JP3579377B2 - 伝送遅延時間測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ伝送システムの伝送遅延時間を正確に測定するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークやそれを構成する各種機器のようにデータを伝送するデータ伝送システムの性能を評価するための測定として、伝送遅延時間(Latency)の測定がある。
【0003】
この伝送遅延時間を測定するために、従来では、図6に示す伝送遅延時間測定装置10が用いられている。
【0004】
この伝送遅延時間測定装置10は、時刻情報発生手段11が発生する時刻情報が挿入された所定長のフレームデータF(IPフレーム等)をデータ生成部12で生成してデータ送信部13に入力し、この生成されたフレームデータFに対して送信に必要な各種の処理(エラー検出用のコードの演算処理、その付加処理やヘッダ情報の挿入処理等)を行って、測定対象のデータ伝送システム1の所定のポートP1に送信する。
【0005】
そして、このデータ送信部13からの信号を受けてデータ伝送システム1が所定のポートP2から出力するフレームデータFをデータ受信部14で受信し、そのフレームデータF′に挿入されている時刻情報を時刻情報抽出手段15によって抽出して伝送遅延時間算出手段16に出力し、フレームデータF′から抽出された時刻情報と、そのフレームデータF′を受信した時刻との差をデータ伝送システム1の伝送遅延時間として求めている。
【0006】
なお、タイミング信号発生手段17は、測定対象のデータ伝送システム1に送信する信号のフォーマットにしたがって、図7の(a)のように、ヘッダを送信するための時間帯Taとフレームデータ等のデータを送信するための時間帯Tbとを識別できるタイミング信号Stを発生しており、データ生成部12は図7(b)のように、データ送信のための時間帯Tbに時刻情報が挿入されたフレームデータFを生成出力し、データ送信部13は、図7の(c)のように、ヘッダ送信のための時間帯Taに所定のヘッダHを出力し、時間帯Tbにデータ生成部12からのフレームデータFに対する処理を行って得られたフレームデータF′を出力している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように構成された従来の伝送遅延時間測定装置10で、例えばヘッダ送信のための時間帯Taが長いフォーマットのデータを伝送するシステムの測定を行おうとすると、測定誤差が非常に大きくなってしまうという問題がある。
【0008】
即ち、図7の(b)に示すタイミングで生成されたフレームデータFは、データ送信部13内で図7の(c)のように処理時間Ts分の遅延を受ける。
この処理時間Tsが固定値であれば、算出された伝送遅延時間からこの固定値を差し引くことで正確な伝送遅延時間を求めることができ、また、この処理時間Tsがデータ伝送システム1の伝送遅延時間に比べて格段に短ければ、処理時間Tsの遅延を無視することもできる。
【0009】
ところが、図8の(a)に示すタイミング信号Stに対して、図8の(b)のように生成されたフレームデータFが、データ送信部13の処理時間Tsの遅延の影響で、図8の(c)のようにフレームデータFの生成時刻が含まれる時間帯Tb(i)内に送信できないと判定されて次の時間帯Tb(i+1)に送信される場合がある。
【0010】
このように、データ送信の時間帯がずれる場合、その間のヘッダ送信のための時間帯Taの幅が短ければよいが、SDH(シンクロナスディジタルハイアラーキ)等のように、ヘッダ(オーバヘッド)を送信する時間帯が長いフォーマットでデータを伝送するシステムを測定対象とする場合には、このデータ送信の時間帯のずれによる測定誤差が非常に多くなってしまう。
【0011】
本発明は、この問題を解決して、ヘッダ送信のための時間帯が長い場合でも、正確な測定が行える伝送遅延時間測定装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の伝送遅延時間測定装置は、
時刻情報を発生する時刻情報発生手段(21)と、
測定対象のデータ伝送システムに対してヘッダを一定周期で送信する時間帯とその間のデータ送信のための時間帯とを識別できるタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段(22)と、
前記タイミング信号がデータ送信のための時間帯を示しているときに、前記時刻情報発生手段の時刻情報が挿入されたフレームデータを生成して出力するデータ生成部(23)と、
前記データ生成部が生成したフレームデータに対して送信に必要な処理を行うとともに、前記タイミング信号がヘッダを送信する時間帯を示しているときに所定のヘッダを測定対象のデータ伝送システムに出力し、前記タイミング信号がデータ送信の時間帯を示しているときに、前記送信のために必要な処理を行ったフレームデータを前記データ伝送システムに出力するデータ送信部(27)と、
前記データ生成部が生成したフレームデータが、該フレームデータに挿入されている時刻情報が含まれるデータ送信の時間帯とその次のデータ送信の時間帯のいずれで出力されるかを判定する第1の判定手段(24)と、
前記データ生成部から前記データ送信部に入力されるフレームデータのうち、前記第1の判定手段によって少なくとも前記データ送信部から出力される時間帯が不定と判定されたフレームデータに不定情報を挿入する不定情報挿入手段(25)と、
前記データ送信部からの信号を受けた前記データ伝送システムから出力されるフレームデータを受信するデータ受信部(30)と、
前記データ受信部が受信したフレームデータに挿入されている時刻情報を抽出する時刻情報抽出手段(31)と、
前記データ受信部が受信したフレームデータに前記不定情報が挿入されているか否かを判定する第2の判定手段(32)と、
前記第2の判定手段によって前記不定情報が挿入されていないと判定されたフレームデータから前記時刻情報抽出手段が抽出した時刻情報と該フレームデータを受信した時刻とに基づいて、前記データ伝送システムの伝送遅延時間を算出する伝送遅延時間算出手段(33)とを備えている。
【0013】
また、本発明の請求項2の伝送遅延時間測定装置は、請求項1の伝送遅延時間測定装置において、
前記データ生成部から前記データ送信部に入力されるフレームデータのうち、前記第1の判定手段によって前記データ送信部から出力される時間帯が前記次の時間帯であると判定されたフレームデータに補正情報を挿入する補正情報挿入手段(26)を有し、
前記第2の判定手段は、受信したフレームデータに前記誤差情報または補正情報のいずれかが挿入されているか否かを判定し、
前記伝送遅延時間算出手段は、前記第2の判定手段によってフレームデータに補正情報が挿入されていると判定されたとき、前記ヘッダ送信のための時間帯分の補正を行って伝送遅延時間を算出することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した伝送遅延時間測定装置20の構成を示している。
【0015】
図1において、時刻情報発生手段21は、現在の時刻を表す時刻情報を所定周期で出力する。
【0016】
タイミング信号発生手段22は、測定対象のデータ伝送システム1に対してヘッダを一定周期で送信する時間帯Taとその間のデータ送信のための時間帯Tbとを識別できるタイミング信号Stを発生する。
【0017】
データ生成部23は、タイミング信号Stがデータ送信のための時間帯Tbを示しているときに、時刻情報発生手段21の時刻情報t(s)が所定位置Aに挿入されたフレームデータFを順次生成して出力する。
【0018】
このフレームデータFには、測定対象のデータ伝送システム1のポートP2を宛て先として指定するアドレス情報が含まれているものとし、その所定位置B、Cには例えば「0」のデータが挿入されているものとする。
【0019】
第1の判定手段24は、データ生成部23が生成したフレームデータFに対して、後述するデータ送信部27が送信に必要な処理を行って得られたフレームデータF′が、そのフレームデータF′に挿入されている時刻情報t(s)を含むデータ送信のための時間帯Tb(i)とその次のデータ送信の時間帯Tb(i+1)のいずれかで出力されるかを判定する。
【0020】
例えば、フレームデータFに対するデータ送信部27の処理時間TsがTs1〜Ts2の範囲で変化するものとし、データ生成部23でフレームデータFが生成された時刻をそのフレームデータに挿入されている時刻情報t(s)と等しいとすれば、その時刻情報t(s)が含まれる時間帯Td(i)の次のヘッダ送信のための時間帯Ta(i+1)が始まる時刻t0と時刻情報t(s)との差ΔTと、処理時間Tsの下限値Ta1および上限値Ta2とを比較する。
【0021】
そして、差ΔTが上限値Ts2より大であれば、このフレームデータFを処理して得られるフレームデータF′は、必ず、現時間帯Tb(i)で送信されると判定する。
【0022】
また、差ΔTが下限値Ts1より大で上限値Ts2以下であれば、このフレームデータFを処理して得られるフレームデータF′は、現時間帯Tb(i)と、その次の時間帯Tb(i+1)のいずれかで送信されるか不定であると判定する。
【0023】
また、差ΔTが下限値Ts1以下であれば、このフレームデータFを処理して得られるフレームデータF′は、必ず、次のデータ送信のための時間帯Tb(i+1)に送信されると判定する。
【0024】
不定情報挿入手段25は、データ生成部23が生成したフレームデータFのうち、第1の判定手段24によって現時間帯Tb(i)で必ず送信されると判定されたフレームデータFおよび次の時間帯Tb(i+1)で必ず送信されると判定されたフレームデータFについてはそのまま通過させ、第1の判定手段24によって出力される時間帯が不定と判定されたフレームデータFについては、そのフレームデータFの所定位置Bに、送信時間帯が不定であることを示す例えば「1」の不定情報を挿入して出力する。
【0025】
また、補正情報挿入手段26は、不定情報挿入手段25から出力されるフレームデータのうち、第1の判定手段24によって現時間帯Tb(i)で必ず送信されると判定されたフレームデータFおよび不定情報挿入手段25によって不定情報が挿入されたフレームデータについてはそのままデータ送信部27に入力させ、第1の判定手段24によって次の時間帯Tb(i+1)で必ず送信されると判定されたフレームデータFについては、その所定位置Cに時間帯補正が必要であることを示す例えば「1」の補正情報を挿入してデータ送信部27に入力させる。
【0026】
データ送信部27は、データ生成部23によって生成され、不定情報挿入手段25および補正情報挿入手段26を介して入力されるフレームデータに対し、誤り検出のためのCRC計算やその計算結果の付加等の送信に必要な処理を行うとともに、タイミング信号Stがヘッダ送信のための時間帯Taを示しているときに所定のヘッダHを出力端子20aを介して測定対象のデータ伝送システム1の所定ポートP1に出力し、タイミング信号Stがデータ送信の時間帯Tbを示しているときに、送信のために必要な処理を行ったフレームデータF′を出力端子20aを介してデータ伝送システム1の所定ポートP1に出力する。
【0027】
データ伝送システム1はデータ送信部27からの信号を受け、その信号の内のフレームデータF′を所定ポートP2に伝送する。
【0028】
このポートP2から出力されるフレームデータF′は、入力端子20bを介してデータ受信部30で受信される。
【0029】
時刻抽出手段31は、データ受信部30が受信したフレームデータF′の所定位置Aに挿入されている時刻情報t(s)を抽出する。
【0030】
第2の判定手段32は、データ受信部30が受信したフレームデータF′の所定位置B、Cの情報を調べ、不定情報または補正情報が挿入されているか否かを判定する。
【0031】
伝送遅延時間算出手段33は、第2の判定手段32が受信されたフレームデータF′の所定位置Bに不定情報が挿入されておらず、且つ所定位置Cに補正情報が挿入されていないと判定したとき、時刻情報抽出手段31によってそのフレームデータF′から抽出された時刻情報t(s)とそのフレームデータF′を受信した時刻t(r)との差Tdを求め、この差Tdから例えばデータ送信部27の平均処理時間Tav=(Ts1+Ts2)/2を差し引いて、データ伝送システム1のポートP1、P2間の伝送遅延時間Tddを求める。
【0032】
また、伝送遅延時間算出手段33は、第2の判定手段32が受信されたフレームデータF′の所定位置Bに不定情報が挿入されていると判定したとき、そのフレームデータF′を伝送遅延時間の測定対象から除外して伝送遅延時間の算出を行わない。
【0033】
また、伝送遅延時間算出手段33は、第2の判定手段32が受信されたフレームデータF′の所定位置Cに補正情報が挿入されていると判定したとき、そのフレームデータF′から抽出された時刻情報t(s)とそのフレームデータF′の受信時刻t(r)との差Tdを求め、この差Tdから平均処理時間Tavを減じ、さらにヘッダ送信のための時間帯Taの幅(Taとする)を減じて、時間帯のずれによる誤差を補正した伝送遅延時間Tddを算出する。
【0034】
なお、この伝送遅延時間算出手段33は、受信されたフレームデータF′のうち、その所定位置Bに不定情報が挿入されていないフレームデータについて得られた伝送遅延時間Tddを図示しない表示器等に表示させて、その伝送遅延時間の変化を把握できるようにしたり、あるいは伝送遅延時間Tddの平均化処理を行い、その処理結果を出力する。
【0035】
このように構成された伝送遅延時間測定装置20では、図2の(a)のタイミング信号Stがデータ送信のための時間帯Tb(i)を示している期間中に、例えば図2の(b)のように、次のヘッダ送信のための時間帯Ta(i+1)が始まる時刻t0との差ΔTが処理時間の上限値Ts2以上となる時刻t(s)に、その時刻情報t(s)が所定位置Aに挿入されたフレームデータFがデータ生成部23から出力された場合、このフレームデータFは不定情報挿入手段25および補正情報挿入手段26をそのまま通過してデータ送信部27に入力される。
【0036】
そして、データ送信部27において送信のための処理を受け、この処理を受けたフレームデータF′が図2の(c)のようにその処理時間Ts分だけ遅れて、データ伝送システム1に出力される。
【0037】
このフレームデータF′を含む信号をポートP1で受けたデータ伝送システム1は、このフレームデータF′をポートP2に伝送する。
【0038】
データ受信部30は、データ伝送システム1のポートP2から出力されるフレームデータF′を図2の(d)のように受信して、誤り検出等の処理を行い、誤りが無ければそのフレームデータF′を出力する。
【0039】
時刻情報抽出手段31は、このフレームデータF′の所定位置Aに挿入されている時刻情報t(s)を抽出して伝送遅延時間算出手段33に出力する。
【0040】
前記したように、このフレームデータF′には不定情報も補正情報も挿入されていないので、伝送遅延時間算出手段33は、時刻情報抽出手段31によって抽出された時刻情報t(s)と、このフレームデータF′を受信した時刻t(r)との差Tdを求め、この差Tdからデータ送信部27の平均処理時間Tavを差し引いて、データ伝送システム1のポートP1、P2間の伝送遅延時間Tddを求める。
【0041】
また、図3の(a)のタイミング信号Stがデータ送信のための時間帯Tb(i)を示している期間中で、例えば図3の(b)のように、次のヘッダ送信のための時間帯Ta(i+1)が始まる時刻t0との差ΔTが処理時間の下限値Ts1を超えない時刻t(s)に、その時刻情報t(s)が所定位置Aに挿入されたフレームデータFがデータ生成部23から出力された場合、このフレームデータFは、不定情報挿入手段25を通過して、補正情報挿入手段26によって所定位置Cに補正情報が挿入されてデータ送信部27に入力される。
【0042】
そして、データ処理部27において送信のための処理を受け、この処理を受けたフレームデータF′が図3の(c)のように、その処理時間Tsとヘッダ送信のための時間Taと加算した時間にほぼ等しい時間Ts′だけ遅れて、次のデータ送信のための時間帯Tb(i+1)にデータ伝送システム1に出力される。
【0043】
このフレームデータF′は、前記同様にデータ伝送システム1のポートP2に伝送されて、図3の(d)のように、データ受信部30で受信され、時刻抽出手段31によって所定位置Aから時刻情報t(s)が抽出され、また第2の判定手段32によって所定位置Cに補正情報が挿入されていると判定される。
【0044】
このため、伝送遅延時間算出手段33は、時刻情報抽出手段31によって抽出された時刻情報t(s)と、このフレームデータF′を受信した時刻t(r)との差Tdを求め、この差Tdからデータ送信部27の平均処理時間Tavを差し引いて、さらにヘッダ送信のための時間幅Taを差し引いてデータ伝送システム1のポートP1、P2間の伝送遅延時間Tddを求める。
【0045】
また、図4の(a)のタイミング信号Stがデータ送信のための時間帯Tb(i)を示している期間中で、例えば図4の(b)のように、次のヘッダ送信のための時間帯Ta(i+1)が始まる時刻t0との差ΔTが処理時間の下限値Ts1以上で上限値Ts2を超えない時刻t(s)に、その時刻情報t(s)が所定位置Aに挿入されたフレームデータFがデータ生成部23から出力された場合、このフレームデータFは、不定情報挿入手段25によって所定位置Bに不定情報補正情報が挿入されてデータ送信部27に入力される。
【0046】
そして、データ処理部27において送信のための処理を受けるが、この処理を受けたフレームデータF′は、図4の(c)のようにその処理時間Ts分だけ遅れて時間帯Tb(i)に出力されるか、あるいは、図4の(c′)のように、時間Ts′だけ遅れて次の時間帯Tb(i+1)に出力されるか不定な状態で、データ伝送システム1に出力される。
【0047】
このフレームデータF′は、前記同様にデータ伝送システム1のポートP2に伝送されてデータ受信部30で受信され、時刻抽出手段31によって所定位置Aから時刻情報t(s)が抽出されるが、第2の判定手段32によって所定位置Bに不定情報が挿入されていると判定されるため、伝送遅延時間算出手段33は、このフレームデータF′を伝送遅延時間の算出対象から除外し、不定情報が挿入されていないフレームデータが受信されるのを待つ。
【0048】
このように、実施形態の伝送遅延時間測定装置20では、データ生成部23から出力されるフレームデータFが、データ送信部27の処理による遅延を受けて、その生成時刻を含むデータ送信のための時間帯とその次のデータ送信のための時間帯のいずれで出力されるかを判定し、不定と判定された場合にはそれを示す不定情報をそのフレームデータの所定位置Bに挿入してデータ送信部27に入力しており、また、受信側では、受信したフレームデータF′の所定位置Bに不定情報が挿入されているか否かを判定し、不定情報が挿入されている場合にはこのフレームデータF′を伝送遅延時間の測定対象から除外している。
【0049】
このため、測定対象のデータ伝送システムがヘッダを送信する時間帯Taが長いSDH系の場合であっても、送信される時間帯が確定しているフレームデータだけを測定対象としているのでその伝送遅延時間を正確に測定することができる。
【0050】
なお、前記した伝送遅延時間測定装置20では、生成したフレームデータが次のデータ送信のための時間帯に送信される場合に、そのフレームデータに補正情報を挿入して、受信側でヘッダ送信のための時間幅Ta分の補正をしていたが、図5に示す伝送遅延時間測定装置20′のように、補正情報挿入手段26を省略し、データ生成部23が生成したフレームデータが第1の判定手段24によって、必ず次のデータ送信のための時間帯に送信されると判定された場合にも、不定情報挿入手段25が不定情報を挿入して、受信側でこのフレームデータを伝送遅延時間の測定対象から除外してもよい。
【0051】
また、前記説明では、伝送遅延時間算出手段33が、フレームデータに挿入されていた時刻情報t(s)とそのフレームデータの受信時刻t(r)との差Tdから、データ送信部27の平均処理時間Tavを差し引いて伝送遅延時間Tddを求めていたが、データ送信部27の処理時間が、ヘッダ送信のための時間帯の幅より格段に短く、且つ、データ伝送システム1によるデータの伝送遅延時間よりも格段に短い場合には、フレームデータに挿入されていた時刻情報t(s)とそのフレームデータの受信時刻t(r)との差Tdをデータ伝送システム1の伝送遅延時間としてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の伝送遅延時間測定装置は、
時刻情報を発生する時刻情報発生手段(21)と、
測定対象のデータ伝送システムに対してヘッダを一定周期で送信する時間帯とその間のデータ送信のための時間帯とを識別できるタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段(22)と、
前記タイミング信号がデータ送信のための時間帯を示しているときに、前記時刻情報発生手段の時刻情報が挿入されたフレームデータを生成して出力するデータ生成部(23)と、
前記データ生成部が生成したフレームデータに対して送信に必要な処理を行うとともに、前記タイミング信号がヘッダを送信する時間帯を示しているときに所定のヘッダを測定対象のデータ伝送システムに出力し、前記タイミング信号がデータ送信の時間帯を示しているときに、前記送信のために必要な処理を行ったフレームデータを前記データ伝送システムに出力するデータ送信部(27)と、
前記データ生成部が生成したフレームデータが、該フレームデータに挿入されている時刻情報が含まれるデータ送信の時間帯とその次のデータ送信の時間帯のいずれで出力されるかを判定する第1の判定手段(24)と、
前記データ生成部から前記データ送信部に入力されるフレームデータのうち、前記第1の判定手段によって少なくとも前記データ送信部から出力される時間帯が不定と判定されたフレームデータに不定情報を挿入する不定情報挿入手段(25)と、
前記データ送信部からの信号を受けた前記データ伝送システムから出力されるフレームデータを受信するデータ受信部(30)と、
前記データ受信部が受信したフレームデータに挿入されている時刻情報を抽出する時刻情報抽出手段(31)と、
前記データ受信部が受信したフレームデータに前記不定情報が挿入されているか否かを判定する第2の判定手段(32)と、
前記第2の判定手段によって前記不定情報が挿入されていないと判定されたフレームデータから前記時刻情報抽出手段が抽出した時刻情報と該フレームデータを受信した時刻とに基づいて、前記データ伝送システムの伝送遅延時間を算出する伝送遅延時間算出手段(33)とを備えている。
【0053】
このため、送信される時間帯が確定しているフレームデータだけを測定対象としているので、たとえヘッダ送信のための時間帯が長いSDH系等のデータ伝送システムに対しても、その伝送遅延時間を正確に測定することができる。
【0054】
また、本発明の請求項2の伝送遅延時間測定装置は、請求項1の伝送遅延時間測定装置において、
前記データ生成部から前記データ送信部に入力されるフレームデータのうち、前記第1の判定手段によって前記データ送信部から出力される時間帯が前記次の時間帯であると判定されたフレームデータに補正情報を挿入する補正情報挿入手段(26)を有し、
前記第2の判定手段は、受信したフレームデータに前記誤差情報または補正情報のいずれかが挿入されているか否かを判定し、
前記伝送遅延時間算出手段は、前記第2の判定手段によってフレームデータに補正情報が挿入されていると判定されたとき、前記ヘッダ送信のための時間帯分の補正を行って伝送遅延時間を算出することを特徴としている。
【0055】
このため、生成時刻を含む時間帯の次の時間帯に送信されるフレームデータについても、正確な伝送遅延時間の測定が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す図
【図2】実施形態の動作を説明するためのタイミング図
【図3】実施形態の動作を説明するためのタイミング図
【図4】実施形態の動作を説明するためのタイミング図
【図5】本発明の他の実施形態の構成を示す図
【図6】従来装置の構成を示す図
【図7】従来装置の動作とフレームデータの遅延を説明するためのタイミング図
【図8】従来装置の動作とフレームデータの遅延を説明するためのタイミング図
【符号の説明】
1 データ伝送システム
20 伝送遅延時間測定装置
20a 出力端子
20b 入力端子
21 時刻情報発生手段
22 タイミング信号発生手段
23 データ生成部
24 第1の判定手段
25 不定情報挿入手段
26 補正情報挿入手段
27 データ送信部
30 データ受信部
31 時刻情報抽出手段
32 第2の判定手段
33 伝送遅延時間算出手段

Claims (2)

  1. 時刻情報を発生する時刻情報発生手段(21)と、
    測定対象のデータ伝送システムに対してヘッダを一定周期で送信する時間帯とその間のデータ送信のための時間帯とを識別できるタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段(22)と、
    前記タイミング信号がデータ送信のための時間帯を示しているときに、前記時刻情報発生手段の時刻情報が挿入されたフレームデータを生成して出力するデータ生成部(23)と、
    前記データ生成部が生成したフレームデータに対して送信に必要な処理を行うとともに、前記タイミング信号がヘッダを送信する時間帯を示しているときに所定のヘッダを測定対象のデータ伝送システムに出力し、前記タイミング信号がデータ送信の時間帯を示しているときに、前記送信のために必要な処理を行ったフレームデータを前記データ伝送システムに出力するデータ送信部(27)と、
    前記データ生成部が生成したフレームデータが、該フレームデータに挿入されている時刻情報が含まれるデータ送信の時間帯とその次のデータ送信の時間帯のいずれで出力されるかを判定する第1の判定手段(24)と、
    前記データ生成部から前記データ送信部に入力されるフレームデータのうち、前記第1の判定手段によって少なくとも前記データ送信部から出力される時間帯が不定と判定されたフレームデータに不定情報を挿入する不定情報挿入手段(25)と、
    前記データ送信部からの信号を受けた前記データ伝送システムから出力されるフレームデータを受信するデータ受信部(30)と、
    前記データ受信部が受信したフレームデータに挿入されている時刻情報を抽出する時刻情報抽出手段(31)と、
    前記データ受信部が受信したフレームデータに前記不定情報が挿入されているか否かを判定する第2の判定手段(32)と、
    前記第2の判定手段によって前記不定情報が挿入されていないと判定されたフレームデータから前記時刻情報抽出手段が抽出した時刻情報と該フレームデータを受信した時刻とに基づいて、前記データ伝送システムの伝送遅延時間を算出する伝送遅延時間算出手段(33)とを備えた伝送遅延時間測定装置。
  2. 前記データ生成部から前記データ送信部に入力されるフレームデータのうち、前記第1の判定手段によって前記データ送信部から出力される時間帯が前記次の時間帯であると判定されたフレームデータに補正情報を挿入する補正情報挿入手段(26)を有し、
    前記第2の判定手段は、受信したフレームデータに前記誤差情報または補正情報のいずれかが挿入されているか否かを判定し、
    前記伝送遅延時間算出手段は、前記第2の判定手段によってフレームデータに補正情報が挿入されていると判定されたとき、前記ヘッダ送信のための時間帯分の補正を行って伝送遅延時間を算出することを特徴とする請求項1記載の伝送遅延時間測定装置。
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