JP3585486B2 - 自動2輪車の吸気構造 - Google Patents

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Description

この発明は、自動2輪車の吸気構造に関する。
車体フレームの上方に支持される燃料タンクと下方に支持されるエンジンとの間にエアクリーナを配設した自動2輪車は公知であり、エアクリーナのケース内に平板状のエアクリーナエレメントを上下方向へ配設したもの(特開平8−216958号)や、円筒形のエアクリーナエレメントを同様に配設したものがある(特開平10−196478号)。 また、車体前方を覆うカウリングの中央部に設けた外気導入口から導入した走行風をエアクリーナへ導くようにした自動2輪車の吸気構造も公知である。
ところで、このような吸気構造においては、外気の流れをスムーズにエアクリーナへ導入することにより外気の吸気効率を向上させることが望まれる。そこで本願発明は係る問題の解決を目的とする。
上記課題を解決するため本願の請求項1に係る自動2輪車の吸気構造は、左右に分かれて前後方向へ延びる一対のメインフレームを有する車体フレームと、前記左右のメインフレーム間に配置されたエアクリーナと、前記車体フレームの前端部に設けられてハンドル操向軸を回動自在に支持するヘッドボックスとを備え、このヘッドボックス中央部に前後方向へ貫通して設けられた通路を介して、車体前方を覆うカウリングの中央部に設けた外気導入口から導入した外気を前記エアクリーナへ導くようにした自動2輪車において、前記ヘッドボックスは、その左右から前記左右のメインフレームが枝分かれするとともに、前記前後方向へ貫通して設けられた通路内に中空柱状部をヘッドボックスと一体成形し、かつこの中空柱状部には上下へ貫通した貫通穴を設けたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は上記請求項1において、前記中空柱状部は、前記貫通穴を横切る方向の断面において前部が曲面をなす前後方向に長い形状をなし、その長手方向を車体の前後方向へ向けて配置され、かつこの長手方向の側面を前記走行風が流れることを特徴とする。
請求項3に係る発明は上記請求項1において、前記エアクリーナは、内部のエアクリーナエレメントへ至る空間を区画する部材を備えたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は上記請求項1において、 前記外気導入口は、前記カウリングの前面中央に設けられ、このカウリングの最も前方へ張り出すノーズ部に向かって次第に幅狭になることを特徴とする。
請求項5に係る発明は上記請求項1において、前記ヘッドボックス背面の左右方向中央に前記前後方向の通路の後端開口を設け、この後端開口に、左右のメインフレーム間に挟まれて配置された前記エアクリーナの前部に設けられている連通口を連通接続したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ヘッドボックスは車体フレームの前部をなしてハンドル操向軸を回動自在に支持し、カウリングの前面中央に設けられた外気導入口から導入した外気を、ヘッドボックスの中央部に前後方向へ貫通して形成された通路を介してエアクリーナへ導くとともに、前記ヘッドボックスの通路内へ上下に貫通する貫通穴を有する中空柱状部を一体成形し、前後方向の通路内空間を左右に分けたことにより、外気の流れをスムーズに導くことができ、外気の吸気効率が向上する。またヘッドボックスをコンパクトに形成することができる。
このとき、請求項2の発明のように、ヘッドボックスの通路内へ、前部が曲面をなすとともに長手方向を前後方向へ配置した中空柱状部を設け、その長手方向側面を走行風が流れるので、外気の流れをスムーズに導くことができ、外気の吸気効率が向上する。
請求項3の発明によれば、エアクリーナ内にエアクリーナエレメントへ至る空間を区画する部材を設けたので、エアクリーナエレメントへ外気をスムーズに導くことができる。
請求項4の発明によれば、外気導入口をノーズ部に設けたので、カウリングの前面中央で最も前方へ張り出すノーズ部の中央部から走行風を導入できる。
請求項5の発明によれば、ヘッドボックス背面の左右方向中央に前後方向の通路の後端開口を設け、この後端開口に、左右のメインフレーム間に挟まれて配置されたエアクリーナの前部に設けられている連通口を連通接続させることができる。


以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1〜8は第1実施例に係り、このうち図1は車体前部における要部側面図、図2はその平面図、図3はカウリングの正面図、図4はヘッドボックス及びエアクリーナ部分の断面図である。
これらの図に示すように、車体フレームは、ヘッドボックス1とこれから左右へ分かれて略平行に後方へ延びる一対のメインフレーム2を備え、いずれもアルミ合金等の適宜材料を用いて、ヘッドボックス1は鋳造、メインフレーム2は押し出し等の適宜製法により中空に形成されている。
ヘッドボックス1の前端は、車体中央を前後方向へ延びる例えばガラス繊維強化された樹脂製の中空吸気ダクト3の後端部と接続し、吸気ダクト3の前端は車体前方を覆うカウリングの一部であるアッパーカウル4の前面中央に設けられたノーズ部4aに開口する外気導入口5へ接続する。
ノーズ部4aはヘッドボックス前方を覆うアッパーカウル4のうち、最も前方へ張り出す部分であり、ここにには外気導入口5の外、その左右にヘッドライト用開口6が一対で設けられる。外気導入口5は、アッパーカウル4の最も前方へ張り出すノーズ部4aに向かって次第に幅狭になっている(図2及び3参照)。左右のヘッドライト用開口6には、それぞれに前面のレンズ部を臨ませたヘッドライト7が吸気ダクト3の左右側面に設けられたヘッドライト用ステー8により各1点で支持されている。なお、各ヘッドライト7はそれぞれヘッドライト用ステー8とは別にアッパーカウル4に対して各3点で支持されている。
吸気ダクト3は構成材料により比較的高剛性であり、従来では別体に設けられていた各種のステーを集約して一体化している。すなわち、前端上部にはカウリングステー9が一体に設けられ、ノーズ部4aの中央部で外気導入口5の上方部を連結することにより1点でアッパーカウル4を支持するとともに、このカウリングステー9より後方に設けられた計器用ステー10により計器盤11を3点で支持する。
ヘッドボックス1は車体中央に沿って前後方向へ直線状に長く配設される本体部12と、その後端で左右へ分かれる腕部13とを一体化した平面視略Y字状をなし、本体部12の前端部12aは前方へ矢形をなす斜面状の開口部であり、この開口部内へ吸気ダクト3の後端部が差し込まれ、前端部12aの縁部左右に形成された取付部14において側方からボルト15により連結されている。
本体部12の左右方向略中央部上下には翼状断面をなす中空柱状部16が設けられ、その中央部には貫通穴17が上下に貫通して形成され、ここをハンドル操向軸18が上下へ貫通し、中空柱状部16の上下端でベアリング支持されて回動自在になっている。
中空柱状部16は、図4に示す貫通穴16を横切る方向の断面において、本体部12の通路内中央に長手方向を前後へ向けて配置され、本体部12内における中空柱状部16近傍の空間12b、13a(図4)を左右2分している。本体部12の後端は腕部13内の左右方向へ長い空間13aへ接続し、この空間13aはヘッドボックス1の背面壁19によって後方を閉じられるとともに、この背面壁19の左右に形成された開口19aを通してエアクリーナ21へ連通している。
エアクリーナ21は、左右のメインフレーム2に挟まれたヘッドボックス1後方の空間内へ配設され、その下方に配置されたV型4サイクル式のエンジン22の各気筒へダウンドラフトで新気を供給するようになっている。
次に、エアクリーナ21について詳述する。図5は燃料タンクとエアクリーナのレイアウトを示す車体前部における一部切り欠き要部側面図、図6はエアクリーナの正面図、図7はエアクリーナエレメントの取付部材を示す斜視図である。これらの図に示すように、このエアクリーナ21は共通のケース本体部26内に、独立した2個の筒型エアクリーナエレメント23,24を備え、それぞれは、前部の吸気通路A、Bを介してヘッドボックス1側から外気を吸入する。
ケース本体部26の内部は、前方側の吸気通路A、Bからなるダーティルームと、後方側のクリーンルームCに区画され、ダーティルームは水切り壁25により左右に区画されて吸気通路A、Bをなし、クリーンルームCにはエアクリーナエレメント23,24が収容され、かつ吸気管27,28が開口している。
エアクリーナエレメント23と24は、それぞれが比較的大容量のものであり、左右方向へ並列され、互いの後端側が近接して後側がすぼまるように斜めに配置されている。このような、エアクリーナエレメント23、24の斜め配置は、前側が幅広になるエアクリーナ21のケース形状に基づき、エアクリーナ21の形状に合わせてスペース効率よく収容可能になっている。ケース形状は左右のメインフレーム2及びヘッドボックス1で囲まれた空間により決まる。
エアクリーナエレメント23、24の各後端部近傍には後側吸気管28が上方へ向かって開口している。また、互いに間隔を広げて配置される前端側近傍には前側の吸気管27が同様に上へ向かって開口している。前側の吸気管27は左右一対の水切り壁25で囲まれており、この水切り壁25はエアクリーナ21のケース本体部26の底部と一体に形成され、図4に明らかなように、平面視で略への字形に屈曲し、吸気通路A、B内へ突出している。
ケース本体部26の前部における吸気通路A、Bは開放されており、この開放部はケース本体部26に被せられるフロントカバー29の前面に形成された連通口29a(図6)と連通する。この連通口29aはヘッドボックス1の背面壁19に形成された開口19aと連通(図4)する。また、フロントカバー29の前面下部の左右には水抜き穴29bが前向きに開口している(図6)。
水切り壁25の後方側はエアクリーナエレメント23、24の各前端部を嵌合支持する隔壁へ連続する。また、水切り壁25の前端部は上下へ柱状に形成された中央仕切り25aをなし、この中央仕切り25aは連通口29aの中央を上下連結して形成されたフロントカバー隔壁29cへ接続し、また、フロントカバー隔壁29cは、中空柱状部16の後部から後方へ延びて空間13を左右に区画する仕切部材20へ接続しているので、結局、ヘッドボックス1の前端部近傍から吸気通路A、Bを経て左右のエアクリーナエレメント23、24に至る空気の通
路が左右に分離されている(図4)。
これらの吸気通路A、Bはケース本体部26の前部に形成されるダーティルームをなすとともに、それぞれは水切り壁25により分離されて独立した通路をなし、吸気通路Aはエアクリーナエレメント23と、吸気通路Bはエアクリーナエレメント24とそれぞれ個別に接続している。また、水切り壁25は吸気通路A、Bを分離するとともに、これらダーティルーム側の吸気通路A、Bと、クリーンルームCの底部へ上向きに開口する前側の吸気管27の開口部とを分離している。
各エアクリーナエレメント23、24の後端部はステー40によってケース本体部26の底部へ取付けられている。このステー40は、図7,8に示すように、エアクリーナエレメントの枠部41から突出する下板42とその上へ斜めに重なる上板43からなる。
上板43は一端を枠部41の下板42より上方へ溶接し、他端を下板42の突出端へ重ねて溶接してあり、中央部にボルト穴44が形成されている。このボルト穴44からはフランジ付ボルト45における長い頭部46の上端部が突出し、ドライバー溝47にドライバー(図示省略)を当てて締結作業できるようになっている。
頭部46の下端に設けられるフランジ48は下板42の上へ当接するとともに、その径は下板42の通し穴42a及びボルト穴44の各径のいずれよりも大きく、フランジ付ボルト45が抜け出して脱落しないようになっている。頭部46から下方へ突出するネジ部49はケース本体部26の底部へ一体に形成されたボス50のネジ穴51へネジ込まれ、これによりエアクリーナエレメント23、24がケース本体部26へ固定される。このようにするとフランジ付ボルト45が脱落しないので取り扱いが便利になる。
図5に示すように、エアクリーナ21の上方は燃料タンク30で覆われる。この燃料タンク30は、エアクリーナ21の上方部分を上げ底部31として、その下方にエアクリーナ21を配設するのに十分なスペースを確保するとともに、後部はメインフレーム2の後端部を越えてさらに後方へ延びる延長部32をなす。
この延長部32は、左右のメインフレーム2の各後端部からそれぞれ斜め上がりに後方へ延びる一対のシートレール33間へ配設され、かつシートレール33に支持されるシート34の下方へ潜り込む状態をなす。このようにすることにより、必要な燃料タンク30の容量を確保しつつも上げ底部31部分を薄くして大容量のエアクリーナ21の配設スペースを確保している。
エンジン22は前気筒35及び後気筒36を備え、それぞれの吸気口に対して前側の吸気管27と後側の吸気管28により、エアクリーナ21のクリーンルームC(図4)よりダウンドラフトで吸気する。本実施例ではエアクリーナ21内におけるエアクリーナエレメント23、24周囲の空間が大容量のクリーンルームCとなる。
次に、本実施例の作用を説明する。図4に示すように、エアクリーナエレメントを個別に接続した各吸気通路A,Bをそれぞれ中空柱状部16方向へ向けて配設したので、上下方向の貫通穴を備えた中空柱状部16で左右の各斜め後方へ分流された外気の流れをスムーズに導入してエアクリーナエレメント23,24へ導くことができるようになり、外気の吸気効率が向上する。
しかも、エアクリーナ21のケース本体部26内に設けられたダーティルームを独立した複数の吸気通路A,Bに区画し、それぞれを対応するエアクリーナエレメント23,24へ個別に接続させるとともに、これらの吸気通路A,Bを区画する壁面の一部を吸気通路内へ突出する水切り壁25としたので、ヘッドボックス1の前端部近傍から吸気通路A、Bを経て左右のエアクリーナエレメント23、24に至る空気の通路を左右に分離し、中空柱状部16の長手方向側面を通って左右の各斜め後方へ分流された外気の流れをスムーズに導入してエアクリーナエレメント23,24へ導くことができる。また、アッパーカウル4の中央部でにおいて、最も前方へ張り出すノーズ部4aに向かって次第に幅狭になっている外気導入口5から走行風を導入できる。
さらに、各吸気通路A,Bへ個別に接続するエアクリーナエレメント23、エアクリーナエレメント24を設け、かつこれらを並列させたので、大容量のエアクリーナ21であっても、合計すれば必要十分な濾過面積を有するとともに互いに独立したエアクリーナエレメント23,24に分離したので、単一で大型のエアクリーナエレメントを設ける場合よりも、限られたエアクリーナ21のケース本体部26内へより効率的に配設でき、エアクリーナ21全体としてはその大容量の割にコンパクトになる。
したがって、大容量のエアクリーナ21を、燃料タンク30の容量や取付位置の高さを変えずに燃料タンク30の下方へ配設でき、車体レイアウト上の自由度を大きくできる。
また、吸気通路内へ突出する水切り壁25により、吸気通路A,Bへ入った外気の少なくとも一部を水切り壁25へ接触させることができ、このとき水切り壁25が上面視略への字状をなして吸気通路A,B内へ突出しているから、外気中に含まれる水分がこの接触によって容易に気液分離され、分離された水分は水抜き穴29bから外部へ排出される。
したがって、エアクリーナエレメント23,24の上流側である吸気通路A,B内にて外気の水分を効果的に除去できるようになる。そのうえ、水切り壁25により、吸気管27の開口部と吸気通路A,Bとを分離したので、吸気通路A、Bから前側の吸気管27へ水や泥などが流入しないようになり、これらの水や泥などはケース本体部26の前端側底部へ落下して水抜き穴29bから外部へ排出される(図6参照)。その結果、側面視で吸気通路A,Bと上下に重なる位置へ上向きに開口する吸気管27を配置できるようになるので、エアクリーナ21の底部前後方向へ吸気管27,28を配設でき、前後V形式エンジンのダウンドラフト式吸気構造に好適なものとなる。
次に、第2実施例に係るエアクリーナを説明する。なお、この実施例のエアクリーナは前実施例と部分的に相違するだけであるため、共通機能部分には共通符号を用いるものとし、以下は相違点並びに前実施例であまり触れなかった点を中心に説明する。図9はこの実施例のエアクリーナ21についてケース本体部26部分の側面形状を実線でその他の部分を仮想線で示す図、図110はエアクリーナ21の正面形状(図9のA矢示方向)を示す図6と同様の図、図11はケース本体部26の上面視図、図12は図9の12−12線断面図である。
これらの図において、ケース本体部26の前部に形成されて吸気通路A,Bを区画する水切り壁25は、吸気管27の開口部を箱状に覆う天井部60と側壁61を備え、側壁61の吸気通路A,Bに臨む面には上下方向へ延びる複数のリブ62が一体に形成されている。
側壁61の下端部は吸気通路A,B及び水切り壁25が形成されるケース本体前部の底部壁63より一段高くなっている段部64へ連続している。段部64は前方及び左右方向へ傾斜して、段部64より一段低い底部63の一般面へ連続している。この底部63は前端部で水抜き穴29bへ連続している。
この水抜き穴29b近傍の底部63の前端部左右には、フロントカバー29の前部を上方からネジ止めするための取付部65が設けられ、また、吸気通路A,B側の前部とエアクリーナエレメント23、24を収容するクリーンルーム側とを区画する隔壁66の上部にも、フロントカバー29の後部を前方からネジ止めするための取付部67が設けられている(図11)。
ケース本体部26のクリーンルーム側部分上面は中抜きされた枠状をなし、周囲には環状の嵌合溝68が形成され、かつこの嵌合溝68に沿って適当間隔で本体部カバー70(図9)をネジ止めして着脱自在にするための取付部69が設けられている。また、隔壁66には、エアクリーナエレメント23、24の各前端部を嵌合するための取付穴66a,66b(図10)が設けられ、この取付穴66a,66bに対してエアクリーナエレメント23、24はシール部材66c(図12)を介して気密に嵌合されている。
フロントカバー29における連通口29aの周囲には、これを連続して囲む環状壁71が設けられ、その下部下方には、ケース本体部26における底部63の前端部から連続して前方へ突出する突部72が一体に設けられ(図9)、この突部72と環状壁71の下部の間に水抜き穴29bが開口している(図10)。なお、環状壁71及び突部72の各前端部はヘッドボックス12の背面壁19へ密接するようになっている。
図9中の符号75はケースボトム部であり、ケース本体部26と上下合わせして一体化することによりエアクリーナケースを構成する。吸気管27,28はこのボトム部75を貫通してクリーンルームC内へ開口している。符号76,77はこれら吸気管27,28を左右から挟むようにして下方へ一体に突出するサイド部であり、上方が開放された箱状をなしてクリーンルームCと連通し、クリーンルームCの容積を拡大している。
次に、図13〜19に基づいてヘッドボックス1とエアクリーナ21との接続構造を説明する。図13はこの接続部を示す要部の断面図、図14はエアクリーナの吸気通路シール部分を示す側面図、図15はその平面図、図16は図14におけるB矢示図、図17は仕切部材の側面図、図18はその平面図、図19は図17のC矢示図である。
図13はヘッドボックス1とエアクリーナ21との接続部を略車体中心に沿う断面で示し、この図に明らかなように、ヘッドボックス1における本体部12の後部上下には天井部12c及び底部12eが後方へ突出して形成され、これら天井部12cの下面12d及び底部12eの上面12fはいずれも前方へ下がる斜面をなし、これら下面12dと上面12fとに挟まれた空間13a(図4)は、本体部12と一体の中空柱状部16の左右に形成された空間12b(図4)を通って前端部12aの開口部へ至り、全体として走行風をエアクリーナ21へ導く空気の通路をなす。
この空間内には、下面12dと上面12fとの上下方向中間部を中空柱状部16の後部から車体中心に沿って後方へ延出するリブ16aが一体に形成されている。このリブ16aは側面視略への字状をなし、これを利用して空間13a(図4)を左右へ分割する仕切部材20が取付けられている。
仕切部材20の後部から車体中心に沿って後方へ延出形成された後方延出部82は、はフロントカバー29の連通口29a中央を前後方向へ貫通するとともに、フロントカバー隔壁29cと接続し、さらにエアクリーナ21における水切り壁25の前面中央に形成された左右分離リブ60aへ接続する。また、フロントカバー29の前面に設けられて連通口29aの周囲を囲む吸気通路シール74の前端が仕切部材20の開口部周囲へ密接してこれを囲んでいる。なお、仕切部材20の詳細は後述する。
図14〜16に明らかなように、吸気通路シール74はゴム等の適宜弾性材料からなり、フロントカバー29の連通口29aを囲む環状壁71、及びその側方及び上方側へ間隔を持って設けられた外部壁73並びに下方の突部72との間隙へ圧入して取付けられる。その前端部は仕切部材20へ押しつけられることにより弾性変形して密着し、気密に接続する。
図17〜19に明らかなように、仕切部材20は適宜剛性樹脂材料から構成された、ある程度の柔軟性と剛性を備えた部材であり、前方へ延出して空間13a(図4)を区画するする前方延出部80及び左右方向へ延出してヘッドボックス1の後部を覆う左右延出部81並びに前記後方延出部82を一体に有する。
左右延出部81は上部を天井部12c等の背面に密着させ、その上端部に形成された前方へ曲がるフランジ83を天井部12cの上面へ重ねてブラケット84により固定されている。また、下壁部85は底部12eの背面へ密着され、その左右両端側に形成された取付部86にて底部12e等へネジ止め(図示省略)されている。
また、図18及び図19に明らかなように、下壁部85より上方には、前方延出部80及び後方延出部82の接続部で左右に分断される開口部87が形成されている。この開口部87はそれぞれ、前方延出部80で区画される左右の空間13aへ左右別々に接続し、かつエアクリーナ21内の左右の吸気通路A,Bへ別々に接続する。なお、この開口部87を囲む左右延出部81の前面にはシール突条88が一体に形成されている。
前方延出部80は、中央にリブ16aと略相似形をなすスリット90が形成され、このスリット90は前方が開放され、ここからリブ16aを嵌合可能になっている。また、上下及び前端側は左右それぞれが外方へ開くフランジ91及び92をなし、この左右のフランジ91,92の間に天井部12cの下面12d及び底部12eの上面12fの各一部並びに中空柱状部16の背面を嵌合してこれらと密着するようになっている。したがって、前方延出部80はリブ16a、天井部12c、底部12e及び中空柱状部16を利用して確実に支持される。なお、左右延出部81近傍の上下にはシール突条93、94が一体に形成されている。
後方延出部82は左右二股状をなし、この間隙95にフロントカバー隔壁29cを密に嵌合可能になっている。また、その後端部はさらに二股状部96をなし、この部分が水切り壁25の前面中央に形成された左右分離リブ60aを嵌合可能になっている。したがって、後方延出部82はフロントカバー隔壁29cに支持されて水切り壁25と接続し、吸気通路Aと同Bを確実に分離できるようになっている。
次に、本実施例の作用を説明する。各図に明らかなように、水切り壁25の側壁61に複数のリブ62を設けたため、ヘッドボックス12側から吸気通路A,Bへ外気が取り込まれたとき、この外気に雨などの水分が含まれていてもこの水分は上面視で屈曲する水切り壁25へ接触することにより気液分離される。
しかも、水切り壁25の側壁61に形成した複数のリブ62は吸気通路A,B内へ突出して一種の邪魔板として機能するので、このリブ62により、接触面積が増大し、かつ外気の流れを階段状に屈曲させて何回も接触させるから、気液分離をより一層促進させることができる。また、水とともに流入する泥などもより効果的に分離できる。
このようにして気液分離された水分や泥等は、水切り壁25及びリブ62を伝って落下し、段部64へ至る。するとこの段部64は前方及び左右へ傾斜しているので、段部周囲の底部63へ流れ、さらにこの前端部から水抜き穴29bを通ってエアクリーナ21の外部へ速やかに排出される。
したがって、気液分離効率をより一層向上させることができ、外気とともにエアクリーナ内へ導入された水分のクリーンルームCへの侵入を水切り壁25の存在と相まってさらに効果的に防止できる。しかも、水切り壁25は、天井部60と側壁61を備え、吸気管27の開口部を箱状に覆っているので、吸気通路A,B内へ入った水や泥から吸気管27を確実に分離できる。
第1実施例(図1〜8)に係る車体の要部側面図 その平面図 カウリングの正面図 ヘッドボックス及びエアクリーナ部分の断面図 車体要部の一部切り欠き側面図 エアクリーナの正面図 エアクリーナエレメント取付用ステーの斜視図 その取付状態を示す断面図 第2実施例(図9〜19)に係るケース本体部側面図 その正面図 ケース本体部上面図 図9の12−12線断面図 ヘッドボックスとエアクリーナとの接続部を示す要部断面図 エアクリーナの吸気通路シール部分側面図 その平面図 その図14におけるB矢示図 仕切部材の側面図 その平面図 図17のC矢示図
符号の説明
1:ヘッドボックス、2:メインフレーム、3:吸気ダクト、20:仕切部材、21:エアクリーナ、22:エンジン、23:エアクリーナエレメント、24:エアクリーナエレメント、25:水切り壁、26:ケース本体部、27:吸気管、28:吸気管、30:燃料タンク、62:リブ

Claims (5)

  1. 左右に分かれて前後方向へ延びる一対のメインフレームを有する車体フレームと、前記左右のメインフレーム間に配置されたエアクリーナと、前記車体フレームの前端部に設けられてハンドル操向軸を回動自在に支持するヘッドボックスとを備え、このヘッドボックス中央部に前後方向へ貫通して設けられた通路を介して、車体前方を覆うカウリングの中央部に設けた外気導入口から導入した外気を前記エアクリーナへ導くようにした自動2輪車において、
    前記ヘッドボックスは、その左右から前記左右のメインフレームが枝分かれするとともに、前記ヘッドボックスの前後方向へ貫通して設けられた通路内に中空柱状部を前記ヘッドボックスと一体成形し、かつ、この中空柱状部には上下へ貫通した貫通穴を設けたことを特徴とする自動2輪車の吸気構造。
  2. 前記中空柱状部は、前記貫通穴を横切る方向の断面において前部が曲面をなす前後方向に長い形状をなし、その長手方向を車体の前後方向へ向けて配置され、かつこの長手方向の側面を前記走行風が流れることを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の吸気構造。
  3. 前記エアクリーナは、内部のエアクリーナエレメントへ至る空間を区画する部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の吸気構造。
  4. 前記外気導入口は、前記カウリングの前面中央に設けられ、このカウリングの最も前方へ張り出すノーズ部に向かって次第に幅狭になることを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の吸気構造。
  5. 前記ヘッドボックス背面の左右方向中央に前記前後方向の通路の後端開口を設け、この後端開口に、左右のメインフレーム間に挟まれて配置された前記エアクリーナの前部に設けられている連通口を連通接続したことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の吸気構造。
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