JP3585133B2

JP3585133B2 - 換気装置

Info

Publication number: JP3585133B2
Application number: JP21671394A
Authority: JP
Inventors: ピーター・ヴィムベーク
Original assignee: ヴィンボック・ジャパン株式会社
Priority date: 1993-12-21
Filing date: 1994-08-19
Publication date: 2004-11-04
Anticipated expiration: 2019-11-04
Also published as: ATE184097T1; JPH07207905A; IL112025A0; DE4343759A1; ES2135529T3; DE59408692D1; IL112025A; EP0667497A1; EP0667497B1

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、実質的に直角三角形断面を形成する少なくとも３つの側壁を有しかつ部屋の天井の縁辺領域にほぼ水平に配設されると共に吸気源に接続される集塵管で構成され、排煙捕集用の開口が、前記集塵管の斜辺を形成する側壁の全長に亘って形成され、前記開口から吸い込まれる気体中に含まれる粒子状物質または油滴を分離するためのセパレータ及びこれらの吸い込みを制限するための閉止シヤツタを含む付属品が、該開口に取外し可能に設けられかつそのために該開口の縁部に補強体が設けられた、キツチン等の多量の湿気および／または油分を含む気体で満たされた部屋を換気するための換気装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の換気装置は種々の形状において従来より良く知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
これらの換気装置の１つの場合において、集合集塵管の壁はアルミニウムの輪郭体（プロフィール）により互いに接続される帯片状シート金属部品からなる。この公知の構造において、またチヤンネル開口の縁部の領域の補強体が適宜に成形された輪郭体により形成される。この方法において、縁部は高い安定性を備えかつセパレータ、閉止シヤツタ等のごとき付属品の容易に密封可能な取り付けを可能にする。
【０００４】
本発明の目的は簡単な設計および優れた安定性のために輪郭体の使用なしに行う全く新規な換気装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この目的は、本発明によれば、前記補強体が、前記側壁と一体的に形成されると同時に前記開口の縁部を約９０°に連続して２度に亘って集塵管内部に向けて折り曲げられた曲げ縁で形成されていることにより解決される。
【０００６】
本発明は加工の集中する輪郭体を開口縁部の領域を曲げ縁に置き換えると言った技術思想に基礎を置いている。曲げ縁はシート金属加工において剛性化または補強のための１つの有効な方策として既に知られている。しかしながら、シート金属加工片の縁部での曲げ縁の形成は、例えばアルミニウム押し出し成形輪郭体を使用するとき、正確な配列および平らな表面の形成を阻害するという意見が優勢である。これらの異論はとくに本明細書で説明される形式の極めて長い曲げ縁を備えた集合集塵管に当てはまり、とりわけ曲げ縁が内向きに、すなわち閉じ込められた空間の領域に向けられる場合に当てはまるものである。
【０００７】
内方に向けられた曲げ縁が、意外にもかなりの長さに亘って優れたアライメント精度及び平面性を発揮しかつこの領域に輪郭体を設ける必要の無いことが試験的に証明されており、かかる換気装置に適用しても、機能的な欠点も無く、かなり簡素化された構造であってしかも安価に製造できると言うことも明らかになった。
【０００８】
基本的に、本発明による曲げ縁は、それぞれの使用目的に適合した所望の形状に作ることが可能である。しかしながら、集合集塵管の材料を連続的に２度に亘り各々約９０°折り曲げて補強部材と成すことは、とりわけ有益である。
【０００９】
とくに、本明細書に開示された形式の換気装置は大きなキッチンに使用され得るもので、単に、１本の真っ直ぐな集塵管ではなく、むしろ主として９０°の角度で互いに接続される少なくとも２本の真っ直ぐな集塵管部分からなる集合体を備えた換気装置として説明される。
【００１０】
かかる装置において、集塵管部分がそれらの互いに対向する接続領域において留め継ぎ（額縁継ぎ）および突き合わせ溶接されることが望ましい。かかる形式の接続領域は、また接続用の輪郭体を用いた公知の形の換気装置におけるこのような接続領域は今日に至るまで市場に供給されており、集合集塵管として使用する場合、その配置および密封作業には或る程度の労力を費やしてきた。
【００１１】
集合集塵管の集塵管部分は、とくに調理作業位置に関して、全ての個々の空間的条件に適合することが基本的に可能である。しかしながら、多くの場合、集合集塵管は長方形または正方形のリング状配置を行うべく、互いに９０°の角度で接続される４本の真っ直ぐな集塵管部分からなる。
【００１２】
また、必要であれば特別な用途として、３本の真っ直ぐな集塵管をＵ形状に配置するために、各集塵管の端部を９０°の角度でそれぞれ互いに接続することも可能である。
【００１３】
本発明による換気装置は、基本的にはあらゆる断面形状の集塵管を使用し、またこれらを適宜相互に接続して種々な形態に配置することが含まれる。しかしながら、断面が実質的に直角三角形であり、そして集塵管開口が、かかる断面形状の斜辺にその伸長方向に沿ってかつ全長に亘って形成され、実質上部屋の床面中心に向かって傾斜される配置されるように天井の縁辺領域にほぼ水平に配置される形式が最も望ましい。
【００１４】
本発明のさらに他の変形例に係る説明および良好な理解のために、以下に添付図面に沿って本発明の１実施例を説明する。
【００１５】
【実施例】
図１に示された本発明による、特に、キッチンを換気するための換気装置の代表的な実施例において、合計４つの集塵管１，２，３および４からなる集合形態の集塵管を用いた換気装置が示されており、これらの集塵管の各部分は一連の長方形の換気装置を形成するために、それぞれ約９０°の角度で互いに接続される。各集塵管部分１ないし４は実質的に直角三角形断面を形成する少なくとも３つの側壁５，６および７からなる。
【００１６】
図２から理解されるように、換気装置は、直角三角形断面の直角部分の一方の側辺に対応する側壁６がキツチンの天井に沿って水平に配置され、他方の側辺に対応する側壁５はキツチンの壁に平行に垂直に整列されそして直角三角形断面の斜辺に対応する側壁７はキツチン内部の所要区域に向けた或る角度を以って配置されている。
【００１７】
４つの集塵管部分１ないし４から形成される集合集塵管は矢印９で図２に示されるように接続枠８を介して給排気ダクト等の吸気源（図示せず）と接続される。
【００１８】
キツチン内部に向かい合っている各集塵管部分１ないし４の各々の側壁７は、それぞれのチヤンネル部分の長さ全体に沿ってチヤンネル開口１０を備え、これらチヤンネル開口１０は、それぞれのチヤンネル部分の長手方向延長部に対してほぼ平行でありかつそのチャンネル開口１０を画成する互いに平行な縁部の領域にそれぞれ補強体１１を備えている。本実施例において、補強体１１が集塵管内部に向けて折り曲げられた曲げ縁１２（図２参照）により形成され、曲げ縁１２は集塵管の側壁７と同じ材料から一体に形成される。
【００１９】
図２に示されるように、本実施例の補強体１１を形成する曲げ縁１２は、それぞれのチャンネル開口１０の縁部を集塵管内部に向けて約９０°に連続して２度に亘って折り曲げることで形成される。
【００２０】
図１に見られるように、チヤンネル開口１０は種々の付属品が嵌め込まれる。本実施例において、かかる付属品の１例として、キッチン内の空気の吸い込みを遮断するために、集塵管のチャンネル開口１０を塞ぐ閉止シヤツタ１３であり、他の例としては、排気中に含まれる粒子状物質または油滴が分離されかつ集合トラフ（図示せず）に送られるセパレータ１４であり、このセパレータ１４は閉止シャッタ１３間に取り付けられ、かつ閉止シャッタを横方向にスライドさせることでセパレータの露出表面積を制限可能に同一の矩形フレーム内に配置されている。これらのセパレータ１４は種々の形態に設計され得る。例えば、かかるセパレータはドイツ連邦共和国特許明細書第Ｐ２７２０２０１号に示されている。
【００２１】
図示されるように、実際の試験結果は意外にも、曲げ縁１２は、これら付属品を精密に配列しかつチャンネル開口１０を容易に密封可能なこれら付属品のための上記した如き支持フレームをかなりの長さに亘って取付け可能であることを証明している。
【００２２】
図１および図２はかかる曲げ縁の簡単な実施例のみを示す。曲げ縁１２はもちろん望ましい方法において形成されることも可能であり、そして各種付属品を支持する機能に加えて、これら付属品を相互に当接および心出しする機能を持たせることも可能である。
【００２３】
図１および図２に示した実施例において、キツチン内部に向いている側壁７はその背後に密封パネル１５のための支持面を設けるために、その上方領域において同様な曲げ縁が設けられる。これは結果として集塵管の断面形状をより大きな台形に変形する。
【００２４】
密封パネル１５の支持体用台座の代替物として、必要ならば、長方形、台形または他の断面形状の集塵管が、新鮮な空気を供給したり、或いは、照明設備を取り付けるために、側壁７の上方端の領域に付加的に取り付けることも可能である。
【００２５】
【発明の効果】
叙上のごとく、本発明は、実質的に直角三角形断面を形成する少なくとも３つの側壁を有しかつ部屋の天井の縁辺領域にほぼ水平に配設されると共に吸気源に接続される集塵管で構成され、排煙捕集用の開口が、前記集塵管の斜辺を形成する側壁の全長に亘って形成され、前記開口から吸い込まれる気体中に含まれる粒子状物質または油滴を分離するためのセパレータ及びこれらの吸い込みを制限するための閉止シヤツタを含む付属品が、該開口に取外し可能に設けられかつそのために該開口の縁部に補強体が設けられた、キツチン等の多量の湿気および／または油分を含む気体で満たされた部屋を換気するための換気装置において、前記補強体が、前記側壁と一体的に形成されると同時に、該側壁と共に矩形断面を成すように、前記開口の縁部を約９０°に連続して２度に亘って集塵管内部に向けて折り曲げられた曲げ縁で形成されており、更に、前記曲げ縁と前記側壁の裏側との間において、前記付属品の上下縁辺が各々支持される構成としたので、輪郭体の使用なしに簡単な設計および比較し得る安定性で製造し得る全く新規な換気装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による部屋を換気するための換気装置の実施例を示す非常に簡単化されかつ部分的に破断された概略図である。
【図２】図１による実施例の集合集塵管を示す概略断面図である。
【符号の説明】
１集塵管部分
２集塵管部分
３集塵管部分
４集塵管部分
５側壁
６側壁
７側壁
８接続枠
１０チヤンネル開口（集塵管開口）
１２曲げ縁
１３閉止シヤツタ
１４セパレータ
１５密封パネル

Claims

実質的に直角三角形断面を形成する少なくとも３つの側壁（５，６，７）を有しかつ部屋の天井の縁辺領域にほぼ水平に配設されると共に吸気源に接続される集塵管（１，２，３，４）で構成され、
排煙捕集用の開口（１０）が、前記集塵管の斜辺を形成する側壁（７）の全長に亘って形成され、
前記開口（１０）から吸い込まれる気体中に含まれる粒子状物質または油滴を分離するためのセパレータ（１４）及びこれらの吸い込みを制限するための閉止シヤツタ（１３）を含む付属品が、該開口に取外し可能に設けられかつそのために該開口の縁部に補強体（１１）が設けられた、キツチン等の多量の湿気および／または油分を含む気体で満たされた部屋を換気するための換気装置において、
前記補強体（１１）が、前記側壁（７）と一体的に形成されると同時に前記開口の縁部を約９０°に連続して２度に亘って集塵管内部に向けて折り曲げられた曲げ縁（１２）で形成されていることを特徴とする換気装置。
少なくとも２本の直線状に伸びる前記集塵管（１，２，３，４）が、或る角度で接続されておりかつその接続部分が、相互に留め継ぎされかつ溶接されていることを特徴とする請求項１に記載の換気装置。
３本の真っ直ぐな前記集塵管（１，２，３）が、Ｕ形状装置を形成するように９０°の角度でそれぞれ互いに接続されていることを特徴とする請求項２に記載の換気装置。
４本の真っ直ぐな前記集塵管（１，２，３）が、それぞれ９０°の角度で互いに接続されて長方形または正方形を成していることを特徴とする請求項２に記載の換気装置。