JP3582279B2 - 電力変換装置の導体の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電力変換装置の導体構造に関し、特にインバータ装置、CVCF装置及び回生機能付コンバータ装置等に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
電力変換装置、例えばインバータ装置において、その導体の構造はサージ電圧を低く抑えるために非常に重要である。サージ電圧を低く抑えるためにはプラス側導体(P導体)及びマイナス側導体(N導体)間の距離をできるだけ小さくする必要がある。このため、一般的にP導体及びN導体は重ね合わせた構造を採っているが、このときインバータ回路を保護するため、P導体若しくはN導体の途中にヒーズを介在させる必要がある。
【0003】
図2は従来技術に係るこの種の導体構造を示す斜視図である。本例ではP導体1aにヒューズを介在させてあるが、これは逆であっても勿論良い。同図に示すように、矩形のバーであるP導体1a、1bはヒューズ2を介して接続してある。このようにヒューズ2と一体化したP導体1a、1bは、ヒューズ2も含めたこの状態で相互に対向する面積がほぼ同一になるように形成した矩形のバーであるN導体3上に絶縁紙4を介して載置してある。このときP導体1a、1bの端部には、かしめによりボルト5a、5bが垂直に立設してあり、このボルト5a、5bにヒューズ2の両端部の端子板2a、2bに形成した孔を挿入し、ナット(図示せず)で締め付けることにより固定している。
【0004】
なお、図3は一般的なインバータ装置を示すブロック線図であるが、上記P導体1a、1b及びN導体3は図3の太線部分であり、直流電源6側の平滑用の電解コンデンサ7とインバータ回路8との間に接続してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
インバータ装置を始めとして一般に、電力変換装置には多くの容量系列があり各容量でヒューズ2の大きさが異なっている。
【0006】
ところが、上記従来技術ではP導体1a、1bにボルト5a、5bをかしめて固着しているので、P導体1a、1bは一種類のヒューズ2にしか対応できず、容量が異なる毎にヒューズ2のみならずP導体1a、1bも取り替えて使用する必要がある。このため部品の共通化ができないという欠点がある。また、かしめボルト5a、5bの存在により保管、輸送の際に余分なスペースが必要になるという欠点もある。さらに、かしめボルト5a、5bのP導体1a、1bに対する固着及びボルト5a、5bに対するナット掛けに起因し、作業工数が増大するという欠点もある。また、従来技術に係る導体の構造ではP導体1a、1bの下方にはN導体3が在り、このN導体3の存在のためボルト5a、5bをP導体1a、1bに貫通させて設けることができないという制限も組み立て作業性を悪化させる原因となっている。
【0007】
本発明は、上記従来技術に鑑み、部品の共通化を図り、組み立て工数の合理化等も図り得る電力変換装置の導体の構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の構成は、
ヒューズに対して直角に配設した2個の導電部材をヒューズの両端部に接続し、全体としてコ字状の部材とするとともに、複数種類のヒューズに対応するこのヒューズを固定するボルトのための複数個の孔を各導電部材にそれぞれ設けた一方の導体と、
コ字状の上辺と下辺とを接続する部材が起立するように折曲した折曲部を有し、この折曲部がヒューズと隣接するとともにヒューズを含めた一方の導体と相対向する充電部の面積がほぼ等しくなるように形成した他方の導体とを
絶縁部材を介して重ね合わせたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態に係る電力変換装置の導体の構造を示す斜視図である。同図中、図2と同一部分には同一番号を付し重複する説明は省略する。
【0010】
図1に示すように、一方の導体であるP導体11は、ヒューズ2に対して直角に配設した2個の導電部材11a、11bをヒューズ2の両端部に接続し、全体としてコ字状になるように構成したものである。導電部材11a、11bは矩形のバーであり、複数種類のヒューズ2に対応する複数個(本例では2個)のタップ孔12a、12b、12c、12dが形成してある。かくしてヒューズ2の端子板2a、2bに挿入するボルト(図示せず)をタップ孔12a、12b、12c、12dに螺合することによりヒューズ2を各導電部材11a、11bに固定するようになっている。
【0011】
他方の導体であるN導体13は、コ字状の上辺と下辺とを接続する部材が起立するように直角に折曲した折曲部13aを有し、この折曲部13aがヒューズ2と隣接するとともにヒューズ2を含めたP導体11と相対向する充電部の面積がほぼ等しくなるように形成したものである。
【0012】
上記P導体11及びN導体13は絶縁紙4を介して重ね合わせてある。この結果、N導体13をP導体11に重ね合わせた際にN導体13の折曲部13aにより導電部材11a、11b側に形成されるスペースにヒューズ2を配設することができ、このように構成することによりP導体11及びN導体13の抵抗値のバランスが崩れて、また両者でキャンセルされるリアクタンスのバランスが崩れてサージ電圧が大きくなるということもない。
【0013】
かかる本形態によれば導電部材11a、11bは複数の容量の電力変換装置、すなわち複数の容量のヒューズ2に共用することができる。一方、ヒューズ2の部分とこれに対応するN導体13の折曲部13aとの位置関係は図2に示す従来技術の場合と等価と見做すことができ、したがって両者の電気的な特性も等価であると見做すことができる。
【0014】
また、本形態によればヒューズ2はボルトを導電部材11a、11bに螺合させるだけで固定することがてきるので、組み立て工数の可及的な低減を図り得る。このときタップ孔12a、12b、12c、12dの図中下方には何もないので、これらのタップ孔12a〜12dを貫通孔として形成することもできる。この場合には、ヒューズ2の端子板2a、2bの孔及び当該貫通孔を連通してボルトを通し、このボルトにナットを螺合させることにより固定する。
【0015】
【発明の効果】
以上実施の形態とともに詳細に説明した通り、本発明によれば部品の共通化を図ることができるので、その分部品の保存及び運搬等が容易になる。また、電気的な特性、すなわち対サージ特性が悪化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電力変換装置の導体の構造を示す斜視図。
【図2】従来技術に係る電力変換装置の導体の構造を示す斜視図。
【図3】上記導体のインバータ装置における位置を説明するためのインバータ装置のブロック線図。
【符号の説明】
2 ヒューズ
4 絶縁紙
11 P導体
11a、11b 導電部材
12a、12b、12c、12d タップ孔
13 N導体
13a 折曲部
Claims (1)
- ヒューズに対して直角に配設した2個の導電部材をヒューズの両端部に接続し、全体としてコ字状の部材とするとともに、複数種類のヒューズに対応するこのヒューズを固定するボルトのための複数個の孔を各導電部材にそれぞれ設けた一方の導体と、
コ字状の上辺と下辺とを接続する部材が起立するように折曲した折曲部を有し、この折曲部がヒューズと隣接するとともにヒューズを含めた一方の導体と相対向する充電部の面積がほぼ等しくなるように形成した他方の導体とを
絶縁部材を介して重ね合わせたことを特徴とする電力変換装置の導体の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02754297A JP3582279B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 電力変換装置の導体の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02754297A JP3582279B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 電力変換装置の導体の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10225137A JPH10225137A (ja) | 1998-08-21 |
JP3582279B2 true JP3582279B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=12223984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02754297A Expired - Lifetime JP3582279B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 電力変換装置の導体の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3582279B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5228873B2 (ja) * | 2008-12-16 | 2013-07-03 | 富士電機株式会社 | 半導体電力変換装置の積層配線導体 |
-
1997
- 1997-02-12 JP JP02754297A patent/JP3582279B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10225137A (ja) | 1998-08-21 |
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