JP3579853B2 - 超音波渦流量計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体の流量を計測する超音波渦流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の超音波渦流量計の一例として、図5に示す超音波渦流量計がある。図において、流体が流れる管1内には、渦発生柱2が設けられており、両側に交番的にカルマン渦を発生させるようになっている。管1には、超音波送・受信器3,4からなる超音波センサ5が設けられている。超音波送・受信器3,4は、管1内の渦発生領域を間にして相対向して管1の壁に取り付けられている。
【0003】
超音波送・受信器3,4に接続して流量検出回路6が設けられている。流量検出回路6は、超音波送・受信器3,4間の超音波伝搬特性の変化に基づいて渦信号Uを求め、渦信号出力端子7から渦信号Uを出力する。
渦信号出力端子7は、フォトカプラ8を介して演算増幅器9の正相入力端子9aに接続されている。
【0004】
演算増幅器9の出力端子9cは、抵抗10を介して電流制御回路を構成するFET11のゲート11aに接続されている。FET11のドレイン11bは、外部電源端子(以下、第1端子という。)12に接続されている。FET11のソース11cは、外部機器接続用の端子(以下、第2端子という。)に、電流監視用抵抗Rf を介して分岐するように接続されている。
【0005】
さらに、流量検出回路6には、外部電源端子(以下、第3端子という。)16が接続されている。
前記第2端子14は流量信号出力端子18に接続され、第3端子16には、接地されたCOM端子19が接続されている。流量信号出力端子18の一端側とCOM端子19との間には、電圧変換用抵抗Rが介装されている。
第1端子12は、例えば24Vの一定電圧の直流電源20の+極に接続され、COM端子19は直流電源20の−極に接続されるようになっている。
【0006】
第2端子14からは、渦信号Uの電圧に対応する4〜20mA(例えば流量0のとき4mA、最大流量のとき20mA)の流量信号Dが出力されるようになっている。流量信号出力端子18には、ディスプレイやレコーダ(図示省略)などが接続され、4〜20mAに対応するレンジ幅(0〜フルスケール)での表示を行ったり、プリントアウトするようになっている。
前記第1、第2、第3端子12,14,16を含む流量検出回路6、演算増幅器9側の回路を、以下、便宜上、流量計回路21といい、直流電源20、ディスプレイ等と区別する。
【0007】
この超音波渦流量計では、超音波送信器3を一定間隔で間欠的に駆動し、これにより、連続的に駆動する場合に必要とされる大きな消費電力を低減するようにしている。
【0008】
なお、上述した超音波渦流量計では、第1、第2、第3線路13,15,17を有する上述した3線式の流量計回路21に代えて、第3線路17を省略した2線式の流量計回路(図示省略)を採用することが望まれており、その改善のために流量計回路21の消費電力の低減化を図ることがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、流体の流量に関わらず超音波の間欠駆動間隔を一定にしている。一方、カルマン渦の発生周期を正確に検出するためには、カルマン渦の発生周波数に比して2倍以上の周波数で駆動する必要がある。すなわち、当該流量計で発生し得るカルマン渦の最高周波数は数kHzと大きいが、このような場合、超音波の駆動周波数は極めて大きなもの(すなわち、駆動周期は極めて短いもの)となり、消費電力の低減化が抑制されることになる。
【0010】
また、一定間隔で間欠駆動する従来技術において、電力消費の削減のための方策として超音波の発振レベルを小さくすることが考えられる。しかし、この場合、受信信号レベルが低下してしまい、レベル低下を補償するために高倍率ゲイン回路を設ける必要等があり、電力消費の低減を図る上で、適切な改善策になり得ていないのが実情である。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、消費電力の低減化を適切に図ることができる超音波渦流量計を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、流体の流れる管内に設けられた渦発生体と、前記渦の発生領域を間にして相対向して配置される超音波送・受信器からなる超音波センサとを有し、前記超音波送・受信器間の超音波伝搬時間の変化に基づいて渦信号を求め、この渦信号から流体の流量を求める超音波渦流量計において、
前記超音波送信器を間欠的に駆動する駆動手段と、前記渦信号の周波数に比例して前記駆動手段による前記超音波送信器の駆動間隔を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態の超音波渦流量計を図1ないし図4に基づいて説明する。なお、図5に示す部材、部分と同等の部材、部分は同等の符号を付し、その説明は適宜、省略する。
【0014】
図2において、超音波送・受信器3,4に接続して流量検出回路6が設けられている。流量検出回路6は、図1に示すように、超音波送信器3に接続したドライバ(駆動手段)22と、ドライバ22及び超音波受信器4に接続した渦信号検出器23と、ドライバ22に接続した駆動間隔制御器24と、駆動間隔制御器24を制御する流量−電圧変換器25とから大略構成されている。
【0015】
ドライバ22は、図4に示すように、超音波送信器3に間欠的に駆動信号を出力して超音波送信器3に間欠的に超音波Aを放射させる。超音波Aは、渦発生柱2が発生するカルマン渦により影響されて伝搬時間経過後に、超音波受信器4に受信される。超音波受信器4に受信される信号を、便宜上、超音波Bとして示す。
渦信号検出器23は、前記駆動信号、ひいては超音波送信器3が放射する超音波Aと超音波受信器4が受信する超音波Bを比較し、その超音波伝搬特性の変化に基づいて、流体の流量に対応した周波数を有する渦信号Uを求め、この渦信号Uを渦信号出力端子7に出力する。
【0016】
駆動間隔制御器24は、流量−電圧変換器25からの信号の電圧値に応じた大きさの周波数を出力し、この出力信号に基づいてドライバ22の駆動間隔を制御する。この場合、流量が大きいときには駆動間隔を短くし、流量の小さいときには駆動間隔を長くしている。上述したように流量の小さいときに駆動間隔を長くするのは、小流量の状態においては発生するカルマン渦の周波数も低くなる(すなわち、周期が長くなる)ことに基づくものである。
流量−電圧変換器25は、周波数−電圧変換器(図示省略)と係数器(図示省略)とから構成されており、渦信号Uの周波数を、この周波数に対応した大きさの電圧に変換し、更に、この電圧に係数をかけることにより、図3に示すように流量に比例した大きさの電圧の信号を、駆動間隔制御器24に出力する。
【0017】
渦信号出力端子7は演算増幅器9の正相入力端子9aに接続されている。
演算増幅器9の出力端子9cは、抵抗を介して電流制御回路を構成するFET11のゲート11aに接続されている。このFET11の電流制御回路は、電流監視用抵抗Rf からのフィードバックにより、第2端子14から出力される電流(4〜20mA)の安定化を図るようにしている。なお、FET11に代えて、トランジスタを用いて電流制御回路を構成するようにしてもよい。
【0018】
FET11のドレイン11bは、第1端子12に接続されている。FET11のソース11cは、第2端子14に、電流監視用抵抗Rf を介して分岐するように接続されている。
【0019】
第2端子14には流量信号出力端子18が接続されている。流量信号出力端子18の一端側と接地側との間には、電圧変換用抵抗Rが介装されている。
第1端子12は、例えば24Vの一定電圧の直流電源20の+極に接続され、電圧変換用抵抗Rの接地側が直流電源20の−極に接続されるようになっている。
【0020】
第2端子14からは、渦信号Uの電圧に対応する4〜20mA(例えば流量0のとき4mA、最大流量のとき20mA)の流量信号Dが出力されるようになっている。流量信号出力端子18には、ディスプレイやレコーダ(図示省略)などが接続され、4〜20mAに対応するレンジ幅(0〜フルスケール)での表示を行ったり、プリントアウトするようになっている。
第1、第2端子12,14を含む流量検出回路6、演算増幅器9側の回路を、以下、便宜上、流量計回路21といい、直流電源20、ディスプレイ等と区別する。
【0021】
前記流量検出回路6は、4〜20mAの2線式とされている。このように2線式(4〜20mA)とした場合、流量検出回路6で必要とされる電力を、最小信号電流の4mAが供給する。
【0022】
上述したように構成した超音波渦流量計では、超音波送・受信器3,4間の超音波伝搬特性の変化に基づいて渦信号Uを求め、この渦信号Uの電圧に対応する4〜20mAの流量信号Dが出力され、流量信号出力端子18に接続されるディスプレイ等に表示され、流体の流量を計測する。
この際、流量−電圧変換器25が、渦信号Uの周波数をこの周波数に対応した大きさの電圧に変換し、流量に比例した大きさの電圧の信号を、駆動間隔制御器24に出力し、駆動間隔制御器24が、流量−電圧変換器25からの信号の電圧値に応じた大きさの周波数を出力し、この出力信号に基づいてドライバ22の駆動間隔を制御し、流量が大きいときには駆動間隔を短くし、流量の小さいときには駆動間隔を長くしている。
【0023】
そして、上述したように流量−電圧変換器25からの信号、ひいては渦信号Uの周波数に基づいてドライバ22の駆動間隔を制御し、4mAに相当する流量0のように流体の流量が小さいときには、ドライバ22による超音波送信器3の駆動間隔が長くなるので、超音波Aの放射に消費される電力が少なくなって、その分、消費電力が抑えられる。
【0024】
また、超音波送信器3の駆動間隔を制御して、消費電力の低減を図るので、超音波Aの発振レベルを小さくして電力消費を抑える従来技術に比して、該従来技術で必要とされる高倍率ゲイン回路を設けなくて済んで回路構成が簡易になり、ひいては超音波の受信信号の処理を容易に行えることになる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、超音波送・受信器間の超音波伝搬特性の変化に基づいて得られる渦信号、ひいては流体の流量に基づいて超音波送信器の駆動間隔を制御しているので、流体の流量が小さいときには駆動間隔を長くすることが可能となり、このように設定することにより、その分、超音波放射に消費される電力が少なくなって電力消費の低減化を図ることができる。
超音波送信器の駆動間隔を制御し、超音波の駆動レベルを小さくすることなく消費電力を低減できるので、超音波受信側に高倍率ゲイン回路を設けなくて済んで回路構成が簡易となり、ひいては、超音波受信信号の処理を容易に行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の超音波渦流量計を模式的に示す図である。
【図2】同超音波渦流量計の回路構成を模式的に示す図である。
【図3】同超音波渦流量計の流量−電圧変換器の変換特性を示す図である。
【図4】同超音波渦流量計の送、受信超音波、及び渦信号を対応して示す波形図である。
【図5】従来の超音波渦流量計の一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 管
2 渦発生柱
3 超音波送信器
4 超音波受信器
5 超音波センサ
6 流量検出回路
22 ドライバ
24 駆動間隔制御器
Claims (1)
- 流体の流れる管内に設けられた渦発生体と、前記渦の発生領域を間にして相対向して配置される超音波送・受信器からなる超音波センサとを有し、前記超音波送・受信器間の超音波伝搬時間の変化に基づいて渦信号を求め、この渦信号から流体の流量を求める超音波渦流量計において、
前記超音波送信器を間欠的に駆動する駆動手段と、前記渦信号の周波数に比例して前記駆動手段による前記超音波送信器の駆動間隔を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする超音波渦流量計。
Priority Applications (1)
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JP20920596A JP3579853B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 超音波渦流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP20920596A JP3579853B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 超音波渦流量計 |
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JPH1038647A JPH1038647A (ja) | 1998-02-13 |
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JP20920596A Expired - Fee Related JP3579853B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 超音波渦流量計 |
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- 1996-07-19 JP JP20920596A patent/JP3579853B2/ja not_active Expired - Fee Related
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