圧な圧縮エアを土木機械などの移動機器へ供給するために使用する耐圧ホースと、取付金具のホースニップルとをカシメパイプで抜け不能に接続したホースかしめ接続構造に関する。
詳しくは、ホースニップルの外周にホースの一端部を差し込み、これらをカシメパイプで覆ってカシメ接合することにより、ホースニップルとホースが抜け不能に接続されたホースかしめ接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のホースかしめ接続構造として、例えば実公平4−49437号公報に開示されるものがある。
このものは、先ずホースニップルの外周にそれより大径なカシメパイプを嵌合させて外装し、このカシメパイプの先端開口部からホースの一端部を挿入してホースニップルの奥までに差し込み、その後、例えば実公平4−44270号公報に開示されるような手動油圧式カシメ機によって、該カシメパイプの軸方向中間部がホースの一端部を介してホースニップルの外周にカシメ接合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし乍ら、このような従来のホースかしめ接続構造では、ホースの抜け強度が極めて高いものの、例えば振動及び温度上昇などの過酷な使用環境や経時変化に伴いホースが疲労して僅かでも劣化すると、コンプレッサーから供給される高圧な圧縮エアによって、ホースがホースニップルから抜けることがあった。
この場合には、カシメパイプがホースニップルより大径なため、ホースだけでなく、それにカシメ接合されたカシメパイプもホースニップルから一緒に抜け、これらには引き続いてコンプレッサーから高圧な圧縮エアが供給されるので、高圧な圧縮エアを吹き出しながら踊り、使用者や付近の歩行者、車両などに当たる恐れがある。特にホースの一端部には剛性材料製のカシメパイプがあるため、ケガや破損の発生率が一段と高くなって非常に危険であるという問題がある。
【0004】
本発明のうち請求項1記載の発明は、ホースニップルからカシメパイプが一緒に抜けるのを確実に防止することを目的としたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、カシメパイプの傾きに関係なく確実に抜け止めすることを目的としたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の目的に加えて、カバーチューブを確実に固定しながらホースとホースニップルの抜け強度を低下させずに維持することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、カシメパイプ3からホース2の差し込まれた一端部2aを挟んで、ホースニップル1の軸方向中間位置に形成される小径な中間接続部1aへ向け、点状に集中加圧して、その内端5a′がホースニップル1の軸方向先端位置に形成される大径な先端接続部1bより内側へ突出する窪み穴5aをカシメ面内に凹設したことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、前記ホースニップル1の大径な先端接続部1bに対し、カシメパイプ3の径方向へ対向して窪み穴5aを一対以上配置した構成を加えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に、前記ホース2の中途部2bをカバーチューブ4で被覆し、その一端部分4aを、カシメパイプ3の先端開口部3aからホースニップル1の大径な先端接続部1bまで挿入させ、この差し込み状態でカシメパイプ3の開口側筒部3cから、カバーチューブ4の一端部分4a及びホース2の中途部2bを挟んで、ホースニップル1の大径な先端接続部1bへ向けカシメ接合した構成を加えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】
請求項1の発明は、カシメパイプ3からホースニップル1の小径な中間接続部1aへ向けて窪み穴5aを凹設し、その内端5a′をホースニップル1の大径な先端接続部1bより内側へ突出させることにより、ホース2の抜け強度が高まると共に、ホース2の疲労に伴ってホースニップル1沿いに抜け移動しても、窪み穴5aの内端5a′がホースニップル1の大径な先端接続部1bに引っ掛かるため、カシメパイプ3は抜け移動が阻止されて残り、そのままホース2のみが抜けるか又は窪み穴5aの箇所で部分的に破断してホース2のみが抜けるものである。
請求項2の発明は、請求項1記載の構成に対して、前記ホースニップル1の大径な先端接続部1bに対し、カシメパイプ3の径方向へ対向して窪み穴5aを一対以上配置した構成を追加したので、カシメパイプ3の径方向へ対向する両窪み穴5aの内端5a′が、ホースニップル1の大径な先端接続部1bに夫々引っ掛かるため、カシメパイプ3が傾いても抜け移動が阻止されて残る。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の構成に対して、前記ホース2の中途部2bをカバーチューブ4で被覆し、その一端部分4aを、カシメパイプ3の先端開口部3aからホースニップル1の大径な先端接続部1bまで挿入させ、この差し込み状態でカシメパイプ3の開口側筒部3cから、カバーチューブ4の一端部分4a及びホース2の中途部2bを挟んで、ホースニップル1の大径な先端接続部1bへ向けカシメ接合した構成を追加したので、カシメパイプ3の開口側筒部3cにより、カバーチューブ4の一端部分4a及びホース2の中途部2bが、ホースニップル1の大径な先端接続部1bに対して一緒に挟着される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例は、図1〜図3に示す如くホースニップル1の基端側に袋ナットNを回転自在に取り付け、この袋ナットNの回転操作により、ホースニップル1の基端開口部1′を、例えばコンプレッサーなどの流体供給源(図示せず)や削岩機などの土木機械の給気口部Aに連結して、圧縮エアなどの流体が流体供給源からホース2へ供給されるか、又はホース2から土木機械へ供給される場合を示すものである。
【0008】
更に本実施例では、特許第3100581号公報に記載される如く、ホース2の外周面を透明又は半透明のカバーチューブ4で被覆し、このカバーチューブ4の一端部分4aを、カシメパイプ3の先端開口部3aからその軸方向途中(開口側筒部3b)まで挿入させ、ホースニップル1の小径な中間接続部1aに差し込まれたホース2の一端部2aをカシメパイプ3の奥側筒部3bで覆うと共に、該ホース2の中途部2b及び上記カバーチューブ4の一端部分4aをカシメパイプ3の開口側筒部3cで覆って、これら奥側筒部3bと開口側筒部3cが別々にカシメ接合される。
【0009】
上記ホースニップル1は、図1に示す如く例えば金属や硬質合成樹脂など剛性材料で円筒状に構成され、その基端開口部1′から先端開口へ向けて、小径な中間接続部1aと、それより大径な先端接続部1bが、夫々竹の子状に順次形成される。
この小径な中間接続部1aは、ホースニップル1の軸方向中間位置に形成され、その先端側へ向かうのに従って外径が徐々に小さくなるテーパー面を軸方向へ複数個、図示例では3個周設している。
また、大径な先端接続部1bは、ホースニップル1の軸方向先端位置に形成され、その先端側へ向かうのに従って外径が徐々に小さくなるテーパー面を軸方向へ単数個周設している。
図示例の場合には、大径な先端接続部1bの軸方向長さ寸法が、小径な中間接続部1aの軸方向長さ寸法より短いが、それを構成する各テーパー面の軸方向長さ寸法よりは長く形成している。
【0010】
上記ホース2は、例えば塩化ビニル樹脂などの合成樹脂やゴムなどの可撓性を有する材料で構成され、その一端部2a及び中途部2bを前記ホースニップル1の小径な中間接続部1aと大径な先端接続部1bに夫々差し込み、該ホースニップル1の小径な中間接続部1aと対向する一端部2a及びこれに連続して大径な先端接続部1bと対向する中途部2bを覆うように、カシメパイプ3が設けられる。
なお、上記ホース2には、必要に応じて耐圧性能を向上させるために、例えばポリエステル糸などの補強線材2′を網状に埋設したり、摩擦抵抗を少なくするために、その表面に例えば軸方向へ延びる突起(図示せず)を周方向へ等間隔毎に複数本突設しても良い。
【0011】
上記カシメパイプ3は、後述する駆動式カシメ機Bや手動油圧式カシメ機Cによる径方向への加圧では圧縮変形するがホース2からの反発力では復元変形しない例えばアルミニウムなどの剛性材料で、図3(a)に示す如く前記ホースニップル1の小径な中間接続部1aと大径な先端接続部1bの軸方向長さ寸法と略同じか又はそれより若干長い円筒状に構成される。
このカシメパイプ3の先端開口部3aからホース2を挿入可能にするために、ホースニップル1に差し込んだホース2の一端部2aと対向する奥側筒部3b及び中途部2bと対向する開口側筒部3cの内径を、これら一端部2aと中途部2bの外径より大きく形成する。
更に、カシメパイプ3の基端は、内方へ向け略直角に折り曲げられ、その中央には、ホースニップル1の大径な先端接続部1bより若干大径で、それと小径な中間接続部1aは挿通するが、ホースニップル1に差し込んだホース2は通過不能な大きさの貫通孔3dを開穿する。
なお、必要に応じてカシメパイプ3の先端周面には、図3(b)に示す如くホース2の一端部2aがホースニップル1の基端近くまで到達したことを目視で確認するための透孔3eを開穿しても良い。
【0012】
また、前記ホース2の中途部2bから他端側に亙る適宜区間には、図1に示す如くカバーチューブ4を部分的に被覆し、このカバーチューブ4の一端部分4aを上記カシメパイプ3の先端開口部3aから軸方向途中まで挿入させる。
更に必要に応じて、前記ホース2の中途部2bより他端側の表面には、会社名、径サイズ寸法、長さ寸法などの表示部(図示せず)がプリントされて、該表示部を上記カバーチューブ4によって覆うようになっている。
【0013】
上記カバーチューブ4は、例えば塩化ビニル樹脂などの合成樹脂やゴムなどの可撓性を有する材料、好ましくは透明又は半透明の材料で構成され、その内径を前記ホース2の外径と略同じに形成している。
【0014】
そして、本実施例の場合には、前記カシメパイプ3の奥側筒部3bと開口側筒部3cを、駆動式カシメ機のカシメダイスBによって同時にカシメ接合している。
上記駆動式カシメ機のカシメダイスBは、図2に示す如く、カシメパイプ3を中心として周方向へ等間隔毎に8つ配設されると共に、夫々放射方向へ往復動自在に支持され、これらの先端には、前記カシメパイプ3の奥側筒部3b及び開口側筒部3cと対向して、二段のプレス面B1,B2と、円錐形や半球形又は角錐形の突起B3が夫々突設される。
【0015】
この突起B3は、図示例の場合、カシメパイプ3の奥側筒部3bと対向するプレス面B1…の基端側に、カシメパイプ3の径方向へ一対以上対向するように例えば十字状に4つ配置され、これら突起B3…の突出寸法は、カシメパイプ3の肉厚寸法を介して、ホースニップル1の小径な中間接続部1aに可能な限り接近するように設定される。
更に詳しく説明すれば、突起B3…は、十字状に配置された4つのプレス面B1…の基端側に、図示せる如く取り付け孔B4…を放射状に開穿して、そこにポンチB5…を挿着することにより構成するか、又は一体成形により構成する。
【0016】
次に、斯かるホースかしめ接続構造の製造方法を工程順に従って説明する。
先ず、図3(a)に示す如くホースニップル1とカシメパイプ3の先端開口部3aとの間にホース2の一端部2a及び中途部2bを挿入して、ホースニップル1の小径な中間接続部1aと大径な先端接続部1bに夫々差し込む。
これに伴って、ホース2の外周面に被覆されたカバーチューブ4の一端部分4aを、カシメパイプ3の先端開口部3aから軸方向途中まで挿入する。
【0017】
この状態で作業者は、実公平4−49437号公報に開示されるようにカシメパイプ3の透孔3eから覗いて、図3(b)に示す如くホース2の一端部2aがカシメパイプ3の奥側筒部3bまで押し込まれてホースニップル1の基端近くまで到達したことを目視により確認する。
【0018】
この際、ホース2の押し込みが不足してホース2の一端部2aがカシメパイプ3の奥側筒部3bまで到達しないため、透孔3eからホース2を目視できない場合には、目視可能となるまでホース2の押し込み作業を再度繰り返す。
【0019】
そして、ホース2の一端部2aがカシメパイプ3の奥側筒部3b及びホースニップル1の基端近くまで到達すると共に、カバーチューブ4の一端部分4aがカシメパイプ3の先端開口部3aから軸方向途中まで確実に挿入したことを作業者が確認した後は、図1及び図2に示す如く、駆動式カシメ機の作動により8つのカシメダイスB…が同時に突出動して、カシメパイプ3をカシメ接合する。
【0020】
詳しくは、先ずカシメダイスB…の突起B3…が、カシメパイプ3の奥側筒部3bに突き当たり、該奥側筒部3bの一部とホース2の一端部2aを点状に集中加圧して、ホースニップル1の小径な中間接続部1aに対し圧縮され、円錐形や半球形又は角錐形の窪み穴5aが径方向へ対向して凹設される。
それにより、これら窪み穴5a…の内端5a′…がホースニップル1の小径な中間接続部1aに可能な限り接近して大径な先端接続部1bより内側へ突出する。
【0021】
その結果、ホース2の抜け強度が高まると共に、ホース2の疲労に伴ってホースニップル1沿いに抜け移動しても、窪み穴5a…の内端5a′…がホースニップル1の大径な先端接続部1bに引っ掛かるため、カシメパイプ3は抜け移動が阻止されて残り、そのままホース2のみが抜けるか又は窪み穴5a…の箇所で該ホース2が部分的に破断してホース2のみが抜ける。
従って、ホースニップル1からカシメパイプ3が一緒に抜けるのを確実に防止できる。
【0022】
更に本実施例の場合には、カシメパイプ3の径方向へ対向して窪み穴5a…を一対以上配置したので、カシメパイプ3の径方向へ対向する両窪み穴5a…の内端5a′…が、ホースニップル1の大径な先端接続部1bに夫々引っ掛かるため、カシメパイプ3が傾いても抜け移動が阻止されて残る
その結果、カシメパイプ3の傾きに関係なく確実に抜け止めできる。
【0023】
その次に、カシメダイスB…のプレス面B1…が、カシメパイプ3の奥側筒部3bに突き当たり、該奥側筒部3bの残りとホース2の一端部2aを面状に加圧して、ホースニップル1の小径な中間接続部1aに対し圧縮されることにより八方締め5bされる。
この八方締め5bと同時に、カシメダイスB…のプレス面B2…が、カシメパイプ3の開口側筒部3cに突き当たり、該開口側筒部3cとカバーチューブ4の一端部分4a及びホース2の中途部2bを面状に加圧して、ホースニップル1の大径な先端接続部1bに対し圧縮されることにより八方締め5cされる。
なお、開口側筒部3cは八方締め5cに限らず、俵締めでも良い。
【0024】
それにより、カシメパイプ3の先端開口部3aを通るホース2の箇所2dが、カバーチューブ4で補強されて折れ難くなると共に、ホース2のみとカバーチューブ4が別々に挟着される。
従って、カバーチューブ4を確実に固定しながらホース2とホースニップル1の抜け強度を低下させずに維持できる。
【0025】
一方、図4及び図5に示すものは、本発明の他の実施例である。
このものは、前記駆動式カシメ機のカシメダイスBに代えて実公平4−44270号公報に開示されるような手動油圧式カシメ機のカシメダイスCにより、カシメパイプ3の奥側筒部3bと開口側筒部3cを同時にカシメ接合した構成が、前記図1〜図3に示した実施例とは異なり、それ以外の構成は図1〜図3に示した実施例と同じものである。
【0026】
上記カシメダイスCは、手動油圧式カシメ機の先端に対向して一対配設され、これらの先端には、前記図1〜図3に示した実施例と同様にカシメパイプ3の奥側筒部3b及び開口側筒部3cと対向して、二段のプレス面C1,C2と、円錐形や半球形又は角錐形の突起C3が夫々突設され、カシメパイプ3を挟み込んだ状態で、その一方を他方に対し往復動させることにより、奥側筒部3bには、対向する一対の窪み穴5a,5aとが凹設されて八方締め5bされると同時に、開口側筒部3cが八方締め5cされる。
この場合も前記図1〜図3に示した実施例と同様に、プレス面C1,C1の基端側に、図示せる如く取り付け孔C4…を放射状に開穿して、そこにポンチC5…を挿着することにより構成するか、又は一体成形により構成する。
【0027】
従って、図4及び図5に示すものも、前記図1〜図3に示した実施例と同様に、カバーチューブ4を確実に固定しながらホース2とホースニップル1の抜け強度を低下させずに維持できる。
【0028】
更に必要に応じて図示せる如く、両八方締め5b,5cの五面部分に相当する谷状の非プレス面C6の底部に、例えばボールプランジャーなどの押し出し手段C7を設けることにより、プレス終了後に押し出し手段C7がカシメパイプ3の外周面B1に当接して、これを非プレス面C6の底部から開口側へ押し出すようにしても良い。
【0029】
尚、前示実施例では、ホースニップル1の基端側に取り付けた袋ナットNの回転操作により、ホースニップル1の基端開口部1′を、例えばコンプレッサーなどの流体供給源や削岩機などの土木機械の給気口部Aに連結する場合を示したが、これに限定されず、コンプレッサー以外の流体供給源や土木機械以外の移動機器に連結したり、ホースニップル1の取り付け構造は他の構造であっても良い。
更に、ホース2も図示された構造に限定されず、他の構造であっても良い。
またホース2の中途部2bに被覆したカバーチューブ4を別々にカシメ接合したが、これに限定されず、カバーチューブ4を被覆しなくても良い。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、カシメパイプ3からホースニップル1の小径な中間接続部1aへ向けて窪み穴5aを凹設し、その内端5a′をホースニップル1の大径な先端接続部1bより内側へ突出させることにより、ホース2の抜け強度が高まると共に、ホース2の疲労に伴ってホースニップル1沿いに抜け移動しても、窪み穴5aの内端5a′がホースニップル1の大径な先端接続部1bに引っ掛かるため、カシメパイプ3は抜け移動が阻止されて残り、そのままホース2のみが抜けるか又は窪み穴5aの箇所で部分的に破断してホース2のみが抜けるので、ホースニップルからカシメパイプが一緒に抜けるのを確実に防止できる。
従って、ホースと一緒にカシメパイプもホースニップルから抜ける従来のものに比べ、ホースが抜けて高圧な圧縮エアを吹き出しながら踊ったとしても、剛性材料製のカシメパイプが無い分だけ、ケガや破損の危険性が著しく低下して最悪な事態を防げる。
【0031】
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、カシメパイプ3の径方向へ対向する両窪み穴5aの内端5a′が、ホースニップル1の大径な先端接続部1bに夫々引っ掛かるため、カシメパイプ3が傾いても抜け移動が阻止されて残るので、カシメパイプの傾きに関係なく確実に抜け止めできる。
【0032】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明の効果に加えて、カシメパイプ3の開口側筒部3cにより、カバーチューブ4の一端部分4a及びホース2の中途部2bが、ホースニップル1の大径な先端接続部1bに対して一緒に挟着されるので、カバーチューブを確実に固定しながらホースとホースニップルの抜け強度を低下させずに維持できる。
またカバーチューブが透明又は半透明の材質で成形した場合には、カバーチューブを透してホース表面の表示が目視可能となるので、ホース表面の表示部を長期の使用に伴って維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すホースかしめ接続構造の縦断正面図である。
【図2】図1の(2)−(2)線に沿える縦断側面図である。
【図3】(a)〜(b)はホース接続手順を説明する縮小縦断正面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すホース連結装置の縦断正面図である。
【図5】図4の(5)−(5)線に沿える縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ホースニップル 1a 小径な中間接続部
1b 大径な先端接続部 2 ホース
2a 一端部 2b 中途部
3 カシメパイプ 3a 先端開口部
3b 奥側筒部 3c 開口側筒部
4 カバーチューブ 4a 一端部分
5a 窪み穴 5a 内端
Claims (3)
- ホースニップル(1)の外周にホース(2)の一端部(2a)を差し込み、これらをカシメパイプ(3)で覆ってカシメ接合することにより、ホースニップル(1)とホース(2)が抜け不能に接続されたホースかしめ接続構造において、
前記カシメパイプ(3)からホース(2)の差し込まれた一端部(2a)を挟んで、ホースニップル(1)の軸方向中間位置に形成される小径な中間接続部(1a)へ向け、点状に集中加圧して、その内端(5a′)がホースニップル(1)の軸方向先端位置に形成される大径な先端接続部(1b)より内側へ突出する窪み穴(5a)をカシメ面内に凹設したことを特徴とするホースかしめ接続構造。 - 前記ホースニップル(1)の大径な先端接続部(1b)に対し、カシメパイプ(3)の径方向へ対向して窪み穴(5a)を一対以上配置した請求項1記載のホースかしめ接続構造。
- 前記ホース(2)の中途部(2b)をカバーチューブ(4)で被覆し、その一端部分(4a)を、カシメパイプ(3)の先端開口部(3a)からホースニップル(1)の大径な先端接続部(1b)まで挿入させ、この差し込み状態でカシメパイプ(3)の開口側筒部(3c)から、カバーチューブ(4)の一端部分(4a)及びホース(2)の中途部(2b)を挟んで、ホースニップル(1)の大径な先端接続部(1b)へ向けカシメ接合した請求項1または2記載のホースかしめ接続構造。
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