JP3592542B2 - 用紙積載装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置、又は画像形成装置に併設される用紙後処理装置等の用紙積載装置に関する。
【0002】
特開平8−26579号公報には、用紙積載装置としての用紙後処理装置が開示されている。この用紙後処理装置は1つの排紙トレイを装置側面に有しており、画像形成装置から受け取った画像形成済みの用紙を装置内のトレイに一旦スタッ
クして綴じ処理をした後上記排紙トレイに排出したり、綴じ処理をせずに直接上記排出トレイに排出する機能を有している。上記排紙トレイを昇降可能にして大量排紙できるようにしたものも知られている。
しかしながら、1つの排紙トレイに全ての用紙群又は用紙束群が区別なく積載されるため、例えば複数の使用者がある場合にはその区別がつかなくなるという問題がある。
近年においては、画像形成装置の使用形態が、コピー機能のみならずネットワークプリンタ、ファクシミリ等と拡張・複合化されており、それに伴って画像形成装置や用紙後処理装置等における排出用紙の区分け機能はますます重要視されるようになってきた。
【0003】
大量排紙構造の排紙トレイに加えて、これとは別の排出口とこれに対応したプルーフトレイ(排紙トレイ)を設けることとすれば上記問題を幾分解消することができる。しかしながらこの場合でも、各排出口と排紙トレイが一対一で対応するため、仕分けモード、綴じモード等が制限され、プルーフトレイへの出力時には綴じ処理等の高付加価値の恩恵を享受できないという問題が残る。
特開平9−48559号公報には、一つの排出口を有する用紙後処理装置の側面に複数の排紙トレイが固定されたトレイユニットを昇降可能に設け、トレイユニットの移動量を制御して指定された排紙トレイを排出口に任意に対応させる技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平9−48559号公報に記載された用紙積載技術では、1つの排出口に複数の排紙トレイを任意に対応させることができるので、排出された用紙の区分け機能を高める
ことができるが、各排紙トレイが1つのユニットとして固定されているために大量排紙ができないという問題があった。
この問題に対処すべく、本出願人は、特願平10−170154号にて、各排紙トレイを独立に駆動して1つの排出口に任意に対応させる技術を提案した。
これは、例えば上下2つの排紙トレイを有する構成において、下側の排紙トレイが指定された場合には、上側の排紙トレイを排出口の上方に退避させ、上側の排紙トレイが指定された場合には下側の排紙トレイを排出口の下方における下限位置まで退避させる制御を行うものである。これにより下側の排紙トレイを大量排紙トレイとするすることができる。
【0005】
下側の排紙トレイを大量排紙トレイとして機能させる場合、その機能を満足させるためには下側の排紙トレイの昇降ストロークを大きくする必要があり、その退避(下限)位置は必然的に装置本体の下端近傍となる。
このため、下側の排紙トレイが指定された場合には、その都度、長い距離を移動させて排出口に対応させる動作が行われることになり、排紙トレイの移動に伴う時間の無駄によって画像形成装置の処理速度を阻害しかねない。これを解消する為には排紙トレイの昇降速度を必要に応じて変えなければならず、複雑な制御を強いられることになる。
【0006】
そこで、本発明は、複雑な制御によることなく下側の排紙トレイを排出口に対応させる場合の移動時間を短縮できる用紙積載装置の提供を、その主な目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、電源投入時の下側の排紙トレイのホームポジションを下限位置より上方に設け、下側の排紙トレイが指定された場合には直ちに排出口に移動できるようにした。
具体的には、請求項1記載の発明では、用紙を排出する排出口と、この排出口に対応可能な複数の排紙トレイを有する用紙積載装置において、上記複数の排紙トレイのうち少なくとも2以上の排紙トレイがそれぞれ独立して昇降可能に設けられ、これらの排紙トレイの昇降を制御して指定された排紙トレイを上記排出口に対応させる制御手段を有し、上記排出口に上側の排紙トレイを対応させるときに下側の排紙トレイを退避させる場合の下限位置と上記排出口との間に、電源投入時の下側の排紙トレイのホームポジションが設定されているとともに該ホームポジションを検知するホームポジション検知手段が設けられている、という構成を採っている。
【0008】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の構成において、上記ホームポジション検知手段が下側の排紙トレイの満杯検知手段を兼ねる、という構成を採っている。
【0009】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の構成において、上記ホームポジション検知手段が、上側の排紙トレイの積載可能量の高さ分上記下限位置から上方に設けられている、という構成を採っている。
【0010】
請求項4記載の発明では、請求項1,2又は3記載の構成において、上記下限位置は、上記ホームポジション検知手段が下側の排紙トレイの所定箇所を検知してから一定量下降した位置として制御する、という構成を採っている。
【0011】
請求項5記載の発明では、請求項1,2,3又は4記載の構成において、指定された排紙トレイを上記排出口に位置付けるための排紙位置検知手段を有し、該排紙位置検知手段は排紙トレイ上の用紙の後端が接触する面上において検知可能に設けられている、という構成を採っている。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明する。
図1は用紙積載装置としてのフィニッシャ(用紙後処理装置)の全体概要図である。画像形成装置としての複写機Gとの用紙受け渡し部位Jの近傍には、入口センサーSN1、入口ローラ4が備えられており、入口ローラ4により取り込まれた用紙は、その処理モードに応じて、排出口E1から装置上面に形成されたプルーフトレイPに排出され、または綴じ処理をせずに直接排出口E2から上側の排紙トレイとしての排紙トレイ1又は下側の排紙トレイで且つ大量排紙トレイとしての排紙トレイ2に排出され、又は綴じ処理を経て排出口E2から排紙トレイ1又は2に排出される。
【0013】
プルーフトレイPへの搬送ルートは、入口ローラ4の下流側に設けられた分岐爪21によって切り換えられ、用紙は搬送ローラ5aによって搬送され、排紙ローラ7によって排出される。分岐爪21はソレノイド21a(図2)によって駆動され、ソレノイド21aがオフ状態になると、図1に実線で示すように、用紙はプルーフトレイPへ向かって搬送される。符号SN2は排紙センサーを示す。ここに示す搬送ローラや排紙ローラは、駆動ローラと従動ローラの対構成を意味している(以下、同じ。)。
ソレノイド21aがオンして分岐爪21が二点鎖線で示す位置になると、用紙は水平方向の搬送路に送られる。分岐爪21の下流には分岐爪20が設けられており、水平方向に送られた用紙はこの分岐爪20によって綴じ処理をしないノンステープルルート又は綴じ処理を行うステープルルートへ選択的に送られる。分岐爪20はソレノイド20a(図2)によって駆動され、ソレノイド20aがオンして二点鎖線で示す位置になると、用紙は垂直方向のステープルルートAへ送られる。図1ではソレノイド20aがオフしてノンステープルルートBへ搬送する状態を示している。
【0014】
ノンステープルルートBでは用紙は搬送ローラ5bで搬送され、排紙ローラ8によって(厳密には従動ローラ8aとの協動によって)排紙トレイ1又は2に排出される。符号SN4は排紙センサーを示す。排紙トレイ1又は2は別々の駆動源によって個別に駆動され、制御手段100によって排出口E2に対する位置付け等を制御されるようになっている。これについては後述する。
ステープルルートAでは用紙は搬送ローラ5cで搬送され、ステープルユニット12へ送られて綴じ処理をされる。綴じ処理された用紙(束)は排紙ローラ8により排紙トレイ1又は2に排出される。符号SN3は排紙センサーを示す。
【0015】
次に、ステープルモードが選択された場合の動作を説明する。
ステープルルートAへ導かれた用紙は、搬送ローラ5c、排紙ローラ6によりステープルトレイへ積載される。この場合、用紙毎に叩きコロ9で縦方向(搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス11にて横方向(幅方向)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束の先頭紙の間で制御手段100からのステープル信号によりステープルSが駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪10を有する放出ベルト10aにより排紙ローラ8へ送られ、排出口E2に対応している所定の排紙トレイ1又は2上に排出される。
叩きコロ9は支点9aを中心に戻しソレノイド9b(図2)によって回転駆動され、ステープルトレイへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス46に突き当てる。このとき、排紙ローラ6にはブラシローラ6aがあるため、これによって用紙後端の逆流が防止される。なお、叩きコロ9は反時計回りに回転している。符号SN8は放出爪10のホームポジション検知センサーである。
【0016】
マイクロコンピュータとしての制御手段100は、図2に示すように、CPU102、I/Oインターフェース104等を有しており、図示しない装置本体のコントロールパネルの各スイッチ(SW)、及び各センサーからの信号がI/Oインターフェース104を介してCPU102へ入力される。CPU102は、入力された信号に基づいて、排紙トレイ1用の上下モータ50、排紙トレイ2用の上下モータ51、ソレノイド20a、ソレノイド21a、戻しソレノイド9b、搬送ローラ5a,5b,5cをそれぞれ駆動する搬送モータ52、排紙ローラ7,8をそれぞれ駆動する排紙モータ53、ステープルSを駆動するステープルモータ54、放出ベルト10aを駆動する放出モータ55、ステープルSを移動させるステープル移動モータ56、ジョガーフェンス11を駆動するジョガーモータ57等を駆動する。搬送ローラ5cを駆動する搬送モータ52のパルス信号はCPU102に入力されてカウントされ、このカウントに応じて戻しソレノイド9bが制御される。
【0017】
装置本体の排出口E2側には上より順に、排出口E2に排紙トレイ2を対応させる場合に排紙トレイ1の退避位置を検知するための退避位置検知手段としての退避位置センサーSN5、排出口E2に排紙トレイ1又は2を対応させる場合にその位置を検知するための排紙位置検知手段としての排紙位置センサーSN6、排紙トレイ2のホームポジションを検知するためのホームポジション検知手段としてのホームポジションセンサーSN9、排出口E2に排紙トレイ1を対応させる場合に排紙トレイ2の下限位置を検知するための下限位置検知手段としての下限位置センサーSN7が設けられている。これらのセンサーの検知信号はI/Oインターフェース104を介してCPU102へ入力される。
【0018】
図示しない画像形成装置Gの操作部や画像形成装置Gに接続されたコンピュータなどから、処理モード及び排紙トレイの設定(指定)がなされる。この場合、排紙先がプルーフトレイPであるにも拘わらず、綴じモードが選択された場合には排紙先が優先され、モード設定は解除される。
【0019】
次に、排紙トレイ1,2の昇降機構を説明する。
図3に示すように、排紙トレイ1は、側板39a,39b間に固定されたベース40に取り付けられている。側板39a,39bには図示しない短軸を介して回転自在なガイドコロ44が取り付けられており、ガイドコロ44は断面コ字形のガイドレール30a,30bの内側に係合されて移動可能に設けられている。また、ガイドコロ44は、側板39a,39bとベース40との組み付けによって位置決めされているので、ガイドレール30a,30bからの外れが防止される。
上下モータ50によって駆動される駆動軸33aと、従動軸33bにはタイミングプーリ36を介してタイミングベルト37がテンションをもって掛けられている。このタイミングベルト37の一部に側板39a,39bの一部が固定されており、かかる構成によって排紙トレイ1を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
【0020】
排紙トレイ2は、排紙トレイ1と同様に、側板42a,42b間に固定されたベース43に取り付けられている。側板42a,42bには図示しない短軸を介して回転自在なガイドコロ44が取り付けられており、ガイドコロ44は断面コ字形のガイドレール30a,30bの内側に係合されて移動可能に設けられている。また、ガイドコロ44は、側板42a,42bとベース43との組み付けによって位置決めされているので、ガイドレール30a,30bからの外れが防止される。
上下モータ51によって駆動される駆動軸41aと、従動軸41bにはタイミングプーリ34を介してタイミングベルト35がテンションをもって掛けられている。このタイミングベルト35の一部に側板42a,42bの一部が固定されており、かかる構成によって排紙トレイ2を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
【0021】
排紙トレイ2の駆動構成を図4に基づいて具体的に説明する。上下モータ51で発生した動力はウォームギヤ58を介して駆動軸41aに固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達される。ウォームギヤ58を介しているため、排紙トレイ2を一定の位置に保持することができる。排紙トレイ1の駆動構成も同様である。
図4に示すように下限位置センサーSN7はタイミングベルト35のベルト間に位置するように設けられており、排出方向側のベルト片に固定された側板42a、42bの一部分でオン・オフされる。退避位置センサーSN5も同様に設置されている。なお、図4においては従動ローラ8aは省略している。
【0022】
ホームポジションセンサーSN9は、排出された用紙の中央付近に設けられており、且つ、後端が接触する面、すなわち後端フェンスとしての側板32上において検知可能に設けられている。
具体的に説明すると、ホームポジションセンサーSN9はマイクロスイッチであり、図5に示すように、装置本体の固定部材60に固定された固定部62と、この固定部62に一端側を軸支された可動片64等から構成されている。可動片64の一部が側板32から用紙排出方向に突出しており、排紙トレイ2の後端又は積載された用紙の上面によりオン・オフされるようになっている。退避位置センサーSN5、排紙位置センサーSN6、下限位置センサーSN7についても同じ構成のものを採用している。
【0023】
図1に示すように、本実施例では、排出口E2からの用紙の排出時に側板32に用紙が引っ掛からないようにする等の理由から、排紙ローラ8を側板32より突出させているが、後述する排紙トレイ1の退避移動(上方移動)においては排紙トレイ1と排紙ローラ8とが干渉することになる。これを回避するために、図6に示すように、ガイドレール30a,30bには屈曲部31が設けられている。図6は排出口E2に排紙トレイ1が対応し、排紙トレイ2が退避している状態を示す。排紙トレイ2が排出口E2に対応する場合の排紙トレイ1の上方移動時には、図7に示すように、排紙トレイ1はガイドコロ44の変位によって揺動し、これによって排紙ローラ8との干渉が回避される。排紙トレイ1におけるガイドコロ44間の距離L1は、屈曲部31の長さLよりも大きく設定されている。この排紙トレイ1の揺動によってタイミングベルト37とのテンションが変化するが、この不具合を回避するために、図4に示すように、下方のタイミングプーリ36はバネ66が係止された可動ブラケット68に固定されており変位可能となっている。図8は排紙トレイ2を排出口E2に対応させて排紙トレイ1を退避させた状態を示している。
【0024】
以下、制御手段100による排紙トレイ1,2の制御動作を説明する。
まず、排紙トレイ1と排紙トレイ2のホームポジション(電源投入時の位置)を説明する。図9に示すように、排紙トレイ1のホームポジションは、そのエンドフェンス1aの上端が退避位置センサーSN5に検知された位置、排紙トレイ2のホームポジションは、排紙トレイ2の下側をホームポジションセンサーSN9に検知された位置である。
排紙トレイ1,2のイニシャル動作、すなわちホームポジションへの位置付け動作を図10及び図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
電源がオンされるとイニシャル動作がスタートし(S1)、制御手段100は下限位置センサーSN7のオン・オフをチェックする(S2)。下限位置センサーSN7がオンであれば排紙トレイ2を上昇させ(S3)、ホームポジションセンサーSN9のオン・オフをチェックし(S4)、オンしたときは排紙トレイ2を停止させる(S5)。これによって排紙トレイ2はホームポジションに位置する。
排紙トレイ1、2の昇降は制御手段100による上下モータ50、51の駆動制御によってなされる(以下、同じ。)。
【0025】
次いで、制御手段100は退避位置センサーSN5のオン・オフをチェックし(S6)、オンであれば排紙トレイ1はホームポジションに位置していることになり、イニシャル動作は終了する。
退避位置センサーSN5がオフの場合には、制御手段100は排紙トレイ1を上昇させ(S7)、退避位置センサーSN5のオン・オフをチェックし(S8)、エンドフェンス1aの上端が退避位置センサーSN5に検知された時点で排紙トレイ1を停止させる(S9)。
【0026】
S2において、下限位置センサーSN7がオフである場合には、制御手段100は排紙トレイ2を下降させ(S10)、ホームポジションセンサーSN9のオン・オフをチェックし(S11)、オンしたときは排紙トレイ2を停止させる(S12)。この場合は排紙トレイ2がホームポジションセンサーSN9よりも上方にいた場合である。以後、S6に進む。
【0027】
S11において、ホームポジションセンサーSN9がオフである場合には、下限位置センサーSN7のオン・オフをチェックし(S13)、オンしたときは排紙トレイ2を停止させる(S14)。その後、排紙トレイ2を上昇させ(S15)、ホームポジションセンサーSN9のオン・オフをチェックし(S16)、ホームポジションセンサーSN9が排紙トレイ2の下側を検知した時点で排紙トレイ2を停止させる(S17)。この場合は排紙トレイ2がホームポジションセンサーSN9と下限位置センサーSN7との間にいた場合である。以後、S6に進む。
なお、排紙トレイ1と排紙トレイ2は同時に移動させてもよい。
【0028】
排紙トレイ1を排出口E2に対応させる場合には、排紙トレイ1のエンドフェンス1aの上端が排紙位置センサーSN6に検知されたときに排紙トレイ1を一旦停止させ、所定距離上昇させた後停止させる。排紙トレイ2を対応させる場合には、排紙トレイ2の上側が排紙位置センサーSN6に検知されたときに排紙トレイ2を一旦停止させ、所定距離下降させた後停止させる。
排紙トレイ2のホームポジションはホームポジションセンサーSN9の位置であるので、排紙先として指定された場合にはこのホームポジションから排出口E2に移動する。従って、ホームポジションを下限位置センサーSN7の位置とした場合に比べて移動距離は短く、移動時間も短縮される。
なお、図示しないが、排紙トレイ1のエンドフェンス1aには、図4に示す寄せコロ70との衝突を回避するために、中央部に切り欠き部が形成されている。
これに対応して、排紙位置センサーSN6はこの切り欠き部を避けた位置においてエンドフェンス1a、排紙トレイ2の後端又は積載された用紙の上面を検知可能に設けられている。排紙位置センサーSN6は紙面検知センサーとしての側面も有する。
【0029】
図12は、排紙先として排紙トレイ2が指定され、且つ、ある程度排紙がなされた状態を示している。この時点で排紙先として排紙トレイ1が指定された場合には、図13に示すように、排紙トレイ2は下限位置センサーSN7の位置する下限位置に退避させられ、排紙トレイ1が排出口E2に対応させられる。
【0030】
排紙先として排紙トレイ2が指定された場合において、図14に示すように、大量排紙が進み、排紙位置センサーSN6とホームポジションセンサーSN9が共にオンした場合を、本実施例では排紙トレイ2の満杯状態としている。これにより、満杯検知センサーを別途設ける必要がなく、ホームポジションセンサーSN9で満杯検知機能を兼務できる。
排紙トレイ2の満杯状態において、排紙先を排紙トレイ1に切り換える場合には、排紙トレイ2を退避させる必要があるが、排紙トレイ2の移動距離を最も少なくするには、排紙トレイ1の積載可能量の高さ分(寸法H)、退避させれば支障は生じない。
かかる観点から、ホームポジションセンサーSN9から下限位置センサーSN7までの距離はHに設定されている。これにより、満杯状態の排紙トレイ2を退避させて排紙トレイ1を排出口E2に対応させた場合、図15に示すように、排紙トレイ1と排紙トレイ2との間に無駄な空間が存在しない。
【0031】
このように、ホームポジションセンサーSN9と下限位置センサーSN7との間の最適距離は排紙トレイ1の積載可能量の高さ分(寸法H)として把握できるので、ホームポジションセンサーSN9を基準にすれば下限位置センサーSN7の位置を排紙トレイ2の移動距離で決定することができ、下限位置センサーSN7を不要にすることができる。
下限位置センサーSN7を設けない場合の排紙トレイ2の下限位置への位置付け動作を図16に示すフローチャートに基づいて説明する。
制御手段100は排紙トレイ2を下降させ(S1)、ホームポジションセンサーSN9のオン・オフをチェックする(S2)。ホームポジションセンサーSN9がオンでない場合には、制御手段100は図示しないカウンタにおける上下モータ51のパルス数を0にセットする(S3)。ホームポジションセンサーSN9がオンしたときは、制御手段100はカウンタにより上下モータ51のパルス数のカウントを開始する(S4)。パルス数のカウント値が設定値に達した場合には(S5)、排紙トレイ2を停止させる(S6)。これによって排紙トレイ2は下限位置に位置付けられる。
【0032】
下限位置センサーSN7を設けない場合のイニシャル動作を図17及び図18に示すフローチャートに基づいて説明する。
電源がオンされるとイニシャル動作がスタートし(S1)、制御手段100は退避位置センサーSN5のオン・オフをチェックする(S2)。退避位置センサーSN5がオンの場合には、排紙トレイ1がホームポジションに位置していると判断し、引き続いて排紙位置センサーSN6のオン・オフをチェックする(S3)。排紙位置センサーSN6がオンの場合には排紙トレイ2が排出口E2に対応していると判断して排紙トレイ2を下降させ(S4)、ホームポジションセンサーSN9のオン・オフをチェックし(S5)、オンしたときは排紙トレイ2を停止させる(S6)。これによって排紙トレイ2はホームポジションに位置する。
【0033】
S3において、排紙位置センサーSN6がオフの場合には、制御手段100は排紙トレイ2を一旦上昇させ(S7)、排紙位置センサーSN6のオン・オフをチェックし(S8)、オンしたときは排紙トレイ2を停止させる(S9)。その後、S4に進む。
S2において、退避位置センサーSN5がオフの場合には、制御手段100は排紙トレイ1を上昇させ(S10)、退避位置センサーSN5のオン・オフをチェックし(S11)、オンしたときは排紙トレイ1を停止させる(S12)。これによって排紙トレイ1はホームポジションに位置する。その後の制御動作はS2において退避位置センサーSN5がオンであった場合と同様となる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、下側の排紙トレイの下限位置よりも上方に下側の排紙トレイのホームポジションを設けたので、排紙先として下側の排紙トレイが指定された場合の排出口への移動時間を短くすることができる。
【0035】
請求項2記載の発明によれば、ホームポジション検知手段が下側の排紙トレイの満杯検知手段を兼ねる構成としたので、別途満杯検知のための手段を設ける必要がなく、低コスト化を図ることができる。
【0036】
請求項3記載の発明によれば、ホームポジション検知手段を、上側の排紙トレイの積載可能量の高さ分退避位置から上方に設ける構成としたので、満杯状態における下側の排紙トレイの退避移動距離が最小限となり、無駄な空間ができることを防止できる。
【0037】
請求項4記載の発明によれば、下限位置検知手段を設けずに下側の排紙トレイの移動距離で下限位置を決定する構成としたので、低コスト化を図ることができる。
【0038】
請求項5記載の発明によれば、排紙位置検知手段を排紙トレイ上の用紙の後端が接触する面上において検知可能に設ける構成としたので、上側の排紙トレイと下側の排紙トレイの双方を検知できるとともに積載された用紙の上面を検知でき、検知構成の簡易化・低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る用紙積載装置としての用紙後処理装置の概要側面図である。
【図2】制御ブロック図である。
【図3】排紙トレイの昇降機構の概要正面図である。
【図4】下側の排紙トレイの駆動機構を示す斜視図である。
【図5】ホームポジション検知手段の構成及び動作を示す概要側面図である。
【図6】上側の排紙トレイが排出口に対応している状態の排紙トレイの昇降機構の概要側面図である。
【図7】上側の排紙トレイの退避動作を示す概要側面図である。
【図8】下側の排紙トレイが排出口に対応している状態の排紙トレイの昇降機構の概要側面図である。
【図9】上側の排紙トレイと下側の排紙トレイがホームポジションに位置している状態を示す簡略側面図である。
【図10】下限位置センサーを有する場合のイニシャル動作のフローチャートで、その上半部である。
【図11】下限位置センサーを有する場合のイニシャル動作のフローチャートで、その下半部である。
【図12】下側の排紙トレイに排出している状態を示す簡略側面図である。
【図13】下側の排紙トレイを退避させ、上側の排紙トレイを排出口に対応させた状態を示す簡略側面図である。
【図14】下側の排紙トレイが満杯になった状態を示す簡略側面図である。
【図15】満杯になった下側の排紙トレイを退避させ、上側の排紙トレイを排出口に対応させた状態を示す簡略側面図である。
【図16】下限位置センサーを有しない場合の下限位置を決める動作のフローチャートである。
【図17】下限位置センサーを有しない場合のイニシャル動作のフローチャートで、その上半部である。
【図18】下限位置センサーを有しない場合のイニシャル動作のフローチャートで、その下半部である。
【符号の説明】
1 上側の排紙トレイ
2 下側の排紙トレイ
SN6 排紙位置検知手段としての排紙位置センサー
SN9 ホームポジション検知手段としてのホームポジションセンサー
G 画像形成装置
Claims (5)
- 用紙を排出する排出口と、この排出口に対応可能な複数の排紙トレイを有する用紙積載装置において、
上記複数の排紙トレイのうち少なくとも2以上の排紙トレイがそれぞれ独立して昇降可能に設けられ、これらの排紙トレイの昇降を制御して指定された排紙トレイを上記排出口に対応させる制御手段を有し、上記排出口に上側の排紙トレイを対応させるときに下側の排紙トレイを退避させる場合の下限位置と上記排出口との間に、電源投入時の下側の排紙トレイのホームポジションが設定されているとともに該ホームポジションを検知するホームポジション検知手段が設けられていることを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項1記載の用紙積載装置において、
上記ホームポジション検知手段が下側の排紙トレイの満杯検知手段を兼ねることを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項2記載の用紙積載装置において、
上記ホームポジション検知手段が、上側の排紙トレイの積載可能量の高さ分上記下限位置から上方に設けられていることを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項1,2又は3記載の用紙積載装置において、
上記下限位置は、上記ホームポジション検知手段が下側の排紙トレイの所定箇所を検知してから一定量下降した位置として制御することを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項1,2又は3記載の用紙積載装置において、
指定された排紙トレイを上記排出口に位置付けるための排紙位置検知手段を有し、該排紙位置検知手段は排紙トレイ上の用紙の後端が接触する面上において検知可能に設けられていることを特徴とする用紙積載装置。
Priority Applications (6)
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