JP3594095B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透湿性及び防水性のある無孔の透湿性シート及びそれを用いた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、透湿性及び防水性シートとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に40重量部以上の無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが知られている。また、上記微多孔性シートとしては、特公平5−38011号公報において、特定の結晶性ポリマー(ポリプロピレン等)と特定の化合物(鉱物油等)とを溶融混練し、シート成形(冷却)過程で相分離を起こさせたシートを延伸して得られる微多孔性シートも提案されている。
上記微多孔性シートは、通気性及び透湿性に優れ、結露現象を生じないため壁紙や包装用シート等に好適に用いられている。また、上記微多孔性シートは、更に柔軟性を付与することにより、例えば、使い捨てオムツ、生理用ナプキン等の吸収性物品の裏面材として使用することができるものである。
【0003】
上記微多孔性シートに柔軟性を付与するには、一般にオレフィン樹脂として線状低密度ポリエチレンを用いることが提案されている。しかしながら、単に上記低密度ポリエチレンに無機充填剤を多量に混合し、シート状に成形した後、一軸または二軸に延伸して得られる微多孔性シートは、シート強度に問題があり、特に吸収性物品の裏面材として用いた場合には、要求される引き裂き強度、耐モミ強度を満足し得ないという問題があった。
【0004】
上記問題を解決するために、上述の微多孔性シートに不織布をホットメルト接着剤等を用いて接着して強度を向上させる方法が提案されているが、該方法では、引き裂き強度は向上するものの、耐モミ強度が不十分で、着用中の人体の動きによって微孔が起点になって亀裂が伝場拡大し、液防漏性が無くなってしまうという問題がある。
【0005】
また、特開平6−134000号公報では特定のポリウレタンシートと伸縮性不織布とを積層してなる無孔の伸縮性透湿性シートが提案されている。
【0006】
しかし、上記ポリウレタンシートは、使用するイソシアネートによって下記する如き種々の問題が生じる。
即ち、上記イソシアネートとして芳香族イソシアネートを用いた場合、該イソシアネートと反応してポリウレタンをなすポリオール等との反応性が高いため、ポリウレタンシート中における未反応イソシアネート残存量は少ないものの、該ポリウレタンシートが自然条件で保存しても激しく黄変するため、例えば吸収性物品等に用いた場合に商品価値を著しく損なうという問題がある。
【0007】
また、上記イソシアネートとして、非芳香族イソシアネートを用いた場合、得られるポリウレタンシートは黄変し難いものの、非芳香族イソシアネートの反応性が劣るため、未反応イソシアネートが残存し、例えば吸収性物品等に用いた場合に、該未反応イソシアネートが皮膚を激しく刺激するという問題がある。
【0008】
また、芳香族イソシアネート及び非芳香族イソシアネートのいずれを用いた場合においても、これらのイソシアネートは、空気中の水分によっても反応してウレア結合を造るが、高分子化反応後期における水との反応はウレア結合に至らずアミンとして残存するため、該アミンが皮膚を激しく刺激しカブれる等の問題がある。また、ポリウレタンシートが分解するとアミンを生成し、吸収性物品等に用いた場合に皮膚刺激の基となる(特に、無孔で透湿性を発現する上記ポリウレタンシートは、吸収性物品に用いた場合の吸水により通常のポリウレタンより分解され易いものである。)。また、ウレタン化反応に使用されるアミン触媒も同様に皮膚刺激の基となる。
要するに、上記ポリウレタンシートは、吸収性物品等人体に直接接触する用途には好ましくないものである。
【0009】
上述の如く、従来の微多孔性シートでは、人体に対する安全性、並びに柔軟性、強度特に耐モミ強度、透湿性及び耐水圧等の所望の物性を全て満足するに至っていないのが現状である。
【0010】
また、特開平1−141669号公報には、透湿性のコポリエーテルエステルからなるシートを使用した吸収性物品が開示されている。
しかし、上記シートを吸収性物品の裏面材として用いた場合には、裏面材に要求される性能を実用上要求されている程度に満足することができなかった。
即ち、吸収性物品の裏面材としては、例えば、生理用ナプキンにおいては、ショーツから引き剥がす際にシートの引き裂き強度が必要とされ、また、サイドフラップを有する生理用ナプキンにおいては、剛性、ボリューム、及び肌触りの良さ等が要求されるが、上記公報において提案されている上記シートではこれらの要求を満足していなかった。
【0011】
従って、本発明の目的は、裏面材が、シート強度、特に耐モミ強度に優れ、且つ透湿性及び耐水圧性等を有し、更には、人体への安全性及び安定性が高く変質せず、吸収した体液を漏らさずに気化放出して、装着部がムレること無く、快適な装着感を与える吸収性物品を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋭意検討した結果、特定のブロック共重合ポリエステルからなる無孔の透湿性樹脂フィルムを裏面材として用いた吸収性物品が上記目的を達成し得ることを知見した。
【0013】
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、液透過性の表面材2、防漏性の裏面材4及びこれら両面材の間に配置される吸収体3からなる吸収性物品において、上記裏面材4が、ハード成分とソフト成分とのブロック共重合ポリエステル樹脂からなる無孔の透湿性樹脂フィルムにより形成されており、上記ブロック共重合ポリエステル樹脂は、そのメルトフローインデックスが1〜25であり且つ平衡水分率が0.30〜1.40%であり、また、上記ハード成分のガラス転移点温度(Tg)は50℃以上であり、上記ソフト成分のガラス転移点温度(Tg)は20℃以下であることを特徴とする吸収性物品を提供するものである。
【0014】
本発明の吸収性物品は、裏面材が、特定のブロック共重合ポリエステル樹脂からなる透湿性樹脂フィルムにより形成されているので、水蒸気を通すためムレることなく、柔軟でフィット性に富み、人体の動きによる亀裂発生がなく防漏性に優れ快適な装着感を与える。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。
【0016】
先ず、図1を参照して本発明の吸収性物品について詳述する。
ここで、図1は、本発明の吸収性物品としての生理用ナプキンを示す1部破断斜視図である。
【0017】
図1に示す本発明の吸収性物品としての生理用ナプキン1は、液透過性の表面材2、防漏性の裏面材4、及びこれら両面材の間に配置される吸収体3からなる。上記の構成並びに上記表面材2及び吸収体3を形成する材料等は、通常公知のものと同様である。
【0018】
而して、本発明の吸収性物品である上記生理用ナプキン1においては、上記裏面材4が、ハード成分とソフト成分とのブロック共重合ポリエステル樹脂からなる無孔の透湿性樹脂フィルムにより形成されている。
【0019】
そして、上記ブロック共重合ポリエステル樹脂は、そのメルトフローインデックス(MFI)が、1〜25、好ましくは5〜18であり、且つ平衡水分率が、0.30〜1.40%、好ましくは0.50〜0.90%である。
また、上記ブロック共重合ポリエステル樹脂の分子量、並びに上記ハード成分及び上記ソフト成分の組成比は、ハード成分として用いるジカルボン酸成分及びジオール成分の種類及び分子量、また、ソフト成分として用いるポリエーテル及び/又はポリエステルの種類及び分子量、更にはハード成分とソフト成分との繰り返し数によって異なるが、上記MFI及び上記平衡水分率が上記範囲内となるように、上記分子量及び上記組成比を調節することにより、被膜強度、非ブロッキング性、透湿性及び成形加工性等を向上せしめることができる。
【0020】
上記MFIが1未満であると、溶融成形等成形加工性が劣り、25を超えると、常温でも粘着性が強くブロッキングが生じたり、膜形状保持性が劣るので、上記範囲内とするのが好ましい。
また、上記平衡水分率が0.30%未満であると、透湿度が低くなり、1.40%を超えると、弾性率が低下して形状保持性が劣り、また粘着性が強くブロッキングが生じるので上記範囲内とするのが好ましい。
ここで、上記MFIは、ASTMD1238に準拠して測定した200℃における値である。
また、上記ブロック共重合ポリエステル樹脂のうち結晶融点が180℃を超えるものについての上記MFIは、ASTMD1238に準拠して測定した230℃における値であり、該値が上述の範囲であるのが好ましい。
また、上記平衡水分率は、23℃/0%RHに48時間保存した時の重量をW、23℃/65%RHに48時間保存した時の重量をWとした時、〔(W−W)×100〕/Wで示される値である。
【0021】
また、上記ハード成分のガラス転移点温度(Tg)は、50℃以上、上記ソフト成分のガラス転移点温度(Tg)は、20℃以下であり、これにより、被膜強度、非ブロッキング性、透湿性、成形加工性を向上させることができる。
上記ハード成分のTgが50℃未満であると、吸収性物品の裏面材等に用いた場合に、使用/保存温度において形状保持性が劣り、上記ソフト成分のTgが20℃を超えると、使用温度における透湿度が低下する。
ここで、上記ガラス転移点温度(Tg)は、DSCで測定することにより得られる値である。
【0022】
上記ハード成分としては、ジカルボン酸成分とジオール成分とを反応させて得られるポリエステル等が好ましく挙げられる。
上記ジカルボン酸成分としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸等が挙げられ、上記ジオール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等脂肪族ジオール;シクロヘキサンジメタノール、パラキシリレングリコール、ビスフェノールAのエチレノキサイド2モル付加物等の芳香族ジオール等が挙げられ、それぞれ使用に際しては、単独若しくは混合物として用いることができる。
【0023】
また、上記ジカルボン酸成分と上記ジオール成分とは、少なくともいずれか一方に芳香族環を有するものを用いて組み合わせるのが好ましく、また繰り返し単位の平均分子量は、上記芳香族環に連結した1エステル基当り、180以下、好ましくは160以下となるように上記ジカルボン酸成分と上記ジオール成分とを選択して組合せるのが好ましい。
【0024】
また、上記ソフト成分としては、ポリエーテル及び/又は脂肪族ポリエステルが用いられる。
上記ポリエーテルとしては、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリヘキサメチレングリコール等が用いられ、上記脂肪族ポリエステルとしては、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリカプロラクトン等が挙げられる。
【0025】
また、上記ブロック共重合ポリエステル樹脂は、上記ハード成分が、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジオールとのポリエステル又は脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジオールとのポリエステルであり、上記ソフト成分が、ポリエーテル及び/又は脂肪族ポリエステルであるのが好ましい。
具体的には、上記ハード成分は、テレフタル酸、フタル酸及び/又はナフタレンジカルボン酸、好ましくはフタル酸及び/又はナフタレンジカルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール及びブタンジオール、好ましくはエチレングリコール、プロピレングリコール及びテトラメチレングリコールからなる群から選択される一種以上とのポリエステルであるのが望ましい。また、上記ソフト成分は、ポリテトラメチレングリコールであるのが望ましい。
【0026】
上記ブロック共重合ポリエステル樹脂を調製するには、上記ハード成分と上記ソフト成分とを、通常公知のエステル交換反応させる等して容易に得ることができる。
【0027】
本発明において用いられる上記ブロック共重合ポリエステル樹脂は、これ自身は勿論のこと、該ブロック共重合ポリエステル樹脂の分解生成物も皮膚刺激を与えることのない安全なものであり、経時着色が全く無く、変質も起こり難い樹脂であり、吸収性物品等の衛生品用の材料等として優れた素材である。
【0028】
上記ブロック共重合ポリエステル樹脂により上記透湿性樹脂フィルムを形成するには、公知の方法により容易に形成することができる。
【0029】
また、上記透湿性樹脂フィルムは、その膜厚が好ましくは5〜100μmであり、透湿度が好ましくは0.5g/100cm・Hr以上、更に好ましくは1.0〜2.5g/100cm・Hrであり、耐水圧が好ましくは2m以上であり、耐モミ強度が好ましくは30分以上、更に好ましくは60分以上、最も好ましくは120分以上である。
【0030】
更に、ナプキンをショーツから引き剥がす際に要求されるシートの剛性として引き裂き強度が重要である。
本発明の吸収性物品に用いる上記透湿性樹脂フィルムとしては、JIS P−8116による測定により、フィルム厚さ25μにおいて、引き裂き強度は20g以上が好ましく、更に好ましくは40g以上である。
また、上記透湿性樹脂フィルムには、通常吸収性物品の裏面材に用いられる安定剤や、着色剤等を必要に応じて添加することもできる。
【0031】
上記生理用ナプキン1は、裏面材として、上記透湿性樹脂フィルムを用いているので、該裏面材が水蒸気を通すためムレることがなく、柔軟なフィット性に富み、人体の動きによる亀裂発生がなく防漏性に優れ快適な装着感を与えるものである。
【0032】
尚、上記の説明においては、生理用ナプキンを例示して説明したが、本発明の吸収性物品はこれに限定されるものではなく、他の吸収性物品、例えば、使い捨ておむつ、吸収パッド等にも適用される。
【0033】
【実施例】
次に、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】
〔実施例1〕
ブロック共重合ポリエステル樹脂〔東洋紡(株)製、商品名「ペルプレンP−30B」(ハード成分がテレフタル酸とブタンジオールとからなるTg57℃のポリエステルであり、ソフト成分がポリテトラメチレングリコールからなるTg7℃のポリエーテルジオールであるブロック共重合ポリエステル樹脂で、MFR=14、平衡水分量=0.58%)〕をTダイ成形して、膜厚25μの透湿性樹脂フィルムを得た。
【0035】
得られた透湿性樹脂フィルムについて、透湿度、耐水圧及び引き裂き強度を評価した。その結果を下記〔表1〕に示す。尚、透湿度、耐水圧及び引き裂き強度は下記測定法により測定した。
(測定法)
(1)透湿度;JIS Z0208に準拠して測定
(2)耐水圧;JIS L1092B法に準拠して測定
(3)引き裂き強度;JIS P8116に準拠して測定
【0036】
また、得られた透湿性樹脂フィルムを裏面材として用いて、図1に示す吸収性物品を製造した。即ち、上記透湿性樹脂フィルムにより裏面材4を形成し、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊維からなる坪量20g/mの不織布を用いて表面材2を形成し、坪量260g/mからなる線状パルプを用いて吸収体3を形成し、各部材を接着して、長さ170mm、幅70mmの図1に示す構成の生理用ナプキン1を得た。
得られた生理用ナプキンの耐モミ強度及びムレ度を下記の如くして評価した。の結果を下記〔表1〕に示す。
【0037】
(4)耐モミ強度;
得られた生理用ナプキンに馬血6gを注入して吸収させた後、ゴムと鉄製疑骨とからなる成人サイズの人体モデル(該人体モデルは両脚及び股間が人体と同じ動きをする)にショーツを介して通常の装着状態となるように装着し、120歩/minで両脚を動かし際に、馬血が裏面材を漏洩してくる時間を測定して評価した。この際、両脚を動かした時には、ナプキンの長さ方向のほぼ中央部が表面材を上(人体モデル側)にして凸形状になり、且つ、ナプキンの幅方向の両端が脚の動きに追随するので、ナプキン全体に対してモミが働く。また、ナプキン両端が前後に動く距離は約20mmである。
【0038】
(5)ムレ度;
得られた生理用ナプキンを10人のモニターに装着してもらい、以下の基準でムレ度を評価した。
・ムレ感がなくさわやかな感じ・・・・・○
・ややムレ感がある・・・・・・・・・・△
・非常にムレる・・・・・・・・・・・・×
【0039】
〔比較例1〕
線状低密度ポリエチレン〔「ウルトゼックス2520F」、商品名、三井石油化学工業(株)製〕100重量部、表面処理炭酸カルシウム(1.1ミクロン)150重量部、及びポリエステル樹脂(トリメチロールプロパン/アジピン酸/ステアリン酸=2モル/1モル/4モルからなるポリエステル樹脂、SV=240、AV=1、OHV=8)5重量部からなる混合物を、溶融混練してインフレーション成形機にて膜厚50μmのシートに成形し、通常のロール延伸機を使用して50℃で2.3倍に延伸し、80℃でアニーリングして全面白化した45μmのシートを得た。得られたシートについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を〔表1〕に示す。
また、得られたシートにより裏面材を形成した以外は、実施例1と同様にして、上記シートにより裏面材が形成されてなる図1に示す構成の生理用ナプキンを得た。得られた生理用ナプキンについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を〔表1〕に示す。
【0040】
〔比較例2〕
実施例1で用いたブロック共重合ポリエステル樹脂に代えて、低密度ポリエチレン〔「ショウレックスL137」、商品名、昭和電工(株)製、ρ=0.926,MI=3〕を用い、吐出時の樹脂温度を320℃とした他は、実施例1と同様にして樹脂膜厚さ25μmの防漏シートを得た。得られた防漏シートについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を〔表1〕に示す。
また、得られた防漏シートにより裏面材を形成した以外は、実施例1と同様にして、上記防漏シートにより裏面材が形成されてなる図2に示す構成の生理用ナプキンを得た。得られた生理用ナプキンについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を〔表1〕に示す。
【0041】
【表1】
Figure 0003594095
【0042】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、裏面材が、シート強度、特に耐モミ強度及び引き裂き強度に優れ、且つ透湿性及び耐水圧性等を有し、更には、人体への安全性及び安定性が高く変質せず、吸収した体液を漏らさずに気化放出して、装着部がムレること無く、快適な装着感を与えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の吸収性物品としての生理用ナプキンを示す一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 吸収性物品
2 表面材
3 吸収体
4 裏面材

Claims (4)

  1. 液透過性の表面材2、防漏性の裏面材4及びこれら両面材の間に配置される吸収体3からなる吸収性物品において、
    上記裏面材4が、ハード成分とソフト成分とのブロック共重合ポリエステル樹脂からなる無孔の透湿性樹脂フィルムにより形成されており、
    上記ブロック共重合ポリエステル樹脂は、そのメルトフローインデックスが1〜25であり且つ平衡水分率が0.30〜1.40%であり、また、上記ハード成分のガラス転移点温度(Tg)は50℃以上であり、上記ソフト成分のガラス転移点温度(Tg)は20℃以下であることを特徴とする吸収性物品。
  2. 上記ハード成分が、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジオールとのポリエステルまたは脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジオールとのポリエステルでり、上記ソフト成分が、ポリエーテル及び/又は脂肪族ポリエステルであることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
  3. 上記ハード成分が、フタル酸及び/又はナフタレンジカルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール及びブタンジオールからなる群から選択される一種以上とからなるポリエステルであり、上記ソフト成分が、ポリテトラメチレングリコールであることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
  4. 上記透湿性樹脂フィルムは、その膜厚が5〜100μmであり、透湿度が0.5g/100cm2・Hr以上であり、耐水圧が2m以上であり、耐モミ強度が30min以上であることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
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