JP3585971B2 - 音声符号器および復号器の同期装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ベクトル符号化方式の音声符号器の同期装置、およびベクトル符号化方式の音声符号器からコードブックインデックスを受信する音声復号器の同期装置に関し、特に、音声符号器側においてビットスチール方式により同期ビット列を挿入して、音声復号器側においてその同期ビット列に基づきコードブックインデックスの同期処理を行う、音声符号器および音声復号器の同期装置に関する。
【0002】
近年、高品質、低ビットレートの音声符号化方式の1つとして、複数の音声サンプルを1つのベクトルとして符号化するベクトル符号化方式が注目されている。
【0003】
【従来の技術】
このベクトル符号化方式では、従来、図25に示すように、符号器、復号器共に同一の、コードベクトルの辞書であるコードブック101,111を予め備え、符号器のベクトル化部102が、入力音声信号をサンプリングして数サンプル毎にベクトル化してターゲットベクトルとして誤差検出部103へ出力する。一方、符号器の合成フィルタ104が、コードブック101内のコードベクトルを基に量子化信号ベクトルを作成し、誤差検出部103へ出力する。誤差検出部103は、ターゲットベクトルと量子化信号ベクトルとの差を算出して誤差評価部105へ送り、誤差評価部105は、フィードバック制御により、その差が最も小さくなるコードベクトルをコードブック101から選択し、その選択されたコードベクトルに対応するコードブックインデックスが復号器へ送られる。
【0004】
送られたコードブックインデックスを基に、復号器のコードブック111からコードベクトルが合成フィルタ112へ出力され、合成フィルタ112は、符号器側の入力音声信号に相当する再生信号を出力する。
【0005】
復号器には、コードブックインデックスがシリアルに連続して送られるので、コードブックインデックスの各々を認識するためには、コードブックインデックスの境界を把握する必要がある。この把握を行う手段として、復号器は符号器と同期を取るようにしている。
【0006】
同期方式として、符号の一部に同期ビット列を埋め込むビットスチール方式がある。この方式は、符号の一部が同期ビットを兼ねるために、同期情報の伝送のために特別に帯域を占有することもなく、低ビットレート伝送には特に有効な手段である。具体的には、まず図26に示すようなコードブックを使用する。すなわち、例えばコードブックインデックス(以下「インデックス」と呼ぶ)を4ビットで表し、各コードベクトルにインデックス「0000」〜インデックス「1111」を対応させるようにしてある。そして、コードブックの探索に際して、同期ビット「0」を埋め込むタイミングのときには、範囲121からインデックスを選定し、同期ビット「1」を埋め込むタイミングのときには、範囲122からインデックスを選定するようにして、インデックスの最上位ビットMSB(Most Significant Bit) に同期ビットを埋め込むようにする。
【0007】
このコードブックの探索手順を図27のフローチャートに示す。以下、ステップに沿って説明する。
〔S101〕同期ビットを埋め込むべきタイミングであるか否かを判別し、埋め込むべきタイミングであればステップS103へ進み、そうでなければステップS102へ進む。同期ビットは、インデックス全てに埋め込まれることはなく、インデックス数個置きに埋め込まれる。
【0008】
〔S102〕範囲121および範囲122の区別なく、両範囲から自由に選択する。
〔S103〕埋め込まれるべき同期ビットが「1」であるか否かを判別し、「1」であるならばステップS105へ進み、「0」であるならばステップS104へ進む。同期ビット列は、例えば「1000」のようなパターンとなっている。
【0009】
〔S104〕インデックス「0000」〜インデックス「0111」の範囲121から選択する。
〔S105〕インデックス「1000」〜インデックス「1111」の範囲122から選択する。
【0010】
このように、コードブックの探索時に探索範囲を制限することにより、同期ビットを符号に埋め込むことが実現する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このビットスチール方式では、同一パターンが繰り返されるような完全に周期性を持った入力信号(例えば、ディジタル化されて入力した正弦波等)をベクトル符号化した場合、選択されたインデックスにも周期性が現れる。その周期が同期ビット列の周期と同じ場合には、同期ビットが埋め込まれた各インデックスの同期ビット以外のビット位置に同期ビット列の同期パターンと同じパターンが存在する可能性があり、そうした場合には、本来の真正な同期ビット列ではないビット列に基づいてインデックスの同期処理(各インデックス間の境界の把握)が行われてしまう危険性がある。
【0012】
これを、図28および図29を参照して以下に詳述する。
図28は、入力音声信号と、それを基にベクトル符号化の上、探索されたインデックスとを示している。すなわち、入力音声信号が完全な周期性を持ち、同一パターンが繰り返されているとする。例えば、繰り返し周期123の最初の部分が同期ビットの埋め込みタイミングであり、ここでインデックス「1001」が選択され、つぎの同期ビットの埋め込みタイミングでインデックス「0010」が選択され、つぎの同期ビットの埋め込みタイミングでインデックス「0100」が選択され、つぎの同期ビットの埋め込みタイミングでインデックス「0110」が選択されたとする。ここで、入力音声信号の周期が同期ビット列の周期と同じ周期であれば、つぎの繰り返し周期124でも、それぞれ同じインデックスが選択される。
【0013】
図29は、図28において選択された各インデックスを縦に配列してインデックスの各構成対応ビットが一列になるように並べたものである。この図から分かるように、繰り返し周期123,124の各々において、同期ビットの埋め込まれた各インデックスの最上位ビットMSBに同期パターン「1000」が存在する。ところが、各インデックスの最下位ビットLSB(Least Significant Bit)にも同期パターンと同じ擬似パターン「1000」が存在する。なおここでは、たまたま擬似パターンが最下位ビットLSBに存在するが、他のビット位置に存在することもあり得る。
【0014】
したがって、こうした場合には、本来の真正な同期ビット列ではなく、擬似パターン「1000」を示している最下位ビット列を基に、インデックスの同期処理が行われてしまう可能性があり、この擬似同期が行われた場合には、音声信号を再生することができなくなる。
【0015】
そして、こうした擬似同期は、同期ビット列と同じ周期を持ったこの入力信号の入力が続く限り、継続される。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、同期ビット列と同じ周期を持った信号が入力しても、擬似同期が発生しないようにした音声符号器および復号器の同期装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記目的を達成するために、図1に示すように、入力音声信号のベクトル符号化を行い、ターゲットベクトルを出力するベクトル符号化手段1と、コードブック2からのコードベクトルを基に量子化信号ベクトルを作成する量子化信号ベクトル作成手段3と、ベクトル符号化手段1から出力されたターゲットベクトルと、量子化信号ベクトル作成手段3で作成された量子化信号ベクトルとの誤差を求め、この誤差が最も小さくなるコードベクトルに対応するインデックスをビットスチール方式によりコードブック2から選択して音声復号器へ送るコードブックインデックス送信手段4と、ベクトル符号化手段1の前段に設けられ、入力音声信号に雑音成分を付加する雑音成分付加手段5とを、有することを特徴とする音声符号器の同期装置が提供される。
【0017】
また、図2に示すように、入力音声信号のベクトル符号化を行い、ターゲットベクトルを出力するベクトル符号化手段6と、コードブック7からのコードベクトルを基に量子化信号ベクトルを作成する量子化信号ベクトル作成手段8と、ベクトル符号化手段6から出力されたターゲットベクトルと、量子化信号ベクトル作成手段8で作成された量子化信号ベクトルとの誤差を求め、この誤差が最も小さくなるコードベクトルに対応するインデックスをビットスチール方式によりコードブック7から選択するコードブックインデックス選択手段9と、コードブックインデックス選択手段9で選択されたコードブックインデックスを監視し、同期パターンと同じパターンを持つビット列があった場合に、そのビット列の一部のビットを反転した上で音声復号器へ送信するコードブックインデックス送信手段10とを、有することを特徴とする音声符号器の同期装置が提供される。
【0018】
また、図3に示すように、受信したコードブックインデックスに所定パターンの同期ビット列が含まれていることを所定の後方保護段数に亘って検出する同期ビット列検出手段11と、同期ビット列検出手段11によって検出された同期ビット列が真正な同期ビット列であるか否かを確認する確認手段12と、確認手段12により真正であると確認された同期ビット列に基づき、受信されたコードブックインデックスを同期処理する同期処理手段13と、同期処理されたコードブックインデックスを基にコードブック14からコードベクトルを読み出し、再生信号を作成して出力する再生信号出力手段15とを、有することを特徴とする音声復号器の同期装置が提供される。
【0019】
【作用】
以上のような構成において、図1に示す音声符号器の同期装置においては、まず、雑音成分付加手段5が入力音声信号に雑音成分を付加する。これにより、入力音声信号が元々、同期ビット列と同じ周期を持ち、完全な周期性を備えていた信号であっても、その周期性が失われてしまう。したがって、この周期性が失われた入力音声信号を基に、ベクトル符号化手段1、量子化信号ベクトル作成手段3、およびコードブックインデックス送信手段4によりコードブックインデックスを作成して音声復号器に送信しても、音声復号器において擬似同期が発生する恐れは無くなる。
【0020】
また、図2に示す音声符号器の同期装置においては、コードブックインデックス送信手段10が、コードブックインデックス選択手段9で選択されたコードブックインデックスを監視し、同期パターンと同じパターンを持つビット列があった場合に、そのビット列の一部のビットを反転した上で音声復号器へ送信する。すなわち、同期パターンと同じパターンを持つビット列の一部のビットを反転することにより、同期パターンと同じパターンを持つビット列が無くなり、したがって、この処理を施されたコードブックインデックスを受信した音声復号器において擬似同期が発生する恐れは無くなる。
【0021】
また、図3に示す音声復号器の同期装置においては、同期ビット列検出手段11が、受信したコードブックインデックスに所定パターンの同期ビット列が含まれていることを所定の後方保護段数に亘って検出する。この同期ビット列検出手段11によって検出された同期ビット列が真正な同期ビット列であるか否かを確認手段12により確認し、確認手段12により真正であると確認された同期ビット列に基づき、同期処理手段13が、受信されたコードブックインデックスを同期処理する。すなわち、各コードブックインデックスの境界を正しく把握して各コードブックインデックスを取り出す。そして、再生信号出力手段15が、同期処理されたコードブックインデックスを基にコードブック14からコードベクトルを読み出し、再生信号を作成して出力する。ここでは、確認手段12により真正であると確認された同期ビット列に基づき同期処理がされるので、擬似同期が発生する恐れは無くなる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図4は、音声符号器および音声復号器の全体構成を示す図である。音声符号器は、信号入力インタフェース部21、符号化部22、および伝送路フォーマット変換部23から構成され、音声復号器は、伝送路フォーマット逆変換部24、復号部25、および信号出力インタフェース部26から構成される。符号化部22は、図25に示した符号器に相当し、復号部25は、図25に示した復号器に相当する。音声符号器および音声復号器は、ディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)のファームウェア処理によって実現される。
【0023】
以下に説明する本発明の第1の実施例および第2の実施例は信号入力インタフェース部21に設けられるものであり、第3の実施例は伝送路フォーマット変換部23に設けられるものであり、第4の実施例、第5の実施例、および第6の実施例は伝送路フォーマット逆変換部24に設けられるものである。これらの第1の実施例〜第6の実施例のうちのいずれか1つが、音声符号器または音声復号器に適用されることにより、本発明の目的は達成され、課題が解決されるものである。
【0024】
図5は、第1の実施例の構成を示すブロック図である。第1の実施例は、図4の信号入力インタフェース部21を構成する。図5において、入力信号は、既にサンプリングが行われて量子化されたデータ(例えば4ビットからなり、これを「サンプル」と呼ぶ)になっており、この入力信号が排他的論理和処理部(EX−OR)31およびサンプルカウンタ32へ送られる。サンプルカウンタ32は、1サンプル入力毎にアップカウントし、カウント値が「19」になると作動指示信号を排他的論理和処理部31へ送るとともに、カウント値を「0」にリセットする。排他的論理和処理部31には信号発生部33から2進数のコード信号「0001」が入力されており、排他的論理和処理部31は、作動指示信号を受けないときには入力信号をそのまま符号化部22へ送り、一方、作動指示信号を受けたときには入力信号(サンプル)とコード信号「0001」との排他的論理和をとり、符号化部22へ送る。なお、入力信号とコード信号「0001」との排他的論理和の結果は、入力信号の最下位ビットLSBだけが反転したデータとなる。
【0025】
図6は、こうした構成を持つ第1の実施例の動作を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。なお、このフローチャートは、入力信号1サンプルが入力される毎に起動される。
【0026】
〔S1〕1サンプルの入力信号を「data」とする。
〔S2〕サンプルカウンタ32のカウント値SCを1だけカウントアップする。
【0027】
〔S3〕サンプルカウンタ32のカウント値SCが「19」であればステップS4へ進み、「19」でなければ入力信号をそのまま符号化部22へ送る。
〔S4〕「data」と「0001」との排他的論理和をとることにより1サンプル分の入力信号の最下位ビットLSBを反転させ、符号化部22へ送る。
【0028】
〔S5〕サンプルカウンタ32のカウント値SCを「0」にリセットする。
図7に、こうした第1の実施例の動作をタイミングチャートを使用して示す。なお、この図では、入力信号が、後に符号化部22においてコードブックインデックスに変換された場合の様子も示すようにしている。すなわち、図中、入力信号の1サンプルを丸印で示し、4サンプルで1ベクトル(コードブックインデックス)を作成し、5ベクトル毎に同期ビット列「1000」の各ビットを順に挿入するようにしている。したがって、同期ビット列の1周期分が20ベクトル(80サンプル)に収まる。
【0029】
そして、サンプルカウンタ32のカウント値SCが「19」(直後にリセットされて「0」)になる度に、入力信号の最下位ビットLSBが反転される。反転されるサンプルを図に黒丸で示す。
【0030】
このように、入力信号の最下位ビットLSBの反転を、同期ビット列の周期(80サンプル)とは異なる周期(19サンプル)毎に行うので、譬え入力信号に元々80サンプル周期の周期性があっても、この周期性は壊されてしまう。したがって、同期ビット列の周期を持たなくなった入力信号を基にコードブックインデックスを作成しても、その中に、同期ビット列と同じパターンを有するビット列が存在することはない。そのため、擬似同期の発生はなくなる。
【0031】
上記実施例では、同期ビット列の周期とは異なる周期毎に、入力信号に雑音成分を重畳しているが、これに代わって、入力信号に対し、周期成分を含まないような雑音(例えば白色雑音等)を微弱なレベルで常時重畳するようにしてもよい。
【0032】
つぎに、第2の実施例を説明する。
図8は、第2の実施例の構成を示すブロック図である。第2の実施例は、図4に示す信号入力インタフェース部21を構成する。第2の実施例の構成は第1の実施例の構成と基本的には同じであるので、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0033】
第2の実施例では、第1の実施例のサンプルカウンタ32に代わって入力信号監視部34を設ける。入力信号監視部34には入力信号が入力され、入力信号監視部34は排他的論理和処理部31へ作動指示信号を出力する。入力信号監視部34の内部には、80サンプルをそれぞれ記憶できるバッファ34a,34bが設けられ、連続する入力信号のうちの同期ビット列の今回周期分の80サンプルを、バッファ34aに格納し、同期ビット列の前回周期分の80サンプルを、バッファ34bに格納し、対応するサンプルどうしを比較して、それぞれ同一であれば、入力信号に周期性があるとともに、その周期が同期ビット列の周期(80サンプル)と同じであると判定して、作動指示信号を排他的論理和処理部31へ出力するようにする。
【0034】
図9は、こうした構成を持つ第2の実施例の動作を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。なお、このフローチャートは、入力信号1サンプルが入力される毎に起動される。
【0035】
〔S11〕まず、入力信号の各サンプルにサンプル番号snを付ける。同期ビット列の先頭に対応するサンプルのサンプル番号snを「0」とし、sn「79」まで付ける。また、今回用のバッファ34aの80サンプル分の各記憶場所にも0から79のアドレスsnを付け、各記憶場所をnow(sn)と表し、同様に、前回用のバッファ34bの80サンプル分の各記憶場所にも0から79のアドレスsnを付け、各記憶場所をold(sn)と表す。
【0036】
そして、サンプル番号snの入力信号を、バッファ34aの記憶場所now(sn)に格納する。
〔S12〕今回入力したサンプルのサンプル番号snが「79」であれば、すなわち今回周期分の全部のサンプルがバッファ34aの各記憶場所に格納されたならば、ステップS13へ進み、「79」でなければステップS19へ進む。
【0037】
〔S13〕制御変数iを「0」から「79」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「79」の設定の次の実行時にはステップS14へ進む。
〔S14〕バッファ34aの記憶場所now(i)に格納されたサンプルと、バッファ34bの記憶場所old(i)に格納されたサンプルとが一致するか否かを判別し、一致すればステップS13へ戻り、一致しなければステップS15へ進む。
【0038】
ステップS13,S14で行われるサンプル比較を図10に示す。
〔S15〕フラグに「0」を設定する。フラグ「0」は、バッファ34aに格納された今回周期分の80サンプルの中に、バッファ34bに格納された前回周期分の80サンプルと同一ではないサンプルがあることを示す。したがって、フラグ「0」が立つ場合は、入力信号に80サンプル周期の周期性がないことになる。
【0039】
〔S16〕フラグに「1」を設定する。フラグ「1」は、バッファ34aに格納された今回周期分の80サンプルの各々が、バッファ34bに格納された前回周期分の80サンプルの各々とそれぞれ同じであることを示す。したがって、フラグ「1」が立つ場合は、入力信号に80サンプル周期の完全な周期性があることになる。
【0040】
〔S17〕制御変数jを「0」から「79」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「79」の設定の次の実行時にはステップS19へ進む。
〔S18〕バッファ34aの記憶場所now(j)に格納されたサンプルを、バッファ34bの記憶場所old(j)にシフトする。
【0041】
ステップS17,S18の実行により、図11に示すように、バッファ34aに格納された今回周期分の80サンプルの各々が、バッファ34bに移される。これらの80サンプルの各々は、ステップS19の実行からは前回周期分の80サンプルとなる。
【0042】
〔S19〕バッファ34bの記憶場所old(sn)に格納されたサンプル を「data」とする。
〔S20〕サンプル番号snに1を加算する。そしてサンプル番号snが「80」になった場合にはサンプル番号snを「0」に戻す。
【0043】
〔S21〕フラグが「0」ならば、入力信号に80サンプル周期の周期性がないので、入力信号のサンプルをそのまま符号化部22へ送る。
一方、フラグが「1」ならば、入力信号に80サンプル周期の完全な周期性があるので、この周期性を壊すべくステップS22〜S25へ進む。
【0044】
ステップS22〜S25は、第1の実施例のステップS2〜S5(図6)とそれぞれ同じ内容であるので、説明を省略する。
かくして、第2の実施例では、入力信号の周期性を監視し、同期ビット列の周期と同じ周期の周期性を有し、このため、この入力信号を基にしたコードブックインデックスに同期パターンと同じパターンが発生する可能性があるときにのみ、雑音を重畳して、擬似同期の発生を防止している。したがって、擬似同期が発生する可能性のないときには雑音を重畳することを行っていないので、第1の実施例に比べ、再生音声品質の劣化の度合いが低い。
【0045】
つぎに、第3の実施例を説明する。
図12は、第3の実施例の構成を示すブロック図である。第3の実施例は、図4に示す伝送路フォーマット変換部23を構成し、符号化部22から出力されるコードブックインデックス(以下「インデックス」と呼ぶ)の周期性を直接監視して、その周期性を壊すようにしている。
【0046】
図中、符号化部22からインデックスが出力され、排他的論理和処理部(EX−OR)35および符号監視部36へ送られる。また、符号化部22からは同期ビット挿入タイミング信号が符号監視部36へ送られる。この同期ビット挿入タイミング信号は、例えば5ベクトル毎に発生して、対応のインデックスに同期ビットが挿入されるようにするための信号である。
【0047】
符号監視部36の内部には、12個のインデックスを記憶できるバッファ36aが設けられ、同期ビット挿入タイミング信号に基づき、入力するインデックスのうちの同期ビットが挿入されているインデックスだけを選んで12個分(同期ビット列が「1000」である場合、後方保護段数3段に相当)格納する。符号監視部36は、バッファ36aに格納されたインデックスの同期ビット位相(最上位ビットMSB)以外の位相に、同期ビット列の同期パターン「1000」と同じパターンが存在するか否かを監視し、存在するときには、そのパターンの位相情報を含む作動指示信号を排他的論理和処理部35へ出力するようにする。
【0048】
排他的論理和処理部35には信号発生部37から、位相情報に応じた2進数の3つのコード信号「0001」,「0010」,「0100」が入力されている。排他的論理和処理部35は、作動指示信号を受けないときには入力したインデックスをそのまま音声復号器へ送り、一方、作動指示信号を受けたときには、それに含まれる位相情報に応じたコード信号を選択して、受信したインデックスと、選択したコード信号との排他的論理和をとり、音声復号器へ送る。
【0049】
これにより、同期ビットが挿入されたインデックスにおいて、同期ビット位相以外の位相に、同期ビット列の同期パターンと同じパターンが存在することがなくなる。なお通常、コードブックには、ランダムビット誤りに対する耐力を持たせるためにグレイコード化が施されており、インデックスの伝送時に1ビット程度の誤りが発生しても同じような特性を持つ他のコードベクトルが選択される。したがって、上記のような排他的論理和の処理を行っても、再生信号品質に問題が発生することはない。
【0050】
図13および図14は、こうした構成を持つ第3の実施例の動作を示すフローチャートであり、図13は前半を、図14は後半を示す。以下、ステップ番号に沿って説明する。なお、このフローチャートは、インデックスの探索時に起動される。また、この例では、5個のインデックス毎に同期ビット列「1000」の各ビットを順に挿入するようにし、インデックスは4ビットの符号から構成されるものとし、後方保護段数を3段とする。
【0051】
〔S31〕〜〔S35〕図27に示すステップS101〜S105とそれぞれ同じ内容であるので、説明を省略する。
〔S36〕同期ビットが埋め込まれたn番目入力のインデックスを、バッファ36aのアドレスnの記憶場所buff(n)に格納する。
【0052】
〔S37〕nに1を加算する。そしてnが「12」になった場合にはnを「0」に戻す。
〔S38〕nが「0」であれば、即ちバッファ36aの12の記憶場所全部にインデックスが格納されたときには、ステップS39へ進み、「0」でなければ本処理を終了して、入力したインデックスを音声復号器へ送る。図15に、バッファ36aの12の記憶場所全部に格納されたインデックスの例を示す。
【0053】
〔S39〕制御変数iを「0」から「11」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「11」の設定の次の実行時にはステップS42へ進む。
〔S40〕記憶場所buff(i)に格納されたインデックスの最上位ビットMSBの次の上位ビットの値をxとする。例えば、図15において、iが0であればxは0となり、iが2であればxは1となる。
【0054】
〔S41〕図15に示すように、同期ビット列の同期パターンを3周期分集めたパターンのi番目の符号をptn(i)とし、このptn(i)をxと比較する。同一であればステップS39へ戻り、異なっていればステップS44へ進む。図15の例では、i=0のときにステップS44へ進んでしまう。
【0055】
〔S42〕コード信号「0100」を「mask」とする。
〔S43〕バッファ36aの記憶場所buff(11)に格納されたインデックスに相当する、本処理が起動されたときのインデックスとmaskとの排他的論理和をとり、その結果を音声復号器へ送る。
【0056】
すなわち、コード信号「0100」と排他的論理和をとることにより、本処理が起動されたときのインデックスの最上位ビットMSBの次の上位ビットの値が反転される。したがって、同期ビットが1番目の位相(MSB)に埋め込まれたインデックスにおいて、2番目の位相に、同期パターンと同じパターンが後方保護段数に亘って存在する場合には、この2番目の位相のいずれかの符号(ここでは12番目の最後の符号)を反転させる。これにより、同期パターンと同じである、この2番目の位相の擬似パターンを基に擬似同期が行われることが回避できる。
【0057】
〔S44〕再び、制御変数iを「0」から「11」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「11」の設定の次の実行時にはステップS47へ進む。
【0058】
〔S45〕記憶場所buff(i)に格納されたインデックスの最下位ビットLSBの次の下位ビットの値をxとする。例えば、図15において、iが0であればxは0となり、iが1であればxは1となる。
【0059】
〔S46〕ptn(i)をxと比較する。同一であればステップS44へ戻り、異なっていればステップS49へ進む。図15の例では、i=0のときにステップS49へ進んでしまう。
【0060】
〔S47〕コード信号「0010」を「mask」とする。
〔S48〕バッファ36aの記憶場所buff(11)に格納されたインデックスに相当する、本処理が起動されたときのインデックスとmaskとの排他的論理和をとり、その結果を音声復号器へ送る。
【0061】
すなわち、コード信号「0010」と排他的論理和をとることにより、本処理が起動されたときのインデックスの最下位ビットLSBの次の下位ビットの値が反転される。したがって、同期ビットが1番目の位相(MSB)に埋め込まれたインデックスにおいて、3番目の位相に、同期パターンと同じパターンが後方保護段数に亘って存在する場合には、この3番目の位相のいずれかの符号(ここでは12番目の最後の符号)を反転させる。これにより、同期パターンと同じである、この3番目の位相の擬似パターンを基に擬似同期が行われることが回避できる。
【0062】
〔S49〕再び、制御変数iを「0」から「11」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「11」の設定の次の実行時にはステップS52へ進む。
【0063】
〔S50〕記憶場所buff(i)に格納されたインデックスの最下位ビットLSBの値をxとする。例えば、図15において、iが0であればxは1となり、iが1であればxは0となる。
【0064】
〔S51〕ptn(i)をxと比較する。同一であればステップS49へ戻り、異なっていれば本処理を終了して、入力したインデックス(この場合は同期ビットが埋め込まれた11番目のインデックス)を音声復号器へ送る。図15の例では、i=0〜11に対して判別答が全て肯定(Yes)となる。
【0065】
〔S52〕コード信号「0001」を「mask」とする。
〔S53〕バッファ36aの記憶場所buff(11)に格納されたインデックスに相当する、本処理が起動されたときのインデックスとmaskとの排他的論理和をとり、その結果を音声復号器へ送る。
【0066】
すなわち、コード信号「0001」と排他的論理和をとることにより、本処理が起動されたときのインデックスの最下位ビットLSBの値が反転される。したがって、同期ビットが1番目の位相(MSB)に埋め込まれたインデックスにおいて、4番目の位相に、同期パターンと同じパターンが後方保護段数に亘って存在する場合には(図15の例はこの場合に相当する)、この4番目の位相のいずれかの符号(ここでは12番目の最後の符号)を反転させる。これにより、同期パターンと同じである、この4番目の位相の擬似パターンを基に擬似同期が行われることが回避できる。図15の例では、記憶場所buff(11)に格納されたインデックス「0110」とコード信号「0001」との排他的論理和をとった結果である「0111」が音声復号器へ送られる。インデックス「0110」を「0111」に変えることにより、図15の例において、同期ビット列の同期パターンの3周期に亘って、同期ビット列の同期パターンと同一なパターンは存在しなくなる。したがって、音声復号器側において、同期ビット列の検出を後方保護3段に亘って行なった場合、真正の同期ビット列だけが検出され、擬似同期が行われることが無くなる。
【0067】
つぎに第4の実施例を説明する。
図16は、第4の実施例の構成を示すブロック図である。第4の実施例は、図4の伝送路フォーマット逆変換部24を構成する。第4の実施例は、音声復号器において、同期ビット列を後方保護3段に亘って複数の位相で検出した場合、さらに同期ビット列の検出期間を延長して、いずれの位相のビット列が本来の同期ビット列であるかを判別するようにする。後述する第5の実施例および第6の実施例も第4の実施例と基本的には同じであるが、同期ビット列の延長検出期間等に違いがある。
【0068】
図中、音声符号器から送られたインデックスは復号部25へ入力されるとともに、同期処理部38へ入力される。復号部25は、同期処理部38から復号許可信号を受けてから初めてインデックスの復号処理を行うようにする。
【0069】
図17は、同期処理部38の動作を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。なお、この例では、5個のインデックス毎に同期ビット列「1000」の各ビットが順に挿入されており、インデックスは4ビットの符号から構成されるものとし、後方保護段数を3段とする。
【0070】
〔S61〕連続して入力する符号列に含まれるはずの同期ビット列を探す。すなわち、20ビット毎に取り出したビット列が、同期ビット列「1000」になっているものを探す。例えば図18に示すように、連続して入力する符号列に、本来の真正な同期ビット列B0だけでなく、同期パターンと同じパターンを持つ擬似同期ビット列B1,B2が含まれていたとする。その場合に、例えばタイミングT1で本ステップの実行を開始した場合、タイミングT2からタイミングT5の間に同期ビット列B0を検出することになる。
【0071】
〔S62〕ステップS61での同期ビット列の検出が3回目(即ち保護段数3)であればステップS63へ進み、1回目または2回目(即ち保護段数1または保護段数2)であればステップS61へ戻る。図18の例の場合、タイミングT7においてステップS63へ進む。
【0072】
〔S63〕初めに3段の保護段数を満足した同期ビット列の位相に対応する配列変数jを「0」とする。そして、この位相に続く19の位相に対応する配列変数jに順に「1」〜「19」を割り当てる。
【0073】
なお、「3段の保護段数を満足する」とは、入力した符号列に対して同期ビット列の検出を行なった結果、同期ビット列の連続した3周期分に亘って同期ビット列を検出したことを意味し、これを後方保護3段の確立とも言う。
【0074】
なおまた、他の位相においても、タイミングT7に至るまで、20ビット毎に取り出したビット列が、同期ビット列「1000」になっているものを探す。そして、各位相毎に、確立した保護段数hogo(j)を蓄積していく。図18の例の場合、タイミングT7において、同期ビット列B0の確立保護段数hogo(0)は「3」であり、擬似同期ビット列B1の確立保護段数hogo(a)は「2」であり、擬似同期ビット列B2の確立保護段数hogo(b)は「2」である(a,bは1〜19のいずれかの数)。
【0075】
〔S64〕制御変数iを「0」から「79」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「79」の設定の次の実行時にはステップS66へ進む。
〔S65〕ステップS64の実行とともに本ステップの実行によって、さらに1段分の保護、即ちタイミングT7からタイミングT10までの間、初めに3段の保護段数を満足した同期ビット列の位相以外の位相における同期ビット列を探す。この結果、図18の例の場合、タイミングT8において擬似同期ビット列B1の確立保護段数hogo(a)が「3」となり、タイミングT9において擬似同期ビット列B2の確立保護段数hogo(b)も「3」となる。
【0076】
〔S66〕配列変数jを「1」から「19」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「19」の設定の次の実行時には、本来の真正な同期ビット列以外の擬似同期ビット列は存在しないということが判明したことになるので、復号許可信号を復号部25へ送る。
【0077】
〔S67〕ステップS66の実行とともに本ステップの実行によって、各位相毎の確立保護段数hogo(j)が「3」であるか否かを判別する。すなわち、初めに3段の保護段数を満足した位相以外の位相における確立保護段数hogo(1)〜hogo(19)が「3」になっているものがあるか否かを判別する。存在するならば、同期ビット列が複数の位相で検出されていることになるので、真正の同期ビット列がいずれであるか不明である。したがって、この場合には、さらに後方保護段数を増やして、検出される同期ビット列が1つになるまで繰り返すか、または、初めから同期ビット列の検出をやり直すようにする。
【0078】
かくして、真正の同期ビット列が検出されない限りは復号部25のインデックスの復号処理が行われないようにできる。
つぎに第5の実施例を説明する。
【0079】
第5の実施例の構成は第4の実施例の構成と基本的に同じである。したがって、第5の実施例の構成の図示および説明を省略する。ただし、同期処理部38で行われる処理手順に違いがある。
【0080】
図19は、第5の実施例の同期処理部の動作を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。なお、この例では、5個のインデックス毎に同期ビット列「1000」の各ビットが順に挿入されており、インデックスは4ビットの符号から構成されるものとし、後方保護段数を3段とする。
【0081】
〔S71〕〜〔S73〕図17に示した第4の実施例のステップS61〜S63とそれぞれ同じ内容であるので、説明を省略する。
なお、例えば、図20に示すように、連続して入力する符号列に、本来の真正な同期ビット列B0だけでなく、同期パターンと同じパターンを持つ擬似同期ビット列B3が含まれていたとする。その場合に、タイミングT7において、同期ビット列B0の確立保護段数hogo(0)は「3」であり、同期ビット列B3の確立保護段数hogo(c)は「2」である(cは1〜19のいずれかの数)。
【0082】
〔S74〕制御変数iを「0」から「19」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「19」の設定の次の実行時にはステップS76へ進む。すなわち、第4の実施例のステップS64では制御変数iを「0」から「79」まで変化させるのに対して、本実施例は、「0」から「19」までしか変化させない点に特徴がある。
【0083】
〔S75〕ステップS74の実行とともに本ステップの実行によって、さらに20ビットの位相に対して同期ビット列を探す。すなわち、図20に示すタイミングT7からタイミングT11までの間、初めに3段の保護段数を満足した同期ビット列の位相以外の位相における同期ビット列を探す。この結果、図20の例の場合、タイミングT12において擬似同期ビット列B3の確立保護段数hogo(c)が「3」となる。
【0084】
〔S76〜S77〕図17に示した第4の実施例のステップS66〜S67と同じ内容であるので、説明を省略する。ただし、ステップS77において、各位相毎の確立保護段数hogo(j)が「3」であるものがあるならば、さらに20ビット分の間、検出される同期ビット列が1つになるまで繰り返すか、または、初めから同期ビット列の検出をやり直すようにする。
【0085】
かくして、真正の同期ビット列が検出されない限りは復号部25のインデックスの復号処理が行われないようにできる。
第4の実施例では、擬似同期パターンが無いことを確実に確認することができるが、監視に必要な装置(受信符号バッファ等)の規模が大きくなる欠点がある。その点、第5の実施例では、擬似同期ビットが発生する確率の高い位相だけを監視するようにして監視に必要な装置の規模を小さく抑えることができる。
【0086】
つぎに第6の実施例を説明する。第6の実施例では、擬似同期ビットが発生していないかを監視する監視範囲を、下記にように、第5の実施例の監視範囲よりも更に狭めたものである。なお、この例では、5個のインデックス毎に同期ビット列「1000」の各ビットが順に挿入されており、インデックスは4ビットの符号から構成されるものとし、後方保護段数を3段とする。
【0087】
すなわち、図22に示すように、後方保護3段目の同期ビット位置(タイミングT7)から3ビット分(タイミングT13)だけ監視する。例えば、図のように、同期ビット(B0)が埋め込まれているインデックス(I)の最下位ビットLSBに擬似同期ビット(B4)があったとしても、タイミングT13において擬似同期ビット列の後方保護3段の確立を確認できる。つまり、真正の同期ビット列と擬似同期ビット列とが互いに入れ代わった位置関係にあっても、先の確認方法により、擬似同期に陥ることを防止することが可能である。
【0088】
ところが、図23に示すように、タイミングT14で符号受信を最初に開始した場合には、タイミングT16において擬似同期ビット列(B4)が後方保護3段目を確立し、さらに、上記のように3ビット分だけ監視を行っても、真正の同期ビット列(B0)が後方保護3段目を確立するのはタイミングT7であるので、その真正の同期ビット列の確立を確認できない。
【0089】
こうした不具合を解決するため、第6の実施例では、後方保護3段目の同期ビット位置(タイミングT7)から後方3ビット分(タイミングT13)の監視に加えて、図24に示すように、前方3ビット分の監視を行い、この前方3ビット分の間に後方保護2段の確立が確認されれば、擬似同期の危険性があるとして、復号部25へ復号許可信号を送らないようにする。
【0090】
第6の実施例の構成は第4の実施例の構成と基本的に同じである。したがって、第6の実施例の構成の図示および説明を省略する。ただし、同期処理部38で行われる処理手順に違いがある。
【0091】
図21は、第6の実施例の同期処理部の動作を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。
〔S81〕〜〔S82〕図17に示した第4の実施例のステップS61〜S62とそれぞれ同じ内容であるので、説明を省略する。
【0092】
〔S83〕初めに3段の保護段数を満足した同期ビット列の位相に対応する配列変数jを「3」とする。そして、この位相に続く3つの位相に対応する配列変数jに順に「4」〜「6」を割り当て、この位相の前の3つの位相に対応する配列変数jに順に「0」〜「2」を割り当てる。
【0093】
〔S84〕制御変数iを「0」から「2」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「2」の設定の次の実行時にはステップS86へ進む。すなわち、第5の実施例のステップS74では制御変数iを「0」から「19」まで変化させるのに対して、本実施例は、「0」から「2」までしか変化させない。
【0094】
〔S85〕ステップS84の実行とともに本ステップの実行によって、後方3ビットの位相に対して同期ビット列を探す。すなわち、図22に示すタイミングT7からタイミングT13までの間、初めに3段の保護段数を満足した同期ビット列の位相以外の位相における同期ビット列を探す。
【0095】
〔S86〕配列変数jを「0」から「2」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「2」の設定の次の実行時には、ステップS88へ進む。
〔S87〕ステップS86の実行とともに本ステップの実行によって、各位相毎の確立保護段数hogo(j)が「2」であるか否かを判別する。すなわち、図24に示すように、初めに保護3段を確立した同期ビット列(B4)の確立タイミングT16よりも前に、保護2段を確立した同期ビット列(B0)があるか否かを判別する。存在するならば、同期ビット列が複数の位相で検出されていることになるので、真正の同期ビット列が不明である。したがってこの場合には、さらに監視範囲を後方3ビット分増やして、検出される同期ビット列が1つになるまで繰り返すか、または、初めから同期ビット列の検出をやり直すようにする。
【0096】
〔S88〕配列変数jを「4」から「6」まで、本ステップの実行毎に順次設定する。そして「6」の設定の次の実行時には、本来の真正な同期ビット列以外の擬似同期ビット列は存在しないということが判明しているので、復号許可信号を復号部25へ送る。
【0097】
〔S89〕ステップS86の実行とともに本ステップの実行によって、各位相毎の確立保護段数hogo(j)が「3」であるか否かを判別する。すなわち、初めに3段の保護段数を満足した同期ビット列の保護段数hogo(4)〜hogo(6)において「3」になっているものがあるか否かを判別する。存在するならば、同期ビット列が複数の位相で検出されていることになるので、真正の同期ビット列が不明である。したがって、この場合には、さらに監視範囲を後方3ビット分増やして、検出される同期ビット列が1つになるまで繰り返すか、または、初めから同期ビット列の検出をやり直すようにする。
【0098】
かくして、真正の同期ビット列が検出されない限りは復号部25のインデックスの復号処理が行われないようにできる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、まず、音声符号器において、雑音成分付加手段が入力音声信号に雑音成分を付加する。これにより、入力音声信号が元々、同期ビット列と同じ周期を持ち、完全な周期性を備えていた信号であっても、その周期性が失われてしまう。したがって、この周期性が失われた入力音声信号を基に、ベクトル符号化手段、量子化信号ベクトル作成手段、およびコードブックインデックス送信手段によりコードブックインデックスを作成して音声復号器に送信しても、音声復号器において擬似同期が発生する恐れは無くなる。
【0100】
また、音声符号器において、コードブックインデックス送信手段が、コードブックインデックス選択手段で選択されたコードブックインデックスを監視し、同期パターンと同じパターンを持つビット列があった場合に、そのビット列の一部のビットを反転した上で音声復号器へ送信する。したがって、この処理を施されたコードブックインデックスを受信した音声復号器において擬似同期が発生する恐れは無くなる。
【0101】
また、音声復号器において、同期ビット列検出手段が、受信したコードブックインデックスに所定パターンの同期ビット列が含まれていることを所定の後方保護段数に亘って検出する。この同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列が真正な同期ビット列であるか否かを確認手段により確認し、確認された同期ビット列に基づき、同期処理手段が、受信されたコードブックインデックスを同期処理する。ここでは、確認手段により真正であると確認された同期ビット列に基づき同期処理がされるので、擬似同期が発生する恐れは無くなる。
【0102】
以上のように、音声符号器で擬似同期ビット列の発生を防止でき、または音声復号器で擬似同期パターンに基づきコードブックインデックスを同期処理してしまうことを防止でき、したがって、擬似同期処理によって再生音声信号が再生されなくなることの防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理説明図である。
【図2】本発明の第2の原理説明図である。
【図3】本発明の第3の原理説明図である。
【図4】音声符号器および音声復号器の全体構成を示す図である。
【図5】第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図6】第1の実施例の動作を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施例の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施例の動作を示すフローチャートである。
【図10】比較時のバッファを示す図である。
【図11】シフト時のバッファを示す図である。
【図12】第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【図13】第3の実施例の動作の前半を示すフローチャートである。
【図14】第3の実施例の動作の後半を示すフローチャートである。
【図15】パターンの比較を示す図である。
【図16】第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【図17】第4の実施例の動作を示すフローチャートである。
【図18】第4の実施例の動作を示すタイミングチャートである。
【図19】第5の実施例の動作を示すフローチャートである。
【図20】第5の実施例の動作を示すタイミングチャートである。
【図21】第6の実施例の動作を示すフローチャートである。
【図22】第6の実施例の第1の動作を示すタイミングチャートである。
【図23】第6の実施例の第2の動作を示すタイミングチャートである。
【図24】第6の実施例の第3の動作を示すタイミングチャートである。
【図25】従来のベクトル符号化方式の概略図である。
【図26】コードブックを示す図である。
【図27】コードブック探索手順を示すフローチャートである。
【図28】入力信号およびインデックスを示す図である。
【図29】各インデックスを縦配列した図である。
【符号の説明】
1 ベクトル符号化手段
2 コードブック
3 量子化信号ベクトル作成手段
4 コードブックインデックス送信手段
5 雑音成分付加手段
6 ベクトル符号化手段
7 コードブック
8 量子化信号ベクトル作成手段
9 コードブックインデックス選択手段
10 コードブックインデックス送信手段
11 同期ビット列検出手段
12 確認手段
13 同期処理手段
14 コードブック
15 再生信号出力手段
Claims (8)
- ベクトル符号化方式の音声符号器の同期装置において、
入力音声信号のベクトル符号化を行い、ターゲットベクトルを出力するベクトル符号化手段と、
コードブックからのコードベクトルを基に量子化信号ベクトルを作成する量子化信号ベクトル作成手段と、
前記ベクトル符号化手段から出力されたターゲットベクトルと、前記量子化信号ベクトル作成手段で作成された量子化信号ベクトルとの誤差を求め、この誤差が最も小さくなるコードベクトルに対応するインデックスをビットスチール方式により前記コードブックから選択して音声復号器へ送るコードブックインデックス送信手段と、
前記ベクトル符号化手段の前段に設けられ、前記入力音声信号に雑音成分を付加する雑音成分付加手段と、
を有することを特徴とする音声符号器の同期装置。 - 前記コードブックインデックス送信手段は、ビットスチール方式によりコードブックインデックスに所定周期の同期ビット列を挿入する同期ビット列挿入手段を含み、
前記雑音成分付加手段は、前記同期ビット列の所定周期とは異なる周期で雑音成分を前記入力音声信号に付加する手段を含む
ことを特徴とする請求項1記載の音声符号器の同期装置。 - 前記コードブックインデックス送信手段は、ビットスチール方式によりコードブックインデックスに所定周期の同期ビット列を挿入する同期ビット列挿入手段を含み、
さらに、前記ベクトル符号化手段の前段に設けられ、前記同期ビット列の所定周期分に相当する前記入力音声信号の今回データと前回データとを比較し、一致しているときのみ前記雑音成分付加手段を作動させる付加制限手段
を有することを特徴とする請求項1記載の音声符号器の同期装置。 - ベクトル符号化方式の音声符号器の同期装置において、
入力音声信号のベクトル符号化を行い、ターゲットベクトルを出力するベクトル符号化手段と、
コードブックからのコードベクトルを基に量子化信号ベクトルを作成する量子化信号ベクトル作成手段と、
前記ベクトル符号化手段から出力されたターゲットベクトルと、前記量子化信号ベクトル作成手段で作成された量子化信号ベクトルとの誤差を求め、この誤差が最も小さくなるコードベクトルに対応するインデックスをビットスチール方式により前記コードブックから選択するコードブックインデックス選択手段と、
前記コードブックインデックス選択手段で選択されたコードブックインデックスを監視し、同期パターンと同じパターンを持つビット列があった場合に、ビット列の一部のビットを反転した上で音声復号器へ送信する際は、前記音声復号器での後方保護段数に相当する数の同期パターンが受信される期間に一度、ビット反転を行うコードブックインデックス送信手段と、
を有することを特徴とする音声符号器の同期装置。 - ベクトル符号化方式の音声符号器からコードブックインデックスを受信する音声復号器の同期装置において、
受信したコードブックインデックスに所定パターンの同期ビット列が含まれていることを所定の後方保護段数に亘って検出する同期ビット列検出手段と、
前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列が真正な同期ビット列であるか否かを確認する際に、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列以外に、前記所定パターンの同期ビット列が前記受信したコードブックインデックスに前記所定の後方保護段数に亘って含まれるか否かを、さらに後方保護1段分に亘って検出し、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列以外に同期ビット列が検出されないときに、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列が真正な同期ビット列であると判定する確認手段と、
前記確認手段により真正であると確認された同期ビット列に基づき、前記受信したコー ドブックインデックスを同期処理する同期処理手段と、
前記同期処理されたコードブックインデックスを基にコードブックからコードベクトルを読み出し、再生信号を作成して出力する再生信号出力手段と、
を有することを特徴とする音声復号器の同期装置。 - 前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列が、前記確認手段において真正であると確認されなかった場合に、前記受信したコードブックインデックスを当該同期ビット列に基づき同期処理することを禁止する禁止手段を、さらに有することを特徴とする請求項5記載の音声復号器の同期装置。
- 前記確認手段は、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列以外に、前記所定パターンの同期ビット列が前記受信したコードブックインデックスに前記所定の後方保護段数に亘って含まれるか否かを、さらに次の同期ビットを受信する時点までに亘って検出し、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列以外に同期ビット列が検出されないときに、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列が真正な同期ビット列であると判定することを特徴とする請求項5記載の音声復号器の同期装置。
- 前記確認手段は、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列以外に、前記所定パターンの同期ビット列が前記受信したコードブックインデックスに前記所定の後方保護段数に亘って含まれるか否かを、(ベクトルを構成する数−1)の数のビットを次に受信する時点までに亘って検出し、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列以外に同期ビット列が検出されないとき、かつ、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列以外に前記所定パターンの同期ビット列が、前記受信したコードブックインデックスに(前記所定の後方保護段数−1)の数の後方保護段に亘って含まれるか否かを、(ベクトルを構成する数−1)のビット数だけ逆上った受信時点までに亘って検出し、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列以外に同期ビット列が検出されないとき、前記同期ビット列検出手段によって検出された同期ビット列が真正な同期ビット列であると判定することを特徴とする請求項5記載の音声復号器の同期装置。
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