JP2017042720A - 高粘性流体の塗布装置 - Google Patents

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Hiroshi Araki
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Abstract

【課題】従来の塗布方法でグリースを塗布した場合、シールやシールド板を圧入した際にグリースがシールやシールド板に押し潰され、グリースがボールや保持器に接触して軸受の回転トルクが許容値以上に増大する。
【解決手段】ワーク台に載置されたワークと、一端に中空のニードルを備え、高粘性流体が充填されたシリンジとを有し、前記ニードルを通して前記高粘性流体を吐出してワークの所定の部位に塗布する塗布装置において、前記ニードルは先端部において、長手方向に直交する平面における断面形状が凹形状であることを特徴とする、高粘性流体の塗布装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受の組立において、グリースなどの高粘性流体を塗布する装置に関する。
機械の製造工程においては、部品(以下、ワークと呼ぶ)に対して接着剤やグリース等の潤滑剤を定められた位置に塗布する作業が行われている。例えば、自動車の窓ガラスの取り付け工程では、窓ガラスの外縁部にそってディスペンサーを移動させながら接着剤を吐出して、車体に取り付けた際にはみ出さないよう必要最低限の量の接着剤を塗布している(特許文献1参照)。また、転がり軸受の製造においては、軌道輪または保持器の所定の部位に規定量のグリースを塗布する必要があり、様々な塗布方法を用いた設備が使用されている(特許文献2参照)。
特開2011−56510号公報 特開2004−286061号公報
転がり軸受の製造において、特に小径の軸受では軌道輪の所定の空間内に正確にグリースを塗布する必要がある。従来の塗布装置においては円環状のスリットノズルを用いる方法や、円形断面の針状ノズルを装着したディスペンサーを用いる方法などが採用されていた。
しかしながら、従来の塗布方法でグリースを塗布した場合、塗布後のグリースの上部が丸みを帯びてしまうため、特に小径の軸受においては後工程にてシールやシールド板を圧入した際にグリースの上部がそれらに接触して押し潰され、グリースがボールや保持器に触れて軸受の回転トルクが許容値以上に増大するという課題があった。
本発明は上記の課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、塗布後のグリースの断面形状を凹形状とすることで、シールやシールド板を圧入した場合でもグリースとボールと接触せず、したがって軸受の回転トルクが増大するのを防止することができるグリースの塗布装置を提供することにある。
本発明の目的は、下記の構成により達成される。
(1)ワーク台に載置されたワークと、一端に中空のニードルを備え、高粘性流体が充填されたシリンジとを有し、前記ニードルを通して前記高粘性流体を吐出してワークの所定の部位に塗布する塗布装置において、前記ニードルは先端部において、長手方向に直交する平面における断面形状が凹形状であることを特徴とする、高粘性流体の塗布装置。
(2)前記ワーク台は回転軸を有し、前記ワークを回転軸回りに回転させつつ、前記ニードルを通して前記高粘性流体を前記ワークに塗布する、(1)に記載した高粘性流体の塗布装置。
本発明に係る塗布装置によれば、塗布後のグリースの断面が凹形状となるので、シールやシールド板を圧入した際にグリースがボールと接触せず、したがって軸受の回転トルクが増大するのを防止することができる。
本発明に係るグリース塗布装置を示す図面である。 一般的な転がり軸受の構造を示す図面である。 ニードルの形状を示す図面である。 ニードルの配置を示す図面である。 グリースの塗布位置を示す図面である。 グリースがシールドに塗布されるプロセスを示す図面である。 ワーク台の構造を示す図面である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。塗布すべき高粘性流体として軸受の潤滑用グリースを例にして説明する。図2に示すように、グリースの塗布対象シールドWである転がり軸受1は、内輪2と外輪3、及びそれらに設けられた軌道面に挟まれた空間に周方向に等間隔に配置された複数の玉5と、それらの玉5の間隔を保つための保持器6と、からなる。
図1に示すように、グリース塗布装置10は、塗布対象であるシールドWを載置した状態で回転させるワーク台11が設けられており、ワーク台11はモータ12とスピンドル13によって回転可能となっている。ワーク台11の上方にはグリースを吐出するディスペンサー20が設置されている。ディスペンサー20はシールドWの径方向および軸方向に移動可能なよう、2つの直動機構40、41によって支持されており、シールドWのサイズに合わせて最適な位置にグリースを吐出することができる。
ディスペンサー20は所定量のグリースを吐出する機能を有する。ディスペンサー20の作動形式としては、一般的にはエア式と電動式に大別できる。エア式は先端に中空のニードル21を設けたシリンジ23の内部にグリースを収め、グリースの上面をピストン24で加圧するものである。エア式はさらに、ピストン24の背面に高圧エアを直接作用させる形式と、ピストン24をエアシリンダ25で押す形式とがある。
電動式のディスペンサーにはポンプをモータで駆動してグリースを吐出するものや、ピストンをモータで駆動されたネジ機構により前進させ、グリースを加圧してニードル21から吐出するものがある。電動式はエア式よりも吐出量の精度は高いが高価であることが多いので、必要な精度やコストを勘案してディスペンサー20の作動形式を決める。
ディスペンサー20には、大量のシールドWに対して連続して吐出動作を行えるよう、大きなグリースタンク26と、そのグリースをディスペンサー20に供給するグリースポンプ27を備えている場合もある。グリースタンク25に収容されたグリースはシリンジ23内のグリースが減少するとグリースポンプ27によってシリンジ23に送られる。
次に本発明に係る高粘性流体の塗布装置について、塗布動作の説明を行う。シールドWは図示しない搬送装置によってワーク台11に、シールドWの中心とワーク台11の回転中心とが同軸となるよう載置される。
そして、直同機構40、41によってニードル21の先端を塗布すべき位置に移動させる。シールドWの寸法や塗布位置は予め制御装置30に登録されており、シールドWの型番を入力することで、ニードル21を自動で適切な位置に移動させることができる。
ニードル21の移動が完了するとモータ12が回転し、ワーク台11に載置されたシールドWが回転する。ワーク台11の回転が一定の速度に達するとディスペンサー20がグリースの吐出を開始し、シールドWが正確に1回転した後、吐出を停止する。この後、ワーク台11が停止して、図示しない搬送装置がシールドWを後工程に搬送する。
本発明に係る高粘性流体の塗布装置は、図3に示すようにニードル21の吐出方向に直交する断面が凹形状であることを特徴とする。断面の向きは、図4に示すように上方から見たニードル21とシールドWの相対移動方向Dに対して、凹み部分が下流に向くようにする。
次に、このような断面形状とすることの効果を説明する。シールドWを回転させつつニードル21からグリースを吐出すると、鉛直方向下向きに吐出されたグリースがシールドWの塗布位置に付着して円周方向に移動する。付着位置は図5に示すように、シールドWを外輪3に圧入した際に玉5に対応する位置としている。
図6に示したX−Y−Z座標系はこのグリースが付着した位置を原点とし、X軸をシールドWの径方向に、Y軸をシールドWの周方向に、さらにZ軸をワーク台11の回転軸方向に取ったものであり、この座標系においてニードル21から吐出された時点ではグリースのX−Y平面における断面形状はニードル21と同様の凹形状である。
ニードル21から吐出されたグリースは上記のX−Y−Z座標系の原点に相当する位置でシールドWに付着し、ワーク台11の回転に伴ってY軸方向に移動する。その際、グリースの上記の凹形状の断面形状はX−Z平面に平行な面における断面形状に変換される。すなわち、シールドWに付着したグリースのX−Z平面における断面がニードル21の断面形状に類似する凹形状となる。
ニードル21からの吐出速度V1と、ニードル21とシールドWの相対速度V2が等しい場合は塗布後のグリースの断面形状はニードル21の断面形状と概ね等しくなるが、V1がV2よりも小さい場合はシールドWに付着したグリースはシールドWの回転軸方向に関して厚みが薄くなる。V1とV2の速度差を任意に設定することでシールドWに付着させるグリースの体積や断面形状をコントロールすることができる。
図7に示すように、ワーク台11にはシールドWを吸着固定するためのスリットSが設けられている。スリットSは図示しない外部の負圧源50に接続されおり、シールドWを載置後、負圧源50の負圧を利用してシールドWをワーク台11の載置面に吸着固定する。なお、スリットSに代えて小径孔を用いることもできる。
ワーク台11の回転中心と玉入れ後の転がり軸受1を同軸配置させ、両者を回転軸に沿った方向に接近させることができるような構造とする。さらに、ワーク台11の外径d1をシールドWの外径d2よりも小さくすることにより、グリスを塗布したシールドWをワーク台11に吸着固定したまま軸受の外輪3に圧入することができる。
1 転がり軸受
2 内輪
3 外輪
5 玉
6 保持器
10 グリース塗布装置
11 ワーク台
12 モータ
13 スピンドル
20 ディスペンサ
21 ニードル
23 シリンジ
24 ピストン
25 エアシリンダ
26 グリースタンク
27 グリースポンプ
30 制御装置
40、41 直動機構
W シールド

Claims (4)

  1. 高粘性流体が充填されるシリンジと、このシリンジの一端に取り付けられる中空のニードルからなり、前記ニードルを通して前記高粘性流体を吐出し、ワークの所定の部位に塗布する塗布装置において、前記ニードルは先端部において、長手方向に直交する平面における断面形状が多角形であることを特徴とする、高粘性流体の塗布装置。
  2. 前記ニードルの断面形状が略四角形であることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 高粘性流体が充填されるシリンジ及びこのシリンジの一端に取り付けられる中空のニードルからなり、前記ニードルを通して前記高粘性流体を吐出する塗布装置と、ワークを回転可能に載置するワーク台と、それらを制御する制御装置を少なくとも含む高粘性流体の塗布装置であって、前記ワークを回転させつつ前記ニードルから前記高粘性流体を吐出して前記ワークの所定の部位に前記高粘性流体を塗布することを特徴とする塗布装置。
  4. 前記ニードルは、先端部において、長手方向に直交する平面における断面形状が略四角形であり、前記略四角形の少なくとも一対の辺は前記ニードルと前記ワークの相対移動の方向と直交する方向に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107127110A (zh) * 2017-05-31 2017-09-05 句容晨阳体育用品有限公司 羽毛球滴胶机
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