JP3588769B2 - 窓辺のつる草支持ネット - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はサッシ戸枠又はサッシ窓戸枠面から突出させたプランター支持枠板に固着して立設させた例えばアイビー等のつる草支持ネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハウジングでは通常ベランダ又はフェンス等で生茂ったつる草がさらに窓周辺まで蔓先を伸ばしている様子を見掛けることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
私事で大変恐縮であるが、街路等を散歩しているとよく建物外壁面に沿って蔦とかしだ類のつる草が生茂っている光景をみかけることがあるが、その建物の外壁面や窓との関係からか何となく安らいだ情緒を醸し出していて、私はそういう建物に出会えることを散歩の中で楽しみの一つにしているのだが。たいていは年数を経た建物で建物の下側から上方向にむかって伸びてきたつる草が建物を親密なイメージとして語り掛けてくれるのも蔦やシダ類のつる草には人工的なものまで調和してしまう素直な自然の優しさ、美しさが宿るからなのでありましょうか。しかしながら、 一方においてそのような蔦とかシダ類のつる草が建物に生茂ることは建物のためにはあまり望ましいことではないという話しをよく聞きますが、おそらく日本のような木造家屋では生茂って重なり合った葉が湿気を含んで外壁面の乾燥を疎外し建物が下方部から傷み朽ちやすくなってしまうからでありましょう。せっかく私の好きな風景が建物には良くないということになりますと誠に残念で惜しくてなりません。
つる草のもつあの優雅さ、格調のある美しさは、まさに音楽にたとえればバッハの平均律でも聞くような味わい深い思いをさり気なく与えてくれる植物のように思えてなりません。新しいデザインの建物に対し、この生茂ったつる草の葉の伝統的又は古典的な趣あるイメージを生かし、何か新たなニーズを喚起する暮らしのアイテムを案出し、ハウジングに活かせるならば、私や他の人々にとりましても確かな喜びとなるにちがいない。。そこで要するにつる草は直接建物外壁面にはからませないようにして且つ建物との関係で窓とか外壁面との調和を重視し、そのコントラストで彩って行けば、部分的ではあるがある程度、望みに近いイメージ景観や必要な機能をも具現化創設が可能ではないかというアイデアを提案します。
【0004】
【課題を解決するための手段】
サッシガラス戸枠2面から突出させて固着させたプランター支持枠板4の左右両辺に列設したパイプフレーム足軸着凹部5に、ネット11部材を張設又は固着して形成させたパイプフレーム6の足嵌合軸着部9を締着して立設固定させてなる窓辺のつる草支持ネットであるが、これは当然前記サッシガラス戸枠2面から突出するプランター支持枠板4に立設させるものではあるが、一方サッシ鎧戸12又は戸袋13の外側に新たに敷居レール14を創設し、今度はガラスの入っていない戸枠面から突出するプランター支持枠板に対して立設させたものをこの敷居レール14に嵌合させて鎧戸12又は戸袋13外側でいつでもスライド移動が可能となるようにした窓辺のつる草支持ネットにより構成される。
【0005】
【作用】
即ちネット面状のパイプフレームをプランター支持枠板両側面に締着して立設してあるのでプランターに植設したシダ類つる葉がネット面に巻き付いてパイプフレームへ這い上がりシダ類葉密生による面状の形成が可能となる。夏期等における強い直射光線を遮ることも可能となったり、集合住宅環境における目隠しフェンス枠としての活用も可能となる。 また鎧戸あるいは戸袋の外側レールで必要最適な位置にいつでも自在にスライド移動が可能となる。
【0006】
【実施例】
本発明を図示に基づいて説明する。
図1はサッシガラス戸枠2の左右垂直面に高さを一致させ固着したプランター支持腕木3を収納折り畳んだ様子を示すもので花のシーズンオフとか不要な場合このように収納しておく。
【0007】
この場合図示はないが、プランター支持腕木3はサッシガラス戸枠2面と同一面のコンシールド設計で折り畳み収納するようにする。
【0008】
図2は図3のプランター支持枠板4を載置させるために図1のプランター支持腕木3を水平状に倒してサッシガラス戸枠2面から突出させた様子を示す斜視図である。
【0009】
図3は図2のプランター支持腕木3にプランター支持枠板4を嵌着させた様子を示す斜視図である。プランター支持腕木3の両側面にはパイプフレーム足軸着凹部5が列設させてあるが、これは図4に示すパイプフレーム足嵌合軸着部9の位置を内外側へと好みに合わせて移動して立設固定ができるようにするため例えば3個程、列設させてある。
【0010】
図4はパイプフレーム6及び軸着ボルト7を示した斜視図であるが図3に示すプランター支持腕木3の両側面に列設してあるパイプフレーム足軸着凹部5に対し嵌合させ、例えば垂直にパイプフレーム6を立設させたりその他好みの角度での立設が可能となるよう軸着し且つ軸着ボルト7の締付けグリップ部8で固く締着させる。
【0011】
図5は図4の締付けグリップ部8で固く締着させたパイプフレーム6を示した斜視図である。この場合、パイプフレーム6の高さ形状は自由であり、例えば比較的低めの半円形にしたり、あるいはパイプフレーム6の両側に袖状のフレームを蝶着し、内外側へ折り曲げるように設定するのも面白い。
【0012】
図6は図5のパイプフレーム6に例えばネット11部材等を張設させた様子を示す斜視図である。ネットは雨や湿気でも劣化しにくい素材、例えばアルミ材とかビニール針金材又は樹脂系で細めのメッシュ材にする。またパイプフレーム6は例えばフレーム中間フック10等の支持具でさらに固定強化すると風圧にも強い効果を得る。
このように環境の整ったところでプランターに例えばアイビーのようなツタ、シダ類の比較的小さめの葉に育ってゆくつる草を植え、プランター支持枠板4内に嵌合させて載置するとシダ類のつる草は上方のネット11に沿って絡み付き面状に生い茂って夏は涼しげ、晩秋には紅葉したり窓辺に豊な雰囲気を醸し出すようになる。特に夏では直射陽光を遮り部屋内のエアコンの効率のよい冷房効果が期待できる。また、住宅の集合地域では対向する窓の目隠し効果となる。さらにプランターにはブドウ等も植えて蔓の発育を楽しむことも可能である。当然他のプランターには季節の花、例えばバラとかサフィニア、ペチュニアのように枝垂れ咲く花を植えてつる草とのコントラストを楽しむことが可能である。また冬にはガラス面部屋側にはシクラメンとかセントポーリア、ゼラニュウム等そして外側にはパンジー等を可愛らしく彩ることも可能である。
【0013】
図7はサッシ鎧戸12又は戸袋13の外側に敷居レール14を創設し、ガラス面無し戸枠15を上下嵌合して、スライド移動が自在となるようにした斜視図である。例えば夏なら強い陽射しを避けて日陰をつくったり曇り日で外からの光をとりいれたい時は戸袋13の外側へ移動させてしまうとか、その他TPO的な目的効果を得ることが可能となる。
また、当然このガラス面無し戸枠15内側面に他のプランター支持枠板を渡設させて急勾配の雛段状に設定し例えば日陰で咲くインパチェンスなんか植えたり、その他観葉植物やミニ盆栽等を載置しても良い。
【0014】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、窓ガラス外側に例えばネット等を張設してシダ類等のつる草が面状に生い茂るようにすることにより、、夏季の強い陽光を遮り、涼しい日陰部をつくったり、また冬季には暖かい陽射しや外からの光を部屋内に取り入れるために戸袋外側へガラス面無し戸枠をスライド移動させたり、あるいはTPO的に必要な位置へ移動が簡便に可能となったり、何よりもハウジングの外観のポイントでもある窓辺を草花で優雅に彩り、ガーディニングと融和しやすい環境が創出される等の顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プランター支持腕木が装着してあるサッシ窓枠の全容を現した斜視図。
【図2】図1のプランター支持腕木を水平に倒した様子をあらわす斜視図。
【図3】図2のプランター支持腕木にプランター支持枠板を固着させた様子をあらわす斜視図。
【図4】パイプフレームの全容とその締着具をあらわした斜視図。
【図5】図3のプランター支持枠板側面に図4のパイプフレームを締着させた状態をあらわす斜視図。
【図6】図5のパイプフレームに例えばネットを張設させた状態をあらわした斜視図。
【図7】サッシ窓鎧戸及びその戸袋の外側に敷居レールを創設し、パイプフレームを立設させてあるプランター支持枠板を固着しながらガラス面無し戸枠が自在なスライド移動を可能とした状態をあらわす斜視図。
【符号の説明】
1サッシ窓枠
2サッシガラス戸枠
3プランター支持腕木
4プランター支持枠板
5パイプフレーム足軸着凹部
6パイプフレーム
7軸着ボルト
8締付けグリップ部
9パイプフレーム足嵌合軸着部
10フレーム中間固定フック
11ネット
12鎧戸
13戸袋
14戸袋又は鎧戸外側敷居レール
15ガラス面無し戸枠

Claims (2)

  1. サッシガラス戸枠2面から突出させて固着させたプランター支持枠板4の左右両辺に列設したパイプフレーム足軸着凹部5に、ネット11部材を張設又は固着し形成させたパイプフレーム6の足嵌合軸着部9を締着して立設固定させたことを特徴とする窓辺のつる草支持ネット。
  2. 前記、つる草支持ネットを立設させたガラス面無しサッシ戸枠15を、鎧戸12又は戸袋13の外側に設けた敷居レール14に上下嵌合させた請求項1の窓辺のつる草支持ネット。
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