JP3582852B2 - 人工芝など敷物の設置撤去装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は人工芝など敷物の設置巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内競技場や体育館および多目的ホールなどにおいては、競技やイベントの内容に応じて、人工芝など敷物を設置したり撤去したりすることが要求される。このような入れ替えが短時間に行え、それに人手も省略できれば、床面の多目的利用効率は大幅に向上する。そのため、若干の装置を投入して人海戦術を機械化する例も見られる。例えば、人工芝は数m幅の帯状に形成されるが、これをロールに巻いておき、設置の際にフォークリフトなどで球場内へ搬入し、並べて順々に展開装置で敷き詰めてゆく。その撤去時には展開装置を逆に操作することで人工芝をロールに巻いて、フォークリフトで収納場所に格納するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来例でも人工芝の枚数が嵩むため、その設置および撤去に多くの時間と労力が必要で、イベントなどのスケジュールによっては徹夜作業を強いられたり、人件費も余計に掛かったりするばかりでなく、何よりも作業時間が長ければ、その分だけ床面の稼働効率が低下するという問題点があった。
【0004】
この発明はこのような問題点を考慮してなされたもので、人工芝などの設置および撤去を効率よく短時間で終了できる装置の提供を目的とする。
【0005】
第1の発明は、所定の面積をもつ人工芝など敷物と、この敷物をロールに巻く芯材と、芯材の両端をそれぞれ支持する上下に移動可能な軸受と、この軸受をピンジョイントで左右へ揺動可能に取り付けた可動受台を介して支持する1対の台車と、それぞれの台車の前後に設られてロープを介してそれぞれの台車を牽引するウインチと、を備えた。
【0006】
第2の発明は、第1の発明に芯材を回転させる手段を設ける。
【0007】
第3の発明は、第1の発明における軸受としてこれを上下方向へ揺動自由に支持するスイングアームと、スイングアームを所定の押上力で支える油圧シリンダとを備える。
【0008】
【作用】
第1の発明によれば、台車の牽引を行うと芯材の軸受が上下に移動可能なため、敷物の巻き胴が設置面を転がしながら芯材を回転させる。したがって、台車の移動方向に応じて巻き胴が敷物を繰り出しまたは巻き取ることになる。この場合、敷物の重量を巻き胴の外径(巻き数)に関係なく設置面の全幅で受けるため、仮に敷物の幅が増大しても台車の分担荷重を一定に保てる。つまり、敷物の巻き胴を長くできるので、敷物の設置および撤去を短時間で効率よく処理できる。また、敷物の重量を芯材の軸受で支持する場合に較べて台車の接地圧が下がるため、これら車輪で台車の軌道を損傷させることも少なく、良好な床面の耐久性が確保できる。
【0009】
第2の発明によれば、芯材を積極的に回転させるので、敷物の巻き取りも適確に行える。
【0010】
第3の発明によれば、軸受をスイングアームで支持のため、ガタ付きを生じることなく、巻き胴の外径に応じた軸受のスムーズな上下動を確保できる。また、シリンダで芯材と軸受およびスイングアームの重量分を支える押上力を付与すると、敷物を一杯に巻いた場合も、全部が解けて芯材だけになった場合も、台車の分担荷重は変わらず、巻き胴を設置面にいつも無理なく転がすことができる。
【0011】
【実施例】
図1,図2において、1は人工芝2をロールに巻くドラム(芯材)で、その両端にそれぞれ台車3が配置される。台車3は前後に車輪3a,3bとを備え、台車3上にピンジョイント4で左右へ揺動自由な可動受台9が設けられる。
【0012】
ドラム1は数多くの円筒部材1aを同軸上に並べ、ボルトなどの結合で継ぎ足して形成される。これら円筒部材1aは軸芯を貫通する回転軸5で一体に支持され、その両端で台車3の軸受ブロック6を介して回転自由に搭載される。
【0013】
軸受ブロック6は可動受台9に基端を回動自在に支持したスイングアーム40を介して上下方向へ揺動自由に支持される。可動受台9とスイングアーム40の間には油圧シリンダ41(ガスシリンダでも良い)が介装され、ドラム1と軸受ブロック6およびスイングアーム40の重量分を支えるだけの押上力を付与する。
【0014】
人工芝2の大きさは例えば、数m幅の帯状に生産される規格品を横に並べて接合することで、室内競技場など会場の設置面積が1枚で覆える広さに形成される。なお、必要に応じて人工芝の大きさは調整することができる。
【0015】
台車3を移動させる走行駆動手段およびドラム1に回転を付与するドラム駆動手段として、会場の両サイドに台車走行用およびドラム回転用のウインチ30,31(台車用に4つ、ドラム用に2つ)が配設される。
【0016】
台車3の前後にロープ32を連結するフック33が設けられ、台車3は会場の両サイドに位置するウインチ30にロープ33で連係される。これらウインチ30が互いに正逆回転すると、片側でロープ33を巻き取りながら反対側がロープ33を繰り出すので、台車3は前後に張力を受けてバランス良くロープ33の巻取側へと牽引される。
【0017】
ドラム1の端部にはキャプテンプーリ34が設けられ、このプーリ34をひと巻きして進行方向の前後へロープ35が張られる。ロープ35の両端は会場の両サイドに位置するウインチ31に連係され、これらウインチ31が互いに正逆回転すると、片側でロープ35を巻き取りながら反対側がロープ35を繰り出すので、キャプテンプーリ34と一緒に巻取側と逆方向へドラム1を回転させる。
【0018】
ロープ35はキャプテンプーリ34の円滑な回転を確保するため、しなやかで伸びの少ないものが望ましく、例えば合成繊維ロープを使用すると良い。
【0019】
次に作用について説明する。人工芝2はドラム1に巻いて撤去保管され、その設置時に繰り出し側の先端部を設置面の片側に固定すると共に、この状態で台車走行用およびドラム回転用のウインチ30,31を既述のように作動させると、台車3の移動と同期的にドラム1が人工芝2を設置面に転がしながら繰り出すので、人工芝2は設置面に展開して敷き詰められてゆく。
【0020】
台車3が設置面の他側に達したら、人工芝2がドラム1から解けるから、後は人工芝2の端末などを固定することで、人工芝2の設置が完了する。人工芝2を撤去するときには前記と逆の形で、人工芝2をドラム1に巻いてもとの保管場所に格納すれば良く、その作業も台車3の移動とドラム1の回転で自動的に処理できる。
【0021】
この場合、ドラム1両側の軸受ブロック6がスイングアーム40および油圧シリンダ41で上下へ揺動可能なため、人工芝2の巻き胴がその外径(巻き数)に関係なく、いつも床面を無理なく転がる。つまり、人工芝2をすべてドラム1に巻いたときも、人工芝2がドラム1から完全に解かれたときも、油圧シリンダ41の押上力で台車3の分担荷重は一定に保たれる。
【0022】
巻き胴の重量は全幅で床面に分布され、ドラム1への巻取が完了したときに最大になるが、多重に巻かれた人工芝2のクッションが効いて、床面との接触面積が広がるため、巻き胴の面圧はそれほど高くならない。その結果、人工芝2の巻き胴を必要に応じて長くできるので、従前のように数m幅で帯状の人工芝を数多く使用しなくて済むため、人工芝2の設置および撤去を短時間で効率よく処理できることになる。
【0023】
人工芝2の重量をドラム1の軸受ブロック6で支持する場合に較べると、その重量分だけ各車輪3a,3bの接地圧が下がるため、これら車輪で台車3の軌道を損傷させることも少なく、良好な床面の耐久性を確保できる。軸受ブロック6の支持にスイングアーム40を使用するので、ガタ付きを生じることなく、巻き胴の外径に応じて軸受ブロック6を円滑に上下させることが可能になる。台車3が人工芝2の設置または撤去中に横荷重を受けても、可動受台9の揺動で吸収されるため、ドラム1への曲げモーメントを未然に防止できる。
【0024】
台車3は自走タイプではなく、外部のウインチ30,31により駆動されるため、特別な駆動機構などを台車に搭載する必要がなく、台車重量および走行動力の軽減が図れる。また、ウインチ30,31の駆動にAC電源も使用可能というメリットが得られる。
【0025】
【発明の効果】
以上要するに第1の発明によれば、所定の面積をもつ人工芝など敷物と、この敷物をロールに巻く芯材と、芯材の両端をそれぞれ支持する上下に移動可能な軸受と、この軸受をピンジョイントで左右へ揺動可能に取り付けた可動受台を介して支持する1対の台車と、それぞれの台車の前後に設られてロープを介してそれぞれの台車を牽引するウインチと、を備えたので、敷物の巻き胴がその外径に応じて軸受を上下させながら設置面を転がるため、敷物の重量は設置面の全幅に分布される。したがって、台車の分担荷重を増やさず、敷物の巻き胴を長くできるので、敷物の設置および撤去を短時間で効率よく処理できる。また、敷物の重量を芯材の軸受で支持する場合に較べて台車の接地圧が下がるため、これら車輪で台車の軌道を損傷させることも少なく、良好な床面の耐久性も確保できる。
【0026】
第2の発明によれば、第1の発明に芯材を回転させる手段を設けたので、芯材の円滑な回転が図れ、敷物の巻き取りも弛ませることなく適確に行える。
【0027】
第3の発明によれば、第1の発明における軸受としてこれを上下方向へ揺動自由に支持するスイングアームと、スイングアームを所定の押上力で支える油圧シリンダとを備えたので、スイングアームでガタ付きを生じることなく、巻き胴の外径に応じた軸受の円滑な上下動が確保できる。また、シリンダの押上力で台車の分担荷重が一定に保てるため、巻き胴を設置面にいつも無理なく転がすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の要部を示す斜視図である。
【図2】同じくその側面図である。
【符号の説明】
1 ドラム
2 人工芝
3 台車
5 ドラム回転軸
6 軸受ブロック
9 可動受台
30 台車走行用ウインチ
31 ドラム回転用ウインチ
34 キャプテンプーリ
40 スイングアーム
41 油圧シリンダ
Claims (3)
- 所定の面積をもつ人工芝など敷物と、この敷物をロールに巻く芯材と、芯材の両端をそれぞれ支持する上下に移動可能な軸受と、この軸受をピンジョイントで左右へ揺動可能に取り付けた可動受台を介して支持する1対の台車と、それぞれの台車の前後に設けられてロープを介してそれぞれの台車を牽引するウインチと、を備えたことを特徴とする人工芝など敷物の設置撤去装置。
- 芯材を回転させる手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の設置撤去装置。
- 軸受はこれを上下方向へ揺動自由に支持するスイングアームと、スイングアームを所定の押上力で支えるシリンダとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の設置撤去装置。
Priority Applications (1)
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JP15241094A JP3582852B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 人工芝など敷物の設置撤去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP15241094A JP3582852B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 人工芝など敷物の設置撤去装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0813411A JPH0813411A (ja) | 1996-01-16 |
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Family
ID=15539910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP15241094A Expired - Fee Related JP3582852B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 人工芝など敷物の設置撤去装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3582852B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-04 JP JP15241094A patent/JP3582852B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0813411A (ja) | 1996-01-16 |
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