JP3578806B2 - 高圧窒素発生装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は高圧窒素発生装置に関し、高圧の窒素ガスを必要とするガス注入射出成形等に利用できる。
【0002】
【背景技術】
従来より、内部に中空部分を備えた成形品を成形するガス注入射出成形では、金型に充填した溶融樹脂の内部に高圧ガスを注入することにより、内部に中空部を成形しており、注入するガスとしては、窒素ガスを利用している。
高圧の窒素ガスは、市販の高圧窒素ガスボンベや、液体窒素を気化することにより得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高圧窒素ガスボンベを利用する場合、高圧窒素ガスの使用量が多いと、ボンベを頻繁に交換しなければならず、ボンベの交換作業が煩雑となるという問題がある。
また、ボンベに充填されている窒素ガスは高圧であるため、取扱上の誤りにより事故が発生するおそれがあり、交換作業に危険が伴うという問題がある。
一方、液体窒素を利用する場合、液体窒素は、非常に低温なので取扱が煩雑であるという問題がある。
また、低温の液体窒素に触れると、低温火傷を負うので、高圧窒素ガスボンベを利用する場合と同様に、取扱には危険が伴うという問題がある。
【0004】
なお、窒素ガス以外のほぼすべてのガスを透過させる中空糸膜、および、窒素ガス以外のほぼすべてのガスを吸着する吸着剤等により、大気中の空気の中から窒素ガスを分離する分離装置を利用すれば、危険の伴う作業を行うことなく、窒素ガスを得ることはできる。
しかし、これらの分離装置では、得られる窒素ガスの量が原料となる空気の10〜40%(体積比)と少ないうえ、同窒素ガスの圧力が低いので、これらの分離装置では、多量の高圧窒素ガスを瞬時に注入するガス注入射出成形に利用できないという問題がある。
しかも、分離装置で得た窒素ガスを増圧しようとしても、ガスの供給量が少ないため、分離装置や増圧装置の圧力制御系の動作が不安定となり、高圧窒素ガスを安定して供給することが困難であるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、取扱に危険が伴わず、高圧の窒素ガスを安定供給できる高圧窒素発生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、大気中の空気に含まれる窒素ガスを当該空気中の他のガスから分離する分離手段と、この分離手段で得た窒素ガスを圧縮して増圧する増圧手段と、前記分離手段および前記増圧手段の間に設けられる第1の窒素タンクと、前記増圧手段の下流側に設けられる第2の窒素タンクと、前記第1の窒素タンクに設けられるとともに圧力が所定の値まで低下すると電気接点が閉じる第1の圧力スイッチと、前記第2の窒素タンクに設けられるとともに圧力が所定の値まで低下すると電気接点が閉じる第2の圧力スイッチと、前記増圧手段の動作を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記第1の圧力スイッチの電気接点が開いておりかつ前記第2の圧力スイッチの電気接点が閉じている場合に前記増圧手段を動作させることを特徴とする。
以上において、分離手段としては、空気中の窒素ガス以外のほぼすべてのガスを透過させる中空糸膜で窒素ガスを大気中の他のガスから分離する透過式の分離装置、あるいは、空気中の窒素ガス以外のほぼすべてのガスを吸着する吸着剤で窒素ガスを大気中の他のガスから分離する吸着式の分離装置等が採用できる。
また、増圧手段としては、特に制限がなく、様々な形式のものが採用できる。例えば、シリンダ内を往復動するピストンで前記窒素ガスを圧縮するレシプロ式の増圧装置や、タービンブレードを回転させて前記窒素ガスを圧縮するタービン式の増圧装置等が採用できる。
さらに、第2の窒素タンクに蓄積される窒素ガスは、溶融樹脂を金型内に射出するとともに高圧ガスを前記金型内の溶融樹脂に向かって噴射するガス射出成形用の成形装置に供給され、ガス射出成形で使用されることが望ましい。
ここで、ガス射出成形とは、金型内に溶融樹脂の充填を開始した後に、高圧ガスを前記金型内の溶融樹脂に向かって噴射する成形方法のすべてをいい、溶融樹脂の内部に高圧ガスを注入して中空部を設け、この中空部内の高圧ガスの圧力で「ひけ」を防止するガス注入射出成形、および、溶融樹脂の内部に中空部を設ける代わりに、前記金型の成形面と溶融樹脂の表面との間に高圧ガスを注入し、この高圧ガスの圧力で「ひけ」を防止する射出成形等を含む。
【0007】
【作用】
このような本発明では、分離手段で分離した窒素ガスは、第1の窒素タンクに送られ、この第1の窒素タンクで蓄積される。増圧手段は、第1の窒素タンクから窒素ガスを取出して圧縮し、高圧の窒素ガスを生み出す。この高圧窒素ガスは、第2の窒素タンクに送られて蓄積される。
ここで、第1および第2の窒素タンクとして、適切な内容積を有するものを採用することにより、第1および第2の窒素タンクの内部圧力が窒素ガスの使用量の変動や、増圧手段の起動・停止等によって大きく変動することがなくなる。
このため、分離手段の制御を第1の窒素タンクの圧力値に基づいて行うとともに、増圧手段の制御を第2の窒素タンクの圧力値に基づいて行うようにすれば、分離手段や増圧手段の動作が不安定となることがなく、高圧の窒素ガスの安定供給が可能となる。
しかも、分離手段および増圧手段として、電気や空気圧等を駆動源とするものを採用すれば、高圧ボンベや液体窒素等の取扱に危険を伴うものが一切不要となり、これらにより前記目的が達成される。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施例に係る高圧窒素発生装置1が示されている。この高圧窒素発生装置1は、周囲の空気を吸入して圧縮する空気圧縮機2と、この空気圧縮機2から供給された圧搾空気から窒素ガスを分離する分離手段としての透過式の分離装置10と、この分離装置10からの窒素ガスを圧縮してさらに高圧の窒素ガスに増圧する増圧手段としての増圧装置20とを備えたものである。
なお、高圧窒素発生装置1が発生する高圧窒素ガスは、図中右端に配置されたガス注入射出成形機40に供給されるようになっている。このガス注入射出成形機40は、金型内に充填された溶融樹脂の内部に高圧窒素ガスを注入して中空部を形成し、この中空部内の窒素ガスの圧力により「ひけ」の発生を防止しつつ射出成形を行う射出成形機である。
高圧窒素発生装置1には、前記増圧装置20の他に、第1の窒素タンク3、第2の窒素タンク4、酸素濃度計5、減圧弁6、および、空気圧縮機2等を制御する制御装置7が備えられている。このうち、第1の窒素タンク3および酸素濃度計5は、分離装置10と増圧装置20との間に設けられ、第2の窒素タンク4および減圧弁6は、増圧装置20の下流側に設けられている。
【0009】
空気圧縮機2は、モータで駆動されるレシプロ式およびスクリュウー式等の様々な形式のものが選択できる。本実施例では、最大吐出圧0.85MPa 、定格吐出量0.26m3/minのスクリューコンプレッサ(神戸製鋼社製 AM3UD−5 )を採用し、吐出圧力を0.7MPaに設定した。
酸素濃度計5は、分離装置10から吐出されるガスに含まれる酸素の濃度を検出するものであり、分離装置10が正常に機能しているか否かを監視するために設けられている。本実施例では、(株)シンキー社製 RX−2408を採用し、酸素濃度を1.0 %に設定した。これにより、供給中の窒素ガスの純度が99%以上を維持するように、監視可能となっている。
第1の窒素タンク3は、空気圧縮機2の性能に応じた耐圧および容積を有する密閉容器である。空気圧縮機2の定格から、容積が20〜50リットル(以下「L 」と略す。)のものが採用でき、具体的には、耐圧0.99MPa 、容積38L の市販品を採用した。
第1の窒素タンク3には、空気圧縮機2を制御するための圧力スイッチ3A, 3Bが取付けられている。
【0010】
増圧装置20は、大口径のシリンダ21および小口径のシリンダ22を備えた低圧側圧縮機23と、この低圧側圧縮機23と同様に大口径のシリンダ24および小口径のシリンダ25を備えた高圧側圧縮機26と、低圧側圧縮機23で圧縮した窒素ガスを冷やすクーラ27とを有するものである。ここでは、高圧ガス容器の法規定に適合した増圧機を採用した。
低圧側圧縮機23は、空気圧縮機2から供給される圧搾空気で内部のピストン28を往復動させるものである。ピストン28は往復動を繰り返すことにより、第1の窒素タンク3から窒素ガスをシリンダ22内に導入し、導入した窒素ガスを圧縮・増圧させ、高圧側圧縮機26のシリンダ25の内部へ送り込む。これにより、高圧側圧縮機26のシリンダ25内の窒素ガスは、圧縮されてさらに圧力が増圧されるようになっている。
高圧側圧縮機26は、空気圧縮機2から供給される圧搾空気で内部のピストン29を往復動させるものである。ピストン29を前進させることにより、高圧側圧縮機26のシリンダ25の内部に蓄積された高圧の窒素ガスが第2の窒素タンク4へ押出されるようになっている。
【0011】
第2の窒素タンク4は、増圧装置20の性能に応じた耐圧および容積を有する高圧密閉容器である。本実施例では、高圧ガス容器の規定に適合した耐圧15MPa 、容積47L のものを採用した。
第2の窒素タンク4には、増圧装置20を制御するための圧力スイッチ4A, 4Bが取付けられている。
減圧弁6は、第2の窒素タンク4から供給される高圧窒素ガスを所定の圧力、本実施例では3.0MPaに減圧・維持するものである。
【0012】
制御装置7は、圧力スイッチ3A,3B,4A,4B の接点信号に基づいて、空気圧縮機2および増圧装置20の動作を制御するものである。
すなわち、圧力スイッチ3Aは、第1の窒素タンク3内の圧力が所定の値、例えば、0.7MPaに達すると内部に設けられた電気接点が閉じるようになっている。
圧力スイッチ3Bは、第1の窒素タンク3内の圧力が所定の値、例えば、0.3MPaまで低下すると、内部に設けられた第1の電気接点が閉じ、さらに、第1の窒素タンク3内の圧力が次の所定の値、例えば、0.24MPa まで低下すると、内部に設けられた第2の電気接点が閉じるようになっている。
そして、制御装置7は、圧力スイッチ3Aの接点が閉じると、空気圧縮機2にアンロード運転信号を送り、分離装置10への圧搾空気の供給を停止させる一方、圧力スイッチ3Bの第1の電気接点が閉じると、空気圧縮機2に通常運転信号を送り、分離装置10への圧搾空気の供給を開始させるようになっている。
【0013】
圧力スイッチ4Aは、第2の窒素タンク4内の圧力が所定の値、例えば、5.0MPaまで低下すると、内部に設けられた電気接点が閉じるようになっている。
圧力スイッチ4Bは、第2の窒素タンク4内の圧力が所定の値、例えば、13.5MPa に達すると、内部に設けられた電気接点が閉じるようになっている。
そして、制御装置7は、圧力スイッチ4Aの接点が閉じると、空気圧縮機2に通常運転信号を送るとともに、空気圧縮機2が供給する圧搾空気を増圧装置20に送って増圧装置20を駆動するようになっている。
なお、第1の窒素タンク3の内部の圧力が低すぎると、増圧装置20に適正な量の窒素ガスが供給できない。このため、増圧装置20の駆動を開始するにあたり、圧力スイッチ3Bの第2の電気接点が閉じている場合には、制御装置7は、増圧装置20を駆動せず、第1の窒素タンク3の内部の圧力が上昇し、圧力スイッチ3Bの第2の電気接点が開いた後に増圧装置20を駆動するようになっている。
一方、圧力スイッチ4Bの接点が閉じると、制御装置7は、空気圧縮機2にアンロード運転信号を送り、空気圧縮機2の圧搾空気の供給を停止させるとともに、増圧装置20の駆動を停止させるようになっている。
【0014】
分離装置10は、図2に示されるように、筒状の密閉容器11の内部に無数の中空糸膜12を設けたものである。中空糸膜12は、全長に渡って延びる細孔を有する細長いチューブ状のフィルタであり、内部の細孔が容器11の入口13と出口14とを連通している。
容器11の入口13には、空気圧縮機2からの圧搾空気が供給されるようになっている。供給された圧搾空気は、中空糸膜12の細孔の内部を通過する間に、含まれる窒素ガス以外のほぼすべてのガスが中空糸膜12の側壁を透過し、容器11の側部に設けられた排出口15から排出されるようになっている。これにより、容器11の出口14から純度の高い窒素ガスが得られるようになっている。
【0015】
このような本実施例では、空気圧縮機2で圧搾空気を分離装置10に供給し、この分離装置10で窒素ガスのみを取り出し、取り出された窒素ガスを第1の窒素タンク3に蓄積する。そして、第1の窒素タンク3内の窒素ガスは、増圧装置20で圧縮されて増圧された後、第2の窒素タンク4に蓄積される。
ここで、空気圧縮機2および増圧装置20は、所定の容積を有することから、圧力の変動が少ない第1の窒素タンク3および第2の窒素タンク4の各々の圧力値に基づき起動・停止が制御されるので、分離装置10の窒素ガス供給量が僅かなものであっても、ハンチング等の不安定な動作がなく、安定した動作が維持されるようになる。
【0016】
前述のような本実施例によれば、次のような効果がある。
すなわち、空気圧縮機2および増圧装置20の制御を、圧力の変動が少ない第1の窒素タンク3および第2の窒素タンク4の各々の圧力値に基づいて行うようにしたので、分離装置10の窒素ガス供給量が僅かなものであっても、ハンチング等の不安定な動作がなくなり、空気圧縮機2および増圧装置20を安定して動作させることができる。
【0017】
また、第2の窒素タンク4に蓄積した高圧窒素ガスを供給するようにしたので、必要なだけ窒素ガスを供給することができ、窒素ガスの使用量が大きく変動しても、ガス注入射出成形装置等に窒素ガスを安定して供給することができる。
【0018】
さらに、モータ駆動の空気圧縮機2、透過式の分離装置10、および、空気圧縮機2の圧搾空気で駆動する増圧装置20を採用したので、高圧ボンベや液体窒素等の取扱が危険なものが一切不要となるうえ、高圧ボンベ等の交換作業を行うことなく連続的に高圧窒素ガスを供給できるようになるため、高圧窒素発生装置1に係る作業の効率および安全性を向上できる。
しかも、空気圧縮機2、分離装置10、および、増圧装置20は、メンテナンス・フリーのものが採用でき、保守作業が最小限ですむので、保守作業により高圧窒素発生装置1やその周囲が汚れることが少なく、作業環境を衛生上の面で向上できる。
【0019】
また、高圧窒素ガスは、使用されると同時に、高圧窒素発生装置1で常に製造されて補給されるので、高圧窒素ガスの平均備蓄量を増大することがきでる。
さらに、増圧手段をレシプロ式の増圧装置20とし、これにより、増圧装置20への窒素ガスの供給量や圧力が低くとも増圧可能としたので、透過式の分離装置10から得られる窒素ガスが少量であっても、確実に増圧することができる。
【0020】
以上、本発明について好適な実施例を挙げて説明したが、本発明は、この実施例に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である。
例えば、高圧窒素発生装置としては、空気圧縮機2、分離装置10、および、増圧装置20等を各1台ずつ備えた高圧窒素発生装置1に限らず、空気圧縮機2、分離装置10、および、増圧装置20等を複数台ずつ有するものでもよい。このようにすれば、1台が故障しても他のものに交代して運転を続けることができ、一部の故障によらず、高圧窒素ガスを連続供給できる。
【0021】
また、分離手段としては、透過式の分離装置10に限らず、図3に示されるように、複数のタンク31A, 31Bを有する吸着式の分離装置30でもよい。
この吸着式の分離装置30は、タンク31A, 31Bの内部に、加圧時に空気中に含まれる窒素ガス以外のほとんどすべてのガスを吸着する吸着剤を入れたものである。タンク31A に接続される配管には、電磁弁32A 〜 34Aが設けられ、タンク31B に接続される配管には、電磁弁32B 〜 34Bが設けられている。
このような吸着式の分離装置30では、タンク31A 側の電磁弁32A, 33Aを開けるとともに、電磁弁34A を閉じ、かつ、タンク31B 側の電磁弁32B, 33Bを閉じるとともに、電磁弁34B を開けた状態で、分離装置30の入口35に圧搾空気を供給することにより、タンク31A の吸着剤により、出口36から窒素ガスのみを取り出せるようになっている。
【0022】
そして、タンク31A の吸着剤が飽和してガスを吸着できない状態になったら、タンク31A 側の電磁弁32A, 33Aを閉じるとともに、電磁弁34A を開け、かつ、タンク31B 側の電磁弁32B, 33Bを開けるとともに、電磁弁34B を閉じる。これにより、タンク31B の吸着剤で窒素ガスの分離を行い、かつ、タンク31A の吸着剤は、タンク31A の内部が大気圧に復帰する際に、吸着していたガスを放出して再生されるようになっている。
このような吸着式の分離装置30でも、透過式の分離装置10と同様な作用、効果を奏することができる。
【0023】
さらに、高圧窒素発生装置が発生した高圧窒素ガスの供給先としては、ガス注入射出成形機40に限らず、金型内に溶融樹脂を充填するとともに、当該金型の成形面と内部の溶融樹脂の表面との間に高圧ガスを注入し、この高圧ガスの圧力で「ひけ」を防止しつつ射出成形を行うガス射出成形機でもよい。
なお、高圧窒素発生装置を構成する各装置・機器は、前記実施例に示した定格・容積を有するものに限らず、他の定格・容積のものでもよく、高圧窒素ガスの使用量や需要率に応じて適宜選択することができる。
【0024】
【発明の効果】
前述のように本発明によれば、取扱に危険が伴わず作業の安全性を向上できるうえ、高圧の窒素ガスを安定供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る高圧窒素発生装置の全体を示す構成図である。
【図2】本実施例に係る分離手段である透過式の分離装置を示す断面図である。
【図3】本発明の変形例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 高圧窒素発生装置
3 第1の窒素タンク
4 第2の窒素タンク
10 分離手段としての透過式の分離装置
12 中空糸膜
20 増圧手段としてのレシプロ式の増圧装置
21,22,24,25 シリンダ
28, 29 ピストン
30 分離手段としての吸着式の分離装置
40 ガス射出成形を行うガス注入射出成形機
Claims (5)
- 大気中の空気に含まれる窒素ガスを当該空気中の他のガスから分離する分離手段と、この分離手段で得た窒素ガスを圧縮して増圧する増圧手段と、前記分離手段および前記増圧手段の間に設けられる第1の窒素タンクと、前記増圧手段の下流側に設けられる第2の窒素タンクと、前記第1の窒素タンクに設けられるとともに圧力が所定の値まで低下すると電気接点が閉じる第1の圧力スイッチと、前記第2の窒素タンクに設けられるとともに圧力が所定の値まで低下すると電気接点が閉じる第2の圧力スイッチと、前記増圧手段の動作を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記第1の圧力スイッチの電気接点が開いておりかつ前記第2の圧力スイッチの電気接点が閉じている場合に前記増圧手段を動作させることを特徴とする高圧窒素発生装置。
- 請求項1に記載の高圧窒素発生装置において、前記分離手段は、空気中の窒素ガス以外のほぼすべてのガスを透過させる中空糸膜により、窒素ガスを大気中の他のガスから分離する透過式の分離装置であることを特徴とする高圧窒素発生装置。
- 請求項1に記載の高圧窒素発生装置において、前記分離手段は、空気中の窒素ガス以外のほぼすべてのガスを吸着する吸着剤により、窒素ガスを大気中の他のガスから分離する吸着式の分離装置であることを特徴とする高圧窒素発生装置。
- 請求項2または請求項3に記載の高圧窒素発生装置において、前記増圧手段は、シリンダ内を往復動するピストンで前記窒素ガスを圧縮するレシプロ式の増圧装置であることを特徴とする高圧窒素発生装置。
- 請求項4に記載の高圧窒素発生装置において、前記第2の窒素タンクに蓄積される窒素ガスは、溶融樹脂を金型内に射出するとともに高圧ガスを前記金型内の溶融樹脂に向かって噴射するガス射出成形用の成形装置に供給されることを特徴とする高圧窒素発生装置。
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