JP3587612B2 - 深層混合処理用攪拌装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は軟弱地盤等を改良するために、セメントミルク等の地盤改良材を地盤内に注入して攪拌混合する深層混合処理工法で用いられる攪拌装置に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】
深層混合攪拌処理工法は、例えば軟弱地盤を改良する工法であって、同工法に使用される一般的な深層混合処理用攪拌装置としては、
（イ） 回転軸に掘削翼と攪拌翼とを具えた攪拌装置
（ロ） （イ）の攪拌装置に土の共廻りを防止する静止翼を具えた攪拌装置
（ハ） （イ）の攪拌装置において、回転軸の回転と逆方向に回転する攪拌翼を具えた攪拌装置
（ニ） （イ）の攪拌装置にジェット攪拌による地盤改良材注入固化装置を併用する装置
が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
粘着力の強い軟弱地盤を通常の深層混合処理装置によって地盤改良を行なうとき、掘削翼と攪拌翼だけでは、上段の攪拌翼と下段の掘削翼との間の軟弱な地盤が回転軸の回転方向と同方向の回転をする共廻り現象を生じ、地盤改良材と軟弱地盤とが攪拌混合しにくくなる。
【０００４】
このような現象を解消するために、従来は土の共廻りを防止する静止翼を取り付けたり、逆回転する攪拌翼を取り付けている。
しかしながら前者の場合、静止翼によって貫入抵抗が増大する、地中において静止翼が回転してしまうなどの問題がある。
また後者の場合、逆回転する攪拌翼では管を二重にしているため、貫入抵抗が大きく、地盤の側方移動が生じるという問題がある。
【０００５】
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、地盤の攪拌効果が増大し、攪拌翼と土との共廻り現象が防止される深層混合処理用攪拌装置を提供する点にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る深層混合処理用攪拌装置は、下端に地盤改良材吐出口及び掘削翼を具えた攪拌軸に攪拌翼を装架するとともに、同攪拌翼上を水平に高圧水を噴流させる高圧水噴射口を配設し、前記攪拌翼の先端部には同攪拌翼上を流れる高圧水が攪拌径を超えないように制限する垂直翼を設けて構成されている。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の最も好ましい形態について説明する。
１は図示せぬ適宜動力によって駆動回転される掘削軸で、下端に掘削翼２及びセメントミルクの如き地盤改良材吐出口３が設けられ、更に前記掘削軸１には所要段数の攪拌翼４が装架されて前記掘削軸１に供給された高圧水５が前記攪拌翼４上に水平噴射されるようになっている。更に同攪拌翼４の先端部には同攪拌翼４に対して高圧水５が攪拌径を超えないように垂直部片６が設けられている。
【０００８】
図示の装置は前記したように、掘削軸１より噴射される高圧水５が攪拌翼４上を水平に噴射流動されているため、同攪拌翼４に土が付着することがなく、同攪拌翼４に対する土の付着力が低減し、深層部における攪拌翼４と土の共廻りが生起することがなくなる。
また高圧水５が噴射流動される攪拌翼４の端部に設けられた垂直部片６によって、攪拌翼４上を水平に流動する高圧水５が阻止され、高圧水５が攪拌径以上に噴射されるのが防止される。
【０００９】
【発明の効果】
本発明に係る深層混合処理用攪拌装置は前記したように、下端に地盤改良材の吐出口と、掘削翼を具えた攪拌軸に攪拌翼を装架し、同攪拌翼によって前記攪拌翼の下端吐出口より地盤内に吐出された地盤改良材と地盤とを攪拌して、地盤を改良するのに当り、前記攪拌軸に設けた高圧水噴射口より高圧水を噴射して軟弱地盤の粘着力を低減し、同高圧水を攪拌翼上に沿って水平に流動せしめることによって、同攪拌翼に対する土の付着を防止し、かくして深層部における地中攪拌時における土の共廻り現象を解消し、地盤に均一な改良体を造成しうるものである。
【００１０】
また前記攪拌翼の先端部には垂直翼を設けたことによって攪拌翼上を水平に流れる高圧水が攪拌径を超えるのを阻止するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る深層混合処理用攪拌装置の一実施例の概略説明図である。
【図２】攪拌翼における要部斜視図である。
【符号の説明】
１ 掘削軸
２ 掘削翼
３ 地盤改良材吐出口
４ 攪拌翼
５ 高圧水
６ 垂直部片
【発明の属する技術分野】
本発明は軟弱地盤等を改良するために、セメントミルク等の地盤改良材を地盤内に注入して攪拌混合する深層混合処理工法で用いられる攪拌装置に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】
深層混合攪拌処理工法は、例えば軟弱地盤を改良する工法であって、同工法に使用される一般的な深層混合処理用攪拌装置としては、
（イ） 回転軸に掘削翼と攪拌翼とを具えた攪拌装置
（ロ） （イ）の攪拌装置に土の共廻りを防止する静止翼を具えた攪拌装置
（ハ） （イ）の攪拌装置において、回転軸の回転と逆方向に回転する攪拌翼を具えた攪拌装置
（ニ） （イ）の攪拌装置にジェット攪拌による地盤改良材注入固化装置を併用する装置
が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
粘着力の強い軟弱地盤を通常の深層混合処理装置によって地盤改良を行なうとき、掘削翼と攪拌翼だけでは、上段の攪拌翼と下段の掘削翼との間の軟弱な地盤が回転軸の回転方向と同方向の回転をする共廻り現象を生じ、地盤改良材と軟弱地盤とが攪拌混合しにくくなる。
【０００４】
このような現象を解消するために、従来は土の共廻りを防止する静止翼を取り付けたり、逆回転する攪拌翼を取り付けている。
しかしながら前者の場合、静止翼によって貫入抵抗が増大する、地中において静止翼が回転してしまうなどの問題がある。
また後者の場合、逆回転する攪拌翼では管を二重にしているため、貫入抵抗が大きく、地盤の側方移動が生じるという問題がある。
【０００５】
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、地盤の攪拌効果が増大し、攪拌翼と土との共廻り現象が防止される深層混合処理用攪拌装置を提供する点にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る深層混合処理用攪拌装置は、下端に地盤改良材吐出口及び掘削翼を具えた攪拌軸に攪拌翼を装架するとともに、同攪拌翼上を水平に高圧水を噴流させる高圧水噴射口を配設し、前記攪拌翼の先端部には同攪拌翼上を流れる高圧水が攪拌径を超えないように制限する垂直翼を設けて構成されている。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の最も好ましい形態について説明する。
１は図示せぬ適宜動力によって駆動回転される掘削軸で、下端に掘削翼２及びセメントミルクの如き地盤改良材吐出口３が設けられ、更に前記掘削軸１には所要段数の攪拌翼４が装架されて前記掘削軸１に供給された高圧水５が前記攪拌翼４上に水平噴射されるようになっている。更に同攪拌翼４の先端部には同攪拌翼４に対して高圧水５が攪拌径を超えないように垂直部片６が設けられている。
【０００８】
図示の装置は前記したように、掘削軸１より噴射される高圧水５が攪拌翼４上を水平に噴射流動されているため、同攪拌翼４に土が付着することがなく、同攪拌翼４に対する土の付着力が低減し、深層部における攪拌翼４と土の共廻りが生起することがなくなる。
また高圧水５が噴射流動される攪拌翼４の端部に設けられた垂直部片６によって、攪拌翼４上を水平に流動する高圧水５が阻止され、高圧水５が攪拌径以上に噴射されるのが防止される。
【０００９】
【発明の効果】
本発明に係る深層混合処理用攪拌装置は前記したように、下端に地盤改良材の吐出口と、掘削翼を具えた攪拌軸に攪拌翼を装架し、同攪拌翼によって前記攪拌翼の下端吐出口より地盤内に吐出された地盤改良材と地盤とを攪拌して、地盤を改良するのに当り、前記攪拌軸に設けた高圧水噴射口より高圧水を噴射して軟弱地盤の粘着力を低減し、同高圧水を攪拌翼上に沿って水平に流動せしめることによって、同攪拌翼に対する土の付着を防止し、かくして深層部における地中攪拌時における土の共廻り現象を解消し、地盤に均一な改良体を造成しうるものである。
【００１０】
また前記攪拌翼の先端部には垂直翼を設けたことによって攪拌翼上を水平に流れる高圧水が攪拌径を超えるのを阻止するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る深層混合処理用攪拌装置の一実施例の概略説明図である。
【図２】攪拌翼における要部斜視図である。
【符号の説明】
１ 掘削軸
２ 掘削翼
３ 地盤改良材吐出口
４ 攪拌翼
５ 高圧水
６ 垂直部片
Claims (1)
- 下端に地盤改良材吐出口及び掘削翼を具えた攪拌軸に攪拌翼を装架するとともに、同攪拌翼上を水平に高圧水を噴流させる高圧水噴射口を配設し、前記攪拌翼の先端部には同攪拌翼上を流れる高圧水が攪拌径を超えないように制限する垂直翼を設けてなることを特徴とする深層混合処理用攪拌装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02418596A JP3587612B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 深層混合処理用攪拌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02418596A JP3587612B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 深層混合処理用攪拌装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09217341A JPH09217341A (ja) | 1997-08-19 |
| JP3587612B2 true JP3587612B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=12131281
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02418596A Expired - Fee Related JP3587612B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 深層混合処理用攪拌装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3587612B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-09 JP JP02418596A patent/JP3587612B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09217341A (ja) | 1997-08-19 |
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