JP3581874B2 - 周波数範囲検出器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一般的には位相同期ループ(PLL:Phase Lock Loop)に関し、より特定的には位相同期ループの周波数範囲検出器に関する。
【0002】
本願は、“位相同期ループにおけるデジタル制御負荷で動作する電圧制御発振器”と題する同時係属中の米国出願 第07/ 、代理人整理番号CX092008に関連し、該米国出願は、1992年9月にアハマッド・アトリス他によって出願され、かつ本件と同じ譲受人、Codex,Corp.(コーデックス・コーポレイション)に譲渡されている。
【0003】
さらに、本願は、“高周波数電圧制御発振器”と題する同時係属中の米国出願第07/ 、代理人整理番号CX092009に関連し、該米国出願は、1992年9月にアハマッド・アトリス他によって出願され、かつ本件と同じ譲受人、Codex,Corp.に譲渡されている。
【0004】
【従来の技術】
従来の位相同期ループ(PLL)は、一般的に、入力信号と電圧制御発振器(VCO)の出力信号との間の位相差を監視するための位相検出器を含んでいる。この位相検出器は、VCOの入力のループノードにおいてループフィルタを充電および放電するチャージポンプのために、アップ制御信号とダウン制御信号を生成する。ループフィルタに現れたループ電圧は、VCOの出力周波数を決定する。よく解っていることであるが、チャージポンプを駆動するアップおよびダウン制御信号は、VCOの入力における適切なループフィルタ電圧を、位相検出器へ供給される(2つの)信号間の予め決められた位相関係を維持するように設定する。
【0005】
PLLは、データ通信、コンピュータ用途におけるローカル・エリア・ネットワーク、マイクロプロセッサ、およびデータ転送を制御するためのデータ蓄積の用途に広く使用されている。PLLは、しばしば低コストおよび低電力動作を提供するために、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)技術で実現され、それによってシステム設計者はトラッキング範囲や周波数補助のアクイジション(frequency−aided acquisition:周波数差を使用した引き込みを意味する)を拡張することができる。PLLの動作周波数は、より高い通信データレートの要求に応じるために増加し続けているので、システム設計者は、(その高周波数の)PLLの動作に影響を及ぼす温度や製造プロセスの変動の問題を処理しなければならない。VCOは、温度とプロセスに最も敏感な構成要素であり、高周波数PLLの動作に影響を及ぼす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、CMOS技術で実現したVCO(例えば、奇数個のインバータをループ状に接続したリング・オシレータなど)は、一般的に温度とプロセスに対して、ゲートの遅延量が変化すると、制御電圧に対する発振周波数変化量(周波数利得)も大きく変動し、PLLの同期特性に大きな影響を与える欠点があった。以下にその一例を示す。
【0007】
従来のCMOS−VCOの一般的な最大動作周波数は、最悪の場合のプロセスにおいて100MHzである。動作環境およびウエハの特性に基づいた最悪の場合のプロセスや高温の条件下でさえ、VCOは、最大のループノード電圧(VDD)で、少なくとも200MHzで動作することが望ましい。しかし、最良の場合の温度およびプロセスの条件下では、同じVCOの設計は、同じループノード電圧VDDで、極めて高い周波数、たとえば860MHzで動作できるかもしれない。実際のところ、VCO動作の全周波数利得カーブ(MHz/volt)は、温度およびプロセスの条件によって影響を受ける。例えば、最悪の場合のプロセスにおけるVCOの周波数利得は、200MHzで17MHz/voltであり、一方、最良の場合のプロセスの条件においては、VCOの周波数利得は365MHz/voltである。従って、VCOの出力周波数の不確実性は、ループノード電圧が与えられれば温度とプロセスのパラメータの関数として、PLLの精度、安定性、ジッタ、および同調範囲に影響を与える。
【0008】
1つの解決方法は、VCOの出力周波数を監視し、そして望ましい動作周波数になるように調整することを含む。周波数検出回路は、VCOの周波数と比較するために既知のタイムベースを必要とするであろう。VCOの周波数と既知のタイムベースとの比較に基づけば、VCOの動作速度は、必要に応じて調整できるであろう。
【0009】
従って、VCOが適切な周波数で動作していることを検出するために、周波数検出回路が必要である。
【0010】
本発明の目的は、前述の従来例の装置における問題点に鑑み、PLLにおいて、温度およびプロセスの変動によってPLL内の各回路の特性が大きく変動する場合においても、高精度、高安定、低ジッタ、広い同調範囲、および高速動作を確保することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】
簡潔に述べれば、本発明は、周波数範囲検出器に関するものであって、第1の入力信号が第2の入力信号の予め決められた周波数範囲内にあることを検出するための回路を具備する。第1の回路は、第1および第2のクロック信号を前記第2の入力信号から生成し、この場合前記第1および第2のクロック信号は逆位相を有する。第2の回路は、前記第2のクロック信号を受信し、該第2のクロック信号が第1の論理状態へ切り換ったことを検出して、出力において出力信号を供給するように結合されている。シフトレジスタは、前記第1のクロック信号を受信するデータ入力と、前記第1の入力信号を受信する第1のクロック入力と、前記第2の回路の前記出力信号を受信するリセット入力と、本回路の第1の出力信号を提供するための出力と、を有する。
【0012】
他の態様では、本発明は、第1の入力信号が第2の入力信号の予め決められた周波数範囲内にあることを検出する方法であり、前記第2の入力から、逆位相になるように第1および第2のクロック信号を生成する段階と、前記第2のクロック信号が第1の論理状態へ切り換ったことを検出しかつダウンパルス信号を提供する段階と、前記第1のクロック信号をシフトレジスタに沿って前記第1の入力信号からのクロックの受信に応じてシフトする段階と、前記ダウンパルスを受信してシフトレジスタをリセットする段階と、前記第1の入力信号が前記第2の入力信号の周波数の予め決められた分数値(predetermined fraction)よりも低い時に、シフトレジスタから第1の論理状態を有する第1の出力信号を提供する段階と、を具備する。前記第1の出力信号は、前記第1の入力信号が前記第2の入力信号の周波数の予め決められた分数値よりも高い時には、第2の論理状態を有する。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例につき説明する。デジタル位相同期ループ(PLL)は、図1に示されており、従来のCMOS集積回路プロセスを用いた集積回路として製造するのに適している。例えば2MHzで動作するデジタル入力信号VREFは、位相検出器14の第1の入力に供給され、アップ制御信号とダウン制御信号をチャージポンプ16に対して生成する。チャージポンプ16の出力は、ループノード18を駆動し、ループノード18とグランドの電位との間に結合されたキャパシタ(ここには示されていない)を含むループフィルタ20を充電および放電する。ループノード18のループ電圧は、VCO22を制御して出力24に発振器信号OSCOUTを発生させる。OSCOUT信号は、逆位相クロック発生器28によって逆位相クロック信号PXおよびPYに分けられ、さらにプログラマブルN分周回路30によって周波数分周されOSCOUT/N信号を提供し、位相検出器14の第2入力に供給される。プログラマブルN分周回路30は、外部の制御信号Nを受信し、分周数(divisor)N、例えばN=100を選択する。
【0014】
アップ制御信号は、ループ電圧を増加させ、それによってVCO22の出力周波数が高くなり、一方、ダウン制御信号は、ループ電圧を減少させ、それによってVCO22の出力周波数が低くなる。アップおよびダウン制御信号のパルス幅によって、ループフィルタ20へ送り込まれる電荷量が決まる。入力信号VREFとOSCOUT/N信号との間の位相差が大きくなると、アップ或いはダウン制御信号のパルス幅も大きくなり、またチャージポンプ16からの充電電流が流れる時間も長くなり、ループノード18は、位相差を最小にするようにVCOの周波数を変える電圧へ駆動される。従って、相互に排他的な(同時にアクティブになることがない)アップおよびダウン制御信号は、VCO22を、位相検出器14の第1および第2の入力に供給される2つの信号間の予め決められた位相関係を維持するように駆動する。
【0015】
回路32は、ループノード18へ結合された出力を含み、入力信号VREFに応答して動作し、システムの動作開始時或いはシステムリセット時に、ループノード18を正の電源電位VDD(5.0ボルト)に初期化する。さらにまた、N分周回路30は、OSCOUT/2信号、すなわちOSCOUTS信号の2分の1の割合で動作する信号を、周波数範囲検出器34へ提供し、そこでOSCOUT信号が予め決められた周波数範囲内にあるか否かを検出する。周波数範囲検出器34は、制御信号を負荷制御回路36へ送り、そこでデジタル制御される負荷38のための負荷制御信号DL0−DL5を発生する。周波数範囲検出器34および負荷制御回路36は、VCO22の出力周波数を監視することによってキャパシティブな負荷を調整し、従ってVCO22の動作速度を調整することによって、特定のループノード電圧で与えられる予め決められた出力周波数が得られる。従って、VCO22は、デジタル制御される負荷を用いてVCO22の出力周波数を調整する方法によって、温度やプロセスに依存しないで動作する。
【0016】
図2へ移ると、VDDに初期化の回路(INITIALIZE−TO−VDD)32がより詳細に示されており、出力がループノード18へ結合されて、システムの動作開始時或いはシステムリセット時にループノード18を最大の正の電源電位VDDに設定することによって、VCO22は最大動作周波数へ初期化される。VCOの周波数の広がりは、最悪の場合のプロセスと最良の場合のプロセスとの間で最大となり、VDDなるループノード電圧では、200MHzから860MHzの間で変化する。この広い周波数の広がりは、温度やプロセスに依存しない(でPLLが動作できる)200MHzの範囲に、VCO周波数を低下させるのに必要な負荷の数を決定するのに重要である。デジタル負荷制御はVCO22をより低い動作周波数へ調整するのみに必要とされるので、初期化のプロセスによって、全体の設計は簡単になる。
【0017】
システムリセット時では、能動論理(active logic)“1”のリセット信号が、トランジスタ40をオンし、ノード42をグランド電位で動作する電源導体44からの論理“0”へ引く(ノード42を電源導体44と同電位にするという意味)。トランジスタ46,48,50,52,54,および56は、ヒステリシスを持つインバータ(シュミット・トリガ)として動作し、それによって、シュミット・トリガ46−56の低い方の閾値(1.6ボルト)よりも低いノード42のローレベル信号によって、トランジスタ46および48がオンし、インバータ60の入力におけるノード58を論理“1”にし、またインバータ60の出力を論理“0”にする。トランジスタ50および52は、この時非導通である。
【0018】
能動論理“1”のリセット信号は、インバータ61で反転され、ANDゲート62の出力を論理“0”へ駆動してトランジスタ64をオンにする。しかし、インバータ60の出力における論理“0”は、論理“1”のリセット信号と組み合わされて、NORゲート66の出力に論理“0”を提供し、トランジスタ68をオフにしてリセットが能動のときノード42をVDDから絶縁する。また、論理“1”のリセット信号は、トランジスタ70,72,74,76,および78、とインバータ80,82,84,86,88,および90を含む遅延回路をも初期化する。トランジスタ92,94,96,98、および100のゲートにおける論理“1”によって、インバータ80,84,および88の入力は、電源導体44からの論理“0”が提供され、インバータ82および86の入力には、VDDのような正の電位で動作する電源導体102からの論理“1”が提供される。VDD DETECT信号は、能動のリセット信号の間インバータ88の入力が論理“0”に設定されているとすれば、インバータ60の出力から偶数の反転に続いて論理“0”となる。論理“0”のVDD DETECT信号は、図1に示すように、ANDゲート103の手段によって周波数検出器34からの反転されたHIGH FREQ2信号と“AND動作(論理積)”され、チャージポンプ16はディスエイブル化(外部からの制御を受け付けなくすることを意味する)される。ディスエイブル機能を有するチャージポンプ回路は、PLLの技術では良く知られており、例えば、ANDゲート103の出力信号を、チャージポンプ16の充電および放電用のトランジスタを駆動するためのアップ制御信号とダウン制御信号とで別々に“ANDをとる”ことにより構成できる。
【0019】
2.0MHzの入力信号VREFは、N分周回路104によって125kHzに分周され、その後逆位相クロック発生器108で逆位相クロック信号X CLKおよびY CLKが提供される。N=16のN分周回路は、技術上良く知られている。逆位相クロック発生器28および108の実施例は、図3に示されており、VCO22からのOSCOUT信号は、インバータ126,128,130,および132を通してANDゲート134の第1の入力へ供給される。インバータ126の出力は、インバータ136および138を通してANDゲート140の第1の入力へ結合される。ANDゲート134の出力によって、PXクロック信号が提供され、同時にそれはインバータ142を通してANDゲート140の第2の入力へ供給される。同様に、ANDゲート140の出力によって、PYクロック信号が提供され、同時にそれはインバータ144を通してANDゲート134の第2の入力へ供給される。ノード146におけるインバータ130の出力は、インバータ147を通してインバータ138の入力へ結合され、一方ノード148におけるインバータ136の出力は、インバータ149を通してインバータ132の入力へ結合される。
【0020】
OSCOUT信号が論理“0”へ切り換ったとき、インバータ126の出力は論理“1”となる。インバータ136は、ノード146が論理“1”に切り換る前にノード148の論理“0”への切り換りを試みる、なぜならばノード148は、OSCOUT信号からはインバータ2つ分のみの遅延であり、一方ノード146はインバータ3つ分の遅延であるためである。しかし、ノード148の論理“0”への遷移は、インバータ147によって遅くなる、これはノード146が、OSCOUT信号が論理“0”へ変化してからインバータ2つ分の遅延後も論理“0”だからである。インバータ147は、インバータ130の出力が状態を変化させるまで、ノード148を論理“1”にホールドするよう作用する。OSCOUT信号が論理“1”に切り換るときも同様のシナリオに従う。従って、インバータ132および138の遷移は180°位相がずれた状態で重なり、またマークレベルが約50%の所で交差し、それによって、OSCOUT信号とノード146および148との間の不平衡なインバータの数によって負わされた遅延差を解消する。
【0021】
インバータ132の出力が論理“0”のとき、ANDゲート134の出力におけるPXクロック信号は、論理“0”になる。ANDゲート140は、インバータ142および138の出力からそれぞれ論理“1”を受信し、論理“1”のPYクロック信号を提供する。インバータ138の出力が論理“0”になったときは、PYクロック信号は論理“0”となる。ANDゲート134は、インバータ132および144の出力からそれぞれ論理“1”を受信し、論理“1”のPXクロック信号を提供する。よって、PXおよびPYクロック信号は、実質的にマークレベルが50%の所で逆位相で切り換り、OSCOUT信号の周波数で動作する。クロック発生器108で供給されるX CLKおよびY CLKクロック信号も、同様に実質的にマークレベルが50%の所で逆位相で切り換り、VREF信号が16分周された周波数で動作する。
【0022】
図2において、システムリセットに続いて、リセット信号は論理“0”になり、トランジスタ40がオフとなってノード42は切り離される。トランジスタ92−100は、もはや導通しない。インバータ110はANDゲート112および114のそれぞれの第1の入力に論理“1”を供給し、一方、同じANDゲートの第2の入力は、それぞれX CLKおよびY CLKクロック信号を受信する。X CLK信号が論理“1”となっている時間の間、トランジスタ70,74,および78は導通となり、前段のインバータからの論理状態を通過させる。Y CLK信号が論理“1”となっている時間の間、トランジスタ72および76は導通となり、前段のインバータからの論理状態を通過させる。従って、システムリセットに続くインバータ60の出力における論理“0”の状態は、X CLKおよびY CLKクロック信号の3つのクロックの周期の後、トランジスタ70−78およびインバータ80−90を通過する。VDD DETECT信号は論理“0”のままである。
【0023】
HIGH FREQ1が、インバータ116の入力において、論理“1”であると仮定する。リセット信号が非能動になった後、論理“0”のVDD DETECT信号とHIGH FREQ1信号によって、ANDゲート62の出力は論理“0”に維持され、トランジスタ64は導通する。トランジスタ64は、ループノード18へ、その電位を導体102からの電源電位VDDの方へ充電するために、電流を注ぐ。その論理“0”のリセット信号によって、NORゲート66の出力は論理“1”に駆動され、トランジスタ68はオンとなる。トランジスタ118と120は、それらのドレインとソースが互いに結合されて構成されており、そのためノード42の電位は、トランジスタ68のドレイン−ソース間の電位を無視すると、ループノード18よりもゲート−ソース間の接合電位(VGS=0.8ボルト)2つ分低い。ループノード18の電圧が例えば4.0ボルトになり、かつノード42がシュミットトリガ46−56の上位のヒステリシスの閾値、例えば2.4ボルト(4.0ボルト−2VGS)であると、トランジスタ50および52は導通となりノード58は論理“0”に引き寄せられる。インバータ60の出力は、論理“1”に切り換る。
【0024】
ノード58における論理“0”によって、また、トランジスタ54がオンになり、シュミットトリガ46−56の下位のヒステリシスの閾値が、トランジスタ48のソースに設定される(これは、トランジスタ48のソース(ノード58の反対側)が0ボルトになることによって、VDD=4ボルトのとき、ノード42が2ボルト以下でトランジスタ46がオンになっても、直ちにトランジスタ48のソースが4ボルトにならないため、トランジスタ48の下位の閾値が4ボルト/2以下になることを意味する)。すなわち、ノード42は、ノード58が論理“1”へ切り換って戻るためには、1.6ボルトより低くならなければならない。(ノード58が論理“0”のとき)トランジスタ124もまた導通であり、ノード42をVDDからの論理“1”へ引き寄せる。インバータ60の出力における論理“1”は、トランジスタ70−78を通してX CLKおよびY CLK信号の3つの周期の間にクロック伝達され、VDD DETECT信号を論理“1”に切り換え、ループノード18が実質的にVDDで動作していることを表す。トランジスタ122は、連続的な論理“1”のVDD DETECT信号のために、ノード42を論理“1”に、かつインバータ60の出力を論理“1”に保つためのフィードバックを提供する。トランジスタ70−78を通した遅延によって、ループノード18が4.0ボルトから実質的に5.0ボルトに増加するための余分の時間が提供される。この遅延は、70−78のようなトランジスタや80−88のようなインバータを追加したり取り除いたりすることによって、特定の用途に対して必要に応じて増加したり減少させたりすることができる。
【0025】
PLL10の初期化プロセスの第1のフェーズは、ループノード18がVDDになったときに完了する。第2のフェーズは、最大ループノード電圧VDDが与えられたとき知られた最大出力周波数、例えば200MHzを発生するために、VCO22の負荷を調整することを含む。VCO22が、ループノード電圧VDDで200MHzで発振するように適切に負荷がかけられると、PLL10は、通常の動作を開始することができる。そして、必要なときに、他のリセット信号によって再度全てにわたる初期化プロセスが始まる。
【0026】
図4には、VCO22が、リングオシレータとして示されており、それは電流利得(current−gain)が制御可能な3つのインバータ段と、各インバータ段の出力におけるデジタル制御される負荷38とを有している。ループノード18におけるループノード電圧は、電流源トランジスタ150,152,154,156,158,および160のゲートに供給される。トランジスタ162は、ノード168,170,および172にそれぞれ接続されたトランジスタ164,165,および166のドレインにおける3つの等しい出力を有する第1の電流ミラー回路の入力として動作する。トランジスタ150および162を通る電流の流れによって、トランジスタ164−166に対してVGSが設定され、それぞれ同じ電流を流すようにする。同様に、トランジスタ174は、ノード168,170,および172にそれぞれ接続されたトランジスタ176,178,および180のドレインにおける3つの等しい出力を有する第2の電流ミラー回路の入力として動作する。トランジスタ152および174を通る電流の流れによって、トランジスタ176−180に対してVGSが設定され、それぞれ同じ電流を流すようにする。トランジスタ182は、ノード168,170,および172にそれぞれ接続されたトランジスタ184,186,および188のドレインにおける3つの等しい出力を有する第3の電流ミラー回路の入力として動作する。トランジスタ154および182を通る電流の流れによって、トランジスタ184−188に対してVGSが設定され、それぞれ同じ電流を流すようにする。
【0027】
トランジスタ190および192は、第1のインバータを形成し、トランジスタ190のソースは、ノード168へ結合された第1の導電端子として作用し、一方トランジスタ192のソースは、トランジスタ156のドレインに結合された第2の導電端子である。トランジスタ190および192のドレインは、ノード196でデジタル負荷194へ共に結合され、デジタル負荷制御信号DL0およびDL1に応答してキャパシティブな負荷が提供される。トランジスタ200および202は、ノード170とトランジスタ158のドレインとの間に結合される第2のインバータを形成する。トランジスタ200および202のドレインは、ノード206でデジタル負荷204へ共に結合され、デジタル負荷制御信号DL2およびDL3に応答してキャパシティブな負荷が提供される。トランジスタ208および210は、ノード172とトランジスタ160のドレインとの間に結合される第3のインバータを形成する。トランジスタ208および210のドレインは、出力24でデジタル負荷212へ共に結合され、デジタル負荷制御信号DL4およびDL5に応答してキャパシティブな負荷が提供される。
【0028】
3インバータのリングオシレータの動作は、技術上良く知られている。簡単に言えば、第3のインバータ208−210の出力は、第1のインバータ190−192の入力へフィードバックされ、各インバータ段が180°の位相シフトを生じることによって回路全体として発振が引き起こされる。トランジスタ218および220は、電源導体102と44の間に結合されて、トランジスタ208−210のようにインバータとして動作し、pチャネルトランジスタ190,200,および208と、nチャネルトランジスタ192,202,および210との間の不整合(mismatches)を補償する。トランジスタの不整合を低減することによって、OSCOUT信号に対して50%のデューティサイクルが提供できる。トランジスタ218および220のより詳細な動作は、米国特許
第5,081,428号に開示されており、参照のためここに導入される。
【0029】
VCO22において、電流源トランジスタ150および156−160は、インバータ用トランジスタ190−192,200−202,および208−210のスイッチング速度を、電流ミラートランジスタ162−166を通して制御する。ループノード電圧が増加すると、トランジスタ150および156−162はより多くの電流を流す。トランジスタ150および162を通る電流の流れは、トランジスタ164を通る流れに反映される(mirrored)。従って、インバータ用トランジスタ190−192は、ループノード電圧が増加するに従ってより多くの電流を流し、トランジスタ200−202のゲートにおけるキャパシタンスを充放電し、それによって後者のトランジスタ200−202がより高い周波数でスイッチングできるようになる。トランジスタ165および158もまた、トランジスタ200−202により多くの電流を流し、トランジスタ208−210のゲートにおけるキャパシタンスを充放電し、それによって後者のトランジスタ208−210がより高い周波数でスイッチングできるようになる。同様に、トランジスタ166および160は、トランジスタ208−210を通してより多くの電流を引き込みかつ供給し、それによってトランジスタ190−192がより高い周波数でスイッチングできるようになる。総合的な効果は、VCOがループノード電圧の増加に伴いより高い出力周波数のOSCOUTを発生することである。より低いループノード電圧では、トランジスタ150および156−166とそれぞれのインバータ用トランジスタ段を流れる電流が減少し、それによってVCO22の出力周波数が低くなる。
【0030】
VCO22の最大出力周波数を高くする1つの技術は、190−192,200−202,および208−210のようなインバータ用トランジスタのゲート幅の拡張、および/またはゲート長の縮小を含み、それによって与えられたゲート電圧に対してそれぞれがより多くの電流をながすようにすることである。他のアプローチは、150および156−166のような電流源トランジスタのゲート幅を拡張すること、および/またはゲート長を縮小することである。ループノード電圧をによるトランジスタ150および162における電流の変化に即座に応答することを保証するため、トランジスタ164−166のゲートにおける負荷を最小にすることは重要である。このアプローチには、ゲートの幾何学的形状の増大によって前のインバータ回路段から見たゲートキャパシタンスや拡散キャパシタンスも増大することにより、上限が存在する。追加されるキャパシタンスによって、発振は遅くなっていく。CMOSデバイスの実践的な上限は、最悪のプロセスの場合において約100MHzである。
【0031】
VCO22のキーとなる特徴は、付加的な電流ミラー回路の使用であり、これによりトランジスタ164−166のゲートにおけるキャパシティブな負荷が減少し、一方インバータ用トランジスタ190−192,200−202,および208−210を流れる電流が増加する。従って、電流源トランジスタ152は、電流ミラートランジスタ174−180を通して、インバータ用トランジスタ190−192,200−202,および208−210のスイッチング速度の制御を助ける。ループノード電圧が増加すると、トランジスタ152および174はより多くの電流を流し、この電流はトランジスタ176−180を通って反映される(mirrored)。同様に、電流源トランジスタ154は、電流ミラートランジスタ182−188を通して、インバータ用トランジスタ190−192,200−202,および208−210のスイッチング速度の制御を助ける。ループノード電圧が増加すると、トランジスタ154および182はより多くの電流を流し、この電流はトランジスタ184−188を通って反映される(mirrored)。
【0032】
トランジスタ164,176,および184からノード168へ流れ込む電流の和によって、インバータ用トランジスタ190−192には、トランジスタ164,176,および184のゲートにおけるキャパシタンスを増加させることなく、トランジスタ200−202のゲートにおけるキャパシタンスを充放電する電流の3倍の電流を流すことができる。同様に、トランジスタ165,178,および186からノード170へ流れ込む電流の和によって、インバータ用トランジスタ200−202には、トランジスタ165,178,および186のゲートにおけるキャパシタンスを増加させることなく、トランジスタ208−210のゲートにおけるキャパシタンスを充放電する電流の3倍の電流を流すことができる。最後に、トランジスタ166,180,および188からノード172へ流れ込む電流の和によって、インバータ用トランジスタ208−210には、トランジスタ166,180,および188のゲートにおけるキャパシタンスを増加させることなく、トランジスタ190−192のゲートにおけるキャパシタンスを充放電する電流の3倍の電流を流すことができる。トランジスタ150−154および162−188は、与えられたループノード電圧の値で同様の電流をそれぞれ流すような同じ幾何学的な形状で構成されている。トランジスタ156−160は、それぞれノード168,170,および172のノードへ流れ込む総電流を引き込む(sink)ために、トランジスタ150−154の幅/長さの比率の3倍で形成されている。
【0033】
各電流ミラー回路は、分離された電流源トランジスタ150−154を用いたそれ自体の入力を有する。例えば、トランジスタ176および184は、トランジスタ164のゲートに負荷を与えない。同様に、トランジスタ164および184は、トランジスタ176のゲートに負荷を与えず、またトランジスタ164および176は、トランジスタ184のゲートに負荷を与えない。さらに、ノード168へ流れる電流の和によって、インバータ用トランジスタ190−192がより高い速度で、ノード196の論理状態を切り換えることができる。電流ミラー回路の入力における余分の負荷は、ループノード電圧の変化への応答を遅くするが、そのような負荷を与えることなく、インバータ用トランジスタを流れる電流を増加させることによって、最悪の場合のプロセスにおいてVCO22の最大動作周波数を200MHzへ増大できるという望ましい結果が達成される。
【0034】
付加的な電流ミラー回路は、これらの電流ミラー回路の入力におけるキャパシティブな負荷を増やすことなしに、インバータ用トランジスタ段を流れる電流をさらに増加させるために加えられていると理解される。各電流ミラー回路は、150およびノード168−172へそれぞれ接続される162−166のようなトランジスタを含むであろう。さらに、各電流ミラー回路からの対応する手段を備えたより多くのインバータ段を含めることによって、さらなる拡張が可能である。例えば、5つのインバータ用トランジスタ段の場合では、各電流ミラー回路は、各インバータ段のpチャネルトランジスタのソースへそれぞれ1つずつ接続される5つの出力を有することが必要となろう。他の選択肢として、電流ミラー回路の数を最小の2つ、例えば、トランジスタ150,162−166と、トランジスタ152,174−180とに低減することもできる。
【0035】
VCO22の他の特徴は、ノード196,206,および出力24においてデジタル的に負荷をかけることである。周波数範囲検出器34は、VCO22の出力周波数を監視し、また負荷制御回路36へ制御信号DL0−DL5を送信して、デジタル負荷194,204,および212を能動化しVCO22を望ましい動作周波数に下げる。VDDに初期化の回路32がループノード電圧をVDDに設定し、そのため負荷制御回路36はVCO22を200MHzの望ましい動作周波数に下げるために負荷を増加するのみでよい。VCO22は最悪の場合のプロセスに対して200MHzで動作するよう設計されることを思い起こすべきである。従って、最悪の場合の条件下においては、負荷を最小にするか或いは加える必要はない。しかし、よりよい条件においては、負荷制御回路36は、キャパシティブ負荷を増加することによって、VCOのインバータ段のスイッチング速度を下げなければならない。
【0036】
例えば、VCO22が、システムの起動後、400MHzで動作を始めたと仮定する。周波数範囲検出器34は、望ましい周波数よりもより高い周波数を検出し、負荷制御回路36に対して負荷を増大するように促す。負荷制御回路36はDL0の負荷制御信号を論理“1”にし、図5の伝達ゲート224をイネーブル(ここでは導通を意味する)にする。伝達ゲート224は、pチャネルおよびnチャネルのCMOSトランジスタ(ここでは示されていない)で、それらのドレインとソースを互いに結合させて構成することができる。インバータ226は、DL0を反転させてpチャネルトランジスタをイネーブルにする。伝達ゲート224の第1の導電端子は、ノード196に結合されている。キャパシタ228は、伝達ゲート224の第2の導電端子と電源導体44との間に結合されている。ノード196における負荷は、伝達ゲート224を通るキャパシタ228の値によって増加する。VCO22の出力周波数は、キャパシタ228によって負わされた付加的な遅延のために、低くなる。もし、VCO22が、まだ望ましい200MHzなる周波数よりも高い周波数で動作している場合、負荷制御回路36はDL1信号を論理“1”にして伝達ゲート230をイネーブルにする。インバータ232は、伝達ゲート230のpチャネル側をイネーブルにする。伝達ゲート230の第1の導電端子は、ノード196に結合されている。キャパシタ234は、伝達ゲート230の第2の導電端子と電源導体44との間に結合されている。ノード196における負荷は、伝達ゲート230を介して接続されるキャパシタ234によって増加する。キャパシタ228および234の値によって、周波数の減少のステップが決まる。
【0037】
デジタル負荷204および212は、図5においてデジタル負荷194について述べたのと同様の構成に従う。負荷をかけるプロセスは、VCO22を望ましい200MHzなる動作周波数に下げるまで、負荷制御回路36がDL2,DL3,DL4,およびDL5信号を順次能動化することによって続けられる。実践的には、より多くのキャパシティブな負荷、例えば、1ノード当たり9個のキャパシタを、ノード196、206、およびVCO22の出力24に接続することができる。負荷制御回路36は、各キャパシティブな負荷に対して1つの負荷制御信号を供給しなければならず、3つのノードそれぞれへ接続される9個のキャパシタに対しては27の負荷制御信号を供給しなければならない。各々0.1pFの値を有する27個のキャパシタによって、VCO22の全調整範囲は200−860MHzとなり、600MHzを越える動作の場合の50MHzのステップから、200MHzに近い動作の場合の8.0MHzのステップまでを範囲とする非線形なステップである。追加的な負荷のキャパシタ、および/またはより大きい周波数ステップを、最悪の場合のプロセスおよび高温の環境と、最良の場合のプロセスおよび低温の環境との間における周波数の広がりに依存して使用できる。実際に、周波数範囲検出器34は、ICの温度は正規の動作が始まった後上昇するので、200MHzより少し高い周波数、たとえば230MHzを検出するように設計すべきである。さらにまた、そのより高い周波数では、VCO22を減速するために少なくとも1つのキャパシティブな負荷が能動化されることは確実である。
【0038】
VCO22の出力周波数を監視するために、OSCOUT信号が、N分周回路によって1/2分周され、図6に示すように逆位相クロック発生器240にOSCOUT/2として供給されPX2およびPY2クロック信号を提供する。逆位相クロック発生器240は図3で述べたのと同じ構成とすることができる。入力信号VREFは、逆位相クロック発生器242へ供給され、X CLK2およびY CLK2クロック信号を提供する。逆位相クロック発生器242は、さらに図7で説明されており、入力信号VREFは、インバータ244によって反転されてからANDゲート248の第1の入力へ供給され、該ANDゲート248はその出力においてY CLK2クロック信号を提供する。入力信号VREFはまた、ANDゲート250の第1の入力へ供給され、該ANDゲート250はその出力においてX CLK2クロック信号を提供する。X CLK2クロック信号は、インバータ252によって反転され、ANDゲート248の第2の入力へ供給される。Y CLK2クロック信号は、インバータ254によって反転され、ANDゲート250の第2の入力へ供給される。
【0039】
入力信号VREFが論理“0”のとき、ANDゲート250の出力におけるX CLK2クロック信号は論理“0”になる。ANDゲート248は、インバータ244および252の出力から共に論理“1”を受信し、論理“1”なるY CLK2クロック信号を提供する。入力信号VREFが論理“1”になると、Y CLK2クロック信号はインバータ244のために論理“0”になる。ANDゲート250は、入力信号VREFおよびインバータ254の出力から共に論理“1”を受信し、論理“1”なるX CLK2クロック信号を提供する。従って、X CLK2およびY CLK2クロック信号は、入力信号VREFの周波数で動作する逆位相の信号である。
【0040】
図6に戻れば、X CLK2およびY CLK2クロック信号は、500ナノセカンド(ns)の周期を有する2.0MHzで動作し、一方PX2およびPY2クロック信号は、10nsの周期を有する100MHzで動作する。ダウン検出回路260は、PX2およびPY2クロック信号に応答して動作し、Y CLK2クロック信号の“0”方向への遷移を検出したときに、10nsの論理“1”なるDOWN PULSEを提供する。ダウン検出回路260のさらなる詳細が図8に示されている。Y CLK2クロック信号が、図9の時間tにおいて論理“1”のとき、インバータ262の出力は論理“0”であり、ANDゲート264の出力におけるDOWN PULSE信号は論理“0”である、図8参照。PX2クロック信号が論理“1”のとき、論理“1”なるY CLK2クロック信号はトランジスタ266を通過する。インバータ268は、Y CLK2クロック信号を反転し、トランジスタ270はPY2クロック信号が論理“1”になったときに、反転されたY CLK2クロック信号を通過させる。Y CLK2クロック信号は、インバータ272の出力において論理“1”に戻り、かつPX2クロック信号の引き続くハイの状態の間トランジスタ274を通過する。インバータ276および278を通ってさらに2回反転した後、論理“1”なるY CLK2クロック信号は、ANDゲート264の第1の入力に到達する。DOWN PULSE信号は、その(ANDゲート264の)第2の入力における論理“0”のために、論理“0”のままである。
【0041】
CLK2クロック信号が、図9のtの時刻において論理“0”へ遷移したとき、インバータ262の出力は論理“1”となり、そしてANDゲート264の出力におけるDOWN PULSE信号は、インバータ278の出力が時刻tにおいてまだ論理“1”であるため、論理“1”に切り換る、図9参照。PX2クロック信号の完全な1周期(論理“1”から論理“0”に遷移し再び論理“1”へ)の後、論理“0”なるY CLK2は、トランジスタ266,270,および274と、インバータ268,272,276,および278とを通過し、ANDゲート264の第1の入力に到達する。DOWN PULSE信号は、時刻tにおいて論理“0”へ戻る。Y CLK2クロック信号は、次の論理“1”なるDOWN PULSE信号が発生するまでに、インバータ278の出力を論理“1”にプリセットするために論理“1”に切り換えて戻らねばならない。このようにして、DOWN PULSE信号は、Y CLK2クロック信号の論理“0”への遷移ごとに、PX2クロック信号の約1周期の間、論理“1”となる。
【0042】
CLK2信号は、図6に示すようにANDゲート280の第1の入力に供給される。DOWN PULSE信号は、インバータ282によって反転され、そしてANDゲート280の第2の入力に供給される。シフトレジスタ284は、ANDゲート280の出力からのデータを受信し、該データをPX2およびPY2クロック信号に応答して、直列につながった25のビット位置に沿ってシフトする。ANDゲート280の出力が論理“1”のとき、ANDゲート285はPX2クロック信号をシフトレジスタ284へ通し、またANDゲート286はPY2クロック信号をシフトレジスタ284へ通す。シフトレジスタ284の最終段のビットは、インバータ288および290によってバッファリングされ、HIGH FREQ1信号を提供する。論理“1”なるDOWN PULSEは、例えば、図9の時刻tにおいて、シフトレジスタ284の25ビットを論理“0”へリセットする。
【0043】
図9の時刻tの後、X CLK2クロック信号は論理“1”でかつインバータ282の出力は論理“1”であり、これによりシフトレジスタ284のデータ入力は論理“1”を受信できる。PX2およびPY2クロック信号は、X CLK2クロック信号がハイの状態の間、シフトレジスタ284に沿って論理“1”をシフトし始める。OSCOUT/2信号はVCO22の出力周波数の1/2であり、一方X CLK2およびY CLK2クロック信号の周期は500nsであることは前に述べた。X CLK2クロック信号のハイの状態は、250nsである。もし、OSCOUT/2の周波数が200MHzよりも高いと、PX2およびPY2クロックの周期は10nsよりも短くなり、(X CLK2クロック信号のハイ状態である)論理“1”は、X CLK2クロック信号が論理“0”に戻る前にシフトレジスタ284の25番目のビット位置へ到達する。そしてHIGH FREQ1信号は論理“1”となる。一度X CLK2クロック信号が論理“0”に切り換わると、ANDゲート280の出力は論理“0”となりかつANDゲート285および286なる手段によって、シフトレジスタ284へクロックがこれ以上到達しないようになる。シフトレジスタ284の25番目のビット位置の最後の値は、X CLK2クロック信号がロー状態の間、HIGH FREQ1信号として維持される。以上示した代わりに、もしOSCOUT/2信号が望み通りに100MHzで動作しているとすると、PX2およびPY2クロックの周期は10nsとなりシフトレジスタ284の25番目のビット位置は、X CLK2クロック信号が論理“0”へ切り換ったときは、まだ論理“0”である。HIGH FREQ1信号はまた、図2のインバータ116へ向かい、周波数範囲検出器34および負荷制御回路36が所望の動作周波数を達成するためVCO22の負荷を調整している間、ループノード18においてVDDを維持するために図2のトランジスタ64を導通させたままにする。一度VCO22が200MHzで動作するようになると、HIGH FREQ1信号は論理“0”となり、トランジスタ64はオフとなる。
【0044】
実践的には、VCO22が200MHzより下回らないことを保証するためには、シフトレジスタ284は29ビットに広げることができる。より長いシフトレジスタ284によって、X CLK2クロック信号が論理“1”となっている間に論理“1”を最終段のビット位置までシフトさせることなく、OSCOUT/2信号の周波数をより高くできる。その結果、負荷がより少なくなり、それに応じてVCO22の出力周波数がより高くなる。
【0045】
VCO22が望ましい周波数で動作しているか否かの実際の決定は、SAMPLEパルスの発生時におけるHIGH FREQ2信号の状態によって行われる。Y CLK2クロック信号は、トランジスタ294,296,298および300と、インバータ302,304,306,308および310とを含む遅延回路を通って遅延される。トランジスタ294および298のゲートは、PX2クロック信号を受信し、一方トランジスタ296および300のゲートはPY2クロック信号を受信する。ダウン検出回路312は、図8において述べた回路260と同様の構成に従い、Y CLK2クロック信号の立上がりエッジがあってから予め決められた遅延の後、10nsの論理“1”のパルスを出力する。
CLK2クロック信号は、インバータ302によって反転され、PX2クロック信号がハイの状態の間にトランジスタ294を通過する。Y CLK2クロック信号は、インバータ304によって再度反転され、PY2クロック信号がハイの状態の間にトランジスタ296を通過する。それぞれPX2およびPY2クロック信号が次のハイの状態の間に、2重の反転がインバータ306および308とトランジスタ298および300をそれぞれ通して、繰り返される。インバータ310によってY CLK2クロック信号の奇数回の反転が行われ、それによってダウン検出回路312は、Y CLK2クロック信号の立上がりエッジがあってからPX2およびPY2の2つのクロックの周期の後、論理“1”のパルスを提供する。ダウン検出回路312は、図9の時刻tにおいて論理“1”のSAMPLEパルスを生成し、トランジスタ316をイネーブル(導通状態を意味する)にし、HIGH FREQ1信号をインバータ318および320を通してHIGH FREQ2信号とする、図9参照。HIGH FREQ2信号がSAMPLEパルスの後、論理“1”であると、その時は負荷制御回路36は次のデジタル負荷信号を発行しVCO22にかかる負荷を増加させる。HIGH FREQ2信号がSAMPLEパルスの後、論理“0”であるならば、その時はVCO22は望ましい周波数で動作している。
【0046】
図10へ移ると、負荷制御回路36が、X CLK2およびY CLK2クロック信号と、HIGH FREQ2信号と、VDD DETECT信号と、RESET信号と、を受信する負荷セル322と共に示されている。負荷セル324は、X CLK2およびY CLK2クロック信号と、HIGH FREQ2信号と、RESET信号と、負荷セル322からのDL0制御信号と、を受信する。負荷セル322は、電源導体102から論理“1”を受信するために結合されている入力を含んでいる。負荷セル322の第1の出力は、負荷セル324の入力に結合されており、一方負荷セル322の第2の出力は、デジタル負荷制御信号DL0を提供する。負荷セル324の第1の出力は、次の負荷セルの入力に結合されており、一方負荷セル324の第2の出力は、デジタル負荷制御信号DL1を提供する。負荷制御回路36は、他に4つの負荷セルを含み(図には示されていない)、デジタル負荷制御信号DL2,DL3,DL4およびDL5を提供する。各負荷セルは、負荷セル322の入力が固定的な論理“1”を受信することを除いて同様の構成に従っている。加えて、負荷セル324と残りの負荷セルは、VDD DETECT信号の代わりに、前段からの負荷制御信号を受信する。
【0047】
図11に示された負荷セル322の動作について検討する。論理“1”のRESET信号によって、トランジスタ326はオンされ、ノード328は電源導体44によって論理“0”へ引かれる。この論理“0”は、インバータ330および332と、X CLK2クロック信号の次のハイ状態においてトランジスタ334とを通過する。負荷セル322の第1の出力は、インバータ336および338に続いて論理“0”となり、一方、DL0信号は論理“0”となる。論理“1”のRESET信号によって、VDDに初期化の回路32で初期化のプロセスが開始したことを思い出すと、VDD DETECT信号はループノード18がVDDになるまで論理“0”がに留まる。ANDゲート340の出力は、論理“0”であり、トランジスタ342は導通しない。従って、システムリセットによって、デジタル負荷制御信号DL0−DL5は論理“0”に設定される。
【0048】
システムリセットの後では、RESET信号は論理“0”となり、トランジスタ326はオフとなりノード328は解放される。VDD DETECT信号は、ループノード18の初期化の後、論理“1”に切り換る。X CLK2およびY CLK2クロック信号の引き続くサイクルの間、周波数範囲検出器34はVCO22の出力周波数をチェックし、もし200MHzを越えていると、論理“1”のHIGH FREQ2信号を発行する。VDD DETECT信号と、HIGH FREQ2信号と、Y CLK2クロック信号とが全て論理“1”のとき、ANDゲート340は論理“1”となり、トランジスタ342はオンにされ論理“1”が電源導体102からノード328へ通される。インバータ330の出力は論理“0”へ切り換り、インバータ332の出力は論理“1”となる。トランジスタ344は、インバータ330の出力における論理“0”を保持するために、インバータ332の出力における論理“1”をラッチしてインバータ330の入力へ戻している。DL0信号は、インバータ346に続いて論理“1”となる。X CLK2クロック信号の次のハイ状態の間、トランジスタ334はオンとなり論理“1”がインバータ336および338を通して負荷セル324の入力へ送られる。論理“1”のDL0信号によって、図5の伝達ゲート224はイネーブル(導通化)され、また以前に述べたように図4のノード196の負荷が増大される。
【0049】
CLK2およびY CLK2クロック信号の次のサイクルの間において、周波数範囲検出器34が再びVCO22の出力周波数が高すぎると判断した場合、周波数範囲検出器34は、さらに別の論理“1”なるHIGH FREQ2信号を論理“1”のるSAMPLEパルスに続いて発行する。負荷セル322からのDL0信号は、負荷セル324のトランジスタ342をイネーブル(導通化)するために、負荷セル324のANDゲート340へ論理“1”を供給する。さらに論理“1”なるY CLK2クロック信号や論理“1”なるHIGH FREQ2信号によって、負荷セル322のインバータ338の出力における論理“1”が、負荷セル324の342のようなトランジスタを通過し、図11で述べたように内部でラッチされる。DL1信号は論理“1”となり、図5の伝達ゲート230を能動化し、ノード196にさらに負荷をかける。それに従ってVCO22の出力周波数は低下する。負荷セル324を通して処理された論理“1”は、必要な場合次の負荷セルへ送るための準備としてX CLK2クロック信号の次のハイ状態に続いて、負荷セル324の338のようなインバータの出力においてラッチされる。
【0050】
このプロセスは、X CLK2およびY CLK2クロック信号のそれぞれのサイクルの間、VCO22が所望の動作周波数に低下するまで続けられ、デジタル負荷制御信号DL2,DL3,DL4およびDL5を順次イネーブル(論理“1”とし負荷をかけることを意味する)する。PX2およびPY2クロック信号は、X CLK2クロック信号のハイ状態の間に、シフトレジスタ284が論理“1”を25ビット目の位置にシフトしないような適切な周期に広がる。HIGH FREQ1信号は、論理“0”のまま保持され、また、HIGH FREQ2信号は、論理“1”なるSAMPLEパルスで論理“0”となる。次の負荷セルにおいて340のようなANDゲートの出力は、論理“0”となりかつ342のようなトランジスタをディスエーブル(非導通)する。よって、前段の負荷セルからの論理“1”は次の負荷セルへ送られない。このようにして、VCO22は、所望の周波数で動作する。
【0051】
さらにまた、図2のANDゲート62の3つの入力がそれぞれ論理“1”である場合、そのANDゲート62の出力は論理“1”となりトランジスタ64をターンオフし、それによってPLL10からVDDに初期化の回路32を効果的に取り去ることができる。論理“1”なるVDD DETECT信号および論理“0”なるHIGH FREQ2信号によって、チャージポンプ16がイネーブル(動作可能状態とされることを意味する)され、通常動作の間にループノード18が制御される。
【0052】
本発明の特定の実施例が示され述べられたが、さらなる修正や改善が当業者によって考えられるであろう。本発明はここに示した特定の構成に限られたものではないことが理解され、また添付の請求項によって本発明の真の精神および範囲から離れていない全ての修正をカバーすることが意図されている。
【0053】
【発明の効果】
以上のように,本発明の周波数範囲検出器によって、VCOの周波数の特性を検出して、VCOの負荷をデジタル的に調整し該VCOの特性をPLLが位相を引き込める範囲内に設定できるため、VCOのプロセス条件が変動しその周波数特性に不確実性が存在しても、高精度、高安定、低ジッタのPLL動作が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るPLLを示すブロック図である。
【図2】図1の回路におけるVDDに初期化の回路を示す電気回路およびブロック図である。
【図3】図1の回路における逆位相クロック発生器を示す電気回路図である。
【図4】図1の回路における高周波数VCOを示す電気回路およびブロック図である。
【図5】図4の回路におけるデジタル負荷を示す電気回路図である。
【図6】図1の回路における周波数範囲検出器を示す電気回路およびブロック図である。
【図7】図6の回路における逆位相クロック発生器を示す電気回路図である。
【図8】図6の回路におけるダウン検出器を示す電気回路図である。
【図9】図6の回路における周波数範囲検出器の説明で有用な波形図である。
【図10】図1の回路における負荷制御回路を示すブロック図である。
【図11】図10回路におけるの負荷セルを示す電気回路図である。
【符号の説明】
10 位相同期ループ
14 位相検出器
16 チャージポンプ
18 ループノード
20 ループフィルタ
22 VCO
24 出力
28 逆位相クロック発生器
30 プログラマブルN分周回路
32 VDDに初期化の回路
34 周波数範囲検出器
36 負荷制御回路
38 デジタル制御される負荷
40 トランジスタ
42,58 ノード
44 グランド電位で動作する電源導体
46,48,54 シュミットトリガインバータを構成するトランジスタ
50,52,56 シュミットトリガインバータを構成するトランジスタ
60,61 インバータ
62 ANDゲート
64 トランジスタ
66 NORゲート
68 トランジスタ
70,72,74,76,78 トランジスタ
80,82,84,86,88,90 インバータ
92,94,96,98,100 トランジスタ
102 正の電位で動作する電源導体
103 ANDゲート
104 N分周回路
108 逆位相クロック発生器
110 インバータ
112,114 ANDゲート
116 インバータ
118,120 トランジスタ
122 トランジスタ
124 トランジスタ
126,128,130,132,136,138,142,144,147,149 インバータ
146,148 ノード
134,140 ANDゲート
150,152,154,156,158,160 電流源トランジスタ
162,164,164,166 トランジスタ
174,176,178,180 トランジスタ
182,184,186,188 トランジスタ
168,170,172 ノード
190,200,208,218 pチャネルトランジスタ
192,202,210,220 nチャネルトランジスタ
194,204,212 デジタル負荷
196,206 ノード
224,230 伝達ゲート
226,232 インバータ
228,234 キャパシタ
240,242 逆位相クロック発生器
244,252,254 インバータ
248,250 ANDゲート
260,312 ダウン検出回路
262,268,272,276,278 インバータ
264 ANDゲート
266,270,274 トランジスタ
280,285,286 ANDゲート
282,288,290,318,320 インバータ
284 シフトレジスタ
294,296,298,300 トランジスタ
302,304,306,308,310 インバータ
316 トランジスタ
322,324 負荷セル
326,334,342,344 トランジスタ
328 ノード
330,332,336,338,346 インバータ
340 ANDゲート

Claims (6)

  1. 第1の入力信号の周波数が、第2の入力信号の周波数に対して予め決められた周波数範囲内にあることを検出するための回路であって、
    前記第2の入力信号から、第1および第2のクロック信号を生成し、前記第1および第2のクロック信号は逆位相を有する第1の手段(242)と、
    前記第2のクロック信号を受信し、前記第2のクロック信号が第1の論理状態へ切り換ったことを検出して出力に出力信号を供給するように結合された第2の手段(260)と、
    データ入力、第1のクロック入力、リセット入力及び出力を有し、前記データ入力は前記第1のクロック信号を受信し、前記第1のクロック入力は前記第1の入力信号を受信し、前記リセット入力は前記第2の手段の前記出力信号を受信し、前記出力は、前記回路の第1の出力信号を提供するシフトレジスタ(284)と、
    を具備することを特徴とする前記回路。
  2. 請求項1記載の回路において、
    第1及び第2の入力と出力とを有し、前記第1の入力は前記第1のクロック信号を受信し、前記出力は前記シフトレジスタの前記データ入力へ結合されている第1のANDゲート(280)と、
    前記第2の手段の前記出力に結合されている入力を有し、かつ前記第1のANDゲートの前記第2の入力に結合されている出力を有する第1のインバータ(282)と、
    をさらに具備することを特徴とする前記回路。
  3. 請求項2記載の回路において、
    前記第1の入力信号から第3及び第4のクロック信号を生成し、前記第3及び第4のクロック信号は逆位相を有する第3の手段(240)と、
    第1及び第2の入力と出力とを有し、前記第1の入力は前記第3のクロック信号を受信し、前記第2の入力は前記第1のANDゲートの前記出力へ結合されており、前記出力は前記シフトレジスタの前記第1のクロック入力に結合されている第2のANDゲート(285)と、
    第1及び第2の入力と出力とを有し、前記第1の入力は前記第4のクロック信号を受信し、前記第2の入力は前記第1のANDゲートの前記出力へ結合されており、前記出力は前記シフトレジスタの第2のクロック入力に結合されている第3のANDゲート(286)と、
    をさらに具備することを特徴とする前記回路。
  4. 請求項3記載の回路において、
    前記第2のクロック信号を受信するように結合されている入力を有し、かつ遅延した第2のクロック信号を提供するための出力を有する第1の遅延回路(302−310)と、
    前記遅延した第2のクロック信号を受信し、前記第2のクロック信号が前記第2の論理状態に切り換ったことを検出して出力に出力信号を提供するように結合された第4の手段(312)と、
    ゲート、ドレイン及びソースを有し、前記ドレインは前記シフトレジスタの前記出力に結合され、前記ゲートは前記第4の手段の前記出力信号を受信し、前記ソースは前記回路の第2の出力信号を提供する第1のトランジスタ(316)と、
    をさらに具備することを特徴とする前記回路。
  5. 第1の入力信号の周波数が、第2の入力信号の周波数に対して予め決められた周波数範囲内にあることを検出する方法であって、
    前記第2の入力信号から第1及び第2のクロック信号を生成する段階であって、前記第1及び第2のクロック信号は逆位相を有するものと、
    前記第2のクロック信号が第1の論理状態へ切り換ったことを検出し、ダウンパルス信号を提供する段階と、
    第1の入力信号からのクロックの受信に応じて、シフトレジスタの直列につながったビット位置に沿って前記第1のクロック信号をシフトする段階と、
    前記ダウンパルス信号を受信したことに応じて前記シフトレジスタをリセットする段階と、
    前記第1の入力信号の周波数が前記第2の入力信号の周波数の予め決められた分数値に相当する周波数より低いとき、前記シフトレジスタから第1の論理状態を有する第1の出力信号を提供する段階であって、前記第1の入力信号の周波数が前記第2の入力信号の周波数の前記予め決められた分数値に相当する周波数よりも高いとき、第2の論理状態を有するものと、
    を具備することを特徴とする第1の入力信号の周波数が第2の入力信号の周波数に対して予め決められた周波数範囲内にあることを検出する方法。
  6. 前記第2のクロック信号を遅延し、遅延した第2のクロック信号を提供する段階と、
    前記遅延した第2のクロック信号が、第1の論理状態へ切り換ったことを検出する段階と、
    前記遅延した第2のクロック信号が前記第1の論理状態へ切り換ったときに、前記シフトレジスタからの前記第1の出力信号をサンプリングして第2の出力信号を提供する段階と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項5記載の方法。
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