JP3592122B2 - X線画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線画像中のグリッド像を消去するX線画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
或る種の蛍光体にX線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等の放射線を照射すると、この放射線エネルギの一部が蛍光体中に蓄積される。この蛍光体に可視光等の励起光を照射することにより、蓄積されたエネルギに応じて蛍光体が輝尽発光を示すことが知られており、このような性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体或いは輝尽性蛍光体と呼ばれている。
【0003】
従来からこの蓄積性蛍光体を利用し、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシートに記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光を用いて走査することにより輝尽発光光を発光させ、得られた輝尽発光光を光電的に読み取り画像信号を得ている。この画像信号に基づいて、写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装置に、被写体の放射線画像を可視像として出力させる放射線画像情報記録再生システムが、例えば特開昭55−12429号公報、同56−11395号公報等により開示されている。
【0004】
また近年においては、半導体センサを使用し同様にX線画像を撮影する装置が開発されている。これらのシステムは従来の銀塩写真を用いる放射線写真システムと比較して、極めて広範囲の放射線露出域に渡って画像を記録できるという実用的な利点を有している。即ち、極めて広範囲のダイナミックレンジのX線を光電変換手段により読み取り、電気信号に変換する。この電気信号を用いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装置に放射線画像を可視像として出力することにより、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来例に示す蓄積性蛍光体を用いるアナログ撮影においては、撮影の際に散乱線を減少させる様々なグリッドが使用されているが、半導体センサを用いるデジタル撮影においては、サンプリングピッチとグリッドの周波数の関係等からモアレ縞やシェーディングが発生してしまう。シェーディングの発生する原因の1つとしては、移動グリッドの場合には、ゲイン画像を撮影した際と被検体を撮影した際の画像収集時間が異なることから、グリッド運動の様子が異なり特殊な模様が発生することに起因している
【0006】
本発明の目的は、上述の課題を解消し、グリッドを用いて撮影したX線画像からグリッド像を消去するX線画像処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るX線画像処理装置は、被写体を透過したX線分布を検出するセンサ手段と、X線の散乱線を減少させるために前記センサ手段の前面に着脱自在に配置したグリッドと、該グリッドの種類を検出する検出手段と、前記グリッドの種類に対応したパラメータを記憶したパラメータ記憶手段と、被写体及び前記グリッドが存在しない状態のX線画像をゲイン補正画像として記憶する画像記憶手段と、前記グリッドを用いた状態で前記センサ手段により検出した被写体のX線画像データに対し前記ゲイン補正画像及び使用した前記グリッドに対応したパラメータを使用してグリッド像の消去を行うグリッド消去処理手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1はX線デジタル画像撮影装置の概略図、図2はX線撮影装置の平面図をそれぞれ示している。X線デジタル画像撮影装置はX線発生部1、架台2、X線撮影部3、X線撮影部3を制御する制御部4、X線撮影部3と制御部4を接続するケーブル5、制御部4において処理された信号を表示するモニタ6から構成されている。
【0011】
また、X線撮影部3は架台2の可動部2aを介して上下に移動でき、この上下動により被写体の位置に合わせて自由に高さを変えることが可能とされ、X線撮影部3とX線発生部1との間に位置した被写体の所定位置の撮影ができるようになっている。
【0012】
X線撮影部3の筐体11内には、放射線像検出器12とこの放射線検出器12から信号を読み出す読取回路13から成るX線受像部14、被写体の散乱線を除去するグリッドを含むグリッドユニット15が内蔵されている。また、このグリッドユニット15の側面にはハンドル15aが設けられており、更にX線撮影部3の側面には開閉可能なカバー16がヒンジ17を介して取り付けられている。
【0013】
グリッドユニット15とX線受像部14は、X線撮影部3の筐体11内に並列に配置されており、カバー16を開けハンドル15aを引いてグリッドユニット15をX線撮影部3の外部へ取り出すことが可能とされている。
【0014】
制御部4は記憶回路13から供給された画像デジタル信号のノイズの低減や、エッジ強調等のフィルタリング処理を行う画像処理部18、X線受像部14及び画像処理部18に電源を供給する電源部19から構成されている。X線撮影部3と制御部4との接続は、信号線及び電源線から成るケーブル5により接続されており、このケーブル5はフレキシブルチューブ20により覆われて保護されている。フレキシブルチューブ20は柔軟な材質であるため、X線撮影部3の上下動に追従可能となっている。
【0015】
このような構成のX線撮影装置システムにおいて、患者の撮影位置にX線撮影部3を移動し、X線発生部1からX線を曝射し撮影する。そして、X線撮影部3により撮影された被写体の画像情報は、デジタル信号としてケーブル5により画像処理部18に伝送され、グリッド使用の有無、種類に応じて種々の画像処理が行われる。
【0016】
図3はグリッドユニット15の正面図、図4は図3のA−A線に沿った断面図を示している。グリッドユニット15はハンドル15a、グリッド本体15b、グリッド保持部21から構成されており、X線撮影部3内に装着されるグリッド本体15bは、固定部材22を介して枠状のグリッド保持部21に固定されており、このグリッド保持部21は強度を向上させるために4辺が直角に曲げられている。この曲げられた4辺の内、ハンドル15aと対向する面の側面の端部には凸状の突起23、24、25が等間隔に形成されている。また、X線撮影部3内にはスイッチ取付板26が設けられ、これらのスイッチ取付板26には突起23、24、25と対向するようにマイクロスイッチ27、28、29が設けられ、各マイクロスイッチ27、28、29はリード線30を介してグリッド判別回路31に接続されている。
【0017】
そして、X線撮影部3にグリッドユニット15が装着された際には、グリッド保持部21に設けられた突起23によりマイクロスイッチ27がオフ状態からオン状態になるように配置されている。同様に、マイクロスイッチ28、29はそれぞれ突起24、25によりオフ状態からオン状態となるようになっている。各マイクロスイッチ27、28、29のオン、オフ状態は、リード線30によりグリッド判別回路31に伝達され、グリッド本体15bの有無やグリッド本体15bの種類が判定される。
【0018】
例えば、マイクロスイッチ27、28、29が全てオン状態であれば、第1の特性Aのグリッド本体15bが装着されていると識別し、マイクロスイッチ27だけがオン状態であれば、第2の特性Bのグリッド本体15bが装着されていると識別し、また、マイクロスイッチ23、24、25の全てがオフ状態であればグリッド本体15b自体が装着されていないと識別するように設定することが考えられる。
【0019】
このような設定はこの例に限定されず、マイクロスイッチ27、28、29のオン、オフ状態の組み合わせにより種々の設定が可能である。また、検出手段もマイクロスイッチ27、28、29に限らず、磁力を利用したリードスイッチや光を利用したフォトスイッチでもよく、また検出手段の個数も必要に応じて選択することができる。
【0020】
更に、上述した実施例においては静止したグリッド本体15bを使用する場合について説明したが、このような検知方法は静止したグリッド本体15bのみならず、撮影時にX線受像部14に対してグリッド本体15bを移動させて撮影する撮影装置にも適用可能である。例えば、X線撮影部3内にグリッド本体15bを移動させるモータ等の駆動手段を別に設け、グリッド本体15bがグリッド保持部21に対して移動可能に構成し、撮影時には駆動手段によりグリッド本体15bのみを所定の速度で移動させることができる。
【0021】
この場合に、上述した実施例と同様にグリッド保持部21に設けられた検知手段をそのまま使用することができ、グリッド本体15bの移動と無関係にグリッド有無又はグリッド本体15bの特性を識別することができる。
【0022】
このような検知手段をグリッド本体15bに直接設けることなく、共通のグリッド保持部21に設けることにより、次のような利点が挙げられる。つまり、グリッド比に依存するグリッド厚さに拘らず、撮影装置内のグリッド挿入部を同一形状に簡略化することができ、グリッドを移動させる撮影の場合には、グリッドの移動毎にマイクロスイッチのオン、オフが繰り返されることがないので耐久性が向上する。また、撮影装置からグリッドを着脱する際にグリッドを保護することができる。更に、X線撮影部3内のグリッド本体15bの存在を検知すると共に、グリッドを移動する撮影の場合にのみグリッド駆動手段を動作させるようにすれば、X線撮影部3内にグリッド本体15bを装着していない状態やグリッドを固定して撮影する場合において、誤ってグリッド駆動手段を駆動させてしまうことを防止することができる。
【0023】
また、上述のようなグリッド検知用のマイクロスイッチ27、28、29を使用せずに、撮影前にグリッド駆動手段、例えばモータのみを作動させたときや撮影中のモータに加わる負荷により変動するパラメータ量を検知してグリッド本体15bの有無や重量を識別するようにすれば、新たなグリッド検知手段を設ける必要がない。具体的には、例えばモータを作動させた時のモータに流れる電流値をパラメータ量とし、この電流値が平衡状態になったときの電流値と予め設定された判別電流値とを比較することにより、グリッド本体15bの有無や、グリッド本体15bの重量に依存するグリッド本体15bの特性を識別することができる。グリッド本体15bの重量に依存するグリッド本体15bの特性としては、主にグリッド本体15b内の鉛の量、即ちグリッド密度が考えられる。
【0024】
図5は経過時間に対するモータに流れる電流値を示したグラフ図である。X線撮影部3内にグリッド本体15bが存在しない場合には、モータに加わる負荷トルクは微小であるため、モータの回転開始からの電流値は曲線cのように変化し、電流平衡値は電流平衡到達時間t1以降にIcに収束する。同様に、グリッドA、Bが装着されている場合の電流値はそれぞれ曲線a、bとなり、電流平衡到達時間t2、t3以降に電流値はそれぞれIa、Ibとなる。グリッドBはグリッドAよりもグリッド密度が高く重量が大きいため負荷トルクも大きくなり、電流値はIb>Ia>Icとなる。また、モータの回転立上がり時の電流値の増加率も曲線b、a、cの順で大きく、電流平衡到達時間もt3>t3>t1の順で長くなる。
【0025】
ここで、判別電流値Ica 、Iab をIb>Iab >Ia>Ica >Icとなるように予め設定しておくと、電流平衡到達時間t3以降の電流値iがIca >iであれば、グリッドは装着されておらず、Iab >i>Ica 、i>Iab であれば、装着されているのはそれぞれグリッドA、Bであることが分かり、グリッド有無や種類の識別が可能となる。本実施例においては、グリッド駆動手段に加わる負荷により変動するパラメータ量を平衡状態の電流値iとしたが、平衡状態に到達するまでの電流値の増加率や所要時間にしてもよいし、負荷トルクに反比例するモータの回転数を使用しても同様の効果が得られる。
【0026】
図6は画像処理部18のブロック回路構成図を示しており、画像処理部18は上述したような方法により得られたグリッド本体15bの有無や種類の情報を利用して、適切な画像処理を選択することができる。画像処理部18には、前処理部41、QA処理部42、画像記憶部43、画像処理パラメータ記憶部44、適応グリッドテーブル記憶部45、ネットワークインタフェース46から構成されている。前処理部41及びQA処理部42において、オフセット処理、LOG変換、ゲイン補正、グリッド消去処理、周波数強調処理及び階調処理が順次行われる。
【0027】
先ず、オフセット補正が2688×2688チャンネルから構成される放射線像検出器12の固定パターンを除去するために行われる。この固定パターンとは、放射線像検出器12がリセットされた後にX線曝射を行わない状態において、X線曝射してデータを収集したと同時間、放射線像検出器12を放置した際に各チャンネルから読み出される値である。具体的には、X線曝射により得られた14ビットの画像データを一旦、画像処理部18内のフレームメモリ上へ記憶した後に、X線曝射をしていない状態において画像データを取り込んだときと同条件(積分時間)で、オフセットである14ビットの固定パターンを取得し、別のフレームメモリヘ記憶し、次に画像データから固定パターンを減算する。もし、負のデータが発生した場合には0データに丸め、結果も14ビットデータとして扱っている。
【0028】
LOG変換は上述したオフセット補正が施された後に、放射線像検出器12から出力された画像データを線量換算から、X線が減衰してきた物質の吸収係数Kに相当する値に換算してルックアップテーブルにより変換する。また、ゲイン補正におけるゲイン画像は基準値4095に対し、チャンネル間のゲインのばらつきが1/2倍〜2倍の変化幅を有することを想定し、LOG変換テーブルL(x)を式(1) のように設定する。
L(x)=K・ln(x) …(1)
【0029】
上述したようにオフセット補正の出力は14ビットデータであり、値域は0〜16383(214−1)であるため、それらの値に対して正常に出力する対数テーブルを構成する必要がある。
【0030】
ゲイン補正はオフセット補正した画像データをゲイン画像を用いて除去することにより得られるため、ゲイン補正の出力幅は1/8192〜8倍となり、係数Kは1/8192〜8倍の幅を16ビットの出力に展開するものであり、式(2) のように求まる。
K=65535/{ln(8)+ln(8192)}=5909.19 …(2)
【0031】
また、ゲイン補正は画素毎の光電変換素子のゲイン補正及び16ビットのLOG変換後の出力を、対応する12ビットデータに変換することを目的としている。
【0032】
図7はフローチャート図を示し、ゲイン画像の作成は先ず、ステップS1で被写体を配置しないオフセット補正画像を4回〜16回取得し、各画素ごとの累積値を画像Wij(i =0〜2687、j =0〜2687)とする。
【0033】
続いて、ステップS2で累積された画像Wij(i =0〜2687、j =0〜2687)から、画像中心部分の平均値Aを算出する。この画像中心部分画像中心部の200画素×200画素の領域を取得し、その4万画素分を用いる。
【0034】
ステップS3で累積された画像Wijを平均値Aを用いて正規化し、平均値Aの値においてLOG変換の際に、設定した基準値4095となるゲイン画像を作成する。即ち、基準値4095を中心とした各画素のゲインのばらつきであるゲイン画像Sijを、次式(3) のように得る。
Sij=Wij/A・4095(i =0〜2687、j =0〜2687)…(3)
【0035】
ステップS4で上述したゲイン画像Sijに対し、式(1) に示したLOG変換式テーブルL(Sij)を適用する。ただし、K=5909.19、Sij=0のとき、L(Sij)=0である。
L(Sij)=i nt{K・ln(Sij)+0.5} …(4)
【0036】
また、ステップS5としてX線曝射データのLOG変換値L(Xij)とゲイン画像との差分を式(5) に示す。出力値Pijは17ビット符号付データである。
Pij=L(Sij)−L(Xij)=K・1n(Sij/Xij) …(5)
【0037】
また、17ビットの符号付減算出力Pijを12ビットデータに変換する。この変換はLOG変換の際に説明したように、X線曝射のデータが正規化された白画像データの1/8192の際に出力0となり、8倍の際に12ビット出力4095になるように変換される。
【0038】
ゲイン補正画像はグリッドの有無、種類に拘らず、グリッドなし画像W1を使用し、ゲイン画像W1は画像記憶部43に保存されており、前処理部41の制御によりグリッド検知手段の結果から画像処理パラメ―タ記憶部44内部に保存されている表1に示すような画像処理パラメータテーブルが参照され、対応するゲイン画像が画像記憶部43からダウンロードされる。
【0039】
Figure 0003592122
【0040】
同様に、グリッドの有無及びグリッド種類によってグリッド消去処理のパラメータが制御される。グリッド消去処理は固定グリッドシステムの場合にのみ行われ、移動グリッドシステムの場合は使用されない。固定グリッドシステムによる撮影の利点は、高速の撮影が可能であるが、反面でグリッドの縞目が画像に顕在して、医師によっては診断の妨げになるとして嫌われる。そこで、画像中に存在するグリッドを画像処理により消し去る消去処理が行われる。
【0041】
放射線像検出器12系のサンプリング周波数Fsが決まれば、どのグリッドを使用した場合に、どの周波数に縞目が発生するかは計算により求めることができる。グリッドの周波数をFgとすると、Fs>FgであればFgの周波数に縞目ができるのでフィルタ処理によりこれを取り除く。このときのバンドカットフィルタの周波数は、グリッドの種類が検知され、それにより画像処理パラメータ記憶部44内に保存されている画像処理パラメータテーブル中のカット周波数Faが決定される。
【0042】
また、Fs<Fgであれば、Fs−(Fg−Fs)=2Fs−Fgにモアレの縞目が発生することになる。この場合も同様に、バンドカットフィルタによりこの(2Fs−Fg)の周波数が、画像処理パラメータテーブルから参照されてフィルタが構成される。
【0043】
QA処理の1つである周波数処理も、グリッドによりパラメータが調整される。ここでは、グリッド処理において副作用として弱められた周波数領域が復元されることと、完全に消去されていないグリッドを強調することなく、その他の診断に有効な周波数帯域を強調することが目的である。ステップS5でこれらのフィルタパラメータも検知手段からのグリッド情報を基に、画像処理パラメータテーブルを検索して決定される。
【0044】
最後にステップS6で階調処理を行うが、一般的にグリッドを使用しない撮影では若干ではあるが、散乱線により画像全体のコントラストが低下する。これを補正するために、階調処理ではコントラスト上げて変換することが望ましい。
【0045】
なお、表1のテーブルに示した処理に関して、グリッドの有無及び種類によりパラメータが変更される過程を示したが、グリッドに関連する処理はこれに限定されることはなく、その他にも診断画像の後処理に関する画像圧縮においても、グリッドを強調しないようにパラメータが調整されることが考えられる。また、グリッド情報を利用した処理パラメータの調整法の上に限定されるものでなく、医師や技師の希望により決定される。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るX線画像処理装置は、グリッドを用いて撮影したX線画像からゲイン補正画像を用いてグリッド像を消去する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概略図である。
【図2】X線撮影部の平面図である。
【図3】グリッドの正面図である。
【図4】図3のA−A線に沿った断面図である。
【図5】経過時間を基にモータに流れる電流値のグラフ図である。
【図6】画像処理部のブロック回路構成図である。
【図7】前処理とQA処理のフローチャート図である。
【符号の説明】
1 X線発生部
2 架台
3 X線撮影部
4 制御部
6 表示部
12 放射線像検出器
13 読取回路
14 X線受像部
15 グリッドユニット
18 画像処理部

Claims (4)

  1. 被写体を透過したX線分布を検出するセンサ手段と、X線の散乱線を減少させるために前記センサ手段の前面に着脱自在に配置したグリッドと、該グリッドの種類を検出する検出手段と、前記グリッドの種類に対応したパラメータを記憶したパラメータ記憶手段と、被写体及び前記グリッドが存在しない状態のX線画像をゲイン補正画像として記憶する画像記憶手段と、前記グリッドを用いた状態で前記センサ手段により検出した被写体のX線画像データに対し前記ゲイン補正画像及び使用した前記グリッドに対応したパラメータを使用してグリッド像の消去を行うグリッド消去処理手段とを有することを特徴とするX線画像処理装置。
  2. 前記グリッドを着脱するためのグリッド着脱手段を有することを特徴とする請求項1に記載のX線画像処理装置。
  3. 前記ゲイン補正画像として、撮影したデータの一部の平均値を基準値とし、該基準値との比率を各画素のゲイン補正データとして用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のX線画像処理装置。
  4. 前記グリッドは静止グリッドであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つの請求項に記載のX線画像処理装置
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