JP3586629B2 - ウエブロールの自動交換ヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエブロールとしての巻紙ロールを消費しながらシガレットを製造する巻上機等の消費装置に対し、そのウエブロールの自動交換に好適した自動交換ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
巻上機の高速化に伴い、巻紙ロールの消費速度も一段と速くなり、巻紙ロールの交換頻度が増加する傾向にある。
従来、巻上機に対する巻紙ロールの交換、すなわち、巻上機から使用済巻紙ロールを取外し、この後、新品巻紙ロールを補給位置から取出して巻上機に装着する一連の交換は手作業により行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した交換作業に携わるオペレータの労力を軽減するため、巻紙ロールの自動交換が望まれており、このためにはロボットの使用が考えられる。
しかしながら、通常のロボットはそのアームの先端に1つのハンドしか備えていないため、巻上機からの使用済巻紙ロールの取外しや巻上機への新品巻紙ロールの装着を、巻上機に対する別々のアクセスプロセスにて行う必要があり、巻紙ロールの迅速な交換は不能である。
【0004】
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的はロボットのハンドに代えて、上述した一連の交換作業を迅速且つ確実に行うことができるウエブロールの自動交換ヘッドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る本発明のウエブロールの自動交換ヘッドは、ロボットアームの先端に取付けられたヘッド本体と、このヘッド本体に設けられ、補給位置にある新品ウエブロールのコア内に進入してコアに内側から係合し、新品ウエブロールを保持可能なインナチャックと、ヘッド本体に設けられ、消費装置の使用済ウエブロールを外側から挟持可能なアウタチャックと、ヘッド本体にインナチャックの外側を囲んで設けられ、新品ウエブロールがインナチャックに保持されたとき、その新品ウエブロールの片面を吸着する背板とを備えている。
【0006】
上述の自動交換ヘッドは、交換作業時、先ず補給位置にある新品ウエブロールをそのインナチャックにより取出し、新品ウエブロールを保持した状態で消費装置にアクセスし、そして、そのアウタチャックを使用して消費装置から使用済ウエブロールを取外し、この直後に、インナチャックに保持した新品ウエブロールを消費装置に装着する。この場合、新品ウエブロールが補給位置位置から消費装置へ移送される際、背板は新品ウエブロールを吸着した状態にあり、インナチャックは新品ウエブロールを安定して保持する。
【0008】
請求項2に係る本発明の自動交換ヘッドは、インナチャックの軸線方向に背板を往復駆動する駆動手段を更に備えている。この場合、自動交換ヘッドから消費装置に新品ウエブロールを装着するとき、背板はインナチャックの係合が解除された後、新品ウエブロールを消費装置に向けて押出す。
請求項3に係る本発明の自動交換ヘッドは、ヘッド本体に補給位置にある新品ウエブロールを走査するための少なくとも1個の反射型の光電センサを更に備えている。光電センサは、ロボットアームによる自動交換ヘッドの移動に伴い、補給位置にある新品ウエブロールを走査し、新品ウエブロールの中心位置や高さに関する情報を収集するために使用される。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、シガレットを製造する巻上機に適用され、ウエブロールとしての巻紙ロールの自動交換ヘッドを示す。
自動交換ヘッドはヘッド本体2を備え、このヘッド本体2は多関節ロボットのロボットアームの先端4に取付けられている。なお、ロボットアームは巻上機と後述する新品巻紙ロールの補給位置との間を移動可能である。
【0010】
ヘッド本体2はアーム側ベース6とチャック側ベース8とからなり、これらベース6,8は互いに直交した状態で連結され、一体的なアングル部材を構成している。ヘッド本体2はその一方のアーム側ベース6がロボットアームの先端4に連結され、ロボットアーム4の先端4とともに図1中1点鎖線Xで示す先端4の軸線回りに回転可能であり、そして、矢印Yで示す上下方向に首振り運動可能である。
【0011】
図1に示す状態では、ヘッド本体2の他方のチャック側ベース8は鉛直姿勢にあり、このチャック側ベース8にインナチャック10が設けられている。インナチャック10は三方エアチャックからなり、その略円筒状のチャック本体12がチャック側ベース8に固定して支持されている。より詳しくは、チャック本体12はそのチャック爪側の先端部がチャック側ベース8の外面から側方に突出し、その先端には3つのインナチャック爪14が備えられている。これらインナチャック爪14はチャック本体12の径方向に互い連動して往復動し、拡縮する。インナチャック爪14の拡縮のため、チャック本体12にはインナチャック爪14を往復動させるエアシリンダやリンク機構等が内蔵されている。
【0012】
今、図1に示す状態にあるとき、インナチャック10のインナチャック爪14は新品巻紙ロールRnのコアC内に進入し、そして拡開した状態、つまり、コアCの内周面に係合した閉位置にあって、インナチャック10は新品巻紙ロールRnを保持している。
更に、インナチャック10には背板16が備えられている。この背板16は新品巻紙ロールRnよりも僅かに小径の円形形状をなす。背板16はインナチャック10を外側から同心的に囲み、インナチャック10の軸線方向への移動が許容されている。すなわち、図2から明かなように背板16の中央にはセンタ孔18が形成され、このセンタ孔18はインナチャック10の外形形状に対応した形状を有する。
【0013】
背板16の前面16aにはその外周縁に沿ってリング状の外側シールパッド20が張り付けられているともに、その内周部にはセンタ孔18を囲むようにしてリング状の内側シールパッド22が張り付けられている。更に、背板16の前面16aには、外側及び内側シールパッド20,22間に3つの中間パッド24が張り付けられている。これら中間パッド24は背板16の周方向に等間隔を存して径方向に延び、外側及び内側シールパッド20,22との間には所定間隔がそれぞれ確保されている。なお、外側及び内側シールパッド20,22の厚み及び硬度は同一であるが、しかしながら、中間パッド24の厚みはシールパッド20,22に比べて若干薄く、そして、その硬度はシールパッド20,22よりも高い。
【0014】
したがって、図1に示すように新品巻紙ロールRnがインナチャック10に保持されている状態で、背板16が外側及び内側シールパッド20,22を介して新品巻紙ロールRnの片面に押付けられると、これら外側及び内側シールパッド20,22はその弾性変形を伴い中間パッド24とともに新品巻紙ロールRnの片面に密着し、これにより、新品巻紙ロールRnと背板16との間に密閉室26(図2参照)が形成される。
【0015】
そして、図2に示されるように背板16の外周部には連通孔28が形成され、この連通孔28は背板16の後面に設けた接続管30及びホース32を介してサクション給排源に接続されている(図1参照)。サクション給排源は前述した密閉室26に所定のサクションを供給する一方、密閉室26を大気に開放させることができる。したがって、密閉室26が形成された状態で、この密閉室26にサクションが供給されると、背板16は新品巻紙ロールRnを吸着することができる。
【0016】
また、背板16の後面には3本のガイドロッド33が設けられている。これらガイドロッド33はインナチャック10を囲む同心円上に等間隔を存して配置され、軸受を介してチャック側ベース8を摺動自在に貫通し、可動プレート34に連結されている。可動プレート34はチャック側ベース8と平行であり、チャック側ベース8とは反対側の面に進退シリンダ35が固定されている。進退シリンダ35はインナチャック10と同軸上に位置付けられ、そのピストンロッド36は可動プレート34を貫通し、フローティングジョイント37を介してチャック側ベース8に連結されている。
【0017】
進退シリンダ35のピストンロッド36が伸縮されると、この伸縮は可動プレート34及びガイドロッド33を介して背板16の往復運動に変換され、これにより、背板16はインナチャック10に対し、その軸線方向に移動する。したがって、インナチャック10のチャック爪14は背板16から相対的に突没可能である。
【0018】
一方、ヘッド本体2のアーム側ベース6にはチャック側ベース8とは反対側の縁にブラケット38を介してアウタチャック40が取付けられている。このアウタチャック40もまたエアチャックからなり、図3に示されるように互いに対向する一対のアウタチャック爪42を有し、そのチャック本体44はアウタチャック爪42を互いに連動して接離させるためのエアシリンダを内蔵する。
【0019】
なお、前述したインナチャック10、進退シリンダ36及びアウタチャック40のための空圧回路は省略されている。
更に、図1に示されていように背板16の外周部には2個の孔が形成されており、これら孔から光ファイバ46がそれぞれ延びている。より詳しくは、光ファイバ46はその先端が背板16の対応する孔にコネクタを介して気密に装着され、そして、他端は反射型の光電センサ50,51にそれぞれ光学的に接続されている。後述するように各光電センサ50,51はその光ファイバ46の先端から対象物に向けて光を出射するとともに対象物から反射光を受取り、そして、その反射光レベルに基づく検出信号を図4に示すコントローラ52に供給する。
【0020】
コントローラ52はマイクロコンピュータからなり、前述したインナチャック10,アウタチャック40,サクション給排源54,伸縮シリンダ35及びロボットアーム56に制御信号を出力し、これらの作動を制御して巻紙ロールの交換作業を実行する。
より詳しくは、巻紙ロールの交換作業にあたり、コントローラ52はロボットアーム56により自動交換ヘッドを、巻上機の近傍に予め規定されている巻紙ロールの補給位置まで移動させる。図5に示されるように補給位置には例えば運搬車58が配置され、運搬車58には新品巻紙ロールRnが平積みの状態で多段積みされている。
【0021】
自動交換ヘッドが運搬車58の上方に達すると、コントローラ52は自動交換ヘッドの姿勢を変更させ、そのインナチャック10を下向きにさせる。この場合、背板16は水平姿勢となり、前述した光ファイバ46の先端が運搬者58上にて多段積み状態にある新品巻紙ロールRnのうち、最上位の新品巻紙ロールRnのと対向することになる。
【0022】
このような状態にて、コントローラ52は一方の光電センサ50を働かせ、その光ファイバ46の先端から最上位の新品巻紙ロールRnに向けて光を出射しながら、ロボットアーム56を介して自動交換ヘッドを高速で下降させる。そして、コントローラ52は光ファイバ46および光電センサ50を介して最上位の新品巻紙ロールRnからの反射光レベルに対応した検出信号の供給を受け、その反射光レベルが所定値に達したとき、自動交換ヘッドの下降を停止させる。この後、自動交換ヘッドは一旦上昇してから再度低速で下降され、この際、コントローラ52は光ファイバ46及び他方の光電センサ51を介して最上位の新品巻紙ロールRnからの反射光レベルに対応した検出信号に基づき、自動交換ヘッドの背板16と最上位の新品巻紙ロールRnの間に所定の間隔を確保し、この間隔と自動交換ヘッド(背板16)の座標位置から最上位の新品巻紙ロールRnの高さ位置を測定する。
【0023】
すなわち、一方の光電センサ50はその検出距離に比較的大きな幅を有し、最上位の新品巻紙ロールRnの大まかなな高さ位置を検出するセンサであり、これに対し、他方の光電センサ51はその検出距離の幅が小さく、最上位の新品巻紙ロールRnの高さ位置を正確に検出するセンサである。
この後、コントローラ52は高精度な光電センサ51を働かせ、その光ファイバ46の先端から最上位の新品巻紙ロールRnに向けて光を出射しながら、ロボットアーム56により自動交換ヘッドを水平方向に移動させる。そして、コントローラ52は光電センサ51からの検出信号に基づき、最上位の新品巻紙ロールRnの外周位置を異なる位置で3カ所検出し、そして、検出した3カ所の外周位置から最上位の新品巻紙ロールRnの中心位置を演算して特定する。
【0024】
より詳しくは、自動交換ヘッドは最上位にある新品巻紙ロールRnの上方を図6中に示す走査ラインSに沿って移動し、これにより、コントローラ52は新品巻紙ロールRnにおける外周上の3点の外周位置P1,P2,P3を検出し、そして、これら3点の外周位置P1,P2,P3から最上位の新品巻紙ロールRnの中心位置を特定する。
【0025】
なお、新品巻紙ロールRnの中心位置を特定するにあたっては、光電センサ51により、新品巻紙ロールRnにおけるコアCの内周位置を3カ所検出し、これら検出した内周位置から新品巻紙ロールRnの中心位置を特定することも可能である。
上述したように自動交換ヘッドは、最上位にある新品巻紙ロールRnの高さ位置を2つの光電センサ50,51を利用して検出するので、その検出を正確且つ迅速に行うことができる。なお、最上位にある新品巻紙ロールRnの高さ位置及び中心位置の検出は背板16からインナチャック10のチャック爪14を引っ込めた状態で行われ、その検出の完了後、図3に示されるようにチャック爪14は背板16から突出状態に戻される。
【0026】
この後、コントローラ52は、検出して得た最上位の新品巻紙ロールRnの中心位置に基づきロボットアーム56を介して自動交換ヘッド、つまり、そのインナチャック10をその巻紙ロールRnと同軸上に位置付け、その軸線を巻紙ロールRnの中心位置に一致させる。
この後、コントローラ52は自動交換ヘッドを前記間隔に基づいて下降させ、インナチャック10のインナチャック爪14をその新品巻紙ロールRnのコアC内に進入させ、そして、背板16をその外側及び内側シールパッド20,22を介して最上位にある新品巻紙ロールRnの上面に密着させる。この後、コントローラ52はインナチャック爪14を拡開させ、インナチャック10に最上位の新品巻紙ロールRnを保持させると同時に、前述したサクション給排源54を作動させ、新品巻紙ロールRnと背板16との間に形成された密閉室26にサクションを供給し、背板16に新品巻紙ロールRnを吸着させる。
【0027】
この状態で、コントローラ52は新品巻紙ロールRnとともに自動交換ヘッドを上昇させ、運搬車58からその新品巻紙ロールRnを取出し、そして、巻上機に向けて移送させる。このような新品巻紙ロールRnの取出し及び移送に関し、新品巻紙ロールRnはインナチャック10による係合保持に加え、背板16による吸着保持をも受けているの、その取出し及び移送を確実且つ安定して行うことができる。
【0028】
自動交換ヘッドが巻上機側の交換すべき使用済巻紙ロールの近傍に到達すると、コントローラ52は自動交換ヘッドの姿勢を変更し、その開状態にあるアウタチャック40を使用済巻紙ロールに対向させ、そして、自動交換ヘッドを使用済巻紙ロールに向けて前進させる。この結果、使用済巻紙ロールの外側にアウタチャック40が位置付けられ、そして、巻上機側にて使用済巻紙ロールを装着している装着軸のインナチャックが開かれる。この後、コントローラ52はアウタチャック40を閉じ、そのアウタチャック爪42間に使用済巻紙ロールを挟持させ、そして、自動交換ヘッドを後退させることで、使用済巻紙ロールを巻上機側の装着軸から取外す。なお、使用済巻紙ロールはそのコアに巻紙が僅かに残されたものである。
【0029】
そして、コントローラ52は再び自動交換ヘッドの姿勢を変更し、インナチャック10及び背板16により保持されている新品巻紙ロールRnを巻上機側の装着軸と対向させ、その軸線を巻上機の装着軸と同軸上に位置付ける。図1はこの状態を示し、図1中、参照符号60,62は巻上機の装着軸及びそのインナチャック、そして、参照符号Roはアウタチャック40に挟持された使用済巻紙ロールを示す。
【0030】
上述の説明から既に明かなように自動交換ヘッドは新品巻紙ロールRnのためのインナチャック10に加えて、使用済巻紙ロールRoのためのアウタチャック40を備えているので、これら新品巻紙ロールRn及び使用済巻紙ロールRoを同時に保持でき、これにより、使用済巻紙ロールRoの取外しプロセスの後、自動交換ヘッドの姿勢を変更するだけで、新品巻紙ロールRnの装着プロセンスに直ちに移行できる。
【0031】
この後、コントローラ52は新品巻紙ロールRnを伴って自動交換ヘッドを前進させ、インナチャック10が巻上機の装着軸60の端面と接するような状態まで、新品巻紙ロールRnを装着軸60に近接させる。この状態で、コントローラ52はインナチャック10による新品巻紙ロールRnの保持を解除すると同時に、前述した進退シリンダ35のピストンロッド36を収縮させて背板16とともに新品巻紙ロールRnをインナチャック10から押出し、図1中2点鎖線で示されるように空の装着軸60に嵌合させる。そして、巻上機側では装着軸60のインナチャック62が拡開され、新品巻紙ロールRnは装着軸60に完全に装着される。
【0032】
この後、コントローラ52は新品巻紙ロールRnと背板16との間の密閉室26内へのサクションの供給を停止すると同時に、密閉室26を大気に開放し、背板16による新品巻紙ロールRnの吸着を解除し、そして、進退シリンダ35のピストンロッド36を伸長させて、新品巻紙ロールRnから背板16を離間させ、背板16をその休止位置に戻す。
【0033】
このようにして巻紙ロールの交換作業が完了すると、コントローラ52は使用済巻紙ロールRoとともに自動交換ヘッドをその処理セクションまで移送し、処理セクションにて使用済巻紙ロールRoが処理される。具体的には、処理セクションにて、使用済巻紙ロールRoはそのコアCから残存巻紙が分離される。この後、コントローラ52は次の交換作業に備え、自動交換ヘッドを所定の待機位置まで移送し、待機位置にて待機させる。
【0034】
本発明は上述の一実施形態に制約されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、インナチャック10やアウタチャック40等の具体的な構成は適宜変更可能であり、そして、光電センサは1個のみを使用するだけでも、最上位にある新品巻紙ロールRnの高さ位置やその中心位置を検出可能である。また、新品巻紙ロールRnの補給位置には運搬車58に代えて、多段積み状態の新品巻紙ロールRnを載置するパレット等が配置されていてもよい。
【0035】
更に、本発明の自動交換ヘッドは、巻上機の巻紙ロールの交換に限らず、シガレットにフィルタを接続するフィルタアタッチメントのチップペーパロールの交換にも同様にして適用可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る本発明のウエブロールの自動交換ヘッドによれば、そのヘッド本体にインナチャック及びアウタチャックの両方を備えているので、使用済ウエブロールの取外しから新品ウエブロールの装着までの一連の交換作業を迅速に行うことができる。
【0037】
また、請求項1に係る本発明の自動交換ヘッドは、新品ウエブロールが背板により吸着されるので、新品ウエブロールの取出しや移送を確実かつ安定して行うことができる。
請求項2に係る本発明の自動交換ヘッドによれば、背板が往復動可能であるから、背板により新品ウエブロールをインナチャックから押出し、その消費装置に確実に装着することができる。
【0038】
請求項3に係る本発明の自動交換ヘッドは少なくとも1個の光電センサを備えることで、自動交換ヘッドの移動を利用し、補給位置にある新品ウエブロールの位置情報を正確に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の巻紙ロールの自動交換ヘッドを示した側面図である。
【図2】図1の自動交換ヘッドにおける背板の前面図である。
【図3】図1の自動交換ヘッドの下面図である。
【図4】自動交換ヘッドのブロック構成図である。
【図5】新品巻紙ロールの補給位置を示した図である。
【図6】補給位置にて、最上位の新品巻紙ロールの高さ位置及びその中心を光電センサを使用して検出する手順の一例を示した図である。
【符号の説明】
2 ヘッド本体
10 インナチャック
14 インナチャック爪
16 背板
20 外側シールパッド
22 内側シールパッド
36 進退シリンダ(駆動手段)
40 アウタチャック
42 アウタチャック爪
56 ロボットアーム
Claims (3)
- ウエブロールの消費装置から使用済ウエブロールを取外し、この後、前記消費装置に新品ウエブロールを装着するウエブロールの自動交換ロボットにおいて、
ロボットアームの先端に取付けられたヘッド本体と、
前記ヘッド本体に設けられ、補給位置にある新品ウエブロールのコア内に進入して前記コアに内側から係合し、前記新品ウエブロールを保持可能なインナチャックと、
前記ヘッド本体に設けられ、前記消費装置の使用済ウエブロールを外側から挟持可能なアウタチャックと、
前記ヘッド本体に前記インナチャックの外側を囲んで設けられ、前記新品ウエブロールが前記インナチャックに保持されたとき、前記新品ウエブロールの片面を吸着する背板と
を具備したことを特徴とするウエブロールの自動交換ヘッド。 - 前記背板を前記インナチャックの軸線方向に往復駆動する駆動手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のウエブロールの自動交換ヘッド。
- 前記ヘッド本体に、前記補給位置にある新品ウエブロールを走査するための少なくとも1つの反射型の光電センサを更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のウエブロールの自動交換ヘッド。
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