JP3582375B2 - 4輪駆動車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、動力源に直結された主駆動輪と、カップリングを介して該動力源に接続された副駆動輪とを有する4輪駆動車のトルク配分装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
4輪駆動車には、4輪駆動と2輪駆動とを適宜切り替えるパートタイム方式と、常時4輪を駆動するフルタイム方式とがある。一般に、パートタイム方式では、運転者が手動操作により4輪駆動に切り替えることで、前後輪を直結している。他方、フルタイム方式では、前輪と後輪との間に、センターデフを備えることで、前後輪の差動を許容し、常時4輪駆動を実現している。また、現在広く用いられているものとしてスタンバイ方式の4輪駆動車がある。このスタンバイ方式は、必要に応じて2輪駆動状態から4輪駆動状態となるもので、動力源に直結された主駆動輪と、カップリングを介して該動力源に接続された副駆動輪とからなり、副駆動輪側へ駆動力配分を路面状況や走行状態などに応じてカップリングの締結力(係合力)を変化させることで最適になるよう調整している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したスタンバイ方式の4輪駆動車は、低μ路等の4輪(主駆動輪及び副駆動輪)に駆動力を与えることが必要な場合のみならず、例えば異径タイヤ装着時では、一定速度で直進している場合でも各車輪に回転速度差が生じてしまい、副駆動輪側に駆動力を与える必要がないときにも、駆動力を付与していた。ここで、かかる一定速度で直進している際に副駆動輪側へ駆動力を伝達すると、カップリング及び副駆動輪側のデファレンシャルギヤ等で伝達ロスが生じ、2輪駆動車と比較して燃料消費が増大している。
【0004】
かかる課題に対応するため、例えば、特開平7−144552号が提案されている。この技術においては、加速度センサにより加速度を検出し、定速走行において副駆動輪への駆動力配分を零にする。ここで、副駆動輪への駆動力配分を零に維持するため、加速度が小さいときには、駆動力配分の調整を行う際に不感帯を設けている。従って、この技術においては、加速度が小さい限りは、不感帯のオフセット量分だけ応答性が悪くなる。このため、上述した副駆動輪側へ駆動力を配分しない定速直進中に、レーンチェンジを行った際、或いは、ハンドルが取られた際にも副駆動輪側への駆動力配分が復帰せず、係る状態での走行安定性が低かった。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、一定車速の直進状態に於ける燃料消費を押さえ得ると共に、かかる一定車速の直進状態でハンドルを切った際にも高い走行安定性を実現できる4輪駆動車を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、前後輪のいずれか一方が、動力源に直結された主駆動輪であり、
前後輪の他方が、走行状態に応じて前後輪のトルク配分比を可変にする制御可能なカップリングを介して該動力源に接続された副駆動輪である4輪駆動車において、
各4輪の車輪速度をそれぞれ検出する速度検出器と、
前記速度検出器により検出された各4輪の車輪速度の変化が小さいかを判断する速度変化判断手段と、
前記速度検出器により検出された各4輪の車輪速度から、左右輪の速度差が大きいかを判断する速度差判断手段と、
前記速度判断手段により速度変化が小さいと判断され、且つ、前記速度差判断手段により左右輪の速度差が小さいと判断された際に、前記副駆動輪への伝達トルクをゼロにするように前記カップリングを制御し、
前記速度判断手段により速度変化が小さいと判断され、且つ、前記速度差判断手段により左右輪の速度差が大きいときレーンチェンジ又は一定速での左右旋回と判断し、前記副駆動輪への伝達トルクの配分を再開するように前記カップリングを制御するカップリング制御手段と、を備え、
前記カップリング制御手段が、前記速度変化判断手段により速度変化が大きいと判断された際に、前記副駆動輪への伝達トルクの配分を徐々に再開するように前記カップリングを制御することを技術的特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、前後輪のいずれか一方が、動力源に直結された主駆動輪であり、
前後輪の他方が、走行状態に応じて前後輪のトルク配分比を可変にする制御可能なカップリングを介して該動力源に接続された副駆動輪である4輪駆動車において、
各4輪の車輪速度をそれぞれ検出する速度検出器と、
前記速度検出器により検出された各4輪の車輪速度の変化が小さいかを判断する速度変化判断手段と、
前記速度検出器により検出された各4輪の車輪速度から、左右輪の速度差が大きいかを判断する速度差判断手段と、
スロットル開度の変化が大きいかを判断するスロットル開度判断手段と、
前記速度判断手段により速度変化が小さいと判断され、前記速度変化判断手段により左右輪の速度差が小さいと判断され、且つ、前記スロットル開度判断手段によりスロットル開度の変化が小さいと判断された際に、前記副駆動輪への伝達トルクをゼロにするように前記カップリングを制御し、
前記速度判断手段により速度変化が小さいと判断され且つ前記速度差判断手段により左右輪の速度差が大きいときレーンチェンジ又は一定速での左右旋回と判断し、又は、前記スロットル開度判断手段によりスロットル開度の変化が大きいと判断された際に、前記副駆動輪への伝達トルクの配分を再開するように前記カップリングを制御するカップリング制御手段と、を備え、
前記カップリング制御手段が、前記速度変化判断手段により速度変化が大きいと判断された際に、前記副駆動輪への伝達トルクの配分を徐々に再開するように前記カップリングを制御することを技術的特徴とする。
【0011】
請求項1の発明では、速度変化が小さいときに、副駆動輪への伝達トルクをゼロにするようにカップリングを制御する。このため、ほぼ一定速度で概ね直進しているときには、副駆動輪への動力の伝達ロスを無くすことで、燃料消費を抑えることができる。一方、左右輪の速度差が大きいと判断された際に、副駆動輪への伝達トルクの配分を再開する。従って、運転者がレーンチェンジ、旋回等を行い、或は、轍などにハンドルを取られ、ハンドルを操作し、左右輪の速度差が大きくなった際に、副駆動輪への動力の伝達を直ちに再開でき、安定した走行が可能となる。
【0012】
請求項2の発明では、速度変化が小さいときに、副駆動輪への伝達トルクをゼロにするようカップリングを制御する。このため、ほぼ一定速度で概ね直進しているときには、副駆動輪への動力の伝達ロスを無くすことで、燃料消費を抑えることができる。一方、左右輪の速度差が大きいと判断された際に、副駆動輪への伝達トルクの配分を再開する。従って、運転者がレーンチェンジ等を行い、左右輪の速度差が大きくなった際に、或いは、加速又は減速のためにスロットル開度を調整した際に、副駆動輪への動力の伝達を再開できるので、安定した走行が可能となる。
【0013】
本発明では、速度変化が大きくなった際に、副駆動輪への伝達トルクの配分を徐々に再開するようカップリングを制御する。このため、伝達トルクの配分を再開する際に、動力源(エンジン)側への影響を小さくでき、エンジン回転を変化させない。このため、運転者に伝達トルクの配分再開時にも違和感を与えることがない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の1実施形態に係る4輪駆動車のトルク配分装置について図を参照して説明する。
図1は1実施態様のトルク配分装置を搭載する4輪駆動車の概念構成図である。4輪駆動車10は、前輪RT1、RT2にエンジン12からの駆動トルクが与えられると共に、走行状況に応じて該駆動トルクが調整されて後輪RT3、RT4に伝達される。エンジン12の片側に組み付けられたトランスミッション14には、フロントデフ15が組み込まれ、エンジン12からの動力をアクスルシャフト16に出力し、主駆動輪たる前輪RT1、RT2を駆動させると共に、第1プロペラシャフト18へ出力する。第1プロペラシャフト18は、カップリング20を介して第2プロペラシャフト22に連結している。
【0015】
カップリング20は、電磁クラッチ19を備え、第1プロペラシャフト18から第2プロペラシャフト22側へトルクの伝達を調整し得るように構成されている。該電磁クラッチ19は、電子制御回路50からの信号により電流が制御され、供給される電流が高いときには、図示しない複数のクラッチ板が直結して、第1プロペラシャフト18のトルクを第2プロペラシャフト22へ直接伝達し、供給される電流が低いときには、該クラッチ板が離れ第2プロペラシャフト22へはトルクを伝達しないようになっている。また、供給される電流の高低に応じて、当該クラッチ板の摩擦係合力を変化させ、第1プロペラシャフト18から第2プロペラシャフト22へ供給される伝達トルクを調整できるように構成されている。
【0016】
該第2プロペラシャフト22からの駆動力は、リヤデフ25及びアクスルシャフト26を介して副駆動輪たる後輪RT3、RT4を駆動させる。前輪RT1、RT2及び後輪RT3、RT4には、それぞれブレーキB1、B2、B3、B4と、車輪速度を検出する車輪速センサS1、S2、S3、S4とが配設されている。
【0017】
電子制御回路50は、上述したようにカップリング20を制御する。該電子制御回路50は、種々の演算・制御を行うCPU52と、制御プログラムを保持するROM54と、CPUの作業領域として用いられるRAM56と、入出力回路58とを備え、車輪速センサS1、S2、S3、S4からの出力に基づき車両の走行状況を検出して、カップリング20の電磁クラッチ19への供給電流を制御する。なお、車輪速センサS1、S2、S3、S4は、各ブレーキB1、B2、B3、B4を独立して制御するアンチロックブレーキシステム(ABS)用の車輪速センサを用いている。
【0018】
次に、該電子制御回路50による走行状況の検出及びカップリング20の制御動作について図2〜図8を参照して説明する。
本発明の4輪駆動車では、通常行われる走行状況に応じたカップリング20の締結力(係合力)の制御に加えて、タイトコーナブレーキング現象を検出した際に、該カップリング20の係合力を弱める制御を行い、また、定常走行(ほぼ直進で一定速走行)を検出した際に、カップリング20の係合力を解く制御を行う。
【0019】
この具体的な制御について、電子制御回路50の行う制御の主ルーチンを図2に示す。
先ず、電子制御回路50は、車輪速センサS1、S2、S3、S4から、前輪RT1、RT2、及び後輪RT3、RT4の回転速度ω1 、ω2 、ω3 、ω4 を入力する(S10)。次に、現在、車両にタイトコーナブレーキング現象が発生していないかを判断する(S12)。ここで、タイトコーナブレーキング現象とは、大舵角で旋回する際に、前輪と後輪の旋回半径が異なるため、4輪駆動車において後輪と前輪との回転差をなくすと、前輪側にブレーキを掛けたと同じ状態になることを言う。本実施態様では、上述したようにタイトコーナブレーキング現象の発生し得る状況を検出すると、カップリング20の係合力を弱めることで、前輪と後輪との差動を許容させ、タイトコーナブレーキング現象の発生を回避する。
【0020】
このステップ12のタイトコーナブレーキング現象の検出処理について、当該処理のサブルーチンを示す図3及び図4の説明図を参照して説明する。
電子制御回路50は、先ず、各車輪の回転速度ω1 〜ω4 が0ではないか、即ち、車両は走行しているかを判断する(S32)。ここで、車両が走行していないときには(S32がNo)、ステップ42へ移行し、車両が走行中は(S32がYes)、後輪の内輪RT3及び外輪RT4の車輪速度ω3 、ω4 から旋回半径R3 を求める(S34)。
【0021】
この旋回半径R3 の算出について、図4を参照して説明する。図中で各車輪(タイヤ)の半径をr、各車輪RT1、RT2、RT3、RT4の旋回半径をR1 、R2 、R3 、R4 、車両10の旋回角速度をω、前輪の内輪RT1と外輪RT2との間のフロントトレッドをLf 、後輪の内輪RT3と外輪RT4との間のリヤトレッドをLr 、前輪の内輪RT1及び外輪RT2と後輪の内輪RT3及び外輪RT4との間のホイルーベースをLとする。ここで、車輪RT1、RT2、RT3、RT4が滑らない場合には、回転速度は次の数1のように表せる。
【数1】
R1 ω=rω1
R2 ω=rω2
R3 ω=rω3
R4 ω=rω4
【0022】
これにより、次の数2が成立する。
【数2】
R1 /ω1 =R2 /ω2 =R3 /ω3 =R4 /ω4
また、後輪の外輪RT4の旋回半径R4 は、内輪RT3にリヤトレッドLr を加えた次の数3により表せる。
【数3】
R4 =R3 +Lr
【0023】
ここで、上記数2及び数3から後輪の内輪RT3の旋回半径R3 を、次の数4により求めることができる。
【数4】
R3 =Lr /{(ω4 /ω3 )−1}
【0024】
図3を参照して電子制御回路50による制御について説明を続ける。ここで、上述した数4により後輪の内輪RT3及び外輪RT4の車輪速度ω3 、ω4 から旋回半径R3 を算出した後(S34)、次に、算出した旋回半径R3 がタイトコーナブレーキング現象の発生し得る旋回半径α(しきい値)以下かを判断する(S36)。ここで、旋回半径R3 が旋回半径αを越える場合、即ち、車両が直進中である場合及びタイトコーナブレーキング現象の発生し得ない程旋回半径の大きなカーブを旋回中の場合には(S36がNo)、ステップ42へ移行して直進モードで制御を行う。
【0025】
一方、旋回半径R3 がタイトコーナブレーキング現象の発生し得る旋回半径α以下の場合は(S36がYes)、実際に車両が当該旋回半径以下で旋回している場合の他、内輪、外輪の一方のみが低μ路を走行しているとき、例えば、道路にできたトラック等の轍の陥没に水が溜まっており、直進中に該轍に外輪のみが入った際にも、外輪がスリップするため旋回半径R3 がα以下になることがある。このため、更に、タイトコーナブレーキング現象が実際に発生しているかについての確認の判断を行う。ここでは、上記ステップ34で後輪の内輪RT3と外輪RT4との車輪速度から旋回半径R3 を求めたのに対して、ステップ38で前輪RT1、RT2と後輪RT3、RT4との車輪速度から旋回半径R3 ’を再び求める。
【0026】
この旋回変形R3 ’の算出について、再び図3を参照して説明する。
ここで、前輪の内輪RT1と外輪RT2との間のフロントトレッドLf 、後輪の内輪RT3と外輪RT4との間のリヤトレッドLr との差は僅かであるため、次の数5が成立する。
【数5】
(Lf −Lr )≫R3
また、Lf ≒Lr とすると、次の数6が成立する。
【数6】
R1 2 =R3 2 +L2
R2 2 =R4 2 +L2
上記数6を数2を用いてR3 でまとめると、数7が成立する。
【数7】
R3 ’2 =
{1−(ω2 /ω1 )2 }L2 /{(ω2 /ω1 )2 −(ω4 /ω3 )2 }
【0027】
再び図3を参照して電子制御回路50の制御動作について説明を続ける。上述したように前輪RT1、RT2と後輪RT3、RT4の車輪速度から旋回半径R3 ’をステップ38で求めた後、ステップ40にて該旋回半径R3 ’と、上記ステップ34において後輪の内輪RT3と外輪RT4の車輪速度から求めた旋回半径R3 とを比較する。ここで、該旋回半径R3 を自乗した値と、旋回半径R3 ’を自乗した値とは車輪の滑りのない限り等しいが、実際には、前後輪の駆動力の配分差から差が生じる。このため、次の数8から、予め設定したしきい値βと比較することで、当該差が大きいか否かを判断する。
【数8】
|R3 2 −R3 ’2 |≦β
【0028】
ここで、上記差がβ以下である際には、ステップ36での判断が正しい、即ちタイトコーナブレーキング現象が発生していると判断し(S40がYes)、ステップ44へ進みタイトコーナブレーキングモードを設定する。これにより、図2に示すステップ14にて、タイトコーナブレーキングを回避するようにカップリング20の電磁クラッチ19の指令値を計算する。
【0029】
他方、上記差がβを越える時には、上述したように内輪、外輪の一方のみが低μ路を走行しているとき、例えば、直進中に道路にできた轍に外輪のみが入り、算出した旋回半径R3 はα以下になっているが、タイトコーナブレーキング現象は発生していないため(S40がNo)、ステップ42へ移行して直進モードを設定する。これにより、図2に示すステップ16にて、電磁クラッチ19を通常(直進モード)で制御を行うように指令値を演算する。
【0030】
本実施形態では、近年多くの車両に予め備えられたABS用の車輪速センサS1、S2、S3、S4のみを用いることで、ステアリングホイルが大きく切られているかを検出するための舵角センサを新たに備えることなく、タイトコーナブレーキング現象を確実に検出することができる。
【0031】
引き続き、図2に示すステップ18にて、上記ステップ14、ステップ16にて計算した指令値に出力するための指令値を決定する。その後、車両が定常状態(ほぼ直進状態で一定速度で走行)かを判断し(S20)、定常状態の際には(S20がYes)、指令値を徐々に0まで下げる。即ち、カップリング20の係合力を0にすることで、後輪RT3、RT4への駆動力伝達を解き、リヤデフ25等での伝達ロスを無くし、燃料消費を押さえる。
【0032】
このステップ20の定常判定について、当該処理のサブルーチンを示す図7を参照し説明する。
電子制御回路50は、先ず、各車輪の回転速度ω1 〜ω4 の変化が大きいかを判断する(S110)。ここで、例えば、図8(B)に示す時刻0〜t1の様に車両が加速中の場合、或いは、時刻t2〜の様に、凍結路等へ差しかかり車輪にスリップが発生して各車輪速の変化が大きくなったときには(S110がYes)、後輪(副駆動輪)側へも駆動力を与える必要があるため、通常モードを設定する(S122)。一方、図8(B)の時刻t1〜t2のように車両が定速走行しており、各車輪速の変化が小さいときには(S110がNo)、加速操作量の変化が大きいかを判断する(S114)。本実施形態では、加速操作量の変化量を、図示しないスロットルバルブ開度センサからの入力信号により、スロットルバルブ開度の所定時間当たりの変化量から判断する。ここで、例えば、運転者が加速のため図示しないアクセルペダルを踏み込み、スロットルバルブ開度の変化が大きくなったときには(114がYes)、走行安定性を高めるよう後輪(副駆動輪)側へも駆動力を与える必要があるため、通常モード122を設定する。
【0033】
引き続き、異径差補正処理を行う(S116)。この異径差補正処理とは、後述するように車輪速の左右差が大きくなった際、即ち、左前輪と右前輪との回転速度ω1 、ω2、又は、左後輪と右後輪との回転速度ω3、ω4とが大きく異なる時には、ハンドル操作がなされたと判断する。このため、パンク等により異径の非常用タイヤが装着された際には、直進中にも車輪速の左右差が発生し、ハンドル操作と判断することになるため、異径タイヤ用の補正処理を行い、係る際にハンドル操作がなされたとの判断を防止する。ここでは、所定回過去に検出した車輪速の変化分を求めることで、車輪速の左右差が定常的に発生しているかを判断し、左右差が定常的に発生している際には、異径タイヤが装着されていると見なし、該車輪の回転速度を、通常径のタイヤが装着されていた際の値に換算する処理を行う。係る異径差補正処理により、異径タイヤが装着され、車輪速の左右差が発生しても、後述するように副駆動輪への駆動力の伝達を断つことで、燃料消費の減少をはかり得るようになる。
【0034】
引き続き、ステップ118にて、車輪速の左右差が大きくなったか、即ち、左前輪と右前輪との回転速度ω1 、ω2、又は、左後輪と右後輪との回転速度ω3、ω4とが大きく異なるかを判断する。ここで、図8(C)中の時刻t5〜t6におけるようにほぼ一定車速で、レーンチェンジを行った際、一定速度で左右に旋回した際、或は、横風、轍等にハンドルが取られ姿勢を立て直すためにハンドルを操作した際等、車輪速の左右差が大きくなった時に(S118がYes)、走行安定性を高めるよう後輪(副駆動輪)側へも駆動力を与える必要があるため通常モードを設定する(S122)。これにより、図2に示す定常判定がNoとなり、主ルーチンを終了する。
このように本実施形態では、一定速度でハンドルを操作した際に、直ちに副駆動輪(後輪RT3,RT4)側への駆動トルク配分を再開し得るため、走行安定性を高めることができる。
【0035】
一方、各車輪速の変化が小さく(S110がNo)、スロットルバルブ開度の変化が小さく(S114がNo)、且つ、図8(C)中の時刻t4〜t5、t6〜に示すように車輪速の左右差が小さい時に(S118がNo)、スリップの発生しない整備された道路を一定速度でほぼ直進中であると判断し、定常モードを設定する(S120)。この定常モードの設定により、図2に示す定常判定がYesとなり、カップリング20の係合力を徐々に0まで下げ、副駆動輪(後輪)への駆動力伝達を断つことで、燃料消費を軽減する。ここで、係合力を徐々に0にするのは、運転者に意識させることなく駆動力伝達を断ち、違和感を与えないようにするためである。
【0036】
引き続き、図2に示すステップ16の直進モードでの指令値の演算について、当該処理のサブルーチンを示す図6および図8(A)に示すマップを参照して説明する。
先ず、図1に示す車輪速センサS1、S2、S3、S4からの信号を入力し、前後輪の差動回転数を演算する(S75)。そして、差動回転数に応じて電磁クラッチ19の係合力を図8(A)の実線に示すマップから求める。ここで、前後輪の差動回転数が大きい場合には、ぬかるみや雪道等の低μ路であると判断し係合力を高めるように制御する。
【0037】
次に、車速を図示しない車速センサから入力する(S76)。そして、車速に応じて電磁クラッチ19の係合力の補正係数を図示しないマップから求める(S78)。ここで、車速が低い場合には、走行安定性を高めるため係合力を高め、車速が高い時には操縦性を高めるよう係合力を弱めるように補正係数を求める。
【0038】
更に、スロットルバルブ開度を図示しないスロットルバルブ開度センサから入力する(S80)。そして、スロットルバルブ開度に応じて電磁クラッチ19の係合力の補正係数を図示しないマップから求める(S82)。ここで、発進性、加速性を高めるため、スロットルバルブ開度が大きくなる程、係合力を高めるように補正係数を求める。
【0039】
次に、各車輪速の変化が大きく、図7を参照して上述したステップ110の各車輪速の変化が大きいかの判断がYesとなり、通常モードに移行したかを判断する(S84)。例えば、一旦、副駆動輪側へのトルク分配を停止した後、凍結路等に差しかかり主駆動輪がスリップし、各車輪速の変化が大きくなって、再び、通常モードへ移行した直後かを判断する。このように、各車輪速の変化に基づき定常モードから通常モードに移行した際には(S84がYes)、徐々に係合力を高める(S86)。これは、カップリング19へ係合力を与え、副駆動輪への伝達トルクの配分を再開する際に、動力源(エンジン12)側への影響を小さくし、エンジン回転を急激に変化させないようにするためである。これにより、定常モードから通常モードに切り替えられた際にの伝達トルクの配分再開時にも、運転者に違和感を与えることがなくなる。なお、スロットルバルブ開度の変化、或いは、車輪速左右差により通常モードに移行した際には(S84がNo)、徐々に係合力を高める必要がないため、ステップ88へ移行し、係合力を最適値まで一気に高める。
【0040】
ステップ88では、ステップ78、81、84にて求めた補正係数に基づき、電磁クラッチ19の係合力を決定し、印加する電流を制御する。
なお、上述した図8(A)に示すマップおよび図示しないマップは、ROM54に予め記憶されているものである。
【0041】
引き続き、図2に示すステップ14のタイトモードでの指令値の計算について、当該処理のサブルーチンを示す図5および図8(A)の破線に示すマップを参照して説明する。
先ず、図1に示す車輪速センサS1、S2、S3、S4からの信号を入力し、前後輪の差動回転数を演算する(S50)。そして、差動回転数に応じて電磁クラッチ19の係合力を図8(A)の破線に示すマップから求める。ここで、前後輪の差動回転数が小さい場合には、タイトコーナブレーキング現象が強く発生するため係合力を弱めるように制御する。
【0042】
次に、上記ステップ34にて算出した旋回半径R3 を入力する(S52)。そして、旋回半径に応じて電磁クラッチ19の係合力の補正係数を図示しないマップから求める(S54)。ここで、旋回半径が小さい場合には、タイトコーナブレーキング現象が強く発生するため係合力を弱めるように補正係数を求める。次に、車速を図示しない車速センサから入力する(S56)。そして、車速に応じて電磁クラッチ19の係合力の補正係数を図示しないマップから求める(S58)。ここで、車速が低い場合には、タイトコーナブレーキング現象が強く発生するため係合力を弱めるように補正係数を求める。
【0043】
更に、スロットルバルブ開度を図示しないスロットルバルブ開度センサから入力する(S60)。そして、スロットルバルブ開度に応じて電磁クラッチ19の係合力の補正係数を図示しないマップから求める(S62)。ここで、スロットルバルブ開度に対する係合力が高い場合は、タイトコーナブレーキング現象が強く発生するため、係合力を弱めるように補正係数を求める。その後、ステップ54、58、62にて求めた補正係数に基づき、電磁クラッチ19の係合力を決定する(S62)。
【0044】
その後、直進モードからタイトモードへ切り替えられた直後かを判断する(S64)。そして、切り替えられた直後は(S64がYes)、係合力を徐々に弱めるように補正値を決定する(S66)。これは、本実施形態では、舵角センサを使用していないため、ハンドルが大きく切られた状態で停止状態から発進する際には、最初は、直進モードが選択され、車輪速センサS1,S2,S3,S4の出力に基づき、タイトモードに切り替えられることになる。ここで、このタイトモードへの切り替えの際に、一気に副駆動輪(後輪)RT3,RT4へのトルク配分を下げると、発進の際に溜まっていた循環トルクが一気に開放され、車両にショックを与えるため、徐々に係合力を弱めて行く。
【0045】
ここでは、上述したように該係合力の指令値に基づき供給電流を減少させることにより、電磁クラッチ19の係合力を弱め、前輪RT1、RT2と後輪RT3、RT4の差動を許容することで、タイトコーナブレーキング現象の発生を未然に防ぐ。この実施形態では、タイトコーナブレーキング現象が発生する際の電磁クラッチ19による伝達トルクの制御量を、前後輪の差動回転数、旋回半径、車速、加速操作量(スロットルバルブ開度)に応じて変化させるため、車両の走行状況に合わせて伝達トルクを最適に制御できる。
【0046】
なお、上述した実施形態では、カップリングの差動制御装置として電磁クラッチを用いる例を挙げたが、この代わりに、油圧クラッチ等の種々の伝達トルクの変更可能な装置を使用できる。また、電子制御回路50では、旋回半径を後輪の内外輪の回転速度から求めたが、前輪の内外輪の回転速度から求めることも可能である。また、スロットルバルブ開度に代えて、アクセルペダル開度など他の加速操作量に応じて伝達トルクを制御することも可能である。
【0047】
更に、上述した実施形態では、前輪駆動車をベースとして4輪駆動車を構成してあるため、後輪RT3、RT4側が副駆動輪となったが、後輪駆動車をベースとした4輪駆動車においては、前輪側が副駆動輪となる。この場合には、前輪側へのトルク配分が調整されることになる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の発明では、速度変化が小さいときに、副駆動輪への伝達トルクをゼロにするようにカップリングを制御する。このため、ほぼ一定速度で概ね直進しているときには、副駆動輪への動力の伝達ロスを無くすことで、燃料消費を抑えることができる。一方、左右輪の速度差が大きいと判断された際に、副駆動輪への伝達トルクの配分を再開する。従って、運転者がレーンチェンジ、旋回等を行い、或は、轍などにハンドルを取られ、ハンドルを操作し、左右輪の速度差が大きくなった際に、副駆動輪への動力の伝達を直ちに再開でき、安定した走行が可能となる。
【0050】
請求項2の発明では、速度変化が小さいときに、副駆動輪への伝達トルクをゼロにするようカップリングを制御する。このため、ほぼ一定速度で概ね直進しているときには、副駆動輪への動力の伝達ロスを無くすことで、燃料消費を抑えることができる。一方、左右輪の速度差が大きいと判断された際に、副駆動輪への伝達トルクの配分を再開する。従って、運転者がレーンチェンジ等を行い、左右輪の速度差が大きくなった際に、或いは、加速又は減速のためにスロットル開度を調整した際に、副駆動輪への動力の伝達を再開できるので、安定した走行が可能となる。
【0051】
本発明では、速度変化が大きくなった際に、副駆動輪への伝達トルクの配分を徐々に再開するようカップリングを制御する。このため、伝達トルクの配分を再開する際に、動力源(エンジン)側への影響を小さくでき、エンジン回転を変化させない。このため、運転者に伝達トルクの配分再開時にも違和感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係るトルク配分装置を備える4輪駆動車の構成を示す説明図である。
【図2】電子制御回路による主処理を示すフローチャートである。
【図3】図2中のタイトコーナ判定のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図4】旋回半径の算出方法を示す説明図である。
【図5】図2中のタイトモードで指令値を計算するサブルーチンを示すフローチャートである。
【図6】図2中の直進モードで指令値を計算するサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】図2中の定常判断のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図8(A)は、前後輪の回転速度と係合力との対応関係のマップの内容を示すグラフであり、図8(B)は、車輪速変化に基づく通常モードと定常モードとの切り替えを示すグラフであり、図8(C)は、左右の車輪差に基づく通常モードと定常モードとの切り替えを示すグラフである。
【符号の説明】
10 4輪駆動車
12 エンジン
15 フロントデフ
18 第1プロペラシャフト
19 電磁クラッチ
20 カップリング
22 第2プロペラシャフト
50 電子制御回路
Claims (2)
- 前後輪のいずれか一方が、動力源に直結された主駆動輪であり、
前後輪の他方が、走行状態に応じて前後輪のトルク配分比を可変にする制御可能なカップリングを介して該動力源に接続された副駆動輪である4輪駆動車において、
各4輪の車輪速度をそれぞれ検出する速度検出器と、
前記速度検出器により検出された各4輪の車輪速度の変化が小さいかを判断する速度変化判断手段と、
前記速度検出器により検出された各4輪の車輪速度から、左右輪の速度差が大きいかを判断する速度差判断手段と、
前記速度判断手段により速度変化が小さいと判断され、且つ、前記速度差判断手段により左右輪の速度差が小さいと判断された際に、前記副駆動輪への伝達トルクをゼロにするように前記カップリングを制御し、
前記速度判断手段により速度変化が小さいと判断され、且つ、前記速度差判断手段により左右輪の速度差が大きいときレーンチェンジ又は一定速での左右旋回と判断し、前記副駆動輪への伝達トルクの配分を再開するように前記カップリングを制御するカップリング制御手段と、を備え、
前記カップリング制御手段が、前記速度変化判断手段により速度変化が大きいと判断された際に、前記副駆動輪への伝達トルクの配分を徐々に再開するように前記カップリングを制御することを特徴とする4輪駆動車。 - 前後輪のいずれか一方が、動力源に直結された主駆動輪であり、
前後輪の他方が、走行状態に応じて前後輪のトルク配分比を可変にする制御可能なカップリングを介して該動力源に接続された副駆動輪である4輪駆動車において、
各4輪の車輪速度をそれぞれ検出する速度検出器と、
前記速度検出器により検出された各4輪の車輪速度の変化が小さいかを判断する速度変化判断手段と、
前記速度検出器により検出された各4輪の車輪速度から、左右輪の速度差が大きいかを判断する速度差判断手段と、
スロットル開度の変化が大きいかを判断するスロットル開度判断手段と、
前記速度判断手段により速度変化が小さいと判断され、前記速度変化判断手段により左右輪の速度差が小さいと判断され、且つ、前記スロットル開度判断手段によりスロットル開度の変化が小さいと判断された際に、前記副駆動輪への伝達トルクをゼロにするように前記カップリングを制御し、
前記速度判断手段により速度変化が小さいと判断され且つ前記速度差判断手段により左右輪の速度差が大きいときレーンチェンジ又は一定速での左右旋回と判断し、又は、前記スロットル開度判断手段によりスロットル開度の変化が大きいと判断された際に、前記副駆動輪への伝達トルクの配分を再開するように前記カップリングを制御するカップリング制御手段と、を備え、
前記カップリング制御手段が、前記速度変化判断手段により速度変化が大きいと判断された際に、前記副駆動輪への伝達トルクの配分を徐々に再開するように前記カップリングを制御することを特徴とする4輪駆動車。
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