JP3589790B2 - ドア施解錠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば車両を盗難から守るために通常のドアロック・アンロック機構の他にデッドロック機構を設け、これによって二重にロックするドア施解錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の発明にかかる従来のドア施解錠装置である車両用デッドロック制御装置を例にとり、そのコントロール回路の構成を図1に基づいて説明する。
即ち、同図において、1aはドアのキーによるロック操作によってオンされる第1状態スイッチで、それによる信号は第1ローパスフィルタ2aによってチャタリングノイズが除去され、後述の信号処理回路5に供給される。1bはドアのキーによるアンロック操作によってオンされる第2状態スイッチで、それによる信号は第2ローパスフィルタ2bによってチャタリングノイズが除去され、後述の信号処理回路5に供給される。1cは車両のエンジンを始動させるためのキースイッチの操作によってオンされるイグニッションスイッチで、それによる信号は第3ローパスフィルタ2cによってチャタリングノイズが除去され、後述の信号処理回路5に供給される。1dはキーがドアキーシリンダに挿入されることによってオンされるキーシリンダスイッチで、それによる信号は第4ローパスフィルタ2dによってチャタリングノイズが除去され、後述の信号処理回路5に供給される。
【0003】
信号処理回路5は、前記第1ローパスフィルタ2aから信号を受けると、ドアロック操作するための信号と、それによって発生するデッドロック操作するための信号とを内蔵の一時記憶メモリ(図示せず)に記憶し、その記憶内容を順次読み出すことによって駆動回路6を介してモータ7に対してロック電流を供給してドアロックし、かつその後駆動回路6を介してモータ9に対してロック電流を供給して、デッドロックを作動(または施錠)させる。
【0004】
また前記信号処理回路5は、前記第2ローパスフィルタ2bから信号を受けると、ドアアンロック操作するための信号と、それによって発生するデッドロック解錠するための信号とを内蔵の一時記憶メモリに記憶し、その記憶内容を順次読み出すことによって駆動回路6を介してモータ9に対してアンロック電流を供給して、デッドロックを解錠させ、その後駆動回路6を介してモータ7に対してアンロック電流を供給してドアをアンロックする。
【0005】
また、前記信号処理回路5は、前記第3ローパスフィルタ2cから信号を受け取ると駆動回路6を介してモータ9に対してアンロック電流を供給し、デッドロックを解錠する。
【0006】
なお、図中、符号3はバッテリ、符号10は第1、第2、第3及び第4ローパスフィルタ2a、2b、2c、2d、信号処理回路5、駆動回路6から構成される制御部としての制御回路で、マイクロコンピュータから構成されている。
【0007】
次に、図3はデッドロック機構全体であり、これに基づいて動作説明を行う。
まず、ドアのデッドロック機構が作動していない、すなわち図3において連結切り離し部材21aによって第2ロッド14と第5ロッド24が連結されている状態で、ドアに設けられた車室内ドアロックノブ11をアンロック方向に引くと第1ロッド12を介して第1回動部材13が反時計回りに回動され、第5ロッド24及び第2ロッド14が上方に引かれ、第2回動部材15が時計回りに回動され、ロック・アンロック機構16が作動される。その結果、ドアがアンロックされる。
【0008】
上記状態からドアロックノブ11をロック方向に押すと、第lロッド12を介して第1回動部材13が逆方向、すなわち時計方向に回動され、第5ロッド24及び第2ロッド14が下方に押され、第2回動部材15が反時計回りに回動され、ロック・アンロック機構16が作動される。その結果、ドアがロックされる。なお、上記状態において第2回動部材15に連動して第3ロッド17、第3回動部材18、第4ロッド19及び第4回動部材20が回動される。
【0009】
次に、図1に示す、ドアがロックされている状態のときにオン状態にある第1状態スイッチ1a、またアンロックされている状態の時にはオンしている第2状態スイッチ1bのそれぞれの作用を図4を用いて説明する。
ドアロックノブ11をロック方向に押すことにより、各機構を介し、第4回動部材20が時計回りに回動し、それによりロック・アンロックのアクチュエータ22内部にある、図1に示す第1状態スイッチ1aがオンとなる。またドアロックノブ11をアンロック方向に引くと、第4回動部材20が反時計回りに回動し、ロック・アンロックのアクチュエータ22内部にある第2状態スイッチ1bがオンとなる。
【0010】
次に、図1において車両のドアの外側からドアキーシリンダ23をキー操作し、ロック位置にキーを回動する動作を説明する。
ドアキーシリンダ23に連動されるスイッチ1dがオン状態に変化し、ドアキーシリンダ23によるロック操作が信号処理回路5によって認識されると同時に、第3回動部材18が右回転して第3ロッド17を押し下げ、第2回動部材15を左方向に回転して、ロック・アンロック機構16が作動させられることにより、第4ロッド19が下方向に押し下げられ、かつ第4回動部材20が右方向に回動されて第1状態スイッチ1aがオンされ、ドアキーシリンダ23によるロック操作が認識される。ドアキーシリンダ23によるロック操作が認識されると、ロック・アンロックのアクチュエータ22を構成するモータ7に、制御回路10からロック電流が供給され、ドアロックされ、その後、デッドロック・アンロックのアクチュエータ21を構成するモータ9にも制御回路10からデッドロックのロック電流が供給され、連結切り離し部材21aの結合が解除される。その結果、第2ロッド14と第5ロッド24が切り離されて、車室内ドアロックノブ11を引いても第5ロッド24から第2ロッド14への力の伝達が遮断されてドアロック・アンロック機構16が作動不能になりロックが二重に掛けられる。
【0011】
また、ドアの外側からドアキーシリンダ23を前回に対して逆方向にキー操作し、アンロック位置にキーが回動されると第3回動部材18が左回転して第3ロッド17を押し上げ、第2回動部材15を右方向に回転してロック・アンロック機構16を作動させドアをアンロックする。このとき、第4ロッド19が上方向に押し上げられ、かつ第4回動部材20が左方向に回動されて第2状態スイッチlbがオンされ、その後デッドロック・アンロックのアクチュエータ21を構成するモータ9に制御回路10からデッドロックのアンロック電流が供給される。すなわち連結切り離し部材21aによって、第2ロッド14と第5ロッド24が連結され、その後ロック・アンロックのアクチュエータ22を構成するモータ7にも制御回路l0からアンロック電流が供給され、ドアがアンロックされる。
【0012】
また、車両のキースイッチ操作によってイグニッションスイッチ1cがオン状態になると制御回路10からデッドロックのアクチュエータ21を構成するモータ9にデッドロックのアンロック電流が供給され、デッドロック機構が解錠、すなわち連結切り離し部材21aが作用していない状態になり第2ロッド14と第5ロッド24とが連結されて車室内アンロックノブを引くとドアロック・アンロック機構16が作動して、アンロックされる。
次に、制御回路10を図1に基づいて説明する。同図において、第1、第2、第3及び第4ローパスフィルタ2a,2b,2c,2dについては上述したのでここでは説明を省略し、省略していない部分についてのみ以下に説明する。
【0013】
すなわち、信号処理回路5は、前記第1ローパスフィルタ2aから第4ローパスフィルタ2dまでの何れかのローパスフィルタの出力信号を受け取ると、その出力信号に対応した各スイッチによるドアの操作内容のデータ及びそのデータに基づいて発生したデッドロックの操作内容のデータを要求レジスタ63に送り一時記憶せしめる。
テーブル形式のメモリ65は、駆動制御回路64が現在モータ7または9に対して制御信号を出力している出力内容と、駆動制御回路64から要求信号が定期的に供給されたとき、その都度、要求レジスタ63から読み取ったデータ内容を一時記憶し、その一時記憶内容を、それに基づくモータ7または9の細かな制御データとを組にして駆動制御回路64の要求信号に応じて駆動制御回路64に供給する。
【0014】
駆動制御回路64はメモリ65から供給された出力内容、すなわち要求レジスタ63の一時記憶内容、それに対応するメモリ65内の制御データによって、モータ7またはモータ9に対してロック電流、アンロック電流等の電流を選択的に供給し、それらのモータ7または9の作動を制御する。
【0015】
上記構成の作用の概要を図1に基づいて説明する。
運転者が停止車両から降り、ドアキーシリンダに差し込んでキーをロック操作すると、信号処理回路5はドアキーシリンダスイッチ1dがオンされてロック操作されたか否かを判断し、ロック操作されたと認識すると、デッドロックをロックさせることを示す信号を発生させる。その後ロック操作されたことを示す信号及びそれに基づいて発生したデッドロックをロックさせることを示す信号が要求レジスタ63に一時的に記憶せしめられる。ここで、駆動制御回路64から周期的に発生する要求信号をメモリ65に供給することによって、駆動制御回路64は、ドアをロックし、かつデッドロックするための信号を読み取って、第1アンドゲート67を介してモータ7にロック電流を供給し、ドアロック装置を施錠する。このとき、上記スイッチ動作に連動して、第1状態スイッチ1aもオンに変化し、ロック状態となる。
【0016】
その後、駆動制御回路64は、メモリ65から読み取ったデッドロックをロックさせることを示す信号に基づいて、駆動制御回路64から第3アンドゲート69にデッドロックのロック信号を供給し、モータ9にデッドロックのロック電流が供給されてデッドロック装置が施錠される。
【0017】
次に、運転者が停止状態の車両に乗り込むために、キーをドアキーシリンダに差し込んでアンロック操作すると信号処理回路5は、第2状態スイッチ1bがオンされてアンロックされたか否かを判断し、ドアロックがアンロック操作されたと認識すると、デッドロックをアンロックさせることを示す信号を発生させる。その後、アンロック操作されたことを示す信号及びそれに基づいて発生したデッドロックをアンロックすることを示す信号が要求レジスタ63に一時的に記憶せしめられる。ここで、駆動制御回路64から周期的に発生する要求信号をメモリ65に供給することによって駆動制御回路64は、ドアロックをアンロックすることを示す信号を読み取ると、第2アンドゲート68を介してモータ7にアンロック電流を供給して、ドアロック装置を解錠する。
【0018】
その後、駆動制御回路64はメモリ65から読み取ったデッドロックをアンロックすることを示す信号を駆動制御回路64から第4アンドゲート70を介してモータ9に供給することによってデッドロックのアンロック電流を供給し、デッドロック装置を解錠、すなわち、アンロックさせる。
【0019】
次に、運転者が車両内部からドアロックすると、信号処理回路5は、第1状態スイッチ1aがオンに変化したことを判断することによって、ドアがロック操作されたことを認識し、それを示す信号を要求レジスタ63に一時的に記憶せしめられる。ここで駆動制御回路64から周期的に発生する要求信号をメモリ65に供給することによって駆動制御回路64はドアロックをロックすることを示す信号を読み取ると、アンドゲート67を介してモータ7にロック電流を供給して、ドアロック装置を施錠する。
【0020】
また、車両内部からドアをアンロックすると、信号処理回路5は、第2状態スイッチ1bがオンに変化したことを検出することによって、ドアがアンロック操作されたことを判断し、それを示す信号を要求レジスタ63に一時的に記憶し、駆動制御回路64が周期的に出力する要求信号によってメモリ65を介して要求レジスタ63の記憶内容を読み取り、それに基づく信号をアンドゲート68を介してモータ7にアンロック電流として供給し、ドアロック装置を施錠する。
【0021】
次に、上記構成における信号処理回路5にあたるマイクロコンピュータでの内部構成の従来例を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
電源が投入されると、ステップ100に進み、その後、ステップ110に進み、所定時間が経過したか否かの判断を行い、所定時間が経過したと判断するとステップ120に進む。
【0022】
ステップ120に進むと、ドアキーシリンダ23によるロック操作によってキーシリンダスイッチ1dがオンに変化し、ドアキーシリンダがロック操作されたか否かを判断し、されたと判断した場合、ステップ125に進み、要求レジスタ63にスイッチ1dがオン操作されたことを示すデータを上書きに設定し、次のステップ130に進む。なお、要求レジスタ63は、スイッチ1a,1b,1c又は1dのいずれかのスイッチが操作された場合には、操作されたスイッチ1a,1b,1c又は1dの変化を上書き保存する。これにより、要求レジスタ63は、所定周期で行うプログラム処理の中で、スイッチ1a,1b,1c又は1dのうちのいずれかのスイッチが数回つづけてオン操作されたと判断した場合には、上書き保存される。
【0023】
ステップ120でドアキーシリンダスイッチ1dがオンに変化しなかったと判断された場合は、そのままステップ130へ進む。ステップ130でドアロックノブ11によるロック操作またはドアキーシリンダ23によるロック操作によって、第1状態スイッチ1aがオンされてドアロック装置がロック操作されたか否かを判断し、ロック操作されたと判断された場合は、ステップ135に進み、要求レジスタ63に第1状態スイッチ1aがオンされたことを示すデータを上書きに設定し、ステップ140に進む。またステップ130において第l状態スイッチ1aがオンしなかったと判断された場合は、そのままステップ140に進む。
【0024】
ステップ140でドアキーのアンロック操作によって、第2状態スイッチ1bがオンされてドアロック装置がアンロック操作されたか否かを判断し、アンロック操作されたと判断すると、ステップ145に進み、要求レジスタ63に第2状態スイッチ1bがオンされたことを示すデータを上書きに設定し、ステップ150に進む。またステップ140において第2状態スイッチ1bがオンしなかったと判断された場合は、そのままステップ150に進む。
【0025】
ステップ150で要求レジスタ63に、スイッチ1a,1b,lc又は1dのいずれかのスイッチ操作により一時記憶されるデータが何も記憶されていない(つまり、ステップ125またはステップ135またはステップ145の設定を行わなかった)ことを示す停止データ(空きデータ)が設定されている場合、何も行わずにステップ110に戻る。
【0026】
また、ステップ150で要求レジスタ63に何れかのスイッチ操作によって設定されたデータがある場合、(すなわちキーシリンダスイッチ1dまたは第1状態スイッチ1aまたは第2状態スイッチ1bの何れかのスイッチがオン状態となり、何れかのデータがある場合)ステップ160に進む。
【0027】
ステップ160では、駆動制御回路64からの要求信号が発生すると、要求レジスタ63内のデータと、それに対応するモータ7または9に供給する電流データとにより、駆動制御回路64が出力データを作成する。なお、このステップ160では駆動制御回路64の現在の出力状態(出力データ)と要求レジスタ63内のデータとの2つのデータを用いて、新たな出力データとして更新するためのデータ(ドアロックするためのデータを“ロック”、ドアアンロックするためのデータを“アンロック”、デッドロックを施錠するためのデータを“デッドロック・ロック”、デッドロックを解錠するためのデータを“デッドロック・アンロック”)を決める。
【0028】
ステップ165では、駆動制御回路64が現在何れかの信号出力を行っているかどうか、つまりモータ7または9のいずれかを作動させるための信号出力を行っている場合は、ステップ110に戻るが、何れの信号出力も行っていない場合には、ステップ170に進む。
ステップ170では、モータ7又は9への出力データがロック電流を出力するものでないとき、ステップ180に進み、駆動制御回路64からの出力データがモータ7又は9をアンロックするためのものであるか否かの判断を行い、アンロックするためのものである場合、ステップ185に進み、アンロック信号の出力を行い、ステップ110に戻る。
【0029】
ステップ180で駆動制御回路64からの出力データがモータ7又は9をアンロックするためのものでないとき、ステップ190に進み、出力データがデッドロック・ロックであるか否かの判断を行い、デッドロック・ロックの場合、ステップ195に進み、デッドロック・ロック信号の出力を行い、ステップ110に戻る。
ステップ190で駆動制御回路64からの出力データがデッドロック・ロックでないとき、ステップ200に進み、出力データがデッドロック・アンロックであるか否かの判断を行い、デッドロック・アンロックの場合、ステップ205に進み、デッドロック・アンロック信号の出力を行い、ステップ110に戻る。
【0030】
上記の駆動制御回路64からの出力データがロック、アンロック、デッドロック・ロック、デッドロック・アンロックの何れも成立していない場合は、ステップ210に進み、ステップ210で所定時間を設定し、ステップ220に進み、要求レジスタ63にスイッチ操作によるデータが何も成立していないことを示す停止データを上書きに設定し、ステップ110へ戻る。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、従来の車両用デッドロック制御装置は、プログラムのフローチャートの中で、スイッチ操作があったか否かの判断を行う順番をルールを決めずに所定のルーチンで行い、スイッチ操作されたときに、要求レジスタ63に新たに発生したデータが上書きされる構成であるために、一番最後に入力されたデータが残る。
【0032】
このために、上記構成ではルーチンを1回実行する間に2つ以上のスイッチ操作があったと判断されたときに、ルーチンの後の方のステップで後から判断されたスイッチ操作に基づいて作成されるデータに比べてルーチンの前の方のステップにスイッチ操作の判断を行うステップがあり、そのステップでのスイッチ操作に基づいて作成されるデータの方が優先順位が高いデータであった場合には、後から実行されるステップで作成された優先順位の低いデータによって上書きされて書き代わってしまうという問題点があった。
【0033】
例えば、図4に基づいて説明すると、運転者が停止状態の車両から降り、ドアのキーシリンダスイッチ1dをロック操作し、ドアロック状態にすると、ドアのキーシリンダスイッチ1dがオン状態、かつキーシリンダスイッチ1dを操作するとそれに伴い第1状態スイッチ1aも、変化してオン状態となる。
【0034】
この時、キーシリンダスイッチ1dに接続されている連結部材の角度やその連結部材に接続されている移動部材のあそびなどが車両によって違うため、車両によってはキーシリンダスイッチ1dが先にオンしたりするが、この違いは統一することができない。そこで、この双方のスイッチのオンするタイミングが微妙である場合、すなわち同一ルーチン内でドアキーシリンダスイッチ1dがオンしたことを検出してデッドロック・ロックのデータを成立させる判断の下流に第1状態スイッチ1aがオンしたことを検出してドアロック・ロックのデータを成立させる判断があった場合には、デッドロック装置に対してデッドロック・ロック操作を行ったつもりでいても後から判断されたドアロック・ロックのデータが残り、ドアロック装置に対してドアロック操作が実行される。
【0035】
そこで、この発明は、上記問題点に着目してなされたもので、上記のような動作条件が成立したときでも優先順位の高いデータが残るようにして、優先順位の高い動作を確実に実行可能にする装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るドア施解錠装置は、ドアキーシリンダに挿入されることによってオンされるキーシリンダスイッチと、ドアロックを検出する状態スイッチを有するドアロック・アンロック機構と、それに連動して前記ドアロック・アンロック機構を結合手段によって二重ロックするデッドロック機構と、制御部とを備え、制御部が前記状態スイッチの検出出力を受けて前記デッドロック機構を制御するドア施解錠装置において、前記制御部は、前記ドアロック・アンロック機構の、ドアロックを検出する状態スイッチの検出出力を受けた後に、前記キーシリンダスイッチの検出出力を受け、このキーシリンダスイッチの検出出力を要求レジスタに上書き保存することによって前記デッドロック機構を作動せしめる。
【0037】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下に、この発明による実施の一形態を説明するが、構成は図1に示したものと同一で、駆動制御回路5のプログラムが異なるので、その部分に付いて以下に説明する。なお、図2に示したフローチャートにおいて、図4で説明したフローチャートと同一部分について同一符号を付して異なる部分についてのみ説明する。
【0038】
すなわち、キーシリンダスイッチ1dと第1状態スイッチ1aがオンするタイミングのずれが微妙である場合、すなわち同一ルーチン内での優先順位を第1状態スイッチ1aによる操作判断より後にドアキーシリンダスイッチ1dによる操作判断を行うことにより、デッドロック・ロックのデータを残すことができるので、どのようにスイッチがズレて変化しても、確実にデッドロック装置の施錠を行えるように、図4で説明したステップ120からステップ145までの順番を入れ換えた。
【0039】
これを図2のフローチャートに基づいて説明する。電源が投入されると、ステップ100に進み、その後、ステップ110に進み、所定時間が経過したか否かの判断を行い、所定時間が経過したと判断すると、ステップ130へ進む。ステップ130でドアロックノブ11によるロック操作によって、第1状態スイッチ1aがオンされてドアロック装置がロック操作されたか否かを判断し、ロック操作されたと判断された場合は、ステップ135に進み、要求レジスタ63に第1状態スイッチ1aがオンされたことを示すデータを上書きに設定し、ステップ140に進む。またステップ130において第l状態スイッチ1aがオンしなかったと判断された場合は、そのままステップ140に進む。
【0040】
ステップ140でドアキーのアンロック操作によって、第2状態スイッチ1bがオンされてドアロック装置がアンロック操作されたか否かを判断し、アンロック操作されたと判断すると、ステップ145に進み、要求レジスタ63に第2状態スイッチ1bがオンされたことを示すデータを上書きに設定し、ステップ120に進む。またステップ140において第2状態スイッチ1bがオンしなかったと判断された場合は、そのままステップ120に進む。
ステップ120でキーシリンダスイッチ1dがオンしたか否かを判断し、ステップ125で要求レジスタ63にスイッチ1dのオンのデータを上書き設定を行う。この結果、ステップ130で第1状態スイッチ1aがオンしたか否かを判断し、ステップ140で第1状態スイッチ1bがオンしたか否かを判断するよりも、ステップ120のキーシリンダスイッチ1dがオンしたか否かの判断の方がルーチンの下流にあるため、同一ルーチン内で要求レジスタ63にルーチンの上流で成立したスイッチla、1bがオンであることを示すデータに対して、ルーチンの下流で成立したスイッチ1dがオンであることを示すデータが上書きされ、要求レジスタ63にスイッチ1dがオンであることを示すデータが残る。
【0041】
その後、ステップ160で出力データに“デッドロックがロック状態にある”ことを設定し、ステップ190の判断でステップ195に進み、デッドロックがロック状態にあることを示す信号の出力を行い、デッドロック装置をロック作動させることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明よれば、キーシリンダスイッチの検出出力を受け、このキーシリンダスイッチの検出出力を要求レジスタに上書き保存することによって前記デッドロック機構を作動せしめるように構成したので、ドアの二重ロックを確実に行うことができるという効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用デッドロック制御装置の実施の一形態を示すための回路ブロック説明図である。
【図2】図1の作用を説明するためのフローチャート説明図である。
【図3】デッドロック装置のメカニカル機構を説明する説明図である。
【図4】図2に対する従来のフローチャートを説明するためのフローチャート説明図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d スイッチ
5 信号処理回路
63 要求レジスタ
64 駆動制御回路
65 メモリ
Claims (1)
- ドアキーシリンダに挿入されることによってオンされるキーシリンダスイッチと、ドアロックを検出する状態スイッチを有するドアロック・アンロック機構と、それに連動して前記ドアロック・アンロック機構を結合手段によって二重ロックするデッドロック機構と、制御部とを備え、制御部が前記状態スイッチの検出出力を受けて前記デッドロック機構を制御するドア施解錠装置において、前記制御部は、前記ドアロック・アンロック機構の、ドアロックを検出する状態スイッチの検出出力を受けた後に、前記キーシリンダスイッチの検出出力を受け、このキーシリンダスイッチの検出出力を要求レジスタに上書き保存することによって前記デッドロック機構を作動せしめることを特徴とするドア施解錠装置。
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JP14773996A JP3589790B2 (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | ドア施解錠装置 |
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JPH09328940A JPH09328940A (ja) | 1997-12-22 |
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JP14773996A Expired - Fee Related JP3589790B2 (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | ドア施解錠装置 |
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