JP3583725B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等において転写手段として転写ローラを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成して、この静電潜像を現像してトナー像に変換し、そのトナー像に用紙を当てて裏面側から静電潜像の極性とは逆極性の電圧を印加して用紙上に転写する転写手段を有している。転写手段の方式にはスコロトロン方式や転写ローラ方式等がある。転写ローラ方式は、ゴム部材のローラを有する転写ローラと呼ばれるものを感光体ドラムに対向して一定量接触するかもしくは微小な隙間を形成する位置に付勢して対向配置させ、そのローラに逆極性の電圧を印加しつつ感光体ドラムの表面速度と略同一の周速で回転させて用紙を搬送しながら転写するものである。
【0003】
最近の装置では装置全体の小型化などのために用紙の搬送路を装置側面の内側近くに略垂直方向に形成している場合も多い。このような構成においては転写手段と搬送ローラ対の一方のローラや片側のガイド面などをユニット化して、そのユニットが装置側面から開閉される構造とすることにより、搬送路の広範囲が露出されジャム処理やメンテナンスの作業を容易にすることが可能になるメリットもある。このように、搬送路のスペースが狭くて形状に制約を受ける場合は、用紙を転写ローラと感光体ドラムで挟持して転写しながら搬送する転写ローラ方式が転写ズレなどにおいて有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
転写手段として転写ローラ方式を用いる場合には、転写ローラを付勢しつつ感光体ドラムに対する正確な位置決めし、転写電圧の付与して、長期に渡って良好な回転状態の維持する転写ローラの支持手段が必要である。また、転写ローラは感光体ドラムに対向して設けられることから、その支持手段は感光体ドラムへの悪影響や逆に感光体ドラム表面から飛散するトナーの影響などへの配慮も必要とされる。そのような条件下において、一方では組立作業の容易化やメンテナンスの容易化及び装置全体の操作性を考慮した構成が求められる。転写ローラを支持部材に取り付ける際の組み立て性の改善については、特開平9−138590に付勢力に対して軸受を押える部材を廃止する方法が提示されている。しかし、部材を削減する効果はあるものの作業の容易化については不充分な内容である。また、感光体ドラムへの影響や感光体ドラム表面から飛散するトナーの影響についても考慮されていない。
【0005】
本発明は、転写ローラの支持手段に関して、安価な方法で転写ローラの支持部材への着脱を容易化して、組み立て作業性やメンテナンス性及び操作性を改善するものである。さらに、画像形成時のトナー飛散などによる不具合の発生を安価な方法で有効に防止することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1に関わる発明は、感光体ドラムの転写領域に渡って対向配置させた転写ローラを回転自在に支持する支持部材を備えた画像形成装置において、支持部材には転写ローラの回転軸を支持するための円周方向の一部が開口された軸受部材が設けられとともに、一端部が固定され前記軸受部材の開口を遮るように他端部を位置づけたシート状の弾性部材が支持部材に設けられ、前記転写ローラには転写前ガイド部材が前記回転軸を支軸として回動可能に取り付けられており、前期弾性部材の固定端は前記転写前ガイド部材に取り付けられているていることを特徴とする。これにより、転写ローラを支持部材に装着する時の組み立て作業や転写ローラを交換したり清掃する作業が容易になるとともに、画像形成に付随するトナー飛散に起因して転写ローラの回転不良が発生し、異常音や画像不良や装置の破損などの不具合が生じるのを防止するとともに、感光体ドラムへの影響も防ぐことができる。さらに転写ローラと転写前ガイド部材と弾性部材が一体化されたユニットを支持部材に軸受部材の開口部から着脱できるために更に作業性をよくすることも可能である。
【0007】
請求項2に関わる発明は、軸受部材の開口を遮るように設けられた弾性部材には、軸受部材に対向する側の裏面側において樹脂性のシート部材が設けられていることを特徴とする。この構造にすれば、弾性部材が感光体ドラムの表面に接触した場合に、感光体ドラムと直接接触するのは弾性部材の表面に設けられた樹脂製のシート部材である。これにより、樹脂性のシート部材には感光体ドラムと接触しても損傷を与えない部材を選択すればよく、また弾性部材には弾性力があり形状変形しにくい等の性質を有する最適な材料を選択することが可能になり、性能が向上するとともに設計が容易になる。
【0008】
請求項3に関する発明は、請求項2に記載の弾性部材の片面に設ける樹脂性のシート部材として、ウレタン製のシート部材を用いることを特徴とする。この材料は接触しても感光体ドラムを傷つけず、異常音が発生することもなく、耐久性があるなどの点で本発明の用途において最適な材料の一つである。
【0009】
請求項4に関する発明は、請求項1に記載の弾性部材の固定される一端は、軸受部材の開口部側から見た転写ローラの回転方向においてその上流側であり、下流側が自由端であることを特徴とする。これにより、弾性部材の自由端側が感光体ドラムに接触する場合には、固定端側から自由端側に向かって接触摩擦力は作用するため、弾性部材の弾性作用で吸収されて感光体ドラムへの接触力が低減されるとともに弾性部材自体に大きな力が作用して変形する危険性が防止される。
【0010】
請求項5に関する発明は、請求項1に記載の転写ローラ両端の回転軸を軸受部材の開口部を通して着脱するときに、軸受部材の開口部を遮るようして設けられた弾性部材は、その自由端側が開口部より弾性退避することを特徴とする。これにより、転写ローラを軸受部材の開口部から着脱する際に、何か部材を取り外したりスライドや回動などで移動する必要がなく作業が容易になるとともに、部材取り外したり移動させたりした際に元に戻すのを忘れて不具合の発生を招くことを完全に防止することが可能になる。
【0012】
請求項7に関する発明は、請求項1に記載の弾性部材において、固定端と自由端との間には屈曲部が形成されていることを特徴とする。これにより、自由端側は屈曲部を支軸として揺動させることが可能であり、転写ローラを軸受部材に着脱する際に開口部から待避させるのが容易であり作業がやりやすくなる。また、弾性部材の感光体ドラムへの接触力の低減効果が高く、弾性部材に無理な力が作用して弾性限界を超えた変形したり固定部が外れたりするのを防止する効果も高まる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について実施例を用いて詳細に説明する。図1は本発明を用いた複写装置1の全体を示す概略断面図である。複写装置1は最大用紙サイズがA4であり、連続複写速度が1分間にA4サイズで10枚程度の比較的低速の画像形成装置を想定したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。複写装置1は略直方体状の外観を有する装置であり、上下方向に積載構成された3つの部分からなっている。下方には用紙収納部2が配置され、その中間部はプリント部3であり、上方にはスキャナ部4が設けられている。また図示していないが装置の後方側には、装置を駆動させるための駆動機構や制御装置、画像処理基板、高圧基板などが設けられている。
【0014】
スキャナ部4は略直方体の箱型形状を有し、その上方に透明のコンタクトガラス10が配置され、その内部には光源ユニット11、ミラー枠12、レンズユニット13、CCD14などが設けられている。また、コンタクトガラス10の上部には原稿押え装置15が取り付けられている。原稿押え装置15はスキャナ部4の後方で旋回可能に取り付けられており、コンタクトガラス10上に置かれた原稿を押さえる原稿押さえ部材16と1枚のシート原稿を搬送させる簡単な自動原稿搬送部17を備えている。スキャナー部4では、コンタクトガラス10上に載置された原稿を光源ユニット11が移動しながら露光して、その反射光は光源ユニット11の1/2の速度で移動するミラー枠12で反射されてレンズユニット13に入射してCCD14上に結像する。CCD14は結像された画像を電気信号に変換して本体の画像処理基板に送信する。
【0015】
用紙収納部2は略直方体のスペースを占めており、内部には装置の前方に引出し可能な用紙カセット20を備えており、その中には画像形成するための用紙が積載収納されている。装置前方から見て用紙収納部2の左端側付近には給紙手段21が配置されており、積載収納された用紙を一枚ずつ送り出してプリント部3に搬送する。
【0016】
プリント部3は左方部に設けられた画像形成部43において用紙上に画像形成処理がおこなわれ、右方部の排出部39にて画像形成された用紙を収納する構成になっている。画像形成部43には用紙収納部2から送り出され用紙を受け入れ略垂直方向に搬送するための搬送路42が形成されており、搬送路42に沿って、上流側にはレジストローラ対36が対向配置され、その下流に感光体ドラム30と転写ローラ35が対向して配置され、更にその下流に定着装置35が配置されている。定着装置の下流側には排出搬送路44が形成されている。排出搬送路44は右方に湾曲して略水平方向に伸びており、その出口付近には排出ローラ対38が配置されている。排出搬送路44の下流には排出部39が設けられて、排出ローラ対38で搬送される用紙は排出用紙トレイ39a上に積載収納される。
【0017】
搬送路42を挟んで装置の内部側には、感光体ドラム30を中心に帯電装置31、現像装置32、クリーニング装置33などが配置され、これらの装置は作像ユニット44として一体化されて着脱可能であるとともに複写装置1に位置決め固定されている。現像装置32の上流側に画像信号に応じてレーザー光を感光体ドラム30表面に照射する露光装置34が設けられている。感光体ドラム30や現像装置33やレジストローラ対36の駆動ローラなどは装置の後方に設けられた駆動機構により回転駆動される。また、作像ユニット44には搬送路42を形成するガイド面40が形成されている。
【0018】
一方、搬送路42を挟んで装置の外側の部分には、レジストローラ対36の従動ローラと転写ローラ35、搬送路42を形成するガイド面41などが配置されている。これらの部材はユニット化されて支持部材50として複写装置1に取り付けられている。支持部材50は複写装置1の左側面側から、下方の左側面付近に設けられた支点50aを支軸として旋回可能に取り付けられており、外側は装置の外壁の一部を形成している。支持部材50は転写ローラ35と感光体ドラム30が対向配置される閉状態(図1の状態)と、支点50aを中心として反時計方向に旋回して搬送路42を露出状態とする開状態の間を旋回自在である。
【0019】
図2は複写装置1における支持部材50を内部側から見た時の全体を示した斜視図である。支持部材50は支持枠体51に軸受部材を介してレジストローラ対36の従動ローラと転写ローラ35が取り付けられており、外側には装置の外壁となる部材が取り付けられる。(図2では省略)また、搬送路42の片側を形成するガイド面41などが設けられている。用紙の搬送方向はは図2において下方から上方の方向である。支持枠体51の用紙搬送方向と直行する方向の両側壁の下方には支点50aが形成されており、装置本体側に取り付ける軸部材と係合して旋回自在に支持される。また、両側壁部の上方にはフック部材45が軸部材45aで連結されて揺動可能にもうけられおり、装置本体側に設けられた係合部と係合して閉状態を維持する。
【0020】
次に、本発明に関わる転写ローラの支持手段について説明する。図3は転写ローラ35をその軸方向に平行に見て、取り付けられる部材とともに支持部材50に取り付けられた状態を説明するための模式的に示した図である。また、図4は転写ローラ35を軸方向から見て、取り付けられ部材および支持部材50に装着された状態と支持機構の動作を説明するために、図3のA−A、B−B、C−Cにおける概略断面を示した図である。(a)は転写ローラ35を支持する軸受部材54の構成が主に示されている。(b)は転写ローラ35に設けられ転写前ガイド部材60について、その内部構成、転写ローラへの取り付け、回転方向の位置決めが主に示されている。(c)は転写部材50の支点50aを支軸に開閉する時の転写ローラ35の軸心の移動軌跡と、閉時において転写ローラ軸を感光体ドラム軸に平行に位置決めする位置決め手段が主に示されている。
【0021】
図3に示すように、転写ローラ35は金属製の軸芯に発泡ウレタンで作られたゴムローラ部35aが形成されており、軸芯は両端側で伸びて回転軸35bとなっている。両側の回転軸35bには位置決めコロ63と、軸受61を介して転写前ガイド部材60とが取り付けられ、装置の後方側に配置される回転軸35bには更に複写装置1の本体側に設けられたギアと連結して転写ローラ35を回転させるための駆動ギア64が取り付けられている。更に、回転軸35bの先端部にはストッパ65が挿入されている。
【0022】
位置決めコロ63はポリアセタール(POM)などの樹脂材料を用いた成形品であり、中心部には転写ローラの回転軸35bに挿入した際にがたつきがなく且つ回転自在であるような寸法公差の穴が形成されており、軸方向の中央付近では穴に対する同軸度と外形寸法の精度の高い外形面63aが形成されている。
【0023】
転写前ガイド部材60は樹脂材料を用いて成形された細長い上方の開口した箱状の成形品であり、長手方向の両端の立ち壁には図4(b)に示すように、回転軸35bが通過可能な程度の開口を有する小判穴が形成されている。回転軸35bに挿入された軸受け61がその小判穴に嵌合して、転写前ガイド部材60と転写ローラ35は互いに回転自在な状態で半径方向の相対的な位置決めがなされている。長手方向の一方の壁の外面は転写前ガイド面60aとなっており、転写ローラと感光体ドラムの対向部に用紙が最適な角度(断面上での角度)で搬送されるように案内するものである。転写前ガイド面60aの長手方向の両端付近には、対向するガイド面41に当接して位置決めするための突起60bが形成されている。また、転写前ガイド部材60の内部にはシート状の弾性部材であるスクレパー62がゴムローラ部35aの全長に渡って、底面側において長手方向の一辺が固定され、片面がゴムローラ部35aの表面に接触するように取り付けられている。スクレパー62はローラ表面に付着した汚れなどを除去するためのものであり、難燃性の高い弾性を有する樹脂フィルムが用いられている。また、転写前ガイド面60aの両端付近には弾性部材66が取り付けられている。弾性部材66については後ほど詳しく説明する。
【0024】
ストッパー65はPOMなどの樹脂材料を用いて円筒状に成型された部材であり、内径は回転軸35bに挿入したさいにがたつきがなく且つスムーズに回転する寸法に成型され、均一な肉厚で成型されている。また、軸方向の一端側では円筒を4分割するように端面から軸方向に途中までスリットが形成されており、分割された円筒の少なくとも一つにおいて、その端部付近の内径部に爪形状の突起が形成されている。一方、回転軸35bにおいて、ストッパ65が挿入される部分には円周に渡って一定幅でその爪形状の突起の突出量よりも深い溝が設けられている。ストッパ65を回転軸35bに挿入する際に、円筒部がスリットで分割している形状であるため樹脂材料の弾性力により大きく撓むことが可能であり、内径部の爪形状の突起部は軸の円周面に乗り上げる。そして、爪形状の突起が回転軸の溝の位置まで押し込まれると、突起が溝に落ち込んで回転軸との接触がなくなり樹脂部材の弾性力により元の形状に復帰する。また、爪形状の突起は軸方向において一方に側にはテーパー形状が形成されていており、反対側は略垂直な壁になっている。よって、ストッパ65は軸に挿入する時には突起が比較的スムーズ待避されるが、突起が溝と係合した後で引く抜く方向に力を加えても抜けにくい構造になっている。
【0025】
次に、転写ローラ35の支持部材50における支持機構について更に図3,図4を用いて説明する。支持部材50は、複写装置1の内部に面する側は主に支持枠体51で構成され外面側は外装部材(図示せず)で構成されている。支持枠体51には、先に説明したいくつかの部品が組み付けられた転写ローラ35を支持するための支持部が設けられている。支持部には転写ローラ35の回転軸35bを支持するための軸受部材54と、軸受部材54を付勢力するための弾性手段A55と、転写前ガイド部材60を付勢するための弾性手段B56が設けられている。
【0026】
軸受部材54は摺動性のよい耐摩耗性にある軸受けに適した樹脂材料により成型されたものである。また、装置後方側の軸受部材54には、画像形成に際して転写ローラに高圧の電位を供給する必要のために、複写装置1の高圧基板の電圧を転写ローラの軸芯に伝えることが可能な導電性を有する樹脂材料が用いられている。図4(a)に示すように、軸受部材54の軸受面54aは転写ローラの回転軸35bの外径(約6mm)に合わせた内径で約4mmの幅で形成されている。軸受面54aの円周の一部は切り欠かかれて回転軸35bの外径よりもやや狭い開口部54bが形成されている。軸受部材54は軸受面54aのセンターと開口部54bの中心を通る中心線54cに対してほぼ対称形状であり、軸受面54aの中心線54cに対する両側部の壁は比較的に薄いために、開口部54bから回転軸35bを挿入使用とした場合に一定以上の力を加えれば弾性変形により開口部が広がり挿入可能となる。また、回転軸35bを挿入した後では一定以上の力を加えなければ開口部54bからは抜けないように保持される。このような特性になるように開口部の開口幅と壁部の肉厚を、軸受け材料の材質と軸受け部に作用する力を考慮して最適に設定する。軸受部材54は、中心線54c方向に沿って開口部54bと反対側の本体部分の両側面(図4(a)から見た)には、支持枠体51と係合するために係合突起54cが形成されおり、残る側面には弾性手段A55と係合する突起54dが形成されている。
【0027】
支持枠体51の軸受部材54の取り付け部には、装置の前後方向の両端付近において外面側から内面側の方向に溝51aが形成されたガイド壁51bが対向して立設されている。軸受部材54の係合突起54cが溝51aに挿入され、後から突起54dに係合してコイルバネである弾性手段A55が挿入され外面側から別の部材が支持枠体51に取り付けられて弾性部材A55の他端側を支持する。これにより、軸受部材54は内面側に付勢されたており、また溝51aの幅は係合突起54cの厚さよりも広く設定されているために一定範囲に揺動自在に支持された状態になっている。ここで、装置後方の弾性手段A55(55b)は装置本体の高圧基板の電圧を軸受部材54に伝えるためにコイルバネの線材はさらに伸されて別の位置にもコイルバネが形成され、高圧基板の電位が印加された端子に接触する構造となっている。高圧基板から転写ローラ35に印加される電圧は、プリント条件や外気環境などに影響され本体の制御装置がそれらを判断して最適な電圧を随時設定して出力するが、通常は1kV程度である。また支持枠体51には、転写前ガイド部材60を付勢するためのコイルバネである弾性手段B56が2カ所に取り付けられている。
【0028】
次に、転写ローラが支持部材50に装着された状態について説明する。転写ローラ35は回転軸35bに上記で説明した部品がすべて装着された状態で支持部材50の軸受部材54に装脱着することが可能である。図4に示す転写ローラ35は先に説明したように、装置内部の方向に付勢されて一定範囲で揺動可能に支持部材50に支持されている。また転写前ガイド部材は転写ローラ軸の反時計方向に付勢された状態になっている。支持部材50は支点50aを支軸に開閉され、閉じた状態のときを図4(c)に示している。感光体ドラム30を支持する作像ユニットには軸方向の両端部付近において転写ローラの軸が上下方向に傾くのを規制してドラム軸と平行にするための支持溝30aが設けられている。支持溝30aは回転軸35bに挿入されたストッパ65の外径に合わせた幅で略水平方向に伸びて形成されている。支持部材50が閉じられると、転写ローラの両端の回転軸35bがストッパ65を介して支持溝30aに挿入されて支持され、上下方向の軸の傾きが規制される。また感光体ドラム30と転写ローラ35の軸間距離は位置決めコロ62の外径部がドラム表面に当接することで決められる。転写前ガイド部材60は反時計方向に付勢されることにより、突起60bが現像装置32のハウジングのガイド面41に当接して転写ローラ35の軸心を中心として回転方向の位置が規制される。
【0029】
次に、図3,4に示した支持部材50に設けられた軸受部材54の位置に対応して設けられ、転写前ガイド部材60に一端が取り付けられた弾性部材66について説明する。弾性部材66は軸受部材54の幅よりもやや広い幅を有する矩形上の樹脂のシート部材である。複写装置1では弾性部材66の幅は軸受よりも両サイドで2mm程度広く設定されている。一端側は転写前ガイド部材60の転写前ガイド面60aの長手方向において両端付近に接着手段として両面テープを用いて取り付けられている。弾性部材66は転写前ガイド面60aの先端付近で一定角度に折り曲げられて、他端側は自由端となっており軸受部材54の開口部54bを遮るように伸びている。ここで、軸受部材54は転写ローラ35の転写領域であるゴムローラ35aの両端部において隣接した位置に配置されている。よって、図4に示すように支持部材50が閉じられた状態では、開口部54bの一部は感光体ドラム30と対向している。ここで、弾性部材66は感光体ドラム30の表面と軸受部材54の開口部54bを遮るように伸びている。これにより感光体ドラム30に付着しているトナーの一部が飛散しても、弾性部材66により遮られて軸受部材54の開口部54bから侵入して軸受面54a等に付着するのが防止される。また、軸受面54aと回転軸35bの摺動性を向上させるために潤滑剤を塗布する(装置後方側の軸受部材の軸受面では導電性が必要であるため導電性を有するグリスを用いる)場合に、潤滑剤が軸の回転等にともない開口部54bから飛散して感光体ドラム30の表面に付着するのを弾性部材66が防ぐという効果もある。
【0030】
支持部材を開いた状態でも、弾性部材66は同様に軸受部材54の開口部54bを遮っており外部から見えない状態になっている。これにより、搬送路などにジャムした用紙を取り除くために、支持部材50を開放して作業する場合も空気中のゴミなどが開口部54bから軸受面54aに侵入することが防止される。また、開いた状態においては転写ローラ35を転写前ガイド部材60等の回転軸に設けられた部材と一体で軸受部材54の開口部54bを通して取り外し可能である。このため、ユーザーは転写ローラを取り外してゴムローラ部35a表面を清掃したり掃除機でゴミを吸い取ることなどの作業を容易に行うことができる。更に、ストッパ65の爪状の突起が形成された分割片をドライバーなどで広げれば回転軸から引き抜くことが可能であり、次に位置決めコロ63や駆動ギア64や軸受61などをはずせば転写ローラ35は転写前ガイド部材60の切り欠き部を通して取り外すことが可能である。とのとき、弾性部材66は折り曲げ部(屈曲部)で弾性的に退避するので取り去る必要はない。転写前ガイド部材60を転写ローラ35から取り外すとスクレパー60dでゴムローラ表面から取り除かれて内部に溜まったゴミなどを掃除機などで容易に回収することが可能である。
【0031】
更に、弾性部材66の構造について説明する。図5は、弾性部材66の構造を説明するための説明図である。弾性部材66は2種類の部材で層状に形成されている。基材66aは弾性を有する難燃性の高い樹脂のシート部材である。基材66aの厚さが増すと感光体ドラムへの接触力が強くなり、傷をつけたり異常音を発生させる危険性が高まるとともに、転写前ガイド部材60から取り外す際の作業が困難になるなどの問題が発生する。また、厚さが薄すぎると強度が低くなり塑性的に変形する危険性が大きくなるために扱い難くなる。数種類の厚さで試作して確認した結果から、基材66aの厚さとしては0.1〜0.3mm程度が適している。この複写装置1では厚さ0.13mmのダイアミラー(三菱油化製)を使用している。
【0032】
また、基材66aは弾性特性などを重視して選択した材料であって、感光体ドラム表面に接触した場合に全く傷をつけない点で最適の材質ではない。ここで、複写装置1は従来定期的に交換やメンテナンスをしていた感光体ドラムや現像装置等のプリント部における各部材の長寿命化を実現し、機械の寿命(A4サイズの用紙で約10万枚)を通じて部品交換を不用にして経済性を向上させた、比較的月間コピー枚数の少ない個人的ユーザーを主な対象に開発した複写装置である。よって、長期に渡って感光体ドラムに接し続けた場合にも傷を発生させない性能が求められる。このため、弾性部材66の感光体ドラム30に対向する面には、ドラム表面に長期に接しつづけても傷をつけにくい樹脂のシート部材66bの層を別に設けている。樹脂シート部材66bとしてはウレタンシートなどが適している。この複写装置1では厚さ0.1mmのウレタンシートを接着手段として両面テープを使用して基材66aに貼り付けている。
【0033】
また、弾性部材66は感光体ドラム30の回転方向の上流側が固定され下流側が自由端になるような取り付け構造であることにより、弾性部材66が感光体ドラム30の表面に接した場合でも極力その接触力が低くなる構成になっている。また、弾性部材66自体においても、ドラム表面との接触により過大な接触力が作用して塑性的な変形や取り付けが外れて軸受部材の開口部を覆う機能を果たさなくなることも有効に防止できる効果がある。
【0034】
また、転写前ガイド面が固定された装置では弾性部材66の固定端を支持部材50の支持枠体51に設けることにより一定の効果が得られる。但し、複写装置1のように転写ローラ35が軸方向において支持部56で感光体ドラムとの並行性が規制され位置決めコロ63で軸感距離距離が規制され、その転写ローラの軸心に位置決めされてその角度も規制される構造になった転写前ガイド部材に弾性部材66を取り付けることは、弾性部材66と軸受部材34の開口部と感光体ドラムとの位置関係の精度が向上するのでより有効である。
【0035】
【発明の効果】
このように本発明によれば、開口を有する軸受部材により転写ローラの回転軸を支持して、転写ローラの組み立て性や取り扱いの操作性を容易にするとともに、軸受部材の開口と感光体ドラムの表面を遮る弾性部材をもうけることにより、トナー飛散などによる不具合の発生を安価な方法で防止することが可能になる。更に、それに伴って発生する感光体ドラムへの影響を極力低減させることにより、部品交換の不要な長寿命の装置を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた複写装置の概略断面図である。
【図2】図1に示した複写装置における転写ローラが取り付けられた支持部材の全体を示す斜視図である。
【図3】転写ローラの軸受部の詳細を示すために、軸に平行な方向から見た模式図である。
【図4】支持部材50に装着された転写ローラ35を軸方向から見た断面図である。
【図5】弾性部材の構造を説明するための説明図である。
【符号の説明】
35……転写ローラ、50……支持部材、54……軸受部材、60……転写前ガイド部材、66……弾性部材

Claims (6)

  1. 感光体ドラムの転写領域に渡って対向配置させた転写ローラを回転自在に支持する支持部材を備えた画像形成装置において、前記支持部材には前記転写ローラの両端部に設けられた回転軸を支持するための円周方向の一部が開口された軸受部材が設けられるとともに、一端部が固定され前記軸受部材の開口を遮るように他端部を位置づけたシート状の弾性部材が設けられ、
    前記転写ローラには転写前ガイド部材が前記回転軸を支軸として回動可能に取り付けられており、前期弾性部材の固定端は前記転写前ガイド部材に取り付けられているていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記弾性部材には前記軸受部材に対向する側の裏面側において樹脂性のシート部材が設けられていることを特徴とする請求項1の画像形成装置
  3. 前記樹脂性のシート部材は、ウレタン製のシート部材であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記弾性部材の固定される一端は、前記軸受部材の開口部側から前記転写ローラの回転方向を見た場合にその上流側であり、下流側が自由端であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  5. 前記転写ローラ両端の回転軸は前記軸受部材の開口部を通して着脱され、その際に前記弾性部材は前記開口部より弾性退避することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記弾性部材の固定端と自由端の間には屈曲部が設けられることを特徴とする請求項5の画像形成装置。
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