JP3588785B2 - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用盗難防止装置に係わり、特にコード入力部に入力された入力コードとこの入力コードの入力側に予め設定された設定コードとを照合し、入力コードと設定コードとが一致した場合にエンジン動作を許容する車両用盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、諸外国において、車両の盗難が頻繁に発生するようになった。このため、従来より、この盗難を防止するための盗難防止装置が数多く提案され、車両に搭載されている。このような盗難防止装置に類するシステムとしては、例えば、特開平2−279429号公報に開示されているように、符号化された重要な機能イネーブル信号をエンジン制御コントローラ(EGIユニット)へ送信するために許可されたユーザーにより操作可能であるが、許可されないユーザによる機能イネーブル信号の送信を不可能とする信号装置(イモビユニット)を具備するセキュリティシステムが提案されている。このシステムは、例えば、強盗が車両の室内に侵入し、イグニッションスイッチをオンしても、エンジン始動できないようにする装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように構成された従来例、例えば、特開平2−279429号公報に開示されたものは、複製されたキーによる盗難やスタータモータ等の電気系統の直結による盗難等の一般的な車両の盗難は防止できるが、以下のようなEGIコネクタ部分へ集約されている燃料系・点火系の制御ラインを利用した盗難には何ら対処することができない。
即ち、イモビユニットからの許可信号或いは禁止信号を受ける機能がない旧型車両のEGIユニットを持って来て、この旧型車両のEGIユニットを、EGIユニットとエンジンとを接続するハーネスのコネクタの部分で、搭載されているEGIユニットと交換することにより、容易にエンジンを始動させることが想定される。
【0004】
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、コード入力部に入力された入力コードとこの入力コードの入力側に予め設定された設定コードとを照合し、入力コードと設定コードとが一致した場合にエンジン動作を許容する車両用盗難防止装置を搭載した車両の盗難防止を確実に行うことができる車両用盗難防止装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、高機能故障診断を行うことにより質の高いサービスを行うことができる車両用盗難防止装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記の目的を達成するために、本発明の車両用盗難防止装置は、入力された入力コードと予め設定された設定コードとを照合し、入力コードと設定コードとが一致した場合にエンジン動作を許容する車両用盗難防止装置において、イモビユニットから通信ラインを介してコネクタ部によりエンジン制御部が接続され、このコネクタ部を覆うように設けられたカバー部材と、故障診断用テスターを接続することによりエンジン制御部と故障診断用テスターとの間で双方向通信が可能となるように通信ラインから取り出すように設けられたテスター端子と、入力コードと設定コードとの照合後で且つ故障診断用テスターによる故障診断前に、故障診断用テスターからの送信によりイモビユニットの応答を禁止させる禁止手段と、を有することを特徴としている。
【0006】
このように構成された本発明において、入力された入力コードと予め設定された設定コードとが照合され、入力コードと設定コードとが一致した場合にエンジン動作を許容される。また、カバー部材により、イモビユニットから通信ラインを介してエンジン制御部を接続するコネクタ部を覆うようにしているため、エンジン制御部の交換が容易に行われることが防止される。また、エンジン制御部と故障診断用テスターとの間で双方向通信が可能となるように通信ラインから取り出すようにテスター端子が設けられているため、高機能な故障診断が可能となると共にカバー部材を設けた弊害を防止している。さらに、禁止手段により、入力コードと設定コードとの照合後で且つ故障診断用テスターによる故障診断前に、故障診断用テスターからの送信によりイモビユニットの応答を禁止させるようにしているので、イモビユニットの影響を受けることなく高機能故障診断を行うことが出来る。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について添付図面を参照して説明するが、この前に本発明がなされた背景をもう一度簡単に説明する。
車両の盗難を防止するため最近イモビライザユニット(以下、イモビユニットと呼ぶ)と呼ばれるシステムが開発されてきている。イモビユニットとは、例えば、強盗が車両室内に侵入し、イグニッションスイッチをオンしても、エンジンを始動出来ないようにする装置である。その原理は、イグニッションキーに発信機を取り付けておき、この発信機から車両のイモビユニットにIDコードを送り、このIDコードが、車両の正しいキーのものと一致した場合に、初めてエンジンが始動できるようにしたものである。具体的には、イモビとエンジンの間には、エンジンの動作を制御するEGIユニットが設けられており、イモビユニットは、キーとのIDの一致が確認された場合のみEGIユニットにエンジンの始動を許可する信号を送る。また、キーとIDが一致しなかった場合には、エンジンの始動を禁止する信号を送る。従って、強盗が正しいキーと同形状のキーを用意したとしても、ID信号が送信されないため、またはIDコードが送信されても予め設定されたIDと一致しないため、イモビユニットはエンジンの始動を禁止する信号を出力し、エンジンの始動をすることができない。
【0009】
しかしながら、ある車種についてモデルチェンジ等により新たにイモビユニットを採用した場合などには、同じ車種でもイモビユニットを搭載していない旧型の車両と、イモビユニットを搭載した新型の車両が共存することになる。その場合、モデルチェンジが行われたといっても、車両全体も設計を全く変更するわけではなく、部品の共通化等によるコストダウン等の目的もあって、EGIユニットとエンジンとを接続するコネクタのピン配置やコネクタ形状等は旧型モデルのものを踏襲する場合が多い。そのため、新型の車両のEGIユニットを取り外して旧型の車両のものと交換するといったことが容易に行われてしまう。また、旧型と新型ユニットの共通性が高いため、旧型ベースに比較的容易に盗難用ユニットを製作される恐れがある。これらの場合、旧型車両のEGIユニットは、イモビユニットからの許可信号或いは禁止信号を受け取る機能が無いため、所定のトリガー信号が与えられれば、エンジンを始動させてしまう。特に、最近では車両の盗難が組織的に行われる傾向が強くなってきているため、旧型の車両からEGIユニットを取り外してきて、新型の車両のEGIユニットと短時間のうちに交換してしまい、エンジンを始動するということは難しいことではない。
【0010】
従って、以下の実施例では、このようなことを想定した車両用盗難防止装置について説明する。
図1は、本発明の一実施例による車両用盗難防止装置の全体構成を示すブロック図である。
図1において、車両のエンジン10には、エンジンの全体動作を制御するためのEGIユニット12がコネクタ14を介して接続されている。また、このEGIユニット12にはイモビユニット16がコネクタ18を介して通信ライン(ワイヤハーネス)20を介して接続されている。さらに、イモビユニット16には、キー20から車両側のキーシリンダ22内のコイル24を介してIDコードが入力される。キーシリンダ22とイモビユニット16との間には、IDコードを増幅するためのプリアンプ26が接続されている。イモビユニット16には、インジケータ17が接続され、キー20から送信されるIDコードにより、点滅、消灯を制御する。また、これらのコネクタ14,18は、近接して設けられたカバー28(破線で示す)により覆われている。
【0011】
また、鎖線で示される30は、故障診断用テスターであり、この故障診断用テスター30は、サービスセンター等に備えられている。また、コスト削減の目的から、EGIユニット12とイモビユニット16とを接続する通信ライン20からテスター端子32が取り出され、このテスター端子32は、エンジンルーム内又は車室内に設けられている。故障診断を行う際、上記故障診断用テスター30がこのテスター端子32を介してEGIユニット12と接続され、故障診断用テスター30とEGIユニット12との双方向通信が可能となる。
このように構成された車両用盗難防止装置の動作を説明する。先ず、キーシリンダ22にキー20が差し込まれると、キー20とシリンダ22との電磁結合によりキー20に設定されているIDコードがキーシリンダ22内のコイル24を介してイモビユニット16に伝達される。イモビユニット16は、キー20から伝達されたIDと予めイモビユニット16内に設定されているIDとを照合し、IDが一致した場合には、EGIユニット12にエンジンの始動を許可する信号を送る。また、IDが一致しなかった場合には、EGIユニット12にエンジンの始動を禁止する信号を送る。このようにして、EGIユニット12は、IDコードに基づいてエンジン10を始動させるか否かの第1の判定を行う。
【0012】
一方、EGIユニット12には、イモビユニット16に設定されているCW(コードワード)も送られ、EGIユニット12は、このCWと予めEGIユニット12内に設定されているCWとを照合する。このようにして、EGIユニット12は、CWに基づいてエンジン10を始動させるか否かの第2の判定を行う。そして、EGIユニット12は、第1の判定結果と第2の判定結果でともにIDまたはCWが一致した場合のみ、エンジン10を始動させる。即ち、本実施例においては、キー20とイモビユニット16とが対応しているか否かをチェックする第1の判定と、イモビユニット16とEGIユニット120とが対応しているか否かをチェックする第2の判定の二重のチェックが行われている。
なお、上記の第1の判定と第2の判定において、EGIユニット12にIDに基づくエンジン始動許可信号も禁止信号も入力されない場合、あるいはイモビユニット16からCW信号が入力されない場合は、EGIユニット12は、エンジン10をしない状態にロックする。
【0013】
次に図2により、上記のような二重チェックを行う理由を説明する。EGIユニット12と車両とは種々の組み合わせが考えられるが、ここでは、代表的な場合を説明する。
図2(a)に示すように、イモビ機能を有する車両(イモビユニット16を搭載している車両)に、その車両に対応したEGIユニット12が接続されている場合である。この場合には、強盗が本来のキーと同じ形状のキーを持ってきた場合(ただしIDは異なる)でも、本来のイモビ機能により、キーのIDがイモビユニット16のIDと一致しないため、エンジン10を始動させることができない。また、コネクタ18をはずして、EGIユニット12とイモビユニット16を切り離した場合には、EGIユニット12にはイモビユニット16からのCW信号が入力されなくなるため、EGIユニット12は自動的にロック状態となり、外部からトリガー等を加えてもエンジン10を始動させることが出来ない。
【0014】
次に、図2(b)に示すように、イモビ機能を有する車両に、イモビ機能を持たない旧型車両のEGIユニット12a(若しくは旧型ベースに改良を施したものでもよい)を接続した場合である。この場合には、イモビ機能を持たないEGIユニット12aは、イモビユニット16とは全く無関係に動作するため、外部から所定のトリガー信号を加えるとエンジン10が始動してしまう。この場合を想定して、本実施例では上述したようにカバー28を設けている。このカバー28については、後に詳述する。
次に、上記図2(b)の場合の対策として、車両のEGIユニットを他のものと容易に交換出来ないようにする構成について説明する。
【0015】
図3に示すように、車両のインストルメントパネルのほぼ中央部には、インパネセンタメンバー42が一体的に形成されている。インパネセンタメンバー42は、車体の上下方向に延びる一対の垂直部42a,42bと、これらの垂直部42a,42bを橋渡しする水平部42cとから構成されている。EGIユニット12は、インパネセンタメンバー42の水平部42cの前面にボルト44により固定される。EGIユニット12には、外部入力接続部としての雌側コネクタ14a,14b,18aが形成されており、この雌側コネクタ14a,14b,18aに車体側に配設されたワイヤハーネス46(通信ライン20を含む)が、雄側コネクタ14c,14d,18bを介して接続される。雌側コネクタ14a,14bと雄側コネクタ14c,14dは、図1におけるコネクタ14に対応し、EGIユニット12とエンジン10とを接続している。また、雄側コネクタ18aと雄側コネクタ18bは、図1におけるコネクタ18に対応し、EGIユニット12とイモビユニット16とを接続している。なお、イモビユニット16は、車体の容易に手の届かない所定の位置に設置されている。
【0016】
また、ワイヤハーネス46は、上述して通信ライン20としも機能するものであり、このワイヤハーネス46の所定の部分から、ワイヤーハーネス47を介してテスター端子32が取り出されている。このテスター端子32は、上述したように、故障診断を行う際、作業が行い易いように、エンジンルーム内又は車室内に設けられている。
【0017】
一方、インパネセンタメンバー42の水平部44cの上方には、車体側から延びるカバー取り付けブラケット48が設けられており、このブラケット48の背面には、カバー取り付けナット50が溶接等により固定されている。ブラケット48には、ワイヤーハーネス46の雄側コネクタ14c,14d,18bがEGIユニット12から容易に取り外せないようにするためにEGIユニット12を覆うカバー28がボルト54により固定される。カバー28には、ブラケット48に対する取付部28aとインパネセンタメンバー42の垂直部42a,42bに対する取付部28b,28cとが一体的に形成されている。取付部28b,28cは、垂直部42a,42bに対してボルト56に固定される。また、カバー28の下端部28dは、シャープエッジになっているとワイヤハーネス46を傷つける恐れがあるため、外側に曲げられてフランジ部28eを構成している。このフランジ部28eは、カバー28を補強する役目も果たしている。
【0018】
図4は、図3の取付構造を側面から見た図である。図4に示すように、上記EGIユニット12は、インストルメントパネルの車室側に配置されたオーディオユニット62や灰皿64等よりも車体前方側に位置しており、まずオーディオユニット62や灰皿64等を取り外さなければ手に届かない位置に配置されている。EGIユニット12は、既に図3により説明したように、インパネセンタメンバー42に取り付けられており、このEGIユニット12には、エンジン12及びオモビユニット16との信号のやり取りを行うワイヤーハーネス46が、雌側コネクタ14a,14b,18aと雄側コネクタ14c,14d,18bを介して接続されている。そして、雄側コネクタ14c,14d,18bがEGIユニット12に接続されている部分の周囲は、カバー28によって覆われている。また、ワイヤーハーネス46は、フレキシブルなものであるため、カバー28の下端部28dに接触する可能性がある。このときワイヤーハーネス46がカバー28の下端部28dで傷つけられて断線等がおきないように、カバー28の下端部28dは外側に曲げられて丸みが付けられている。なお、図3及び図4に示すカガー28は、コネクタの部分のみを覆うように構成されているが、ワイヤーハーネス46を含めて全体を覆うようにしてもよい。
【0019】
ここで、カバー28を車体側に取り付けるためのボルド54,56は、共通の構造であり、図示しないが、車体側のナットにねじ込まれる雄ネジ部と、この雄ネジ部の端部に取り付けられた頭部と、この頭部にくびれ形状の切断部を介して接続された工具係合部とから構成されている。このように構成されたボルト54,56は、頭部が工具により回転され所定の締め付けトルクまで締め付けられると、切断部が頭部から切断される。これにより、カバー28の外部には、ボルド54,56の頭部のみが残り、ボルド54,56を容易に緩めることができないようになっている。このようにして、ボルド54,56でカバー28を取り付けた後は、ボルド54,56は容易に取り外すことが出来ず、EGIユニット12を交換されてしまうことが防止される。
【0020】
次に、故障診断用テスター30により、故障診断を行う場合の動作を説明する。
先ず、故障診断の前提となるEGIユニット12について説明する。EGIユニット12は、バックアップRAM(図示せず)を備えており、このバックアップRAMは、センサ類やバルブ類等の過去の故障の有無を示す故障コードを記憶している。バックアップRAMは、常時バッテリー電源と接続され、また、バッテリー電源がオフされた場合でも、所定期間は記憶保持可能となっている。
【0021】
従来は、このコネクタ14,18を介して外部からバックアップRAM内に記憶されている故障コードをチェックすることにより故障診断を行っていた。このように、従来の故障診断は、一方向の通信であり、故障診断の自由度のサービス性が低い(後述するような、任意にアクチュエータのバルブを動作させるような診断はできなかった。しかしながらこのような故障診断であっても、上述したようにコネクタ14,18がカバー28により覆われているため、故障コードのチェックが不可能となる。そのため、本実施例においては、EGIユニット12とイモビユニット16とを接続する通信ライン20からテスター端子32を取り出すようにしている。この結果、カバー28を設けた弊害が無くなり、テスター端子32を用いることにより、従来と同様に容易に故障コードの確認等を行うことができる。
【0022】
さらに本実施例では、故障診断を高機能化するために、テスター端子32を介して故障診断用テスター30とEGIユニット12を双方向通信可能なようにしている。具体的に言えば、故障診断用テスター30から診断用の制御信号をテスター端子32を介してEGIユニット12に入力することにより、この制御信号に基づいてEGIユニット12がエンジン側の故障診断を必要としているセンサ類やアクチュエータのバルブ類を任意に駆動させることができる。その後、この結果をEGIユニット12から故障診断用テスター30が受け取ることにより、高機能故障診断を行うことが出来る。センサ類としては、Oセンサ、水温センサ、クランク角センサ等であり、アクチュエータのバルブ類としては、ISCバルブ、EGRバルブ等である。ここで、故障診断用テスター30は、盗難防止の観点から、エンジンを直接回転させるような診断は行えないようにしている。
【0023】
また、本実施例では、上述した故障診断を開始する前に、図5に示す処理を行う。即ち、図5において、ステップS1では、イモビユニットが通信完了したか否かを判定する。これは、上述した第1の判定と第2の判定が終了したか否かを意味し、具体的には、EGIユニット12がイモビユニット16へ送信するコマンドを受信することにより通信終了を確認するか、若しくは、イモビユニット16のインジケータ17が消灯することを確認する。
イモビユニットの通信終了が確認された場合には、ステップS2にて、故障診断用テスター30がイモビ停止コマンドをイモビユニット16に送信する。その後、ステップS3に移行して、故障診断用テスター30が故障診断の通信をEGIユニット12に対して開始する。ここで、ステップS1において、イモビユニット16のインジケータ17が消灯することを確認した場合には、ステップS3を手動で行う必要がある。このようにして、上述した故障診断が開始される。
次に本発明の他の実施例を図6により説明する。上記の実施例は、テスター端子32がEGIユニット12とイモビユニット16とを接続する通信ライン20から取り出されていた。この実施例においては、テスター端子66が直接EGIユニット12から引き出された通信ライン(ワイヤーハーネス)68に取り付けられている。
【0024】
このように構成することにより、高機能故障診断の通信ライン68は、イモビユニット16の影響を受けることがない。そのため、図5に示した故障診断開始前の処理が不要となる。また、IDやCWの照合のための通信仕様(例えば、ISO方式)と高機能故障診断のための通信仕様(例えば、PWM方式)特にハード部分が大きくなると、通信ラインを分けなければならないが、この場合、容易に対応することができる。
【0025】
以上説明した本発明の実施例では、イモビユニット及びEGIユニットにより、IDとCWとを照合し、これらが一致した場合のみエンジンが始動できるようにした盗難防止装置を対象としているが、本発明はこのようなタイプのものに限定されず、以下のようなものでもよい。
即ち、キーをキーシリンダに差し込みイグニッションスイッチを回転させると先ずエンジンが始動し、その後に上述したように、イモビユニット及びEGIユニットにより、IDとCWとを照合し、これらが一致した場合のみエンジンの作動を継続し、一致しなかった場合には、強制的にエンジンの作動を停止させるようにしたものにも、本発明が適用できる。このようなタイプの盗難防止装置は、同出願人が平成6年12月28日付けで出願した特開平6−327423号の明細書に示されている。具体的には、この出願明細書の図1乃至図7に対応する説明である〔0008〕乃至〔0016〕に記載された部分である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用盗難防止装置によれば、コード入力部に入力された入力コードとこの入力コードの入力側に予め設定された設定コードとを照合し、入力コードと設定コードとが一致した場合にエンジン動作を許容する車両用盗難防止装置を搭載した車両の盗難防止を確実に行うことができる。また、高機能故障診断を行うことにより質の高いサービスを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による車両用盗難防止装置の全体構成を示すブロック図
【図2】EGIユニットと車両との組み合わせの例(a)及び(b)を示す図
【図3】本発明の車両用盗難防止装置に設けられたカバー及びその近傍の組立構造を示す分解組立斜視図
【図4】図3の組立構造を示す側面図
【図5】本発明の実施例による故障診断前の処理を示すフロチャート
【図6】本発明の他の実施例を示す部分ブロック図
【符号の説明】
10 エンジン
12 EGIユニット
14 コネクタ
16 イモビユニット
18 コネクタ
20 キー
22 キーシリンダ
24 コイル
28 カバー
30 故障診断用テスター
32 テスター端子
46 ワイヤーハーネス
66 テスター端子
68 ワイヤーハーネス

Claims (1)

  1. 入力された入力コードと予め設定された設定コードとを照合し、入力コードと設定コードとが一致した場合にエンジン動作を許容する車両用盗難防止装置において、
    イモビユニットから通信ラインを介してコネクタ部によりエンジン制御部が接続され、このコネクタ部を覆うように設けられたカバー部材と、
    故障診断用テスターを接続することにより上記エンジン制御部と故障診断用テスターとの間で双方向通信が可能となるように上記通信ラインから取り出すように設けられたテスター端子と、
    上記入力コードと設定コードとの照合後で且つ上記故障診断用テスターによる故障診断前に、上記故障診断用テスターからの送信により上記イモビユニットの応答を禁止させる禁止手段と
    を有することを特徴とする車両用盗難防止装置。
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