JP3583322B2 - 車両用緊急表示標識装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高速道路や一般車道等において非常時に緊急停車した故障車両等の後方に設置され、後続車両の運転者等に対して注意を促すための車両用緊急表示標識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両が例えば高速道路を走行する場合に、例えば燃料、冷却水、エンジンオイル等の不足、タイヤの空気圧低下等の故障、その他の損傷更には交通事故等で車両を緊急停車させた際には、後続車両の運転者等に緊急停止していることが分かるようにしなければならないとされている。すなわち、これ等の緊急停止時には道路交通法の規則に基づいて車両停止標識器材を停車車両の後方約10〜20メートルに設置することが義務付けられている。そのためのこの種の車両停止標識器材としては、例えば底辺が約50cm、高さが約1m程度の三角板状の停止表示板を衝立器材等によって路面上に立てるようにしたものが一般的なものとして提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来提案の車両停止標識器材を運転中に携行する場合では、車両の例えばトランク内に予め収納しておかなければならないが、車両停止標識器材自体が大きなため収納スペースが無駄に使われてしまい非常に不便なものであった。また、風の強いとき等で従来のような車両停止標識器材を使用する場合では、車両停止標識器材自体が風圧で転倒されたり飛ばされたり等して設置上非常に不安定である等の問題点を有していた。
【0004】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、上述した従来の車両停止標識器材に比べて車両内にコンパクトに収納しておくことができるように携行性を向上させると共に、風の強い時に使用する場合でも安定して起立維持させておけるようにした車両用緊急表示標識装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、気体圧で膨らませて中空柱を起立形成することにより可撓性を有する標識面部4,14,24,34を押上または引上げて起立状に張設保持させる中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35Bを備えた車両用緊急表示標識装置1としたものである。
すなわち、車両用緊急表示標識装置1は、重錘体3を有する接地底面部2と、この接地底面部2に開口縁部4A側を接合固着させた円錐型袋状の円錐標識面部4と、接地底面部2において気体圧で膨らませて起立させることにより、円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げて当該円錐標識面部4を接地底面部2上方へ起立保持させる一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bとから構成することができる。
また、車両用緊急表示標識装置1は、重錘体13を有する矩形皿型の接地底面部12と、接地底面部12に開口縁部14A側を接合固着させた三角型袋状の三角標識面部14と、接地底面部12において気体圧で膨らませて起立させることにより、三角標識面部4の頂部を内側から押し上げて当該三角標識面部14を接地底面部12上方へ起立保持させる一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bとから構成することができる。
車両用緊急表示標識装置1は、矩形皿型の接地底面部22と、接地底面部22の端部における後述の右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々に一体形成した筒状の保持枠部21A,21Bと、保持枠部21A,21B夫々の枠内部における接地底面部22に設けた給気口26A,26B夫々に連通するように固着した中空柱形成用空気嚢25A,25Bと、中空柱形成用空気嚢25A,25B相互間に連結された横架材28と、横架材28に一方の辺縁部を固着させ、接地底面部22に他方の辺縁部を固着させた矩形面状の矩形標識面部24とから構成することができる。
車両用緊急表示標識装置1は、中央に配した中央基底部32Aにこれの両側から外方へ向けてスライド伸縮自在となるようにした右側可動底部32B、左側可動底部32Cを設けた矩形皿型の接地底面部32と、接地底面部32端部夫々において順次縮径段差状となって上方へスライド延出するように径の大きな順に複数の筒体を内包させ、最上段にある筒体を有底筒状に形成して成る伸縮自在な筒胴部31A,31Bと、この筒胴部31A,31B内における接地底面部22に設けた給気口36A,36B夫々に連通するように当該筒胴部31A,31B夫々の内部に収容した中空柱形成用空気嚢35A,35Bと、筒胴部31A,31B夫々の最上段の筒体上端側面においてワイヤ38A,38Bを介して一方の辺縁部両端を固着させ、接地底面部32の中央基底部32Aに他方の辺縁部を固着させた矩形面状の矩形標識面部34と、接地底面部32が右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々を中央基底部32A内側にスライド収縮させた状態で全体を覆う蓋板40とから構成することができる。
接地底面部22,32は、路上にて車両用緊急表示標識装置1全体を起立維持させる重量を有する構成とすることができる。
標識面部4,14,24,34自体を通気性のある粗目の布製材、網材あるいは複数の通気小孔を開穿形成した合成樹脂製材により形成することができる。
【0006】
以上のように構成された本発明に係る車両用緊急表示標識装置1にあって、中空柱形成用空気嚢5A,5Bは、この給気口6A,6Bからの気体の供給で自体が膨らむことによって中空柱が起立形成させられ、折り畳まれている円錐標識面部4、三角標識面部14夫々の頂部を内側から押し上げ、接地底面部2上方へ向けて突っ張らせた状態に当該円錐標識面部4、三角標識面部14夫々を起立保持させる。
また、一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bは、万が一いずれか片方の中空柱形成用空気嚢5A(5B)が破損していても、他方の中空柱形成用空気嚢5B(5A)のみでもって容易に自立可能にさせ、円錐標識面部4、三角標識面部14夫々を起立保持させる。
接地底面部2上に固着させた重錘体3は、車両用緊急表示標識装置1自体を路上にしっかりと安定した状態で起立保持させ、風圧等による転倒、散失等を防止させる。
中空柱形成用空気嚢25A,25Bは、気体圧により接地底面部22上に中空柱が起立形成させられるのに伴い矩形面状の矩形標識面部24と共に横架材28を下方から押し上げさせ、接地底面部22上に折り畳まれている矩形標識面部24を接地底面部22上方へ起立保持させる。
中空柱形成用空気嚢35A,35Bは、気体圧により接地底面部22上に中空柱が起立形成させられるのに伴い筒胴部31A,31Bを内側から押し上げて順次段差状となって上方へスライド延出させ、接地底面部32上に折り畳まれている矩形標識面部34を接地底面部32上方へ起立保持させる。
また、使用後の車両用緊急表示標識装置1は、中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35B内の気体を給気口6A,6B,26A,26B,36A,36Bから排出させることにより、中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35Bと共に標識面部4、14、24、34側を小さく折り畳んでおくか、接地底面部2、12、22、32に包ませておくかすることで車両内へコンパクトに収納させられる。
重量を有する接地底面部22,32は、路上にて車両用緊急表示標識装置1全体を安定よくしっかりと起立保持させることとなって、風圧等による転倒、散失等を防止させる。
通気性のある粗目の布製材、網材あるいは複数の通気小孔を開穿形成した合成樹脂製材により形成した標識面部4,14,24,34は、風通しを良好にさせて標識面部4,14,24,34にかかる風圧力を緩和させ、車両用緊急表示標識装置1全体の転倒、散失等を防止させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、図1において示される第1の実施の形態における符号1は、例えば高速道路等での運転故障、交通事故等によって緊急停車した車両の例えば約10〜20メートル後方に設置されることにより後続車両の運転者等に対して注意を促すための車両用緊急表示標識装置である。この車両用緊急表示標識装置1は、図1に示すように、重錘体3を有する円形皿型の接地底面部2と、接地底面部2の全周縁部に円錐型袋状の開口縁部4A側を接合固着させた可撓性のある円錐標識面部4と、接地底面部2の略中央において空気等の気体圧で膨らませて起立させることにより、円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げて当該円錐標識面部4を接地底面部2上方へ向けて起立保持させるための可撓性チューブ状の一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bとから構成してある。
【0008】
接地底面部2は、例えば軽金属製材等により、直径が約50センチメートル以上の円形の平面底面部2Aの全周に円環状の縁枠部2Bを接合して略円形皿型に形成してあり、例えば直径が約50センチメートル程度のドーナツ状の重錘体3を接地底面部2の平面底面部2A上に固着させてある。この接地底面部2の縁枠部2Bには、道路交通法の規定による停止、誘導その他の所定内容の案内を表示する三角形表示、矢印表示等の表示部9を表面側に布置させて成る可撓性のある円錐型袋状の円錐標識面部4の開口縁部4A側を接合させてある。円錐標識面部4は、開口縁部4A側の直径が例えば約50センチメートル以上、接地底面部2の中心から円錐頂部までの高さが例えば約1メートル程度のものして形成されている。
【0009】
接地底面部2の平面底面部2Aの中心部には、夫々近接した2つの小孔状の給気口6A,6Bを設け、この給気口6A,6B夫々には2つの中空柱形成用空気嚢5A,5Bの夫々の開口端部側を連通接合させてある。そして、給気口6A,6B夫々を外側から密栓させるための2つの突起7A,7Bを有する帯状の嵌め込み式キャップ体7の一端部を平面底面部2Aの表面側に取り付けてある。これにより給気口6A,6Bから中空柱形成用空気嚢5A,5B内部に、例えば圧縮空気が充填収容されている携帯用ボンベ8あるいは手動操作による携帯用踏圧式ポンプ(図示せず)等により空気等の気体を供給させて膨らませることにより、相互に独立した2本が平行となる中空柱を起立形成させ、不使用時では小さく折り畳まれている円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げることで接地底面部2上方へ向けて円錐コーン状に突っ張らせた状態にして当該円錐標識面部4を起立保持させるようにしてある。
【0010】
このように中空柱形成用空気嚢5A,5Bを膨らませて相互に独立して起立させた状態において2本が平行となるように配されるものとしたことで、いずれか片方の中空柱形成用空気嚢5A(5B)が不良であっても、他方の中空柱形成用空気嚢5B(5A)のみでも自立できるものとしてある。尚、本実施の形態では中空柱形成用空気嚢5A,5Bを2本に隣接配置させているが、これに限らず3本以上の中空柱形成用空気嚢5A,5B,…を隣接配置しても良いことは勿論である。また、中空柱形成用空気嚢5A,5Bの先端側を円錐標識面部4の頂部内側に接合してあっても良い。
【0011】
また、気体でもって膨らませて起立させた中空柱形成用空気嚢5A,5Bにより円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げて起立させた状態において、円錐標識面部4に当たる風圧によって車両用緊急表示標識装置1全体が転倒されたり飛ばされたりしないように、円錐標識面部4自体を通気性のある材質である例えば粗目の布製材、網材あるいは複数の通気小孔(図示せず)を穿開形成した例えばパイロン(登録商標)等の合成樹脂製材等により形成してある。
【0012】
尚、本実施の形態においては、中空柱形成用空気嚢5A,5Bを自動あるいは手動操作で膨脹させる気体圧でもって膨らませるものとしてあるが、その他の使用例として例えば給気口6A,6Bに携帯用液体給入ポンプを使用する等して中空柱形成用空気嚢5A,5Bを液体圧でもって膨らますようにしても良い。
【0013】
また、円錐標識面部4における表示部9による表示内容は、例えば前方に故障車両が停止していることを示す所定の色彩が施された三角形表示であったり、安全な方向に車両等を誘導することを示す矢印案内表示であったり等の種々なものとでき、緊急時における各種の情報の表示に役立てるものとすることが可能である。
【0014】
次に以上のように構成された実施の形態についての使用の一例を説明するに、高速道路等での運転走行中に故障等が発生した際に、車両を緊急停車させてから、車両の例えばトランクやボンネットさらには車室内等にしまってある折り畳まれた車両用緊急表示標識装置1と、携帯用ボンベ8とを取り出し、図1に示すように、携帯用ボンベ8の噴出口を中空柱形成用空気嚢5A,5Bの給気口6A,6Bに差し込んで当該中空柱形成用空気嚢5A,5B内に気体を供給して膨らませた後、突起7A,7Bを給気口6A,6Bに差し込んだ状態にして嵌め込み式キャップ体7により閉栓すれば良い。こうして2本の中空柱形成用空気嚢5A,5Bが平行となって中空柱が起立形成させられ、これによって折り畳まれている円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げ、接地底面部2上方へ向けて円錐コーン状に突っ張らせた状態にして当該円錐標識面部4を起立保持させるのである。尚、万が一いずれか片方の中空柱形成用空気嚢5Aが破損していても、他方の中空柱形成用空気嚢5Bのみでもって自立することができる。
【0015】
そして、停車車両の例えば約10〜20メートル後方に接地底面部2側を下に向けて車両用緊急表示標識装置1を設置するのである。このとき、重錘体3が接地底面部2の平面底面部2A上に固着させてあるので、車両用緊急表示標識装置1自体は路上において安定した状態で起立させておくことができる。こうして円錐標識面部4表面側に布置させてある道路交通法の規定による所定内容として表示してある表示部9を後続車両の運転者が注視することにより、車両の追突事故等を未然に防止できるのである。
【0016】
また、使用後の車両用緊急表示標識装置1は、中空柱形成用空気嚢5A,5Bの給気口6A,6Bから嵌め込み式キャップ体7を取り外して、手で潰すか等して中空柱形成用空気嚢5A,5B内部の気体を排出させ、中空柱形成用空気嚢5A,5Bと共に円錐標識面部4側を小さく折り畳んでおくか、接地底面部2に包ませておくかすれば容易に車両の例えばトランク内等にコンパクトにしまっておくのである。
【0017】
また、図2には第2の実施の形態が示されており、第1の実施の形態を示した図1と同一の構成部分については同一の符号が付されることでその詳細な説明は省略されている。この第2の実施の形態にあっての車両用緊急表示標識装置1は、矩形棒状の重錘体13を有する細長の矩形皿型の接地底面部12と、接地底面部12の全周縁部に開口縁部14A側を接合固着させた可撓性のある三角型袋状の三角標識面部14と、接地底面部12の略中央において空気等の気体圧で膨らませて起立させることにより、三角標識面部4の頂部を内側から押し上げて当該三角標識面部14を接地底面部12上方へ向けて起立保持させるようにした可撓性チューブ状の一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bとから構成してある。
【0018】
接地底面部2は、例えば軽金属製材により、長手方向の長さが例えば約50センチメートル以上の長方形の平面底面部12Aの全周に矩形筒状の縁枠部12Bを接合して略矩形皿型に形成してあり、長さが例えば約50センチメートル程度の矩形棒状の重錘体13を接地底面部2の平面底面部12A上に固着させてある。この接地底面部12の縁枠部12Bには、道路交通法の規定による停止、誘導その他の所定内容の案内を表示する表示部9を表面側に布置させて成る可撓性のある三角型袋状の三角標識面部14の開口縁部14A側を接合させてある。三角標識面部14は、2枚の三角面部同士を対向配置させ、周囲の帯状の側面部を介して接合して三角型袋状に形成してあり、三角標識面部14の開口縁部14A側の長手方向の長さが例えば約50センチメートル以上、接地底面部12の中央から三角標識面部14の頂部までの高さが例えば約1メートル程度のものとして形成されている。
【0019】
接地底面部12の平面底面部12Aの中央部は、重錘体13の中央に開穿形成した貫通開口部13Aにより露出されており、この露出した平面底面部12Aの中央部において、夫々近接した2つの小孔状の給気口6A,6Bを設け、この給気口6A,6B夫々には2つの中空柱形成用空気嚢5A,5Bの夫々の開口端部側を接合させてある。そして、給気口6A,6B夫々を外側から密栓させるための2つの突起7A,7Bを有する帯状の嵌め込み式キャップ体7の一端部を平面底面部12Aの表面側に取り付けてある。これにより給気口6A,6Bから中空柱形成用空気嚢5A,5B内部に、第1の実施の形態におけると同様な例えば携帯用ボンベ8あるいは携帯用踏圧式ポンプ等により気体を供給させて膨らませるようにしてある。そして、気体の供給によって2本が相互に独立して平行となる中空柱形成用空気嚢5A,5Bを起立形成させ、不使用時では小さく折り畳まれている三角標識面部14の頂部を内側から押し上げることで接地底面部12上方へ向けて三角コーン状に突っ張らせた状態にして当該三角標識面部14を起立保持させるようにしてある。
【0020】
また、図3には第3の実施の形態が示されており、この第3の実施の形態にあっての車両用緊急表示標識装置1は、細長矩形皿型の接地底面部22の長手方向に沿っての左右両端部夫々に一対の円筒状の保持枠部21A,21Bを一体形成してあり、この保持枠部21A,21B内における接地底面部22上には小孔状の給気口26A,26Bを夫々設けてある。そして、この保持枠部21A,21B夫々の枠内部には、給気口26A,26Bに夫々連通するようにして可撓性チューブ状の中空柱形成用空気嚢25A,25Bの一端開口部を夫々密嵌固着してある。そして、給気口26A,26B夫々を外側から密栓させるための突起を夫々に有する帯状の嵌め込み式キャップ体27の一端部を接地底面部22の表面側に取り付けてある。尚、この保持枠部21A,21Bを所定重量のある材質により形成することで、車両用緊急表示標識装置1全体を転倒せずに安定よく設置しておくための重錘体としての機能を付与させておいても良い。
【0021】
一方、中空柱形成用空気嚢25A,25B夫々の上部側には、円筒側面同士を帯板状の横架材28を介して連結されている有底円筒型の連結部28A,28Bを例えば中空柱形成用空気嚢25A,25B夫々の上部端に上方から嵌合することにより夫々連結してある。横架材28には、これの長手方向に沿って可撓性のある矩形面状の矩形標識面部24の一方の辺縁部を固着させ、またこの矩形標識面部24の反対側である他方の辺縁部を接地底面部22の長手方向に沿った縁部に固着させてある。
【0022】
これにより給気口26A,26Bから中空柱形成用空気嚢25A,25B内部に、第1の実施の形態におけると同様な例えば携帯用ボンベ8あるいは携帯用踏圧式ポンプ等により気体を供給させて膨らませ、2本が平行となる中空柱を起立形成させることにより、連結部28A,28B夫々は横架材28と共に上方へ持ち上げられ、矩形標識面部24は横架材28と接地底面部22との間で矩形面状に張設保持されるものとしてある。尚、車両用緊急表示標識装置1の不使用時では、嵌め込み式キャップ体27を取り外してから給気口26A,26B夫々を開放させて中空柱形成用空気嚢25A,25B内部の気体を排出させることにより、横架材28により連結されている連結部28A,28B夫々は矩形標識面部24と共に下方側へ下降し、保持枠部21A,21B夫々に当接した状態でコンパクトに纏められるものとしてある。
【0023】
また、図4乃至図6には第4の実施の形態が示されており、この第4の実施の形態にあっての車両用緊急表示標識装置1は、図4、図5に示すように細長の矩形皿型の接地底面部32を、中央基底部32Aと、この中央基底部32A両側から外方へ向けてスライド伸縮自在となるようにした右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々とで形成してある。そして、中央基底部32A両端側の側縁部内面側には係止突起33Aを設けると共に、この係止突起33Aに対向すべく右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々の一端側の側縁部外面側には当該右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々を中央基底部32Aから引き出した際に中央基底部32A側の係止突起33Aに係合して仮止状態となるようにした被係止突起33Bを設けてある。
【0024】
図5に示すように、接地底面部32の長手方向に沿っての左右両端部夫々においては、順次縮径段差状となって上方へスライド延出するように径の大きな順に複数の筒体として例えば円筒を内包させて配置させてある。そして、各円筒がスライド延出した状態においては、各円筒の上端周縁側において内方へ向けて断面略逆L字型に形成した環状の係合フランジ部39Aが、内接位置にある各円筒の下端周縁側において外方へ向けて断面略L字型に形成した環状の被係合フランジ部39Bによって係止されることで抜脱しないようすると共に、最上段にある円筒を上側開口側が閉塞された有底筒状に形成して成る一対の伸縮自在な筒胴部31A,31Bを一体形成してある。この筒胴部31A,31B内における接地底面部22には小孔状の給気口36A,36Bを夫々設け、筒胴部31A,31B夫々の内部において、可撓性チューブ状の中空柱形成用空気嚢35A,35Bの開口部側を給気口36A,36Bに夫々連通するように接合して当該中空柱形成用空気嚢35A,35Bを筒胴部31A,31B夫々の内部に収容してある。そして、給気口36A,36B夫々を外側から密栓させるための突起を夫々に有する帯状の嵌め込み式キャップ体37の一端部を中央基底部32Aの表面側に取り付けてある。尚、この接地底面部32自体を所定重量のあるものとして形成することで、車両用緊急表示標識装置1全体を転倒せずに安定よく設置しておくための重錘体としての機能を付与させておいても良い。
【0025】
筒胴部31A,31B夫々の最上段にある有底筒状の円筒の上端側面には夫々内側へ向けてワイヤ38A,38Bを設けてあり、このワイヤ38A,38B先端に可撓性のある矩形面状の矩形標識面部34における一方の辺縁部両端を固着させ、また、この矩形標識面部34における反対側である他方の辺縁部を接地底面部32の中央基底部32Aに固着させてある。
【0026】
これにより給気口36A,36Bから中空柱形成用空気嚢35A,35B内部に、第1の実施の形態におけると同様な例えば携帯用ボンベ8あるいは携帯用踏圧式ポンプ等により中空柱形成用空気嚢35A,35B夫々内に気体を供給させて膨らませて筒胴部31A,31B夫々の内部で中空柱として起立形成させることにより、左右一対の筒胴部31A,31B夫々は起立する中空柱形成用空気嚢35A,35Bに押されながら係合フランジ部39Aと被係合フランジ部39Bとが係合するまで段差状にスライド伸長されるのである。これにより、矩形標識面部34は最上段にある有底筒状の円筒のワイヤ38A,38Bと接地底面部32との間で矩形面状に張設保持されるのである。
【0027】
また、図6に示すように、車両用緊急表示標識装置1の不使用時では、嵌め込み式キャップ体37を取り外してから給気口36A,36B夫々を開放させて中空柱形成用空気嚢35A,35B内部の気体を排出させることにより、筒胴部31A,31B夫々は沈胴降下して矩形標識面部34を接地底面部32内底部にコンパクトに纏められるものとしてある。そして接地底面部32は、右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々を中央基底部32A内側にスライド収縮させることにより接地底面部32自体をコンパクトに纏められ、蓋板40によって全体が覆われるようにしてある。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、車両内にコンパクトに収納しておくことができて携行性が向上すると共に、風の強い時に使用した場合でも安定して起立保持させておくことができる。
【0029】
すなわちこれは本発明において、気体で膨らませて中空柱を起立形成することにより可撓性を有する標識面部4,14,24,34を押上または引上げて起立状に張設保持させる中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35Bを備えたからであり、中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35Bを膨らますことで容易に標識面部4,14,24,34を張設形成できると共に、中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35Bから気体を排出させることで、標識面部4,14,24,34をコンパクトに折り畳むことができ、車両内への収納に際し無駄なスペースを必要としないからである。
【0030】
第1の実施の形態における車両用緊急表示標識装置1は、一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bを気体圧で膨らませて起立させることにより、重錘体3を有する接地底面部2に開口縁部4A側を接合固着させた円錐型袋状の円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げて当該円錐標識面部4を接地底面部2上方へ起立保持させるものとしたので、円錐標識構造の車両用緊急表示標識装置1を容易に形成することができる。
【0031】
第2の実施の形態における車両用緊急表示標識装置1は、一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bを気体圧で膨らませて起立させることにより、重錘体13を有する矩形皿型の接地底面部12に接合固着させた三角型袋状の三角標識面部14の頂部を内側から押し上げて当該三角標識面部14を接地底面部12上方へ起立保持させるものとしたので、三角標識構造の車両用緊急表示標識装置1を容易に形成することができる。
【0032】
第3の実施の形態における車両用緊急表示標識装置1は、矩形皿型の接地底面部22の端部夫々に一体形成した筒状の保持枠部21A,21Bと、保持枠部21A,21B夫々の枠内部における接地底面部22に設けた給気口26A,26B夫々に連通するように固着した中空柱形成用空気嚢25A,25Bと、中空柱形成用空気嚢25A,25B相互間に連結された横架材28と、横架材28に一方の辺縁部を固着させ、接地底面部22に他方の辺縁部を固着させた矩形面状の矩形標識面部24とから構成したので、矩形標識構造の車両用緊急表示標識装置1を容易に形成することができる。
【0033】
第4の実施の形態における車両用緊急表示標識装置1は、中央基底部32A両側から外方へ向けてスライド伸縮自在となる右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々を設けた矩形皿型の接地底面部32端部夫々において順次縮径段差状となって上方へスライド延出する筒胴部31A,31B内部に収容した中空柱形成用空気嚢35A,35Bと、筒胴部31A,31B最上段の筒体上端側面においてワイヤ38A,38Bを介して一方の辺縁部両端を固着させ、接地底面部32の中央基底部32Aに他方の辺縁部を固着させた矩形面状の矩形標識面部34とから構成したので、矩形標識構造の車両用緊急表示標識装置1を容易に形成できると共に、中空柱形成用空気嚢35A,35B自体は筒胴部31A,31Bにより内包されているので、筒胴部31A,31Bは中空柱形成用空気嚢35A,35Bを破損させることのないよう安全な状態に維持させる保護カバーとして機能することができる。
【0034】
接地底面部22,32は、路上にて車両用緊急表示標識装置1全体を安定よく起立維持させる重量を有しているので、風の強い時に使用した場合でも車両用緊急表示標識装置1自体をしっかりと安定して起立保持でき、風圧等によって転倒されたり、散失されたりすること等を防止できる。
【0035】
標識面部4,14,24,34自体を通気性のある粗目の布製材、あるいは複数の通気小孔を開穿形成した合成樹脂製材により形成したので、標識面部4,14,24,34の風通しを良好にするから、標識面部4,14,24,34自体にかかる風圧力を緩和することができ、車両用緊急表示標識装置1全体の転倒、散失等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における使用状態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における使用状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態における使用状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態における使用状態を示す斜視図である。
【図5】同じく使用状態を示す縦断面図である。
【図6】同じく不使用時における分解斜視図である。
【符号の説明】
1…車両用緊急表示標識装置 2…接地底面部
2A…平面底面部 2B…縁枠部
3…重錘体 4…円錐標識面部
4A…開口縁部 5A,5B…中空柱形成用空気嚢
6A,6B…給気口 7…嵌め込み式キャップ体
7A,7B…突起 8…携帯用ボンベ
9…表示部
12…接地底面部 12A…平面底面部
12B…縁枠部 13…重錘体
13A…貫通開口部 14…三角標識面部
14A…開口縁部
21A,21B…保持枠部 22…接地底面部
24…矩形標識面部 25A,25B…中空柱形成用空気嚢
26A,26B…給気口 27…嵌め込み式キャップ体
28A,28B…連結部 28…横架材
31A,31B…筒胴部 32…接地底面部
32A…中央基底部 32B…右側可動底部
32C…左側可動底部 33A…係止突起
33B…被係止突起 34…矩形標識面部
35A,35B…中空柱形成用空気嚢 36A,36B…給気口
37…嵌め込み式キャップ体 38A,38B…ワイヤ
39A…係合フランジ部 39B…被係合フランジ部
40…蓋板
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高速道路や一般車道等において非常時に緊急停車した故障車両等の後方に設置され、後続車両の運転者等に対して注意を促すための車両用緊急表示標識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両が例えば高速道路を走行する場合に、例えば燃料、冷却水、エンジンオイル等の不足、タイヤの空気圧低下等の故障、その他の損傷更には交通事故等で車両を緊急停車させた際には、後続車両の運転者等に緊急停止していることが分かるようにしなければならないとされている。すなわち、これ等の緊急停止時には道路交通法の規則に基づいて車両停止標識器材を停車車両の後方約10〜20メートルに設置することが義務付けられている。そのためのこの種の車両停止標識器材としては、例えば底辺が約50cm、高さが約1m程度の三角板状の停止表示板を衝立器材等によって路面上に立てるようにしたものが一般的なものとして提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来提案の車両停止標識器材を運転中に携行する場合では、車両の例えばトランク内に予め収納しておかなければならないが、車両停止標識器材自体が大きなため収納スペースが無駄に使われてしまい非常に不便なものであった。また、風の強いとき等で従来のような車両停止標識器材を使用する場合では、車両停止標識器材自体が風圧で転倒されたり飛ばされたり等して設置上非常に不安定である等の問題点を有していた。
【0004】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、上述した従来の車両停止標識器材に比べて車両内にコンパクトに収納しておくことができるように携行性を向上させると共に、風の強い時に使用する場合でも安定して起立維持させておけるようにした車両用緊急表示標識装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、気体圧で膨らませて中空柱を起立形成することにより可撓性を有する標識面部4,14,24,34を押上または引上げて起立状に張設保持させる中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35Bを備えた車両用緊急表示標識装置1としたものである。
すなわち、車両用緊急表示標識装置1は、重錘体3を有する接地底面部2と、この接地底面部2に開口縁部4A側を接合固着させた円錐型袋状の円錐標識面部4と、接地底面部2において気体圧で膨らませて起立させることにより、円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げて当該円錐標識面部4を接地底面部2上方へ起立保持させる一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bとから構成することができる。
また、車両用緊急表示標識装置1は、重錘体13を有する矩形皿型の接地底面部12と、接地底面部12に開口縁部14A側を接合固着させた三角型袋状の三角標識面部14と、接地底面部12において気体圧で膨らませて起立させることにより、三角標識面部4の頂部を内側から押し上げて当該三角標識面部14を接地底面部12上方へ起立保持させる一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bとから構成することができる。
車両用緊急表示標識装置1は、矩形皿型の接地底面部22と、接地底面部22の端部における後述の右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々に一体形成した筒状の保持枠部21A,21Bと、保持枠部21A,21B夫々の枠内部における接地底面部22に設けた給気口26A,26B夫々に連通するように固着した中空柱形成用空気嚢25A,25Bと、中空柱形成用空気嚢25A,25B相互間に連結された横架材28と、横架材28に一方の辺縁部を固着させ、接地底面部22に他方の辺縁部を固着させた矩形面状の矩形標識面部24とから構成することができる。
車両用緊急表示標識装置1は、中央に配した中央基底部32Aにこれの両側から外方へ向けてスライド伸縮自在となるようにした右側可動底部32B、左側可動底部32Cを設けた矩形皿型の接地底面部32と、接地底面部32端部夫々において順次縮径段差状となって上方へスライド延出するように径の大きな順に複数の筒体を内包させ、最上段にある筒体を有底筒状に形成して成る伸縮自在な筒胴部31A,31Bと、この筒胴部31A,31B内における接地底面部22に設けた給気口36A,36B夫々に連通するように当該筒胴部31A,31B夫々の内部に収容した中空柱形成用空気嚢35A,35Bと、筒胴部31A,31B夫々の最上段の筒体上端側面においてワイヤ38A,38Bを介して一方の辺縁部両端を固着させ、接地底面部32の中央基底部32Aに他方の辺縁部を固着させた矩形面状の矩形標識面部34と、接地底面部32が右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々を中央基底部32A内側にスライド収縮させた状態で全体を覆う蓋板40とから構成することができる。
接地底面部22,32は、路上にて車両用緊急表示標識装置1全体を起立維持させる重量を有する構成とすることができる。
標識面部4,14,24,34自体を通気性のある粗目の布製材、網材あるいは複数の通気小孔を開穿形成した合成樹脂製材により形成することができる。
【0006】
以上のように構成された本発明に係る車両用緊急表示標識装置1にあって、中空柱形成用空気嚢5A,5Bは、この給気口6A,6Bからの気体の供給で自体が膨らむことによって中空柱が起立形成させられ、折り畳まれている円錐標識面部4、三角標識面部14夫々の頂部を内側から押し上げ、接地底面部2上方へ向けて突っ張らせた状態に当該円錐標識面部4、三角標識面部14夫々を起立保持させる。
また、一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bは、万が一いずれか片方の中空柱形成用空気嚢5A(5B)が破損していても、他方の中空柱形成用空気嚢5B(5A)のみでもって容易に自立可能にさせ、円錐標識面部4、三角標識面部14夫々を起立保持させる。
接地底面部2上に固着させた重錘体3は、車両用緊急表示標識装置1自体を路上にしっかりと安定した状態で起立保持させ、風圧等による転倒、散失等を防止させる。
中空柱形成用空気嚢25A,25Bは、気体圧により接地底面部22上に中空柱が起立形成させられるのに伴い矩形面状の矩形標識面部24と共に横架材28を下方から押し上げさせ、接地底面部22上に折り畳まれている矩形標識面部24を接地底面部22上方へ起立保持させる。
中空柱形成用空気嚢35A,35Bは、気体圧により接地底面部22上に中空柱が起立形成させられるのに伴い筒胴部31A,31Bを内側から押し上げて順次段差状となって上方へスライド延出させ、接地底面部32上に折り畳まれている矩形標識面部34を接地底面部32上方へ起立保持させる。
また、使用後の車両用緊急表示標識装置1は、中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35B内の気体を給気口6A,6B,26A,26B,36A,36Bから排出させることにより、中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35Bと共に標識面部4、14、24、34側を小さく折り畳んでおくか、接地底面部2、12、22、32に包ませておくかすることで車両内へコンパクトに収納させられる。
重量を有する接地底面部22,32は、路上にて車両用緊急表示標識装置1全体を安定よくしっかりと起立保持させることとなって、風圧等による転倒、散失等を防止させる。
通気性のある粗目の布製材、網材あるいは複数の通気小孔を開穿形成した合成樹脂製材により形成した標識面部4,14,24,34は、風通しを良好にさせて標識面部4,14,24,34にかかる風圧力を緩和させ、車両用緊急表示標識装置1全体の転倒、散失等を防止させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、図1において示される第1の実施の形態における符号1は、例えば高速道路等での運転故障、交通事故等によって緊急停車した車両の例えば約10〜20メートル後方に設置されることにより後続車両の運転者等に対して注意を促すための車両用緊急表示標識装置である。この車両用緊急表示標識装置1は、図1に示すように、重錘体3を有する円形皿型の接地底面部2と、接地底面部2の全周縁部に円錐型袋状の開口縁部4A側を接合固着させた可撓性のある円錐標識面部4と、接地底面部2の略中央において空気等の気体圧で膨らませて起立させることにより、円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げて当該円錐標識面部4を接地底面部2上方へ向けて起立保持させるための可撓性チューブ状の一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bとから構成してある。
【0008】
接地底面部2は、例えば軽金属製材等により、直径が約50センチメートル以上の円形の平面底面部2Aの全周に円環状の縁枠部2Bを接合して略円形皿型に形成してあり、例えば直径が約50センチメートル程度のドーナツ状の重錘体3を接地底面部2の平面底面部2A上に固着させてある。この接地底面部2の縁枠部2Bには、道路交通法の規定による停止、誘導その他の所定内容の案内を表示する三角形表示、矢印表示等の表示部9を表面側に布置させて成る可撓性のある円錐型袋状の円錐標識面部4の開口縁部4A側を接合させてある。円錐標識面部4は、開口縁部4A側の直径が例えば約50センチメートル以上、接地底面部2の中心から円錐頂部までの高さが例えば約1メートル程度のものして形成されている。
【0009】
接地底面部2の平面底面部2Aの中心部には、夫々近接した2つの小孔状の給気口6A,6Bを設け、この給気口6A,6B夫々には2つの中空柱形成用空気嚢5A,5Bの夫々の開口端部側を連通接合させてある。そして、給気口6A,6B夫々を外側から密栓させるための2つの突起7A,7Bを有する帯状の嵌め込み式キャップ体7の一端部を平面底面部2Aの表面側に取り付けてある。これにより給気口6A,6Bから中空柱形成用空気嚢5A,5B内部に、例えば圧縮空気が充填収容されている携帯用ボンベ8あるいは手動操作による携帯用踏圧式ポンプ(図示せず)等により空気等の気体を供給させて膨らませることにより、相互に独立した2本が平行となる中空柱を起立形成させ、不使用時では小さく折り畳まれている円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げることで接地底面部2上方へ向けて円錐コーン状に突っ張らせた状態にして当該円錐標識面部4を起立保持させるようにしてある。
【0010】
このように中空柱形成用空気嚢5A,5Bを膨らませて相互に独立して起立させた状態において2本が平行となるように配されるものとしたことで、いずれか片方の中空柱形成用空気嚢5A(5B)が不良であっても、他方の中空柱形成用空気嚢5B(5A)のみでも自立できるものとしてある。尚、本実施の形態では中空柱形成用空気嚢5A,5Bを2本に隣接配置させているが、これに限らず3本以上の中空柱形成用空気嚢5A,5B,…を隣接配置しても良いことは勿論である。また、中空柱形成用空気嚢5A,5Bの先端側を円錐標識面部4の頂部内側に接合してあっても良い。
【0011】
また、気体でもって膨らませて起立させた中空柱形成用空気嚢5A,5Bにより円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げて起立させた状態において、円錐標識面部4に当たる風圧によって車両用緊急表示標識装置1全体が転倒されたり飛ばされたりしないように、円錐標識面部4自体を通気性のある材質である例えば粗目の布製材、網材あるいは複数の通気小孔(図示せず)を穿開形成した例えばパイロン(登録商標)等の合成樹脂製材等により形成してある。
【0012】
尚、本実施の形態においては、中空柱形成用空気嚢5A,5Bを自動あるいは手動操作で膨脹させる気体圧でもって膨らませるものとしてあるが、その他の使用例として例えば給気口6A,6Bに携帯用液体給入ポンプを使用する等して中空柱形成用空気嚢5A,5Bを液体圧でもって膨らますようにしても良い。
【0013】
また、円錐標識面部4における表示部9による表示内容は、例えば前方に故障車両が停止していることを示す所定の色彩が施された三角形表示であったり、安全な方向に車両等を誘導することを示す矢印案内表示であったり等の種々なものとでき、緊急時における各種の情報の表示に役立てるものとすることが可能である。
【0014】
次に以上のように構成された実施の形態についての使用の一例を説明するに、高速道路等での運転走行中に故障等が発生した際に、車両を緊急停車させてから、車両の例えばトランクやボンネットさらには車室内等にしまってある折り畳まれた車両用緊急表示標識装置1と、携帯用ボンベ8とを取り出し、図1に示すように、携帯用ボンベ8の噴出口を中空柱形成用空気嚢5A,5Bの給気口6A,6Bに差し込んで当該中空柱形成用空気嚢5A,5B内に気体を供給して膨らませた後、突起7A,7Bを給気口6A,6Bに差し込んだ状態にして嵌め込み式キャップ体7により閉栓すれば良い。こうして2本の中空柱形成用空気嚢5A,5Bが平行となって中空柱が起立形成させられ、これによって折り畳まれている円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げ、接地底面部2上方へ向けて円錐コーン状に突っ張らせた状態にして当該円錐標識面部4を起立保持させるのである。尚、万が一いずれか片方の中空柱形成用空気嚢5Aが破損していても、他方の中空柱形成用空気嚢5Bのみでもって自立することができる。
【0015】
そして、停車車両の例えば約10〜20メートル後方に接地底面部2側を下に向けて車両用緊急表示標識装置1を設置するのである。このとき、重錘体3が接地底面部2の平面底面部2A上に固着させてあるので、車両用緊急表示標識装置1自体は路上において安定した状態で起立させておくことができる。こうして円錐標識面部4表面側に布置させてある道路交通法の規定による所定内容として表示してある表示部9を後続車両の運転者が注視することにより、車両の追突事故等を未然に防止できるのである。
【0016】
また、使用後の車両用緊急表示標識装置1は、中空柱形成用空気嚢5A,5Bの給気口6A,6Bから嵌め込み式キャップ体7を取り外して、手で潰すか等して中空柱形成用空気嚢5A,5B内部の気体を排出させ、中空柱形成用空気嚢5A,5Bと共に円錐標識面部4側を小さく折り畳んでおくか、接地底面部2に包ませておくかすれば容易に車両の例えばトランク内等にコンパクトにしまっておくのである。
【0017】
また、図2には第2の実施の形態が示されており、第1の実施の形態を示した図1と同一の構成部分については同一の符号が付されることでその詳細な説明は省略されている。この第2の実施の形態にあっての車両用緊急表示標識装置1は、矩形棒状の重錘体13を有する細長の矩形皿型の接地底面部12と、接地底面部12の全周縁部に開口縁部14A側を接合固着させた可撓性のある三角型袋状の三角標識面部14と、接地底面部12の略中央において空気等の気体圧で膨らませて起立させることにより、三角標識面部4の頂部を内側から押し上げて当該三角標識面部14を接地底面部12上方へ向けて起立保持させるようにした可撓性チューブ状の一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bとから構成してある。
【0018】
接地底面部2は、例えば軽金属製材により、長手方向の長さが例えば約50センチメートル以上の長方形の平面底面部12Aの全周に矩形筒状の縁枠部12Bを接合して略矩形皿型に形成してあり、長さが例えば約50センチメートル程度の矩形棒状の重錘体13を接地底面部2の平面底面部12A上に固着させてある。この接地底面部12の縁枠部12Bには、道路交通法の規定による停止、誘導その他の所定内容の案内を表示する表示部9を表面側に布置させて成る可撓性のある三角型袋状の三角標識面部14の開口縁部14A側を接合させてある。三角標識面部14は、2枚の三角面部同士を対向配置させ、周囲の帯状の側面部を介して接合して三角型袋状に形成してあり、三角標識面部14の開口縁部14A側の長手方向の長さが例えば約50センチメートル以上、接地底面部12の中央から三角標識面部14の頂部までの高さが例えば約1メートル程度のものとして形成されている。
【0019】
接地底面部12の平面底面部12Aの中央部は、重錘体13の中央に開穿形成した貫通開口部13Aにより露出されており、この露出した平面底面部12Aの中央部において、夫々近接した2つの小孔状の給気口6A,6Bを設け、この給気口6A,6B夫々には2つの中空柱形成用空気嚢5A,5Bの夫々の開口端部側を接合させてある。そして、給気口6A,6B夫々を外側から密栓させるための2つの突起7A,7Bを有する帯状の嵌め込み式キャップ体7の一端部を平面底面部12Aの表面側に取り付けてある。これにより給気口6A,6Bから中空柱形成用空気嚢5A,5B内部に、第1の実施の形態におけると同様な例えば携帯用ボンベ8あるいは携帯用踏圧式ポンプ等により気体を供給させて膨らませるようにしてある。そして、気体の供給によって2本が相互に独立して平行となる中空柱形成用空気嚢5A,5Bを起立形成させ、不使用時では小さく折り畳まれている三角標識面部14の頂部を内側から押し上げることで接地底面部12上方へ向けて三角コーン状に突っ張らせた状態にして当該三角標識面部14を起立保持させるようにしてある。
【0020】
また、図3には第3の実施の形態が示されており、この第3の実施の形態にあっての車両用緊急表示標識装置1は、細長矩形皿型の接地底面部22の長手方向に沿っての左右両端部夫々に一対の円筒状の保持枠部21A,21Bを一体形成してあり、この保持枠部21A,21B内における接地底面部22上には小孔状の給気口26A,26Bを夫々設けてある。そして、この保持枠部21A,21B夫々の枠内部には、給気口26A,26Bに夫々連通するようにして可撓性チューブ状の中空柱形成用空気嚢25A,25Bの一端開口部を夫々密嵌固着してある。そして、給気口26A,26B夫々を外側から密栓させるための突起を夫々に有する帯状の嵌め込み式キャップ体27の一端部を接地底面部22の表面側に取り付けてある。尚、この保持枠部21A,21Bを所定重量のある材質により形成することで、車両用緊急表示標識装置1全体を転倒せずに安定よく設置しておくための重錘体としての機能を付与させておいても良い。
【0021】
一方、中空柱形成用空気嚢25A,25B夫々の上部側には、円筒側面同士を帯板状の横架材28を介して連結されている有底円筒型の連結部28A,28Bを例えば中空柱形成用空気嚢25A,25B夫々の上部端に上方から嵌合することにより夫々連結してある。横架材28には、これの長手方向に沿って可撓性のある矩形面状の矩形標識面部24の一方の辺縁部を固着させ、またこの矩形標識面部24の反対側である他方の辺縁部を接地底面部22の長手方向に沿った縁部に固着させてある。
【0022】
これにより給気口26A,26Bから中空柱形成用空気嚢25A,25B内部に、第1の実施の形態におけると同様な例えば携帯用ボンベ8あるいは携帯用踏圧式ポンプ等により気体を供給させて膨らませ、2本が平行となる中空柱を起立形成させることにより、連結部28A,28B夫々は横架材28と共に上方へ持ち上げられ、矩形標識面部24は横架材28と接地底面部22との間で矩形面状に張設保持されるものとしてある。尚、車両用緊急表示標識装置1の不使用時では、嵌め込み式キャップ体27を取り外してから給気口26A,26B夫々を開放させて中空柱形成用空気嚢25A,25B内部の気体を排出させることにより、横架材28により連結されている連結部28A,28B夫々は矩形標識面部24と共に下方側へ下降し、保持枠部21A,21B夫々に当接した状態でコンパクトに纏められるものとしてある。
【0023】
また、図4乃至図6には第4の実施の形態が示されており、この第4の実施の形態にあっての車両用緊急表示標識装置1は、図4、図5に示すように細長の矩形皿型の接地底面部32を、中央基底部32Aと、この中央基底部32A両側から外方へ向けてスライド伸縮自在となるようにした右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々とで形成してある。そして、中央基底部32A両端側の側縁部内面側には係止突起33Aを設けると共に、この係止突起33Aに対向すべく右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々の一端側の側縁部外面側には当該右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々を中央基底部32Aから引き出した際に中央基底部32A側の係止突起33Aに係合して仮止状態となるようにした被係止突起33Bを設けてある。
【0024】
図5に示すように、接地底面部32の長手方向に沿っての左右両端部夫々においては、順次縮径段差状となって上方へスライド延出するように径の大きな順に複数の筒体として例えば円筒を内包させて配置させてある。そして、各円筒がスライド延出した状態においては、各円筒の上端周縁側において内方へ向けて断面略逆L字型に形成した環状の係合フランジ部39Aが、内接位置にある各円筒の下端周縁側において外方へ向けて断面略L字型に形成した環状の被係合フランジ部39Bによって係止されることで抜脱しないようすると共に、最上段にある円筒を上側開口側が閉塞された有底筒状に形成して成る一対の伸縮自在な筒胴部31A,31Bを一体形成してある。この筒胴部31A,31B内における接地底面部22には小孔状の給気口36A,36Bを夫々設け、筒胴部31A,31B夫々の内部において、可撓性チューブ状の中空柱形成用空気嚢35A,35Bの開口部側を給気口36A,36Bに夫々連通するように接合して当該中空柱形成用空気嚢35A,35Bを筒胴部31A,31B夫々の内部に収容してある。そして、給気口36A,36B夫々を外側から密栓させるための突起を夫々に有する帯状の嵌め込み式キャップ体37の一端部を中央基底部32Aの表面側に取り付けてある。尚、この接地底面部32自体を所定重量のあるものとして形成することで、車両用緊急表示標識装置1全体を転倒せずに安定よく設置しておくための重錘体としての機能を付与させておいても良い。
【0025】
筒胴部31A,31B夫々の最上段にある有底筒状の円筒の上端側面には夫々内側へ向けてワイヤ38A,38Bを設けてあり、このワイヤ38A,38B先端に可撓性のある矩形面状の矩形標識面部34における一方の辺縁部両端を固着させ、また、この矩形標識面部34における反対側である他方の辺縁部を接地底面部32の中央基底部32Aに固着させてある。
【0026】
これにより給気口36A,36Bから中空柱形成用空気嚢35A,35B内部に、第1の実施の形態におけると同様な例えば携帯用ボンベ8あるいは携帯用踏圧式ポンプ等により中空柱形成用空気嚢35A,35B夫々内に気体を供給させて膨らませて筒胴部31A,31B夫々の内部で中空柱として起立形成させることにより、左右一対の筒胴部31A,31B夫々は起立する中空柱形成用空気嚢35A,35Bに押されながら係合フランジ部39Aと被係合フランジ部39Bとが係合するまで段差状にスライド伸長されるのである。これにより、矩形標識面部34は最上段にある有底筒状の円筒のワイヤ38A,38Bと接地底面部32との間で矩形面状に張設保持されるのである。
【0027】
また、図6に示すように、車両用緊急表示標識装置1の不使用時では、嵌め込み式キャップ体37を取り外してから給気口36A,36B夫々を開放させて中空柱形成用空気嚢35A,35B内部の気体を排出させることにより、筒胴部31A,31B夫々は沈胴降下して矩形標識面部34を接地底面部32内底部にコンパクトに纏められるものとしてある。そして接地底面部32は、右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々を中央基底部32A内側にスライド収縮させることにより接地底面部32自体をコンパクトに纏められ、蓋板40によって全体が覆われるようにしてある。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、車両内にコンパクトに収納しておくことができて携行性が向上すると共に、風の強い時に使用した場合でも安定して起立保持させておくことができる。
【0029】
すなわちこれは本発明において、気体で膨らませて中空柱を起立形成することにより可撓性を有する標識面部4,14,24,34を押上または引上げて起立状に張設保持させる中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35Bを備えたからであり、中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35Bを膨らますことで容易に標識面部4,14,24,34を張設形成できると共に、中空柱形成用空気嚢5A,5B,25A,25B,35A,35Bから気体を排出させることで、標識面部4,14,24,34をコンパクトに折り畳むことができ、車両内への収納に際し無駄なスペースを必要としないからである。
【0030】
第1の実施の形態における車両用緊急表示標識装置1は、一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bを気体圧で膨らませて起立させることにより、重錘体3を有する接地底面部2に開口縁部4A側を接合固着させた円錐型袋状の円錐標識面部4の頂部を内側から押し上げて当該円錐標識面部4を接地底面部2上方へ起立保持させるものとしたので、円錐標識構造の車両用緊急表示標識装置1を容易に形成することができる。
【0031】
第2の実施の形態における車両用緊急表示標識装置1は、一対の中空柱形成用空気嚢5A,5Bを気体圧で膨らませて起立させることにより、重錘体13を有する矩形皿型の接地底面部12に接合固着させた三角型袋状の三角標識面部14の頂部を内側から押し上げて当該三角標識面部14を接地底面部12上方へ起立保持させるものとしたので、三角標識構造の車両用緊急表示標識装置1を容易に形成することができる。
【0032】
第3の実施の形態における車両用緊急表示標識装置1は、矩形皿型の接地底面部22の端部夫々に一体形成した筒状の保持枠部21A,21Bと、保持枠部21A,21B夫々の枠内部における接地底面部22に設けた給気口26A,26B夫々に連通するように固着した中空柱形成用空気嚢25A,25Bと、中空柱形成用空気嚢25A,25B相互間に連結された横架材28と、横架材28に一方の辺縁部を固着させ、接地底面部22に他方の辺縁部を固着させた矩形面状の矩形標識面部24とから構成したので、矩形標識構造の車両用緊急表示標識装置1を容易に形成することができる。
【0033】
第4の実施の形態における車両用緊急表示標識装置1は、中央基底部32A両側から外方へ向けてスライド伸縮自在となる右側可動底部32B、左側可動底部32C夫々を設けた矩形皿型の接地底面部32端部夫々において順次縮径段差状となって上方へスライド延出する筒胴部31A,31B内部に収容した中空柱形成用空気嚢35A,35Bと、筒胴部31A,31B最上段の筒体上端側面においてワイヤ38A,38Bを介して一方の辺縁部両端を固着させ、接地底面部32の中央基底部32Aに他方の辺縁部を固着させた矩形面状の矩形標識面部34とから構成したので、矩形標識構造の車両用緊急表示標識装置1を容易に形成できると共に、中空柱形成用空気嚢35A,35B自体は筒胴部31A,31Bにより内包されているので、筒胴部31A,31Bは中空柱形成用空気嚢35A,35Bを破損させることのないよう安全な状態に維持させる保護カバーとして機能することができる。
【0034】
接地底面部22,32は、路上にて車両用緊急表示標識装置1全体を安定よく起立維持させる重量を有しているので、風の強い時に使用した場合でも車両用緊急表示標識装置1自体をしっかりと安定して起立保持でき、風圧等によって転倒されたり、散失されたりすること等を防止できる。
【0035】
標識面部4,14,24,34自体を通気性のある粗目の布製材、あるいは複数の通気小孔を開穿形成した合成樹脂製材により形成したので、標識面部4,14,24,34の風通しを良好にするから、標識面部4,14,24,34自体にかかる風圧力を緩和することができ、車両用緊急表示標識装置1全体の転倒、散失等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における使用状態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における使用状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態における使用状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態における使用状態を示す斜視図である。
【図5】同じく使用状態を示す縦断面図である。
【図6】同じく不使用時における分解斜視図である。
【符号の説明】
1…車両用緊急表示標識装置 2…接地底面部
2A…平面底面部 2B…縁枠部
3…重錘体 4…円錐標識面部
4A…開口縁部 5A,5B…中空柱形成用空気嚢
6A,6B…給気口 7…嵌め込み式キャップ体
7A,7B…突起 8…携帯用ボンベ
9…表示部
12…接地底面部 12A…平面底面部
12B…縁枠部 13…重錘体
13A…貫通開口部 14…三角標識面部
14A…開口縁部
21A,21B…保持枠部 22…接地底面部
24…矩形標識面部 25A,25B…中空柱形成用空気嚢
26A,26B…給気口 27…嵌め込み式キャップ体
28A,28B…連結部 28…横架材
31A,31B…筒胴部 32…接地底面部
32A…中央基底部 32B…右側可動底部
32C…左側可動底部 33A…係止突起
33B…被係止突起 34…矩形標識面部
35A,35B…中空柱形成用空気嚢 36A,36B…給気口
37…嵌め込み式キャップ体 38A,38B…ワイヤ
39A…係合フランジ部 39B…被係合フランジ部
40…蓋板
Claims (1)
- 気体圧で膨らませて中空柱を起立形成することにより可撓性を有する標識面部を押上または引上げて起立状に張設保持させる中空柱形成用空気嚢を備えた車両用緊急表示標識装置において、中央に配した中央基底部にこれの両側から外方へ向けてスライド伸縮自在となるようにした右側可動底部、左側可動底部を設けた矩形皿型の接地底面部と、右側可動底部、左側可動底部夫々において順次縮径段差状となって上方へスライド延出するように径の大きな順に複数の筒体を内包させ、最上段にある筒体を有底筒状に形成して成る伸縮自在な筒胴部と、この筒胴部内における接地底面部夫々に設けた給気口夫々に連通するように当該筒胴部夫々の内部に収容した中空柱形成用空気嚢と、筒胴部夫々の最上段の筒体上端側面においてワイヤを介して一方の辺縁部両端を固着させ、接地底面部の中央基底部に他方の辺縁部を固着させた矩形面状で、通気性のある粗目の布製材、網材あるいは複数の通気小孔を開穿形成して成る矩形標識面部と、接地底面部が右側可動底部、左側可動底部夫々を中央基底部内側にスライド収縮させた状態にあるときの全体を覆う蓋板とから構成し、また接地底面部は、路上にて車両用緊急表示標識装置全体を起立維持させる重量を有していることを特徴とする車両用緊急表示標識装置。
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