JP3593570B2 - 螺子蓋付きコンパクト容器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、水分やアルコール分を含む流動性のある化粧料や揮発性化粧料を収納するのに好適な気密性に優れたコンパクト容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
気密性を必要とする化粧料を収納したコンパクト容器として従来より種々の考案が提案されているが、実公昭61ー12895号公報の第二実施例として開示された螺子蓋が自由にコンパクト容器に着脱できるねじ込み式の密閉手段が最も確実性が高く取り扱いが簡単なものとして知られている。
【0003】
この従来のコンパクト容器は、図5に示すように、容器本体51と蓋体52と中板53とが後部でヒンジ結合されたコンパクト容器であって、前記中板53の上面中央部に収容部54を形成する環状壁55の外周面に雄螺子56を設ける一方、中蓋57の内周面に前記雄螺子56に螺合する雌螺子(図示略)を設けて中蓋57を環状壁55に螺着し、ねじ込み式のコンパクト容器としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来のコンパクト容器にあっては、容器本体51に中蓋57が自由に着脱できるねじ込み式であるので取り扱い易く気密性も高いが、中蓋53全体が蓋体52の中に収納される構成であるのでコンパクト容器が分厚くなり、デザインのうえで難点となっていた。
【0005】
また、取り外した中蓋53は化粧中にはコンパクト容器の外に置かねばならず、誤って紛失したり汚したりすることがあり、邪魔な存在となっていた。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、螺子蓋を用いて気密性を確実にするとともに、薄形でデザイン的にもすぐれ、且つ取り扱い易いコンパクト容器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる螺子蓋付きコンパクト容器は、中蓋が螺合し化粧皿を収納した環状壁が立設されているとともに収納凹所を画成する中枠がはめ込まれた容器本体と、前記中蓋の上部が貫通するとともに前記中蓋の下部が嵌合可能な貫通孔を有する蓋体との各後部を蝶着してなり、前記中蓋の外周面の中程は前記貫通孔から前記蓋体外への抜け出しを防止する径大部に形成されていることをを特徴としている。
【0008】
【作用】
本発明に係わる螺子蓋付きコンパクト容器にあっては、蓋体の貫通孔に化粧皿を密閉した中蓋を貫通させて中蓋の天面が露出するように構成されているので、コンパクト容器が薄形にできる。
【0009】
また、蓋体に設けた貫通孔は中蓋の下方からも遊嵌させることが可能であり、且つ中蓋の外周面の中程は抜け出しを防止するように径大部に形成してあるので、取り外した中蓋を摘んだ状態で開口部を下方に向けたまま開いた蓋体の内側から貫通孔にはめ込んでおき、コンパクト容器内に一時保管ができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の好適な一実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1乃至図3は、本発明に係わる螺子蓋付きコンパクト容器の好適な実施例を示すもので、中枠3がはめ込まれた容器本体1と、この容器本体1の上面を覆う蓋体2とが、後端壁で開閉自在に蝶番ピン11によって蝶着されてなり、これらの部材はそれぞれSAN、ABSなど汎用の合成樹脂材料を用いて形成されている。
【0012】
図に示すように、扁平な有底の箱体に中枠4を収納してなる容器本体1は、中枠3による内周壁12で囲まれたパフ(図示せず)を収納する収納凹所6と、この収納凹所6の前方に区画して立設された化粧料Kが充填されている化粧皿10がはめ込まれた環状壁5とを備え、容器本体1の前壁にはフック13を突設した凹所22が設けられている。
【0013】
前記環状壁5の外周にはリードの短い飛び螺子状の雄螺子が14が設けられ、中蓋4の内周に設けられた雌螺子15と螺合し中蓋4を締め付けることにより前記中蓋4の内頂部に貼着されたパッキン16が化粧皿10の全面を覆って密封し化粧料Kを気密に保持するようになっている。
【0014】
また、中蓋4の外周の中程は鍔状の径大部9に形成されていて、中蓋4の外周を上部外周17と下部外周18とに区画し、上部外周17の部分、即ち中蓋4の上部が蓋体2の天板19に貫設された貫通孔7に遊嵌して中蓋4の天面20が天板19から露出した構成となっている。
【0015】
一方、蓋体2は、天板19の周縁から浅い周壁21が垂設され、この周壁21の前方には前記容器本体1の凹所22に設けられたフック13に掛合するフック23を内側に設けた掛止片24が突設され、各々フック12,23が掛合して容器本体1に覆合しその上面を閉塞している。
【0016】
また、蓋体2の内面には化粧用の鏡25が貼着されているとともに、鏡25と並んで前述の貫通孔7が貫設されている。
【0017】
貫通孔7は中蓋4の上部外周17の部分、即ち中蓋4の上部を遊嵌し蓋体2の天板19内に定置することによりコンパクト容器の薄形を計るとともに、図3に示すように外した中蓋4の下部外周18と嵌合することが可能とされ、取り外した中蓋4を摘んだ状態で中蓋4の開口部26を下方に向けたまま開いた蓋体2の内側から貫通孔7にはめ込めるようになっている。
【0018】
そして、中蓋4の外周面の中程は抜け出し防止のため径大部9に形成してあり、径大部9の下面が貫通孔7の周縁に乗って蓋体2内から外に落下することを防止している。
【0019】
尚、本実施例における抜け出し防止のための径大部9は、図に於いては鍔状に周設されているが、要は抜け出し防止のストッパであるのでこの形状に限るものではなく、帯条に周設されたものでも中蓋4の外周に複数個の突起を連設したものでもよい。
【0020】
また、本発明は、図1乃至図3に示した縦長に開閉するコンパクト容器に限るものではなく、図4に示すように横長に開閉させたコンパクト容器に周知の構造の押し釦式フック開放片27を設けた構成のコンパクト容器にも適用されることは言うまでもない。
【0021】
以上のように構成されたコンパクト容器は、蓋体2を開蓋しても化粧料Kは中蓋4により密閉状態にある。従ってこれを使用するときは、中蓋4を外し、化粧料Kが付着し易い中蓋4の開口部26を下に向けたまま貫通孔7にはめ込んで保持させればよい。
【0022】
中蓋4は化粧中もコンパクト容器内に保持できるので誤って紛失したり汚したりする心配がなく、化粧が終われば中蓋4を貫通孔7から引き抜いてそのまま環状壁5に螺合し、通常のジャーを閉蓋する感覚で化粧料Kを気密に密閉することができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明に係わる螺子蓋付きコンパクト容器によれば、気密性の確実な螺子蓋を使用しながら蓋体の貫通孔に化粧皿を密閉した中蓋を貫通させて中蓋の天面が露出するように構成したので、コンパクト容器を薄形にすることができるととも、中蓋を蓋体とを別の色に着色しり中蓋の天面にホットスタンプや印刷を施すことにより、デザインを多彩にすることができる。
【0024】
また、取り外した中蓋を摘んだ状態で開口部を下方に向けたまま開いた蓋体の内側から貫通孔にはめ込んで簡単に一時保管ができるようにしたので、外した中蓋が邪魔になることがなく化粧に集中できるとともに、誤って中蓋を紛失したり汚したりする心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる螺子蓋付きコンパクト容器の実施例を示す従断面図。
【図2】同螺子蓋付きコンパクト容器の斜視図。
【図3】同螺子蓋付きコンパクト容器の使用状態を示す要部破断図。
【図4】同螺子蓋付きコンパクト容器の別の実施例の外観を示す斜視図。
【図5】従来の螺子蓋付きコンパクト容器の斜視図。
【符号の説明】
1 容器本体,2 蓋体,3 中枠,4 中蓋,5 環状壁,6 収納凹所,7 貫通孔,9 径大部。
Claims (2)
- 中蓋(4)が螺合し化粧皿(10)を収納した環状壁(5)が立設されているとともに収納凹所(6)を画成する中枠(3)がはめ込まれた容器本体(1)と、前記中蓋(4)の上部が貫通するとともに前記中蓋(4)の下部が嵌合可能な貫通孔(7)を有する蓋体(2)との各後部を蝶着してなり、前記中蓋(4)の外周面の中程は前記貫通孔(7)から前記蓋体(2)外への抜け出しを防止する径大部(9)に形成されていることを特徴とする螺子蓋付きコンパクト容器。
- 径大部(9)が鍔状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の螺子蓋付きコンパクト容器。
Priority Applications (1)
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JP27837694A JP3593570B2 (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 螺子蓋付きコンパクト容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27837694A JP3593570B2 (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 螺子蓋付きコンパクト容器 |
Publications (2)
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JPH08112136A JPH08112136A (ja) | 1996-05-07 |
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Family
ID=17596481
Family Applications (1)
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JP27837694A Expired - Fee Related JP3593570B2 (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 螺子蓋付きコンパクト容器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3593570B2 (ja) |
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1994
- 1994-10-18 JP JP27837694A patent/JP3593570B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08112136A (ja) | 1996-05-07 |
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