JP3591474B2 - 生体磁場計測装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,生体から発する微弱磁場の検出を行なう超伝導デバイスであるSQUID(Superconducting Quantum Interference Device:超伝導量子干渉素子)磁束計を用いた生体磁場計測装置に関し,特に,心臓の活動に関する機能情報と心臓の形態画像とを容易に合成できる生体磁場計測装置及び生体磁場計測方法,生体磁場計測装置のためのデータ処理方法及び検査対象の位置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16に示すように,脳機能を計測する従来の生体磁場計測装置では,複数の検出コイル12を,外形を頭部の曲率に合わせたデユアの底部11に配置し,頭部の複数個所に設置した磁場発生コイル13に通電して発生する磁場を検出コイル12により計測して,磁場発生コイル13により発生する磁場と検出コイル12の出力との関係をシミュレートする。検出コイル12による計測データとシミュレートした検出コイル12の出力との差を最小とする磁場発生コイル13の位置を推定することによって,磁場発生コイル13を配置した頭部の個所の位置座標を特定している(例えば,特開平4−303416号公報)。
【0003】
図17に示すように,MRI(核磁気共鳴)装置による頭部の形態画像の計測では,図16に示す磁場発生コイル13を配置した頭部の箇所と同一の個所に,MRIマーカ21を配置して,MRIマーカ21,及び頭部全体を含む頭部の断層像を計測して,MRIマーカ21の位置座標をMRI画像を使用して特定している(例えば,特開平4−303416号公報)。
【0004】
脳磁場の計測結果と形態を表わす頭部のMRI画像との合成では,磁場発生コイル13の位置座標とMRIマーカ21の位置座標との関係を求め,例えば,脳磁場の計測によって得られた脳の活動部位の位置を形態画像上に表示する際には,MRI装置による頭部の断層像を用いて活動部位の位置に対応する座標を含むように頭部の断層画像を再構成して,脳の活動部位とMRI画像とを合成して表示している(例えば,A.Uchida et al.,AVSTM based Brain Activity Analysis System with a Real Head Shape,Recent Advances in Biomagnetism,Edited by T.Yoshimoto et al.,Tohoku University Press,pp177−180,1999)。
【0005】
従来技術では,生体磁場計測装置に於いて,ベッドに搭載された検査対象とデュアの位置関係を設定する各種の方法が報告されている(例えば,特開平3−244433号公報,特開平2−180244号公報,特開平4−109929号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
脳磁場の計測に於ける上記従来技術を,単純に胸部から発する生体磁場の計測に適用する場合,上記従来技術では,脳磁場の計測に於いて,頭部の位置座標を特定するために配置された磁場発生コイルの位置座標を特定するために,複雑なシミュレーション計算を必要とする問題,MRI画像ではMRIマーカの座標の読み取りを必要とする問題があった。更に,脳磁場の計測結果とMRI画像との合成では,磁場発生コイルの座標とMRIマーカの座標との関係を求め,MRI装置による断層像を用いて脳の活動部位の位置に対応する座標を含むように頭部の断層画像を再構成する計算を必要とする問題があった。
【0007】
本発明の目的は,上記従来の問題点を解決する生体磁場計測装置を提供することにあり,本発明の目的は,特に,心臓から発する磁場を検出する際に,検査対象の心臓の位置とセンサアレイの位置合わせと,SQUID(Superconducting Quantum Interference Device:超伝導量子干渉素子)磁束計から大きな信号出力を得る操作を,短時間に,しかも容易に実現できる生体磁場計測装置,及び生体磁場計測方法を提供することにある。
【0008】
また,本発明の目的は,生体磁場計測装置により得られる心臓の活動に関する機能情報と生体磁場計測装置以外の撮像装置により得られる形態画像との合成画像を容易に作成して,合成画像を表示できる生体磁場計測装置を提供することにある。
【0009】
更に,本発明の目的は,生体磁場計測装置に於いて合成画像を表示するためのデータ処理方法,合成画像の表示するさいの生体磁場計測装置のための検査対象の好適な位置決め方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の生体磁場計測装置の代表的な構成について説明する。本発明の生体磁場計測装置は,検査対象を搭載するベッドと,ベッドを保持する保持台と,複数のSQUID磁束計を冷却する低温容器と,低温容器を床面に対して既知の距離に保持する床面に固定されたガントリーとを具備する。低温容器の底面,及びベッドの上面は床面に対してほぼ平行に配置される。
【0011】
低温容器はその底部の外周面に於いて座標系(x,y,z)のxz面を表わすxz標識,及びyz面を表わすyz標識を有し,座標系(x,y,z)に於いて,xy面は低温容器の底面に平行であり,z軸は低温容器の底面に垂直である。
【0012】
複数のSQUID磁束計は,低温容器内部の底面に近傍に,x方向,及びy方向にそれぞれ配列され,例えば,検査対象の心臓から発生する磁場のZ方向の成分を検出する磁束計である。複数のSQUID磁束計として,検査対象の心臓から発生する磁場のx方向の成分,及びy方向の成分を検出する磁束計を使用してもよい。
【0013】
低温容器の底面とベッドとの位置関係の調整に使用する光学系として,xz面内で扇状に広がる第1の扇状レーザを発生する第1のレーザ源と,yz面内で扇状に広がる第2の扇状レーザを発生する第2のレーザ源と,第1,及び第2の扇状レーザに交叉して,斜め方向からベッドの面に照射される線状のレーザビームを発生する第3のレーザ源とを使用する。第1のレーザ源はガントリーに固定されるフレームに固定され,第2のレーザ源は保持台に固定されるフレームに固定され,第3のレーザ源は床面,天井,壁面の何れかに固定されるフレームに固定される。
【0014】
3つのレーザ源から発生するレーザの照射方向を変更する手段として,第1の扇状レーザがxz標識を照射するように,第1の扇状レーザの照射方位を変更する第1の位置変更手段と,第2の扇状レーザがyz標識を照射するように,第2の扇状レーザの照射方位を変更する第2の位置変更手段と,線状のレーザビームが,第1の扇状レーザと第2の扇状レーザの交叉する線,及び,z軸とベッドの面との交叉点を照射するように,線状のレーザビームの照射方向を変更する第3の位置変更手段とを使用する。
【0015】
低温容器の底面に対してベッドの位置を移動させる手段として,床面で保持台をx方向に移動させるx方向移動手段と,保持台の上でベッドをy方向に移動させるy方向移動手段と,保持台の上でベッドをz方向に移動させるz方向移動手段とを使用する。
【0016】
低温容器の底面に対するベッドの位置の移動とともに,ベッドと床面との間の距離は,距離測定手段により自動的に測定され測定値が表示器に表示される。
【0017】
この構成では,第1のレーザ源からの第1の扇状レーザ,第2のレーザ源からの第2の扇状レーザ,及び,第3のレーザ源からの線状のレーザビームの照射方向の変更と,ベッドのx,y,z方向の移動を行ない,簡単な構成により,ベッドの高さ位置を計測でき,ベッドに搭載された検査対象と低温容器の底面との位置関係を調整することができる。
【0018】
本発明の生体磁場計測装置の他の代表的な構成では,検査対象の心臓から発生する磁場の法線方向の磁場成分を検出する複数のSQUID磁束計が,低温容器(デュア)の内部の底部に2次元に配列され,低温に冷却されている。SQUID磁束計は駆動回路駆動により駆動され,SQUID磁束計により検出される法線方向の磁場成分の磁場波形の信号は,演算処理,装置の各部の制御を行なう計算機等の演算処理装置により収集される。計測に先立って,検査対象の胸部の第1の点の体表面に第1の基準点を示す第1のマーカが,検査対象の胸部の第2の点の体表面に第2の基準点を示す第2のマーカが,それぞれ配置される。
【0019】
生体磁場計測装置には座標系(x,y,z)が設定され,xz面内で扇状に広がる扇状レーザ,yz面に平行な内で扇状に広がる扇状レーザ,及び,これら2つの扇状レーザに交叉して,斜め方向からベッドの面に照射される線状のレーザビームの合計3つのレーザを用いて,ベッド上の検査対象の胸部の面とデュアの底部面との位置関係を調整する。座標系(x,y,z)のxy面はSQUID磁束計による計測面に設定される。デュアの底面は,xy面,計測面,及びベッドの上面に平行で,ベッドの上面とデュアの底面との間の距離は既知である。
【0020】
ベッドを最も低い高さとして検査対象を搭載した時の検査対象の体表面の高さより十分高い位置までベッドをz方向に移動させ,3つのレーザを用いて,z軸とベッドの面との交叉点に上記の線状のレーザビームが照射されるように,上記の線状のレーザビームの照射方向を設定し,デュアの底面とベッドの上面との間の距離を測定する。ベッドを低い位置に下げて検査対象をベッドに搭載し,yz面に平行な面内で扇状に広がる扇状レーザが第1の基準点,及び第2の基準点を通るように,yz面に平行な面内で扇状に広がる扇状レーザをx方向に移動させて,第1の基準点,及び第2の基準点とを結ぶ線が,SQUID磁束計の中心が配列する1方向に平行に,又は,SQUID磁束計の中心が配列する1方向に一致するように,検査対象の位置を調整する。
【0021】
次に,xz面内で扇状に広がる扇状レーザが,第1の基準点を通るようにベッドをy方向に移動させ,yz面に平行な面内で扇状に広がる扇状レーザがyz面に一致するようにベッドをx方向に移動させた後に,上記の線状のレーザビームの照射点が第1の基準点に一致するまで,ベッドをz方向に移動させる。次に,検査対象の体表面がデュアの底面に接するまでベッドをz方向で移動させて,移動量を求め,デュアの底面に接して検査対象の胸部を配置するので,デュアの底面と第1の基準点との間の距離を求めることができる。剣状突起,及び頸切痕の位置は触診により再現性良く容易に判定できるので,第1の点として検査対象の剣状突起の体表面位置,第2の点として検査対象の頸切痕の体表面位置を選ぶのが好ましい。
【0022】
演算処理装置は,(1)磁場波形の信号から検査対象の心臓の活動に関する機能情報を表わす画像を作成する処理,(2)検査対象の胸部の第1の点の体表面に第1の基準点を示す第1のマーカが配置されて,撮像装置により撮影された検査対象の胸部の形態画像の画素の大きさに,機能情報を表わす画像の画素の大きさを一致させ,形態画像と同じ大きさの画素を持つ機能画像を作成する処理,(3)機能画像に於ける第1の基準点の位置と,形態画像に於ける第1のマーカの位置とを一致させる処理,(4)機能画像と形態画像との合成画像を作成する処理とを含むデータ処理方法を実行する。また,(4)の処理に先立って,(3’)形態画像を第1の基準点を中心に回転させて,形態画像に於ける検査対象の体軸方向と,機能画像に於ける検査対象の体軸方向の画素の配列方向とを一致させる処理を行なう。
【0023】
更に,演算処理装置は,以下のデータ処理方法を実行して(1)の処理を行なう。(a)計測された法線方向の磁場成分の磁場波形の信号を用いて,検査対象の心臓の活性化部位を電流源として推定する処理と,機能情報を表わす画像として,電流源の位置を含む画像を作成する処理とを行なう。計測された法線方向の磁場成分から,検査対象の心臓から発生する磁場の接線方向の磁場成分を求める処理を行ない,接線方向の磁場成分の磁場波形の信号を用いて,次の処理を行なう。(b)等しい磁場強度をもつ座標点を結ぶ等磁場線図を作成する処理を行ない,機能情報を表わす画像として等磁場線図を得る。(c)検査対象の心臓の活性化部位を2次元の電流分布として表示するアローマップを作成する処理を行ない,機能情報を表わす画像としてアローマップを得る。(d)検査対象の心臓の活動の特定の時相を含む時間区間で磁場波形を積分して積分強度を求め,等しい積分強度をもつ座標点を結ぶ等磁場積分図を作成する処理を行ない,機能情報を表わす画像として等磁場積分図を得る。(e)検査対象の心臓の活動の異なる2つの時相を含む時間区間でそれぞれ接線方向の磁場成分の磁場波形を積分して積分強度を求め,異なる2つの時相を含む時間区間での積分強度の差が等しい値をもつ座標点を結ぶ等磁場積分図を作成する処理を行ない,機能情報を表わす画像として等磁場積分図を得る。
【0024】
形態画像は,例えば,MRI装置により撮影された検査対象の胸部の面にほぼ平行又は垂直な断層像,3次元XCT装置により撮影された検査対象の胸部の面にほぼ平行又は垂直な断層像,X線撮影装置により撮影された検査対象の胸部X線画像の何れかから選択される。選択された形態画像と,(a)から(e)により得られた機能情報を表わす画像の何れかとを使用して,演算処理装置は,(2)から(4),(3’)の処理をを含むデータ処理方法を実行する。
【0025】
以上説明した本発明の構成によれば,検査対象の心臓から発する磁場の検出に先立ち,2つの扇状レーザ,線状のレーザビームの合計3つのレーザを用いて,簡単な構成により,ベッド上の検査対象の胸部の面とデュアの底部面との位置関係を調整することができる。この結果,心臓のセンサアレイの面への投影のほぼ全体がセンサアレイの領域内に位置し,検査対象の胸部の体表がデュアの下面に接することになり,大きな信号出力が得られる。上記の位置関係の調整を行なう操作は,短時間に,しかも容易に実行で可能であ
【0026】
また,本発明によれば,磁場源を推定するための磁場発生のシミュレーション計算,及び断層像の再構成計算のような複雑な計算を実行せず,生体磁場計測装置により得られる生体機能情報,特に,心臓から発する磁場の計測により得られる磁場波形から求めた等磁場線図,アローマップ,等磁場積分図,電流ダイポールの位置推定の結果等により表わされる心臓の活動に関する機能情報と,核磁気共鳴(MRI)装置,3次元XCT装置等により得られる胸部の面にほぼ平行又は垂直な形態画像(断層像)との合成画像,あるいは,X線撮影装置により得られる胸部X線画像のような透過像との合成画像を容易に作成して合成画像を表示できる。
【0027】
多くの場合,MRI装置,3次元XCT装置では,検査対象が搭載されるベッドは水平に保持されており,画像撮影では,検査対象はベッドの長軸方向と検査対象の体軸がほぼ一致するようにベッドに搭載される。また,X線撮影装置による胸部X線画像(X線透過像)は,検査対象は立位,又は椅子に座った正座位で撮影されることが多く,一般病棟のベッドに寝た状態で撮影されることもある。
【0028】
MRI装置,3次元XCT装置に於ける撮影に於いて,ベッドの長軸方向と検査対象の体軸が正確に一致しない場合でも,(3’)の処理を行なうことにより,形態画像に於ける検査対象の体軸方向と,機能画像に於ける検査対象の体軸方向(第1の基準点と第2の基準点とを結ぶ方向)の画素の配列方向とを一致させることができる。
【0029】
即ち,形態画像を第1の基準点(MRIマーカの像の中心の位置,又はX線マーカの像の中心の位置)を中心に回転させた画像と機能画像との合成画像を作成できるので,機能画像と形態画像とのより正確な合成画像を作成できる。例えば,胸部X線画像(X線透過像)に於ける背骨の中心ラインと,機能画像に於ける検査対象の体軸方向の画素の配列方向とを一致させるように,形態画像を第1の基準点(X線マーカの像の中心の位置)を中心に回転させて,機能画像と形態画像とのより正確な合成画像を作成できる。
【0030】
本発明に於ける,生体機能情報を表わす画像と形態画像との合成画像を得る生体磁場計測装置の代表的な構成を,図2を参照して要約すると次の通りである。検査対象35の剣状突起の体表面に第1の基準点を示す第1のマーカ37が,頸切痕の体表面に第2の基準点を示す第2のマーカ38がそれぞれ配置され,第1,第2の基準点を結ぶ線が,低温容器36の内部でSQUID磁束計が配列する1方向に沿うように,低温容器の底面の下部に胸部が配置される。演算処理装置は,(1)磁場波形の信号から心臓の活動に関する機能情報を表わす画像を作成する処理,(2)剣状突起の体表面に第1の基準点を示す第1のマーカが配置されて,撮像装置により撮影された心臓を含む形態画像の画素の大きさに,機能情報を表わす画像の画素の大きさを一致させ,形態画像と同じ大きさの画素を持つ機能画像を作成する処理,(3)機能画像に於ける第1の基準点の位置と,形態画像に於ける第1の基準点の位置を一致させる処理,(4)機能画像と形態画像との合成画像を作成する処理とを実行する。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の生体磁場計測装置は,ベッドと,ベッドを保持する保持台,低温容器,ガントリーを具備している。低温容器内部の底面の近傍の面に,x方向,及びy方向にそれぞれ複数のSQUID磁束計が配列され,冷却されている。低温容器の底部の外周面に於いて座標系(x,y,z)のxz面を表わすxz標識,及びyz面を表わすyz標識が印されている。座標系(x,y,z)に於いて,xy面は低温容器の底面に平行であり,z軸は低温容器の底面に垂直である。
【0032】
低温容器を保持するガントリーは床面に固定されている。低温容器の底面と床面との間の距離は予め設定された既知の値であり,低温容器の底面は床面に対して固定された位置にある。低温容器の底面,及びベッドの上面は床面に対してほぼ平行に配置される。
【0033】
複数のSQUID磁束計は,Z方向の磁場成分を検出する磁束計,又は,x方向の成分,及びy方向の磁場成分を検出する磁束計を使用する。
【0034】
低温容器の底面とベッドとの位置関係の調整に使用する光学系として,xz面内で扇状に広がる第1の扇状レーザを発生する第1のレーザ源と,yz面内で扇状に広がる第2の扇状レーザを発生する第2のレーザ源と,第1,及び第2の扇状レーザに交叉するように,斜め方向からベッドの面に照射する線状のレーザビームを発生する第3のレーザ源とを使用する。第1のレーザ源はガントリーに固定されるフレームに固定され,第2のレーザ源は保持台に固定されるフレームに固定され,第3のレーザ源は床面,天井,壁面の何れかに固定されるフレームに固定されている。
【0035】
3つのレーザ源から発生するレーザの照射方向を変更する手段として,第1の扇状レーザがxz標識を照射するように,第1の扇状レーザの照射方位を変更する第1の位置変更手段と,第2の扇状レーザがyz標識を照射するように,第2の扇状レーザの照射方位を変更する第2の位置変更手段と,線状のレーザビームが,第1の扇状レーザと第2の扇状レーザの交叉する線,及び,z軸とベッドの面との交叉点を照射するように,線状のレーザビームの照射方向を変更する第3の位置変更手段とを使用する。
【0036】
低温容器の底面に対してベッドの位置を移動させる手段として,床面で保持台をx方向に移動させるx方向移動手段と,保持台の上でベッドをy方向に移動させるy方向移動手段と,保持台の上でベッドをz方向に移動させるz方向移動手段とを使用する。
【0037】
低温容器の底面に対するベッドの位置の移動とともに,ベッドと床面との間の距離は,自動的に距離測定手段により測定され,距離が表示器に表示される。
【0038】
上記の生体磁場計測装置には以下に説明する代表的な位置決め方法,及び,生体磁場計測方法が適用される。
【0039】
本発明の代表的な,生体磁場計測装置のための検査対象の位置決め方法は,(1)第1の扇状レーザがxz標識を照射するように,第1の扇状レーザの照射方位を設定し,(2)第2の扇状レーザがyz標識を照射するように,第2の扇状レーザの照射方位を設定し,(3)線状のレーザビームが,第1の扇状レーザと第2の扇状レーザの交叉する線,及び,z軸とベッドの面との交叉点を照射するように,線状のレーザビームの照射方向を設定し,(4)yz面内で第2の扇状レーザが,検査対象の胸部の第1の点の体表面に配置された第1のマーカにより示される第1の基準点,及び検査対象の胸部の第2の点の体表面に配置された第2のマーカにより示される第2の基準点を通るように,第2の扇状レーザの照射方位を設定し,(5)第2の扇状レーザがyz標識を照射するようにベッドをx方向に移動させ,(6)xz面内で第1の扇状レーザが第1の基準点を通るように,ベッドをy方向に移動させることにより,第1の基準点と第2の基準点とを結ぶ線が,SQUID磁束計の中心が配列する1方向に一致,又は平行となるように,検査対象の胸部が低温容器の底面の下部に配置される。
【0040】
上記の位置決め方法は,更に,(7)線状のレーザビームの照射点が,第1の基準点に一致するまでベッドをz方向に移動させ,(8)検査対象の体表面が,低温容器の底面に接するまでベッドをz方向で移動させて,第1の基準点と低温容器の底面との間の距離を求める。また,第1の点として検査対象の剣状突起を,第2の点として検査対象の頸切痕をそれぞれ使用する。
【0041】
本発明の代表的な,生体磁場計測装置のための生体磁場計測方法は,(1)xz面内で扇状に広がる第1の扇状レーザがxz標識を照射するように,第1の扇状レーザの照射方位を設定し,(2)yz面内で扇状に広がる第2の扇状レーザがyz標識を照射するように,第2の扇状レーザの照射方位を設定し,(3)第1の扇状レーザ,及び第2の扇状レーザに交叉するように,斜め方向からベッドの面に照射される線状のレーザビームが,第1の扇状レーザと第2の扇状レーザの交叉する線,及び,z軸とベッドの面との交叉点を照射するように,線状のレーザビームの照射方向を設定し,(4)yz面内で第2の扇状レーザが,検査対象の剣状突起の体表面に配置された第1のマーカにより示される第1の基準点,及び検査対象の頸切痕の体表面に配置された第2のマーカにより示される第2の基準点を通るように,第2の扇状レーザの照射方位を設定し,(5)第2の扇状レーザがyz標識を照射するようにベッドをx方向に移動させ,(6)xz面内で第1の扇状レーザが第1の基準点を通るように,ベッドをy方向に移動させ,(7)線状のレーザビームの照射点が第1の基準点に一致するまでベッドをz方向に移動させ,(8)検査対象の体表面が低温容器の底面に接するまでベッドをz方向で移動させて第1の基準点と低温容器の底面との間の距離を求め,その後,(9)検査対象の心臓から発する磁場を検出する。第1の基準点と第2の基準点とを結ぶ線が,SQUID磁束計の中心が配列する1方向に一致,又は平行となるように,検査対象の胸部が低温容器の底面の下部に配置される。
【0042】
以下,本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施例)
図1は,本発明の第1の実施例の生体磁場計測装置の全体の構成例を示す図であり,図2は,本発明の第1の実施例の生体磁場計測装置の構成例の詳細を説明する図である。図1に示すように,磁気シールドルーム2の内部に,検査対象35が横たわるベッド31と,デュア(低温容器)36を保持するガントリー46とが配置されている。生体から発生するz方向(法線方向)の磁場信号を検出するための複数のセンサ(SQUID磁束計)が,デュア36の内部の底部の近傍にx,y方向に格子状に2次元に配置されている(2次元に配置された複数のセンサをセンサアレイと呼ぶ)。
【0043】
図4に示すように,心臓から発生する微弱な磁場を測定する64個のSQUID磁束計は,低温容器(デュア)36の内部の底部に,8×8の正方格子の各格子点に2次元に配置されている。各SQUID磁束計は,検出コイルと補償コイルとを有する1次微分型検出コイルを有し,法線方向(z方向,体表面に対して垂直な方向)の磁場を検出する。
【0044】
センサアレイは駆動回路6により駆動され,センサアレイからの出力はアンプフィルタユニット7により増幅されフイルタ処理がなされた後に,計算機(演算処理装置)8に収集される。
【0045】
計算機(演算処理装置)8は,センサアレイにより検出された心臓から発生する磁場の法線方向の平均磁場波形又は加算磁場波形を求める演算等を実行した後に,法線方向の平均磁場波形又は加算磁場波形から,心臓から発生する磁場の接線方向の磁場成分を求める。更に,接線方向の磁場成分を使用して,計算機8は,複数のセンサが配列される座標点での,磁場分布の解析,等しい磁場強度をもつ座標点を結ぶ等磁場線図の作成,検査対象の心臓の活性化部位を2次元の電流分布として表示するアローマップの作成,心臓の活動の特定の時相(時間帯)を含む時間区間で磁場波形を積分して積分強度を求め等しい積分強度をもつ座標点を結ぶ等磁場積分図の作成,法線方向の磁場成分から電流源の位置を推定する等の各種の演算処理を行ない,処理結果を表示装置に表示する。
【0046】
なお,法線方向の磁場成分から接線方向の磁場成分を求める方法,接線方向の磁場成分を用いて,等磁場線図を作成する方法,等磁場積分図を作成する方法は,本発明者らにより初めて開発された方法であり,公知の技術である(特開平10−305019号公報を参照)。
【0047】
tを時間変数,SQUID磁束計の座標を(x,y)とし,計測された法線方向の磁場成分をB(x,y,t)とする時,接線方向の磁場成分B(x,y,t),B(x,y,t)は(数1),(数2)により得られる。
【0048】
【数1】
(x,y,t)=∂B(x,y,t)/∂x …(数1)
【0049】
【数2】
(x,y,t)=∂B(x,y,t)/∂y …(数2)
図2に示すように,第1の実施例の生体磁場計測装置は,検査対象35が搭載されるベッド31を,左右方向(y軸方向)32に移動させるy軸方向移動手段と,前後方向(x軸方向)33に移動させるx軸方向移動手段と,上下方向(z軸方向)34に移動させるz軸方向移動手段とを具備している。ベッド31の上面はデュア36の底面と平行,即ちxy面と平行に常に保持されている。ベッド31はベッド保持台31−1に保持され,送り用レール31−2の上でx軸方向33に図示しない前後送りハンドルの操作により移動可能であり,ベッド31はベッド保持台31−1の上でy軸方向32に左右送りハンドル31−3の操作により移動可能であり,また,ベッド31はベッド保持台31−1の上で油圧ポンプハンドル31−4によりz軸方向34に移動可能である。
【0050】
なお,本発明の生体磁場計測装置ではデュア36の空間位置は固定されおり,計測面(図5に示す401)をxy面として,例えば,検出コイルを具備するセンサ(SQUID磁束計)(図5に示す402)の各座標点(x,y)の重心位置を原点(0,0,0)とする生体磁場計測装置の座標系(x,y,z)が設定される。座標系(x,y,z)の原点として,センサアレイの特定の位置に配置されるセンサの位置を原点(0,0,0)としても良い。センサはデュア36の内部の底部の近傍の,ベッド31に平行な計測面(図5に示す401)にx,y方向に格子状に2次元に配置されている。
【0051】
また,デュア36の下部の外周の側面には座標系(x,y,z)のxz面と外周の側面の交線を示すxz標識36−1,及び,yz面と外周の側面の交線を示すyz標識36−2が記されている。
【0052】
第1の実施例の生体磁場計測装置は,ベッド31の上の検査対象35をデュア36の底面に対して,一定の向き,及び一定の位置に配置するために,ベッド31の長軸方向39に広がる扇状のレーザ40を発するレーザ発振器41,ベッド31の短軸方向42に広がる扇状のレーザ43を発するレーザ発振器44,照射方向を変化させることにより,座標系(x,y,z)のz軸と交叉する線状のレーザ47を発するレーザ発振器48,及び,ベッド31の床面からの変位を計測する超音波変位センサ45等を具備している。yz面に平行な面に扇状に照射されるレーザ40,及び,xz面に平行な面に扇状に照射されるレーザ43の広がりの角度はそれぞれ変更可能である。扇状のレーザ40と扇状のレーザ43との交線49は座標系(x,y,z)のz軸と平行である。レーザ40,レーザ43,レーザ48の波長は300nm〜850nmであり,レーザ40,レーザ43,レーザ48の代わりに,波長範囲300nm〜850nmの光を放射する他の光源を使用しても良い。
【0053】
レーザ発振器41は発振器ホルダ41−1に保持され,発振器ホルダ41−1はベッド保持台31−1に固定されるパイプフレーム41−2に,レーザ40の照射方位が変化可能に,且つ,照射方位が特定方位となるように固定可能である(第2の位置変更手段)。同様に,レーザ発振器44は,発振器ホルダ44−1に保持され,発振器ホルダ44−1はガントリー46に固定されるパイプフレーム44−2に,レーザ43の照射方位が変化可能に,且つ,照射方位が特定方位となるように固定可能である。即ち,発振器ホルダ41−1は,パイプフレーム41−2の上でx軸方向33に移動可能であり,パイプフレーム41−2の軸の周りで回転(チルト)可能である(第1の位置変更手段)。
【0054】
同様に,発振器ホルダ44−1は,パイプフレーム44−2の上でy軸方向32に移動可能であり,パイプフレーム41−2の軸の周りで回転(チルト)可能である。パイプフレーム41−2は,ベッド31に搭載される人体の足部の側のベッド保持台31−1に固定され,波長範囲300nm〜850nmの光が目に入らないようにしている。パイプフレーム44−2は,デュア36の位置よりも上方で水平方向に迫り出している。
【0055】
レーザ発振器48は,発振器ホルダ48−1に保持され,発振器ホルダ48−1は床面,天井,壁面の何れかに固定されるパイプフレーム48−2に,線状のレーザ47の照射方向が変化可能に,且つ,照射方向が特定方位となるように固定可能である。発振器ホルダ48−1は,パイプフレーム48−2の上でy軸方向32に移動可能であり,パイプフレーム48−2の軸の周りで回転(チルト)可能である。パイプフレーム48−2は,磁気シールドルームの内部の床面,又は壁面に固定される。
【0056】
検査対象35の心臓から発する磁場を計測するために,検査対象35をデュア36の底面に対して,即ち,座標系(x,y,z)に於いて,一定の向き,一定の位置に配置する操作,例えば,心臓のセンサアレイの面への投影のほぼ全体がセンサアレイの領域内に位置し,検査対象35の胸部の体表がデュア36の下面に接するように配置するための操作を以下に,図3,図4を参照して説明する。
【0057】
図3は,本発明の第1の実施例に於ける,ベッドに搭載される検査対象をデュアの下面に配置する手順の例を示す概略図,図4は,本発明の第1の実施例に於ける,ベッドに搭載される検査対象をデュアの下面に配置する際に使用する3つレーザの照射方向を調整を説明する図である。
【0058】
以下の説明する第1の実施例では,心臓のxy面への投影のほぼ全体がセンサアレイの領域内に位置するようにするため,座標系(x,y,z)のz軸が予め設定したセンサーの位置を通るようにする。即ち,検査対象の剣状突起がz軸を通るように,センサアレイに対して検査対象の位置を調整し,心臓のセンサアレイの面への投影のほぼ全体がセンサアレイの領域内に位置するようにする。
【0059】
工程1(参照番号51):まず,ベッド31をx方向又は/及びy方向に移動させて,ベッド31をデュア36の下方に移動させる。次に,ベッド31を最も低い高さとして検査対象35を搭載した時の検査対象の体表面の高さより高い位置となるように,ベッド31をz軸方向34に移動させて,ベッド31の上面の高さを設定する。この時,ベッド31の床面からの高さHLは,超音波変位センサ45により測定される。ベッド31の床面からの高さの測定は,一般的な変位センサ(距離測定手段)により可能であり,例えば,超音波変位センサ45の代わりに光学的に変位を検出する光学変位センサを使用することもできる。なお,ベッド31の床面からの高さは,ベッド31の上面と床面との間の距離,又は,ベッド31の上面から一定の距離のz軸方向34の位置にベッド31の任意の位置に取り付けられ,z軸方向34のz軸方向移動手段によりベッド31の上面と共に移動する変位センサの位置と床面との間の距離である。
【0060】
発振器ホルダ44−1の位置をパイプフレーム44−2の上で移動させて,レーザ発振器(第1のレーザ光源)44から発振されxz面に平行な面に扇状に広がるレーザ43(第1の扇状レーザ)の広がりの角度を必要に応じて変化させて,レーザ43が,デュア36の下部の外周の側面に記されたxz標識36−1を通りベッド31の上面を照射する位置で,発振器ホルダ44−1の位置がパイプフレーム44−2に固定される。
【0061】
発振器ホルダ41−1の位置をパイプフレーム41−2の上で移動させて,レーザ発振器(第2のレーザ光源)41から発振されyz面に平行な面に扇状に広がるレーザ40(第2の扇状レーザ)の広がりの角度を必要に応じて変化させて,レーザ40が,デュア36の下部の外周の側面に記されたyz標識36−2を通りベッド31の上面を照射する位置で,発振器ホルダ41−1の位置がパイプフレーム41−2に固定される。扇状のレーザ40と扇状のレーザ43は交叉して,座標系(x,y,z)のz軸と平行な交叉線49を形成する。
【0062】
図4は,以下で説明する工程2に於ける3つレーザの照射方向の調整を説明する図である。
【0063】
工程2(参照番号52):発振器ホルダ48−1の位置のパイプフレーム48−2の上でのy軸方向32の移動と,発振器ホルダ48−1の位置のパイプフレーム48−2の軸の周りで回転(チルト)とにより,レーザ発振器(第3のレーザ光源)48から発振される線状のレーザ(レーザビーム)(第3のレーザ)47の照射方向を変化させて,レーザ47が座標系(x,y,z)のz軸と平行な交叉線49とベッド31の面で交叉するように,発振器ホルダ48−1の位置をパイプフレーム48−2に固定する。即ち,まずレーザ47がxz標識36−1を照射するように発振器ホルダ48−1の位置を設定した後に,発振器ホルダ48−1をパイプフレーム48−2の軸の周りで回転(チルト)させて,レーザ47と交叉線49とがベッド31の面で交叉するように発振器ホルダ48−1の位置を固定する(第3の位置変更手段)。
【0064】
工程3(参照番号53):超音波変位センサ45により,レーザ47と交叉線49とがベッド31の面で交叉する点と,デュア36の下面との間の垂直距離H0を求める。ベッド31の面がデュア36の下面に接するようにベッド31をz軸方向に移動させて,床面からのベッドの高さHHを超音波変位センサ45により測定する。H0=(HH−HL)である。
【0065】
工程4(参照番号54):ベッド31がデュア36の底部の床への投影位置から十分離れ,検査対象35をベッド31に搭載する際に,デュア36が障害とならない位置までベッド31をx軸方向33に移動させ,ベッド31をz軸方向に移動させ,ベッド31の高さを低い高さにする。検査対象35の体軸方向がほぼベッド31の長軸方向39と平行となるように,検査対象35がベッド31に搭載される。検査対象35の体軸に沿った胸部の体表に2個の基準点(第1,第2の基準点)37,38を設ける。
【0066】
例えば,基準点37の位置として剣状突起の位置(第1の基準点)を,基準点38の位置として頸切痕(第2の基準点)をそれぞれ選ぶ。剣状突起,及び頸切痕の位置は触診により容易に判定でき,剣状突起,頸切痕の体表面位置を基準点とできる。基準点37,38には,後で説明するマーカが貼付される。
【0067】
工程5(参照番号55):発振器ホルダ41−1をパイプフレーム41−2の上で移動させ,レーザ発振器41から発振されyz面に平行な面に扇状に広がるレーザ40の照射方位を変化させて,レーザ40が基準点37,38の各中心を通るように,発振器ホルダ41−1の位置のパイプフレーム41−2の上での移動,及び/又は,ベッド31の上での検査対象35の移動を行なう。
【0068】
この結果,基準点37,38の各中心を通る線がベッド31の長軸方向39に平行になり,扇状のレーザ40が基準点37,38の各中心を通るように発振器ホルダ41−1の位置がパイプフレーム41−2に固定される。
【0069】
工程6(参照番号56):レーザ発振器44から発振される扇状のレーザ43の広がりの角度を必要に応じて変化させて,レーザ43が基準点37の中心を通るように,ベッド31をy軸方向32に動かす。この結果,レーザ40,レーザ43による十字ビームパターンの交線49と基準点37の中心とが一致する。この状態で,ベッド31のy軸方向32での移動はロックされる。
【0070】
工程7(参照番号57):レーザ発振器41から発振される扇状のレーザ40の広がりの角度を必要に応じて変化させて,レーザ40が,デュア36の下部の外周の側面に記されたyz標識36−2を通るように,ベッド31をx軸方向33に移動させる。レーザ40がyz標識36−2を通る位置で,ベッド31のx軸方向33での移動はロックされる。この結果,座標系(x,y,z)のz軸が基準点37の中心を通る状態が実現される。
【0071】
工程8(参照番号58):レーザ47が基準点37の中心を通るように,ベッド31をz軸方向34に移動させた後に,超音波変位センサ45により,ベッド31の床面からの高さH1を測定する。この結果,検査対象の35体型にかかわらず,基準点37とデュア36の底面との間の垂直距離が,常に,H0=(HH−HL)に設定できる。
【0072】
工程9(参照番号59):最後に,ベッド31を,z軸方向34に移動させて,検査対象35の胸部の体表をデュア36の下面に近接させて,大きな信号出力得られるようにする。次に,超音波変位センサ45により,ベッド31の床面からの高さH2を測定する。検査対象35の胸部の体表をデュア36の下面に近接させた時の,基準点37とデュア36の底面との間の垂直距離H3は,検査対象35の体型に異なるが,H3={H0−(H2−H1)}となる。
【0073】
以上説明したように,基準点37,38,3つのレーザ光源を使用することにより,心臓のセンサアレイの面への投影のほぼ全体がセンサアレイの領域内に位置し,検査対象35の胸部の体表がデュア36の下面に接し,大きな信号出力が得られるようにする操作を,短時間に,しかも容易に実現できる。
【0074】
MRI装置による形態画像の撮像では,基準点37の中心位置と同一の胸部の位置にMRIマーカの中心を配置し,体軸をMRI装置のベッド31の長軸に合わせ,ベッドの面に平行で深さの異なる複数の断層像を撮影する。勿論,これらの複数の断層像はMRIマーカが撮影されている断層像を含んでいる。
【0075】
図5は,本発明の第1の実施例の生体磁場計測装置を用いた計測及び解析により得られる情報の表示画面の例であり,活動部位の推定位置を表わす画像の表示例を示す図である。図5に示す例は,ベッド31に平行な計測面401に配置された複数のセンサ402のうちの特定位置に配置されたセンサ400の位置に座標系(x,y,z)の原点を設定し,検査対象35の剣状突起の位置404に基準点37を貼付して,剣状突起404が座標系のz軸を通るように検査対象35を配置し,心臓から発する磁場を計測した結果である。図5は,剣状突起404が計測面401に平行な深さcにある面403にあり,計測面401に平行な深さdにある面405と,座標系のz軸との交点(白抜きの×印)400−1から実線で示す矢印406−1の先端位置に白抜きの矢印で示す活動部位406が特定されたことを示す,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面の例である。
【0076】
計測面401とデュア36の下面との間の垂直距離H4は既知であり,計測面401から剣状突起404までの深さcは,c=(H3+H4)={H0−(H2−H1)+H4}である。
【0077】
図4に示すように,図5に示す例では,剣状突起の位置をz軸が通り,センサアレイの特定の位置に配置されるセンサの位置をz軸が通る座標系(x,y,z)が設定されている。電流源の位置の推定,即ち,活動部位の推定は電流源を推定する各種の解析方法で可能なことは周知である。
【0078】
活動部位の推定位置が存在するか否かを表わす画像は,x,y方向に格子状に2次元に配置されたSQUID磁束計に対応する座標をもつ複数の画素を有し,活動部位の推定位置が存在する深さ(z)の面での画像に於いて,活動部位の推定位置の座標(x,y)の画素に電流源の大きさが付与され,活動部位が存在しないと推定された座標(x,y)の画素にはゼロが付与される。あるいは,図5,後で示す図7の例のように,活動部位406の推定位置に,電流源の向きと大きさを表わす白抜きの矢印を示すデータ(電流源の向きと大きさ)を付与しても良い。
【0079】
ここで,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面での活動部位の推定位置を表わす画像のx,y方向での大きさをa,b(図5),x,y方向での画素数をn,n,x,y方向での画素の大きさをΔx,Δyとする。a=nΔx,b=nΔyである。SQUID磁束計が計測面にx,y方向に格子状に2次元に配置された計測領域をP,Pとすると,生体磁場計測装置で得られる画像のx,y方向での撮影倍率は(a/P),(b/P)となる。
【0080】
図6は,本発明の第1の実施例に於いて生体磁場計測装置により得られる活動部位の推定位置を表わす画像と合成するMRI装置による断層像(形態画像)の位置を示す表示の例を示し,MRIマーカが撮影されている断層像を含む複数の断層像の,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面の例を示す図である。
【0081】
MRI装置による撮像では,基準点37に配置したMRIマーカ408を含み,ベッドの面に平行な断層像407と,断層像407に平行な深さ(z)の異なる複数の断層像が撮影可能である。
【0082】
ここで,MRI装置による断層像の画像のx,y方向の大きさをe,f(図6),x,y方向での画素数をN,N,x,y方向での画素の大きさをΔX,ΔYとする。MRI装置による断層像の撮像領域をQ,Qとすると,断層像のx方向での撮影倍率は(e/Q)であり,断層像のy方向での撮影倍率は(f/Q)となる。e=NΔX,f=NΔYである。
【0083】
本発明の第1の実施例に於いて生体磁場計測装置により得られる活動部位の推定位置を表わす画像とMRI装置による形態画像とを合成するためには,MRI装置により撮影され,断層像407に平行な深さの異なる複数の断層像の中から,図5に示す距離(d−c)に相当する深さgに於ける断層像409を抽出する必要がある。深さgに於ける断層像409は,断層像の厚さをLとする時,断層像407から{(d−c)/L}番目の断層である。図6に於いて,白抜きの+印408−1は断層像409での剣状突起の位置を示す。
【0084】
図7は,本発明の第1の実施例に於いて生体磁場計測装置により得られる活動部位の推定位置を表わす画像とMRI装置により得られる形態画像(断層像)との合成画像の,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面の例を示す図である。活動部位の推定位置を表わす画像とMRI装置による断層像との合成画像を作成する手順を以下に説明する。
【0085】
まず,2つの画像を合成するには,活動部位の推定位置を表わす画像405の撮影倍率と,断層像407の撮影倍率とを同じにする必要がある。即ち,2つの画像の画素を同じ大きさにする必要がある。
【0086】
a=nΔx,b=nΔy,e=NΔX,f=NΔYであるから,画像405の画素の大きさΔx,Δyを,断層像の画素の大きさΔX,ΔYに等しくするには,Δxを(ΔX/Δx)倍,Δyを(ΔY/Δy)倍すればよい。即ち,画像405の画素のx方向での画素の大きさΔを{(e/a)・(n/N)}倍,y方向での大きさ画素の大きさΔyを{(f/b)・(n/N)}倍した画像405’を作成する。この時,画像405’のx方向のサイズは{e・(n/N)},y方向のサイズは{f・(n/N)}となる。
【0087】
一般に,n≠N,n≠Nであり,しかも,画像405’での基準点の位置と,断層像407でのMRIマーカの中心位置が異なるので,画像405’と断層像407とを合成する場合には,2つの画像の間で,基準点の位置とMRIマーカの中心位置とを一致させる処理を行ない,断層像407と重なる画像405’の画素だけを合成の対象とする。
【0088】
次に,断層像407に画像405’を,MRIマーカ408の中心位置と基準点37の中心位置(剣状突起の位置404の生体磁場装置での座標系(x,y,z)での位置(x,y))とが一致するように重ね合わせる。この時,記憶メモリに,断層像407のデータと画像405’のデータとを対応させて記憶メモリに記憶すると同時に,断層像407と一緒に断層像407に平行な複数の断層像のデータと画像405’のデータとを対応させて記憶メモリに記憶する。断層像407に平行な複数の断層像に断層像407のMRIマーカ408の中心位置が投影されて,記憶メモリに記憶される。
【0089】
次に,記憶メモリに記憶された,活動部位406を示す白抜きの矢印を含む画像405’と断層像409とを読み出して1枚の画像データとして合成し,合成画像410を作成する。図5に示す白抜きの×印400−1が拡大された白抜きの×印400’−1の位置と,図6に示す白抜きの+印408−1が拡大された白抜きの+印408’−1の位置とが重ねて表示され,図5に示す矢印406−1が拡大された矢印406’−1,及び,図5に示す白抜きの矢印で示す活動部位406を表わす白抜きの矢印が拡大された白抜きの矢印406’,断層像を含む合成画像410が表示される。合成された画像を表示する際に,例えば,画像405’と断層像409とを異なる色で表示する。
【0090】
以上説明した,合成画像の作成方法によれば,記憶メモリ上で,断層像407に平行な複数の断層像に,断層像407のMRIマーカ408の中心位置が投影されているので,画像405’と,断層像409以外の断層像とを容易に合成できるので,心臓の各部と活動部位406との相対位置関係を容易に理解できる。活動部位406が複数検出されている場合には,それぞれの活動部位406について以上で説明した処理を実行すれば良い。
【0091】
以上の説明では,形態画像としてMRI装置よる断層像を例にとり説明したが,MRI装置よる断層像の代わりに,血流状態を表わすMRI装置よる断層像を使用しても良い。
(第2の実施例)
図8は,本発明の第2の実施例であり,生体磁場計測装置により得られる等磁場線図とMRI装置による断層像(形態画像)との合成画像601の,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面の例を示す図である。第1の実施例と同様にして,等磁場線図を表わす画像の画素の大きさを断層像の画素の大きさに一致させる処理と,等磁場線図に於ける基準点の中心位置(生体磁場計測装置の座標系(x,y,z)のz軸が通る計測面の位置に対応する)と,断層像に撮影されている基準点(MRIマーカの像の中心位置)とを一致させる処理とを行なう。
【0092】
第1の実施例に於いて,画像405に代えて,複数のSQUID磁束計によりある時刻に計測される磁場強度の等しい点を結ぶ等磁場線図を使用することにより,図6に示す断層像407に平行な複数の断層像から任意の断層像を選択して,選択された任意の断層像と等磁場線図との合成画像601を作成し表示装置に表示できる。
【0093】
図8に於いて,太い線はMRI装置による断層像を示し,細い線は,生体磁場計測装置に於ける計測領域600での等磁場線図を示す。表示装置の表示画面に表示する内容は各種可能である。例えば,断層像を次々と深さ方向を変化させてマウス等で選択して指定し,異なる複数の深さの位置での断層像と等磁場線図との合成画像を表示できる。また,刻々変化する等磁場線図とマウス等で複数の断層像から選択した断層像との合成画像も表示でき,選択した断層像に重畳し刻々変化する等磁場線図を表示できるので,断層像で示される形態情報と機能情報である等磁場線図の変化の状況との比較により,有意な診断情報を得ることができる。
【0094】
図9は,本発明の第2の実施例であり,生体磁場計測装置により得られるアローマップと,MRI装置による断層像(形態画像)との合成画像702の,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面の例を示す図である。図9に示す例は,図8に示す例に於いて,等磁場線図の代わりに,検査対象の心臓の活性化部位を2次元の電流分布として表示するアローマップを使用する。
【0095】
図9に於いて,太い線はMRI装置による断層像を示し,矢印はアローマップを示し,表示装置の表示画面に表示する内容は,図8と同様にして各種可能である。例えば,アローマップの時間変化を,選択した断層像と共に表示できる。
【0096】
図10は,本発明の第2の実施例であり,生体磁場計測装置により得られる等磁場積分図とMRI装置による断層像(形態画像)との合成画像701の,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面の例を示す図である。図10に示す例は,図8に示す例に於いて,等磁場線図の代わりに,心臓の活動の特定の時相を含む時間区間で磁場波形を積分して積分強度を求め,等しい積分強度をもつ座標点を結ぶ等磁場積分図,又は,異なる2つの時相を含む時間区間でそれぞれ接線方向の磁場成分の磁場波形を積分して積分強度を求め,異なる2つの時相を含む時間区間での積分強度の差が等しい値をもつ座標点を結ぶ等磁場積分図を使用する。
【0097】
図10に於いて,太い線はMRI装置による断層像を示し,細い線は等磁場積分図を示し,表示装置の表示画面に表示する内容は,図8と同様にして各種可能である。例えば,等磁場積分図を異なる複数の深さ位置での断層像と共に表示できる。
【0098】
図11は,本発明の第2の実施例であり,生体磁場計測装置により得られる活性化部位及び等磁場線図と,MRI装置による断層像(形態画像)との合成画像801の,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面の例を示す図である。図11に示す例では,等磁場線図,活性化部位を表わす画像,及びMRI装置による断層像の3画像の合成画像を表示する例であり,活性化部位は白抜きの矢印の方向と矢印の長さで示され,活性化部位を含む断層が等磁場線図,活性化部位と共に表示されている。図11に於いて,太い線はMRI装置による断層像を示し,細い線は等磁場線図を示し,表示装置の表示画面に表示する内容は,図8,図9,図10と同様にして各種可能である。例えば,刻々変化する等磁場線図,断層像,及び活性化部位を表わす3画像の合成画像も表示できる。
【0099】
図12は,本発明の第2の実施例であり,生体磁場計測装置により得られる等磁場線図及びアローマップと,MRI装置による断層像(形態画像)との合成画像703の,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面の例を示す図である。図12に示す例は,等磁場線図,アローマップ,及びMRI装置による断層像の3画像の合成画像を表示する例であり,活性化部位を2次元の電流分布として表示するアローマップが等磁場線図と共に表示されている。図12に於いて,太い線はMRI装置による断層像を示し,細い線は等磁場線図を示し,矢印はアローマップを示し,表示装置の表示画面に表示する内容は,図8,図9,図10,と同様にして各種可能である。例えば,刻々変化する等磁場線図,断層像,及びアローマップの3画像の合成画像も表示できる。
【0100】
なお,図8に示す例に於いて,更に,活性化部位を表わす画像,等磁場線図,アローマップ,及びMRI装置による断層像の4画像の合成画像を表示しても良い。更に,図8,図9,図10,図11,図12に示す例に於いて,MRI装置による断層像(形態画像)の代りに血流状態を表わすMRI装置よる断層像を使用しても良い。
(第3の実施例)
図13は,本発明の第3の実施例であり,生体磁場計測装置により実際の患者に関して計測された等磁場積分図と,MRI装置による断層像(形態画像)との合成画像の,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面の例を示す図である。合成画像の作成の方法は先に第1,及び第2の実施例で説明した方法で行なう。
【0101】
図13に示す例は,心臓の活動のQRS波の出現する時相(時間帯),及びTの出現する時相(時間帯)含む時間区間でそれぞれ磁場波形を積分して積分強度を求め,異なる2つの時相を含む時間区間での積分強度の差が等しい値をもつ座標点を結ぶ等磁場積分図を使用する。
【0102】
図13に於いて,太い線はMRI装置による断層像を示し,細い線は等磁場積分図を示し,等磁場積分図は複数の断層像から選択した断層像と共に表示されている。図13では,患者の心臓に於ける心筋活動の不活性部位602を黒塗の部分で示している。不活性部位602では積分強度が負となっている。この心筋活動の不活性部位の検出は狭心症や心筋梗塞等の心筋虚血の診断に非常に有効と考えられる。
(第4の実施例)
図14は,本発明の第4の実施例であり,生体磁場計測装置により実際に患者に関して計測された等磁場線図及びアローマップと,MRI装置による断層像(形態画像)との合成画像の,生体磁場計測装置の表示装置での表示画面の例を示す図である。なお,図13に関する患者と,図14に関する患者とは異なる。合成画像の作成の方法は先に第1,及び第2の実施例で説明した方法で行なう。
【0103】
図14に示す例は,心臓の活動のP波の出現する時相(時間帯)で,計測された法線方向の磁場成分から導出された接線方向の磁場成分の等しい磁場強度をもつ座標点を結ぶ等磁場線図,及び,アローマップを使用する。
【0104】
図14に於いて,太い線はMRI装置による断層像を示し,細い線は計測領域600での等磁場線図,矢印はアローマップを示す。図14(a)から図14(f)は,表示装置の表示画面に表示される等磁場線図の時間変化の実際の計測例を示し,等磁場線図は複数の断層像から選択した1つの断層像と共に表示されている。図14(a)から図14(f)は,P波の出現する時相での25ms毎の時間経過を示す等磁場線図を示している。
【0105】
図14(a)から図14(f)に示すアローマップの矢印の動きの変化から明らかなように,心臓の左右の心房のまわりを環状に流れる電流(環状電流)が存在することが明確に示されている。この環状電流の存在は,心房性頻拍と密接に関連しており,環状電流の検出は心房性頻拍の診断に非常に有効と考えられる。
(第5の実施例)
第1,及び第2の実施例に於いて,MRI装置よる複数の断層像の代わりに,3次元XCT装置により得られ胸部面にほぼ平行な複数の断層像を使用して各種の合成画像を作成して表示できる。合成画像を得るための処理は,第1,及び第2の実施例と同様であり,生体磁場計測装置より得られる機能画像(等磁場線図,アローマップ,等磁場積分図,活性化部位(電流源)の推定位置等の心臓の活動に関する機能情報を表わす。)の画素の大きさを,3次元XCT装置により得られる断層像の画素の大きさに一致させる処理と,生体磁場計測装置より得られる機能画像に於ける基準点の中心位置(生体磁場計測装置の座標系(x,y,z)のz軸が通る計測面の位置に対応する)と,断層像に撮影されている基準点(X線マーカの像の中心点)とを一致させる処理とを含む。
(第6の実施例)
第1の実施例に於いて,MRI装置よる断層像407の代わりに,X線撮影装置による胸部X線画像(X線透過像)を使用して,胸部X線画像と,生体磁場計測装置より得られる機能画像(等磁場線図,アローマップ,等磁場積分図,活性化部位(電流源)の推定位置等の心臓の活動に関する機能情報を表わす。)との間で,各種の合成画像を作成して表示できる。合成画像を得るための処理は,生体磁場計測装置より得られる機能画像の画素の大きさを,胸部X線画像の画素の大きさに一致させる処理と,生体磁場計測装置より得られる機能画像に於ける基準点(第1の基準点)の中心位置(生体磁場計測装置の座標系(x,y,z)のz軸が通る計測面の位置に対応する)と,胸部X線画像に撮影されている第1の基準点(X線マーカの像の中心点)とを一致させる処理と,胸部X線画像を第1の基準点のを中心に回転させて,胸部X線画像に於ける検査対象の体軸方向と,機能画像に於ける検査対象の体軸方向(第1の基準点と第2の基準点とを結ぶ方向)の画素の配列方向とを一致させる処理とを含む。
【0106】
胸部X線画像を第1の基準点(X線マーカの像の中心点)を中心に回転させた画像と機能画像との合成画像を作成できるので,機能画像と形態画像とのより正確な合成画像を作成できる。例えば,胸部X線画像に於ける背骨の中心ラインと,機能画像に於ける検査対象の体軸方向の画素の配列方向とを一致させように,形態画像を第1の基準点(X線マーカの像の中心点)を中心に回転させて,機能画像と形態画像とのより正確な合成画像を作成できる。
【0107】
以上説明した各実施例に於いて,生体磁場計測装置による計測では,基準点37,38に貼付するマーカとして,例えば,鉛(大きさ5mm×5mm,厚さ5mm),ビタミン剤(大きさ5mm×5mm,厚さ5mm)等を使用する。MRI装置よる断層像,血流画像の撮影では,基準点37にMRIマーカとして,例えば,ビタミン剤(大きさ5mm×5mm,厚さ5mm)を貼付する。ビタミン剤はMRI装置より撮影される画像に映し出される。X線撮影装置による胸部X線画像の撮影,3次元X線CT装置による断層像の撮影では,基準点37にX線マーカとして,例えば,鉛(大きさ5mm×5mm,厚さ5mm)等を貼付する。鉛は,胸部X線画像,X線CT断層像に映し出される。胸部X線画像に於いて,剣状突起の識別が困難な場合には,検査対象の頸切痕と剣状突起との間の距離を,例えば,物差し等で計測して,計測した頸切痕と剣状突起との間の距離に対して,胸部X線画像の撮影倍率の影響を補正した補正距離を求め,胸部X線画像上で,頸切痕から検査対象の中心軸に沿って補正距離だけ離れた位置に剣状突起が存在すると仮定して,剣状突起の位置を割り出すことができる。
【0108】
また,以上説明した各実施例に於いて,MRI装置による断層像のデータ,血流画像のデータの生体磁場計測装置の記憶装置への取り込み,及び,X線撮影装置による胸部X線画像のデータ,3次元XCT装置による断層像のデータの生体磁場計測装置の記憶装置への取り込みは,以下の方法で行なう。
【0109】
生体磁場計測装置,MRI装置,3次元XCT装置,胸部X線画像のフイルムの濃淡をデジタル化して画像データとして読み取る画像読み取り装置等が,PACS(Picture Archiving and Communications Systems)を構成する場合には,各装置からオンラインで生体磁場計測装置の記憶装置へ画像データを読み込む構成とする。
【0110】
また,MRI装置,3次元XCT装置,X線撮影装置等による画像がフイルムで得られている場合には,フイルムの濃淡をデジタル化して画像データとして読み取る画像読み取り装置を使用して,デジタル化された画像データデータを可搬媒体に記憶して,可搬媒体を介して生体磁場計測装置の記憶装置へ画像データの読み込む構成とする。あるいは,画像読み取り装置と生体磁場計測装置とをオンラインで接続し,画像読み取り装置の出力データ(デジタル化された画像データ)を直接,生体磁場計測装置の記憶装置へ取り込む構成としても良い。
【0111】
図15は,本発明の各実施例に於ける生体機能画像と形態画像との合成画像の作成の手順の例を示す概略図である。以下,図15を用いて手順を要約して説明する。
【0112】
工程1(参照番号71):MRI装置,3次元X線CT装置,X線撮影装置等により,胸部を含む形態画像を撮影する。MRI装置,3次元X線CT装置による撮影では,検査対象の胸部の面に平行な複数の断層像が撮影される。X線撮影装置では,正面から撮影された胸部X線画像(X線透過像)が撮影される。これらの形態画像に撮影では,検査対象の剣状突起の体表面に第1の基準点を示す第1のマーカを配置して行なう。
【0113】
工程2(参照番号72):工程1(参照番号71)で撮影された形態画像を選択する。
【0114】
工程3(参照番号73):検査対象の剣状突起の体表面に第1の基準点を示す第1のマーカを,検査対象の頸切痕の体表面に第2の基準点を示す第2のマーカをそれぞれ貼付して,心臓から発生する磁場の法線方向の磁場成分を計測する。
【0115】
工程4(参照番号74):計測された法線方向の磁場成分から心臓から発生する磁場の接線方向の磁場成分を推定して,接線方向の磁場成分を用いて,心臓の活動に関する機能情報を表わす機能画像(等磁場線図,アローマップ,等磁場積分図,電流源の推定位置等)を作成する。
【0116】
工程5(参照番号75):工程4(参照番号74)で作成された機能画像を選択する。
【0117】
工程6(参照番号76):機能画像の素子サイズを形態画像の画素サイズに一致させる処理を行なう。
【0118】
工程7(参照番号77):機能画像の第1の基準点と形態画像の第1の基準点とを一致させる処理を行なう。
【0119】
工程8(参照番号78):形態画像での検査対象の体軸方向と,機能画像での検査対象の体軸方向の画素の配列方向とが一致していない場合,形態画像を第1の基準点を中心に回転させて,形態画像での検査対象の体軸方向と,機能画像での検査対象の体軸方向の画素の配列方向とを一致させる処理を行なう。
【0120】
工程9(参照番号79):機能画像と形態画像とを1つの画像に合成して合成画像を得る。
【0121】
なお,工程1(参照番号71)と,工程3(参照番号73)はどちらを先に実行しても良い。また,工程5(参照番号75)に於いて,工程4(参照番号74)で作成された機能画像を複数選択して,工程6(参照番号76)〜工程9(参照番号79)により,複数の機能画像と形態画像との合成画像を作成して,表示しても良い。更に,複数の機能画像と,例えば,工程1(参照番号71)撮影された検査対象の胸部の面に平行な複数の断層像から選択される複数の断層像の各断層像との合成画像を作成して,表示しても良い。工程8(参照番号78)の実行を省略することもできる。
【0122】
以上説明したように,本発明では,複雑な計算を必要とすることなく短時間で,生体磁場計測装置により得られる,等磁場線図,アローマップ,等磁場積分図,活性化部位(電流源)の推定位置等の心臓の活動に関する機能情報を表わす機能画像の画素の大きさを,MRI装置,3次元XCT装置,X線撮影装置等により得られる,心臓の形態を表わす形態画像の画素大きさに一致させる処理と,機能画像に於ける第1の基準点の中心位置(生体磁場計測装置の座標系(x,y,z)のz軸が通る計測面の位置に対応する)と,形態画像に撮影されている第1の基準点(MRIマーカの像の中心点,又はX線マーカの像の中心点)とを一致させる処理とを行なう。
【0123】
更に,形態画像に撮影されている第1の基準点(MRIマーカの像の中心点,又はX線マーカの像の中心点)を中心に形態画像を回転させて,形態画像に於ける検査対象の体軸方向と,機能画像に於ける検査対象の体軸方向(第1の基準点と第2の基準点とを結ぶ方向)の画素の配列方向とを一致させる処理を行ない,機能画像と形態画像とのより正確な合成画像を作成できる。
【0124】
この結果,本発明では,MRI装置又は3次元XCT装置等により得られる胸部面にほぼ平行な複数の断層像から任意の断層像を選択し,選択された断層像と,時間変化する等磁場線図,又は時間変化するアローマップとの合成画像を刻々と表示できる。
【0125】
また,活性化部位を表わす画像と,MRI装置又は3次元XCT装置等により得られる胸部面にほぼ平行であり活性化部位を含む断層像と,時間変化する等磁場線図,又は時間変化する等磁場積分図との合成画像を刻々と表示できる。活性化部位を表わす画像は,例えば,矢印により表わされ,矢印の根本の位置が電流源の推定位置を示し,矢印の長さが電流源の大きさを示し,矢印の方向が(x,y)面へ投影した電流源を表わすベクトルの方向を示す。
【0126】
更に,X線撮影装置による胸部X線画像(形態画像)と,時間変化する等磁場線図,又は時間変化する等磁場積分図との合成画像を刻々と表示できる。また,胸部X線画像(X線透過像)と,活性化部位を表わす画像と,時間変化する等磁場線図,又は時間変化する等磁場積分図との合成画像を刻々と表示できる。
【0127】
【発明の効果】
本発明によれば,特に,検査対象の心臓から発する磁場を検出する際に,心臓のセンサアレイの面への投影のほぼ全体がセンサアレイの領域内に位置し,検査対象の胸部の体表がデュアの下面に接し,大きな信号出力が得られるようにする操作を,短時間に,しかも容易に実現できる。
【0128】
また,本発明によれば,磁場発生のシミュレーション計算,及び断層像の再構成計算のような複雑な計算を実行せず,生体磁場計測装置により得られる生体機能情報,特に,心臓から発する磁場の計測により得られる磁場波形から求めた等磁場線図,アローマップ,等磁場積分図,電流ダイポールの位置推定の結果等により表わされる心臓の活動に関する機能情報と,核磁気共鳴(MRI)装置,3次元XCT装置等により得られる胸部の面にほぼ平行な形態画像(断層像)との合成画像,あるいは,X線撮影装置により得られる胸部X線画像のような透過像との合成画像を容易に作成して合成画像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の生体磁場計測装置の全体の構成例を示す図。
【図2】本発明の第1の実施例の生体磁場計測装置の構成例の詳細を説明する図。
【図3】本発明の第1の実施例に於ける,ベッドに搭載される検査対象をデュアの下面に配置する手順の例を示す概略図。
【図4】本発明の第1の実施例に於ける,ベッドに搭載される検査対象をデュアの下面に配置する際に使用する3つレーザの照射方向を調整を説明する図。
【図5】本発明の第1の実施例の生体磁場計測装置により得られる情報の表示画面の例であり,活動部位の推定位置を表わす画像の表示例を示す図。
【図6】本発明の第1の実施例に於いて生体磁場計測装置により得られる活動部位の推定位置を表わす画像と合成するMRI装置による断層像の位置を示す表示画面の例を示す図。
【図7】本発明の第1の実施例に於いて生体磁場計測装置により得られる活動部位の推定位置を表わす画像とMRI装置で得られる断層像との合成画像の表示例を示す図。
【図8】本発明の第2の実施例であり,生体磁場計測装置により得られる等磁場線図とMRI装置による断層像との合成画像の表示例を示す図。
【図9】本発明の第2の実施例であり,生体磁場計測装置により得られるアローマップと,MRI装置による断層像との合成画像の表示例を示す図。
【図10】本発明の第2の実施例であり,生体磁場計測装置により得られる等磁場積分図とMRI装置による断層像との合成画像の表示例を示す図。
【図11】本発明の第2の実施例であり,生体磁場計測装置により得られる活性化部位及び等磁場線図と,MRI装置による断層像との合成画像の表示例を示す図。
【図12】本発明の第2の実施例であり,生体磁場計測装置により得られる等磁場線図及びアローマップと,MRI装置による断層像との合成画像の表示例を示す図。
【図13】本発明の第3の実施例であり,生体磁場計測装置により実際の患者に関して計測された等磁場積分図と,MRI装置による断層像との合成画像の表示装置での表示画面の例を示す図。
【図14】本発明の第4の実施例であり,生体磁場計測装置により実際に患者に関して計測された等磁場線図及びアローマップと,MRI装置による断層像との合成画像の表示装置での表示画面の例を示す図。
【図15】本発明の各実施例に於ける生体機能画像と形態画像との合成画像の作成の手順の例を示す概略図。
【図16】脳磁場の計測を行なう生体磁場計測に於ける頭部の個所の位置座標を特定する従来技術の例を説明する図。
【図17】脳磁場の計測結果と頭部のMRI画像とを合成するためにマーカの位置座標をMRI画像を使用して特定する従来技術の例を説明する図。
【符号の説明】
2…磁気シールドルーム,6…駆動回路,7…アンプフィルタユニット,8…計算機,11…デユアの底部,12…検出コイル,13…磁場発生コイル,21…MRIマーカ,35…検査対象,31…ベッド,31−1…ベッド保持台,31−2…送り用レール,31−3…左右送りハンドル,31−4…油圧ポンプハンドル,36…デュア(低温容器),36−1…xz標識,36−2…yz標識,32…左右方向(y軸方向),33…前後方向(x軸方向),34…上下方向(z軸方向),37,38…基準点,39…ベッドの長軸方向,40…レーザ(第2のレーザ),41…レーザ発振器(第2のレーザ光源),41−1…発振器ホルダ,41−2…ベッド保持台に固定されるパイプフレーム,42…ベッドの短軸方向,43…レーザ(第1のレーザ),44…レーザ発振器(第1のレーザ光源),44−1…発振器ホルダ,44−2…ガントリーに固定されるパイプフレーム,45…ベッドの床面からの変位を計測する超音波変位センサ,46…ガントリー,47…レーザ(第3のレーザ),48…レーザ発振器(第3のレーザ光源),48−1…発振器ホルダ,48−2…床に固定されるパイプフレーム,400…特定位置に配置されたセンサ(SQUID磁束計),400’−1…拡大された白抜きの×印,401…ベッドに平行な計測面,402…複数のセンサ(SQUID磁束計),403…計測面に平行な深さcにある面,404…剣状突起の位置,405…計測面に平行な深さdにある面,406…活動部位を示す白抜きの矢印,406’…白抜きの矢印,406’−1…拡大された矢印,405’…画素サイズが補正された画像,407…断層像,408…MRIマーカ,408−1…白抜きの+印,408’−1…拡大された白抜きの+印,409…断層像,600…計測領域,602…心筋活動の不活性部位,410,601,701,702,703,801…合成画像。

Claims (2)

  1. ベッドに搭載された検査対象の心臓から発生する磁場を検出し,x方向,及びy方向にそれぞれ配列される複数のSQUID磁束計と,前記複数のSQUID磁束計を冷却し,底部の外周面に於いて座標系(x,y,z)のxz面を表わすxz標識,及びyz面を表わすyz標識を有する低温容器と,床面に固定され前記低温容器を保持するガントリーと,前記xz面内で扇状に広がる第1の扇状レーザを発生する第1のレーザ源と,前記yz面内で扇状に広がる第2の扇状レーザを発生する第2のレーザ源と,前記第1の扇状レーザ,及び第2の扇状レーザに交叉するように,斜め方向から前記ベッドの面に照射する線状のレーザビームを発生する第3のレーザ源と,前記第1の扇状レーザが前記xz標識を照射するように,前記第1の扇状レーザの照射方位を変更する第1の位置変更手段と,前記第2の扇状レーザが前記yz標識を照射するように,前記第2の扇状レーザの照射方位を変更する第2の位置変更手段と,前記線状のレーザビームが,前記第1の扇状レーザと前記第2の扇状レーザの交叉する線,及び,z軸と前記ベッドの面との交叉点を照射するように,前記線状のレーザビームの照射方向を変更する第3の位置変更手段と,前記ベッドを保持する保持台と,前記yz面内で前記第2の扇状レーザが,前記検査対象の胸部の第1の点の体表面に配置された第1のマーカにより示される第1の基準点,及び前記検査対象の胸部の第2の点の体表面に配置された第2のマーカにより示される第2の基準点を通るように,床面で前記保持台をx方向に移動させるx方向移動手段と,前記xz面内で前記第1の扇状レーザが前記第1の基準点を通るように,前記保持台の上で前記ベッドをy方向に移動させるy方向移動手段と,前記保持台の上で前記ベッドをz方向に移動させるz方向移動手段と,前記ベッドと前記ベッドが置かれる前記床面との間の距離を測定する距離測定手段と,前記ガントリーに前記第1のレーザ源を固定する第1のフレームと,前記保持台に前記第2のレーザ源を固定す第2のフレームと,前記床面又は天井に前記第3のレーザ源を固定する第3のフレームとを有し,前記線状のレーザビームの照射点が前記第1の基準点に一致するまで前記ベッドをz方向に前記z方向移動手段により移動させた後に,前記距離測定手段により前記ベッドと前記床面との間の距離を測定し,前記検査対象の体表面が低温容器の底面に接するまで前記ベッドをz方向にz方向移動手段により移動させ,前記第1の基準点と前記第2の基準点とを結ぶ線が,前記複数のSQUID磁束計の中心が配列する1方向に一致,又は平行となるように,前記低温容器の底面の下部に前記検査対象の胸部が配置されることを特徴とする生体磁場計測装置。
  2. 請求項1に記載の生体磁場計測装置において,前記第1の点が前記検査対象の剣状突起であり,前記第2の点が前記検査対象の頸切痕であることを特徴とする生体磁場計測装置。
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