JP3589329B2 - 構築工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄骨架構による建築物で特に地下部分または傾斜地における建築物の構築工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築構造物の地下部分の合理的な構築方法の1つとして、地下部分の建物を地上から地下方向に構築していく逆打施工法がある。
【0003】
図15〜図20にこの逆打施工法を示すと、図15に示すように、先に杭1および構真柱2を地盤中に施工する。次いで、図16に示すように1階床部分の施工のための掘削を行い、図17に示すように1階床7aを施工する。
【0004】
図18に示すように地下1階施工のための掘削を行い、その底部で図19に示すように地下1階床7bを施工する。さらに、図20に示すようにその下方を地下2階施工のための掘削を行い、図示は省略するが地下2階床を施工する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の逆打施工法では、地上部分から地下方向に上部階から下部階へと地下建物を構築していくため、より深い地下部分の建物を構築するための資材を、既に構築されている地表面近くの建物部分から搬入しなくてはならない。
【0006】
また、地下部分の架構構築の際に、既に構築された地表面建物部分が障害となり、クレーン等が利用できず、作業効率が劣るものとなっていた。
【0007】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、地下階部位をすべて作業性のよい地上で組立て、これをクレーン等の大型揚重装置を使用せずにリフトダウンさせることにより、地下架構作業の効率を向上させることができる構築工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、地中に構真柱を施工し、貫通孔を介して構真柱を貫通させる接合用鋼板で梁鉄骨を接合し、梁鉄骨を接合用鋼板で連続させ、必要に応じて小 梁を組み込み、梁鉄骨の上に床を施工した地下階部位を地上で組立て、掘削にあわせてこの地下階部位をリフトダウンさせ、所定の位置で前記貫通孔での接合用鋼板と構真柱との隙間に楔を下側から打って固定することを要旨とするものである。
【0009】
また、傾斜地における躯体構築工法としては、地中に構真柱を施工し、貫通孔を介して構真柱を貫通させる接合用鋼板で梁鉄骨を接合して躯体全体を地上で組立て、掘削にあわせて各階部位をリフトダウンさせ、所定の位置で前記貫通孔での接合用鋼板と構真柱との隙間に楔を打って固定することを要旨とするものである。
【0010】
請求項1記載の本発明によれば、接合用鋼板を用い、楔で着脱することで柱と梁とを必要に応じて固定・自由にでき、簡便なリフトダウンの施工が可能となる。また、建物の各地下階部位をすべて地上で組立て、リフトダウンできるため、地下躯体の施工と地下部分の掘削作業が明確に分離され、それぞれが独立に連続した作業とすることができる。このようにして通常の逆打工法のような躯体工事と掘削作業が繰り返えされないため、非常に効率的な地下建物構築が行える。
【0011】
請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、リフトダウンするのに、接合用鋼板部分を吊り支して引き下げることで、構真柱に沿って安定した状態で下降させることができる。
【0012】
請求項3記載の本発明によれば、柱が鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造として一体化し、より堅固な架構となる。
【0013】
請求項4記載の本発明によれば、前記請求項1と同様の作用が得られ、傾斜地における躯体作業の効率化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図6は本発明の構築工法の1実施形態を示す各工程の正面図であり、先に、図1に示すように先に杭1および構真柱2を地盤中に施工する点は前記従来例と同じである。
【0015】
図10、図11に示すように地上部分に出ている構真柱2の上部に貫通孔5を介してを介して接合用鋼板6a,6bを貫通させる。図示の例では構真柱2は角鋼管柱の例で説明したが、H形鋼でもよい。そして該接合用鋼板6a,6bは中央に構真柱2が通る矩形の貫通孔5を開けてあり、また、本実施形態では梁鉄骨4の上フランジ4a,下フランジ4bとのボルト止めのためのボルト孔8を周辺部から中央に向けて並べて設けた。図中9は楔である。
【0016】
このような接合用鋼板6a,6bを予め地上部分に出ている構真柱2の根元部に、必要とされる地下階の組数分を積み重ねて載置しておく。そして図11に示すように、まず、下側に位置させる接合用鋼板6aに貫通孔5を介して構真柱2を貫通させ、この接合用鋼板6aの貫通孔5と構真柱2との隙間に楔9を下側から打って接合用鋼板6aを鍔状態に構真柱2に固定する。
【0017】
次いで、この下側の接合用鋼板6aの上に梁鉄骨4の端を載置する。このようにすれば、梁鉄骨4を接合用鋼板6aの上に仮置きできる。さらに上側に位置させる接合用鋼板6bをこれに設けた貫通孔5を介して構真柱2を貫通させ、この接合用鋼板6bの貫通孔5と構真柱2との隙間に楔9を下側から打って接合用鋼板6bを鍔状態に構真柱2に固定する。このようにすれば、楔9で固定する上下の接合用鋼板6a,6bで構真柱2端を挟み込むものとなり、梁鉄骨4の上フランジ4a,下フランジ4bを高力ボルトにより締結する。なお、このボルト締結の代わりに溶接接合することも考えられる。
【0018】
さらに、図8に示すように梁鉄骨4を接合用鋼板6a,6bで連続させ、また、必要に応じて小梁を組み込んだ梁鉄骨4の上に床10を施工して地下2階の部位11aを地上で組立てる。この床10にはデッキプレートによるコンクリートスラブ等が適する。
【0019】
この地下2階の床11aの上に図3に示すように地下1階の部位11bを施工し、さらに図4に示すように1階の部位11cを施工し、また、地下1階部分の掘削を行う。
【0020】
さらに図5、図6に示すように地下2階部分、地下3階部分を掘削するが、このような掘削に合わせて地下2階の部位11a、地下1階の部位11b、1階の部位11cをリフトダウンする。図中16はワイヤー等の吊具である。
【0021】
かかるリフトダウンは楔9を外し、各地下2階の部位11a、地下1階の部位11b、1階の部位11cを構真柱2に沿って下降させ、所定の高さで前記貫通孔5での接合用鋼板6a,6bと構真柱2との隙間に再度楔9を下側から打って固定する。この下降は図7、図9にも示すように接合用鋼板6bの上面部分にフック12を設け、上層梁鉄骨下端に設けたウインチ等の小型揚重装置で吊り支することにより行う。
【0022】
なお、図12に示すように接合用鋼板6a,6bには柱鉄筋13の挿入用の貫通孔14を設けておき、図13、図14に示すようにこの貫通孔14を介して構真柱2の周囲に柱鉄筋13を配設し、さらにあばら筋としての補強筋15を配設し、型枠を組み、コンクリートを打設して柱を鉄骨鉄筋コンクリート構造とする。
【0023】
本実施形態の場合、前記貫通孔14を開けるスペースを接合用鋼板6a,6bに確保すべく、この接合用鋼板6a,6bの形状を図示のように多少変更した。また、構真柱2はH形鋼の例を示した。
【0024】
このようにすれば、柱が鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造として一体化し、より堅固な架構となる。
【0025】
図21〜図24は他の実施形態として傾斜地における構築例を示すものである。
図中17は傾斜地、18は作業床であるが、前記図1〜図6の第1実施形態と同じく先に杭1および構真柱2を地盤中に施工し、作業床18を構築する。
【0026】
貫通孔5を介して構真柱2を貫通させる接合用鋼板6,6bで梁鉄骨4を接合して躯体全体を地上で組立てる。
【0027】
図23に示すように掘削にあわせてこの各階部位をリフトダウンさせ、所定の位置で前記貫通孔5での接合用鋼板6a,6bと構真柱2との隙間に楔9を打って固定する。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の構築工法は、地下階部位をすべて作業性のよい地上で組立て、これをクレーン等の(大型)揚重装置を利用してリフトダウンさせることにより、地下架構作業の効率を向上させることができるものである。
【0029】
同様に傾斜地における躯体作業の効率化を図ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構築工法の1実施形態を示す第1工程の縦断正面図である。
【図2】本発明の構築工法の1実施形態を示す第2工程の縦断正面図である。
【図3】本発明の構築工法の1実施形態を示す第3工程の縦断正面図である。
【図4】本発明の構築工法の1実施形態を示す第4工程の縦断正面図である。
【図5】本発明の構築工法の1実施形態を示す第5工程の縦断正面図である。
【図6】本発明の構築工法の1実施形態を示す第6工程の縦断正面図である。
【図7】本発明の構築工法の1実施形態を示すリフトダウン前の要部の平面図である。
【図8】本発明の構築工法の1実施形態を示すリフトダウン後の要部の縦断側面図である。
【図9】本発明の構築工法の1実施形態を示すリフトダウン後の要部の平面図である。
【図10】本発明の構築工法での部材相互の結合を示す斜視図である。
【図11】本発明の構築工法での部材相互の結合の手順を示す斜視図である。
【図12】柱をSRC構造とする場合の配筋中の平面図である。
【図13】柱をSRC構造とする場合の配筋中の側面図である。
【図14】柱をSRC構造とする場合の配筋後の側面図である。
【図15】従来例を示す第1工程の縦断正面図である。
【図16】従来例を示す第2工程の縦断正面図である。
【図17】従来例を示す第3工程の縦断正面図である。
【図18】従来例を示す第4工程の縦断正面図である。
【図19】従来例を示す第5工程の縦断正面図である。
【図20】従来例を示す第5工程の縦断正面図である。
【図21】本発明の構築工法の他の実施形態を示す第1工程の縦断正面図である。
【図22】本発明の構築工法の他の実施形態を示す第2工程の縦断正面図である。
【図23】本発明の構築工法の他の実施形態を示す第3工程の縦断正面図である。
【図24】本発明の構築工法の他の実施形態を示す第4工程の縦断正面図である。
【符号の説明】
1…杭 2…構真柱
4…梁鉄骨
4a…上フランジ 4b…下フランジ
5…貫通孔 6a,6b…接合用鋼板
7a…1階床 7b…地下1階床
8…ボルト孔 9…楔
10…床 11a…地下2階の部位
11b…地下1階の部位 11c…1階の部位
12…フック 13…柱鉄筋
14…貫通孔 15…補強筋
16…吊具 17…傾斜地
18…作業床

Claims (4)

  1. 地中に構真柱を施工し、貫通孔を介して構真柱を貫通させる接合用鋼板で梁鉄骨を接合し、梁鉄骨を接合用鋼板で連続させ、必要に応じて小梁を組み込み、梁鉄骨の上に床を施工した地下階部位を地上で組立て、掘削にあわせてこの地下階部位をリフトダウンさせ、所定の位置で前記貫通孔での接合用鋼板と構真柱との隙間に楔を下側から打って固定することを特徴とした構築工法。
  2. 地下階部位の下降は接合用鋼板部分にフックを設け、吊り降ろす請求項1記載の構築工法。
  3. 接合用鋼板には柱鉄筋挿入用の貫通孔を設け、この貫通孔を介して構真柱周囲に柱鉄筋を配設し、コンクリートを打設して柱を鉄骨鉄筋コンクリート構造とする請求項1または請求項2記載の構築工法。
  4. 傾斜地における躯体構築工法として、地中に構真柱を施工し、貫通孔を介して構真柱を貫通させる接合用鋼板で梁鉄骨を接合して躯体全体を地上で組立て、掘削にあわせて各階部位をリフトダウンさせ、所定の位置で前記貫通孔での接合用鋼板と構真柱との隙間に楔を打って固定することを特徴とした構築工法。
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