JP3586496B2 - Method for producing α-hydroxymethyl acrylate compound - Google Patents

Method for producing α-hydroxymethyl acrylate compound Download PDF

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、塗料用の樹脂、凝集剤、木材または各種樹脂の改質用の樹脂のモノマーとしてあるいは医薬、農薬の中間体として有用なα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法、特に高い転化率と選択率でα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
α−ヒドロキシメチルアクリレート化合物は、塗料用の樹脂、凝集剤、木材または各種樹脂の改質用の樹脂のモノマーとしてあるいは医薬、農薬の中間体としての用途を有しており、以下に説明するような合成法が知られている。
【0003】
例えば、米国特許第4654432号明細書には、[化3]で表示されるアクリレート化合物と、水和ホルムアルデヒドまたは炭素数1〜6のアルコールから誘導される半アセタールとを、第三級アミンからなる触媒を使用し、水またはアルコールの存在下にて0〜150℃で反応させ、[化4]で表示されるα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物を得る方法が記載されている。
【0004】
【化3】

Figure 0003586496
【0005】
【化4】
Figure 0003586496
【0006】
しかしながらこの米国特許第4654432号明細書に記載されているα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製法は、Macromolecules 1987,20,2039−2041及びMacromolecules 1991,24,2043−2047に説明されているように、目的のα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の外にエーテル体やアセタール体などの二官能性の架橋性モノマーが大量に副生するため、目的化合物の収率はせいぜい30%程度に過ぎず、反応液中から上記のエーテル体やアセタール体を除去するための抽出操作や蒸留操作が不可欠であり、このための操作が煩雑である等の欠点を有する。
【0007】
また、特開平6−135896号公報には、塩基性イオン交換樹脂を触媒として使用するα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法が記載されている。この方法は、第三級アミンを触媒として使用する従来の方法に比較すれば、反応速度及び転化率がかなり高くなるが、依然として二官能性の架橋性モノマーの副生があるため、目的化合物の収率が低い欠点がある。
【0008】
これに対して本発明者らは、触媒として第三級アミンを使用する上記の方法に比較して塩基性イオン交換樹脂を使用する方法の方が、α−ヒドロキシメチルアクリレート化合物への転化率が高いことの原因が、塩基性イオン交換樹脂の回りを取り囲んでいる水の影響によるものであることを確認すると共に、反応系に特定範囲の量の水を添加することによって反応率を著しく高めることができることを確認した結果、本発明を完成するに至った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、高転化率及び高選択率でもって、α−ヒドロキシメチルアクリレート化合物が得られる方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記の[化5]で表示されるアクリレート化合物とホルムアルデヒド水溶液とを、5重量%以上の水を溶解することができ、かつ反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の0.5〜2.0倍の水を添加した有機溶媒中に仕込み、第三級アミンの存在下に反応させることを特徴とする下記の[化6]で表示されるα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法にある。
【0011】
【化5】
Figure 0003586496
【0012】
【化6】
Figure 0003586496
【0013】
本発明のα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法で使用し得る[化5]で表示されるアクリレート化合物の例としては、
(a)R=炭素数1〜20のアルキル基:
例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレートなど、
【0014】
(b)R=炭素数3〜10のシクロアルキル基:
例えばシクロペンチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレートなど、
【0015】
(c)R=アリール基:
例えばフェニルアクリレート、o−メトキシフェニルアクリレート、p−メトキシフェニルアクリレート、p−ニトロフェニルアクリレート、o−メチルフェニルアクリレート、p−メチルフェニルアクリレート、p−tert−ブチルフェニルアクリレートなど、
【0016】
(d)R=炭素数1〜16のヒドロキシアルキル基:
例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレートなど、
【0017】
(e)R=下記の[化7]で表示される基:
【化7】
Figure 0003586496
例えばグリシジルアクリレート、3,4−エポキシブチルアクリレート、10,11−エポキシウンデシルアクリレートなど、
【0018】
(f)R=−(CH −CH=CH [mは1〜18の整数を表わす]
例えばアリルアクリレート、3−ブテニルアクリレート、10−ウンデセニルアクリレートなど、
【0019】
(g)R=下記の[化8]で表示される基:
【化8】
Figure 0003586496
例えばベンジルアクリレートなど、
【0020】
(h)R=下記の[化9]で表示される基:
【化9】
Figure 0003586496
例えばN,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジメチルアミノブチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノブチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノネオペンチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノネオペンチルアクリレートなど、
【0021】
(i)R=下記の[化10]で表示される基:
【化10】
Figure 0003586496
例えば中和または第四級化したN,N−ジアルキルアミノアルキルアクリレートなど、
【0022】
(j)R=−(C O) [pは1〜80の整数を表わし、R は炭素数1〜8のアルキル基を表わす]
例えばメトキシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレート、ラウリルオキシトリオキシエチルアクリレート、1〜80個好ましくは3〜30個のオキシエチレン基を有するメトキシポリオキシエチレンアクリレートなど、
を挙げることができる。
【0023】
なお、上記した化合物のR 、R 及びR で表示されるアルキル基は、直鎖状であってもあるいは分岐していてもよい。
【0024】
上記したアクリレート化合物のうち、特にメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、及び4−ヒドロキシブチルアクリレートが好適である。
【0025】
本発明のα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法において、上記のアクリレート化合物に反応させるホルムアルデヒド水溶液は、安定剤として炭素数1〜8のアルコールを20重量%以下の範囲で含有していてもよく、通常は、37重量%以上のホルムアルデヒドと約5〜15重量%のメタノールとを含有する市販のホルマリンを使用するのが実用的である。
【0026】
アクリレート化合物とホルムアルデヒド水溶液とを仕込む際の有機溶媒には、5重量%以上の水を溶解する性質を有するものを使用する。かかる有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類、ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン等が挙げられ、特にテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、及び1,3−ジオキソランが好適である。
【0027】
本発明のα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法は、用いる有機溶媒の種類によって原料となるアクリレート化合物に対する転化率及び選択率が異なる場合もある。
【0028】
有機溶媒の使用量は、該有機溶媒中に仕込むアクリレート化合物の量の100〜1000重量%程度であり、例えば1,4−ジオキサンや1,3−ジオキソランでは300〜700重量%が好ましく、ジメトキシメタンや1,2−ジメトキシエタンでは200〜600重量%が好ましく、テトラヒドロフランでは100〜500重量%が好ましい。
【0029】
有機溶媒中に添加する水の量は、反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の0.5〜2倍である。なお、有機溶媒中に仕込むホルムアルデヒド水溶液は、ほとんどがトリヒドロキシメタンの形態で存在しているため、ホルムアルデヒド水溶液の水は有機溶媒中に添加する水の量には加えない。
【0030】
有機溶媒に添加する水の最適量は有機溶媒の種類によって異なってくる。例えば比較例2〜4に示すように、有機溶媒に添加する水の量が多すぎてもあるいは少なすぎても反応率が低下する。転化率及び反応速度の点からは、反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の0.5〜1.2倍の量が最も好ましく、また選択率の点からは、反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の1.0〜1.8倍の量が最も好ましい。
【0031】
触媒として使用する第三級アミンは、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチルアミン、トリイソブチルアミン、トリ−n−ペンチルアミン、N−メチルジイソプロピルアミン、N,N−ジエチルイソプロピルアミン、N,N−ジメチルエチルアミン、N,N−ジメチルイソプロピルアミン、トリ−2−エチルヘキシルアミン、N−メチルジエチルアミン、N,N−ジメチル−n−プロピルアミン、N,N−ジメチル−n−ブチルアミン、N,N−ジメチル−イソブチルアミン、N,N−ジメチル−(2−エチルヘキシル)アミン、N,N−ジイソプロピル−(2−エチルヘキシル)アミン、N,N−ジ−n−ブチル−(2−エチルヘキシル)アミン、N−メチル−ジ(2−エチルヘキシル)アミン、N−n−ブチル−ジ(2−エチルヘキシル)アミン、N−イソブチル−ジ(2−エチルヘキシル)アミン、ピロコリン、キノリジン、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン、ヘキサメチレンテトラミン等が挙げられ、特に1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタンやヘキサメチレンテトラミンが好適である。
【0032】
本発明において触媒として用いる第三級アミンの使用量は、アクリレート化合物100モルに対して0.1〜30モル、好ましくは3〜15モルである。
【0033】
反応温度は20〜120℃、好ましくは40〜80℃である。また、反応時間は、反応温度、触媒の使用量、アクリレート化合物とホルムアルデヒドとのモル比、及びアクリレート化合物の種類等によって異なるが、2〜72時間程度で十分である。
【0034】
アクリレート化合物とホルムアルデヒド水溶液との仕込み割合は、アクリレート化合物とホルムアルデヒドとの割合において通常等モル比であるが、一方を過剰に使用することも、工業的には必要な場合がある。すなわち、アクリレート化合物の回収設備を有するような場合には、ホルムアルデヒドに対するアクリレート化合物の使用量を過剰にすることが、またホルムアルデヒドの回収設備を有するような場合にはアクリレート化合物に対するホルムアルデヒドの使用量を過剰にすることが好ましい。
【0035】
【実施例】
以下、本発明のα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法の具体的な構成を実施例に基づいて説明する。
【0036】
なお、本実施例においては、α−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の同定をH−NMRによって行ない、またこの化合物の定量を、高速液体クロマトグラフィーによって行なった。
【0037】
実施例1
50mlのフラスコに、37重量%ホルマリン水溶液4.9g(0.06モル)、エチルアクリレート4.3g(0.043モル)、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン0.56g(0.005モル)、1,4−ジオキサン14ml(仕込みのエチルアクリレートの量の336重量%)、水8ml(反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の1.0倍)を仕込み、室温で18時間撹拌して反応させた。
【0038】
反応終了後、反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析し、補正百分率法によって計算した結果、仕込みエチルアクリレートに対する転化率85%、及び選択率84%で、α−ヒドロキシメチルアクリレートが生成したことが確認された。
【0039】
実施例2
50mlのフラスコに、37重量%ホルマリン水溶液4.9g(0.06モル)、エチルアクリレート4.3g(0.043モル)、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン0.56g(0.005モル)、1,4−ジオキサン14ml(仕込みのエチルアクリレートの量の336重量%)、水4ml(反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の0.5倍)を仕込み、室温で18時間撹拌して反応させた。
【0040】
反応終了後、反応液を実施例1と同様に分析、計算した結果、仕込みエチルアクリレートに対する転化率89%、及び選択率78%で、α−ヒドロキシメチルアクリレートが生成したことが確認された。
【0041】
実施例3
50mlのフラスコに、37重量%ホルマリン水溶液4.9g(0.06モル)、エチルアクリレート4.3g(0.043モル)、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン0.56g(0.005モル)、1,4−ジオキサン14ml(仕込みのエチルアクリレートの量の336重量%)、水14ml(反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の1.75倍)を仕込み、室温で18時間撹拌して反応させた。
【0042】
反応終了後、反応液を実施例1と同様に分析、計算した結果、仕込みエチルアクリレートに対する転化率71%、及び選択率92%で、α−ヒドロキシメチルアクリレートが生成したことが確認された。
【0043】
実施例4
50mlのフラスコに、37重量%ホルマリン水溶液4.9g(0.06モル)、エチルアクリレート5.0g(0.05モル)、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン0.56g(0.005モル)、1,4−ジオキサン14ml(仕込みのエチルアクリレートの量の336重量%)、水14ml(反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の1.8倍)を仕込み、バス温度60℃で7時間撹拌して反応させた。
【0044】
反応終了後、反応液を実施例1と同様に分析、計算した結果、仕込みエチルアクリレートに対する転化率86%、及び選択率90%で、α−ヒドロキシメチルアクリレートが生成したことが確認された。
【0045】
実施例5
50mlのフラスコに、37重量%ホルマリン水溶液4.9g(0.06モル)、エチルアクリレート5.0g(0.05モル)、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン0.56g(0.005モル)、テトラヒドロフラン20ml(仕込みのエチルアクリレートの量の356重量%)、水0.5ml(反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の1.0倍)を仕込み、室温で18時間撹拌して反応させた。
【0046】
反応終了後、反応液を実施例1と同様に分析、計算した結果、仕込みエチルアクリレートに対する転化率51%、及び選択率94%で、α−ヒドロキシメチルアクリレートが生成したことが確認された。
【0047】
実施例6
50mlのフラスコに、37重量%ホルマリン水溶液4.9g(0.06モル)、エチルアクリレート4.3g(0.043モル)、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン0.56g(0.005モル)、1,3−ジオキソラン18ml(仕込みのエチルアクリレートの量の447重量%)、水1.5ml(反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の1.0倍)を仕込み、室温で18時間撹拌して反応させた。
【0048】
反応終了後、反応液を実施例1と同様に分析、計算した結果、仕込みエチルアクリレートに対する転化率69%、及び選択率84%で、α−ヒドロキシメチルアクリレートが生成したことが確認された。
【0049】
比較例1
50mlのフラスコに、37重量%ホルマリン水溶液4.1g(0.05モル)、メチルアクリレート4.3g(0.05モル)、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン0.21g(0.0018モル)、1,4−ジオキサン14ml(仕込みのメチルアクリレートの量の336重量%)を仕込み、室温で22時間撹拌して反応させた。
【0050】
反応終了後、反応液を実施例1と同様に分析、計算した結果、仕込みエチルアクリレートに対する転化率45%、及び選択率84%で、α−ヒドロキシメチルアクリレートが生成したことが確認された。
【0051】
比較例2
50mlのフラスコに、37重量%ホルマリン水溶液4.9g(0.06モル)、エチルアクリレート4.3g(0.043モル)、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン0.56g(0.005モル)、1,4−ジオキサン14ml(仕込みのエチルアクリレートの量の90重量%)、水2ml(反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の4.0倍)を仕込み、室温で24時間撹拌して反応させた。
【0052】
反応終了後、反応液を実施例1と同様に分析、計算した結果、仕込みエチルアクリレートに対する転化率60%、及び選択率82%で、α−ヒドロキシメチルアクリレートが生成したことが確認された。
【0053】
比較例3
50mlのフラスコに、37重量%ホルマリン水溶液2.45g(0.03モル)、エチルアクリレート2.5g(0.025モル)、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン0.28g(0.0025モル)、テトラヒドロフラン23ml(仕込みのエチルアクリレートの量の819重量%)、水2ml(反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の0.3倍)を仕込み、室温で19時間撹拌して反応させた。
【0054】
反応終了後、反応液を実施例1と同様に分析、計算した結果、仕込みエチルアクリレートに対する転化率42%、及び選択率70%で、α−ヒドロキシメチルアクリレートが生成したことが確認された。
【0055】
比較例4
50mlのフラスコに、37重量%ホルマリン水溶液4.9g(0.06モル)、エチルアクリレート4.3g(0.043モル)、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン0.56g(0.005モル)、1,3−ジオキソラン14ml(仕込みのエチルアクリレートの量の348重量%)、水140ml(反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の12.0倍)を仕込み、室温で18時間撹拌して反応させた。
【0056】
反応終了後、反応液を実施例1と同様に分析、計算した結果、仕込みエチルアクリレートに対する転化率39%、及び選択率89%で、α−ヒドロキシメチルアクリレートが生成したことが確認された。
【0057】
【発明の効果】
本発明のα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法によれば、α−ヒドロキシメチルアクリレート化合物を高転化率及び高選択率でもって製造することができる。したがって、本発明のα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法は、その精製工程が極めて容易であり、α−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造を工業的規模で行なえる実用面での効果を有する。[0001]
[Industrial applications]
The present invention provides a method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound useful as a monomer for a resin for coating, a flocculant, a resin for modifying wood or various resins or as a pharmaceutical or an intermediate for agrochemicals, particularly with a high conversion rate. The present invention relates to a method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound with selectivity.
[0002]
[Prior art]
The α-hydroxymethyl acrylate compound has a use as a resin for paints, a coagulant, a monomer of a resin for modifying wood or various resins, or as a pharmaceutical or an intermediate for agricultural chemicals, as described below. Various synthetic methods are known.
[0003]
For example, U.S. Pat. No. 4,654,432 discloses that an acrylate compound represented by Chemical Formula 3 and a half acetal derived from hydrated formaldehyde or an alcohol having 1 to 6 carbon atoms comprise a tertiary amine. A method is described in which a reaction is performed at 0 to 150 ° C. using a catalyst in the presence of water or an alcohol to obtain an α-hydroxymethyl acrylate compound represented by the following chemical formula (4).
[0004]
Embedded image
Figure 0003586496
[0005]
Embedded image
Figure 0003586496
[0006]
However, the process for preparing an α-hydroxymethyl acrylate compound described in US Pat. No. 4,654,432 is intended for use as described in Macromolecules 1987, 20 , 2039-2041 and Macromolecules 1991, 24 , 2043-2047. In addition to the α-hydroxymethyl acrylate compound, a large amount of bifunctional crosslinkable monomers such as ethers and acetals are by-produced, so that the yield of the target compound is only about 30% at most, and An extraction operation and a distillation operation for removing the above-mentioned ether form and acetal form are indispensable, and have disadvantages such as complicated operation.
[0007]
JP-A-6-135896 describes a method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound using a basic ion exchange resin as a catalyst. In this method, the reaction rate and the conversion are considerably higher than those of the conventional method using a tertiary amine as a catalyst, but since there is still a by-product of a bifunctional crosslinkable monomer, the target compound cannot be used. There is a drawback that the yield is low.
[0008]
In contrast, the present inventors have found that the method using a basic ion exchange resin has a lower conversion rate to α-hydroxymethyl acrylate compound than the above method using a tertiary amine as a catalyst. Confirm that the cause of the highness is due to the effect of water surrounding the basic ion-exchange resin, and significantly increase the reaction rate by adding a specific range of water to the reaction system. As a result of confirming that the present invention can be performed, the present invention has been completed.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a method for obtaining an α-hydroxymethyl acrylate compound with a high conversion and a high selectivity.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention contains an acrylate compound represented by the following [Chemical Formula 5] and an aqueous formaldehyde solution in which 5% by weight or more of water can be dissolved and the reaction solution does not separate into two phases at the start of the reaction. It is charged in an organic solvent to which 0.5 to 2.0 times the maximum amount of water can be added and reacted in the presence of a tertiary amine. ] The method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound represented by the formula:
[0011]
Embedded image
Figure 0003586496
[0012]
Embedded image
Figure 0003586496
[0013]
Examples of the acrylate compound represented by [Chemical Formula 5] that can be used in the method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound of the present invention include:
(A) R = alkyl group having 1 to 20 carbon atoms:
For example, methyl acrylate, ethyl acrylate, n-propyl acrylate, isopropyl acrylate, n-butyl acrylate, isobutyl acrylate, tert-butyl acrylate, n-octyl acrylate, isooctyl acrylate, 2-ethylhexyl acrylate, lauryl acrylate, stearyl acrylate, etc.
[0014]
(B) R = cycloalkyl group having 3 to 10 carbon atoms:
For example, cyclopentyl acrylate, cyclohexyl acrylate, etc.
[0015]
(C) R = aryl group:
For example, phenyl acrylate, o-methoxyphenyl acrylate, p-methoxyphenyl acrylate, p-nitrophenyl acrylate, o-methylphenyl acrylate, p-methylphenyl acrylate, p-tert-butylphenyl acrylate, etc.
[0016]
(D) R = hydroxyalkyl group having 1 to 16 carbon atoms:
For example, 2-hydroxyethyl acrylate, 2-hydroxypropyl acrylate, 3-hydroxypropyl acrylate, 4-hydroxybutyl acrylate, etc.
[0017]
(E) R = group represented by the following [Formula 7]:
Embedded image
Figure 0003586496
For example, glycidyl acrylate, 3,4-epoxybutyl acrylate, 10,11-epoxyundecyl acrylate, etc.
[0018]
(F) R = - (CH 2) m -CH = CH 2 [m is an integer of 1 to 18]
For example, allyl acrylate, 3-butenyl acrylate, 10-undecenyl acrylate, etc.
[0019]
(G) R = group represented by the following [Formula 8]:
Embedded image
Figure 0003586496
For example, benzyl acrylate
[0020]
(H) R = group represented by the following [Chemical formula 9]:
Embedded image
Figure 0003586496
For example, N, N-dimethylaminoethyl acrylate, N, N-diethylaminoethyl acrylate, N, N-dimethylaminopropyl acrylate, N, N-dimethylaminobutyl acrylate, N, N-diethylaminobutyl acrylate, N, N-dimethylamino Neopentyl acrylate, N, N-diethylaminoneopentyl acrylate, etc.
[0021]
(I) R = group represented by the following [Formula 10]:
Embedded image
Figure 0003586496
For example, neutralized or quaternized N, N-dialkylaminoalkyl acrylates,
[0022]
(J) R = - (C 2 H 4 O) p R 1 [p represents an integer of 1 to 80, R 1 represents an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms]
For example, methoxyethyl acrylate, ethoxyethyl acrylate, lauryloxytrioxyethyl acrylate, methoxypolyoxyethylene acrylate having 1 to 80, preferably 3 to 30 oxyethylene groups,
Can be mentioned.
[0023]
The alkyl group represented by R 1 , R 2 and R 3 in the above compound may be linear or branched.
[0024]
Among the above acrylate compounds, methyl acrylate, ethyl acrylate, n-butyl acrylate, 2-ethylhexyl acrylate, 2-hydroxyethyl acrylate, 2-hydroxypropyl acrylate, and 4-hydroxybutyl acrylate are particularly preferable.
[0025]
In the method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound of the present invention, the aqueous formaldehyde solution to be reacted with the acrylate compound may contain an alcohol having 1 to 8 carbon atoms as a stabilizer in a range of 20% by weight or less, Usually, it is practical to use commercially available formalin containing at least 37% by weight of formaldehyde and about 5 to 15% by weight of methanol.
[0026]
As an organic solvent for charging the acrylate compound and the aqueous formaldehyde solution, one having a property of dissolving 5% by weight or more of water is used. Examples of such organic solvents include alcohols such as methanol, ethanol, n-propanol, isopropanol, ethylene glycol, propylene glycol, dimethoxymethane, 1,2-dimethoxyethane, diethylene glycol dimethyl ether, tetrahydrofuran, 1,4-dioxane, Examples thereof include 3-dioxolan and the like, and particularly preferred are tetrahydrofuran, 1,4-dioxane, and 1,3-dioxolan.
[0027]
In the method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound of the present invention, the conversion and the selectivity to the acrylate compound as a raw material may be different depending on the type of the organic solvent used.
[0028]
The amount of the organic solvent used is about 100 to 1000% by weight of the amount of the acrylate compound charged in the organic solvent. For example, 300 to 700% by weight is preferable for 1,4-dioxane and 1,3-dioxolane. For 1,2-dimethoxyethane, 200 to 600% by weight is preferable, and for tetrahydrofuran, 100 to 500% by weight is preferable.
[0029]
The amount of water added to the organic solvent is 0.5 to 2 times the maximum amount of water that the reaction solution can contain without separation into two phases at the start of the reaction. Since most of the aqueous formaldehyde solution charged in the organic solvent exists in the form of trihydroxymethane, the water of the aqueous formaldehyde solution is not added to the amount of water added to the organic solvent.
[0030]
The optimum amount of water to be added to the organic solvent depends on the type of the organic solvent. For example, as shown in Comparative Examples 2 to 4, if the amount of water added to the organic solvent is too large or too small, the reaction rate decreases. From the viewpoint of conversion and reaction rate, the amount of water is most preferably 0.5 to 1.2 times the maximum amount of water that can be contained without separating the reaction solution into two phases at the start of the reaction, and From the viewpoint of selectivity, the amount is most preferably 1.0 to 1.8 times the maximum amount of water that can be contained in the reaction solution without separation into two phases at the start of the reaction.
[0031]
Tertiary amines used as catalysts include, for example, trimethylamine, triethylamine, tri-n-propylamine, triisopropylamine, tributylamine, triisobutylamine, tri-n-pentylamine, N-methyldiisopropylamine, N, N- Diethylisopropylamine, N, N-dimethylethylamine, N, N-dimethylisopropylamine, tri-2-ethylhexylamine, N-methyldiethylamine, N, N-dimethyl-n-propylamine, N, N-dimethyl-n- Butylamine, N, N-dimethyl-isobutylamine, N, N-dimethyl- (2-ethylhexyl) amine, N, N-diisopropyl- (2-ethylhexyl) amine, N, N-di-n-butyl- (2- Ethylhexyl) amine, N-methyl-di ( -Ethylhexyl) amine, Nn-butyl-di (2-ethylhexyl) amine, N-isobutyl-di (2-ethylhexyl) amine, pyrocholine, quinolidine, 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane And 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane and hexamethylenetetramine are particularly preferable.
[0032]
The amount of the tertiary amine used as a catalyst in the present invention is 0.1 to 30 mol, preferably 3 to 15 mol, per 100 mol of the acrylate compound.
[0033]
The reaction temperature is from 20 to 120C, preferably from 40 to 80C. The reaction time varies depending on the reaction temperature, the amount of the catalyst used, the molar ratio of the acrylate compound to formaldehyde, the type of the acrylate compound, and the like, but about 2 to 72 hours is sufficient.
[0034]
The proportions of the acrylate compound and the aqueous formaldehyde solution are usually equimolar with respect to the proportion of the acrylate compound and the formaldehyde, but it is sometimes necessary industrially to use one of them in excess. In other words, when an acrylate compound recovery facility is provided, the use amount of the acrylate compound with respect to formaldehyde is excessively increased. Is preferable.
[0035]
【Example】
Hereinafter, a specific configuration of the method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound of the present invention will be described based on examples.
[0036]
In this example, the α-hydroxymethyl acrylate compound was identified by H-NMR, and the amount of this compound was determined by high performance liquid chromatography.
[0037]
Example 1
In a 50 ml flask, 4.9 g (0.06 mol) of a 37% by weight aqueous solution of formalin, 4.3 g (0.043 mol) of ethyl acrylate, 0.56 g of 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane (0.005 mol), 14 ml of 1,4-dioxane (336% by weight of the amount of charged ethyl acrylate), 8 ml of water (the maximum amount that the reaction solution can contain without separation into two phases at the start of the reaction) (1.0 times the amount of water) and stirred at room temperature for 18 hours to react.
[0038]
After the completion of the reaction, the reaction solution was analyzed by high performance liquid chromatography and calculated by the correction percentage method. As a result, it was confirmed that α-hydroxymethyl acrylate was formed at a conversion of 85% with respect to the charged ethyl acrylate and a selectivity of 84%. Was done.
[0039]
Example 2
In a 50 ml flask, 4.9 g (0.06 mol) of a 37% by weight aqueous solution of formalin, 4.3 g (0.043 mol) of ethyl acrylate, 0.56 g of 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane (0.005 mol), 14 ml of 1,4-dioxane (336% by weight of the amount of ethyl acrylate charged), 4 ml of water (the highest amount that the reaction solution can contain without separation into two phases at the start of the reaction) (0.5 times the amount of water) and stirred at room temperature for 18 hours to react.
[0040]
After completion of the reaction, the reaction solution was analyzed and calculated in the same manner as in Example 1. As a result, it was confirmed that α-hydroxymethyl acrylate was formed at a conversion of 89% to the charged ethyl acrylate and a selectivity of 78%.
[0041]
Example 3
In a 50 ml flask, 4.9 g (0.06 mol) of a 37% by weight aqueous solution of formalin, 4.3 g (0.043 mol) of ethyl acrylate, 0.56 g of 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane (0.005 mol), 14 ml of 1,4-dioxane (336% by weight of the amount of ethyl acrylate charged), 14 ml of water (the highest amount that the reaction solution can contain without separating into two phases at the start of the reaction) (1.75 times the amount of water), and reacted by stirring at room temperature for 18 hours.
[0042]
After the completion of the reaction, the reaction solution was analyzed and calculated in the same manner as in Example 1. As a result, it was confirmed that α-hydroxymethyl acrylate was formed at a conversion of 71% with respect to the charged ethyl acrylate and a selectivity of 92%.
[0043]
Example 4
In a 50 ml flask, 4.9 g (0.06 mol) of a 37% by weight aqueous solution of formalin, 5.0 g (0.05 mol) of ethyl acrylate, 0.56 g of 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane (0.005 mol), 14 ml of 1,4-dioxane (336% by weight of the amount of ethyl acrylate charged), 14 ml of water (the highest amount that the reaction solution can contain without separating into two phases at the start of the reaction) (1.8 times the amount of water) and stirred at a bath temperature of 60 ° C. for 7 hours to react.
[0044]
After completion of the reaction, the reaction solution was analyzed and calculated in the same manner as in Example 1. As a result, it was confirmed that α-hydroxymethyl acrylate was formed at a conversion of 86% with respect to the charged ethyl acrylate and a selectivity of 90%.
[0045]
Example 5
In a 50 ml flask, 4.9 g (0.06 mol) of a 37% by weight aqueous solution of formalin, 5.0 g (0.05 mol) of ethyl acrylate, 0.56 g of 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane (0.005 mol), 20 ml of tetrahydrofuran (356% by weight of the amount of the charged ethyl acrylate), 0.5 ml of water (the maximum amount of water that the reaction solution can contain without separation into two phases at the start of the reaction) (1.0 times the amount), and reacted by stirring at room temperature for 18 hours.
[0046]
After completion of the reaction, the reaction solution was analyzed and calculated in the same manner as in Example 1. As a result, it was confirmed that α-hydroxymethyl acrylate was formed at a conversion of 51% with respect to the charged ethyl acrylate and a selectivity of 94%.
[0047]
Example 6
In a 50 ml flask, 4.9 g (0.06 mol) of a 37% by weight aqueous solution of formalin, 4.3 g (0.043 mol) of ethyl acrylate, 0.56 g of 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane (0.005 mol), 18 ml of 1,3-dioxolane (447% by weight of the amount of ethyl acrylate charged), 1.5 ml of water (the maximum that the reaction solution can contain without separating into two phases at the start of the reaction) (1.0 times the amount of water) and stirred at room temperature for 18 hours to react.
[0048]
After completion of the reaction, the reaction solution was analyzed and calculated in the same manner as in Example 1. As a result, it was confirmed that α-hydroxymethyl acrylate was formed at a conversion of 69% with respect to the charged ethyl acrylate and a selectivity of 84%.
[0049]
Comparative Example 1
In a 50 ml flask, 4.1 g (0.05 mol) of a 37% by weight aqueous solution of formalin, 4.3 g (0.05 mol) of methyl acrylate, 0.21 g of 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane (0.0018 mol) and 14 ml of 1,4-dioxane (336% by weight of the charged methyl acrylate) were charged, and the mixture was stirred and reacted at room temperature for 22 hours.
[0050]
After completion of the reaction, the reaction solution was analyzed and calculated in the same manner as in Example 1. As a result, it was confirmed that α-hydroxymethyl acrylate was formed at a conversion of 45% with respect to the charged ethyl acrylate and a selectivity of 84%.
[0051]
Comparative Example 2
In a 50 ml flask, 4.9 g (0.06 mol) of a 37% by weight aqueous solution of formalin, 4.3 g (0.043 mol) of ethyl acrylate, 0.56 g of 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane (0.005 mol), 14 ml of 1,4-dioxane (90% by weight of the amount of charged ethyl acrylate), 2 ml of water (the highest amount that the reaction solution can contain without separation into two phases at the start of the reaction) (4.0 times the amount of water) and stirred at room temperature for 24 hours to react.
[0052]
After completion of the reaction, the reaction solution was analyzed and calculated in the same manner as in Example 1. As a result, it was confirmed that α-hydroxymethyl acrylate was formed at a conversion of 60% with respect to the charged ethyl acrylate and a selectivity of 82%.
[0053]
Comparative Example 3
In a 50 ml flask, 2.45 g (0.03 mol) of a 37% by weight aqueous solution of formalin, 2.5 g (0.025 mol) of ethyl acrylate, 0.28 g of 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane (0.0025 mol), 23 ml of tetrahydrofuran (819% by weight of the charged ethyl acrylate), 2 ml of water (the maximum amount of water that the reaction solution can contain without separation into two phases at the start of the reaction) (0.3 times), and reacted by stirring at room temperature for 19 hours.
[0054]
After the completion of the reaction, the reaction solution was analyzed and calculated in the same manner as in Example 1. As a result, it was confirmed that α-hydroxymethyl acrylate was formed at a conversion of 42% with respect to the charged ethyl acrylate and a selectivity of 70%.
[0055]
Comparative Example 4
In a 50 ml flask, 4.9 g (0.06 mol) of a 37% by weight aqueous solution of formalin, 4.3 g (0.043 mol) of ethyl acrylate, 0.56 g of 1,4-diazabicyclo- [2,2,2] -octane (0.005 mol), 14 ml of 1,3-dioxolane (348% by weight of the amount of ethyl acrylate charged), 140 ml of water (the highest amount that the reaction solution can contain without separation into two phases at the start of the reaction) (12.0 times the amount of water) and stirred at room temperature for 18 hours to react.
[0056]
After completion of the reaction, the reaction solution was analyzed and calculated in the same manner as in Example 1. As a result, it was confirmed that α-hydroxymethyl acrylate was formed at a conversion of 39% to the charged ethyl acrylate and a selectivity of 89%.
[0057]
【The invention's effect】
According to the method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound of the present invention, an α-hydroxymethyl acrylate compound can be produced with a high conversion and a high selectivity. Therefore, the method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound of the present invention has a practical effect that the purification process is extremely easy and the α-hydroxymethyl acrylate compound can be produced on an industrial scale.

Claims (1)

下記の[化1]で表示されるアクリレート化合物とホルムアルデヒド水溶液とを、5重量%以上の水を溶解することができ、かつ反応開始時に反応溶液が2相に分離することなく含有することのできる最高量の水の量の0.5〜2.0倍の水を添加した有機溶媒中に仕込み、第三級アミンの存在下に反応させることを特徴とする下記の[化2]で表示されるα−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法。
Figure 0003586496
Figure 0003586496
The acrylate compound represented by the following [Chemical formula 1] and an aqueous formaldehyde solution can dissolve 5% by weight or more of water and can contain the reaction solution without separation into two phases at the start of the reaction. It is charged into an organic solvent to which 0.5 to 2.0 times the amount of the maximum amount of water has been added, and reacted in the presence of a tertiary amine. A method for producing an α-hydroxymethyl acrylate compound.
Figure 0003586496
Figure 0003586496
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