JP3578753B2 - シリコン酸化膜の評価方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

シリコン酸化膜の評価方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
化合物半導体基板上にシリコン酸化膜の層間膜を有するFET(Field‐Effect Transistor)を形成した半導体装置の製造方法に関し、特に上記FETにおいての電子トラップによるパワー劣化を制御するためのシリコン酸化膜の評価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
化合物半導体の高出力FETにおいては、化合物半導体基板と層間膜の間または層間膜中の電子トラップの影響で、長時間通電することによりパワー劣化を生じる(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
また、層間膜の劣化を評価する方法には、FT−IR(Fourier Transform−Infrared)分析による方法がある(例えば、特許文献1参照)。この方法は、通電前後においての層間膜のFT−IR特性の変化を測定し、通電前後のFT−IR特性の変化から、層間膜の劣化を判別するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−221150号公報(段落[0033]−[0037]、図3,図4,図6)
【非特許文献1】
Solid State Electronics 43(1999) 1325−1331
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記非特許文献1には、シリコン窒化膜を有する化合物半導体の高出力FETのパワー劣化の減少に関しては記載されているが、化合物半導体上にシリコン酸化膜を有する高出力FETのパワー劣化の制御に関しては記載されていない。
【0006】
また、上記特許文献1に記載の方法は、通電後の測定データを必要とするため、評価に時間がかかり、半導体装置の量産製造に適したものとは言い難い。
【0007】
このように、化合物半導体上にシリコン酸化膜を有する高出力FETを製造する場合に、高出力FETのパワー劣化を制御するためのシリコン酸化膜の評価方法としては、技術的および実用的に満足する方法は得られていない。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、シリコン酸化膜の層間膜を有するFETのパワー劣化を、層間膜形成の製造工程において、容易かつ短時間で、評価、管理、および制御できる方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のシリコン酸化膜の評価方法は、化合物半導体基板上に成膜したシリコン酸化膜をFT−IR(Fourier Transform−Infrared)分析し、得られたFT−IR分析特性においてのSi−Si伸縮振動を示す波数880[cm−1]のピークをもとに、上記シリコン酸化膜において電子トラップとして働くSi−Si結合の含有量を評価することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は層間膜にシリコン酸化膜を有する化合物半導体の高出力FETの断面構造図であり、1はGaAs基板、1aはn型GaAs層、2はゲート電極、3はソース電極、4はドレイン電極、5はシリコン酸化膜(層間膜)、6はシリコン窒化膜(層間膜)である。
【0011】
図1の高出力FETでは、GaAs基板1(GaAs基板1に形成されたn型GaAs層1a)上に、層間膜としてシリコン酸化膜5が形成されている。
【0012】
図2は高出力FETの動作を説明する模式図である。また、図3は高出力FETの動作時の電子のホットキャリア効果を説明する模式図である。
【0013】
図2に示すように、ソース電極から注入された電子eは、n型GaAs層を通過してドレイン電極に達するが、図3に示すように、電子eのホットキャリアが発生し、電子eがシリコン酸化膜中に注入され、この注入された電荷がシリコン酸化膜中の電子トラップにトラップされると、高出力FETのパワー劣化を生じる。
【0014】
図4はGaAs基板(GaAsウェハ)上に減圧CVDで堆積させたシリコン酸化膜をFT−IR(Fourier Transform−Infrared)測定して得られたFT−IR分析特性を示す図である。また、図5は図4の波数700[cm−1]から950[cm−1]までを拡大し、波数810[cm−1]と880[cm−1]の2本のピークに波形分離した図である。
【0015】
図4,図5に示すように、GaAs上のシリコン酸化膜のFT−IR分析特性においては、波数810[cm−1],880[cm−1],1060[cm−1],1160[cm−1]などにピークが現れる。なお、図4,図5のFT−IRデータは、図1の高出力FETの製造工程において層間膜のシリコン酸化膜5を減圧CVDで堆積させたときに、同時にダミーのGaAs基板(GaAsウェハ)上に堆積させたシリコン酸化膜を、透過IR法を用いて測定したものであるが、ATR法やRAS法、さらには反射率を測定できる顕微IR法を用いることも可能である。
【0016】
図6はFT−IR分析特性においての波数810[cm−1]と880[cm−1]の2本のピークの面積比と高出力FETのパワー劣化の関連を説明する図である。
【0017】
図6において、サンプル1,2,3は、いずれも図1の断面構造を有する高出力FETであって、層間膜のシリコン酸化膜の膜質(成膜条件)のみが互いに異なり、その他の製造工程は全て同じにしたものである。これらのサンプルは、いずれもゲート長が0.8[μm]、ゲート幅が3.5[μm]、単位ゲート幅が175[μm]である。
【0018】
また、図6において、シリコン酸化膜面積比は、そのシリコン酸化膜のFT−IR分析特性においての{波数880[cm−1]のピークの面積}÷{波数810[cm−1]のピークの面積}の値である。Pは高出力FETの長期通電試験前の初期パワーである。ΔPは長期通電試験後(48時間通電試験後)の高出力FETのパワーから初期パワーPoを差し引いた値であり、このΔPのマイナス値はパワー劣化を示している。
【0019】
図6のデータを求めた手順を以下に示す。まず、シリコン酸化膜の成膜条件を互いに変えて、シリコン酸化膜面積比が0.099であるサンプル1、シリコン酸化膜面積比が0.141であるサンプル2、シリコン酸化膜面積比が0.183であるサンプル3を作成した。FT−IR分析特性およびシリコン酸化膜面積比は、例えばGaAs基板(GaAsウェハ)上に減圧CVDでシリコン酸化膜を成膜し、そのシリコン酸化膜をFT−IR測定して得られる。
【0020】
シリコン酸化膜面積比を変えるための成膜条件のパラメータには、例えば減圧CVDでは、シラン(SiH)ガスおよび酸素の流量(それぞれのキャリアガスの流量も含む)、成膜温度、成膜圧力、さらに場合によってはシリコン酸化膜の膜圧などがある。
【0021】
そして、このようにして作成したそれぞれのサンプルについて、長期通電試験前の初期パワーPoを測定し、さらに48時間通電試験後のパワーを測定して、長期通電によるパワー劣化ΔPを得た。
【0022】
図6から、シリコン酸化膜面積比(シリコン酸化膜のFT−IR分析特性においての波数810[cm−1]と880[cm−1]の面積比)が小さいほど、通電による高出力FETのパワー劣化が小さいことが判る。
【0023】
このことから、シリコン酸化膜のFT−IR分析特性においての波数810[cm−1]と880[cm−1]の面積比をもとに、シリコン酸化膜の成膜条件を検討することにより、シリコン酸化膜を有する高出力FETの通電中のパワー劣化をシリコン酸化膜の層間膜を形成する製造工程で制御することが可能となる。つまり、上記面積比が小さくなる成膜条件でシリコン酸化膜を成膜すれば、高出力FETのパワー劣化を低減できる。
【0024】
また、これら48時間通電をしたサンプル1,2,3は、120[℃]で24時間高温保管したあと、初期パワーPoに戻ることを確認した。高出力FETにおいて、通電中にパワー劣化を生じ、通電を停止し、長期保管後にパワー劣化が解消する可逆反応である。
【0025】
このことから、高出力FETのパワー劣化は、FETの材料の化学的な構造変化によって引き起こされているのではなく、電子トラップにより引き起こされている考えられる。
【0026】
図7はシリコン酸化膜中の電子トラップの電子状態を説明する模式図である。図7に示すように、中性状態に電子が1つ入った状態は、アニオンラジカル状態であり、アニオンラジカル状態で化学的構造変化がない場合は、可逆反応として働く。
【0027】
さらに、電子トラップとして働くシリコン酸化膜は、Si−O−Si結合だけで形成されているアモルファス構造ではなく、Si−Si結合が含まれたアモルファス構造であると考えられる。
【0028】
Si−Si結合を有するシリコン酸化膜においてSi−Si結合部分が電子トラップになることを示すために、分子軌道計算をした。ここでは、PC SPARTAN PRO ver1.0.5(WAVEFUNCTION製)プログラムを用いてPM3で最適構造を計算した。
【0029】
図8は上記分子軌道計算に用いたSi−Si結合を有するシリコン酸化膜のモデルを示す構造図である。アモルファス構造を直接計算することは計算時間が膨大にかかるので、図8のモデルでは、Si−Si結合の周りにSi−O−Si結合を適度に配置して、水素でターミネイトした。
【0030】
図9は上記分子軌道計算によって求められた図8の構造のLUMO(最低空軌道、Lowest Unoccupied Molecular Orbital)を示す図である。図9に示すように、Si−Si結合部分にLUMOの広がりをもっている。つまり、Si−Si結合のσ軌道がLUMOとなっている。このことは、シリコン酸化膜中のSi−Si結合が電子トラップとして働く可能性があることを示している。
【0031】
シリコン酸化膜のFT−IR分析特性において、波数810[cm−1]のピークはSi−O伸縮振動であり、波数880[cm−1]のピークはSi−Si伸縮振動である。そして、FT−IR分析特性においての上記2つのピークの面積比は、シリコン酸化膜中においてのSi−Si結合の含有量の指標となる。
【0032】
ここで、重要なのはSi−Si伸縮振動を示す波数880[cm−1]のピークの面積であり、Si−O伸縮振動を示す波数810[cm−1]のピークの面積に代えて、同様にSi−O伸縮振動を示す他の波数(例えば波数1060[cm−1]または1160[cm−1])のピークの面積を採用することも可能である。本実施の形態では、波形分離等が容易である波数810[cm−1]のピークを用いて面積比を求めた。さらには、波数880[cm−1]のピークの面積を、シリコン酸化膜中においてのSi−Si結合の含有量の指標とすることも可能である。
【0033】
また、Si−Si結合を有するシリコン酸化膜が電子トラップとして働く場合の活性化エネルギーを分子軌道計算より求めた。ここでは、図8の構造について、上記PC SPARTAN PRO ver1.0.5(WAVEFUNCTION製)プログラムを用いてPM3で最適構造を計算した。中性状態と、アニオンラジカル状態の遷移状態とを計算し、総エネルギー差を活性化エネルギーとした。
【0034】
図10は上記計算によって求められた電子トラップとして働く場合の活性化エネルギーを示す図である。なお、図10には、Si−Si結合を有するシリコン酸化膜が電子トラップとして働く場合の活性化エネルギーとともに、比較のために、Si−H結合を有するシリコン酸化膜が電子トラップとして働く場合の活性化エネルギーも示してある。
【0035】
図10から、Si−Si結合を有する場合の活性化エネルギーは、約5.88[kcal/mol]であって、Si−H結合を有する場合の活性化エネルギーの約半分であることが判る。このことは、Si−Si結合が電子トラップとして働くという考えが有効であることを示している。
【0036】
また、図10と同様の計算によれば、アニオンラジカルから中性に戻る場合の活性化エネルギーは、Si−Si結合を有する場合、約1.66[kcal/mol]である。このことは、構造変化をほとんど生じない可逆反応で、容易にアニオンラジカルから中性に戻ることを示していると考えられる。
【0037】
以上より、シリコン酸化膜を有する化合物半導体の高出力FETの通電によるパワー劣化の現象は、シリコン酸化膜中のSi−Si結合が電子トラップとして働くことに由来すると考えられる。
【0038】
つまり、シリコン酸化膜中のSi−Si結合の含有量を制御すれば、高出力FETのパワー劣化を制御可能であり、シリコン酸化膜中のSi−Si結合の含有量を小さくすれば、高出力FETのパワー劣化を低減できる。シリコン酸化膜中のSi−Si結合の含有量は、シリコン酸化膜のFT−IR分析特性においての波数880[cm−1]のピーク(波数880[cm−1]と他の波数のピークの面積比、あるいは波数880[cm−1]のピークの面積)をもとに、制御可能である。
【0039】
本実施の形態では、シリコン酸化膜の層間膜を形成する製造工程は、例えば以下の(1),(2),(3)のいずれかの手順によってなされる。
【0040】
(1)例えばダミーGaAs基板(GaAsウェハ)上に成膜したシリコン酸化膜をFT−IR分析し、そのFT−IR分析特性の波数880[cm−1]のピークをもとに、FETのパワー劣化の指標となるSi−Si結合の含有量が小さくなるシリコン酸化膜の成膜条件をあらかじめ求めておき、その成膜条件でシリコン酸化膜の層間膜を高出力FETを作成する製品GaAs基板(GaAsウェハ)上に成膜する。
【0041】
(2)高出力FETを作成する製品GaAs基板(GaAsウェハ)上にシリコン酸化膜の層間膜を成膜し、このシリコン酸化膜の層間膜を、例えば反射率の測定が可能な顕微IR法でFT−IR分析し、そのFT−IR分析特性の波数880[cm−1]のピークをもとに、FETのパワー劣化の指標となるSi−Si結合の含有量を求め、そのSi−Si結合の含有量から上記成膜した層間膜の良否を判別する。
【0042】
(3)上記(1)に記載のFT−IR分析を用いた成膜条件の検討と、上記(2)に記載の成膜した層間膜の評価とを、ともに実施する。
【0043】
以上のように本発明の実施の形態によれば、高出力FETのパワー劣化を、シリコン酸化膜の層間膜を形成する製造工程内で容易に評価、管理、および制御することが可能となる。また、長期通電試験を必要としないので、短時間で評価が可能である。
【0044】
なお、上記実施の形態では、シリコン酸化膜を有するGaAs基板上の高出力FETに関して説明したが、本発明はInP基板やGaN基板などの他の化合物半導体基板に、シリコン酸化膜を層間膜として形成した高出力FETにも適用な能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、高出力FETのパワー劣化を、シリコン酸化膜の層間膜を形成する製造工程内で、容易かつ短時間の内に評価、管理、および制御することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】層間にシリコン酸化膜を有する化合物半導体の高出力FETの断面構造図である。
【図2】高出力FETの動作を説明する模式図である。
【図3】高出力FETの動作時の電子のホットキャリア効果を説明する模式図である。
【図4】GaAs基板(GaAsウェハ)上に減圧CVDで堆積させたシリコン酸化膜をFT−IR(Fourier Transform−Infrared)測定して得られたFT−IR分析特性を示す図である。
【図5】図4の波数700[cm−1]から950[cm−1]までを拡大し、波数810[cm−1]と880[cm−1]の2本のピークに波形分離した図である。
【図6】FT−IR分析特性においての波数810[cm−1]と880[cm−1]の2本のピークの面積比と高出力FETのパワー劣化の関連を説明する図である。
【図7】シリコン酸化膜中の電子トラップの電子状態を説明する模式図である。
【図8】Si−Si結合を有するシリコン酸化膜のモデルを示す構造図である。
【図9】図8の構造のLUMO(最低空軌道、Lowest Unoccupied Molecular Orbital)を示す図である。
【図10】電子トラップとして働く場合の活性化エネルギーを示す図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板、 1a n型GaAs層、 2 ゲート電極、 3 ソース電極、 4 ドレイン電極、 5 シリコン酸化膜、 6 シリコン窒化膜。

Claims (5)

  1. 化合物半導体基板上に成膜したシリコン酸化膜の評価方法において、
    上記シリコン酸化膜をFT−IR(Fourier Transform−Infrared)分析し、
    得られたFT−IR分析特性においてのSi−Si伸縮振動を示す波数880[cm−1]のピークをもとに、上記シリコン酸化膜において電子トラップとして働くSi−Si結合の含有量を評価する
    ことを特徴とするシリコン酸化膜の評価方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    上記波数880[cm−1]のピークの面積とSi−O伸縮振動を示す他の波数のピークの面積との面積比をもとに、上記Si−Si結合の含有量を評価することを特徴とするシリコン酸化膜の評価方法。
  3. 請求項1記載の方法において、
    Si−Si伸縮振動を示す上記波数880[cm−1]のピークの面積をもとに、上記Si−Si結合の含有量を評価することを特徴とするシリコン酸化膜の評価方法。
  4. 化合物半導体基板上にシリコン酸化膜の層間膜を有するFET(Field‐Effect Transistor)を形成した半導体装置の製造方法において、
    上記シリコン酸化膜を形成する製造工程に、
    請求項1から3までのいずれかに記載の評価方法を用いて、FETのパワー劣化の指標となる上記Si−Si結合の含有量が小さくなるシリコン酸化膜の成膜条件をあらかじめ求める工程と、
    上記求めた成膜条件で上記シリコン酸化膜の層間膜を成膜する工程と
    を含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 化合物半導体基板上にシリコン酸化膜の層間膜を有するFETを形成した半導体装置の製造方法において、
    上記シリコン酸化膜を形成する製造工程に、
    上記シリコン酸化膜の層間膜を成膜する工程と、
    請求項1から3までのいずれかに記載の評価方法を上記成膜した層間膜に用いて、FETのパワー劣化の指標となる上記Si−Si結合の含有量をもとに、上記成膜した層間膜の良否を判別する工程と
    を含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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