JP3587737B2 - 補強板組付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はシールド掘進機の後部に付設されて、長手方向の断面が円弧状の板状構造体から成る壁面補強板を坑道壁面に沿って順次組み付けるようにした補強板組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シールド掘進機で開削した坑道の壁面を補強するために、セグメントと称せられる、コンクリート等で形成された長手方向の断面が円弧状の壁面補強板が坑道の壁面に沿って組み付けられる。坑道壁面を一周して組み付けられた壁面補強板によって坑道壁面が補強され、その形状が安定して保持されると共に、シールド掘進機が推進する際のシールドジャッキの反力を取るための足掛かりとして使用される。この壁面補強板の坑道壁面への組付けはシールド掘進機本体の後部に付設された補強板組付装置によって行われる。
【0003】
一般に、壁面補強板にはその中央部の重心位置近傍に引掛孔を有する金属製の把持ピンが固設されていて、壁面補強板を坑道壁面に組み付ける際には、補強板組付装置の補強板把持部に穿設された貫通孔と、壁面補強板の把持ピンに穿設された引掛孔とに着脱ピンを差し込んで係止させる。そして、補強板把持部を径方向に移動させる押付ジャッキを収縮させて壁面補強板を持ち上げ、補強板把持部を支持する回動輪を旋回させて壁面補強板を所望の組付け位置へ周回移動させて位置決めする。
【0004】
次に、摺動ジャッキを伸長させて補強板把持部に把持された壁面補強板を1組付周期前に組み付けられた壁面補強板に当接させると共に、周回位置を微調整して前回組み付けられた壁面補強板に隣接させる。そして、新設の壁面補強板と周方向に隣接する壁面補強板との接触部にそれぞれ設けられた継手部に穿設された連結孔にボルトを差し込んで螺子止めし、さらに、新設の壁面補強板と掘進方向に隣接する壁面補強板との接触部にそれぞれ設けられた継手部に穿設された連結孔にボルトを差し込んで螺子止めする。全ての継手部の螺子止めが終了して、新設の壁面補強板の坑道壁面への組付けが完了したならば、壁面補強板の把持ピンに差し込まれていた着脱ピンを取り外して、当該壁面補強板を補強板組付装置の補強板把持部から開放する。
【0005】
ところで、壁面補強板はかなりの重量物であり、これを把持ピンに穿設された引掛孔に差し込まれた着脱ピンのみで支持するため、これを搬送する際に着脱ピンを回動支点として壁面補強板が揺動する虞がある。この揺動が大きいと着脱ピンが引掛孔から外れて壁面補強板が補強板把持部から落下してしまう。そこで、補強板把持部の貫通孔の左右対称位置に一対の揺止めジャッキを具えた揺止め装置が設けられている。そして、補強板組付装置が着脱ピンを介して壁面補強板を把持した時点で、把持ピンに反力を取りながら左右の揺止めジャッキを伸長させて壁面補強板を強固に3点支持する。
【0006】
左右の揺止めジャッキのシリンダの底部側油室と作動桿側油室はそれぞれ絞り弁、逆止弁および方向切替弁を介して油圧ポンプに接続されている。なお、揺止めジャッキへの外力の作用により底部側油室に連なる管路油圧が異常上昇するのを防ぐために、揺止めシリンダーの底部側油室に連なる管路には異常油圧を放圧するための安全弁が接続されている。左右の揺止めジャッキはそれぞれの方向切替弁を操作することにより独立して駆動することができる。
【0007】
上述のように、揺止めジャッキを伸長させて壁面補強板を支持して所望の組付け位置まで搬送し、正確な位置決めを行った後、その組付け作業を行うが、壁面補強板を正確に位置決めするのは容易でない。そこで、例えば、壁面補強板の着脱ピンを支点とする姿勢が正しい取付け姿勢になっていない時は、実際には、まず、新設の壁面補強板と前回組み付けられた周回方向に隣接する壁面補強板との接触部にそれぞれ設けられた継手部同士を緩く連結した後、揺止めジャッキを緩め、押付けジャッキを伸長させて新設の壁面補強板を坑道壁面に押し付けて、その継手部を回動支点として回動させ、正規の組付け姿勢を取らせるような位置合わせ作業が行われる。
【0008】
なお、特開平8−144698号公報には、壁面補強板の組付け姿勢を修正する方法として、左右の押付けジャッキに伸長行程差を持たせることにより実際上、壁面補強板の着脱ピン回りの組付け姿勢を変えるようにした類似技術が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような壁面補強板の組付け姿勢の修正方法を用いると、壁面補強板の位置決め作業を簡略化できるから、壁面補強板の組み付け作業を短時間にかつ効率的に行うことができるが、新設の壁面補強板と隣接する壁面補強板との継手部やボルト等が壁面補強板の回動組み付け時に損傷を受けたりすると共に、新設の壁面補強板と隣接する壁面補強板との連結も弱くなり、壁面補強板で組み立てた補強板構造物の強度が本来期待された値に達しない場合がある。
【0010】
そこで、かかる不具合の発生を防止するために、壁面補強板の掘進方向の片側端面に複数の突起部を設けると共に、他側端面に、隣接する壁面補強板の突起部が嵌合するための複数の嵌合孔を設けた新しい型式の壁面補強板が開発され、実用に供せられるようになった。この新しい型式の壁面補強板を坑道壁面に組み付ける場合には、既設の壁面補強板の例えば嵌合孔と、新設の壁面補強板の突起部とが正確に対向するように、新設の壁面補強板の位置決めを行わなければならないので、上述の簡便な壁面補強板の組付け姿勢の修正方法を用いることができない。つまり、新しい型式の壁面補強板を用いる場合は、始めに既設の推進方向に隣接する壁面補強板に位置合わせの姿勢修正を行った後、周回方向に隣接する壁面補強板の端面との位置合わせを行い、それぞれボルトによる締結作業を行わなければならない。
【0011】
ところで、壁面補強板の坑道壁面に沿った組付け姿勢を修正する場合は、坑道の内側に一端を戻す側の壁面補強板の内面を支持している揺止めジャッキを若干収縮させた後、反対側の揺止めジャッキを若干伸長させる操作を行う。この際、一方の揺止めジャッキを収縮させた時点で、左右の揺止めジャッキとこれらに反力を与える壁面補強板の着脱ピンとの三点支持で強固に保持されていた壁面補強板が一方の揺止めジャッキによる支えを失うことにより、着脱ピンを支点として自在に揺動してしまう。着脱ピンと把持ピンに穿設された引掛孔との嵌合には遊びが設けられているので、一方の揺止めジャッキを収縮させて壁面補強板の強固な保持状態を解除すると、その後、他方の揺止めジャッキを伸長させて壁面補強板を再保持しても以前と同様の保持状態を再現することができず、意図した壁面補強板の保持姿勢を取ることができない。
【0012】
さらに、一方の揺止めジャッキを収縮させた時に作動桿の先端が接触していた壁面補強板の一端側が追随して回動するとは限らず、両者の間に空隙が生じる場合がある。このような場合には他方の揺止めジャッキを伸長させて壁面補強板を再保持した時の壁面補強板の保持姿勢を予測できないから、壁面補強板の保持姿勢の修正作業は左右の揺止めジャッキの伸縮動作を繰り返す試行錯誤の連続になり、正しい位置決めを実現するのは容易でない。
本発明は従来技術におけるかかる困難を克服すべく為されたものであり、壁面補強板の保持姿勢の正しい位置決めを容易に行うことができる補強板組付装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、壁面補強板の把持ピンを挟んだ両側の内表面をそれぞれ押圧する揺止め装置の少なくとも一方に、その押圧力を緩和することにより、他方の揺止め装置の押圧力が一方の揺止め装置の押圧力に抗して壁面補強板を把持ピンの穿孔を中心軸として徐々に回動させる押圧力緩和手段を有したものであり、好ましくは、揺止め装置は油圧駆動回路を介して供給される作動油により伸縮動作する揺止めジャッキを有し、押圧力緩和手段は該揺止めジャッキの流出側管路に介装され、該管路内の油圧が所定の設定圧を越えた時、開路する放圧弁と、該放圧弁の上流側管路内に介装され、指令に応じて開閉動作する開閉弁とから成り、さらに、放圧弁は制御指令に応じて設定圧が変化する圧力制御弁としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例の補強板組付装置の油圧回路図、図2は同、補強板組付装置の正面図、図3は図2の切断線X−Xに沿った縦断面図、図4は補強板組付装置の補強板把持部を示す部分拡大正面図、図5は図3の要部拡大断面図、図6は一方の揺止め装置の正面図である。
【0015】
これらの図において、1は地山を掘進するシールド掘進機本体、2は坑道壁面に組み付けられる壁面補強板、3は坑道壁面に壁面補強板2を順次組み付ける補強板組付装置、31は補強板組付装置3全体を支持してシールド掘進機本体1の中心軸の回りに周回可能な回転輪、32は回転輪31に対して次に述べる左右の押付けジャッキを介して懸架された吊り腕、331,332は回転輪31の左右位置に取り付けられ、吊り腕32を回転輪31の径方向に移動させる押付けジャッキ、341,342は吊り腕32の前後方向に取り付けられ、次に述べる補強板把持部を摺動自在に支持して案内する案内軸、35は壁面補強板2を把持する補強板把持部、36は補強板把持部35に穿設された貫通孔、37は補強板把持部35を吊り腕32に対して前後方向に移動させる摺動ジャッキである。
【0016】
また、4は壁面補強板2の重心位置近傍の内表面中央部に螺子止めにより立設された壁面補強板2を保持するための把持ピン、41は把持ピン4の中央部に穿設された引掛孔、5はこの把持ピン4の引掛孔41と補強板把持部35に穿設された貫通孔36とに差し込まれて壁面補強板2を補強板把持部35に連結させる着脱ピン、701,702は補強板組付装置3が把持した壁面補強板2の揺動を防止する左右の揺止め装置、711,712はそれぞれの揺止め装置701,702の駆動部を成す揺止めジャッキ、722(721)は次に述べる摺動筒を案内する案内筒、732(731)は次に述べる押し腕と一体的に回転輪31の径方向に摺動自在な摺動筒、741,742は揺止めジャッキ711,712により回転輪31の径方向に移動して壁面補強板2の左右の内表面を押し付ける押し腕、752(751)は押し腕742(741)の押し付け面を覆ってそれを保護する緩衝板である。
【0017】
また、6は作動油を蓄溜する油タンク、8は揺止め装置701,702の駆動油圧回路に作動油を供給する油ポンプ、91,92は左右の揺止めジャッキ711,712への作動油の方向と流量をそれぞれ切り替える方向切替弁、101〜108,151〜154は作動油の不都合な逆流を防止する逆止弁、111〜114は通過する作動油の流量を所定値以下に制限する絞り弁、12は外力等により揺止め装置701,702の駆動油圧回路に発生する過負荷油圧を放圧する安全弁、131,132は左右の揺止めジャッキ711,712の底部側油室の流出側管路中にそれぞれ介装され、電気信号により開閉動作する電磁切替弁、14は安全弁12が動作する過負荷圧よりもかなり低い回路圧で絞り開路する放圧弁である。
【0018】
図7は壁面補強板2の形状を示す図で、(a)はその平面図、(b),(c)はそれぞれその左右の側面図、(d)はその前側面図であり、図8は壁面補強板2の一方の側面に突設された嵌合突起の断面図である。これらの図において、21は壁面補強板2の一方の側面に複数個突設された嵌合突起、22は壁面補強板2の他方の側面に、隣接する他の壁面補強板2の一方の側面に突設された嵌合突起21と対向する位置に複数個設けられた嵌合部である。図8に示すように、嵌合突起21の先端にはボルト止め用の凹孔が穿設され、該凹孔内部には螺子加工が施されている。
【0019】
次に、本実施例の動作を説明する。シールド掘進機本体1が地山を掘進すると共にシールド掘進機本体1を後部から推進させる図示しないシールドジャッキが所定量伸長すると、シールド掘進機本体1の掘進動作を一旦停止させた後、全てのシールドジャッキを最収縮させて、坑道壁面に既設の壁面補強板2の先端面とシールドジャッキの押出し桿との間に、新設の壁面補強板2を組み付ける空間を形成する。
【0020】
この時、補強板組付装置3の補強板把持部35は回転輪31に沿った周回位置の最下部に位置している。そこで、左右の押付けジャッキ331,332を伸長させて補強板把持部35を下降させ、坑道床面上に載置された新設の壁面補強板2の把持ピン4の中央部に穿設された引掛孔41と補強板把持部35に穿設された貫通孔36とが対向するように位置合わせする。そして、着脱ピン5を引掛孔41と貫通孔36との間に挿通させ、新設の壁面補強板2を補強板把持部35に回動自在に連結する。次に、方向切替弁91,92を共に切り替えて油圧ポンプ8から吐出した作動油を左右の揺止めジャッキ711,712の底部側油室に流入させることにより、揺止めジャッキ711,712が伸長してそれぞれの押し腕741,742が下方へ移動する。そして、それぞれの緩衝板751,752が壁面補強板2の左右の内表面に当接して押圧することにより、着脱ピン5を介して把持ピン4からの反作用を受けるから、この押圧力と反作用とが釣り合うことにより、補強板把持部35は新設の壁面補強板2を安定して強固に保持する。
【0021】
次に、左右の押付けジャッキ331,332を収縮させて壁面補強板2を補強板把持部35と共に所定の高さまで引き上げる。そして、回転輪31を周回させて、新設の壁面補強板2を所望の組付け位置まで移動させる。次に、左右の押付けジャッキ331,332を若干伸長させると共に摺動ジャッキ37を若干伸長させて、新設の壁面補強板2を既設の壁面補強板2に対して位置合わせする。この際に、前述のように壁面補強板2の一方の側面に嵌合突起21が突設されているので、両者の位置合わせを正確に行わないと、新設の壁面補強板2と1組付周期前に組み付けられた既設の壁面補強板2のそれぞれの嵌合突起21と嵌合部22とを嵌合させて組み付けることができない。
【0022】
従って、例えば、この時の新設の壁面補強板2の周回方向の姿勢と既設の壁面補強板2の周回方向の姿勢とにずれがあった場合は、左右の揺止めジャッキ711,712のそれぞれの伸長量を調整して、新設の壁面補強板2の周回方向の姿勢を既設の壁面補強板2の周回方向の姿勢に合わせなければならない。そこで、例えば、新設の壁面補強板2を図1で反時計回り方向に若干回動させて周回方向の姿勢を合わせたい時は、作業者は補強板組付装置3の図示しない操作盤を操作して、方向切替弁92をb位置に切り替えると共に電磁切替弁131を左位置に切り替える。これにより、油圧ポンプ8から吐出した作動油が揺止めジャッキ711の底部側油室に流入してその押し腕741に押圧力を及ぼすと共に、揺止めジャッキ712の底部側油室の作動油が電磁切替弁131を通って放圧弁14で所定の放圧力に達したなら、そこを通過して油タンク6に流出する。
【0023】
このように、揺止めジャッキ711の押し腕741により押圧力を受けた壁面補強板2が着脱ピン5の回りに反時計回り方向の回転モーメントを受け、その把持ピン4と反対側の内表面に当接する揺止めジャッキ712の押し腕742を底部側油室側に押し込むように圧力を作用する。これにより、揺止めジャッキ712の底部側油室から流出した作動油は上述のように、電磁切替弁131と放圧弁14を通って油タンク6に流出するが、この時、放圧弁14では所定の放圧力を越えた分の作動油が放圧弁14を通って流出するようになっている。逆に言うと、底部側油室から流出する作動油は所定の放圧力を受けながら油タンク6に流出するから、揺止めジャッキ712の押し腕742には放圧弁14の所定の放圧力に相当する反作用が作用する。
【0024】
従って、揺止めジャッキ711の押し腕741による押圧力が揺止めジャッキ712の押し腕742に作用する反作用に打ち勝って、壁面補強板2は反時計回り方向に徐々に回動する。このように、本実施例では一方の揺止めジャッキ711(712)の押圧力が他方の揺止めジャッキ712(711)からの反作用に打ち勝って、壁面補強板2が徐々に回動するようになっているから、一方の電磁切替弁131(132)を開位置に切り替えても他方の揺止めジャッキ712(711)の押し腕742(741)が壁面補強板2の内表面から離間して壁面補強板2がぐら付くことがなく、作業者はゆっくり連続的に変化する壁面補強板2の姿勢を観測して、容易に適切な姿勢の位置合わせを行うことができる。
【0025】
こうして、新設の壁面補強板2の周回方向の姿勢の正確な位置合わせが終了し、さらに、周回方向の正確な位置合わせが終了したら、摺動ジャッキ37を徐々に伸長させて、新設の壁面補強板2と既設の壁面補強板2の嵌合突起21と嵌合部22とをそれぞれ嵌合させた後、ボルト締めする。図9はこうして新設の壁面補強板2が既設の壁面補強板2′に組み付けられた状態を示す説明図である。なお、本実施例では揺止めジャッキ711,712の各シリンダ取付け位置は補強板把持部35側としたか、逆に、各シリンダを緩衝板側に取り付けて、それらの押し腕を補強板把持部35側に取り付けるようにしても良い。
【0026】
図10は本発明の第2の実施例の補強板組付装置の油圧回路図である。同図において、16は補強板組付装置3を操作するための操作釦、17は操作釦16からの動作指令に基づいて補強板組付装置3の動作を制御する制御装置、141,142は制御装置17からの制御電流に応じてそれぞれ揺止めジャッキ712,711の底部側油室から油タンク6に流出する作動油の圧力を連続的に変化させる電磁比例圧力制御弁、154,155は作動油の不都合な逆流を防止する逆止弁である。本実施例では揺止めジャッキ711(712)が伸長して揺止めジャッキ712(711)の底部側油室に圧縮力が作用した時、その底部側油室内の作動油は電磁比例圧力制御弁141(142)を介して油タンク6に流出する。
【0027】
従って、作業者は操作釦16の操作により制御装置17からの制御電流値を変化させて電磁比例圧力制御弁141(142)の制限圧を制御することにより、揺止めジャッキ712(711)の底部側油室に掛かる最大負荷圧、従って、揺止めジャッキ711(712)の押圧力に対向する押し腕742(741)の壁面補強板2の内表面を押す押圧力を制御することができるから、壁面補強板2の姿勢の位置合わせを行う際の壁面補強板2の回動速度を調整して、壁面補強板2の姿勢をその最適位置で容易に合わせることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、揺止め装置の少なくとも一方に、その押圧力を緩和することにより、他方の揺止め装置の押圧力が一方の揺止め装置の押圧力に抗して壁面補強板を把持ピンの穿孔を中心軸として徐々に回動させるようにしたので、壁面補強板は把持手段とその両側の揺止め装置に保持された侭徐々に回動するから、壁面補強板の保持姿勢の正しい位置決めを容易に行うことができる。
【0029】
請求項2記載の発明によれば、揺止めジャッキにより揺止め装置を駆動し、揺止めジャッキの流出側管路内の油圧が所定の設定圧を越えた時、開路する放圧弁と、該放圧弁の上流側管路内に介装され、指令に応じて開閉動作する開閉弁とで押圧力緩和手段を構成したので、揺止め装置の押圧力を緩和する押圧力緩和手段を簡単な構成とすることができる。
請求項3記載の発明によれば、放圧弁は制御指令に応じて設定圧が変化する圧力制御弁としたので、壁面補強板の姿勢の位置合わせを行う際の壁面補強板の回動速度を容易に調整できるから、壁面補強板の保持姿勢の正しい位置決めを一層容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の補強板組付装置の油圧回路図
【図2】同じく、補強板組付装置の正面図
【図3】図2の切断線X−Xに沿った縦断面図
【図4】補強板組付装置の補強板把持部を示す部分拡大正面図
【図5】図3の要部拡大断面図
【図6】一方の揺止め装置の正面図
【図7】壁面補強板の形状を示す平面図(a)、左右の側面図(b),(c)、および前側面図(d)
【図8】壁面補強板の一方の側面に突設された嵌合突起の断面図
【図9】新設の壁面補強板が既設の壁面補強板に組み付けられた状態を示す説明図
【図10】本発明の第2の実施例の補強板組付装置の油圧回路図
【符号の説明】
1 シールド掘進機本体
2,2′ 壁面補強板
3 補強板組付装置
4 把持ピン
5 着脱ピン
7 揺止め装置
12 安全弁
14 放圧弁
16 操作釦
17 制御装置
21 嵌合突起
22 嵌合部
31 回転輪
32 吊り腕
35 補強板把持部
36 貫通孔
37 摺動ジャッキ
41 引掛孔
91,92 方向切替弁
131,132 電磁切替弁
141,142 電磁比例圧力制御弁
331,332 押付けジャッキ
701,702 揺止め装置
711,712 揺止めジャッキ
741,742 押し腕
Claims (3)
- シールド掘進機の後部に付設されて、長手方向の断面が円弧状の板状構造体から成る壁面補強板の内表面中央部に立設された把持ピンを、該把持ピンの穿孔を中心軸として回動自在に把持する把持手段と、該把持手段が把持した前記壁面補強板を坑道壁面の所望位置まで移送する移送手段と、前記把持手段が把持した前記壁面補強板を坑道壁面側に押し付ける押付け手段と、前記把持手段が把持した前記壁面補強板を坑道壁面に沿って掘進方向に摺動させる摺動手段と、前記把持手段が把持した前記壁面補強板の前記把持ピンを挟んだ両側の内表面をそれぞれ押圧して前記把持手段と協動して前記壁面補強板を強固に保持する一対の揺止め装置とを具えて、前記各手段の一連の動作により前記壁面補強板を坑道壁面に沿って順次組み付けるようにした補強板組付装置において、前記揺止め装置の少なくとも一方に、その押圧力を緩和することにより、他方の前記揺止め装置の押圧力が一方の前記揺止め装置の押圧力に抗して前記壁面補強板を前記把持ピンの穿孔を中心軸として徐々に回動させる押圧力緩和手段を有したことを特徴とする補強板組付装置。
- 揺止め装置は油圧駆動回路を介して供給される作動油により伸縮動作する揺止めジャッキを有し、押圧力緩和手段は該揺止めジャッキの流出側管路に介装され、該管路内の油圧が所定の設定圧を越えた時、開路する放圧弁と、該放圧弁の上流側管路内に介装され、指令に応じて開閉動作する開閉弁とから成ることを特徴とする請求項1記載の補強板組付装置。
- 放圧弁は制御指令に応じて設定圧が変化する圧力制御弁であることを特徴とする請求項2記載の補強板組付装置。
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