JP3587074B2 - 鍛造用金型 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鍛造の中でも特に長尺の材料を所定の長さに切断しながら順次鍛造していく場合に使用される鍛造用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鍛造用金型には種々の構造のものがあるが、なかでもパンチとダイとが使用され、かつこのダイに対して相対的なスライド可能に組み込まれたダイスリーブを備えたタイプの金型としては、例えば特開平4−258335号公報に開示されている技術が公知である。この技術に類似する鍛造用金型が図3に示されている。ただし、公報に開示されている鍛造用金型が縦置きタイプであるのに対し、図3の鍛造用金型は横置きタイプである。
【0003】
さて図3に示す金型において、パンチ10をダイ20に向けて移動させることにより、これら相互の間で所定のワークが鍛造される。このとき、ダイスリーブ50はその軸心部に位置するエジェクター52と共にダイ20側において金型の一部として機能する。そして鍛造後はノックアウト54を通じてダイスリーブ50をスライドさせることにより、ワークをダイ20から押し離す。
【0004】
ところで鍛造工程の一環として前記のように長尺の材料の切断作業も組み込まれている場合、どうしても寸法の足りない端材が生じる。そしてこの端材については鍛造用金型に送られないように排除するのであるが、このときに金型においては材料(ワーク)が存在しないまま、鍛造動作(空打ち)が行われる。図3はこの空打ち時の状態が示されており、このときのダイスリーブ50とエジェクター52との先端は5mm 程度の段差をもってエジェクター52の先端の方が後退している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図3で明らかなように空打ち時には、パンチ10がダイ20に接近するすることで、このパンチ10の先端がダイスリーブ50の端面内周に衝突する。このダイスリーブ50の端面内周は一種のエッジとなっているので、パンチ10の先端面にリング状のきずが発生し、これが原因となって金型摩耗を早めている。
【0006】
本発明は前記課題を解決しようとするもので、その目的は、ワークが存在しない状態での鍛造動作(空打ち)時において、パンチとダイ側のエジェクターとを最初に当てることにより、このエジェクターと一緒にダイスリーブを後退させてパンチとダイスリーブとの衝突を回避し、パンチの先端にきずができるのを防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するためのもので、請求項1記載の発明は、パンチとダイとが互いに接近する方向へ移動可能であり、このパンチからダイに向かって突出した凸部と、ダイに対してダイスリーブ及びエジェクターが相互に同軸上で、かつ個々に相対的なスライド可能に組み付けられ、これらのパンチとダイ、凸部とエジェクター、凸部とダイスリーブのそれぞれの間において、所定のワークを鍛造するように構成されている鍛造用金型であって、前記パンチとダイとの間にワークが存在しない状態で、パンチとダイとが接近したときに、パンチの凸部とエジェクターとが最初に当たるように、この凸部とダイスリーブ及びエジェクターとが同軸上において相対向して配置されている。しかも、エジェクターとダイスリーブとが、互いの相対的なスライド量は確保した状態で、凸部が当たったことに伴うエジェクターの後退に連動してダイスリーブが共に後退するように連結されている。
【0008】
このように、パンチとダイとの間にワークが存在しない状態で鍛造動作が行わるといった、いわゆる空打ち時には、パンチ側の凸部とダイ側のエジェクターとが最初に当たってエジェクターとダイスリーブとを一緒に後退させることにより、この凸部の先端がダイスリーブ先端内にはまり込むことが回避される。したがって、凸部の先端とダイスリーブ先端のエッジとの衝突を原因として凸部の先端にきずが付くのを防止できる。
【0009】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の鍛造用金型であって、前記エジェクターとダイスリーブとの連結構造が、これらの一方に対して前記の相対的なスライド方向に沿って長く形成された溝と、他方に形成された突起部との係合によって構成されている。
これにより、僅かなスペースを利用して前記のようにパンチとエジェクターとが当たったときに、エジェクターとダイスリーブとを共に後退させるように相互を的確に連動させるための構成が確保される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は横置きタイプの鍛造用金型を表した断面図である。この図面で示す金型は可動側のパンチ10と固定側のダイ20とに大別され、ダイ20に対してパンチ10が接近する方向に移動することで、相互の間で鍛造が行われるようになっている。なおパンチ10は、ダイ20の側に向かって突出した凸部12を備えている。
【0011】
前記ダイ20には、パンチ10における前記凸部12の軸線と同軸線上においてダイスリーブ24及びエジェクター26が軸線に沿って個々にスライドできるように組み付けられている。つまりダイスリーブ24はダイ20に対してスライド可能に組み付けられ、エジェクター26はダイスリーブ24の内部において相対的にスライドするように組み付けられている。
【0012】
前記ダイスリーブ24の基端部にはフランジ25が形成されていて、このフランジ25が図1で示すようにダイ20側のプレート21で受け止められることにより、ダイスリーブ24の前進位置が規制される。またエジェクター26の基端部はリング28に固定されており、このリング28がダイ20側のプレート22で受け止められることで、エジェクター26の前進位置が規制される。なおリング28の背面に位置するリング30に設けられている各ノックアウト32は、リング28を貫通してそれぞれの先端部がダイスリーブ24のフランジ25に接触可能となっている。
【0013】
さて前記ダイスリーブ24のフランジ25には、その外周から内周に貫通する孔があけられ、そこにはピン36が圧入されている。このピン36の先端部はダイスリーブ24の内周面から突出し、これによってダイスリーブ24の「突起部」が構成されている。一方、エジェクター26の外周面には、前記ピン36の先端部と係合した溝38が形成されている。この溝38はダイスリーブ24の軸線方向、つまりダイスリーブ24とエジェクター26との相対的なスライド方向に沿って長く形成されている。
【0014】
つづいて前記の鍛造用金型による鍛造について説明する。
この鍛造用金型に対しては、長尺の材料から切り取られた素材が数工程の鍛造を経て所定の形状に予備加工された状態で送り込まれてくる。このとき、パンチ10はダイ20から離れた位置で待機しているとともにダイスリーブ24及びエジェクター26はそれぞれノックアウトした位置にある。そしてワークがパンチ10とダイ20との間に送り込まれてダイ20側にセットされると、パンチ10がダイ20に向かって移動し始める。
【0015】
一方、前記リング28,30を通じてダイスリーブ24及びエジェクター26に作用している所定のバックアップ力により、パンチ10によってワークに加えられる加工力に備える。この状態でパンチ10がダイ20に接近し、これらの相互間でワークが鍛造される。そして鍛造後はパンチ10がダイ20から離れる方向へ後退するとともに、ダイスリーブ24が前記の各ノックアウト32を通じて押し出され、これによってワークがダイ20から押し離される。なお、このときのダイスリーブ24に必要な移動ストロークは、前記ピン36と溝38との相対移動可能なストローク量によって確保される。
【0016】
図2に鍛造後のワーク40が断面で示されている。このワーク40における成形面42がパンチ10によるもので、成形面44がダイ20の型面によるものである。またワーク40の端面である成形面46がダイスリーブ24の先端面によるものであり、端面中央の凹形状の成形面48がエジェクター26の先端面によるものである。
【0017】
さて、すでに説明したように鍛造工程に長尺の材料の切断作業が組み込まれている場合に生じる端材を排除したとき、鍛造用金型においてはワークが存在しないまま、前記の鍛造動作(空打ち)が行われる。図1はこの空打ち時の状態が示されており、ダイスリーブ24はそのフランジ25がプレート21で受け止められた位置まで前進しているとともに、エジェクター26はリング28がプレート22で受け止められた位置まで前進している。そしてダイスリーブ24及びエジェクター26には、前記の鍛造時と同様のバックアップ力が作用している。
【0018】
前記の空打ち時においてダイスリーブ24の先端よりもエジェクター26の先端の方が後退している(引っ込んでいる)が、相互の段差は僅かに1mm 程度に設定されている。またこのときの前記ピン36と溝38とは、図1の左方向へストロークを詰めた状態となっている。
【0019】
そこでパンチ10がダイ20に接近してくると、その凸部12の先端が最初にエジェクター26の先端に衝突する。これによりエジェクター26が前記のバックアップ力に抗して後退し、ピン36及び溝38の係合を通じてダイスリーブ24もエジェクター26と一緒に後退する。したがって凸部12の先端がダイスリーブ24の先端内周(エッジ)と衝突することが回避され、凸部12の先端にきずができるのを防止できる。これとは逆にパンチ10によってダイスリーブ24の先端部が破損するといった事態も解消される。
【0020】
なお前記ピン36と溝38との関係は相対的なものであり、設計的に可能であれば溝38をダイスリーブ24の内周面に形成し、ピン36をエジェクター26に固定してもよい。また以上の説明では、鍛造工程の一環として長尺の材料を切断作業が組み込まれている場合において、端材を排除したときの鍛造用金型での空打ちを対象としたが、その他の原因であっても空打ちの可能性がある鍛造用金型に本発明を適応することは可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】鍛造用金型を表した断面図。
【図2】鍛造後のワークを表した断面図。
【図3】従来の鍛造用金型を表した断面図。
【符号の説明】
10 パンチ
20 ダイ
24 ダイスリーブ
26 エジェクター
40 ワーク

Claims (2)

  1. パンチとダイとが互いに接近する方向へ移動可能であり、このパンチからダイに向かって突出した凸部と、ダイに対してダイスリーブ及びエジェクターが相互に同軸上で、かつ個々に相対的なスライド可能に組み付けられ、これらのパンチとダイ、凸部とエジェクター、凸部とダイスリーブのそれぞれの間において、所定のワークを鍛造するように構成されている鍛造用金型であって、
    前記パンチとダイとの間にワークが存在しない状態で、パンチとダイとが接近したときに、パンチの凸部とエジェクターとが最初に当たるように、この凸部とダイスリーブ及びエジェクターとが同軸上において相対向して配置されているとともに、エジェクターとダイスリーブとが、互いの相対的なスライド量は確保した状態で、凸部が当たったことに伴うエジェクターの後退に連動してダイスリーブが共に後退するように連結されている鍛造用金型。
  2. 請求項1記載の鍛造用金型であって、
    前記エジェクターとダイスリーブとの連結構造が、これらの一方に対して前記の相対的なスライド方向に沿って長く形成された溝と、他方に形成された突起部との係合によって構成されている鍛造用金型。
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