JP3593692B2 - 画像ディスク再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生動作の停止時に画面上に固有の静止画像を表示する画像ディスク再生装置に関し、最近のDVD(digital video disc)やVCD(video compact disc)、DV(digital video)などに代表されるデジタル映像再生機器に利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来より、DVDやVCD、DVといった画像ディスク再生装置においては、再生動作の停止時(すなわち、非動作状態において)、予め用意されている静止画像を画面上に表示する、いわゆる壁紙機能を有している。この機能の最も簡易なものはブルーバックであるが、一般的にはメーカの宣伝用の静止画像が表示されるようになっている。いずれにしても、従来の画像ディスク再生装置では、装置が固有に持つ静止画像のみしか表示できない。
【0003】
一方、静止画像を表示させるものとして、例えば特開平8−84320号公報に記載のビデオディスク再生装置(これを従来技術1という)や特開平8−203220号公報に記載の圧縮画像ディスク再生装置(これを従来技術2という)などがある。
【0004】
従来技術1の装置は、フレーム間内挿処理用のフレームメモリをフリーズするフリーズ制御回路を備え、特殊再生時には、伝送コントロール信号にスチル情報を付加したMUSE信号をMUSEデコーダに導いてフリーズ動作を制御する構成となっている。すなわち、ハイビジョンVDPの特殊再生時において、特殊再生用のフレームメモリを追加することなく、MUSEデコーダに本来備えられているフレーム間内挿用のフレームメモリを利用することによってスチル等の特殊再生機能を実現したものである。
【0005】
また、従来技術2の装置は、VCDのビットスリームの一部に傷等による読み取りエラーが起こっても、起こる直前の画像を静止画表示することによって、ビットストリームエラーによる見苦しい表示を回避する構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来より静止画像を画面上に表示させる装置は種々提案されているが、これらはメモリの削減やビットストリームエラーによる見苦しい画面表示の回避等を目的とするものであり、再生動作の停止時に静止画像を壁紙のように画面表示するものではない。また、従来の圧縮画像ディスク再生装置では、装置が固有に持つ静止画像のみしか表示できないため、使用者の好みに合わせた静止画像を表させることができないといった問題があった。
本発明はこのような問題点を解決すべく創案されたものであって、その目的は、使用者の好みに合わせて静止画像が設定できるようにした画像ディスク再生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の画像ディスク再生装置は、ピックアップによってディスクから読み取った画像データをデコード後、動画圧縮された状態で第1の記憶部に一旦格納した後、その第1の記憶部から順次読み出してその後の信号再生系に出力するように構成された画像ディスク再生装置において、前記第1の記憶部に上書きされない別の領域を用意し、再生動作の停止時に画面上に表示する静止画像を設定するための設定手段と、ディスクに記録されている画像データの再生時に前記設定手段によって設定操作が行われると、その設定操作に基づいて前記第1の記憶部に格納されている1画面分の画像データを同じ第1の記憶部の上書きされない前記別の領域に保存する画像データ保存手段と、再生動作の停止時、前記第1の記憶部の別の領域に保存されている1画面分の画像データを読み出してその後の信号再生系に出力する画像データ出力制御手段とを備えた構成とする。
【0008】
また、本発明の画像ディスク再生装置は、ピックアップによってディスクから読み取った画像データをデコード後、動画圧縮された状態で第1の記憶部に一旦格納し、次にその第1の記憶部から順次読み出してデコード後、画像データを伸長した状態で第2の記憶部に一旦格納し、その後第2の記憶部から順次読み出してその後の信号再生系に出力するように構成された画像ディスク再生装置において、前記第2の記憶部に上書きされない別の領域を用意し、再生動作の停止時に画面上に表示する静止画像を設定するための設定手段と、ディスクに記録されている画像データの再生時に前記設定手段によって設定操作が行われると、その設定操作に基づいて前記第2の記憶部に格納されている1画面分の画像データを同じ第2の記憶部の上書きされない前記別の領域に保存する画像データ保存手段と、再生動作の停止時、前記第2の記憶部の別の領域に保存されている1画面分の画像データを読み出してその後の信号再生系に出力する画像データ出力制御手段とを備えた構成とする。
【0012】
また、本発明の画像ディスク再生装置は、上記各構成において、再生動作の停止時に画面上に表示するために予め用意されている1画面分の画像データ又は前記設定手段によって任意に設定された1画面分の画像データのいずれかを選択する選択手段を備え、前記画像データ出力制御手段は、再生動作の停止時、前記選択手段によって選択されたいずれかの画像データを読み出してその後の信号再生系に出力するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の画像ディスク再生装置をDVDのデジタル映像再生装置に適用した例を示す回路ブロック図である。
ディスクモータ2によって回転駆動されるディスク1から情報を検出するピックアップ3の出力は、RFアンプ4を介して信号処理回路5とサーボ処理回路6とに導かれており、サーボ処理回路6の出力は信号処理回路5に導かれている。また、信号処理回路5には、RFアンプ4によって増幅され、DVD規格に従ってデコードされたデータ(ただし、ここではMPEG(Motion Picture Expert Group )により圧縮されている)を一旦格納するトラックバッファRAM7が接続されている。これらRFアンプ4、信号処理回路5及びサーボ処理回路6は、フロントエンドCPU8によって制御される。
【0014】
サーボ処理回路6は、フロントエンドCPU8から信号処理回路5を経由して送受信されるコマンドや制御データに従って、ピックアップ3に対するフォーカシングサーボやトラッキングサーボのサーボ制御を行うとともに、ピックアップ3全体をディスク1の半径方向に移動させるためのスレッドモータ9の制御や、ディスク1を装填する図示しないトレイを駆動するトレイモータ10の制御を行う。なお、トレイに装填されたディスク1がDVDである場合の再生信号は、RFアンプ4を経由して信号処理回路5に入力され、トレイに装填されたディスク1がCD−ROMである場合の再生信号は、RFアンプ4からサーボ処理回路6を経由して信号処理回路5に入力される。信号処理回路5は、これらDVDデータのデコード処理やCD−ROMデータのデコード処理を行う。
【0015】
また、信号処理回路5は、A/V(Audio/Video )デコーダ11に接続されており、A/Vデコーダ11の出力は、ビデオ出力端子13a,13bを有するビデオエンコーダ13と、オーディオ出力端子14aを有するD/Aコンバータ14とに接続されている。A/Vデコーダ11は、トラックバッファRAM7から読み出されたMPEGにより圧縮されているデータを伸長する。また、A/Vデコーダ11には、伸長したデジタルのデータを数画面分格納するためのA/VデコードRAM15が接続されている。
【0016】
また、A/Vデコーダ11は、バックエンドCPU16に接続されており、バックエンドCPU16には、ワークRAM17とフラッシュROM18とが接続されている。フラッシュROM18には、再生動作の停止時に、いわゆる壁紙的に画面上に表示するための静止画像データ(1画面分の画像データ)が予め格納されている。
また、バックエンドCPU16には、LCD等からなるフロントパネル20の表示制御を行うフロントパネルコントローラ19が接続されており、フロントパネルコントローラ19には、キー入力部21の出力が導かれている。また、フロントパネルコントローラ19には、リモコン22からの送信信号を受信する受信部(図示省略)が設けられている。
【0017】
次に、上記構成の画像ディスク再生装置における再生時の動作について説明する。
ディスク1に記録されたデータはピックアップ3で検出され、RFアンプ4で波形整形と増幅とが行われた後、信号処理回路5においてDVD規格に従いデコードされる。デコードされたデータは、MPEGにより圧縮されている状態でトラックバッファRAM7に順次蓄えられ、バックエンドCPU16からの読み出し要求を待つ。
【0018】
そして、トラックバッファRAM7に蓄えられたデータは、バックエンドCPU16からの読み出し要求に従って順次読み出され、A/Vデコーダ11に転送されて、ここでMPEGによる圧縮データの伸長が行われてビデオデータにデコードされる。デコードされたビデオデータは、A/VデコードRAM15に一旦蓄えられた後、再び読み出されてビデオエンコーダ13に順次転送され、ここでアナログのビデオ信号に変換されてビデオ出力端子13a,13bから出力される。
【0019】
一方、MPEGにより圧縮されているオーディオデータについては、ビデオデータと同様にトラックバッファRAM7に順次蓄えられ、バックエンドCPU16からの読み出し要求に従って順次読み出され、D/Aコンバータ14に転送されて、ここでMPEGによる圧縮データの伸長が行われてオーディオデータにデコードされる。デコートされたオーディオデータは、A/VデコードRAM15に一旦蓄えられた後、再び読み出されてD/Aコンバータ14に順次転送され、ここでアナログのオーディオ信号に変換されてオーディオ出力端子14aから出力される。
【0020】
このような再生動作過程において、トラックバッファRAM7に蓄えられたデータは、バックエンドCPU16からの読み出し要求に従って順次読み出されると、次のデータによって順次上書きされ、これを繰り返すことによって画像データを順次その後の信号再生系に出力するようになっている。また、A/VデコードRAM15についても同様であり、A/VデコードRAM15に蓄えられたデータは、バックエンドCPU16からの読み出し要求に従って順次読み出されると、トラックバッファRAM7から読み出され転送されてきた次のデータによって順次上書きされ、これを繰り返すことによって画像データを順次その後の信号再生系に出力するようになっている。
【0021】
また、このような画像データの再生動作中において、その再生動作を停止すると、フラッシュROM18に予め格納されている1画面分の画像データがバックエンドCPU16によって読み出され、A/Vデコーダ11からビデオエンコーダ13に転送されてアナログのビデオ信号に変換され、ビデオ出力端子13a,13bから出力される。これにより、再生動作の停止時には、画面上に所定の静止画像が表示されることになる。
【0022】
このような構成の画像ディスク再生装置において、フラッシュROM18に格納されている1画面分の画像データは、メーカによって予め用意されている画像データであり、従来は使用者によって任意に変更できるものではなかった。
そこで、本発明では、このような再生動作の停止時に画面上に表示する静止画像を使用者自信の好みに応じて任意に設定できるようにしたものであり、以下にその具体例を説明する。
【0023】
図2は、リモコン22のキー配置の一例を示している。リモコン22には、装置本体の電源をオン、オフする電源キー22a、ディスク1の再生を指示するPLAYキー22b、再生動作を停止するSTOPキー22c、再生動作を一時停止するPAUSEキー22dの他、本発明に係わる設定キー22eが設けられている。ただし、実際にはこれらのキーの他、各種再生モードキーやテンキー等も設けられているが、ここでは図示を省略している。設定キー22eは、再生動作の停止時に、画面上に表示する静止画像を設定するためのキーである。なお、ここではリモコン22に設定キー22eを設けているが、装置本体のフロントパネル部分に取り付けられているキー入力部21にこの設定キー22eを設けてもよい。
【0024】
また、使用者自信の設定による1画面分の画像データを格納する記憶領域としては、図1に示す構成の画像ディスク再生装置に新たな記憶部を追加するのではなく、既存の記憶部を利用する。本実施の形態では、トラックバッファRAM7、A/VデコードRAM15、ワークRAM17、フラッシュROM18などの各記憶部の利用が可能である。以下、これらの記憶部に1画面分の画像データを記憶する場合と、記憶した1画面分の画像データを静止画像として表示する場合の具体的な処理動作について、それぞれ説明する。
【0025】
(1)トラックバッファRAM7の所定の領域に1画面分の画像データを記憶する場合
上記したような画像データの再生動作中において、使用者は、画面上に好みの再生画像が表示されているときにリモコン22の設定キー22eを操作すると、この操作信号がフロントパネルコントローラ19を経由してバックエンドCPU16に入力される。バックエンドCPU16は、この操作信号に基づき、その時点でトラックバッファRAM7に格納されている複数画面分の画像データのうち、例えばA/Vデコーダ11への転送直前の1画面分の画像データを、内部に設けられた上書きされない所定の領域に保存する。これにより、その後も再生動作が継続され、トラックバッファRAM7の内容が順次上書きされても、所定の領域に保存された1画面分の画像データは、上書きされることなく残ることになる。
【0026】
ただし、トラックバッファRAM7の所定の領域に保存された1画面分の画像データは、厳密には、使用者が設定キー22eを操作したときに画面上に表示されている画像データと同じデータではなく、表示されている画像データより数画面分後の画像データである。しかしながら、実際に画面上に表示されている画像データとトラックバッファRAM7に格納されている画像データとの間で画面が切り換わっていない限り、画面上に表示されている画像データとトラックバッファRAM7の所定の領域に保存された1画面分の画像データとは類似したデータとなっているので、実用上ほとんど問題となることはない。
【0027】
このようにして、使用者の好みに応じた1画面分の画像データをトラックバッファRAM7の所定の領域に保存した後、その後の再生動作中にリモコン22のSTOPキー22cが操作される等して再生動作が停止すると、この操作信号がフロントパネルコントローラ19を経由してバックエンドCPU16に入力される。バックエンドCPU16は、この操作信号に基づき、動作停止を指示する制御信号をA/Vデコーダ11から信号処理回路5を経由してフロントエンドCPU8に送信し、フロントエンドCPU8は、この制御信号に従って再生動作を停止する。これと同時に、バックエンドCPU16は、トラックバッファRAM7の所定の領域に保存されている1画面分の画像データの読み出し指示をA/Vデコーダ11を経由して信号処理回路5に送信する。信号処理回路5は、この指示信号に基づき、トラックバッファRAM7の所定の領域から1画面分の画像データを読み出し、A/Vデコーダ11からビデオエンコーダ13に転送し、ここでアナログのビデオ信号に変換してビデオ出力端子13a,13bから出力する。これにより、画面上には、使用者の好みに応じて設定された静止画像が表示されることになる。
【0028】
(2)A/VデコードRAM15の所定の領域に1画面分の画像データを記憶する場合
上記したような画像データの再生動作中において、使用者は、画面上に好みの再生画像が表示されているときにリモコン22の設定キー22eを操作すると、この操作信号がフロントパネルコントローラ19を経由してバックエンドCPU16に入力される。バックエンドCPU16は、この操作信号に基づき、その時点でA/VデコードRAM15に格納されている複数画面分の画像データのうち、例えば読み出し直前の1画面分の画像データを、内部に設けられた上書きされない所定の領域に保存する。これにより、その後も再生動作が継続され、A/VデコードRAM15の内容が順次上書きされても、所定の領域に保存された1画面分の画像データは、上書きされることなく残ることになる。
【0029】
ただし、A/VデコードRAM15の所定の領域に保存された1画面分の画像データは、厳密には、使用者が設定キー22eを操作したときに画面上に表示されている画像データと同じデータではなく、表示されている画像データより数画面分後の画像データである。しかしながら、実際に画面上に表示されている画像データとA/VデコードRAM15に格納されている画像データとの間で画面が切り換わっていない限り、画面上に表示されている画像データとA/VデコードRAM15の所定の領域に保存された1画面分の画像データとは類似したデータとなっているので、実用上ほとんど問題となることはない。
【0030】
このようにして、使用者の好みに応じた1画面分の画像データをA/VデコードRAM15の所定の領域に保存した後、その後の再生動作中にリモコン22のSTOPキー22cが操作される等して再生動作が停止すると、この操作信号がフロントパネルコントローラ19を経由してバックエンドCPU16に入力される。バックエンドCPU16は、この操作信号に基づき、動作停止を指示する制御信号をA/Vデコーダ11から信号処理回路5を経由してフロントエンドCPU8に送信し、フロントエンドCPU8は、この制御信号に従って再生動作を停止する。これと同時に、バックエンドCPU16は、A/VデコードRAM15の所定の領域に保存されている1画面分の画像データの読み出し指示をA/Vデコーダ11に送信する。A/Vデコーダ11は、この指示信号に基づき、A/VデコードRAM15の所定の領域から1画面分の画像データを読み出してビデオエンコーダ13に転送し、ここでアナログのビデオ信号に変換してビデオ出力端子13a,13bから出力する。これにより、画面上には、使用者の好みに応じて設定された静止画像が表示されることになる。
【0031】
(3)ワークRAM17の所定の領域に1画面分の画像データを記憶する場合
上記したような画像データの再生動作中において、使用者は、画面上に好みの再生画像が表示されているときにリモコン22の設定キー22eを操作すると、この操作信号がフロントパネルコントローラ19を経由してバックエンドCPU16に入力される。バックエンドCPU16は、この操作信号に基づき、その時点でトラックバッファRAM7に格納されている複数画面分の画像データのうち、A/Vデコーダ11に転送される1画面分の画像データを、A/Vデコーダ11及びバックエンドCPU16を経由してワークRAM17の内部に設けられた上書きされない所定の領域に保存する。
【0032】
すなわち、この場合には、トラックバッファRAM7に格納されている1画面分の画像データか、A/VデコードRAM15に格納されている1画面分の画像データのいずれかをワークRAM17に保存することができるが、A/VデコードRAM15に格納されている1画面分の画像データはデータ伸長されているのでデータ量が大きくなっている。そのため、本具体例では、データ量の少ない(MPEGにより圧縮された状態の)トラックバッファRAM7に格納されている1画面分の画像データを、ワークRAM17に保存する構成としている。
【0033】
ただし、ワークRAM17の所定の領域に保存された1画面分の画像データは、厳密には、使用者が設定キー22eを操作したときに画面上に表示されている画像データと同じデータではなく、表示されている画像データより数画面分後の画像データである。しかしながら、実際に画面上に表示されている画像データとワークRAM17に格納されている画像データとの間で画面が切り換わっていない限り、画面上に表示されている画像データとワークRAM17の所定の領域に保存された1画面分の画像データとは類似したデータとなっているので、実用上ほとんど問題となることはない。
【0034】
このようにして、使用者の好みに応じた1画面分の画像データをワークRAM17の所定の領域に保存した後、その後の再生動作中にリモコン22のSTOPキー22cが操作される等して再生動作が停止すると、この操作信号がフロントパネルコントローラ19を経由してバックエンドCPU16に入力される。バックエンドCPU16は、この操作信号に基づき、動作停止を指示する制御信号をA/Vデコーダ11から信号処理回路5を経由してフロントエンドCPU8に送信し、フロントエンドCPU8は、この制御信号に従って再生動作を停止する。これと同時に、バックエンドCPU16は、ワークRAM17の所定の領域に保存されている1画面分の画像データを読み出してA/Vデコーダ11に転送し、A/Vデコーダ11でMPEGにより圧縮されている画像データを伸長した後、ビデオエンコーダ13に転送してアナログのビデオ信号に変換し、ビデオ出力端子13a,13bから出力する。これにより、画面上には、使用者の好みに応じて設定された静止画像が表示されることになる。
【0035】
(4)フラッシュROM18の所定の領域に1画面分の画像データを記憶する場合
上記したような画像データの再生動作中において、使用者は、画面上に好みの再生画像が表示されているときにリモコン22の設定キー22eを操作すると、この操作信号がフロントパネルコントローラ19を経由してバックエンドCPU16に入力される。バックエンドCPU16は、この操作信号に基づき、その時点でトラックバッファRAM7に格納されている複数画面分の画像データのうち、A/Vデコーダ11に転送される1画面分の画像データを、A/Vデコーダ11及びバックエンドCPU16を経由してフラッシュROM18の内部に設けられた上書きされない所定の領域に保存する。この場合、フラッシュROM18にはメーカ側で予め用意された1画面分の画像データが格納されているので、これに上書きする形で保存してもよい。ただし、本具体例では、上書きしないで別の領域に保存するものとする。
【0036】
すなわち、この場合には、トラックバッファRAM7に格納されている1画面分の画像データか、A/VデコードRAM15に格納されている1画面分の画像データのいずれかをフラッシュROM18に保存することができるが、A/VデコードRAM15に格納されている1画面分の画像データはデータ伸長されているのでデータ量が大きくなっている。そのため、本具体例では、データ量の少ない(MPEGにより圧縮された状態の)トラックバッファRAM7に格納されている1画面分の画像データを、フラッシュROM18に保存する構成としている。
【0037】
ただし、フラッシュROM18の所定の領域に保存された1画面分の画像データは、厳密には、使用者が設定キー22eを操作したときに画面上に表示されている画像データと同じデータではなく、表示されている画像データより数画面分後の画像データである。しかしながら、実際に画面上に表示されている画像データとフラッシュROM18に格納されている画像データとの間で画面が切り換わっていない限り、画面上に表示されている画像データとフラッシュROM18の所定の領域に保存された1画面分の画像データとは類似したデータとなっているので、実用上ほとんど問題となることはない。また、本具体例では不揮発性メモリであるフラッシュROM18に画像データを保存しているので、例えば電源キー22aが操作されて電源がオフされたり、停電で突然電源がオフした場合でも、フラッシュROM18に保存された1画面分の画像データは消滅することがないといった利点がある。
【0038】
このようにして、使用者の好みに応じた1画面分の画像データをフラッシュROM18の所定の領域に保存した後、その後の再生動作中にリモコン22のSTOPキー22cが操作される等して再生動作が停止すると、この操作信号がフロントパネルコントローラ19を経由してバックエンドCPU16に入力される。バックエンドCPU16は、この操作信号に基づき、動作停止を指示する制御信号をA/Vデコーダ11から信号処理回路5を経由してフロントエンドCPU8に送信し、フロントエンドCPU8は、この制御信号に従って再生動作を停止する。これと同時に、バックエンドCPU16は、フラッシュROM18の所定の領域に保存されている1画面分の画像データを読み出してA/Vデコーダ11に転送し、A/Vデコーダ11でMPEGにより圧縮されている画像データを伸長した後、ビデオエンコーダ13に転送してアナログのビデオ信号に変換し、ビデオ出力端子13a,13bから出力する。これにより、画面上には、使用者の好みに応じて設定された静止画像が表示されることになる。
【0039】
なお、上記した(1)〜(4)の具体例では、使用者が好みの画像データを設定した後(トラックバッファRAM7、A/VデコードRAM15、ワークRAM17、フラッシュROM18のいずれかに保存した後)は、再生動作の停止時に、常に設定した画像データを静止画像として画面上に表示する構成としているが、例えば図3に示すように、リモコン22に選択キー22fを設けておき、この選択キー22fを操作することによって、再生動作の停止時に、使用者が設定した画像データ、又はメーカ側で予め用意されているフラッシュROM18に格納されている画像データのいずれかを画面上に優先的に表示するように構成してもよい。つまり、バックエンドCPU16は、選択キー22fによっていずれが選択されているのかを認識しておき、再生動作の停止時にその選択内容に従っていずれかの画像データを読み出し、A/Vデコーダ11からビデオエンコーダ13に転送するように構成すればよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明の画像ディスク再生装置は、本発明の画像ディスク再生装置は、ピックアップによってディスクから読み取った画像データをデコード後、動画圧縮された状態で第1の記憶部に一旦格納し、次にその第1の記憶部から順次読み出してデコード後、画像データを伸長した状態で第2の記憶部に一旦格納し、その後第2の記憶部から順次読み出してその後の信号再生系に出力するように構成された画像ディスク再生装置において、前記第1の記憶部または第2の記憶部に上書きされない別の領域を用意し、再生動作の停止時に画面上に表示する静止画像を設定するための設定手段と、ディスクに記録されている画像データの再生時に前記設定手段によって設定操作が行われると、その設定操作に基づいて前記第1の記憶部または第2の記憶部に格納されている1画面分の画像データを同じ第1の記憶部または第2の記憶部の上書きされない前記別の領域に保存する画像データ保存手段と、再生動作の停止時、前記第1の記憶部または第2の記憶部の別の領域に保存されている1画面分の画像データを読み出してその後の信号再生系に出力する画像データ出力制御手段とを備えた構成としたので、再生動作を停止したときに画面上に表示される静止画像を使用者の好みに応じて自由に設定することができるものである。また、記憶部として不揮発性メモリを用いれば、電源がオフされた場合でも記憶部に保存した1画面分の画像データは消滅することなく残るので、次に電源を立ち上げたときでも、前回保存した静止画像をそのまま画面上に表示することができるものである。また、予め用意されている1画面分の画像データ又は使用者によって任意に設定された1画面分の画像データのいずれかを選択する選択手段を備えることにより、使用者の使い勝手が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像ディスク再生装置をDVDのデジタル映像再生装置に適用した例を示す回路ブロック図である。
【図2】リモコンの一例を示す説明図である。
【図3】リモコンの他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク(記録媒体)
5 信号処理回路
7 トラックバッファRAM
11 A/Vデコーダ
15 A/VデコードRAM
16 バックエンドCPU(画像データ記憶手段、画像データ出力制御手段)
17 ワークRAM
18 フラッシュROM
19 フロントパネルコントローラ
21 キー入力部
22 リモコン
22e 設定キー
22f 選択キー
Claims (3)
- ピックアップによってディスクから読み取った画像データをデコード後、動画圧縮された状態で第1の記憶部に一旦格納した後、その第1の記憶部から順次読み出してその後の信号再生系に出力するように構成された画像ディスク再生装置において、
前記第1の記憶部に上書きされない別の領域を用意し、
再生動作の停止時に画面上に表示する静止画像を設定するための設定手段と、
ディスクに記録されている画像データの再生時に前記設定手段によって設定操作が行われると、その設定操作に基づいて前記第1の記憶部に格納されている1画面分の画像データを同じ第1の記憶部の上書きされない前記別の領域に保存する画像データ保存手段と、
再生動作の停止時、前記第1の記憶部の別の領域に保存されている1画面分の画像データを読み出してその後の信号再生系に出力する画像データ出力制御手段とを備えたことを特徴とする画像ディスク再生装置。 - ピックアップによってディスクから読み取った画像データをデコード後、動画圧縮された状態で第1の記憶部に一旦格納し、次にその第1の記憶部から順次読み出してデコード後、画像データを伸長した状態で第2の記憶部に一旦格納し、その後第2の記憶部から順次読み出してその後の信号再生系に出力するように構成された画像ディスク再生装置において、
前記第2の記憶部に上書きされない別の領域を用意し、
再生動作の停止時に画面上に表示する静止画像を設定するための設定手段と、
ディスクに記録されている画像データの再生時に前記設定手段によって設定操作が行われると、その設定操作に基づいて前記第2の記憶部に格納されている1画面分の画像データを同じ第2の記憶部の上書きされない前記別の領域に保存する画像データ保存手段と、
再生動作の停止時、前記第2の記憶部の別の領域に保存されている1画面分の画像データを読み出してその後の信号再生系に出力する画像データ出力制御手段とを備えたことを特徴とする画像ディスク再生装置。 - 再生動作の停止時に画面上に表示するために予め用意されている1画面分の画像データ又は前記設定手段によって任意に設定された1画面分の画像データのいずれかを選択する選択手段を備え、前記画像データ出力制御手段は、再生動作の停止時、前記選択手段によって選択されたいずれかの画像データを読み出してその後の信号再生系に出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像ディスク再生装置。
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1999
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