JP2956586B2 - 通信ルート迂回制御方式 - Google Patents

通信ルート迂回制御方式

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JP2956586B2 JP14715096A JP14715096A JP2956586B2 JP 2956586 B2 JP2956586 B2 JP 2956586B2 JP 14715096 A JP14715096 A JP 14715096A JP 14715096 A JP14715096 A JP 14715096A JP 2956586 B2 JP2956586 B2 JP 2956586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク通信
における通信ルート迂回制御方式に関し、特に優先順位
を考慮した通信ルート迂回制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の通信ルート迂回制御方式
は、ネットワークを構成する幾つかのノードを経由して
実行される端末間の通信において、その端末間の通信ル
ートが切断されたとき、ネットワークがその端末間の通
信で要求されているサービスを保証するために、迂回の
通信ルートを確立することで、端末間の通信を復旧させ
ることを目的として用いられている。
【0003】従来の通信ルート迂回制御方式として、例
えばネットワークの障害により切断されたと認識される
通信ルートに対して通常使用される通信ルート設定機能
を再度利用して、自動的に通信ルートを確立する方式が
ある。その一例が特開平4−96447号公報に記載さ
れている。この公報に記載されている方式は、障害が生
じたときにリンクを特定する識別番号および復旧の優先
度を示す情報を復旧制御信号に付加するとともに、多重
障害により複数の復旧制御信号が取り込まれたとき、こ
の情報に基づいて復旧の優先順位を決定し、逐次迂回ル
ートを形成する方式である。ネットワークに障害が生じ
た場合に、予め定めた優先度に基づいて迂回ルートを確
立する技術は、この他に例えば特開平2−155334
号公報、特開平5−103000号公報、特開平7−1
15420号公報に記載されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
おける第1の問題点は、迂回通信ルートを確立する際、
その迂回通信ルートに要求されるサービスを保証するた
めのリソースがそのネットワークになければ、迂回通信
ルートは確立できず、ネットワーク利用者が重要と考え
ている通信を保証できないことである。その理由は、従
来の方式では、既に確立されている通信ルートに関して
は、たとえそれがネットワーク利用者にとって重要とは
考えていない通信であったとしても、その通信ルートに
ついては何ら考慮されてなく、そのまま保持するように
しているためである。
【0005】第2の問題点は、迂回の優先度に基づいて
既に幾つかの迂回通信ルートが確立されている状態にお
いて、それらとは別のより高い迂回優先度を持つ通信の
ルートを迂回処理により再確立する必要が発生したと
き、そのネットワークにその迂回通信ルートに要求され
るサービスを保証するためのリソースがなければ、この
より高い迂回優先度の通信ルートを再確立できないの
で、ネットワーク利用者が重要と考えている通信を保証
できないということである。その理由は、第1の問題点
の上記理由と同じである。
【0006】従って、本発明の目的は、ネットワーク利
用者が重要と考えている通信を可能な限り保証する通信
ルート迂回制御方式を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
目的を達成するために、利用者端末を収容する端末ポー
トを有する複数のノードが接続されて成り、利用者の要
求に応じて端末間の通信ルートを確立できるようにした
ネットワークにおいて、複数の通信ルートについて迂回
優先度を指定する指定手段と、確立している通信ルート
が断線したとき指定された迂回優先度に基づいて迂回ル
ートを確立する迂回処理を行い、その際、確立不能の場
合は、迂回優先度に基づいて他の確立されている通信ル
ートを停止させてこの通信ルートを断線した通信ルート
の迂回ルートに変更する迂回処理を行う制御手段とを有
し、迂回処理の動作方法を示す迂回属性と通信ルートの
複数の状態を示すルート状態とが定義され、迂回優先度
は、迂回属性とルート状態との組み合わせに基づいて決
められており、迂回属性は、迂回処理の対象となる通信
ルートが、他の通信ルートに与える影響を表現している
ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、迂回属性が表現する迂回処理の対象となる
通信ルートが他の通信ルートに与える影響とは、迂回処
理において、自らの通信ルートが切断状態となったと
き、自らの通信ルートは他の通信ルートへの迂回処理を
実行せず、また、他の通信ルートが切断状態となったと
き、自らの通信ルートを切断し、他の通信ルートの迂回
処理を実行する旨の自らの通信ルートによる影響と、自
らの通信ルートが切断状態となったとき、自らの通信ル
ートは他の通信ルートへの迂回処理を実行せず、また、
他の通信ルートが切断状態となったとき、他の通信ルー
トの迂回処理のために、自らの通信ルートが切断される
ことがない旨の自らの通信ルートによる影響と、自らの
通信ルートが切断状態となったとき、自らの通信ルート
は他の通信ルートへの迂回処理を実行するが、他の通信
ルートを切断する迂回処理は実行せず、また、他の通信
ルートが切断状態となったとき、自らの通信ルートを切
断し、他の通信ルートの迂回処理を実行しない旨の自ら
の通信ルートによる影響と、自らの通信ルートが切断状
態となったとき、自らの通信ルートは、他の通信ルート
を切断する迂回処理を実行し、また、他の通信ルートが
切断状態となったとき、他の通信ルートの迂回処理のた
めに、自らの通信ルートが切断されることがない旨の自
らの通信ルートによる影響とであることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、複数のノードのうち、その通信ル
ートに関係するノードに、ルート状態及び迂回優先度に
関する情報を管理する管理手段と、情報に基づいてその
通信ルートの迂回ルートの確立処理を起動する起動手段
とを有することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれか1項に記載の発明において、制御手段は、迂回
優先度に基づいて既に迂回ルートとして確立されている
通信ルートを停止されて断線した通信ルートの迂回ルー
トとすることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適
用されるネットワーク構成を示す。このネットワーク
は、端末ポートとしての端末収容部31〜38、データ
交換部21〜25とそれらを制御する制御部41〜45
とから構成される複数のノード11〜15が、接続回線
61〜67で接続されて成るものである。端末収容部3
1〜38は、ネットワーク利用者の端末を収容するイン
ターフェイスを収容し、デーダ交換部21〜25は、各
ノード間を接続すると同時に、端末のデータの行き先を
決定する。
【0012】各ノードの制御部41〜45は互いに情報
のやり取りを行い、ノード11〜15の端末収容部31
〜38が端末の接続要求を実行する場合、そのノード1
1〜15内の制御部41〜45は、その端末に必要とさ
れるサービスを確保可能かどうかを判断し、端末間で経
由すべきノードを決定して通信ルート51〜54の確立
を行う。また、ネットワーク障害(ノード故障、伝送路
切断等)により通信ルート51〜54が切断された場
合、端末収容部31〜38がノード内の制御部41〜4
5に対して再度接続要求を行い、この制御部間のやり取
りによって迂回の通信ルートを確立する。通信ルートが
確立されることで端末間の通信が可能となる。
【0013】本発明では、全ての通信ルートに対して後
述するようにいくつかのルート状態が定義される。その
状態管理は、その通信に関係する端末が収容される端末
収容部31〜38のみが管理を行なう。さらに端末収容
部31〜38には通信ルートが最初に確立されたときに
決定された通信ルート51〜54を登録する。この最初
に確立された通信ルートに基づいて現在のルート状態の
変化を識別することができる。
【0014】また、本発明では、迂回通信ルートの確立
処理(迂回処理)を行なうときの動作方法を指定する迂
回属性を定義する。この迂回属性は、迂回処理を実行す
るときに、迂回処理の対象となる通信ルートが、他の通
信ルートに与える影響を表現している。
【0015】そして、本発明では、端末間の通信ルート
を確立する前に、全ての通信ルートに対して上記のルー
ト状態と迂回属性とを組み合わせて定義した迂回優先順
位を割り当てる。この迂回優先順位に関する情報もまた
その通信に関係する端末が収容される端末収容部31〜
38にエントリしている通信ルートと一緒に登録され
る。
【0016】次に、上記ルート状態、迂回属性及び迂回
優先順位の具体的な例について説明する。ルート状態と
して、図7および表1に示すように、正常状態201、
切断状態202、迂回状態203、ルート未登録状態2
04の4つの状態を定義する。図7はそれぞれの状態の
関連を示した状態遷移を示し、表1はルート状態が遷移
するときの条件を示している。
【0017】
【表1】
【0018】状態管理は、その通信に関係する端末が収
容される端末収容部31〜38のみが管理を行なう。ま
た端末収容部31〜38には、通信ルートが最初に確立
されたときに決定された通信ルート51〜54を登録す
る。この登録される通信ルートの情報は、端末間の通信
を中継するノードの情報から構成される。これは、障害
復旧後、迂回処理が実行されなかった切断状態202の
通信ルートを登録されている最初の通信ルートに戻すた
めと、現在確立している通信ルートが迂回ルートにある
のか、あるいは最初に確立された通信ルートにあるのか
を区別するために利用される。
【0019】上記正常状態201とは、端末収容部に登
録されている通信ルートに実際の通信ルートが確立され
ている状態を意味する。上記切断状態202とは、端末
収容部に通信ルートは登録されているが、ネットワーク
の故障により、通信ルートが決定できず切断されている
状態を意味する。上記迂回状態203とは、端末収容部
に登録されている通信ルートとは異なるルートに実際の
通信ルートが確立されている状態を意味する。上記ルー
ト未登録状態204とは、端末収容部に通信ルートが登
録されていない状態、つまり一度も通信ルートが確立さ
れたことのない状態を意味する。
【0020】次に、上記迂回属性としては、通信ルート
が切断された時において、「迂回処理を実行可能」又は
「迂回処理を実行不可能」という条件と、迂回処理にお
いて、他の通信ルートを「切断することが可能」又は
「切断することが不可能」という条件と、他の通信ルー
トの迂回処理において、自身の通信ルートが「切断され
ることが可能」又は「切断されることが不可能」という
条件との3つの条件を定義する。
【0021】そして、上記迂回属性とルート状態との組
み合わせにより、次のような4つの迂回優先度を定義す
る。迂回優先順位が高い程、ネットワーク障害時に通信
ルートが確保される確率が高い。表2は迂回優先度別の
ルート状態と迂回属性との関係を定義した表である。
【0022】
【表2】
【0023】各端末収容部31〜38は、通信ルートに
割当てられている迂回優先度を参照して迂回処理を実行
する。表1において、迂回優先度1の通信ルートは、切
断状態202のとき迂回処理は実行されず、登録した通
信ルートが正常と認識され、端末収容部からの通信ルー
ト確立要求を制御部が受け付けたときのみ通信が復旧す
る。この迂回優先度の通信ルートが正常状態201のと
き、他の通信ルートの迂回処理が必要となれば、真っ先
に切断される通信ルートである。迂回優先度2の通信ル
ートは、切断状態202のとき、迂回処理は実行され
ず、登録した通信ルートが正常と認識され、端末収容部
からの通信ルートの確立要求を制御部が受け付けた時の
み通信が復旧する。また正常状態201のとき、他の通
信ルートの迂回処理で切断されることはない。
【0024】迂回優先度3の通信ルートは、切断状態2
02のとき迂回処理が実行され、そのとき他の通信ルー
トを切断しない。もし迂回のルートが決定できない場合
は切断状態202のままである。さらに正常状態201
のとき、他の通信ルートの迂回処理で切断されることは
ないが、迂回状態203のとき、他の通信ルートの迂回
処理が必要となれば切断可能である。迂回優先度4の通
信ルートは、切断状態202のとき迂回処理が実行さ
れ、そのとき他の通信ルートを切断することが可能であ
る。もし、迂回ルートが決定できない場合は切断状態2
02のままである。また、正常状態201又は迂回状態
203であるとき、他の通信ルートの迂回処理で切断さ
れることはない。
【0025】次に上述のようにして定義した迂回優先度
を用いた通信ルート迂回制御方式の動作にてついて詳細
に説明する。図1のネットワークにおいて、端末収容部
間31と36、32と38、33と37、34と35の
通信についてそれぞれ通信ルート51、52、53、5
4が確立されている。ここで全ての2ノード間の接続回
線61〜67で使用可能な伝送帯域は全て同じとする。
また通信ルート51は、2ノード間の帯域の半分の帯域
を使用し、迂回優先度1で設定され正常状態201にあ
る。
【0026】通信ルート52は、2ノード間の帯域を全
て使用し迂回優先度4で設定され正常状態201にあ
る。通信ルート53は、2ノード間の帯域の半分を使用
し迂回優先度3で設定され迂回状態203にあり、端末
収容部33、37に登録されているルートは、ノード1
2とノード15間(接続回線65)のルートである。通
信ルート54は、2ノード間の帯域の半分の帯域を使用
し迂回優先度2で設定され正常状態201にあるとす
る。
【0027】図1の上記の状態において、もし図2に示
すように、ノード14とノード15の区間(接続回線6
6)において回線障害71が発生した場合、図1の迂回
優先度4の通信ルート52は、迂回優先度1の通信ルー
ト51を切断して停止させてノード12を経由した通信
ルート52(接続回線61、65を使用したルート)と
して迂回を行なうことにより、端末収容部32と38の
通信ルート52が保証される。この際、端末収容部32
と38の通信ルート52のルート状態は切断状態202
から迂回状態203に変更される。
【0028】また図3に示すように、ノード11とノー
ド12の区間(接続回線61)において回線障害72が
発生した場合は、迂回優先度1の通信ルート51は、迂
回処理を実行されず、切断状態202のままとなる。ま
たその区間の接続が復旧されるまでこの通信は復旧しな
い。
【0029】また図4に示すように、ノード12とノー
ド13の区間(接続回線63)において回線障害73が
発生した場合は、切断された迂回優先度3の通信ルート
53は、ノード12とノード15の区間(接続回線6
5)の伝送帯域に空きがあるため、登録されたルートで
あるノード12とノード15のルートに迂回を行い、端
末収容部33と37の通信ルート53は保証される。こ
の際、端末収容部33、37の通信ルート53のルート
状態は、切断状態202から正常状態201にルート状
態が変更される。一方、切断された迂回優先度2の通信
ルート54は迂回処理を実行されず、切断状態202の
ままである。この通信ルート54は、回線障害が復旧す
るまでその通信は復旧しない。
【0030】さらに図5、図6に示すように、ノード1
2とノード15(接続回線65)の区間、ノード14と
ノード15(接続回線66)の区間において回線障害7
4、75が同時に発生した場合は、他の通信ルートを切
断できないため、図5のように迂回優先度1の通信ルー
ト51、迂回優先度4の通信ルート52ともに迂回しな
い。但し、もし通信ルート54が存在しないならば、迂
回優先度4の通信ルート52は、迂回状態203の迂回
優先度3の通信ルート53を切断し、ノード12とノー
ド13を経由した(接続回線61、63、67を使用し
た)迂回ルート、あるいは図6のように、ノード14と
ノード13を経由した(接続回線62、64、67を使
用した)迂回ルートを確立し、端末収容部32と38間
の通信ルート52は保証される。
【0031】図8は、新規に通信ルートを確立する時の
フローチャートを示す。新規に通信ルートを確立すると
き、ステップ501では、端末は端末収容部に対して、
通信を行ないたい相手端末の指定、ネットワークで保証
して欲しいサービス(帯域、遅延、廃棄率等)の要求、
そして本発明で採用する迂回優先度の指定を行なう。こ
の情報はステップ502でその端末収容部において登録
される。またこのときルート状態はルート未登録状態2
04として端末収容部に登録される。そして、端末から
通信ルート確立要求を受けた端末収容部は、ステップ5
03でノードの制御部に対し通信ルート確立の処理を要
求する。次にステップ504により、ノードの制御部は
ネットワーク内の他のノード制御部とやり取りを行い、
端末が要求するサービスに合った通信ルートの決定を行
なう。
【0032】ステップ505では、通信ルートが確立さ
れたかを判断し、通信ルートが決定されたとき、ステッ
プ506で各ノードの制御部には、自分のノードのデー
タ交換部を通過する通信ルートのサービスと迂回優先度
が記憶される。そして、ノードの制御部は端末収容部に
対し、通信ルートが確立されたことを通知する。通信ル
ート確立の通知を受けた端末収容部は、ステップ507
で決定された通信ルートの情報を登録し、このルート状
態をルート未登録状態204から正常状態201に変更
した後、ステップ508で通信を開始する。またステッ
プ505で通信ルートが確立されなければ、ステップ5
09で端末収容部は、ルート状態を「ルート未登録状
態」のままとして処理を完了し、必要であればステップ
510で端末利用者へ通信ルートが確立できなかったこ
とを通知する。
【0033】図9は端末収容部の迂回制御方法を示した
フローチャート、図10、11、12、13は端末収容
部の迂回処理において、制御部が端末収容部とのやり取
りにおいて行う動作を示すフローチャートである。図9
において、ステップ601で正常状態201にある通信
ルートが切断されたと仮定する。このとき図10のステ
ップ701、702、703に示すように各ノードの制
御部のやり取りを行い、そのノードの制御部は、その端
末の通信ルートが終端されている端末収容部に対し、通
信ルートが切断されたことを通知する。この通知を受け
た端末収容部は、ステップ602でこの通信ルートの状
態を切断状態202に変更する。
【0034】端末収容部は、端末収容部に登録されてい
る通信ルートのうち切断状態202の通信ルートを常時
検索している。ステップ603では、その結果検索され
た切断状態202の通信ルートに対し迂回処理の起動を
指定する。ステップ604においては、端末収容部は、
図11のステップ801、802により、迂回処理が指
定された通信ルートについて登録されている通信ルート
の正常性を制御部に対して問い合わせを行い、その結果
を各端末収容部へ通知する。そしてステップ605で制
御部からの応答で異常と認識されたならば、その処理は
ステップ607以降の迂回ルートの通信ルート確立処理
に移行され、逆に正常と認識されたならば、ステップ6
06以降の登録されたルートへの通信ルート確立処理に
移行される。
【0035】迂回ルートの通信ルート確立処理は、ステ
ップ607、608、609の各処理によって、端末収
容部が、「迂回処理を実行可能」という条件の迂回属性
を持つ迂回優先度の通信ルートのみ、制御部へ通信ルー
ト確立の要求を行い、この要求を受けた制御部は、ステ
ップ610で、各ノードの制御部間のやり取りを行い、
他の通信ルートの切断の決定、迂回ルートの決定を行
い、可能であれば、迂回ルートへの通信ルートの確立を
行い、迂回ルートへの通信ルートの確立が可能、不可能
に関わらず、制御部は端末収容部にその結果を通知す
る。従って、迂回優先度が1あるいは2であれば、迂回
ルートへの通信ルート確立処理は実行されない。もし、
迂回優先度が3あるいは4であれば、迂回ルートへの通
信ルート確立処理が実行される。なお、優先度1、2の
通信ルートは、端末収容部が登録しているルートへの通
信ルート確立処理が行われるだけである。
【0036】図12は、制御部が端末収容部から迂回ル
ートの確立要求を受け付けたときのステップ610の動
作を詳細に説明するフローチャートである。ステップ4
01で迂回ルートへの通信ルート確立要求が迂回優先度
3あるいは4であったと仮定すると、ノードの制御部
は、各ノードの制御部とやり取りを行い要求サービスを
確保可能な迂回ルートと切断可能な通信ルートを検索す
る。ステップ402で他の通信ルートを切断なしに通信
ルートを確立することが可能と判断されると、ステップ
407で、迂回ルートへの通信ルートの確立を行う。
【0037】逆に、ルートを決定するためのネットワー
ク・リソース(帯域、通信速度等)が不足する場合、ス
テップ403で要求する通信の迂回優先度がチェックさ
れる。もし、他の通信ルートを切断可能であれば、ステ
ップ404に移行し、そうでなければ、迂回処理ができ
なかったものとして、ステップ408で端末収容部へ通
知し処理を完了する。
【0038】次に各ノードの制御部のやり取りにおい
て、正常状態201にある迂回優先度1の通信ルート、
あるいは迂回状態203にある迂回優先度3の通信ルー
トをいくつか切断した場合に、ステップ404で通信ル
ートの再確立が可能かどうかが計算され、計算結果とし
て、その切断対象の通信ルートが一時的に記憶される。
そして、ステップ405で、切断で迂回の通信ルートの
確立が可能と判断されれば、ステップ406、407
で、他の通信ルートを停止させて迂回ルートへの通信ル
ートが確立され、そうでなければステップ408で迂回
処理ができなかったものとして、端末収容部へ通知し処
理を完了する。
【0039】従って、迂回優先度3の通信ルートの迂回
処理において他の通信ルートを切断する必要が有る場合
は、切断可能な通信ルートが存在するしないに関わら
ず、その通信ルートは切断状態202のままで迂回ルー
トとしての通信ルート確立は実行されない。一方、迂回
優先度4の通信ルートの迂回処理で他の通信ルートを切
断する必要が有る場合は、その切断対象の通信ルートが
存在すれば、それらを切断し迂回優先度4の通信ルート
が確立され、もし存在しなければ通信ルートは確立され
ない。
【0040】上述の制御部での処理が完了したとき、そ
の結果が図9のステップ610で端末収容部に通知され
る。端末収容部は制御部からの通知に基づきステップ6
11でルートが確立されたかどうかをチェックする。ル
ートが確立されたならば、ステップ612でその通信ル
ートのルート状態を切断状態から迂回状態203に変更
した後、ステップ613で通信を再開し、次の切断状態
202の通信ルートに対する処理を繰り返す。ルートが
確立されなければルート状態はそのままで、ステップ6
03に戻り、次の切断状態202の通信ルートに対する
処理を繰り返す。また切断対象の通信ルートが切断され
た場合は、そのルート状態は切断状態202に変更され
る。
【0041】一方、登録されたルートへの通信ルート確
立処理は、ステップ606において、端末収容部が登録
したルートにのみ、制御部に対して通信ルート確立要求
を行う。次にステップ614において、図13のステッ
プ901、902により各ノードの制御部間のやり取り
において通信ルートの確立を行い、そして制御部は、そ
の結果を端末収容部に通知する。このとき迂回優先度は
適用されず、ネットワークは他の通信ルートを切断する
ことはない。
【0042】制御部から通知を受けた端末収容部は、通
信ルートが確立されたかどうかをステップ615でチェ
ックし、確立されていればステップ616でルート状態
を切断状態202から正常状態201に変更した後、ス
テップ617で、通信を再開する。確立されてなければ
その通信ルートは切断状態202のままであり、ステッ
プ603に戻り、次の切断状態202の通信ルートに対
する処理が繰り返される。
【0043】端末収容部は、迂回処理の起動を切断状態
202の通信ルートが存在すれば繰り返し実行する。ま
た、一度迂回処理で迂回の通信ルートが確立できなかっ
た通信ルートに対する迂回処理の起動は、端末収容部が
間隔をおいて要求を行なうか、あるいは制御部からのネ
ットワークトポロジー変化の通知を受けたとき、端末収
容部が制御部に対し要求を行うか、あるいはその両方法
を組み合わせて行われる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による第1
の効果は、利用者が重要と考えている通信ルートは、可
能な限り保証される効果がある。その理由は、他の通信
を停止させて、特定の通信ルートのみ迂回を実行するた
めである。さらに、既に迂回ルートになっている通信ル
ートも切断することを可能にしたためである。
【0045】第2の効果は、回線障害が発生した場合、
中継ノードへのトラッフィックの集中を軽減する効果が
ある。その理由は、迂回優先度に基づいて特定の通信ル
ートは迂回を実行し、特定の通信ルートは迂回を実行し
ないようにできるためである。
【0046】第3の効果は、ネットワーク全体の迂回処
理に対する負荷分散が可能である。その理由は、迂回処
理の起動が、迂回処理を必要としている通信ルートが関
係しているノードのみにより実行されるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信ルート迂回制御方式の実施の形態
を示すネットワークの構成図である。
【図2】回線故障発生時の動作例を説明するための構成
図である。
【図3】回線故障発生時の他の動作例を説明するための
構成図である。
【図4】回線故障発生時の他の動作例を説明するための
構成図である。
【図5】回線故障発生時の他の動作例を説明するための
構成図である。
【図6】回線故障発生時の他の動作例を説明するための
構成図である。
【図7】通信ルートの状態遷移の動作を説明するブロッ
ク図である。
【図8】通信ルート確立時の動作を示すフローチャート
である。
【図9】端末収容部が実行する迂回処理の動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】制御部が実行する回線障害発生時の動作を示
すフローチャートである。
【図11】図9のステップ604に関する制御部の動作
を示すフローチャートである。
【図12】図9のステップ610に関する制御部の動作
を示すフローチャートである。
【図13】図9のステップ614に関する制御部の動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11〜15 ノード 21〜25 データ交換部 31〜38 端末収容部 41〜44 制御部 51〜54 通信ルート 61〜67 接続回線 71〜75 回線障害発生箇所

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者端末を収容する端末ポートを有す
    る複数のノードが接続されて成り、利用者の要求に応じ
    て端末間の通信ルートを確立できるようにしたネットワ
    ークにおいて、 複数の通信ルートについて迂回優先度を指定する指定手
    段と、 確立している通信ルートが断線したとき前記指定された
    迂回優先度に基づいて迂回ルートを確立する迂回処理を
    行い、その際、確立不能の場合は、前記迂回優先度に基
    づいて他の確立されている通信ルートを停止させてこの
    通信ルートを前記断線した通信ルートの迂回ルートに変
    更する迂回処理を行う制御手段とを有し、 前記迂回処理の動作方法を示す迂回属性と通信ルートの
    複数の状態を示すルート状態とが定義され、前記迂回優
    先度は、前記迂回属性と前記ルート状態との組み合わせ
    に基づいて決められており、前記迂回属性は、前記迂回
    処理の対象となる通信ルートが、他の通信ルートに与え
    る影響を表現していることを特徴とする通信ルート迂回
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記迂回属性が表現する前記迂回処理の
    対象となる通信ルートが他の通信ルートに与える影響と
    は、 前記迂回処理において、自らの通信ルートが切断状態と
    なったとき、前記自らの通信ルートは他の通信ルートへ
    の迂回処理を実行せず、また、他の通信ルートが切断状
    態となったとき、前記自らの通信ルートを切断し、該他
    の通信ルートの迂回処理を実行する旨の前記自らの通信
    ルートによる影響と、前記自らの通信ルートが切断状態
    となったとき、前記自らの通信ルートは他の通信ルート
    への迂回処理を実行せず、また、他の通信ルートが切断
    状態となったとき、該他の通信ルートの迂回処理のため
    に、自らの通信ルートが切断されることがない旨の前記
    自らの通信ルートによる影響と、前記自らの通信ルート
    が切断状態となったとき、前記自らの通信ルートは他の
    通信ルートへの迂回処理を実行するが、他の通信ルート
    を切断する迂回処理は実行せず、また、他の通信ルート
    が切断状態となったとき、前記自らの通信ルートを切断
    し、該他の通信ルートの迂回処理を実行しない旨の前記
    自らの通信ルートによる影響と、前記自らの通信ルート
    が切断状態となったとき、前記自らの通信ルートは、他
    の通信ルートを切断する迂回処理を実行し、また、他の
    通信ルートが切断状態となったとき、該他の通信ルート
    の迂回処理のために、前記自らの通信ルートが切断され
    ることがない旨の前記自らの通信ルートによる影響とで
    あることを特徴とする請求項1記載の通信ルート迂回制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のノードのうち、その通信ルー
    トに関係するノードに、前記ルート状態及び迂回優先度
    に関する情報を管理する管理手段と、 前記情報に基づいてその通信ルートの前記迂回ルートの
    確立処理を起動する起動手段とを有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の通信ルート迂回制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記迂回優先度に基づいて既に迂回ルートとして確立さ
    れている通信ルートを停止されて前記断線した通信ルー
    トの迂回ルートとすることを特徴とする請求項1から3
    のいずれか1項に記載の通信ルート迂回制御装置。
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