JP3593293B2 - 動画像再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスクなどの情報記録媒体から、デジタル圧縮記録された動画像情報を読み出し、復号化する動画像再生装置に関し、特にコマ送りやスロー再生等の順方向の特殊再生、コマ戻しやスロー逆再生等の逆方向の特殊再生が可能な動画像再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CS/BS/地上波の各放送方式では、従来のアナログ放送からデジタル放送へと切り替わりつつある。このデジタル放送では、一般的にMPEG方式を用いた画像圧縮を行うことによって、少ない帯域で複数のチャンネルや、高解像度放送を送ることが可能である。
【0003】
MPEG方式で圧縮された映像情報は、トランスポート(TS)と呼ばれる固定長のパケットに細分され、音声や番組関連情報と多重化されて送信されてくるのが一般的である。
【0004】
MPEG方式においては、秒間約30フレームの映像情報を、15フレームずつ、GOP(Group of Picture)という単位で纏めて取り扱う。GOP内では、時間的に近接な映像の差分が小さいことを利用した、フレーム相関を利用した画像圧縮を行っており、イントラフレーム画像(Iフレーム)、順方向予測符号化画像(Pフレーム)、双方向予測符号化画像(Bフレーム)によって構成することで、圧縮率と画像品質のトレードオフの問題を解決している。
【0005】
Iフレームは、そのフレーム内の映像情報のみから画像を符号化しており、他のフレームの情報を参照することなく、画像を復号化できる反面、圧縮率が低くなるという特徴を持っている。
【0006】
1GOP内にIフレームは1枚だけ存在しているのが一般的で、他のPフレームやBフレームは、このフレーム情報との比較によって構成されているため、GOP内で最初に復号化される。
【0007】
Pフレームは順方向予測による符号化がなされており、それ以前のIまたはPフレームと比較された予測画像情報である。再生映像の出力順と同じ順序でデコードすることができる反面、Bフレームと比較すると圧縮率は一般的に落ちる。
【0008】
Bフレームは双方向予測による画像情報で、それ以前、及びそれ以後のIまたはPの2フレーム情報から予測符号化されたものである。IフレームやPフレームと比較すると、一般的にその情報量は少なくて済む反面、時間的に後方の画像を参照するため、再生映像とは異なる順番で復号化する必要がある。これらの各フレームの特徴により、MPEG方式の画像符号化では、順方向での再生と比べると、逆方向の再生が難しい構成になっている。
【0009】
この様な形式で送られてくるデジタル放送のストリームを、記録媒体に一時記録して、再生することを可能にする動画像記録再生装置において、例えば特開平8−214264号公報や特開平8−223534号公報には、逆再生やコマ送りなどのトリック再生を可能にするものが提案されている。
【0010】
これらに記載されている従来の動画像再生装置について、図9のブロック構成図とともに以下説明する。図9において、ドライブ制御回路2により駆動制御されるハードディスク等の記録媒体1には、予めデジタル放送のTS(トランスポートストリーム)が記録されている。
【0011】
一般的にデジタル放送のTSは、複数チャンネルの映像、音声ストリームが、TSパケットという固定長(188バイト)のデータに細分化され、多重化されている。
【0012】
Index記憶部4には、記録媒体1に記録されているTS中の映像GOPの先頭位置情報(インデックス情報)が予め読み出され、記録されている。このIndex情報は、デジタル放送のTSを記録媒体1に記録する際に解析され、TSとは別に記録されたものである。
【0013】
ユーザーからのコマ送り指示を受けて、コントローラ6はREAD I/F回路3へ、復号したいフレームを含むGOP情報を読み出すように指示を送出するとともに、オーディオデコーダー7へ音声出力のミュートの指示を出す。READ I/F回路3はこの指示を受け、Index情報に基づいて、TSストリームを1GOP分読み出し、DEMUX部5へ送出する。
【0014】
DEMUX部5は、送られてきたTSストリーム中のTSパケットヘッダを解析し、予めコントローラー6から指定されているPID(プログラムID)に応じて、映像用、音声用などのTSパケットを選別し、それぞれのデコーダ7,8へ送出する。
【0015】
その際、DEMUX部5において、TSパケットは、パケットヘッダなどが取り除かれ、PES(Packetized Elemental Stream)という形式に再構成される。
【0016】
ビデオデコーダ8へ送られたPESデータは、ビデオバッファ9に蓄積された後、フレーム検出回路10へ転送される。フレーム検出回路10では、入力されたデータから、ピクチャヘッダ及びGOPヘッダを検出し、その情報をコントローラー6へと通知する。
【0017】
尚、ピクチャヘッダには、そのピクチャタイプ(I/P/B)や、GOP内での表示画面順序を表すTR(テンポラルリファレンス)などが含まれている。
【0018】
フレーム検出回路10を経たデータは、復号回路11へと送られ、フレームデータに復号された後、フレームメモリ部12に書き込まれる。通常、フレームメモリ部12は、少なくとも3面のフレームメモリを内部に持っている。
【0019】
コントローラ6が、フレーム検出回路10から通知されたピクチャ情報に応じて、復号したフレームが表示すべきものだと判断した場合、出力フレーム切り換え信号をフレームメモリ部12に送出し、このフレームデータがビデオ出力として出力される。
【0020】
復号したフレームが表示すべきものでなかった場合、Iフレーム若しくはPフレームは、他のフレームの復号のために参照されるので、フレームメモリ内に保持されるが、Bフレームは他の復号に関係しないので、フレームメモリ内から廃棄される。
【0021】
コマ送り再生を行う場合は、ユーザーからの指示が入ると、逐次表示すべきフレームを含むGOPが読み出され、ビデオデコーダ8へと送られる。ビデオデコーダ8内のフレーム検出回路10にて検出されたピクチャヘッダ情報に基いて、コントローラ6は、現在表示されているフレームの次の順番を表すTRを保持するピクチャヘッダを検索する。
【0022】
検出されるまで、現在の表示フレームは維持される。検出されたら、これを表示するために、コントローラ6はフレームメモリ部12へ表示フレームの切り替え指示を出す。
【0023】
逆再生の場合、表示すべきフレームのTRが現在保持しているフレームよりも小さい(以前の)ものであることと、ユーザーからの逆再生停止指示があるまで、連続的に読み出される点以外は、コマ送りと同一の手段により実現される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術において、コマ送り再生を実現するために、GOPを順次送出した際の、GOPとその復号フレームの位置関係を、図10に示す。尚、図10では仮に1GOPを4フレームからなるものと仮定しているが、実際には15フレーム程度から構成される。
【0025】
各フレームをコマ送り再生するために、GOPデータを順次送りこんだ場合、そのデコード間隔は、第n番GOP内のフレームをデコードする場合は5フレームであるが、第n+1番GOP内のフレームへ移る場合には1フレームになる。
【0026】
一般的に表すと、GOP内のフレーム数をfとすると、同一GOP内でのデコード間隔はf+1フレームであるが、隣接GOPに跨る場合は1フレームとなり、再生時に表示間隔が一定とならない。
【0027】
また、逆再生を行うために、GOPを順次送出した際の位置関係を、図11に示す。図11においては、第n番GOP内のフレームをデコードするときには3フレーム間隔であるが、更に前のフレームを持つ第n−1番GOPへ移る場合には7フレーム間隔となる。
【0028】
これについても、一般的に表すと、同一GOP内でのデコード間隔はf−1フレームであるが、隣接GOPに跨る場合にはf+f−1フレームとなり、逆再生の表示間隔も一定にならない。
【0029】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、トリック再生及び逆再生表示の際の出力映像の等間隔化を可能とする動画像再生装置を提供することを目的とするものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本願の第1の発明は、MPEG方式を用いて圧縮された動画像情報が記録された媒体から、任意のGOPを読み出す手段と、読み出されたGOPをフレームデータに復号して出力するデコーダとを備えた動画像再生装置であって、読み出されたGOPを一時保持する手段と、順方向の特殊再生(コマ送りやスロー再生等)を行う際、一時保持されたGOPを繰り返し読み出すとともに、次に表示すべきフレームが、現在表示中のフレームと異なるGOPに含まれる場合に、無効データを挿入して、前記デコーダに転送する手段とを設けたものである。
【0031】
これによって、GOPの間に無効データを挿入して、デコーダに転送することで、デコーダ側の構成を変更することなく、復号フレームの表示間隔を調整することが可能になる。
【0032】
本願の第2の発明は、前記挿入する無効データを、ヌルパケットとしたものである。これによって、回路を追加することなく、無効データ(ヌルパケット)を削除することができる。
【0033】
本願の第3の発明は、前記挿入するヌルパケットの数をカウントする手段を設けたものである。これによって、復号フレームの表示間隔を任意に設定することが可能になる。
【0034】
本願の第4の発明は、前記挿入するヌルパケットの数を、GOP1つ分のサイズと同等になるように設定したものである。これによって、GOPを跨るコマ送り再生時の表示間隔を、跨らないコマ送りの間隔と等間隔化することができる。
【0035】
本願の第5の発明は、MPEG方式を用いて圧縮された動画像情報(トランスポートストリーム(TS)またはプログラムストリーム(PS))が記録された媒体から、任意のGOPを読み出す手段と、読み出されたGOPをフレームデータに復号して出力するデコーダとを備えた動画像再生装置であって、読み出されたGOPを一時保持する手段と、逆方向の特殊再生(コマ戻しやスロー逆再生等)を行う際、一時保持されたGOPを繰り返し読み出すとともに、次に表示すべきフレームが、現在表示中のフレームと異なるGOPに含まれる場合に、特定のフレームのみを抽出して、前記デコーダに転送する手段とを設けたものである。
【0036】
これによって、GOPから特定のフレームを抽出して、デコーダに転送することで、デコーダ側の構成を変更することなく、復号フレームの表示間隔を調整することが可能になる。
【0037】
本願の第6の発明は、前記抽出する特定のフレームを、Iフレームとしたものである。これによって、GOPを跨る逆再生時の表示間隔を、跨らない逆再生間隔に近づけることができる。
【0038】
尚、記録情報をトランスポートストリームまたはプログラムストリームとすることで、デジタル放送だけでなく、DVDなどの固定記録装置に蓄積された動画像情報に対しても、任意の特殊再生を行うことが可能になる。
【0039】
また、上述した特殊再生時には、音声をミュートすることにより、乱れた音声が出力されるのを防ぐことが可能になる。さらに、スロー再生やスロー逆再生時に、ユーザーの停止指示があるまで自動的に動作を繰り返すことで、ユーザーに煩わしい操作を要求することなく、トリック再生などの映像を提供し続けることが可能になる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図5とともに詳細に説明するが、上記従来例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。尚、本実施形態は、主にコマ送りやスロー再生など、入力ビットストリームに対して順方向の特殊再生を可能とするものである。
【0041】
ここで、図1は本実施形態の動画像再生装置における概略構成を示すブロック図、図2は本実施形態の動画像再生装置におけるIndex情報の形式を示す説明図、図3は本実施形態の動画像再生装置におけるGOP転送部の構成を示すブロック図である。
【0042】
図4はITU−T H.222.0で勧告されているヌルパケットの形式を示す説明図、図5は本実施形態の動画像再生装置によって生成されるGOPとそこに含まれる再生フレームとの位置関係を示す説明図である。
【0043】
図1において、記録媒体1には、予めデジタル放送のTS(トランスポートストリーム)が記録されている。Index記憶部4には、記録媒体1に記録されているTS中の映像GOPの先頭位置情報(インデックス情報)が予め読み出されている。
【0044】
その情報は、例えば図2に示すようなテーブル形式になっており、テーブルには、ストリーム中での当該GOPの位置が、先頭からのバイト数で記録されている。
【0045】
ユーザー入力部23からのコマ送り指示を受けたコントローラ22は、次に表示すべきフレームが既に読み出されているGOPと異なるGOPに含まれる場合、そのGOP情報を読み出すように、READ I/F回路3へ指示を送出するとともに、オーディオデコーダ7へ音声出力のミュートの指示を送る。
【0046】
既に読み込まれているGOPデータ内に、次に表示すべきフレームがある場合は、GOP転送部18内のリードバッファ20から再送出すれば良いので、新たに記録媒体1からデータを読み込む必要はない。READ I/F回路3はこの指示を受け、Index情報に基づいて、TSストリームを1GOP分、記録媒体1から読み出し、GOP転送部18へ送出する。
【0047】
本実施形態におけるGOP転送部18の具体的構成を図3に示す。図3において、24は入力されたGOPを一時保存するリードバッファ20の切り替え部、21は転送するバッファの切り替え部、19はヌルパケットのデータを保存するバッファで、25はこれらをコントローラ22からの指示に応じて操作する転送制御部である。
【0048】
また、転送制御部25には、送出したヌルパケットの数をかぞえるカウンター26が設けられている。ここで、ヌルパケットは、ITU−T H.222.0で勧告されている、PIDが0x1FFFで、ペイロードが0xFFで満たされたパケットで、図4に示すような形式になっている。
【0049】
次に表示すべきフレームが、現在表示中のフレームと同一GOPに含まれている場合、既にリードバッファ20中にGOPデータが蓄積されているので、コントローラ22は、そのGOPデータのDEMUX部5への再送出を転送制御部25に指示する。
【0050】
転送制御部25では、転送バッファの切り換えを行うことなく、データを送出する。また、同一GOP内でのフレーム切り換え時には、GOP間へのヌルパケット挿入は行わない。
【0051】
次に表示すべきフレームが、現在表示中のフレームと異なるGOPに含まれている場合、READ I/F回路3から送られてきたGOPデータは、リードバッファ20へ書き込まれる。リードバッファ20はダブルバッファになっており、片方のバッファが送出中でも、もう一方のバッファにREAD I/F回路3からのデータを書き込むことが可能になっている。
【0052】
READ I/F回路3から1GOP読み出し終了のメッセージを受けると、コントローラ22は、転送制御部25に対して、GOPデータ転送の指示を送る。転送制御部25では、リードバッファ切り換え部24を操作して、入力されるリードバッファを切り換えた後、ヌルパケットの送出を行うために、ヌルパケットカウンター26を0に設定する。
【0053】
次に、転送バッファ切り換え部21を操作し、ヌルパケットバッファ19をDEMUX部5への出力に繋ぎ、ヌルパケットの送出を開始する。その際、ヌルパケットが1つ送出される度に、ヌルパケットカウンター26は1増やされ、その値が、転送制御部25が持つ1GOPのパケットサイズと比較される。
【0054】
1GOPのパケットサイズは、予めコントローラ22から設定される定数で、ビットストリームが標準解像度(MP@HL)ならば一般的には8400(1.5Mバイト分)程度、高解像度(MP@ML)ならば1700(300Kバイト分)程度になる。SP(Simple Profile)でも同様の設定が可能である。
【0055】
カウンター26の値がパケットサイズに満たない間、ヌルパケット転送は繰り返される。カウンター26の値がパケットサイズと等しくなった時、転送バッファ切り換え部21の入力が、リードバッファ20に切り替えられ、該当GOPが転送される。
【0056】
DEMUX部5は、送られてきたTSストリーム中のパケットヘッダを解析し、予めコントローラ22から指定されているPID(プログラムID)に応じて、映像用、音声用などのTSパケットを選別し、それぞれのデコーダ7,8へ送出する。
【0057】
尚、本実施形態では、異なるGOP間へ挿入する無効データをヌルパケットとしているので、DEMUX部5が自動的に無効データを廃棄するため、新たに回路を追加する必要は無い。
【0058】
ビデオデコーダ8では、コントローラ22からの指示によって、任意のフレームを復号して出力する。ビデオデコーダ8内のフレーム検出・表示切り換えを行う構成は、図9におけるビデオデコーダ8と同一であるので、ここでの説明は省略する。
【0059】
フレームデータの出力後、コマ送りの場合は、次のユーザー入力を待って、再度上述した処理が行われ、スロー再生時には、ユーザーからの停止入力があるまで自動的に上述した処理が繰り返される。
【0060】
以上の構成によって、コマ送り再生時に新たに生成されるフレームの位置関係を示したものが図5である。図5においては、図10に示したものと同様に、1GOPを4フレームと仮定している。
【0061】
すなわち、第n番GOPと第n+1番GOPとの間に、1GOP分(この場合は4フレーム)のヌルパケットを挿入することによって、デコードされるフレームの間隔が5フレームと等間隔化される。
【0062】
一般的には、GOP内のフレーム数fに対し、隣接GOPに跨るデコード間隔が、ヌルパケット挿入前が1フレームだったもの(図10)が、ヌルパケット挿入後はf+1フレームとなり、同一GOP内でのデコード間隔f+1と等しくなる。
【0063】
次に、本発明の第2実施形態を図6乃至図8とともに詳細に説明するが、上記本発明の第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。尚、本実施形態は、主に逆再生やコマ戻しなど、入力ビットストリームに対して逆方向の特殊再生を可能とするものである。
【0064】
ここで、図6は本実施形態の動画像再生装置における概略構成を示すブロック図、図7は本実施形態の動画像再生装置におけるGOP転送部の構成を示すブロック図、図8は本実施形態の動画像再生装置によって生成されるGOPとそこに含まれる再生フレームとの位置関係を示す説明図である。
【0065】
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、ユーザー入力部23からのコマ戻し指示を受けて、コントローラ32は、次に表示すべきフレームを含むGOPデータを読み出すよう、READ I/F回路3へ指示を送出するとともに、オーディオデコーダ7へ音声出力のミュートを指示する。
【0066】
既に読み込まれているGOPデータ内に、次に表示すべきフレームがある場合は、既にGOP転送部28内のリードバッファ30にGOPデータが保存されているので、新たに読み込む必要はない。読み出されたGOPデータは、GOP転送部28へ送出される。
【0067】
本実施形態におけるGOP転送部28の具体的構成を図7に示す。図7において、33はリードバッファ切り換え部、31は転送するバッファとその送り先を設定する転送バッファ切り換え部、34は任意のフレームを抽出するフレーム抽出部で、35はこれらをコントローラ32からの指示に応じて操作する転送制御部である。
【0068】
次に表示すべきフレームが、現在表示中のフレームと同一のGOPに含まれている場合は、既にリードバッファ30に読み込まれているので、リードバッファ切り換え部33を操作する必要はない。
【0069】
次に表示すべきフレームが、新しいGOPに含まれている場合、転送制御部35はリードバッファ切り換え部33を操作して、現在使用していない方のリードバッファへ入力を切り換える。
【0070】
次に表示すべきフレームが、GOP先頭のIフレームである場合、転送制御部35はコントローラ32の指示を受けて、リードバッファ30からのデータをフレーム抽出部34へ送るように、転送バッファ切り換え部31を操作する。
【0071】
フレーム抽出部34へ送られたGOPデータは、ピクチャヘッダ検出部36に入力される。ピクチャヘッダ検出部36では、予めコントローラ32から指定されているPIDをもつTSパケットに対して、ピクチャヘッダをサーチし、ピクチャヘッダを検出すると、そのピクチャタイプ(I/P/B)情報を転送制御部35へ送出する。
【0072】
検出されたピクチャがIフレームだった場合、出力データ切り換え部37はDEMUX部5への出力に繋がれる。PもしくはBのフレームが検出された場合は、出力データ切り換え部37は、ヌル出力38に切り換えられ、そのフレーム情報は廃棄される。
【0073】
次に表示すべきフレームが、Iフレームではない場合は、リードバッファ30からの出力がそのままDEMUX部5への出力に繋がれるよう、転送バッファ切り換え部31が操作される。
【0074】
DEMUX部5は、送られてきたTSストリーム中のパケットヘッダを解析し、予めコントローラ32から指定されているPID(プログラムID)に従って、映像用、音声用などのTSパケットを選別し、それぞれのデコーダ7,8へ送出する。
【0075】
ビデオデコーダ8では、コントローラ32からの指示によって、任意のフレームを復号して出力する。ビデオデコーダ8内のフレーム検出・表示切り換えを行う構成は、図9におけるビデオデコーダ8と同一であるので、ここでの説明は省略する。
【0076】
フレームデータの出力後、コマ戻しの場合は、次のユーザー入力を待って、再度上述した処理が行われ、逆再生もしくは逆スロー再生時には、ユーザーからの停止入力があるまで自動的に上述した処理が繰り返される。
【0077】
以上の構成によって、コマ戻し再生時に新たに生成されるフレームの位置関係を示したものが図8である。図8においては、図11に示したものと同様に、1GOPを4フレームと仮定している。
【0078】
すなわち、第n番GOPと第n−1番GOPとの間で、第n番GOPにおけるIフレームのみを抽出して転送することによって、デコードされるフレーム間隔が4フレームとなり、Iフレーム抜き出しを行わない場合(図11)の7フレームと比較して、等間隔化が行われている。
【0079】
一般的には、GOP内のフレーム数fに対して、隣接GOPに跨るデコード間隔が、Iフレーム抜き出し前が2*f−1フレームだったもの(図11)が、抜き出し後はfフレームとなり、同一GOP内でのデコード間隔f−1に近くなる。
【0080】
尚、上記第1及び第2実施形態におけるGOP転送部28,38をまとめることで、1つのシステムとすることも可能である。この場合、GOP転送部以外は全く共通で、GOP転送部内においても、リードバッファ、リードバッファ切り換え部、転送バッファ切り換え部、転送バッファ切り換え部は同一の機能を持つものとして共用することできる。
【0081】
また、上記実施形態においては、コマ送り、若しくは逆再生の間隔が1フレームのものについてのみ記述されているが、複数フレーム間隔でトリック再生を行うことも可能である。この場合、コントローラーが転送制御部に対して、ヌルパケットの挿入、及び任意フレームの抜き出しの間隔や数を適当な値に随時設定すれば良い。
【0082】
さらに、上記実施形態では、TS(トランスポートストリーム)として映像情報が記録されていることを前提としているが、PS(プログラムストリーム)においても、GOP単位で記録メディアからデータを読み出すことで、同様の手段を利用することが可能である。
【0083】
【発明の効果】
本願請求項1に記載の発明によれば、順方向の特殊再生(コマ送りやスロー再生等)を行う際、一時保持されたGOPを繰り返し読み出すとともに、次に表示すべきフレームが、現在表示中のフレームと異なる場合に、無効データを挿入して、前記デコーダに転送するので、デコーダ側の構成を変更することなく、復号フレームの表示間隔を調整することが可能になる。
【0084】
本願請求項2に記載の発明によれば、前記挿入する無効データを、ヌルパケットとしているので、回路を追加することなく、無効データ(ヌルパケット)を削除することができる。
【0085】
本願請求項3に記載の発明によれば、前記挿入するヌルパケットの数をカウントする手段を設けたので、復号フレームの表示間隔を任意に設定することが可能になる。
【0086】
本願請求項4に記載の発明によれば、前記挿入するヌルパケットの数を、GOP1つ分のサイズと同等になるように設定しているので、GOPを跨るコマ送り再生時の表示間隔を、跨らないコマ送りの間隔と等間隔化することができる。
【0087】
本願請求項5に記載の発明によれば、一時保持されたGOPを繰り返し読み出すとともに、次に表示すべきフレームが、現在表示中のフレームと異なる場合に、特定のフレームのみを抽出して、前記デコーダに転送するので、デコーダ側の構成を変更することなく、復号フレームの表示間隔を調整することが可能になる。
【0088】
本願請求項6に記載の発明によれば、前記抽出する特定のフレームを、Iフレームとしているので、GOPを跨る逆再生時の表示間隔を、跨らない逆再生間隔に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像再生装置の第1実施形態における概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の動画像再生装置の第1実施形態におけるIndex情報の形式を示す説明図である。
【図3】本発明の動画像再生装置の第1実施形態におけるGOP転送部の構成を示すブロック図である。
【図4】ITU−T H.222.0で勧告されているヌルパケットの形式を示す説明図である。
【図5】本発明の動画像再生装置の第1実施形態によって生成されるGOPとそこに含まれる再生フレームとの位置関係を示す説明図である。
【図6】本発明の動画像再生装置の第2実施形態における概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の動画像再生装置の第2実施形態におけるGOP転送部の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の動画像再生装置の第2実施形態によって生成されるGOPとそこに含まれる再生フレームとの位置関係を示す説明図である。
【図9】従来の動画像再生装置における概略構成を示すブロック図である。
【図10】従来の動画像再生装置におけるコマ送り再生時に送出されるGOPとそこに含まれる再生フレームとの位置関係を示す説明図である。
【図11】従来の動画像再生装置における逆再生時に送出されるGOPとそこに含まれる再生フレームとの位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録媒体
2 ドライブ制御回路
3 Read I/F回路
4 Index記憶部
5 DEMUX部
7 オーディオデコーダ
8 ビデオデコーダ
18 GOP転送部
19 ヌルパケットバッファ
20 リードバッファ
21 転送切り換え部
22 コントローラ
23 ユーザー入力部
24 リードバッファ切り換え部
25 転送制御部
26 ヌルカウンター
28 GOP転送部
30 リードバッファ
31 転送バッファ切り換え部
32 コントローラ
33 リードバッファ切り換え部
34 フレーム抽出部
35 転送制御部
36 ピクチャヘッダ検出部
37 出力データ切り換え部
38 ヌル出力

Claims (6)

  1. MPEG方式を用いて圧縮された動画像情報が記録された媒体から、任意のGOPを読み出す手段と、
    読み出されたGOPをフレームデータに復号して出力するデコーダとを備えた動画像再生装置であって、
    読み出されたGOPを一時保持する手段と、
    順方向の特殊再生を行う際、一時保持されたGOPを繰り返し読み出すとともに、次に表示すべきフレームが、現在表示中のフレームと異なるGOPに含まれる場合に、無効データを挿入して、前記デコーダに転送する手段とを設けたことを特徴とする動画像再生装置。
  2. 前記挿入する無効データを、ヌルパケットとしたことを特徴とする前記請求項1に記載の動画像再生装置。
  3. 前記挿入するヌルパケットの数をカウントする手段を設けたことを特徴とする前記請求項2に記載の動画像再生装置。
  4. 前記挿入するヌルパケットの数を、GOP1つ分のサイズと同等になるように設定したことを特徴とする前記請求項2に記載の動画像再生装置。
  5. MPEG方式を用いて圧縮された動画像情報が記録された媒体から、任意のGOPを読み出す手段と、
    読み出されたGOPをフレームデータに復号して出力するデコーダとを備えた動画像再生装置であって、
    読み出されたGOPを一時保持する手段と、
    逆方向の特殊再生を行う際、一時保持されたGOPを繰り返し読み出すとともに、次に表示すべきフレームが、現在表示中のフレームと異なるGOPに含まれる場合に、特定のフレームのみを抽出して、前記デコーダに転送する手段とを設けたことを特徴とする動画像再生装置。
  6. 前記抽出する特定のフレームを、Iフレームとしたことを特徴とする前記請求項4に記載の動画像再生装置。
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