JP3580121B2 - カセットテープの取り出し機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ一体型磁気記録再生装置に使用して有効なカセットテープの取り出し機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラ一体型磁気記録再生装置(以降ビデオカメラと呼称)は小型化の要求が大きく、内蔵されるカセットテープを用いた磁気記録再生メカニズム(以降メカニズムと呼称)に於いても、テープの挿入後に分割された二つのブロックを可動させ、前記メカニズムの体積を収縮させる構造が用いられている。その場合、前記ビデオカメラの筐体部には、前記メカニズムの可動方向に対し、その動きを阻害しない回動可能な蓋などを設ける構成が用いられ、前記カセットテープの取り出しの際には、前記蓋が開いた状態で前記メカニズムが可動する様、お互いの動きを連動させる必要がある。
【0003】
以下に従来のカセットテープの取り出し機構について2つの構成例を説明する。
【0004】
図3(a)は従来のカセットテープの取り出し機構における蓋の裏側に取り出しスイッチを配置した構成の断面図である。図3(b)は蓋を開きメカニズムを矢印Fの方向に可動させた状態の断面図である。
【0005】
図3において、1はビデオカメラ本体、2はカセットテープ3を挿入可能な蓋、4はカセットテープ3を取り出し駆動するメカニズム、5はカセットテープ3を取り出す際に操作する取り出しスイッチ、14はメカニズム4を駆動する回路が実装されたプリント基板、15はプリント基板14上に実装されたコネクタ、16はコネクタ15と取り出しスイッチ5とを接続するフレキシブル線材である。
【0006】
図4(a)はビデオカメラ本体と蓋と回動可能にビデオカメラ本体1に遊動可能に保持されたリンク6で構成され、蓋を開いた状態にてリンクの曲げ部が取り出しスイッチを押す構造の断面図である。図4(b)は図4(a)を矢印Aの方向から見た断面図である。本構成では取り出しスイッチ5が蓋2の裏側に配置されている為、カセットテープ取り出し時には蓋2を開いた後、取り出しスイッチ5を押す事となり、取り出しスイッチ5が押された後のメカニズム4は蓋2が開いた状態にて可動する事となる。
【0007】
図4(c)は蓋1を開き、メカニズム5を矢印Fの方向に可動させた状態の断面図である。図4(d)は図4(c)を矢印Bの方向から見た断面図である。本構成では蓋2と連動したリンク6が、蓋2の開いた状態で取り出しスイッチ5を押すので、取り出しスイッチ5が押された後のメカニズム4は蓋2が開いた状態で可動する事となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、まず図3の構成では蓋2の内部に取り出しスイッチ5の構造を設けるため、蓋2の厚さXは取り出しスイッチ5の構造分だけ大きくなり、また回動可能な蓋2とビデオカメラ本体1とを電気的に接続させるためには、フレキシブル線材16などで本体プリント基板6と接続する必要がある。
【0009】
また、図4の構成ではリンク6と取り出しスイッチ5をメカニズム4に対して並列にレイアウトしている為、ビデオカメラ本体1とメカニズム4の空間Yが狭い場合には構成することができないという問題点を有していた。
【0010】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、ビデオカメラ小型化に伴う限られた条件下でも、カセット取り出し時の蓋とメカニズムの動作の連動を可能とする、カセットテープの取り出し機構である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のカセット取り出し機構は、機器本体と、前記機器本体に回動可能に保持された蓋と、前記本体の一部で遊動保持され前記蓋とは回動可能に保持されたリンクと、前記リンクの動きに連動して所定方向に可動する可動部材と、前記可動部材が前記蓋の開動作に連動して可動した際に押圧されるスイッチと、前記機器本体の外側で前記可動部材に固定されかつ前記機器本体の内側で前記リンクのカム形状に摺動自在に嵌合している第1のシャフトとを備え、前記リンクは前記機器本体の内側に配され、前記前記可動部材と前記スイッチとを前記機器本体の外側に配したことを特徴とするものである。
【0012】
この構成によって、取り出しスイッチをメカニズムとビデオカメラ本体との空間外に配置する事が可能となり、メカニズムとビデオカメラ本体の空間Yを狭くすることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載のカセットテープ取り出し機構は、機器本体と、前記機器本体に回動可能に保持された蓋と、前記本体の一部で遊動保持され前記蓋とは回動可能に保持されたリンクと、前記リンクの動きに連動して所定方向に可動する可動部材と、前記可動部材が前記蓋の開動作に連動して可動した際に押圧されるスイッチと、前記機器本体の外側で前記可動部材に固定されかつ前記機器本体の内側で前記リンクのカム形状に摺動自在に嵌合している第1のシャフトとを備え、前記リンクは前記機器本体の内側に配され、前記前記可動部材と前記スイッチとを前記機器本体の外側に配したものであり、この構成によって、取り出しスイッチをメカニズムとビデオカメラ本体との空間外に配置する事が可能となり、メカニズムとビデオカメラ本体の空間Yを狭くすることが可能となるものである。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1(a)は本実施の形態のカセットテープ取り出し機構を備えたビデオカメラの構成を示す側面図である。図1(a)において、1はビデオカメラ本体、2はカセットテープ3を挿入可能な蓋、4はカセットテープ3を取り出し駆動するメカニズム、5はカセットテープ3を取り出す際に操作する取り出しスイッチ、6はリンク、8は第2の金具、7は第2の金具8に対して矢印D方向に摺動可能に保持された第1の金具、9は第1の金具7を所定方向へ付勢するバネ、13は第2の金具8をビデオカメラ本体1に固定するビスである。蓋2とリンク6はビデオカメラ本体1の背後に隠れているので点線で表示してある。第1の金具7は第2の金具8に対して矢印Dの方向に摺動可能に保持され、またバネ9によって矢印Dの方向に付勢されている。また、第1の金具7の一部には取り出しスイッチ5を押せるように、折り曲げ形状が設けてある。第2の金具8はビス13によってビデオカメラ本体1に締結されている。
【0015】
図1(b)は図1(a)を矢印Aの方向から見た断面図である。図1(b)において、リンク6は第2のシャフト11によってビデオカメラ本体1に遊動可能に保持され、第3のシャフト12によって蓋2に回動可能に保持されている。
【0016】
図1(c)は図1(a)を矢印B方向から見た断面図である。第1のシャフト10は第1の金具7に固定されており、リンク6のカム形状に対して摺動可能な状態で嵌合している。図1(d)は図1(a)を矢印Cの方向から見た断面図である。
【0017】
以上のように構成された本実施の形態のカセットテープの取り出し機構について、図2(a)を用いてその動作を説明する。
【0018】
図2(a)は蓋2を矢印Eの方向に回動させた図面である。蓋2を回動させると蓋2に第3のシャフト12にて回動可能に保持されているリンク6も回動方向に追従して移動する。また、リンク6は本体1に第2のシャフト11にて遊動可能に保持されているので、リンク6は第2のシャフト11に対して設けてある長穴開口部に沿っても移動する。リンク6のカム形状は第1のシャフト10と摺動可能な状態で嵌合しているので、リンク6の移動に伴い嵌合点も移動していく。蓋2が閉まっているときの嵌合位置Vは蓋2を回動することによって移動し、蓋2を本図状態まで回動させた時点では、バネ9によって矢印Dの方向に付勢されている作用により嵌合位置Wまで移動する。第1のシャフト10を固定している第1の金具7も第1のシャフト10の動きに追随して移動するので、第1の金具7の折り曲げ部が取り出しスイッチ5を押し、メカニズム4が矢印Fの方向に可動する。そして、カセットテープ3を取り出すことができる。
【0019】
以上のように本実施の形態をとれば、ビデオカメラ本体1とメカニズム4との空間Zの外部に取り出しスイッチ5を配置して、蓋2とメカニズム4の動作の連動した構成にすることにより、空間Zの間隔を小さくしビデオカメラの小型化が可能となる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明は、ビデオカメラ小型化に伴う省スペースの条件下でも、カセット取り出し時の蓋とメカニズム動作の連動を可能としたカセットテープの取り出し機構の構成を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態のカセットテープ取り出し機構の蓋が閉まった状態を示す側面図
(b)本発明の実施の形態のカセットテープ取り出し機構の蓋が閉まった状態を示す要部正面図
(c)本発明の実施の形態のカセットテープ取り出し機構の蓋が閉まった状態を示す要部側面図
(d)本発明の実施の形態のカセットテープ取り出し機構の蓋が閉まった状態を示す要部側面図
【図2】(a)本発明の実施の形態のカセットテープ取り出し機構の蓋を開いた状態を示す側面図
(b)本発明の実施の形態のカセットテープ取り出し機構の蓋を開いた状態を示す要部正面図
(c)本発明の実施の形態のカセットテープ取り出し機構の蓋を開いた状態を示す要部側面図
(d)本発明の実施の形態のカセットテープ取り出し機構の蓋を開いた状態を示す要部側面図
【図3】従来のカセットテープ取り出し機構の第1の構成を示す断面図
【図4】従来のカセットテープ取り出し機構の第2の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 ビデオカメラ本体
2 蓋
3 カセットテープ
4 メカニズム
5 取り出しスイッチ
6 リンク
7 第1の金具
8 第2の金具
9 バネ
10 第1のシャフト
11 第2のシャフト
12 第3のシャフト
13 ビス
Claims (1)
- 機器本体と、前記機器本体に回動可能に保持された蓋と、前記本体の一部で遊動保持され前記蓋とは回動可能に保持されたリンクと、前記リンクの動きに連動して所定方向に可動する可動部材と、前記可動部材が前記蓋の開動作に連動して可動した際に押圧されるスイッチと、前記機器本体の外側で前記可動部材に固定されかつ前記機器本体の内側で前記リンクのカム形状に摺動自在に嵌合している第1のシャフトとを備え、
前記リンクは前記機器本体の内側に配され、前記前記可動部材と前記スイッチとを前記機器本体の外側に配したことを特徴とするカセットテープの取り出し機構。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07018398A JP3580121B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | カセットテープの取り出し機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH11273199A JPH11273199A (ja) | 1999-10-08 |
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Family
ID=13424167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07018398A Expired - Fee Related JP3580121B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | カセットテープの取り出し機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3580121B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP07018398A patent/JP3580121B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11273199A (ja) | 1999-10-08 |
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