JP3587250B2 - 自動障害回復を行う通信装置及び自動障害回復方法 - Google Patents

自動障害回復を行う通信装置及び自動障害回復方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動障害回復を行う通信装置及び自動障害回復方法に関し、特に障害回復時間の短縮化を実現するための通信装置及び自動障害回復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信需要の増加に伴い、通信ネットワークには、光トランスポートネットワーク(OTN:Optical Transport Network)のレイヤ(ITU−T勧告G.709 ver.1参照)、SDHレイヤ、PDHレイヤ、IPレイヤ等を含む様々なレイヤが存在し、それらは、階層的な関係で包含されている。
【0003】
例えば、IPパケットをSDH信号にマッピングし、更にそれをOTNフレームにマッピングする例がある。
【0004】
また、それぞれのレイヤでの障害に対応するため、それぞれのレイヤにて障害回復機能を持つ場合がある。
【0005】
例えば、OTNレイヤではOCh SPRing等の障害回復機能(ITU−T勧告草案G.872 ver1.4以降参照)があり、SDHレイヤではMS SPRing等の障害回復機能がある。
【0006】
IPレイヤでは、ルーティングプロトコルにより、通信障害時、自動的にIPパケットを迂回させる機能を持つ。
【0007】
そのように、各レイヤがそれぞれの障害回復機能を持っている系において、それぞれ他レイヤを意識せず、独立に動作させると、それぞれのレイヤでの切り替えにより、それぞれのレイヤが認識するネットワーク・トポロジに矛盾が生じて、結局、障害回復できない場合がある。
【0008】
従来、複数レイヤからなる系での障害回復の複雑さを解決する装置構成としては、例えば図13に示すような構成が考えられていた(特開2000−278285号公報)。
【0009】
図13において、1201は主ネットワーク管理システム(Main−NMS:Network Management System)、1202〜1204はサブネットワーク管理システム、1227はマネージャ(Manager)、1228はエージェント(Agent)、1224〜1226はSDH_VC12−TU12、SDH_VC3−AU3等に対応するそれぞれ互いに異なるレイヤのパスのオブジェクト群である。
【0010】
また、バス障害復旧機能1220において、1221は通信パス障害受信部、1222は通信パス復旧対象選択部、1223は通信パス復旧処理部である。
【0011】
上記は全て、主ネットワーク管理システム1201に含まれる。
【0012】
そして、システムに障害が発生し、通信パス障害受信部1221により障害を検出したら、通信パス復旧対象選択部1222において全てのレイヤの障害情報、パスの使用率等の情報を参照することにより、どのレイヤのどの予備パスを使用して障害回復を行うかを算出・選択し、通信パス復旧処理部1223にて、選択したレイヤの障害回復処理を実行する。
【0013】
以上のような構成を用いることにより、複数レイヤが障害回復機能を持つ場合に障害回復の協調動作を行うことが可能であった。
【0014】
また、同種の問題として、図14に示すように、扱うパスレイヤとしてはパス1300の1つであるが、その中に複数の障害回復領域が存在する場合がある。
【0015】
図14において、1300はパス、A、Bは障害回復領域、1303〜1306はノードである。
【0016】
1つのパスに対し、障害回復領域A、Bのように、障害回復領域が複数存在する場合にも、複数の障害回復領域に関与するネットワークでの複数の障害回復領域を協調させる方法として、複数レイヤに関与する場合におけるNMSを用いた従来の方法を適用することが可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の通信システムにおいては、以下に述べるような問題点があった。
【0018】
複数レイヤに関与する場合に、従来の方法を用いると、全てのレイヤの障害情報、パスの使用率等の情報を主ネットワーク管理システム(NMS)が行う必要があり、NMSの負荷が大きくなり、NMSの装置規模が大きくなり、高コストとなる。
【0019】
また、NMSという1つのシステムが、迂回レイヤの選択、予備パスの設定までの全て行うので、NMSに障害が発生した場合に対処できない。
【0020】
また、最適なレイヤを探索するのに時間を要し、障害回復時間が全体として遅くなる。
【0021】
また、同一レイヤにおける1つのパスに対し、複数の障害回復領域に関与するネットワークでの複数の障害回復領域を協調させる方法として、複数レイヤに関与する場合におけるNMSを用いた従来の方法を適用した場合、全ての障害回復領域の障害情報、パスの使用率等の情報をNMSが行う必要があり、NMSの負荷が大きくなり、NMSの装置規模が大きくなり、高コストとなる。
【0022】
また、上記と同様に、NMSという1つのシステムが、迂回障害回復領域の選択、予備パスの設定まで全て行うので、NMSに障害が発生した場合に対処できない。そして、この場合も、最適な障害回復領域を探索するのに時間を要し、障害回復時間が全体として遅くなる。
【0023】
本発明の第1の目的は、上記従来技術の欠点を解決し、複数の障害回復レイヤが存在するネットワークに対して、どのレイヤを用いて障害回復を行うのが最適かを算出するレイヤ最適性に関する計算を省略することができ、障害回復時間の短縮化を実現できる通信装置及び自動障害回復方法を提案することにある。
【0024】
本発明の第2の目的は、レイヤ間または障害回復領域間のの障害回復動作の調整を、主ネットワーク管理システムを経由せずに行うことが可能であるので、主ネットワーク管理システムに負荷をかけることもなく、主ネットワーク管理システムの大規模化及び高コストを抑えることができる通信装置及び自動障害回復方法を提案することにある。
【0025】
本発明の第3の目的は、各レイヤ間に持たせたレイヤ間または各障害回復領域間に持たせた障害回復領域間の障害回復情報を処理する手段により分散して処理させることにより、主ネットワーク管理システムによる集中制御を用いなくて済む通信装置及び自動障害回復方法を提案することにある。
【0026】
本発明の第4の目的は、あるレイヤの1つのパスに対し、複数の障害回復領域が存在するネットワークに対しても、どの障害回復領域を利用するのが最適かを算出する最適性に関する計算を省略することができ、障害回復時間の短縮化が期待できる通信装置及び自動障害回復方法を提案することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の通信装置は、複数のレイヤの障害回復機能を備える通信装置において、各レイヤの障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、複数のレイヤの間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とからなり、複数レイヤで障害が検出された場合、各レイヤの前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至ったレイヤが、前記障害回復情報処理手段を介して、他のレイヤにその旨を通知して他レイヤの障害回復動作を停止させ、他レイヤが前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行ったレイヤが、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする。
【0028】
請求項2の本発明の通信装置は、複数のレイヤからなるネットワークにおける障害回復機能を備える通信装置であって、各通信装置が、各レイヤの障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、他の通信装置が障害回復を行なうレイヤとの間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とからなり、複数レイヤで障害が検出された場合、各通信装置の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至ったレイヤが、前記障害回復情報処理手段を介して、他のレイヤの通信装置にその旨を通知して他レイヤの障害回復動作を停止させ、他のレイヤの通信装置が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行ったレイヤが、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする。
【0029】
請求項3の本発明の通信装置は、前記一方のレイヤが、他方のレイヤに対して優先的に障害回復動作を開始する設定とし、障害回復の失敗を認識した時点で、前記障害回復情報処理手段を介して他のレイヤにその旨を通知することで、他のレイヤが障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0030】
請求項4の本発明の通信装置は、複数のレイヤ毎にタイマ手段を備え、前記他レイヤからの許可応答が一定時間内に通知されない場合に、障害回復動作を中断することを特徴とする。
【0031】
請求項5の本発明の通信装置は、優先的に障害回復動作を行なうように設定されていない前記レイヤにのみ、タイマ手段を備え、前記タイマ手段で設定した待機時間を超えた時点で、障害回復動作中の前記レイヤに対して停止要求を通知し、当該レイヤからの応答を受け取った時点で障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0032】
請求項6の本発明の自動障害回復方法は、複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、前記複数のレイヤで、それぞれの障害回復動作を開始し、先に障害回復動作が終了するレイヤのみ障害回復動作を完了させることを特徴とする。
【0033】
請求項7の本発明の自動障害回復方法は、複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、前記優先された特定のレイヤの障害回復動作の失敗の認識により、他のレイヤに通知した障害回復要求を前記他のレイヤが認識した場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0034】
請求項8の本発明の自動障害回復方法は、複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、前記他のレイヤにて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0035】
請求項9の本発明の自動障害回復方法は、複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、前記優先された特定のレイヤの障害回復動作の失敗の認識により、他のレイヤに通知した障害回復要求を前記他のレイヤが認識した場合に、あるいは、前記他のレイヤにて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0036】
請求項10の本発明の通信装置は、ネットワーク上の複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信装置において、各障害回復領域の障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、複数の障害回復領域の間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とからなり、複数障害回復領域で障害が検出された場合、各障害回復領域の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至った障害回復領域が、前記障害回復情報処理手段を介して、他の障害回復領域にその旨を通知して他障害回復領域の障害回復動作を停止させ、他障害回復領域が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行った障害回復領域が、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする。
【0037】
請求項11の本発明の通信装置は、複数の障害回復領域を有するネットワークにおける障害回復機能を備える通信装置であって、各通信装置が、各障害回復領域の障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、他の通信装置が障害回復を行なう障害回復領域との間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とからなり、複数障害回復領域で障害が検出された場合、各通信装置の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至った障害回復領域が、前記障害回復情報処理手段を介して、他の障害回復領域の通信装置にその旨を通知して他の障害回復領域の障害回復動作を停止させ、他の障害回復領域の通信装置が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行った障害回復領域が、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする。
【0038】
請求項12の本発明の通信装置は、前記一方の障害回復領域が、他方の障害回復領域に対して優先的に障害回復動作を開始する設定とし、障害回復の失敗を認識した時点で、前記障害回復情報通信終端・処理手段を介して他の障害回復領域にその旨を通知することで、他の障害回復領域が障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0039】
請求項13の本発明の通信装置は、複数の障害回復領域毎にタイマ手段を備え、前記他障害回復領域からの許可応答が一定時間内に通知されない場合に、障害回復動作を中断することを特徴とする。
【0040】
請求項14の本発明の通信装置は、優先的に障害回復動作を行なうように設定されていない前記障害回復領域にのみ、タイマ手段を備え、前記タイマ手段で設定した待機時間を超えた時点で、障害回復動作中の前記障害回復領域に対して停止要求を通知し、当該障害回復領域からの応答を受け取った時点で障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0041】
請求項15の本発明の自動障害回復方法は、複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、前記複数の障害回復領域において障害が検出された場合に、前記複数の障害回復領域で、それぞれの障害回復動作を開始し、先に障害回復動作が終了する障害回復領域のみ障害回復動作を完了させることを特徴とする。
【0042】
請求項16の本発明の自動障害回復方法は、複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、前記複数の障害回復領域において障害が検出された場合に、優先された特定の障害回復領域の障害回復動作のみを開始し、前記優先された特定の障害回復領域の障害回復動作の失敗の認識により、他の障害回復領域に通知した障害回復要求を前記他の障害回復領域が認識した場合に、前記他の障害回復領域での障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0043】
請求項17の本発明の自動障害回復方法は、複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、前記複数の障害回復領域において障害が検出された場合に、優先された特定の障害回復領域の障害回復動作のみを開始し、前記他の障害回復領域にて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他の障害回復領域での障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0044】
請求項18の本発明の自動障害回復方法は、複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、前記複数の障害回復領域において障害が検出された場合に、優先された特定の障害回復領域の障害回復動作のみを開始し、前記優先された特定の障害回復領域の障害回復動作の失敗の認識により、他の障害回復領域に通知した障害回復要求を前記他の障害回復領域が認識した場合に、あるいは、前記他の障害回復領域にて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他の障害回復領域での障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0045】
請求項19の本発明の通信ネットワークシステムは、複数のレイヤの障害回復機能を備える通信装置をノードとして設置した通信ネットワークシステムにおいて、前記通信装置が、各レイヤの障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、複数のレイヤの間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とを備え、複数レイヤで障害が検出された場合、各レイヤの前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至ったレイヤが、前記障害回復情報処理手段を介して、他のレイヤにその旨を通知して他レイヤの障害回復動作を停止させ、他レイヤが前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行ったレイヤが、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする。
【0046】
請求項20の本発明の通信ネットワークシステムは、複数のレイヤからなるネットワークに障害回復機能を備える通信装置ノードとして設置した通信ネットワークシステムであって、各通信装置が、各レイヤの障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、他の通信装置が障害回復を行なうレイヤとの間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とを備え、複数レイヤで障害が検出された場合、各通信装置の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至ったレイヤが、前記障害回復情報処理手段を介して、他のレイヤの通信装置にその旨を通知して他レイヤの障害回復動作を停止させ、他のレイヤの通信装置が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行ったレイヤが、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする。
【0047】
請求項21の本発明の通信ネットワークシステムは、前記一方のレイヤが、他方のレイヤに対して優先的に障害回復動作を開始する設定とし、障害回復の失敗を認識した時点で、前記障害回復情報処理手段を介して他のレイヤにその旨を通知することで、他のレイヤが障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0048】
請求項22の本発明の通信ネットワークシステムは、前記通信装置が、複数のレイヤ毎にタイマ手段を備え、前記他レイヤからの許可応答が一定時間内に通知されない場合に、障害回復動作を中断することを特徴とする。
【0049】
請求項23の本発明の通信ネットワークシステムは、前記通信装置が、優先的に障害回復動作を行なうように設定されていない前記レイヤにのみ、タイマ手段を備え、前記タイマ手段で設定した待機時間を超えた時点で、障害回復動作中の前記レイヤに対して停止要求を通知し、当該レイヤからの応答を受け取った時点で障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0050】
請求項24の本発明の通信ネットワークシステムは、ネットワーク上に複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信装置を設置した通信ネットワークシステムにおいて、前記通信装置が、各障害回復領域の障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、複数の障害回復領域の間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とを備え、複数障害回復領域で障害が検出された場合、各障害回復領域の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至った障害回復領域が、前記障害回復情報処理手段を介して、他の障害回復領域にその旨を通知して他障害回復領域の障害回復動作を停止させ、他障害回復領域が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行った障害回復領域が、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする。
【0051】
請求項25の本発明の通信ネットワークシステムは、複数の障害回復領域を有するネットワーク上に障害回復機能を備える通信装置を設置した通信ネットワークシステムにおいて、各通信装置が、各障害回復領域の障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、他の通信装置が障害回復を行なう障害回復領域との間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とを備え、複数障害回復領域で障害が検出された場合、各通信装置の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至った障害回復領域が、前記障害回復情報処理手段を介して、他の障害回復領域の通信装置にその旨を通知して他の障害回復領域の障害回復動作を停止させ、他の障害回復領域の通信装置が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行った障害回復領域が、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする。
【0052】
請求項26の本発明の通信ネットワークシステムは、前記一方の障害回復領域が、他方の障害回復領域に対して優先的に障害回復動作を開始する設定とし、障害回復の失敗を認識した時点で、前記障害回復情報通信終端・処理手段を介して他の障害回復領域にその旨を通知することで、他の障害回復領域が障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0053】
請求項27の本発明の通信ネットワークシステムは、前記通信装置が、複数の障害回復領域毎にタイマ手段を備え、前記他障害回復領域からの許可応答が一定時間内に通知されない場合に、障害回復動作を中断することを特徴とする。
【0054】
請求項28の本発明の通信ネットワークシステムは、前記通信装置が、優先的に障害回復動作を行なうように設定されていない前記障害回復領域にのみ、タイマ手段を備え、前記タイマ手段で設定した待機時間を超えた時点で、障害回復動作中の前記障害回復領域に対して停止要求を通知し、当該障害回復領域からの応答を受け取った時点で障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0055】
請求項29の本発明の自動障害回復プログラムは、複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワーク上の通信装置を制御して障害回復処理を行う自動障害回復プログラムにおいて、前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、前記複数のレイヤで、それぞれの障害回復動作を開始し、先に障害回復動作が終了するレイヤのみ障害回復動作を完了させることを特徴とする。
【0056】
請求項30の本発明の自動障害回復プログラムは、複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワーク上の通信装置を制御して障害回復処理を行う自動障害回復プログラムにおいて、前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、前記優先された特定のレイヤの障害回復動作の失敗の認識により、他のレイヤに通知した障害回復要求を前記他のレイヤが認識した場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0057】
請求項31の本発明の自動障害回復プログラムは、複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワーク上の通信装置を制御して障害回復処理を行う自動障害回復プログラムにおいて、前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、前記他のレイヤにて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0058】
請求項32の本発明の自動障害回復プログラムは、複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワーク上の通信装置を制御して障害回復処理を行う自動障害回復プログラムにおいて、前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、前記優先された特定のレイヤの障害回復動作の失敗の認識により、他のレイヤに通知した障害回復要求を前記他のレイヤが認識した場合に、あるいは、前記他のレイヤにて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする。
【0059】
【作用】
本発明によれば、障害を検出してからどのレイヤで障害回復を行えば最適か等の計算を行わず、障害検出後にいずれかのレイヤの障害回復動作を開始し、そのレイヤでの障害回復が駄目な場合にもう一方のレイヤで障害回復を行う、または各レイヤが障害検出直後に障害回復を開始し、後で調整する(速く障害回復できそうなレイヤでの迂回を選択する)ことにより、レイヤ最適性に関する計算を省略することが可能であり、障害回復時間の短縮化が期待できる。
【0060】
また、レイヤ間の障害回復動作の調整を、NMSを経由せずに行うことが可能であるので、NMSに負荷をかけることもなく、NMSの大規模化を避けることができる。
【0061】
また、各レイヤ間に持たせたレイヤ間の障害回復情報を処理する手段により分散して処理させることにより、NMSによる集中制御を用いなくて済むのでNMS障害時での動作が可能となる。
【0062】
また、障害回復領域に関しては、障害を検出してからどの障害回復領域で障害回復を行えば最適か等の計算を行わず、障害検出後にいずれかの障害回復領域の障害回復動作を開始し、その障害回復領域での障害回復が駄目な場合にもう一方の障害回復領域で障害回復を行う、または各障害回復領域が障害検出直後に障害回復を開始し、後で調整する(速く障害回復できそうな障害回復領域での迂回を選択する)ことにより、障害回復領域最適性に関する計算を省略することが可能であり、障害回復時間の短縮化が期待できる。
【0063】
また、障害回復領域間の障害回復動作の調整を、NMSを経由せずに行うことが可能であるので、NMSに負荷をかけることもなく、NMSの大規模化を避けることができる。
【0064】
また、各障害回復領域間に持たせた障害回復領域間の障害回復情報を処理する手段により分散して処理させることにより、NMSによる集中制御を用いなくて済むのでNMS障害時での動作が可能となる。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0066】
図1は、本発明の第1の実施の形態による通信装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態では、通信装置がレイヤAでの障害回復とレイヤBでの障害回復の両方の機能を実現する。
【0067】
図1において、本実施の形態による自動障害回復機能を有する通信装置100は、レイヤA通信手段107と、レイヤB通信手段108で構成される。ここで、レイヤA、レイヤBとしては、例えば、レイヤAがIPレイヤ(レイヤ3)、レイヤBが光パスレイヤとする場合等が考えられる。
【0068】
レイヤA通信手段107及びレイヤB通信手段108において、101はレイヤA障害検出・回復処理手段、102はレイヤB障害検出・回復処理手段である。
【0069】
今、通信装置100は両レイヤA、Bでの障害回復区間の終端点であるとする。即ち、レイヤAでの信号の監視の結果、障害が検出されたら、レイヤA障害検出・回復処理手段101を動作させることにより、レイヤAでの障害回復動作を起動することが可能である。
【0070】
また、レイヤBでの信号の監視の結果、障害が検出されたら、レイヤA障害検出・回復処理手段102を動作させることにより、レイヤBでの障害回復動作を起動することが可能である。
【0071】
また、103はレイヤA−B間障害回復情報の通信終端・処理手段(レイヤA側)、104はレイヤA−B間障害回復情報の通信終端・処理手段(レイヤB側)である。
【0072】
これらは、IPパケットを用いて情報伝達・終端することも可能であるし、フレーム中のあるバイトの値により(SDHのオーバヘッドのK1/K2バイトのように)情報を表すこともできる。
【0073】
また、105、106はそれぞれタイマ手段であり、時間計測を行う。
【0074】
複数レイヤで障害が検出されたら、レイヤA障害回復処理手段101、レイヤB障害検出・障害回復処理手段102は、同時ではあるがそれぞれ個別に起動し、主信号を切り替える直前までの動作を行う。
【0075】
先にその段階(直前段階)まで行ったレイヤは、レイヤA−B間障害回復情報の通信終端・処理手段103、104を介して、他のレイヤにその旨を通知することにより、他レイヤの障害回復動作を停止させる。
【0076】
他レイヤはそれに対してレイヤA−B間障害回復情報の通信終端・処理手段103、104を介し、応答を返し、先に直前段階まで行ったレイヤは、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行う。
【0077】
他レイヤから応答がない場合に備え、障害検出からの時間をタイマ手段105、106により測定しておき、予め決められた時間を経過したらオペレータの判断を仰ぐ。
【0078】
図2は、上記本実施の形態による通信装置を適用した通信ネットワークシステムの構成例を示す図である。図2において、レイヤA、Bによるネットワークにおいて、その障害回復区間に、本発明による通信装置100a、100b、100cをノードとして配置した通信ネットワークシステムを示している。このシステムでは、障害回復区間に設置された通信装置100a、100b、100cがそれぞれ図1に示す構成となっており、当該区間における障害回復動作を実行する。
【0079】
次に、複数レイヤで障害を検出した場合の、上記第1の実施の形態による通信装置の動作について、図3を用いて説明する。
【0080】
片方のレイヤだけに障害が検出された場合は、そのレイヤのみで障害回復を行えば済むが、以下、両方のレイヤで障害が検出された場合を考える。
【0081】
図3において、横軸は時間軸であり、レイヤAの動作を上に、レイヤBの動作を下に記載している。
【0082】
図中、201、202はそれぞれのレイヤでの障害検出時刻を表す。205、206は、レイヤA、レイヤBそれぞれの障害回復動作が進行していることを表す。また、203、204、207、208はレイヤ間の障害回復情報の授受を表す。
【0083】
レイヤAでは、レイヤA障害検出・障害回復処理手段101により、時刻201に障害検出を行った。また、レイヤBでは、レイヤB障害検出・障害回復処理手段102により、時刻202にて障害検出を行った。
【0084】
それらのレイヤでは、それぞれ、同時に障害回復動作を開始する。
【0085】
その際、レイヤA−B間障害回復情報の通信終端・処理手段103、104を用いて、互いのレイヤに障害回復を開始した旨を障害回復開始通知203,204として連絡する。
【0086】
そして、それぞれのレイヤは、主信号を実際に切り替える直前までの動作を行う。例えば、経路のみ決定し、その情報も各ノードに格納したが、実際にスイッチの切り替えは行なっていない状態にする。
【0087】
先に主信号を実際に切り替える直前の状態になったレイヤを今、仮にレイヤBとする。
【0088】
レイヤBは、先に主信号を実際に切り替える直前の状態になったので、その旨を経路確保通知207として他方のレイヤ(レイヤA)に伝達する。
【0089】
経路確保通知207を受信したレイヤAは、その段階で障害回復動作を停止し、今まで確保してきた経路等の解放を行う。
【0090】
そして、レイヤBに対して主信号の実際の切り替えを行ってよい旨のメッセージとして切り替え許可通知208を送出する。
【0091】
切り替え許可通知208を受け取ったレイヤBは、主信号の切り替え動作を実際に行い、レイヤBでの障害回復動作を完了する。
【0092】
図3で示した動作を実現させるために各レイヤが実行する自動障害回復方法を図4のフローチャートに従って説明する。
【0093】
ステップ301において、障害が検出されると、そのレイヤにおいて障害回復動作を開始する(ステップ302)。
【0094】
そして、他の関係するレイヤに対し、障害回復動作を開始した、というメッセージである障害回復開始通知を送出する(ステップ303)。
【0095】
ここで、他のレイヤから障害回復開始のメッセージを受け取っていない場合は、2つのレイヤの相互作用を考慮しなくて良いので、自レイヤのみの障害回復を行うことになる(ステップ304、ステップ314)。
【0096】
次に、他のレイヤから、障害回復開始通知を受け取った場合(ステップ304でYes)について説明する。
【0097】
他のレイヤが、障害回復の終了直前の、主信号を切り替える直前(例えば、経路のみ決定し、その情報も各ノードに格納したが、実際にスイッチの切り替えはやっていない状態)まで準備をした、というメッセージである経路確保通知を送ってきたら(ステップ305)、それまでの確保した経路等を解放し(ステップ310)、自レイヤでの障害回復を停止する。
【0098】
他のレイヤからの経路確保通知を受ける前に、自レイヤが、主信号の経路を確保した場合(ステップ306)、その旨を経路確保通知として他方のレイヤに送出する(ステップ307)。
【0099】
ステップ307で送出した経路確保通知に対して切り替え許可の応答を受け取ると(ステップ308でYes)、自レイヤで主信号を切り替え(ステップ309)、障害回復動作は完了する。
【0100】
なお、レイヤA−B間障害回復情報の通信終端・処理手段103と104による、レイヤ間の障害回復情報の通信路が障害を起こして応答が返ってこない場合に備えて、図4では、ステップ311でタイマ手段105,106による時間計時を行い、タイマ手段105、106で設定した時間が経過しても応答が返ってこなかった場合には、障害に関する情報を他のノードである通信装置に通報する(ステップ312)と共に、障害回復動作を中断して(ステップ313)オペレータの判断を仰ぐアルゴリズムとしている。
【0101】
次に、図5、図6を用いて本発明の第2の実施の形態による自動障害回復方法について説明する。
【0102】
第2の実施の形態では、どちらかのレイヤの障害回復動作のみを優先させて先に動作させ、もう一方のレイヤは、先のレイヤの障害回復の失敗を認識、または、障害を認識してからの時間が予め設定した時間を超えたのを確認してから障害回復動作を開始する構成としている。なお、通信装置100の構成については、図1に示す第1の実施の形態と同じである。
【0103】
図5の例では、レイヤBの障害回復動作を優先して開始するものと設定された場合を説明する。何れのレイヤの障害回復動作を優先させるかについては、例えば、レイヤの平均的な障害回復時間(障害回復時間の短いレイヤの障害回復動作を優先)に基づいて決定する。
【0104】
図5において、401、402はレイヤA、Bの障害検出時刻、405、406はレイヤA、Bの障害回復動作、407はレイヤBからレイヤAへのレイヤ間メッセージである障害回復要求を示す。。
【0105】
時刻401にてレイヤAで、時刻402にてレイヤBで、障害を検出するが、レイヤBが優先して障害回復を開始する、というシステムなので、障害回復動作406に示される通り、レイヤBが先に障害回復動作を開始する。
【0106】
その結果、レイヤBで障害回復が完了した場合、そこでアルゴリズムは終了する。
【0107】
しかし、レイヤBにて障害回復を行うことが不可能であるということをレイヤBが認識した場合、図示のようにレイヤBからレイヤAに障害回復要求407のメッセージを他方のレイヤAに送出する。
【0108】
その障害回復要求407を受け取ったレイヤAは、レイヤAでの障害回復を開始する。
【0109】
一方、障害回復が完了しないのに、レイヤBからレイヤAに一向に障害回復要求407のメッセージが上がってこないことを考慮して、図6に示すように、レイヤAが障害を検出した時刻でタイマをセットし、レイヤBからレイヤAへ障害回復要求のメッセージが来ない場合に、障害回復停止要求を行なうまで一定時間(待機時間)を測定する。この時間は、例えば、レイヤBでの平均障害回復時間より長く設定する。
【0110】
図6において、501、502はそれぞれレイヤA、レイヤBの障害検出時刻、505、506はそれぞれレイヤA、Bでの障害回復動作を表す。
【0111】
なお、507は障害回復停止要求、508は停止認識通知を示している。
【0112】
タイマの値が設定した一定時間を経過しても、レイヤBから障害回復要求のメッセージが来ない場合、レイヤAが障害回復を開始するので、レイヤBでの障害回復を停止して欲しい旨のメッセージである障害回復停止要求507をレイヤBに送出する。それに対するレイヤBからの応答として停止認識通知508が返ってきたら、レイヤAでの障害回復動作505を開始する。応答が返ってこない場合、動作を中断してオペレータの判断を仰ぐことになる。
【0113】
上述した第2の実施の形態による自動障害回復におけるレイヤBの動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0114】
ステップ601にて障害を検出したら、自レイヤの障害回復動作を開始する(ステップ602)。自レイヤ(レイヤB)のみで障害回復が完了してしまえば、それでレイヤBの障害回復動作は完了する(ステップ606)。
【0115】
自レイヤでは、自レイヤでのタイマ手段106の計時等により、自レイヤで障害回復が不可能なことが判明したら(ステップ603でYes)、他の関係レイヤ(図5の例ではレイヤA)にレイヤAで障害回復を行って欲しい旨の要求メッセージである障害回復要求を送出し(ステップ604)、その動作を終了する(ステップ605)。
【0116】
上述した第2の実施の形態による自動障害回復におけるレイヤAの動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0117】
ステップ701にて障害を検出したら、レイヤBによる障害回復が優先に設定されているため、レイヤAは障害回復動作を開始せず、一旦待機モードに入る(ステップ702)。
【0118】
他のレイヤ(ここではレイヤB)から障害回復要求を受信すると(ステップ704でYes)、レイヤAでの障害回復を開始する(ステップ705)。
【0119】
予め定められた待機時間(通常、レイヤBでの平均障害回復時間より長く設定する)経過しても自レイヤの障害が回復していなければ(ステップ703でYes、ステップ704でYes)、障害回復を開始するのでレイヤBでの障害回復を停止する障害回復停止要求のメッセージを他のレイヤ(レイヤB)へ送出する(ステップ707)。
【0120】
それに対し、レイヤBから停止認識通知の応答があれば(ステップ708でYes)、自レイヤ(レイヤA)での障害回復を開始する(ステップ706)。
【0121】
予め定められた一定時間内に(ステップ709)、レイヤBから停止認識通知の応答がなければ(ステップ708でNo)、この例では動作を中断して(ステップ710)、オペレータの判断を仰ぐ。
【0122】
上記で説明したようなフローチャートのアルゴリズムを持つプロトコルをレイヤA、B間障害情報の通信終端・処理手段103、104に実装することにより、本発明の通信装置による自動障害回復機能が実現される。
【0123】
以上説明した実施の形態の構成により、障害を検出してからどのレイヤで障害回復を行えば最適か等の計算を行わず、障害検出後にいずれかのレイヤの障害回復動作を開始し、そのレイヤでの障害回復が駄目な場合にもう一方のレイヤで障害回復を行う、または各レイヤが障害検出直後に障害回復を開始し、後で調整する(速く障害回復できそうなレイヤでの迂回を選択する)ことにより、どのレイヤで障害回復を行うのが最適かを算出するレイヤ最適性に関する計算を省略することができ、障害回復時間の短縮化が期待できる。
【0124】
また、レイヤ間の障害回復動作の調整を、NMSを経由せずに行うことが可能であるので、NMSに負荷をかけることもなく、NMSの大規模化を避けることができる。
【0125】
また、各レイヤ間に持たせたレイヤ間の障害回復情報を処理する手段により分散して処理させることにより、NMSによる集中制御を用いなくて済むのでNMS障害時での動作を可能となる。
【0126】
なお、本発明は、上記実施の形態で説明した構成に限定されず、他の構成でも実現可能である。
【0127】
図1において両レイヤA、Bにタイマ手段105、106を用いたが、レイヤ間の障害回復情報のメッセージの応答に対し、例えば切り替え許可を待つことなく、レイヤB(一方のレイヤ)でいきなり主信号の切り替えを行う等の方法を用いれば、タイマは必要無く、本発明の第3の実施の形態である図9に示す通信装置800のようにタイマ手段105、106を省いた構成を採用することが可能である。
【0128】
また、図8のレイヤAにおける処理ではタイマを用いるが、図7のレイヤBの処理ではタイマを用いないことを考えると、本発明の第4の実施の形態である図10に示す通信装置900のように片方のレイヤ(レイヤA)のみにタイマ手段を持たせた構成を採用することも可能である。
【0129】
また、図4、図8のフローチャートにおいて他のレイヤからの応答がない場合、中断してオペレータの判断を仰ぐ処理内容としたが、中断せずに切り替える動作を行う(例えば、図4では、ステップ311でYesからステップ309へ、図8では、ステップ709でYesからステップ706へ)内容のアルゴリズムを用いても、本発明は支障無く実現可能である。
【0130】
また、上述した実施の形態では、通信装置100にレイヤA通信手段107とレイヤB通信手段108を備え、レイヤA・B間障害回復情報の通信終端・処理手段103と104間を接続した構成を示したが、レイヤA−B間の障害回復情報の通信手段の相互間が、地理的に離れている場合も本発明を適用することが可能である。本発明の第5の実施の形態として、このような通信装置の構成を図11に示す。図11においては、通信装置100−1と通信装置100−2が互いに地理的に離れて設置され、通信装置100−1にはレイヤA通信手段107を、通信装置100−2にはレイヤB通信手段108を設けている。そして、通信装置100−1、100−2間でレイヤA・B間障害回復情報の通信終端・処理手段103と104が互いに接続されている。その動作については、上述した実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0131】
以上において、異なるレイヤに関与するネットワークの障害回復について述べたが、これは、図14に示すような、同一レイヤのパスに対し、複数の障害回復領域(障害回復区間)が入れ子状態になっているネットワークにも適用可能である。
【0132】
複数の障害回復領域が入れ子状態になっているネットワークに適用する本発明の第6の実施の形態による通信装置の構成例を図12に示す。図12において、通信装置1000は、通信手段107aと108aを備え、通信手段107aが障害回復領域A障害検出・回復処理手段101aと、通信終端・処理手段103aとタイマ手段105aを備え、通信手段108aが障害回復領域B障害検出・回復処理手段102aと、通信終端・処理手段104aとタイマ手段106aを備える。それぞれの構成要素は、図1の実施の形態の対応する構成要素と同様に動作し、同様の効果が達成される。
【0133】
なお、レイヤA−B間の障害回復情報の通信手段の相互間、または、障害回復領域A−B間の障害回復情報の通信手段の相互間が、地理的に離れている場合であっても、また、それぞれの障害回復領域が入れ子になっていない場合でも、通信の宛先ノード等が指定できるプロトコルを用いれば、それぞれの障害回復領域間で通信できるので、同時に障害回復動作を開始させて後で調停する本発明の方法、及びどちらか片方のみ先に動作させてその領域で失敗したら他の障害回復領域に依頼するという他の本発明の方法を適用することができる。
【0134】
例えば、障害回復領域が入れ子になっていない例としては、障害回復領域に全く重なりがない場合(例えば、図14にて、ノード1303−1304間の障害回復領域とノード1305−1306間の障害回復領域を持つ場合)、障害回復領域一部重なっている場合(いわゆるオーバラップであり、例えば、図14にて、ノード1303−1305間の障害回復領域とノード1304−1306間の障害回復領域を持つ場合)がある。
【0135】
なお、本実施の形態の通信装置における自動障害回復方法は、通信装置の各要素の機能をハードウェア的に実現することは勿論として、各機能を備えるコンピュータプログラムで自動障害回復プログラムを、コンピュータ処理装置のメモリにロードされることで実現することができる。この自動障害回復プログラムは、図1に示すように、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体2000に格納される。そして、その記録媒体2000からコンピュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置の動作を制御することにより、上述した各の機能を実現する。
【0136】
以上好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0137】
例えば、上記実施の形態では、2つのレイヤ(A、B)または2つの障害回復領域に本発明を適用した場合を説明したが、レイヤまたは障害回復領域の数については何ら限定されず、2つ以上のレイヤまたは障害回復領域にも同様に適用することができるのは言うまでもない。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の通信装置及び自動障害回復方法によれば、以下に述べるような効果が達成される。
【0139】
第1に、複数の障害回復レイヤが存在するネットワークに対しては、どのレイヤを用いて障害回復を行うのが最適かを算出するレイヤ最適性に関する計算を省略することができ、また、あるレイヤの1つのパスに対し、複数の障害回復領域が存在するネットワークに対しては、どの障害回復領域を利用するのが最適かを算出する最適性に関する計算を省略することができるため、障害回復時間の短縮化が期待できる。
【0140】
第2に、レイヤ間の障害回復動作の調整また障害回復領域間の障害回復動作の調整を、NMSを経由せずに行うことが可能であるので、NMSに負荷をかけることもなく、NMSの大規模化を避けることができる。
【0141】
第3に、各レイヤ間に持たせたレイヤ間の障害回復情報を処理する、または各障害回復領域間に持たせた障害回復領域間の障害回復情報を処理する手段により分散して処理させることにより、NMSによる集中制御を用いなくて済むのでNMS障害時での動作が可能となる。
【0142】
第4に、NMSを経由せずに障害回復処理を行うことが可能であるので、NMSに負荷をかけることもなく、NMSの大規模化を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による通信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態による通信装置を配置した通信ネットワークシステムの一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による障害回復方法を説明するタイミングチャートである。
【図4】第1の実施の形態による通信装置による障害回復処理の内容を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態による障害回復方法の第1の例を説明するタイミングチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態による障害回復方法の第2の例を説明するタイミングチャートである。
【図7】第2の実施の形態による障害回復方法における、一方のレイヤによる動作を説明するフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態による障害回復方法における、他方のレイヤによる動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態による通信装置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態による通信装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態による通信装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態による通信装置の構成を示すブロック図である。
【図13】従来の通信システムの例を示すブロック図である。
【図14】従来のパス及び障害回復領域の関係を説明する図である。
【符号の説明】
100、800、900、1000 通信装置
101 レイヤA障害検出・障害回復処理手段
101a 障害回復領域A障害検出・障害回復処理手段
102 レイヤB障害検出・障害回復処理手段
102a 障害回復領域B障害検出・障害回復処理手段
103、104 レイヤA−B間障害回復情報の通信終端・処理手段
103a、104a 障害回復領域A−B間障害回復情報の通信終端・処理手段
105、106、105a、106a タイマ手段
107、107a レイヤA通信手段
108、108a レイヤB通信手段
203、204 障害回復開始通知
207 経路確保通知
208 切り替え許可通知
407 障害回復要求
507 障害回復停止要求
508 停止認識通知

Claims (32)

  1. 複数のレイヤの障害回復機能を備える通信装置において、
    各レイヤの障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、
    複数のレイヤの間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とからなり、
    複数レイヤで障害が検出された場合、各レイヤの前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至ったレイヤが、前記障害回復情報処理手段を介して、他のレイヤにその旨を通知して他レイヤの障害回復動作を停止させ、他レイヤが前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行ったレイヤが、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする通信装置。
  2. 複数のレイヤからなるネットワークにおける障害回復機能を備える通信装置であって、
    各通信装置が、
    各レイヤの障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、
    他の通信装置が障害回復を行なうレイヤとの間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とからなり、
    複数レイヤで障害が検出された場合、各通信装置の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至ったレイヤが、前記障害回復情報処理手段を介して、他のレイヤの通信装置にその旨を通知して他レイヤの障害回復動作を停止させ、他のレイヤの通信装置が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行ったレイヤが、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする通信装置。
  3. 前記一方のレイヤが、他方のレイヤに対して優先的に障害回復動作を開始する設定とし、障害回復の失敗を認識した時点で、前記障害回復情報処理手段を介して他のレイヤにその旨を通知することで、他のレイヤが障害回復動作を開始することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  4. 複数のレイヤ毎にタイマ手段を備え、
    前記他レイヤからの許可応答が一定時間内に通知されない場合に、障害回復動作を中断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  5. 優先的に障害回復動作を行なうように設定されていない前記レイヤにのみ、タイマ手段を備え、
    前記タイマ手段で設定した待機時間を超えた時点で、障害回復動作中の前記レイヤに対して停止要求を通知し、当該レイヤからの応答を受け取った時点で障害回復動作を開始することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  6. 複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、
    前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、
    前記複数のレイヤで、それぞれの障害回復動作を開始し、
    先に障害回復動作が終了するレイヤのみ障害回復動作を完了させることを特徴とする自動障害回復方法。
  7. 複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、
    前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、
    優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、
    前記優先された特定のレイヤの障害回復動作の失敗の認識により、他のレイヤに通知した障害回復要求を前記他のレイヤが認識した場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする自動障害回復方法。
  8. 複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、
    前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、
    優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、
    前記他のレイヤにて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする自動障害回復方法。
  9. 複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、
    前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、
    優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、
    前記優先された特定のレイヤの障害回復動作の失敗の認識により、他のレイヤに通知した障害回復要求を前記他のレイヤが認識した場合に、あるいは、前記他のレイヤにて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする自動障害回復方法。
  10. ネットワーク上の複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信装置において、
    各障害回復領域の障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、
    複数の障害回復領域の間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とからなり、
    複数障害回復領域で障害が検出された場合、各障害回復領域の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至った障害回復領域が、前記障害回復情報処理手段を介して、他の障害回復領域にその旨を通知して他障害回復領域の障害回復動作を停止させ、他障害回復領域が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行った障害回復領域が、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする通信装置。
  11. 複数の障害回復領域を有するネットワークにおける障害回復機能を備える通信装置であって、
    各通信装置が、
    各障害回復領域の障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、
    他の通信装置が障害回復を行なう障害回復領域との間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とからなり、
    複数障害回復領域で障害が検出された場合、各通信装置の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至った障害回復領域が、前記障害回復情報処理手段を介して、他の障害回復領域の通信装置にその旨を通知して他の障害回復領域の障害回復動作を停止させ、他の障害回復領域の通信装置が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行った障害回復領域が、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする通信装置。
  12. 前記一方の障害回復領域が、他方の障害回復領域に対して優先的に障害回復動作を開始する設定とし、障害回復の失敗を認識した時点で、前記障害回復情報通信終端・処理手段を介して他の障害回復領域にその旨を通知することで、他の障害回復領域が障害回復動作を開始することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の通信装置。
  13. 複数の障害回復領域毎にタイマ手段を備え、
    前記他障害回復領域からの許可応答が一定時間内に通知されない場合に、障害回復動作を中断することを特徴とする請求項10または請求項11にに記載の通信装置。
  14. 優先的に障害回復動作を行なうように設定されていない前記障害回復領域にのみ、タイマ手段を備え、
    前記タイマ手段で設定した待機時間を超えた時点で、障害回復動作中の前記障害回復領域に対して停止要求を通知し、当該障害回復領域からの応答を受け取った時点で障害回復動作を開始することを特徴とする請求項12に記載の通信装置。
  15. 複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、
    前記複数の障害回復領域において障害が検出された場合に、
    前記複数の障害回復領域で、それぞれの障害回復動作を開始し、
    先に障害回復動作が終了する障害回復領域のみ障害回復動作を完了させることを特徴とする自動障害回復方法。
  16. 複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、
    前記複数の障害回復領域において障害が検出された場合に、
    優先された特定の障害回復領域の障害回復動作のみを開始し、
    前記優先された特定の障害回復領域の障害回復動作の失敗の認識により、他の障害回復領域に通知した障害回復要求を前記他の障害回復領域が認識した場合に、前記他の障害回復領域での障害回復動作を開始することを特徴とする自動障害回復方法。
  17. 複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、
    前記複数の障害回復領域において障害が検出された場合に、
    優先された特定の障害回復領域の障害回復動作のみを開始し、
    前記他の障害回復領域にて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他の障害回復領域での障害回復動作を開始することを特徴とする自動障害回復方法。
  18. 複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信ネットワークの自動障害回復方法において、
    前記複数の障害回復領域において障害が検出された場合に、
    優先された特定の障害回復領域の障害回復動作のみを開始し、
    前記優先された特定の障害回復領域の障害回復動作の失敗の認識により、他の障害回復領域に通知した障害回復要求を前記他の障害回復領域が認識した場合に、あるいは、前記他の障害回復領域にて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他の障害回復領域での障害回復動作を開始することを特徴とする自動障害回復方法。
  19. 複数のレイヤの障害回復機能を備える通信装置をノードとして設置した通信ネットワークシステムにおいて、
    前記通信装置が、
    各レイヤの障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、
    複数のレイヤの間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とを備え、
    複数レイヤで障害が検出された場合、各レイヤの前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至ったレイヤが、前記障害回復情報処理手段を介して、他のレイヤにその旨を通知して他レイヤの障害回復動作を停止させ、他レイヤが前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行ったレイヤが、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  20. 複数のレイヤからなるネットワークに障害回復機能を備える通信装置ノードとして設置した通信ネットワークシステムであって、
    各通信装置が、
    各レイヤの障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、
    他の通信装置が障害回復を行なうレイヤとの間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とを備え、
    複数レイヤで障害が検出された場合、各通信装置の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至ったレイヤが、前記障害回復情報処理手段を介して、他のレイヤの通信装置にその旨を通知して他レイヤの障害回復動作を停止させ、他のレイヤの通信装置が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行ったレイヤが、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  21. 前記一方のレイヤが、他方のレイヤに対して優先的に障害回復動作を開始する設定とし、障害回復の失敗を認識した時点で、前記障害回復情報処理手段を介して他のレイヤにその旨を通知することで、他のレイヤが障害回復動作を開始することを特徴とする請求項19または請求項20に記載の通信ネットワークシステム。
  22. 前記通信装置が、
    複数のレイヤ毎にタイマ手段を備え、
    前記他レイヤからの許可応答が一定時間内に通知されない場合に、障害回復動作を中断することを特徴とする請求項19または請求項20に記載の通信ネットワークシステム。
  23. 前記通信装置が、
    優先的に障害回復動作を行なうように設定されていない前記レイヤにのみ、タイマ手段を備え、
    前記タイマ手段で設定した待機時間を超えた時点で、障害回復動作中の前記レイヤに対して停止要求を通知し、当該レイヤからの応答を受け取った時点で障害回復動作を開始することを特徴とする請求項21に記載の通信ネットワークシステム。
  24. ネットワーク上に複数の障害回復領域の障害回復機能を備える通信装置を設置した通信ネットワークシステムにおいて、
    前記通信装置が、
    各障害回復領域の障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、
    複数の障害回復領域の間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とを備え、
    複数障害回復領域で障害が検出された場合、各障害回復領域の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至った障害回復領域が、前記障害回復情報処理手段を介して、他の障害回復領域にその旨を通知して他障害回復領域の障害回復動作を停止させ、他障害回復領域が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行った障害回復領域が、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  25. 複数の障害回復領域を有するネットワーク上に障害回復機能を備える通信装置を設置した通信ネットワークシステムにおいて、
    各通信装置が、
    各障害回復領域の障害検出・障害回復の処理を行う障害検出回復処理手段と、
    他の通信装置が障害回復を行なう障害回復領域との間で障害回復情報の通信終端・情報処理を行う障害回復情報処理手段とを備え、
    複数障害回復領域で障害が検出された場合、各通信装置の前記障害検出回復処理手段が起動し、主信号を切り替える直前段階までの動作を行い、先に直前段階に至った障害回復領域が、前記障害回復情報処理手段を介して、他の障害回復領域の通信装置にその旨を通知して他の障害回復領域の障害回復動作を停止させ、他の障害回復領域の通信装置が前記障害回復情報処理手段により許可の応答を返し、先に直前段階まで行った障害回復領域が、その応答結果に基づき実際の主信号の切り替え動作を行うことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  26. 前記一方の障害回復領域が、他方の障害回復領域に対して優先的に障害回復動作を開始する設定とし、障害回復の失敗を認識した時点で、前記障害回復情報通信終端・処理手段を介して他の障害回復領域にその旨を通知することで、他の障害回復領域が障害回復動作を開始することを特徴とする請求項24または請求項25に記載の通信ネットワークシステム。
  27. 前記通信装置が、
    複数の障害回復領域毎にタイマ手段を備え、
    前記他障害回復領域からの許可応答が一定時間内に通知されない場合に、障害回復動作を中断することを特徴とする請求項24または請求項25にに記載の通信ネットワークシステム。
  28. 前記通信装置が、
    優先的に障害回復動作を行なうように設定されていない前記障害回復領域にのみ、タイマ手段を備え、
    前記タイマ手段で設定した待機時間を超えた時点で、障害回復動作中の前記障害回復領域に対して停止要求を通知し、当該障害回復領域からの応答を受け取った時点で障害回復動作を開始することを特徴とする請求項26に記載の通信ネットワークシステム。
  29. 複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワーク上の通信装置を制御して障害回復処理を行う自動障害回復プログラムにおいて、
    前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、
    前記複数のレイヤで、それぞれの障害回復動作を開始し、
    先に障害回復動作が終了するレイヤのみ障害回復動作を完了させることを特徴とする自動障害回復プログラム。
  30. 複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワーク上の通信装置を制御して障害回復処理を行う自動障害回復プログラムにおいて、
    前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、
    優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、
    前記優先された特定のレイヤの障害回復動作の失敗の認識により、他のレイヤに通知した障害回復要求を前記他のレイヤが認識した場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする自動障害回復プログラム。
  31. 複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワーク上の通信装置を制御して障害回復処理を行う自動障害回復プログラムにおいて、
    前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、
    優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、
    前記他のレイヤにて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする自動障害回復プログラム。
  32. 複数のレイヤの障害回復機能を備える通信ネットワーク上の通信装置を制御して障害回復処理を行う自動障害回復プログラムにおいて、
    前記複数のレイヤにおいて障害が検出された場合に、
    優先された特定のレイヤの障害回復動作のみを開始し、
    前記優先された特定のレイヤの障害回復動作の失敗の認識により、他のレイヤに通知した障害回復要求を前記他のレイヤが認識した場合に、あるいは、前記他のレイヤにて障害を検出してからの時間が予め設定した時間を超えた場合に、前記他のレイヤでの障害回復動作を開始することを特徴とする自動障害回復プログラム。
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