JP3591767B2 - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリント配線板の製造に関するものである。
【従来の技術】
プリント配線板の製造においては、まず絶縁性基板上の少なくとも一層の銅箔のエッチングによって回路形成を行った後に回路保護膜を形成し、回路保護膜の表面に搭載すべき部品番号、製品番号、会社のシンボルマーク等を印刷することが行われている。
回路保護膜は、ソルダーレジスト等をスクリーン印刷によって形成し、更にその後のシンボルマーク等の印刷もスクリーン印刷によって行われていた。
【0002】
図2は、従来のプリント配線基板の製造方法を説明する図である。
プリント配線基板のエッチング工程1において、プリント基板上に回路を形成した後に、ソルダーレジスト塗布工程2において、形成された回路の所望の部分にソルダーレジストを印刷、あるいはパターン露光等の方法によって、ソルダーレジスト膜を形成する。
【0003】
次いで、印刷工程3においてソルダーレジスト膜上にシンボルマークをはじめとして、プリント配線基板に必要な情報を耐熱性、耐薬品性の大きなインキを用いてスクリーン印刷によって印刷する。
シンボルマーク等の印刷が終了したプリント印刷基板を、ソルダー処理工程4またはめっき工程5、またはソルダー処理とめっきの両者を行うソルダー処理めっき複合工程6においてプリント配線板上に、ソルダーの被膜、あるいはニッケル、金等の貴金属のめっきを行う。
次いで、得られたプリント配線基板を部品実装工程8において部品を実装する。
【0004】
金属配線上に金めっき等のめっき処理、ソルダーの被膜を形成するソルダー処理は銅箔からなる回路の表面を酸化等に対して保護をする目的で行われるものであり、信頼性の高いプリント配線基板の製造においては不可欠な処理である。ところが、金属めっきでは、基板面の脱脂処理等を行った後に、めっき浴中に浸漬して、めっきを行っているが、化学めっき、電気めっきのいずれの方法の場合にも苛酷な条件を経ていた。また、ソルダー処理では、基板表面の電気回路を形成した銅箔を、220〜230℃のソルダー浴に接触して銅箔の表面にソルダーの被膜を形成し、酸化等から保護している。
【0005】
このように、めっき処理あるいはソルダー処理は化学的、熱的に苛酷な条件で行われるために、ソルダーレジスト膜上へのシンボルマーク等の印刷は一般にスクリーン印刷によって行われ、使用されるインキはめっき処理やソルダー処理に対して充分な耐性を有する特殊な熱硬化性あるいは紫外線硬化性スクリーン印刷インキが使用されていた。
しかし、このような従来法にあっては、スクリーン印刷のための製版が必要であり、また、高耐性インキを使用しなければならないという欠点があった。特に、数枚のプリント配線板で足りる試作基板や、小ロットのプリント配線板の製造に際しては前述の欠点は著しいものであった。スクリーン印刷における製版の必要性を省くためにプリント配線板に紫外線硬化性インキによるインキジェット印刷も提案されているが、インキの耐性不足などから実用に供し難いものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、めっき処理、ソルダー処理等の苛酷な処理工程を経るプリント基板の製造工程において、ソルダーレジスト上に、製版を行うことなくインクジェット印刷によってシンボルマーク等を施した場合にもシンボルマーク等が劣化することがないプリント配線板の製造方法を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、プリント配線板の製造において、基板上に回路形成を行い、さらにソルダーレジストを印刷した後に、回路形成した金属配線上に更に少なくとも一層の金属被膜をめっき、ソルダー処理の少なくともいずれかの形成処理によって行った後に、ソルダーレジスト膜上にインクジェット印刷によって印刷を施すプリント配線板の製造方法である。
インクジェット印刷に使用するインキが着色剤と、樹脂あるいは樹脂前駆体の少なくともいずれかを含有し、該樹脂あるいは樹脂前駆体の合計量が10重量%以上であるインキである前記のプリント配線板の製造方法である。
【0008】
インクジェット印刷に使用するインキが紫外線硬化型インキである前記のプリント配線板の製造方法である。
インクジェット印刷に使用するインキが紫外線硬化型水性インキである前記のプリント配線板の製造方法である。
インクジェット印刷に使用するインキの表面張力が25mN/m以上の紫外線硬化型インキである前記のプリント配線板の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、ソルダー処理、めっき処理等の化学的処理、熱的処理を行うプリント配線板の製造方法において、ソルダーレジスト上にインクジェット印刷によって印刷を行っても印刷物が変質することがないプリント配線板の製造方法を提供するものである。
【0010】
図1は、本発明のプリント配線基板の製造方法を説明する図である。
プリント配線基板のエッチング工程1において、プリント基板上に銅などの金属からなる回路を形成した後に、ソルダーレジスト塗布工程2において、形成された回路の所望の部分にソルダーレジストの印刷、あるいはパターン露光による紫外線硬化等の方法によって、ソルダーレジストを形成する。
【0011】
次いで、プリント印刷基板をソルダー処理工程4、めっき工程5、またはソルダー処理とめっきの両者を行うソルダー処理めっき複合工程6において銅のプリント配線の上に、ソルダーの被膜、あるいは金等の貴金属のめっきによって少なくとも一層の金属被膜を形成する。
また、ソルダー処理は、220〜230℃のソルダー浴中に浸漬した後に、230℃程度の熱風によるエアーナイフ、機械的レベラーによって処理することに行うことができる。
次いで、銅箔の表面の処理が終了した後に、インクジェット印刷工程7において、ソルダーレジスト上にシンボルマーク等を印刷する。
【0012】
このようにして得られたプリント配線基板は、従来と同様に部品の実装工程8において部品を取り付けて電子機器用の基板を得ることができる。
部品の実装工程に際して、取り付けピン無しの表面実装部品を取り付ける場合には、ソルダーペーストの塗布面上に表面実装部品を仮接着し、リフローソルダリングによって205〜215℃の温度に5〜10秒間保持することによって、熱容量が大きな部品であっても確実な接合を行うことができる。
【0013】
本発明の方法では、ソルダー処理、めっき処理等の熱的あるいは化学的に苛酷な条件に曝される工程の後に、ソルダーレジスト上にインクジェットプリンタを用いてシンボルマーク等を印刷して製造したので、シンボルマーク等の印刷に使用したインキは、ソルダー処理、あるいはめっき処理等の熱的、化学的に苛酷な条件には曝されない。また、表面実装部品の取り付けでは、リフローソルダリングのような高温の処理工程が必要となるが、ソルダー処理に比べて、処理温度が低く、機械的レベラー等による外力の負荷もなく、また1回のみの工程であるので、ソルダー処理前にソルダーレジスト上にインキで印刷したものに比べて熱的な影響は極めて小さくなる。
【0014】
この結果、本発明の方法にあってはシンボルマーク等の印刷はソルダーレジスト印刷が完了し、さらに金属めっき、ソルダー処理等の苛酷な条件の処理工程をを行った後にインクジェット印刷によって施される。インクジェット印刷に使用するインキはスクリーン印刷インキに比較して極めて低粘度のものであることが要求される。そのために、インクジェット印刷用インキでは、スクリーン印刷インキに比べて、一般に樹脂成分を少なくせざるを得ない。しかしながら、樹脂成分の少ないインキでは、耐熱性、耐薬品性等の諸特性が劣ることになる。インキジェット印刷用インキにおいても、紫外線硬化型インキを用い、希釈剤として重合性モノマーを使用すれば、印刷後にその重合性モノマーを重合硬化することによって樹脂分の多い印刷物を得ることが可能となるが、この場合においても、樹脂分子の主鎖形成反応と主鎖間の架橋反応とを別々に行うようなことは困難であるために、樹脂の分子設計を自由に行うことができるスクリーン印刷インキに対してインクジェット印刷インキの耐性を同等に向上することは困難であることが判明した。
ところが、このような構成が制限されたインキを用いても、シンボルマーク等をインクジェット印刷による印刷を、金属めっきやソルダー処理の後に行うことによって実用に供し得るプリント配線基板の製造が可能となった。
【0015】
さらにまた、スクリーン印刷では、膜が厚く鮮明な印刷が容易であり、このような点でもプリント配線基板のシンボルマークの十分な耐性を得るためには有利な印刷方法である。これに反してインクジェット印刷では、一般に印刷の膜厚が薄いので、印刷物の耐性が劣るという欠点がある。この点を解消するためには、インクジェット印刷による印刷を金属めっきやソルダー処理の後に行うことに加えて、表面張力が25mN/m以上の紫外線硬化型インキを用いることが有用であり、これによって膜厚がより厚く鮮明な印刷物が得られ易く、印刷物の耐性向上に役立つという効果も得られる。
【0016】
また、インクジェット印刷に使用されるシンボルマーク等の印刷用のインキとしては、該インキ中に10%以上の樹脂成分または樹脂前駆体を含むことが極めて好ましい。これは製造されたプリント配線板に各種の電子部品の実装工程において、印刷されたシンボルマーク等が充分な耐性を発揮するためである。ここで、樹脂前駆体とは重合性のオリゴマーやモノマーであって、印刷後に樹脂となる成分である。
【0017】
これらの事情により、樹脂の前駆体である重合性の低粘度モノマーを希釈溶剤として使用できる紫外線硬化型インキをインクジェット印刷に使用することが特に好ましい。紫外線硬化型インクジェット印刷インキにあっては、必要量の着色顔料と少量の光重合開始剤以外の大部分の成分を重合性モノマー、重合性オリゴマーなどの樹脂前駆体で構成することができ、必要に応じて少量の樹脂成分の添加も可能なためである。更に紫外線硬化型インキは一般に紫外線照射による硬化反応の際に、インキを構成する樹脂成分の架橋反応が伴われるために一層の耐性の向上が期待される。
【0018】
本発明において使用可能なソルダーレジストには、印刷型、現像型などのものを用いることができる。また、ソルダーレジストは印刷後のポストキュアーによって充分なめっき処理耐性、ソルダー処理耐性などが得られるものを用いることが好ましい。ソルダーレジストの例としては、PSR−4000、S−40、S−222の各シリーズ(いずれも太陽インキ製造株式会社製)、ファインデルDSR−2200シリーズ(株式会社田村製作所)などを挙げることができる。
【0019】
また、ソルダーレジストが完全にポストキュアーしなくても、めっき処理耐性、ソルダー処理耐性が得られる場合には、シンボルマーク等の印刷は、ソルダーレジストのポストキュアーの前後、好ましくはポストキュアーの途中で、ポストキュアーをある程度進め、めっき処理やソルダー処理を施した後にシンボルマークのインキジェット印刷による印刷を行い、その後にさらにポストキュアーを行って完結する方法によって行っても良い。
【0020】
本発明の方法においてインクジェット印刷に使用されるインキは紫外線硬化型インキ以外にも、樹脂溶剤型インキ、樹脂エマルジョン型インキなどにも使用できるが、耐薬品性、耐熱性等の面で紫外線硬化型インキを用いることが好ましい。
【0021】
以下に、本発明に好適な紫外線硬化型インキを説明する。
一般に紫外線硬化型インキは重合性のモノマー、重合性のオリゴマー、光重合開始剤より成り、場合によって少量の樹脂成分の添加なども行われる。
また、水性の紫外線硬化インキは上記成分の混合物を水中にエマルジョン化したものである。
一般に、紫外線硬化型インキに使用されるオリゴマーの例としては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ビスフェノール系エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートなどがある。
具体的には、ダイヤビームUK6105、ダイヤビームUK6038(いずれも三菱レーヨン製 エポキシ系アクリレート)、ダイヤビームUK6055、ダイヤビームUK6063(三菱レーヨン製 エステル系アクリレート 分子量1282)、カヤラッドR300、カヤラッドR130、カヤラッドR190、カヤラッドR280(いずれも日本化薬製 エポキシ系アクリレート)カヤラッドUX2201、カヤラッドUX3204、カヤラッドUX6101、カヤラッドUX8101(いずれも日本化薬製 ウレタン系アクリレート)オレスターRA1574(三井化学製、エポキシ系、ウレタン系アクリレートの混合物)を挙げることができる。
本発明において、これら重合性オリゴマーの1種または複数を用いることができる。
本発明において、(メタ)アクリレートは、アクリレートあるいはメタアクリレートを意味し、両者を含むものであってもよい。
【0022】
また、本発明のインキに使用する重合性モノマーとしては、アルキル(メタ)アクリレート、脂環式(メタ)アクリレート、アルキレングリコール型(メタ)アクリレート、エステル型(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン型(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール型(メタ)アクリレート、フェニル型(メタ)アクリレート、ベンジル型(メタ)アクリレート、フェノキシ型(メタ)アクリレート、ビスフェノールA型(メタ)アクリレート、アルコール型(メタ)アクリレート、エポキシ型(メタ)アクリレート、アリル型(メタ)アクリレート、グリシジル型(メタ)アクリレート、ビニル型(メタ)アクリレート、エーテル型(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0023】
具体的にはブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチ(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、N−アクリロイルモルホリン、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロオールプロパントリ(メタ)アクリレート、n−ビニルピロリドン、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールメタクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
とくに、これらの中でもN−アクリロイルモルホリンを挙げることができる。これらの重合性モノマーは1種または複数を用いることができる。
【0024】
また、光重合開始剤の例としては、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセトフェン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、ベンゾフェノン、2−クロロベンゾフェノン、pp’−ジクロロベンゾフェノン、pp’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−プロピルエーテル、ベンゾインイチブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、テトラメチルチウラムモノスルフィド、チオキサンソン、2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾインパーオキサイド、ジ−ter−ブチルパーオキサイド、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、メチルベンゾイルフォーメート等が挙げられる。
【0025】
また、カチオン重合型の場合には、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセン化合物等の光開始剤が用いられる。
その具体例としてトリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート等が挙げられる。光重合開始剤は、1種または複数を使用することができ、光重合開始剤の増感剤としては、脂肪族アミン、芳香剤基を含むアミン、ピペリジン等のアミン系増感剤、アリル系、o−トリルチオ尿素等の尿素系増感剤、ナトリウムジエチルジオホスフェート、芳香族フルフィン酸の可溶性塩等のイオウ化合物系増感剤、N,N−ジ置換−p−アミノベンゾニトリル等のニトリル系増感剤、トリ−n−ブチルホスフィン、ナトリウムジエチルジオホスフィード等のリン系増感剤、ミヒラ−ケトン、N−ニトリソヒドロキシルアミン誘導体、オキサゾリジン化合物、テトラヒドロ−1,3−オキサジン化合物、ホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドとジアミンの縮合物等の窒素化合物系増感剤等を挙げることができる。
【0026】
重合性オリゴマーと重合性モノマーは、重合性オリゴマー100重量部に対して、光重合性モノマー2000重量部までの量を用いることが好ましく、100重量部ないし800重量部であることがより好ましい。
光開始剤と増感剤は、紫外線硬化性化合物の総量の100重量部に対して0.1〜20重量部の量を用いることが好ましい。
【0027】
また、本発明の紫外線硬化型インキを着色する場合には、染料、顔料等の着色剤を混合する。
使用可能な染料としては従来からインクジェット用インキ、あるいは紫外線硬化型インキにおいて使用されている各種の染料を用いることができ、アゾ染料、フタロシアニン染料等の直接染料、アントラキノン系染料等の酸性染料等が挙げられる。
【0028】
また、顔料としては、従来からインクジェット用インキ、あるいは紫外線硬化型インキにおいて使用されている各種の有機および無機顔料を使用することができる。例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料及びキレートアゾ顔料等のアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ及び酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料などの有機顔料、酸化チタン、酸化鉄系及びカーボンブラック系等の無機顔料が挙げられる。
これらの染料あるいは顔料は併用して用いてもよい。
【0029】
また、粘度等の調整の目的で、溶剤を用いてもよい。使用することができる溶剤としては、ケトン、エステル、エーテル、アルコール等の溶剤を挙げることができる。
しかしながら、耐熱性、印字の鮮明性等に優れた厚膜印刷物を得るためには、稀釈剤としては光重合性モノマーのみを用いて、溶剤等を添加していない実質的に溶剤を使用しないインキを用いることが好ましい。また、表面張力が25mN/m以上のインキを用いることが好ましい。
【0030】
また、本発明の紫外線硬化型インクジェットプリンタ用インキの製造は、重合性オリゴマー、重合性モノマー、光重合開始剤、色剤等を所定の割合で混合して、混練して調製することができる。混練は分散機を用いて行うことができる。分散機は、ボールミル、ロールミル、サンドミル等が挙げられる。その中でも、高速型のサンドミルが好ましく、例えば、スーパーミル、サンドグラインダービーズミル、アジテータミル、グレンミル、ダイノーミル、パールミル、コボルミル(いずれも商品名)等が挙げられる。
【0031】
【実施例】
以下に実施例を挙げて説明する。
実施例1
銅箔を張り付けたガラス繊維強化エポキシ樹脂基板を用いて常法のエッチング法により回路形成を行った。回路面の所定の箇所にソルダレジスト(太陽インキ製造株式会社製 PSR−4000Z26)を20μmの厚さに塗布し、仮乾燥、露光、現像後150℃60分間のポストキュアーを行った。さらに、225℃のソルダー浴に浸漬した後に、230℃のエアナイフでレベリングしてソルダー処理を行った。
【0032】
次いで、下記組成
Figure 0003591767
からなる表面張力40mN/mの紫外線硬化型インキを用いてインクジェット印刷によってソルダーレジスト膜上にシンボルマークの印字を行い、紫外線硬化処理を行った。電子部品の実装工程でシンボルマークは充分に認識できた。
【0033】
実施例2
下記組成の紫外線硬化型インキを用いたことを除いて実施例1と同様に、下記組成
Figure 0003591767
の表面張力38mN/mの紫外線硬化型インキを用いてインクジェット印刷によってソルダーレジスト膜上にシンボルマークの印字を行い、紫外線硬化処理を行った。電子部品の実装工程でシンボルマークは充分に認識できた。
【0034】
実施例3
下記組成の紫外線硬化型インキを用いたことを除いて実施例1と同様に、下記組成
Figure 0003591767
からなる表面張力29mN/mの紫外線硬化型インキを用いてインクジェット印刷によってソルダーレジスト膜上にシンボルマークの印字を行い、紫外線硬化を行った。シンボルマークは充分に認識でき、さらに電子部品の実装工程で支障を生じることがなかった。
【0035】
実施例4
銅箔を張り付けたガラス繊維強化エポキシ樹脂基板を用いてエッチング法により回路形成を行った。回路面の所定の部分にソルダレジスト(太陽インキ製造株式会社製PSR−4000Z26を20μmの厚さに塗布し、仮乾燥、露光現像後150℃60分間のポストキュアーを行った。
さらに15重量%の硫酸で30℃、3分間の脱脂処理を行い、銅配線面を粗面化処理した後に、パラジウム触媒含有の活性化処理剤によって表面を活性化し、次いで無電解ニッケルめっき液に85℃において、15分間浸漬してニッケルめっきを行った。更に、その上に金めっき浴中において、pH5、90℃の条件で5分間金めっきを施して水洗、乾燥した。
【0036】
その後下記組成
Figure 0003591767
からなる表面張力38mN/mのインキを用いてインクジェット印刷によってソルダーレジスト膜上にシンボルマークの印字を行い、紫外線硬化を行った。電子部品の実装工程でシンボルマークは充分に認識できた。
【0037】
比較例1
ソルダー処理に先だってインクジェット印刷を行った点を除き実施例1と同様にしてプリント配線基板を作製したところ、ソルダーレジスト上に印刷したシンボルマークは、剥離あるいは熱軟化流れが生じ、シンボルマークの認識が困難となった。
【0038】
比較例2
ソルダー処理に先だってインクジェット印刷を行った点を除き実施例2と同様にしてプリント配線基板を作製したところ、ソルダーレジスト上に印刷したシンボルマークは、剥離あるいは熱軟化流れが生じ、シンボルマークの認識が困難となった。
【0039】
比較例3
ソルダー処理に先だってインクジェット印刷を行った点を除き実施例3と同様にしてプリント配線基板を作製したところ、ソルダーレジスト上に印刷したシンボルマークは、剥離あるいは熱軟化流れが生じ、シンボルマークの認識が困難となった。
【0040】
比較例4
めっき処理に先だってインクジェット印刷を行った点を除き実施例4と同様にしてプリント配線基板を作製したところ、ソルダーレジスト上に印刷したシンボルマークは、剥離が生じ、シンボルマークの認識が困難となった。
【0041】
【発明の効果】
ソルダーレジスト上にシンボルマーク等を印刷してもソルダー処理、めっき処理等によって印刷物が悪影響を受けることがないので、インクジェット印刷によって製版をすることなくシンボルマーク等を印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント配線板の製造方法を説明する図である。
【図2】従来のプリント配線板の製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
1…エッチング工程、2…ソルダーレジスト塗布工程、3…印刷工程、4…ソルダー処理工程、5…めっき工程、6…ソルダー処理めっき複合工程、7…インクジェット印刷工程、8…部品実装工程

Claims (5)

  1. プリント配線板の製造において、基板上に回路形成を行い、さらにソルダーレジストを印刷した後に、回路形成した金属配線上に更に少なくとも一層の金属被膜をめっき、ソルダー処理の少なくともいずれかの形成処理によって行った後に、ソルダーレジスト膜上にインクジェット印刷によって印刷を施すことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  2. インクジェット印刷に使用するインキが着色剤と、樹脂あるいは樹脂前駆体の少なくともいずれかを含有し、該樹脂あるいは樹脂前駆体の合計量が10重量%以上であるインキであることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板の製造方法。
  3. インクジェット印刷に使用するインキが紫外線硬化型インキであることを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法。
  4. インクジェット印刷に使用するインキが紫外線硬化型水性インキであることを特徴とする請求項3記載のプリント配線板の製造方法。
  5. インクジェット印刷に使用するインキの表面張力が25mN/m以上の紫外線硬化型インキであることを特徴とする請求項3ないし4のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法。
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