JP3582547B2 - マスキング塗装方法およびマスキング塗装用治具 - Google Patents

マスキング塗装方法およびマスキング塗装用治具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークの一部をマスキングした状態でワークを塗装するマスキング塗装方法と、これに用いられるマスキング塗装用治具とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマスキング塗装方法においては、ワークが弾性変形可能な部品を備えていても、この部品を弾性変形させないで、ワークの一部をマスキングしてワークを塗装している。
【0003】
したがってこの従来技術によると、弾性変形可能な部品が邪魔になって塗装を正確に行なうことができない場合があり、これを解決する新たなマスキング塗装方法と、これに用いられるマスキング塗装用治具とが求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑み、上記の要望に応えるマスキング塗装方法と、これに用いられるマスキング塗装用治具とを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるマスキング塗装方法は、弾性変形可能な部品を治具によって弾性変形させた状態で前記部品を備えたワークの必要な部分をマスキングし、この状態で、前記部品が弾性変形しないでは塗装しにくい部分を塗装することにした。
【0006】
また本発明の請求項2によるマスキング塗装方法は、環状を呈する第一部品と、前記第一部品の内周側に接続された弾性変形可能な第二部品と、前記第二部品の内周側に接続された第三部品とを備えたワークの前記第一部品を塗装するマスキング塗装方法であって、前記第一部品を治具の支持部によって支持し、前記第三部品を前記治具の押圧部によって軸方向に変位させて前記第二部品を弾性変形させ、弾性変形した状態の前記第二部品を前記治具のマスキング部によってマスキングし、この状態で前記第一部品の内周面を含む被塗装部分を塗装することにした。
【0007】
また本発明の請求項3によるマスキング塗装用治具は、弾性変形可能な部品を弾性変形させる押圧部と、前記部品を備えたワークの必要な部分をマスキングするマスキング部とを備え、前記部品を前記押圧部によって弾性変形させた状態で前記部分を前記マスキング部によってマスキングし、この状態で、前記部品が弾性変形しないでは塗装しにくい部分を塗装可能とすることを特徴とする。
【0008】
また本発明の請求項4によるマスキング塗装用治具は、環状を呈する第一部品と、前記第一部品の内周側に接続された弾性変形可能な第二部品と、前記第二部品の内周側に接続された第三部品とを備えたワークの前記第一部品を塗装する際に用いられるマスキング塗装用治具であって、前記第一部品を支持する支持部と、前記第三部品を軸方向に変位させて前記第二部品を弾性変形させる押圧部と、弾性変形した状態の前記第二部品をマスキングするマスキング部とを備え、前記第一部品を前記支持部によって支持し、前記第三部品を前記押圧部によって軸方向に変位させて前記第二部品を弾性変形させ、弾性変形した状態の前記第二部品を前記マスキング部によってマスキングし、この状態で前記第一部品の内周面を含む被塗装部分を塗装可能とすることを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記手段を備えた本発明の請求項1によるマスキング塗装方法のように、弾性変形可能な部品を治具によって弾性変形させた状態で前記部品を備えたワークの必要な部分をマスキングし、この状態で、前記部品が弾性変形しないでは塗装しにくい部分を塗装することにすれば、前記部品が塗装の邪魔になる位置からずれるために、塗装しにくい部分を従来より正確に塗装することが可能となる。
【0010】
また上記手段を備えた本発明の請求項2によるマスキング塗装方法のように、環状を呈する第一部品と、前記第一部品の内周側に接続された弾性変形可能な第二部品と、前記第二部品の内周側に接続された第三部品とを備えたワークの前記第一部品を塗装するマスキング塗装方法であって、前記第一部品を治具の支持部によって支持し、前記第三部品を前記治具の押圧部によって軸方向に変位させて前記第二部品を弾性変形させ、弾性変形した状態の前記第二部品を前記治具のマスキング部によってマスキングし、この状態で前記第一部品の内周面を含む被塗装部分を塗装することにすれば、前記第二部品が塗装の邪魔になる位置からずれるために、前記部分を従来より正確に塗装することが可能となる。
【0011】
また上記したように、本発明の請求項3によるマスキング塗装用治具は、弾性変形可能な部品を弾性変形させる押圧部と、前記部品を備えたワークの必要な部分をマスキングするマスキング部とを備えている。したがって前記部品を前記押圧部によって弾性変形させた状態で前記部分を前記マスキング部によってマスキングし、この状態で、前記部品が弾性変形しないでは塗装しにくい部分を塗装することにすれば、前記部品が塗装の邪魔になる位置からずれるために、塗装しにくい部分を従来より正確に塗装することが可能となる。
【0012】
また上記したように、本発明の請求項4によるマスキング塗装用治具は、環状を呈する第一部品と、前記第一部品の内周側に接続された弾性変形可能な第二部品と、前記第二部品の内周側に接続された第三部品とを備えたワークの前記第一部品を塗装する際に用いられるマスキング塗装用治具であって、前記第一部品を支持する支持部と、前記第三部品を軸方向に変位させて前記第二部品を弾性変形させる押圧部と、弾性変形した状態の前記第二部品をマスキングするマスキング部とを備えている。したがって前記第一部品を前記支持部によって支持し、前記第三部品を前記押圧部によって軸方向に変位させて前記第二部品を弾性変形させ、弾性変形した状態の前記第二部品を前記マスキング部によってマスキングし、この状態で前記第一部品の内周面を含む被塗装部分を塗装することにすれば、前記第二部品が塗装の邪魔になる位置からずれるために、前記部分を従来より正確に塗装することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
金属製の外環の内周側にゴム状弾性材製のベロー部を接続し、このベロー部の内周側に金属製の内環を接続したセンターベアリングサポートをワークの例として本発明の実施の形態を説明する。このセンターベアリングサポートの被塗装部分は外環の内周面および外周面であって、前者の内周面を塗装する際にベロー部が邪魔にならないように工夫する必要がある。
【0014】
すなわち、先ず、本発明の請求項1によるマスキング塗装方法においては、ベロー部を治具によって弾性変形させた状態でベロー部を内環とともにマスキングし、この状態で、ベロー部が弾性変形しないでは塗装しにくい外環の内周面を外周面とともに塗装する。
【0015】
また本発明の請求項2によるマスキング塗装方法においては、外環を治具の支持部によって支持し、内環を治具の押圧部によって軸方向に変位させてベロー部を弾性変形させ、弾性変形した状態のベロー部を内環とともに治具のマスキング部によってマスキングし、この状態で外環の内周面を外周面とともに塗装する。
【0016】
また本発明の請求項3によるマスキング塗装用治具は、ベロー部を弾性変形させる押圧部と、ベロー部を内環とともにマスキングするマスキング部とを備えていることになる。したがってこの治具を用いて塗装する際には、ベロー部を押圧部によって弾性変形させた状態でベロー部を内環とともにマスキング部によってマスキングし、この状態で、ベロー部が弾性変形しないでは塗装しにくい外環の内周面を外周面とともに塗装する。
【0017】
また本発明の請求項4によるマスキング塗装用治具は、外環を支持する支持部と、内環を軸方向に変位させてベロー部を弾性変形させる押圧部と、弾性変形した状態のベロー部を内環とともにマスキングするマスキング部とを備えていることになる。したがってこの治具を用いて塗装する際には、外環を支持部によって支持し、内環を押圧部によって軸方向に変位させてベロー部を弾性変形させ、弾性変形した状態のベロー部を内環とともにマスキング部によってマスキングし、この状態で外環の内周面を外周面とともに塗装する。
【0018】
【実施例】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。尚、当該実施例は本願の請求項1ないし4に係る発明についての共通の実施例である。
【0019】
図1に示すように、先ず、当該実施例においてワークの例とされるセンターベアリングサポート51は、金属製の外環52の内周側に環状を呈するゴム状弾性材製のベロー部53を接続し、このベロー部53の内周側に金属製の内環54を接続したものであって、外環52をもって自動車の車体の下面にブラケット等によって吊設され、内環54の内周側にセンターベアリングを介してプロペラシャフトを貫挿してこれを支持し、ベロー部53が備えている弾性によってプロペラシャフトの振れ回り等を吸収抑制する。外環52は、第一円筒部52a、環状の屈曲径方向部52bおよび、第一円筒部52aより大径の第二円筒部52cを一体にプレス成形したものであって、第一円筒部52aの内周面および屈曲径方向部52bの内側端面にベロー部53が加硫接着されており、第二円筒部52cの内周面、先端面および外周面ならびに屈曲径方向部52bの外側端面が、これから塗装される被塗装部分である。またこのセンターベアリングサポート51においては、図示したように、第一円筒部52aの内周面および屈曲径方向部52bの内側端面に加硫接着されたベロー部53が断面略U字形を呈していて、第二円筒部52cの内周側へ大きく張り出しており、よってこのベロー部53を弾性変形させていない図示した状態のままでは、このベロー部53が邪魔になって第二円筒部52cの内周面を塗装しにくい。これに対して当該実施例の眼目は、この第二円筒部52cの内周面を正確に塗装することである。
【0020】
全体を符号1で示すマスキング塗装用治具が、支持部11、押圧部21およびマスキング部31を備えており、各部11,21,31が以下のように構成されている。
【0021】
支持部11・・・
図示しないエアモータ等の回転駆動源の作動によって回転動作するスピンドル12の上端部に連結部材13が同軸的にかつ着脱自在に固定され、この連結部材13にワーク受け14が同軸的にかつ着脱自在に固定されて、センターベアリングサポート51を支持する支持部11が構成されている。
【0022】
ワーク受け14は、基本的にカップ状の部品であって、平板環状の取付部14aの外周端部に円筒状の受け部14bを上向きに一体成形してなり、受け部14bの上端部の内周側にその上方から外環52の第一円筒部52aを着脱自在に嵌着することによって、このワーク受け14がセンターベアリングサポート51全体を支持する。受け部14bの上端部の内周面に、嵌着時に外環52を軸方向に位置決めする段差状かつ環状の位置決め部14cが設けられ、受け部14bの上端部の外周面に、被塗装部分の一部である屈曲径方向部52bの外側端面を塗装し易くするためのテーパ状のカット部14dが設けられている。
【0023】
連結部材13は、基本的に円柱形の部品であって、先ずその下端部に、スピンドル12の上端部に設けられた比較的小径の軸部12aを挿入する穴部13aが設けられている。またその外周部に、ワーク受け14を支える鍔状の支え部13bが設けられ、そのすぐ上に、ワーク受け14の取付部14aを同軸的に位置決めする環状の嵌合部13cが設けられ、更にその上端部に、後記する押圧部21のマスキングボス24が下降して来たときにこれが当接してこれを停止させる凸状のストッパ部13dが設けられている。
【0024】
スピンドル12および連結部材13は、前者の軸部12aに設けられた孔部12bに貫挿されるとともに後者に設けられた螺子孔部13eに螺合された螺子15によって互いに回り止めされている。また連結部材13およびワーク受け14は、前者の支え部13bに設けられた穴部13fに嵌着されるとともに後者の取付部14aに設けられた孔部14eに係合したノックピン16によって互いに回り止めされている。
【0025】
押圧部21およびマスキング部31・・・
図示しないエアシリンダ等の駆動源の作動によって直線的に上下動する接続部材22の下端部にシャフト23が同軸的にかつ着脱自在に固定され、このシャフト23の下端部にマスキングボス24が同軸的にかつ着脱自在に固定されて押圧部21が構成され、またマスキングボス24にマスキング部材32が同軸的にかつ着脱自在に固定されてマスキング部31が構成されている。
【0026】
マスキングボス24は、基本的に円柱形の部品であって、先ずその上端部に、シャフト23の下端部に設けられた螺子部23aに螺合された螺子穴部24aが設けられ、同じく上端部に、マスキング部材32を同軸的に位置決めする環状の嵌合部24bが設けられている。またその外周部に、当該マスキングボス24が下降したときに内環54を下方へ押圧してこれを移動させるとともにベロー部53を弾性変形させる鍔状の押え部24cが設けられ、更にその下端部に、当該マスキングボス24が下降したときに連結部材13のストッパ部13dに当接して当該マスキングボス24の下降を停止させる凸状の当接部24dが設けられている。
【0027】
マスキング部材32は、基本的に平板環状の部品であって、マスキングボス24の嵌合部24bの外周側に同軸的に嵌着されるとともにマスキングボス24の押え部24cの上方に載せられる形で、マスキングボス24に対して螺子25によって着脱自在に固定されている。またその上面の外周端部に、被塗装部分の一部である第二円筒部52cの内周面を塗装し易くするためのテーパ状のカット部32aが設けられている。
【0028】
シャフト23の上端部に、接続部材22に設けられた穴部22aに挿入された比較的小径の軸部23bが設けられ、この軸部23bの外周面に環状の溝部23cが設けられ、軸部23bがボール26およびセットスクリュ27等と組み合わされてシャフト23が接続部材22に対して回転自在に接続されている。
【0029】
上記構成を備えたマスキング塗装用治具1を用いてセンターベアリングサポート51の外環52の第二円筒部52cの内周面、先端面および外周面ならびに屈曲径方向部52bの外側端面を塗装する際には、上記したように、ベロー部53を治具1によって弾性変形させた状態でベロー部53を内環54とともにマスキングし、この状態で、ベロー部53が弾性変形しないでは塗装しにくい外環52の第二円筒部52cの内周面を、その先端面および外周面ならびに屈曲径方向部52bの外側端面とともに塗装する。
【0030】
すなわち、先ず、図1に示したように、押圧部21およびマスキング部31を上方の初動位置に位置させた状態で、支持部11のワーク受け14の受け部14bの上端部の内周側にその上方から外環52を、第一円筒部52aの下端部が位置決め部14cに当接するまで嵌着して、当該治具1にワークであるセンターベアリングサポート51をセットする。このセット状態においてベロー部53および内環54は自重によって位置が多少下がることがあるものの宙に浮いたままであって、ベロー部53は依然断面略U字形を呈していて、第二円筒部52cの内周側へ大きく張り出している。したがってこのままでは図示しないエアガン装置等によって第二円筒部52cの内周面を塗装する際に、ベロー部53が邪魔になって塗装しにくい。
【0031】
そこで、次いで、エアシリンダ等の駆動源を作動させて押圧部21およびマスキング部31を、図1に示した初動位置からマスキングボス24の当接部24dが連結部材13のストッパ部13dに当接するまで下降させる。するとこの下降動作中に、図2に示すように、マスキングボス24の押え部24cが内環54に当接し、更に内環54を下方へ押圧して同方向へ移動させ、ベロー部53を下方へ引っ張るように弾性変形させて第二円筒部52cの内周側から塗装の邪魔とならないように下方へずらすことになり、同時にマスキング部材32がベロー部53に当接してベロー部53を内環54とともにマスキングする。
【0032】
次いで、エアモータ等の回転駆動源を作動させて支持部11、センターベアリングサポート51、マスキングボス24、マスキング部材32およびシャフト23を回転させながら、図示しないエアガン装置等によって第二円筒部52cの内周面に塗料を矢示するように吹き付けてこの内周面を全周に亙って塗装し、これと前後して、第二円筒部52cの先端面および外周面ならびに屈曲径方向部52bの外側端面を塗装する(固定ガンなら3本以上、移動ガンなら1本以上)。したがってこの方法によれば、ベロー部53が塗装の邪魔になる位置からずれた状態で第二円筒部52cの内周面を塗装するために、従来、塗装しにくかったこの第二円筒部52cの内周面を従来より正確に塗装することができ、これにより従来品より錆びにくい等、高品質のセンターベアリングサポート51を提供することができる。
【0033】
尚、連結部材13、ワーク受け14、シャフト23、マスキングボス24およびマスキングボス32は、ワークの形状または大きさに合わせて、その一部または全部が適宜、別の規格品と交換される。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0035】
すなわち、先ず、上記手段を備えた本発明の請求項1によるマスキング塗装方法によれば、ワークが弾性変形可能な部品を備えており、この部品が弾性変形しないでは塗装しにくい部分を塗装する場合に、この部品を塗装の邪魔になる位置からずらした状態で塗装するために、この部分を従来より正確に塗装することが可能である。したがってこれにより従来より正確に塗装された高品質の製品を提供することができる。
【0036】
また上記手段を備えた本発明の請求項2によるマスキング塗装方法によれば、ワークが環状を呈する第一部品と、この第一部品の内周側に接続された弾性変形可能な第二部品と、この第二部品の内周側に接続された第三部品とを備えており、第二部品が弾性変形しないでは塗装しにくい第一部品の内周面を塗装する場合に、第二部品を塗装の邪魔になる位置からずらした状態で塗装するために、第一部品の内周面を従来より正確に塗装することが可能である。したがってこれにより従来より正確に塗装された高品質の製品を提供することができ、特に実施例で説明したように、外環、ベロー部および内環を備えたセンターベアリングサポートについて高品質の製品を提供することができる。
【0037】
また上記構成を備えた本発明の請求項3によるマスキング塗装用治具によれば、当該治具の使用に際して、ワークが弾性変形可能な部品を備えており、この部品が弾性変形しないでは塗装しにくい部分を塗装する場合に、この部品を塗装の邪魔になる位置からずらした状態で塗装するために、この部分を従来より正確に塗装することが可能である。したがってこれにより従来より正確に塗装された高品質の製品を提供することができる。
【0038】
また上記構成を備えた本発明の請求項4によるマスキング塗装用治具によれば、当該治具の使用に際して、ワークが環状を呈する第一部品と、この第一部品の内周側に接続された弾性変形可能な第二部品と、この第二部品の内周側に接続された第三部品とを備えており、第二部品が弾性変形しないでは塗装しにくい第一部品の内周面を塗装する場合に、第二部品を塗装の邪魔になる位置からずらした状態で塗装するために、第一部品の内周面を従来より正確に塗装することが可能である。したがってこれにより従来より正確に塗装された高品質の製品を提供することができ、特に実施例で説明したように、外環、ベロー部および内環を備えたセンターベアリングサポートについて高品質の製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るマスキング塗装用治具の断面図
【図2】同マスキング塗装用治具の作動状態を示す断面図
【符号の説明】
1 マスキング塗装用治具
11 支持部
12 スピンドル
12a,23b 軸部
12b,14e 孔部
13 連結部材
13a,13f,22a 穴部
13b 支え部
13c,24b 嵌合部
13d ストッパ部
13e 螺子孔部
14 ワーク受け
14a 取付部
14b 受け部
14c 位置決め部
14d,32a カット部
15,25 螺子
16 ノックピン
21 押圧部
22 接続部材
23 シャフト
23a 螺子部
23c 溝部
24 マスキングボス
24a 螺子穴部
24c 押え部
24d 当接部
26 ボール
27 セットスクリュ
31 マスキング部
32 マスキング部材
51 センターベアリングサポート(ワーク)
52 外環(第一部品)
52a 第一円筒部
52b 屈曲径方向部
52c 第二円筒部
53 ベロー部(第二部品)
54 内環(第三部品)

Claims (4)

  1. 弾性変形可能な部品(53)を治具(1)によって弾性変形させた状態で前記部品(53)を備えたワーク(51)の必要な部分をマスキングし、この状態で、前記部品(53)が弾性変形しないでは塗装しにくい部分を塗装することを特徴とするマスキング塗装方法。
  2. 環状を呈する第一部品(52)と、前記第一部品(52)の内周側に接続された弾性変形可能な第二部品(53)と、前記第二部品(53)の内周側に接続された第三部品(54)とを備えたワーク(51)の前記第一部品(52)を塗装するマスキング塗装方法であって、前記第一部品(52)を治具(1)の支持部(11)によって支持し、前記第三部品(54)を前記治具(1)の押圧部(21)によって軸方向に変位させて前記第二部品(53)を弾性変形させ、弾性変形した状態の前記第二部品(53)を前記治具(1)のマスキング部(31)によってマスキングし、この状態で前記第一部品(52)の内周面を含む被塗装部分を塗装することを特徴とするマスキング塗装方法。
  3. 弾性変形可能な部品(53)を弾性変形させる押圧部(21)と、前記部品(53)を備えたワーク(51)の必要な部分をマスキングするマスキング部(31)とを備え、前記部品(53)を前記押圧部(21)によって弾性変形させた状態で前記部分を前記マスキング部(31)によってマスキングし、この状態で、前記部品(53)が弾性変形しないでは塗装しにくい部分を塗装可能とすることを特徴とするマスキング塗装用治具。
  4. 環状を呈する第一部品(52)と、前記第一部品(52)の内周側に接続された弾性変形可能な第二部品(53)と、前記第二部品(53)の内周側に接続された第三部品(54)とを備えたワーク(51)の前記第一部品(52)を塗装する際に用いられるマスキング塗装用治具(1)であって、前記第一部品(52)を支持する支持部(11)と、前記第三部品(54)を軸方向に変位させて前記第二部品(53)を弾性変形させる押圧部(21)と、弾性変形した状態の前記第二部品(53)をマスキングするマスキング部(31)とを備え、前記第一部品(52)を前記支持部(11)によって支持し、前記第三部品(54)を前記押圧部(21)によって軸方向に変位させて前記第二部品(53)を弾性変形させ、弾性変形した状態の前記第二部品(53)を前記マスキング部(31)によってマスキングし、この状態で前記第一部品(52)の内周面を含む被塗装部分を塗装可能とすることを特徴とするマスキング塗装用治具。
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