JP3592662B2 - 磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3592662B2
JP3592662B2 JP2001298681A JP2001298681A JP3592662B2 JP 3592662 B2 JP3592662 B2 JP 3592662B2 JP 2001298681 A JP2001298681 A JP 2001298681A JP 2001298681 A JP2001298681 A JP 2001298681A JP 3592662 B2 JP3592662 B2 JP 3592662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
film
magnetoresistive
layer
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001298681A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003110163A (ja
Inventor
裕一 大沢
昭男 堀
友彦 永田
通子 原
進 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001298681A priority Critical patent/JP3592662B2/ja
Publication of JP2003110163A publication Critical patent/JP2003110163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3592662B2 publication Critical patent/JP3592662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気記録再生装置に関し、特に高出力で高密度磁気に対応でき、歩留まり良く製造できる磁気抵抗効果素子及びその製造方法、その磁気抵抗効果素子を搭載した磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハードディスクドライブにおける磁気記録密度は急激に上昇し、それに伴い、要求される単位トラック幅当たりの再生出力も急激に上昇している。1インチ平方当たり100Gビット(100Gbpsi)の時代には、トラック幅あたりの再生出力の要求値は10mV以上ときわめて高くなることが予想される。
【0003】
この高出力要求に対して、TMR(Tunneling Magneto−Resistance)素子やCPP−GMR(Current−Perpendicular−to−Plane Giant MagnetoResistance effect)素子などのように、膜積層界面に対して垂直方向にセンス電流を流す再生素子が提案されている。
【0004】
これら垂直通電方式のセンサーへのセンス電流供給を供給する場合、素子の上下に電極を設けて通電領域を規定することにより、トラック幅方向の感度を規定する。しかし、高磁気記録密度に伴い媒体上の磁化が小さくなるため、再生素子において通電規定する領域は、200Gbpsiクラスの記録密度の場合は約100nmと極めて微小になることが予想される。従って、このような微小通電領域を確実に規定できる構造及び製造プロセスが必要である。
【0005】
一方、再生素子の製造方法は面内通電方式の時代から、そのプロセス簡便性の理由で、「アバッテッド・ジャンクション(Abutted Junction:AJ)プロセス」が使用されており、垂直通電方式再生素子となってもそのプロセス簡便性に変わりないためAJプロセスを採用することが望ましい。
【0006】
なお、この「AJプロセス」とは、磁気抵抗効果膜をパターニングするマスクを磁気抵抗効果膜のパターニング工程の後もそのまま残して、その上からバイアス膜および電極膜を成膜し、最後にパターニングマスクを除去する方法のことをいう。
【0007】
図12は、垂直通電型のGMR素子に従来のAJプロセスを適用して得られる断面構造を表す模式図である。
【0008】
同図の構造を説明すると、下側の絶縁層110の上に磁気抵抗効果膜120がパターニングして形成され、その両側を挟むようにバイアス膜130、130、さらにその上に絶縁層140、140が積層形成されている。そして、上側電極142が絶縁層140、140の開口を介して磁気抵抗効果膜120に接続するように形成されている。また、磁気抵抗効果膜120の下側には、下側電極144が接続されている。つまり、この構造の場合、絶縁層140、140の開口部が「通電領域」として規定されている。
【0009】
また、磁気抵抗効果膜120は、例えば、磁化固着層(ピン層)と非磁性中間層(スペーサ層)と磁化自由層(フリー層)とがこの順に積層されたいわゆる「スピンバルブ構造」とすることができる。
【0010】
さて、このような垂直通電型の素子においては、特開2000−228002号公報に記載されているように、バイアス膜130の上に電極142が直接積層されず、その代わりに絶縁膜140が設けられる。または、バイアス膜130そのものを電気抵抗の高い材料で形成する必要がある。また一般に、バイアス膜130の材料としては、コバルト白金(CoPt)合金などの硬磁性金属(ハードマグネット)が用いられる。
【0011】
また、磁気抵抗効果膜120とハードマグネットバイアス膜130との接触部付近では、磁気抵抗効果膜120のフリー層が強いバイアスを受けてその透磁率が極端に低下する場合がある。これを防ぐためにも、通電領域を側面のハードマグネットバイアス膜130からある程度、離したところに集中させた「リードオーバーレイド構造」とすることが必要である。
【0012】
前述したAJプロセスの場合、パターニングマスクとしてオーバーハングを有するマスクを用いると、高抵抗材料や絶縁膜が再生素子の上面の端部付近に回り込んで形成される。図12に表したように、このオーバーラップする距離Wを制御することでオーバーレイド構造を形成することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように磁気抵抗効果膜120の上に回り込んで形成された絶縁層140の先端のエッジEの付近は膜質が悪く、ピンホールをはじめとした各種の欠陥が平坦な部分に比べて多い。その結果、見かけ上は磁気抵抗効果膜120の上面端から制御された距離に絶縁膜140のエッジEが形成されたとしても、エッジEの付近に存在するピンホールなどの欠陥を介して電流Iがリークし、電極142と磁気抵抗効果膜120との間で短絡が生じてしまう。その結果として、磁気抵抗効果膜120への実際の通電領域が開口部よりも拡がってしまうという問題が生ずる。
【0014】
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、その目的は、確実に通電領域を規定することにより高い記録密度にも対応することができ、しかも歩留まり良く製造できる磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気記録再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の磁気抵抗効果素子は、一主面を有する磁気抵抗効果膜と、前記磁気抵抗効果膜の一主面のみに直接積層され、選択的に前記一主面の一部を露出させる開口部を有する第1の絶縁層と、前記開口部を除く前記第1の絶縁層の上に一部が延在すると共に、主に前記一主面とは異なる部位から前記磁気抵抗効果膜の一部に磁気バイアスを与える導電性磁性体層と、前記開口部を除く前記第1の絶縁層上及び前記導電性磁性体層上に形成された第2の絶縁層と、前記磁気抵抗効果膜の膜一主面に対して略垂直な方向に電流を流す一対の電極と、を備え、
前記一対の電極の一方は、前記第1の絶縁層の開口部により前記磁気抵抗効果膜との接触部が規定されていることを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、開口の周囲が、第1及び第2の絶縁層からなる2重の絶縁構造を有する電流ブロック構造により覆われているため、電気的に確実な絶縁を保つことができる。その結果として、開口によって通電領域を正確に規定でき、高記録密度に対応できると同時に出力歩留まりの安定した磁気抵抗効果素子が得られる。
【0016】
ここで、前記電流ブロック構造は、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との間に、磁性体層を有するものとすれば、従来のアバットジャンクションのプロセスを適用して本発明の構造を確実に形成することができる。
【0017】
また、前記第1の絶縁層の層厚は、前記磁気抵抗効果膜の前記主面上において略一定であり、前記第2の絶縁層の層厚は、前記開口に近づくに従って薄くされているものとすれば、第1の絶縁層を回り込みによらずに形成でき、緻密且つ良好な膜質を与えて電流リークを確実に防ぐことができる。
【0018】
また、前記第1の絶縁層の材料と前記第2の絶縁層の材料とが異なるものとすれば、これらの選択的なエッチングが容易であり、製造が容易となる。
【0019】
一方、本発明の磁気抵抗効果素子の製造方法は、磁気抵抗効果膜を形成する工程と、前記磁気抵抗効果膜の上に第1の絶縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁層の上に、オーバーハングを有するマスクを形成する工程と、前記第1の絶縁層及び前記磁気抵抗効果膜をエッチングして前記マスクオーバーハングの外縁形状を反映した形状にパターニングする工程と、磁性材料を堆積することにより前記パターニングされた磁気抵抗効果膜の周囲に磁性体層を形成するとともに前記磁性材料を前記オーバーハングの下にも回り込ませて前記第1の絶縁層の上にも薄い磁性体層を形成する工程と、絶縁材料を堆積することにより前記磁性体層を覆うように第2の絶縁層を形成する工程と、前記マスクを除去して開口から前記第1の絶縁層をエッチングする工程と、前記開口を介して前記磁気抵抗効果膜に導電性材料を接続形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
上記構成によれば、従来のアバットジャンクションのプロセスを用いつつ、電流リークのない微細開口により規定された磁気抵抗効果素子を製造することができる。
【0021】
一方、本発明の磁気記録再生装置は、上記の本発明によるいずれかの磁気抵抗効果素子を備え、磁気記録媒体に磁気的に記録された情報の読み取りを可能としたことを特徴とする。
【0022】
上記構成によれば、記録密度を大幅に上げても安定した読み取りが可能なる。
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる磁気抵抗効果素子の要部断面構造を例示する模式図である。
【0024】
本発明の磁気抵抗効果素子においては、下側の絶縁層10の上に磁気抵抗効果膜20がパターニングして形成され、その上面に、開口Hを有する電流ブロック構造が形成されている。この電流ブロック構造は、絶縁層25とバイアス膜30と絶縁層40とを積層した構造を有する。
【0025】
絶縁層25は、酸化シリコンや窒化シリコンあるいはアルミナなどにより形成することができる。そして磁気抵抗効果膜20を両側を挟みさらに絶縁層25の上にかかるようにバイアス膜30、30、さらにその上に絶縁層40、40が積層形成されている。これらバイアス膜30と絶縁層40の先端が磁気抵抗効果膜20の上面に延出して電流ブロック構造の一部を構成している。
【0026】
バイアス膜30は、例えばコバルト白金(CoPt)などの各種の磁性材料により形成することができる。また絶縁層40は、アルミナなどの絶縁性の材料により形成することができる。
【0027】
そして、上側電極50が開口Hを介して磁気抵抗効果膜20に接続するように形成されている。また、磁気抵抗効果膜20の下側には、下側電極60が接続されている。つまり、この構造の場合、絶縁層40、40の開口部が「通電領域」として規定されている。
【0028】
ここで、磁気抵抗効果膜20は、例えば、磁化固着層(ピン層)と非磁性中間層(スペーサ層)と磁化自由層(フリー層)とがこの順に積層されたいわゆる「スピンバルブ構造」とすることができ、あるいは磁気抵抗効果を有するその他各種の構造としてもよい。
【0029】
本発明によれば、開口Hの周囲は、絶縁層25と絶縁層40からなる2重の絶縁構造を有する電流ブロック構造により覆われているため、電気的に確実な絶縁を保つことができる。その結果として、開口Hによって通電領域を正確に規定でき、高記録密度に対応できると同時に出力歩留まりの安定した磁気抵抗効果素子が得られる。
【0030】
これらのうち、特に絶縁層25は、絶縁層40のような「回り込み」により形成された膜ではないので、膜質が良好で緻密であり、層厚を薄くしても確実な絶縁性を発揮させることができる。
【0031】
また、絶縁層25を設けることにより、開口Hの周辺において、バイアス膜30と磁気抵抗効果膜20との距離を離すことができる。バイアス膜30が発生するバイアス磁界は、磁気抵抗効果膜20の磁区を制御する作用を有する一方で、磁気抵抗効果膜20のフリー層の透磁率を低下させてしまう虞もある。これに対して、本発明によれば、開口Hの周囲において、バイアス膜30と磁気抵抗効果膜20との間に絶縁層25を設けてバイアス膜30とフリー層との距離をとることにより、通電領域の近傍でバイアス膜30からの漏れ磁界によりフリー層の透磁率が低下するという問題を解消することもできる。
【0032】
またさらに、本発明によれば、磁気抵抗効果素子の厚みS2を薄くすることができる。すなわち、図12に例示した構造の場合、絶縁層140の先端Eの付近での電流リークを防ぐためには、この部分の厚みを増さなければならない。
【0033】
図2は、図12に例示した構造において、絶縁層140を厚く形成した構造を例示する模式図である。同図に表したように、絶縁層140を厚く形成すると、磁気抵抗効果膜120との重なり部にかけて形成される段差の高さS1も大きくなる。上側電極142に供給される電流Iは、この段差に遮られないように流さなければならないので、上側電極142の厚みも必然的に増す必要が生ずる。その結局、磁気抵抗効果素子の全体の厚みS2が増すこととなり、図示しない上下シールド間距離が大きくなって、再生分解能が低下するという問題が生じたり、上電極の平坦化プロセスが煩雑になったりするなどの問題が生ずる。
【0034】
これに対して、本発明によれば、磁気抵抗効果膜20の上に設ける絶縁層25の膜質を緻密にして、その層厚を薄く形成しても十分に電流をブロックすることができる。すると、その上に重ねられる絶縁層40の厚みも薄くてよく、段差の高さS1を低くすることができる。つまり、この段差により上部シールドの磁気特性や電流が邪魔される心配はなく、磁気抵抗効果素子の全体の厚みS2を薄くすることができる。その結果、図示しない上下シールド間の間隔を縮小し、再生分解能を十分に高くすることができる。
【0035】
次に、本発明の磁気抵抗効果素子の製造方法について説明する。
【0036】
図3乃至図5は、本発明の磁気抵抗効果素子の要部製造工程を表す工程断面図である。
【0037】
まず、図3(a)に表したように、下側シールド(図示せず)上に、下側絶縁層10と下側電極となる下ピラー60とを形成する。下ピラー60は、磁気抵抗効果膜に下側からセンス電流を供給(もしくは流出)させる機能を有する。下ピラーの材料としては、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)などの各種の導電性材料を用いることができる。
【0038】
本具体例においては、下ピラー60の材料として銅(Cu)、絶縁層60の材料としてSiOを用いた。また、下ピラー60は、直径約100nmの円柱状に形成した。
【0039】
次に、CPP型のGMR膜を成膜し、さらにその上に絶縁層25を堆積する。絶縁層25としては、CVD法などを用いて緻密で膜質の良好な酸化シリコンや窒化シリコンなどの薄膜を形成することができる。さらにその上に、GMR膜20のサイズを約0.25μm幅にパターニングするためのT型レジスト300を形成する。すなわち、レジスト300の断面形状はT字型をしており、図中の幅aは0.25μm、オーバーハング量bは例えば0.07μmとする。
【0040】
ここで、CPPGMR膜20を構成する積層構造の材料と層厚は、例えば、下側から、タンタル(Ta)5nm/コバルト鉄(CoFe)1nm/銅(Cu)1nm/コバルト鉄(CoFe)1nm/銅(Cu)1nm/コバルト鉄(CoFe)1nm/銅(Cu)7nm/コバルト鉄(CoFe)1nm/銅(Cu)1nm/コバルト鉄(CoFe)1nm/銅(Cu)1nm/コバルト鉄(CoFe)1nm/白金マンガン(PtMn)23nm/タンタル(Ta)2nmとすることができる。
【0041】
また、絶縁層25は、例えば膜厚が5nmの酸化シリコン(SiO)とすることができる。
【0042】
次に、図3(b)に表したように、レジスト300をマスクとしてCPPGMR膜20と絶縁層25をイオンミリングなどの異方性エッチングによってパターニングする。この際には、GMR膜20と絶縁層25は、マスクの外縁以上すなわち、オーバーハングの外側の形状に応じてエッチングされる。
【0043】
次に、図4(a)に表したように、レジスト300を残したまま連続的に、バイアス膜30と絶縁層40の堆積を行う。バイアス膜30は、例えば層厚50nmのコバルト白金とすることができ、絶縁層40は例えば層厚20nmの酸化アルミニウム(Al)とすることができる。 また、絶縁層10とバイアス膜30との間に、クロム(Cr)などからなるバイアス膜下地膜(図示せず)を設けてもよい。この場合のバイアス下地膜の層厚は、5nm程度でよい。
【0044】
この堆積工程において、バイアス膜30や絶縁層40の材料はレジスト300のオーバーハング部の下に回り込み、図示したようにGMR膜20の上にも形成される。
【0045】
次に、図4(b)に表したようにレジスト300を剥離すると、レジスト300とGMR膜20との接触部分には堆積物が回り込んでおらず、約0.1μmの開口Hが形成されている。また、レジスト300には、前述したようなオーバーハングを設けてあるので、バイアス膜30、絶縁層40をリフトオフする際の「段切れ」を確実に生じさせて、これらのパターニングを確実に行うことができる。
【0046】
次に、図5(a)に表したように、CHFガスによるRIE(reactive Ion Etching)により絶縁層25をエッチングする。ここで、絶縁層40を構成するAlと、絶縁層25を構成するSiOとの選択比が例えば約10前後となる条件においてエッチングを行うことにより、Alからなる絶縁層40をほとんどエッチングせず、GMR膜20の上のSiO2からなる絶縁層25のみを選択的にエッチングすることができる。その結果として、GMR膜20の上でAl膜40により覆われた部分においては絶縁層25が残り、Al膜40でカバーされていなかった部分の絶縁層25はエッチングされ、GMR膜20を構成するタンタル(Ta)膜が露出した状態となる。
【0047】
次に、図5(b)に表したように、その上から上側電極となる銅(Cu)膜を形成する。こうすることで、開口Hの部分でのみGMR膜20に対する電気的接触を形成し、GMR膜20の下面では下ピラー60と電気的接触をする磁気抵抗効果素子が形成される。この後、さらにこの上に上部シールド膜(図示せず)を形成して、再生ヘッド部が完成する。
【0048】
以上説明したように、本発明によれば、磁気抵抗効果膜20の上に絶縁層25を形成し、オーバーハングを有するマスクを用いて異方性エッチングによりパターニングした後に、バイアス膜30と絶縁層40を回り込ませて形成することにより、開口Hの周囲に2重絶縁構造をセルフアライン的に形成することができる。
【0049】
また、オーバーハングを有するマスクを形成することにより、バイアス膜30と絶縁層40の「段切れ」を確実に生じさせ、これらのパターニングを確実に実行することができる。
【0050】
また、本発明によれば、CPPGMR膜20をパターニングする際に、オーバーハングを有するT型形状マスクを用いることにより通常なAJプロセスをそのまま適用できる点でも便利である。
【0051】
ところで、このようなオーバーハングを有するT型形状マスクを形成する方法としては、まず2層のレジストを形成し、上層のレジストを露光しさらに現像して、この現像により下層レジストに「食い込み」を形成する方法が一般的に使用される。ただし、この方法だと、オーバーハング量を数10nm程度で形成する場合、現像条件がかなり厳しくなる。
【0052】
そこで、このようなオーバーハングの量を精密に制御できる方法について以下に説明する。
【0053】
図6及び図7は、本発明の製造方法の変型例を表す工程断面図である。
【0054】
まず、図6(a)に表したように、GMR膜20、絶縁層25の上に第1層目の低分子量ポリマー層210、その上にSiOなどのハードマスク220を順次形成し、この上にEBレジスト230を塗布してGMR膜のパターンを形成する。ここで、低分子量ポリマー層210の厚さは40nm、SiO2ハードマスク220の膜厚さは150nm程度とすることができる。
【0055】
次に、図6(b)に表したように、CHFガスによるRIEによってSiOハードマスク220をパターニングする。
【0056】
さらに、図6(c)に表したように、ガスをOガスに変えて低分子量ポリマー層210をエッチングする。このとき、RIE条件を制御することにより、約40nm程度のオーバーハングを形成することができる。
【0057】
これ以降は、通常のAJプロセスを適用することができる。
【0058】
すなわち、図7(a)に表したように、SiOハードマスク220を用いて絶縁層25及びGMR膜20をイオンミリングによりパターニングする。さらに、コバルト白金(CoPt)バイアス膜30およびアルミナ絶縁層40を堆積する。
【0059】
そして、低分子量ポリマー層210からリフトオフすることにより、図7(b)に表したように、ドライプロセスで開口幅が精密にコントロールされた開口Hを形成することができる。
【0060】
ここで、図6及び図7に例示した方法においては、低分子量ポリマー層210とハードマスク220との間に作用する応力により、場合によっては低分子量ポリマー層210とハードマスク220との界面、あるいは低分子量ポリマー層210と絶縁層25との界面で剥離が生ずることがありうる。
【0061】
このような場合には、SiO2ハードマスクをSOG(Spin On Glass)のように塗布法により形成するか、または以下に説明する方法を用いるとよい。
図8及び図9は、本発明の製造方法のさらなる変型例を表す工程断面図である。
【0062】
まず、図8(a)に表したように、GMR膜20、絶縁層25の上にシリコン(Si)層240を40nm程度の厚みに形成する。さらにその上に、EBレジストによるパターン250を形成する。
【0063】
次に、図8(b)に表したように、CHF−CF混合ガスを用いてシリコン層240をエッチングし、さらにサイドエッチングによりオーバーハングを形成する。このRIEにより、オーバーハング量を約40nm程度にコントロールでる。
【0064】
次に、図8(c)に表したように、EBレジスト250とシリコン層240とからなる積層T型マスクを用いて、絶縁層25及びGMR膜20をイオンミリングによりパターニングする。引き続いて、コバルト白金(CoPt)バイアス膜30とアルミナ絶縁層40を堆積する。
【0065】
次に、図9(a)に表したように、EBレジスト250をリフトオフして除去する。
【0066】
そして、図9(b)に表したように、アルミナ絶縁層40をマスクとしてシリコン層240をCFガスによりRIEエッチングすることにより、ドライプロセスで開口幅が精密にコントロールされた開口Hを形成することができる。
【0067】
次に、本発明の磁気抵抗効果素子を用いた磁気記録再生装置について説明する。すなわち、前述した本発明の磁気抵抗効果素子は、例えば、記録再生一体型の磁気ヘッドアセンブリに組み込まれ、磁気記録再生装置に搭載することができる。
【0068】
図10は、このような磁気記録再生装置の概略構成を例示する要部斜視図である。すなわち、本発明の磁気記録再生装置150は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。同図において、記録用媒体ディスク200は、スピンドル152に装着され、図示しない駆動装置制御部からの制御信号に応答する図示しないモータにより矢印Aの方向に回転する。本発明の磁気記録再生装置150は、複数の媒体ディスク200を備えたものとしてもよい。
【0069】
媒体ディスク200に格納する情報の記録再生を行うヘッドスライダ153は、薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられている。ここで、ヘッドスライダ153は、例えば、前述したいずれかの実施の形態にかかる磁気抵抗効果素子あるいは磁気ヘッドをその先端付近に搭載している。
【0070】
媒体ディスク200が回転すると、ヘッドスライダ153の媒体対向面(ABS)は媒体ディスク200の表面から所定の浮上量をもって保持される。あるいはスライダが媒体ディスク200と接触するいわゆる「接触走行型」であってもよい。
【0071】
サスペンション154は、図示しない駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155の一端に接続されている。アクチュエータアーム155の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビン部に巻き上げられた図示しない駆動コイルと、このコイルを挟み込むように対向して配置された永久磁石および対向ヨークからなる磁気回路とから構成される。
【0072】
アクチュエータアーム155は、スピンドル157の上下2箇所に設けられた図示しないボールベアリングによって保持され、ボイスコイルモータ156により回転摺動が自在にできるようになっている。
【0073】
図11は、アクチュエータアーム155から先の磁気ヘッドアセンブリをディスク側から眺めた拡大斜視図である。すなわち、磁気ヘッドアッセンブリ160は、例えば駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155を有し、アクチュエータアーム155の一端にはサスペンション154が接続されている。
サスペンション154の先端には、図1乃至図9に関して前述したいずれかの磁気抵抗効果素子を磁気検出素子として具備するヘッドスライダ153が取り付けられている。サスペンション154は信号の書き込みおよび読み取り用のリード線164を有し、このリード線164とヘッドスライダ153に組み込まれた磁気ヘッドの各電極とが電気的に接続されている。図中165は磁気ヘッドアッセンブリ160の電極パッドである。
【0074】
本発明によれば、図1乃至図9に関して前述したいずれかの磁気抵抗効果素子を具備することにより、特に素子サイズを微細化した場合において、従来よりも高い記録密度で媒体ディスク200に磁気的に記録された情報を高感度で確実に読みとることが可能となる。
【0075】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気抵抗効果素子を構成する強磁性体層、絶縁膜、反強磁性体層、非磁性金属層、電極などの具体的な材料や、膜厚、形状、寸法などに関しては、当業者が適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができるものも本発明の範囲に包含される。
【0076】
また、本発明の磁気抵抗効果素子は、磁気メモリ(MRAM)としても用いることができ、素子サイズを微細化して高集積度のメモリを実現できる。
【0077】
また、本発明は、長手磁気記録方式のみならず垂直磁気記録方式の磁気ヘッドあるいは磁気再生装置についても同様に適用して同様の効果を得ることができる。
【0078】
さらに、本発明を用いる磁気再生装置は、特定の記録媒体を定常的に備えたいわゆる固定式のものでも良く、一方、記録媒体が差し替え可能ないわゆる「リムーバブル」方式のものでも良い。
【0079】
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気抵抗効果素子、磁気メモリ及び磁気ヘッドを基にして、当業者が適宜設計変更して実施しうるすべての磁気抵抗効果素子、磁気メモリ及び磁気ヘッドも同様に本発明の範囲に属する。
【0080】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、磁気抵抗効果膜と電極とを接続する開口の周囲を、2層の絶縁層からなる2重の絶縁構造を有する電流ブロック構造により覆うため、電気的に確実な絶縁を保つことができる。その結果として、開口Hによって通電領域を正確に規定でき、高記録密度に対応できると同時に出力歩留まりの安定した磁気抵抗効果素子が得られる。
【0081】
また、本発明の磁気抵抗効果素子を磁気記録システムにおける再生用の磁気検出素子として用いた場合には、記録密度の高密度化に対応して検出素子のサイズを微細化することができ、超記録密度の磁気記録システムを実現可能とすることができる。
【0082】
すなわち、磁気抵抗効果素子を用いた超高密度磁気記録システムを実現することができ、産業上のメリットは多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる磁気抵抗効果素子の要部断面構造を例示する模式図である。
【図2】図12に例示した構造において、絶縁層140を厚く形成した構造を例示する模式図である。
【図3】本発明の磁気抵抗効果素子の要部製造工程を表す工程断面図である。
【図4】本発明の磁気抵抗効果素子の要部製造工程を表す工程断面図である。
【図5】本発明の磁気抵抗効果素子の要部製造工程を表す工程断面図である。
【図6】本発明の製造方法の変型例を表す工程断面図である。
【図7】本発明の製造方法の変型例を表す工程断面図である。
【図8】本発明の製造方法のさらなる変型例を表す工程断面図である。
【図9】本発明の製造方法のさらなる変型例を表す工程断面図である。
【図10】本発明の磁気記録再生装置の概略構成を例示する要部斜視図である。
【図11】アクチュエータアーム155から先の磁気ヘッドアセンブリをディスク側から眺めた拡大斜視図である。
【図12】垂直通電型のGMR素子に従来のAJプロセスを適用して得られる断面構造を表す模式図である。
【符号の説明】
10 下側絶縁層
20 磁気抵抗効果膜
25 絶縁層
30 バイアス膜
40 絶縁層
50 上側電極
60 下側電極
60 絶縁層
110 絶縁層
120 磁気抵抗効果膜
130 ハードマグネットバイアス膜
130 バイアス膜
140 絶縁層
142 下側電極
144 上側電極
150 磁気記録再生装置
152 スピンドル
153 ヘッドスライダ
154 サスペンション
155 アクチュエータアーム
156 ボイスコイルモータ
157 スピンドル
160 磁気ヘッドアッセンブリ
164 リード線
200 媒体ディスク
210 低分子量ポリマー層
220 ハードマスク
230 レジスト
240 シリコン層
250 レジスト
H 開口

Claims (5)

  1. 一主面を有する磁気抵抗効果膜と、
    前記磁気抵抗効果膜の一主面のみに直接積層され、選択的に前記一主面の一部を露出させる開口部を有する第1の絶縁層と、
    前記開口部を除く前記第1の絶縁層の上に一部が延在すると共に、主に前記一主面とは異なる部位から前記磁気抵抗効果膜の一部に磁気バイアスを与える導電性磁性体層と、
    前記開口部を除く前記第1の絶縁層上及び前記導電性磁性体層上に形成された第2の絶縁層と、
    前記磁気抵抗効果膜の膜一主面に対して略垂直な方向に電流を流す一対の電極と、を備え、
    前記一対の電極の一方は、前記第1の絶縁層の開口部により前記磁気抵抗効果膜との接触部が規定されていることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 前記第1の絶縁層の層厚は、前記磁気抵抗効果膜の前記主面上において略一定であり、
    前記第2の絶縁層の層厚は、前記開口に近づくに従って薄くされていることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 前記第1の絶縁層の材料と前記第2の絶縁層の材料とが異なることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 磁気抵抗効果膜を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果膜の上に第1の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁層の上に、オーバーハングを有するマスクを形成する工程と、
    前記第1の絶縁層及び前記磁気抵抗効果膜をエッチングして前記マスクオーバーハングの外縁形状を反映した形状にパターニングする工程と、
    磁性材料を堆積することにより前記パターニングされた磁気抵抗効果膜の周囲に磁性体層を形成するとともに前記磁性材料を前記オーバーハングの下にも回り込ませて前記第1の絶縁層の上にも薄い磁性体層を形成する工程と、
    絶縁材料を堆積することにより前記磁性体層を覆うように第2の絶縁層を形成する工程と、
    前記マスクを除去して開口から前記第1の絶縁層をエッチングする工程と、
    前記開口を介して前記磁気抵抗効果膜に導電性材料を接続形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の磁気抵抗効果素子を備え、
    磁気記録媒体に磁気的に記録された情報の読み取りを可能としたことを特徴とする磁気記録再生装置。
JP2001298681A 2001-09-27 2001-09-27 磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気記録再生装置 Expired - Fee Related JP3592662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001298681A JP3592662B2 (ja) 2001-09-27 2001-09-27 磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001298681A JP3592662B2 (ja) 2001-09-27 2001-09-27 磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003110163A JP2003110163A (ja) 2003-04-11
JP3592662B2 true JP3592662B2 (ja) 2004-11-24

Family

ID=19119544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001298681A Expired - Fee Related JP3592662B2 (ja) 2001-09-27 2001-09-27 磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3592662B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003110163A (ja) 2003-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3004006B2 (ja) 磁束ガイドとしての検知層を備える磁気トンネル接合磁気抵抗読取りヘッド
KR100295289B1 (ko) 후방자속가이드로서의감지층을갖는자기터널접합부자기저항판독헤드
JP3300291B2 (ja) シールド型磁気トンネル接合磁気抵抗読取りヘッド及びアセンブリ
JP3583079B2 (ja) 磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド、磁気再生装置及び磁気記憶装置
KR100378414B1 (ko) 자기저항효과소자, 그 제조방법, 및 그것을 사용한 자기기억장치
JP4231068B2 (ja) 磁気ヘッド及び磁気記録装置
KR19990083593A (ko) 스핀터널자기저항효과형자기센서및그제조방법
JP3813914B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2004192794A (ja) スピンバルブ(sv)センサ、磁気読み出し/書き込みヘッド、ディスクドライブシステム、およびスピンバルブ(sv)センサの製造方法
KR100378411B1 (ko) 자기저항헤드 및 이를 이용한 자기저항검출시스템 및자기기억시스템
JP2002324928A (ja) 磁気抵抗効果装置の製造方法および薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP3284130B1 (ja) 磁気抵抗効果装置およびその製造方法、薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法、ヘッドジンバルアセンブリならびにハードディスク装置
US7765675B2 (en) CPP read sensors having constrained current paths made of lithographically-defined conductive vias and methods of making the same
JP2005136309A (ja) 磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド、ヘッドサスペンションアッセンブリ、磁気再生装置、磁気抵抗効果素子の製造方法、および、磁気抵抗効果素子製造装置
US6850393B2 (en) Magnetic head including a magneto resistive film connected to a yoke portion
JP3836294B2 (ja) 磁気ヘッド、及びこれを用いた磁気記録再生装置
JP3989368B2 (ja) 磁気ヘッド及び磁気記録装置
JP2004164836A (ja) 逆平行結合された導線/センサ重複領域を有する磁気抵抗センサ
JP2004319060A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2001067628A (ja) 磁気抵抗効果素子と磁気抵抗効果素子の製造方法および磁気抵抗検出システムならびに磁気記録システム
KR100502752B1 (ko) 자기 저항 소자 , 자기 저항 헤드, 및 자기기록/재생 장치
JP4516086B2 (ja) 磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気メモリ、磁気ヘッド並びに磁気記録装置
KR20010021255A (ko) 자기저항효과 소자, 자기저항효과 헤드, 및 자기저항검출시스템
JP3592662B2 (ja) 磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気記録再生装置
JP3934881B2 (ja) 垂直通電型磁気抵抗効果素子、垂直通電型磁気抵抗効果ヘッドおよび磁気記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040825

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070903

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110903

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110903

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120903

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120903

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees