JP3580959B2 - ロータリー圧縮機及び冷却システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫等に使用されるロータリー圧縮機(以下圧縮機という)及び、これを用いた冷却システムの低コスト化ならびに高信頼性化に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧縮機は、特開平7−259768号公報に記載されたものが知られる。
【0003】
図3にR134a等のHFCを主体とする冷媒を使用し、オイルにはヒンダント系のエステルの油を使用した従来の圧縮機の構造を示しており、1は略円筒形の密閉容器で、ステータ2及びロータ3からなるモータMと、前記モータMにより駆動される圧縮要素Cが収納されている。4はオイルで、密閉容器1の下方に溜っている。5はシリンダー、6は主サイドハウジング、7は副サイドハウジングで、シリンダー5の両側に密着され、圧縮室8を形成する。9は前記ロータ3と結合されたシャフトで偏心部10を有する。11は前記偏心部10に嵌装された鋳鉄材のローラで、圧縮室8に内装されている。12は固体潤滑剤を配合したアルミ溶浸カーボン材のベーンで、前記ローラ11に圧接しており、前記圧縮室8を高低圧に仕切っている。
【0004】
以上のような構成において、ロータ3の回転はシャフト9に伝わり、偏心部10に嵌装されたローラ11を圧縮室8内で偏心回転運動させる。同時にベーン12は前記ローラ11の偏心回転運動に圧接しながら追従して往復運動をし、前記ローラ11と前記ベーン12の接触部はHFCを主体とする冷媒とエステル系のオイルの環境下で線接触の摺動運動をしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、HFC系の冷媒はエステル系のオイルとの相溶性が比較的良い為に、ローラ10とベーン12の接触部に形成された油膜が、溶けた冷媒の蒸発によって洗い流されやすく、潤滑のための油膜が形成保持されにくい。加えて、冷媒の自己潤滑性も塩素を含まないため劣り、結果的に、ローラ10とベーン12の接触部の摩耗が大きくなってしまう。この欠点を補うため、ベーン12に従来のアルミ溶浸カーボン材を用いることに加え固体潤滑材を配合する必要があるが、このことによってコストが高くなってしまうという課題を有していた。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決しようとするもので、ローラとベーンの接触部の潤滑性を向上させより低コストで信頼性の高い圧縮機、及び冷却システムの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、オイルは鉱油またはアルキルベンゼンを主体とし、かつ、ベーンは固体潤滑剤を含まないアルミ溶浸カーボンとし、ローラは鋳鉄を主成材料としたものである。
【0008】
これにより、アルミ溶浸カーボン材のオイルの保持性を向上させ、ローラとベーンの接触部の潤滑性を向上させることで耐摩耗性が改善される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、シリンダー内で偏心回転するローラと、先端部が前記ローラと圧接して前記圧縮室を仕切るベーンとを備え、オイルは鉱油またはアルキルベンゼンを主体としたオイルとすることにより、前記ベーンを固体潤滑剤を含まないアルミ溶浸カーボン材とし、かつ、前記ローラは鋳鉄を主成材料としたものであり、冷媒とオイルの相溶性を落とし、ローラとベーンの接触部の油膜形成及び保持力を向上さることにより、潤滑性をより向上させ、ローラとベーンの接触部の耐摩耗性をより向上させるものである。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、圧縮機は請求項1のロータリー圧縮機をを備えるとともに、蒸発器より下に位置した冷却システムであり、ローラとベーンの接触部の油膜形成及び保持力をより向上させた圧縮機を用いることにより、冷却システムの信頼性を向上させるものである。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図1〜図2を用いて説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は請求項1に示す本発明の一実施例による、圧縮機の側面断面図であり、13は横手方向に長い略円筒形の密閉容器で、ステータ14及びロータ15からなるモータM2と、前記モータM2により駆動される圧縮要素C2が収納されている。16はオイルでVG10相当のナフテン系の鉱油を使用し、密閉容器13の下方に溜っている。17はシリンダー、18は主サイドハウジング、19は副サイドハウジングで、シリンダー17の両側に密着され、圧縮室20を形成する。21は前記ロータ15と結合されたシャフトで偏心部22を有する。23は前記偏心部22に嵌装された共晶黒鉛鋳鉄材のローラで、圧縮室20に内接している。24は多孔質のカーボン焼結基材にアルミを溶融加圧含浸したアルミ溶浸カーボン材のベーンで、前記ローラ23に圧接しており、前記圧縮室20を高低圧に仕切っている。冷媒は、冷蔵庫等で使用されているR134aや空調用等で使用されるR407c、R404a等のHFCを主体とする冷媒を用いる。
【0013】
以上のような構成において、ロータ15の回転はシャフト21に伝わり、偏心部22に嵌装されたローラ23を圧縮室20内で偏心回転運動をさせる。同時にベーン24は前記ローラ23の偏心回転運動に圧接しながら追従して往復運動をし、前記ローラ23と前記ベーン24の接触部はHFCを主体とする冷媒とナフテン系鉱油の環境下で線接触の摺動運動をしている。
【0014】
以上のような構成において、HFCを主体とする冷媒はナフテン系鉱油との間では比較的相溶性が悪い。つまり、ローラ23とベーン24の接触部に形成された油膜が冷媒によって洗い流されるといった現象が極めて生じにくく、オイルがアルミ溶浸カーボン材のベーン24の先端に吸着、保持されやすい。その結果、潤滑のための油膜が形成保持され、ローラ23とベーン24の接触部の耐摩耗性が向上する。従って、アルミ溶浸カーボン材のベーンに固体潤滑剤を配合するといった必要がなく、安価で高い信頼性を有したロータリー圧縮機が得られる。なお、本実施例では横型のロータリー圧縮機を示したが、従来例に示すような縦型のロータリー圧縮機においてもその作用、効果は全く同じである。
【0015】
(実施例2)
図2は請求項2に示す本発明の一実施例による冷却システムの概略図であり、25は実施例1の圧縮機、26は凝縮器、27はドライヤ、28はキャピラリ、29は蒸発器で前記圧縮機25の上方に位置している。
【0016】
以上の様な構成において、圧縮機25で圧縮されたガスは凝縮器26で凝縮し液化され、ドライヤー27を経てキャピラリー28で減圧され、蒸発器29で蒸発気化されることにより蒸発器29が冷却され圧縮機25で再び吸入圧縮される。圧縮機25は実施例1の圧縮機であり、冷却システムの信頼性を決定する圧縮機の耐摩耗性が改善されている事から、高い信頼性を確保した冷却システムが得られるとともに、蒸発器29は圧縮機25の上方に位置するため、蒸発器29から圧縮機25までの間はガスの流れに加え、自重による力が加わる為に圧縮機25から持ち出されたオイルが圧縮機に戻りやすく、圧縮機のオイル切れを防ぐ事ができる。
【0017】
【発明の効果】
上記実施例から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、シリンダー内で偏心回転するローラと、先端部が前記ローラに圧接し、圧縮室を仕切るベーンとを備え、オイルは鉱油またはアルキルベンゼンを主体としたオイルでとすることにより、前記ベーンを固体潤滑剤を含まないアルミ溶浸カーボン材とし、かつ、前記ローラは鋳鉄を主成材料としたことにより、ローラとベーンの接触部の潤滑性を向上させ、より耐摩耗性を向上させることによってベーン材に固体潤滑剤を配合する事なく、より低コストで信頼性を高くする効果がえられる。
【0018】
また、請求項2記載の発明によれば、圧縮機は請求項1記載のロータリー圧縮機を備えるとともに、蒸発器より下に位置したことにより、より低コストで冷却システムの信頼性を高くする効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した本発明の実施例1におけるロータリー圧縮機の縦断面図
【図2】請求項2に記載した本発明の実施例2における冷却システムの概略図
【図3】従来のロータリー圧縮機の縦断面図
【符号の説明】
13 密閉容器
C2 圧縮要素
M2 モータ
16 オイル
17 シリンダ
18 主サイドハウジング
19 副サイドハウジング
23 ローラ
24 ベーン
25 圧縮機
26 凝縮器
27 ドライヤー
28 キャピラリー
29 蒸発器

Claims (2)

  1. HFCを主体とする冷媒を使用し、密閉容器内にオイルと圧縮要素及び前記圧縮機要素を駆動するモータを備えるとともに、前記圧縮要素を構成するシリンダと、前記シリンダの両端面を封止し、圧縮室を形成するモータ側の主サイドハウジングと、反モータ側の副サイドハウジングと、前記シリンダ内で偏心回転するローラと、先端部が前記ローラに圧接し、前記圧縮室を仕切るベーンを備え、前記オイルは鉱油またはアルキルベンゼンを主体としたオイルとすることにより、前記ベーンを固体潤滑剤を含まないアルミ溶浸カーボン材とし、かつ、前記ローラは鋳鉄を主成材料としたロータリー圧縮機。
  2. 少なくとも、圧縮機と、凝縮器と、ドライヤーと、キャピラリーと、蒸発器を有し、前記圧縮機は請求項1記載のロータリー圧縮機を備えるとともに、前記蒸発器より下に位置することを特徴とした冷却システム。
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