JP3578370B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発熱量に応じた制御を必要とする発熱体を有するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタには、用紙を加熱して発色させるサーマルヘッドを備えたサーマルプリンタがある。このサーマルプリンタは、画像情報に基づいてサーマルヘッドを駆動し、用紙を加熱して画像を印字する。
【0003】
このようなサーマルプリンタでは、用紙に加える熱量に応じて画像の濃度が変化する。例えば、用紙に加える熱量が少ないと十分に発色させることができないので画像濃度が薄くなってしまう。また、用紙に加える熱量が多いと発色しすぎて画像濃度が濃くなりすぎてしまう。
【0004】
そこで、サーマルプリンタでは、サーマルヘッドの発熱量に応じてそのサーマルヘッドを制御し、用紙に加える熱量を調整し、用紙に印字される画像の濃度が薄くなりすぎたり、濃くなりすぎたりするのを防止している。
【0005】
このようなサーマルプリンタには、サーマルヘッドの温度を検出するヘッド用サーミスタと外気温度を検出する外気温度用サーミスタを備えたものがある。このサーマルプリンタは、サーマルヘッドの温度と外気温度とに基づいてサーマルヘッドに印加する印加パルス幅を設定し、用紙に加える熱量を調整している。このとき、外気温度を計測しているのは、外気温度が用紙自体の温度に影響するためである。
【0006】
しかし、サーマルプリンタには、コストやハード構成上の制限によってヘッド用サーミスタだけしか備えることができないものがある。このサーマルプリンタは、サーマルヘッドの温度をサーミスタによって検出し、検出された温度に基づいてサーマルヘッドを制御する。例えば、サーマルヘッドの温度が高い場合には、サーマルヘッドに印加する印加パルス幅を短く設定する。サーマルヘッドの温度が低い場合には、サーマルヘッドに印加する印加パルス幅を長く設定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ヘッド用サーミスタのみを備えたサーマルプリンタでは、用紙に画像を印字する印字動作が連続的に行なわれ、サーマルヘッドの温度が急激に上昇した場合に、その急激に上昇したときの温度に合わせて印加パルス幅が設定されるため、画像濃度が薄くなる。また、印字動作が連続的に行なわれた直後に、次の印字動作を開始すると、サーマルヘッドが先の印字動作によって熱くなっているため、印加パルス幅が短く設定され、画像濃度が薄くなる。このように、ヘッド用サーミスタのみを備えたサーマルプリンタでは、外気温度を考慮せずに印加パルス幅を設定しているので、画像濃度が薄くなったり濃くなりすぎたりして印字品質が非常に悪くなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、用紙に印字される画像の濃度が薄くなりすぎたり濃くなりすぎたりしないようにするために、サーマルヘッドの温度と外気温度とを参照値として参照して前記サーマルヘッドの発熱素子を駆動制御するようにしたプリンタにおいて、
前記サーマルヘッドの温度を検出する温度検出素子と、電源投入後、第1回目の前記発熱体の発熱駆動開始までの間に前記温度検出素子によって検出される温度を暫定外気温度として記憶する初期外気温度記憶手段と、前記発熱体の発熱駆動終了直後に前記温度検出素子によって検出される温度を終了時温度として更新記憶する終了時温度記憶手段と、前記発熱体の発熱駆動命令が入力された時に前記温度検出素子によって検出される検出温度を前記暫定外気温度及び前記終了時温度と比較し、前記検出温度が前記終了時温度よりも高ければ前記検出温度を暫定外気温度として更新記憶し、前記検出温度が前記終了時温度よりも低く前記暫定外気温度よりも高ければこの暫定外気温度の記憶を維持し、前記検出温度が前記暫定外気温度よりも低ければ前記検出温度を暫定外気温度として更新記憶する暫定外気温度記憶手段と、前記発熱体の発熱駆動時、前記サーマルヘッドの温度と前記暫定外気温度記憶手段によって記憶された暫定外気温度とを前記参照値として用いるようにした。
【0009】
従って、電源投入後、第1回目の発熱体の発熱駆動開始までの間に温度検出素子によって検出される温度を暫定外気温度として初期外気温度記憶手段によって記憶し、発熱体の発熱駆動終了直後に温度検出素子によって検出される温度を終了時温度として終了時温度記憶手段によって記憶し、発熱体の発熱駆動命令が入力された時に温度検出素子によって検出される検出温度を終了時温度と比較し、検出温度が終了時温度よりも高い場合には検出温度を暫定外気温度として暫定外気温度記憶手段によって更新記憶する。また、検出温度が終了時温度よりも低く暫定外気温度よりも高い場合にはその暫定外気温度の記憶を暫定外気温度記憶手段によって維持する。さらに、検出温度が暫定外気温度よりも低い場合には検出温度を暫定外気温度として暫定外気温度記憶手段によって記憶する
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記温度検出素子によって検出される前記発熱素子が発熱駆動中である場合の前記サーマルヘッドの温度から前記暫定外気温度記憶手段によって記憶された暫定外気温度を減じた値の所定割合の値をその暫定外気温度に加算した温度を前記参照値として用いるようにした。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のプリンタにおける発熱体が、サーマルヘッドに設けられた多数個の発熱素子である
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載のプリンタにおいて、携帯可能であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態のプリンタを図1ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態のプリンタは、使用者の腰のあたりに密着した状態で保持して使用する携帯型ラベルプリンタである。この携帯型ラベルプリンタ本体1には、図2に示すように台紙2をロール状に巻いたラベルロール3が収納されている。前記台紙2には、所定の間隔でラベル4が貼付されている。このラベル4は、熱により発色する感熱紙である。前記携帯型ラベルプリンタ本体1には、前記台紙2が搬送される搬送経路5が形成されている。この搬送経路5には、前記ラベル4に画像を印字する印字部6と、画像が印字された前記ラベル4を発行するラベル発行部7とが前記台紙2の搬送方向に沿って順次配置されている。
【0013】
前記携帯型ラベルプリンタ本体1には、前面(図3中、上面)開口の開口部8が形成されており、この開口部8を開閉するカバー9が支軸10により回転自在に配置されている。前記開口部8には、前記ラベルロール3が回動自在に収納されるホッパ11が形成されている。前記カバー9には、前記ホッパ11内での前記ラベルロール3の浮きを押える紙押え部12が形成されている。
【0014】
前記搬送経路5は、前記ホッパ11から前記携帯型ラベルプリンタ本体1の前面に向けて形成されている。前記搬送経路5には、前記印字部6よりも前記台紙2の搬送方向上流側に透過型光センサ13が配置されている。
【0015】
前記印字部6には、前記ラベル4に画像を印字するサーマルヘッド14と、このサーマルヘッド14に前記ラベル4を押し付けるプラテンローラ15とが前記搬送経路5を挾んで配置されている。前記サーマルヘッド14は、前記カバー9に配置されている。前記サーマルヘッド14には、多数個の発熱素子(図示せず)がライン状に配列されている。前記発熱素子は発熱体である。前記プラテンローラ15には、モータ16(図4参照)が連結されている。
【0016】
前記ラベル発行部7には、画像が印字された前記ラベル4が送出されるラベル発行口17が設けられている。このラベル発行口17は、前記カバー9に形成されている。前記ラベル発行口17に対向する位置には、前記台紙2を鋭角的に曲げてその台紙2から前記ラベル4を剥離するラベル剥離体18が設けられている。前記ラベル発行口17と前記ラベル剥離体18とは、前記ラベル4の一部が前記台紙2からそのラベル剥離体18によって剥離されたとき、そのラベル4の一部が前記ラベル発行口17から突出するように配置されている。
【0017】
また、前記ラベル発行部7には、前記ラベル4が剥離された前記台紙2が搬送される排紙経路19が形成されている。この排紙経路19には、前記プラテンローラ15に当接するピンチローラ20が配置されている。このピンチローラ20は、前記ラベル剥離体18により搬送方向が鋭角的に曲げられた前記台紙2を前記プラテンローラ15とともに挟持して搬送する。前記ピンチローラ20よりも前記台紙2の搬送方向下流側には、反射型光センサ21が配置されている。この反射型光センサ21よりも前記台紙2の搬送方向下流側には、その台紙2が送出される台紙排出口22が配置されている。この台紙排出口22は、前記カバー9を閉じた状態で前記カバー9の一端と前記開口部8とにより形成されている。
【0018】
さらに、前記携帯型ラベルプリンタ本体1には、バッテリー23が電源として内蔵されている。このバッテリー23は、リチウムイオン電池である。
【0019】
また、前記携帯型ラベルプリンタ本体1の背面には、ゆるやかな曲面が形成されており、この携帯型ラベルプリンタを使用者の腰のベルに引っ掛けるベルト掛け部(図示せず)が設けられている。
【0020】
さらに、前記携帯型ラベルプリンタ本体1の上面(図3中、右奥側)には、操作部(図示せず)が設けられている。前記操作部には、主電源スイッチ(図示せず)と再発行キー24(図4参照)と発光ダイオード25(図4参照)(以下、LEDと表す)とが設けられている。前記主電源スイッチは、電源のON/OFFを行なう。前記再発行キー24は、先のラベル4に印字された画像を再度ラベル4に印字する再発行動作を行なわせる。前記LED25は、例えば、ローバッテリーエラーが生じた際に点灯して使用者にその旨を知らせる。
【0021】
また、前記携帯型ラベルプリンタ本体1の上面には、光結合部(図示せず)が設けられている。この光結合部は、ハンディターミナル(図示せず)と連結し、そのハンディターミナルの光通信部と光結合する。前記ハンディターミナルは、前記ラベル4に印字する画像情報や印字枚数を光通信又は無線通信によって前記携帯型プリンタに送信する。前記光結合部には、前記ハンディターミナルの光通信部と光結合して光通信によってい送信された画像情報や印字枚数を受信する光インターフェース26(図4参照)(以下、光I/Fと表す)が設けられている。
【0022】
次に、本実施の形態の携帯型ラベルプリンタのハードウェア構成を図4に基づいて説明する。この携帯型ラベルプリンタには、CPU27が設けられている。このCPU27は、例えば前記印字部6や前記ラベル発行部7の動作を制御する。前記CPU27には、前記バッテリー23がバス28を介して接続されている。前記CPU27には、前記サーマルヘッド14を駆動するサーマルヘッドドライバ29と、前記サーマルヘッド14の断線をチェックする断線チェック回路30と、前記モータ16を駆動するモータドライバ31と、前記LED25を駆動するLEDドライバ32とがバス28を介して接続されている。前記CPU27には、前記光I/F26が接続されたシリアルI/F切替回路33が前記バス28を介して接続されている。このシリアルI/F切替回路33には、前記ハンディターミナルから無線通信よって送信された画像情報や印字枚数を受信するアンテナ34が接続されている。前記CPU27には、前記再発行キー24及び前記主電源スイッチが接続されたスイッチ回路35が前記バス28を介して接続されている。このスイッチ回路35には、前記カバー9が閉じられていることを検知するカバーオープンスイッチ36が接続されている。前記CPU27には、前記透過型光センサ13及び前記反射型光センサ21が接続されたセンサ回路37が前記バス28を介して接続されている。このセンサ回路37には、温度センサ38及び剥離選択センサ39が接続されている。前記温度センサ38は、前記サーマルヘッド14の温度を検出する温度検出素子である。前記温度センサ38は、前記サーマルヘッド14に接近する位置に配置されたサーミスタである。前記剥離選択センサ39は、後述する剥離発行モードが実行されている際に、一部が前記台紙2から剥離された状態で前記ラベル発行口17から突出する前記ラベル4が使用者によって前記台紙2から完全に剥離されたことを検知する。前記CPU27には、前記バッテリー23の電圧レベルを検出する電圧検知回路40が前記バス28を介して接続されている。前記CPU27には、RAM41とROM42とが前記バス28を介して接続されている。前記RAM41は、例えば前記光I/F26又は前記アンテナ34によって受信される画像情報や、前記温度センサによって検出されるサーマルヘッドの温度を一時記憶する。前記RAM35には、画像情報が展開されるイメージバッファ(図示せず)が設けられている。前記ROM42には、例えば前記印字部6及び前記ラベル発行部7の動作の制御に関するプログラムや、数字やバーコード等の特定の印字パターンが記憶されている。前記CPU27には、実行中の動作を停止するリセット回路43が設けられている。
【0023】
このような構成において、本実施の形態の携帯型ラベルプリンタでは、画像が印字されたラベル4を台紙2に貼付されたままの状態でラベル発行口17から連続発行する連続発行モードと、画像が印字されたラベル4を台紙2から剥離してラベル発行口17から発行する剥離発行モードとが選択的に実行される。
【0024】
連続発行モードが実行されるか、剥離発行モードが実行されるかは、反射型光センサ21よって台紙2が検知されたか否かによって選択される。反射型光センサ21によって台紙2が検知されてない場合には連続発行モードが実行され、反射型光センサ21によって台紙2が検知された場合には剥離発行モードが実行される。
【0025】
携帯型ラベルプリンタにおいて連続発行モードが実行される際の動作について説明する。携帯型ラベルプリンタでは、ラベルロール3から引き出された台紙2の先端がラベル発行口17に挿入されてカバー9が閉じられた後、ハンディターミナルから送信された画像情報を受信するか、再発行キー24が押されるかすると、台紙2が反射型光センサ21によって検知されず連続発行モードが選択される。そして、モータドライバ31によりモータ16が駆動され、プラテンローラ15が回転して台紙2が搬送されると共に、搬送経路5を搬送されるラベル4の位置に合わせてサーマルヘッドドライバ29によりサーマルヘッド14が駆動され、サーマルヘッド14によりラベル4が加熱されてラベル4に画像が印字される。その後、所定の枚数のラベル4に画像が印字されると発行動作が終了する。
【0026】
次に、携帯型ラベルプリンタにおいて剥離発行モードが実行される際の動作について説明する。携帯型ラベルプリンタでは、ラベルロール3から引き出された台紙2でプラテンローラ15、ラベル剥離体18及び反射型光センサ21を覆うようにしてカバー9が閉じられた後、ハンディターミナルから送信された画像情報を受信するか、再発行キー24が押されるかすると、台紙2が反射型光センサ21によって検知されて剥離発行モードが選択される。そして、モータドライバ31によりモータ16が駆動され、プラテンローラ15が回転して台紙2が搬送されると共に、搬送経路5を搬送されるラベル4の位置に合わせてサーマルヘッドドライバ29によりサーマルヘッド14が駆動され、サーマルヘッド14によりラベル4が加熱されてラベル4に画像が印字される。その後、モータ16の回転数に基づき、ラベル4の一部がラベル剥離体18により台紙2から剥離されてラベル発行口17から突出した状態でモータ16が一旦停止する。そして、ラベル発行口17から突出したラベル4が使用者により台紙2から完全に剥離されると、発行動作が再開される。このように、一枚ずつラベルに画像を印字する動作が行なわれ、所定の枚数のラベルに画像が印字されると発行動作が終了する。
【0027】
この携帯型ラベルプリンタにおいては、連続発行モード又は剥離発行モードが実行され、発行動作が開始される際に、サーマルヘッド14の温度が温度センサ38によって検出され、暫定外気温度が予測される。そして、一枚のラベル4が発行される度にサーマルヘッド14の温度が検出され、検出されたサーマルヘッド14の温度と暫定外気温度とに基づいてサーマルヘッド14に印加される印加パルス幅が制御される。この動作を図1に基づいて説明する。
【0028】
この携帯型ラベルプリンタでは、主電源スイッチが入れられると、イニシャライズが行なわれる。このとき、サーマルヘッド14の温度が温度センサ38によって検出され、暫定外気温度としてRAM41に記憶される(ステップSt.1)。このSt.1において、主電源スイッチが入れられた電源投入後、イニシャライズが行なわれている際に温度センサ38によって検出されるサーマルヘッド14の温度を暫定外気温度として記憶する動作が初期外気温度記憶手段の機能として実行される。
【0029】
そして、ハンディターミナルから送信された画像情報を受信したか否かが判断される(ステップSt.2)。このSt.2において、ハンディターミナルから送信された画像情報を受信したと判断される(YES)と、このとき開始される発行動作が電源投入後1回目の発行動作であるか否かが判断される(ステップSt.3)。このSt.3において、開始される発行動作が電源投入後1回目の発行動作である(YES)と判断されると、サーマルヘッド14の温度が温度センサ38によって検出される(ステップSt.4)。
【0030】
St.3において、開始される発行動作が電源投入後1回目の発行動作でない(NO)と判断されると、サーマルヘッド14の温度が温度センサ38によって検出される(ステップSt.5)。このとき、前回の発行動作が終了した直後でサーマルヘッド14の発熱駆動終了直後に温度検知センサ38によって検出されたサーマルヘッド14の温度が終了時温度としてRAM41に更新記憶されている。
【0031】
St.5で検出された検出温度が終了時温度よりも低いか否かが判断される(ステップSt.6)。このSt.6において、検出温度が終了時温度以上に高い(NO)と判断されると、St.5で検出された検出温度が暫定外気温度としてRAM41に更新記憶される(ステップSt.7)。
【0032】
St.6において、検出温度が終了時温度よりも低い(YES)と判断されると、St.5で検出された検出温度が暫定外気温度よりも高いか否かが判断される(ステップSt.8)。このSt.8において、検出温度が暫定外気温度以上に高い(NO)と判断されると、サーマルヘッド14の温度が暫定外気温度に向けて下がっている途中であると判断され、RAM41に記憶されている暫定外気温度の記憶が維持される(ステップSt.9)。
【0033】
St.8において、検出温度が暫定外気温度よりも低い(YES)と判断されると、前述のSt.7の動作が行なわれ、St.5で検出された検出温度が暫定外気温度としてRAM41に更新記憶される。
【0034】
St.2,St.3,St.5,St.6,St.7,St.8及びSt.9において、ハンディターミナルから送信された画像情報を受信した時に温度センサ38によって検出される検出温度を暫定外気温度及び終了時温度と比較し、検出温度が終了時温度よりも高ければ検出温度を暫定外気温度として更新記憶し、検出温度が終了時温度よりも低く暫定外気温度よりも高ければこの暫定外気温度の記憶を維持し、検出温度が暫定外気温度よりも低ければ検出温度を暫定外気温度として更新記憶する動作が暫定外気温度記憶手段の機能として実行される。
【0035】
次に、電源投入後1回目の発行動作である場合には、St.4で検出された検出温度と暫定外気温度とに基づいて印加パルス幅が設定され、電源投入後1回目の発行動作でない場合には、St.5で検出された検出温度と暫定外気温度とに基づいてサーマルヘッド14に印加する印加パルス幅が設定される(ステップSt.10)。このSt.10で設定された印加パルス幅によってサーマルヘッドの発熱駆動時間が調整される。その印加パルス幅の設定方法は、サーマルヘッド14と外気温度とを検出して印加パルス幅を設定する既存の方法と同様である。よって、印加パルス幅の設定方法についての説明は省略する。
【0036】
そして、サーマルヘッド14が発熱駆動され、発行動作が行なわれてラベル4が一枚発行される(ステップSt.11)と、所定の枚数のラベル4が発行されたか否かが判断される(ステップSt.12)。
【0037】
このSt.12において、所定の枚数のラベル4が発行されていない(NO)と判断されると、サーマルヘッド14の温度が温度センサ38によって検出される(ステップSt.13)。
【0038】
その後、St.13で検出された検出温度と暫定外気温度とに基づいて印加パルス幅が設定される(ステップSt.14)。
【0039】
そして、St.11からSt.14までの動作が繰り返し行なわれて所定の枚数のラベル4が発行され、St.8において所定の枚数のラベル4が発行された(YES)と判断されと、サーマルヘッド14が停止されて発行動作が終了する(ステップSt.15)。
【0040】
St.10ないしSt.14において、サーマルヘッド14の発熱駆動時、温度センサ38によって検出される発熱駆動中のサーマルヘッド14の温度とRAM41に記憶されている暫定外気温度とに基づいて印加パルス幅を設定し、サーマルヘッド14の発熱駆動時間を制御する動作が発熱体制御手段の機能として実行される。
【0041】
その後、サーマルヘッド14の温度が温度センサ38によって検出される(ステップSt.16)。このSt.16で検出されたサーマルヘッド14の温度が終了時温度としてRAM41に更新記憶される(ステップSt.17)。St.16及びSt.17において、サーマルヘッド14の発熱駆動終了直後に温度センサ38によって検出される温度を終了時温度として更新記憶する動作が終了時温度記憶手段の機能として実行される。
【0042】
そして、主電源スイッチが切られたか否かが判断される(ステップSt.18)。このSt.18において、主電源スイッチが切られた(YES)と判断されると、携帯型ラベルプリンタの動作が全て終了する。
【0043】
St.18において、主電源スイッチが切られていない(NO)と判断されされると、St.2以下の動作が繰り返し行なわれ、発行動作が開始される度に暫定外気温度が予測され、この暫定外気温度と温度センサ38によって検出される検出温度とに基づいて印加パルス幅が設定され、サーマルヘッド14の発熱駆動時間が調整されて発行動作が行なわれる。
【0044】
このように、暫定外気温度を予測し、サーマルヘッド14の発熱駆動時に、温度センサ38によって検出される発熱駆動中のサーマルヘッド14の温度とRAM41に記憶されている暫定外気温度とに基づいて印加パルス幅を設定し、サーマルヘッド14の発熱駆動時間を制御する。これにより、サーマルヘッド14の温度を検出するだけで外気温度を予測することができ、サーマルヘッド14の温度と外気温度とを考慮してサーマルヘッド14の発熱時間を制御することができるため、画像濃度が薄くなったり、濃くなりすぎたりするのが防止され、品質の良い画像が得られる。このとき、ラベル4を一枚発行する毎に温度検知センサ38によって温度を検出するのは、温度検知センサ38であるサーミスタの反応が鈍いためである。
【0045】
本発明の第二の実施の形態のプリンタを図5及び図6に基づいて説明する。前述の第一の実施の形態において説明した部分と同一部分については、同一符号を用いて表し、その説明を省略する。本実施の形態の携帯型ラベルプリンタにおいても、前述の第一の実施の形態の携帯型ラベルプリンタと同様にして暫定外気温度及び終了時温度がRAM41に更新記録される。
【0046】
この携帯型ラベルプリンタは、ラベルを一枚発行する毎にサーマルヘッド14の温度を温度センサ38によって検出し、暫定外気温度に基づいて温度センサ38によって検出された検出温度を修正し、修正された検出温度に基づいて印加パルス幅を設定してサーマルヘッド14の発熱時間を制御する。この動作を図5に基づいて説明する。
【0047】
この携帯型ラベルプリンタにおいては、ハンディターミナルから送信された画像情報を受信すると、サーマルヘッド14の温度が検出される(ステップSt.19)。このとき、開始される発行動作が1回目の発行動作でない場合にはサーマルヘッドの14の温度が検出された後暫定外気温度が予測されてRAM41に記憶される。
【0048】
次に、St.19で検出された検出温度から暫定外気温度が減算され、温度変化分が算出される(ステップSt.20)。このSt.20で算出された温度変化分の所定割合(n%)の値にRAM41に記憶された暫定外気温度が加算され、修正検出温度が算出される(ステップSt.21)。このSt.21で算出された修正検出温度に基づいて印加パルス幅が設定される(ステップSt.22)。このSt.22において、修正検出温度に基づいて印加パルス幅を設定する方法は、検出されたサーマルヘッド14の温度の基づいて印加パルス幅を設定する既存の方法である。よって、印加パルス幅の設定方法についての説明は省略する。
【0049】
そして、サーマルヘッド14が発熱駆動され、発行動作が開始されてラベル4が一枚発行される(ステップSt.23)。その後、所定の枚数のラベルが発行された否かが判断される(ステップSt.24)。このSt.24において、所定の枚数のラベルが発行されていない(NO)と判断されると、サーマルヘッド14の温度が検出される(ステップSt.25)。そして、St.20以下の動作が繰り返し行なわれて所定の枚数のラベル4が発行されると、St.25において所定の枚数のラベルが発行された(YES)と判断されて発行動作が終了する(ステップSt.26)。
【0050】
St.19ないしSt.25において、温度センサ38によって検出される発熱駆動中のサーマルヘッド14の温度からRAM41に記憶されている暫定外気温度を減じた温度変化分のn%の値をその暫定外気温度に加算した修正検出温度に基づいてサーマルヘッド14の発熱時間を制御する動作が発熱体制御手段の機能として実行される。
【0051】
図6に温度センサ38によって検出される検出温度の変化を示す。Aは、電源投入後のイニシャライズ中に温度センサ38によって検出される暫定外気温度を示す。Bは、サーマルヘッド14の発熱駆動終了直後に検出される終了時温度を示す。Cは、サーマルヘッド14の発熱駆動中に温度センサ38によって検出される検出温度を示す。Dは、検出温度を修正した修正検出温度を示す。
【0052】
このように、暫定外気温度を予測し、サーマルヘッド14の温度を検出し、暫定外気温度を考慮してその検出温度を修正し、修正された修正検出温度に基づいて印加パルス幅を設定することにより、サーマルヘッド14の温度と外気温度とを考慮してサーマルヘッド14の発熱時間を制御することができるため、品質の良い画像が得られる。
【0053】
なお、本発明の実施の形態においては、サーマルプリンタである携帯型ラベルプリンタについて説明したが、プリンタは携帯型ラベルプリンタに限定される訳ではなく、発熱体であるサーマルヘッド14を備えたサーマルプリンタあれば良い。また、プリンタはインクリボンを用いるサーマルプリンタでも良い。さらに、プリンタはレーザプリンタでも良い。レーザプリンタに適用した場合の発熱体は、用紙に転写されたトナーを加熱加圧して用紙にトナーを定着させる定着ローラである。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、電源投入後、第1回目の発熱体の発熱駆動開始までの間に温度検出素子によって検出される温度を暫定外気温度として初期外気温度記憶手段によって記憶し、発熱体の発熱駆動終了直後に温度検出素子によって検出される温度を終了時温度として終了時温度記憶手段によって記憶し、発熱体の発熱駆動命令が入力された時に温度検出素子によって検出される検出温度を終了時温度と比較し、検出温度が終了時温度よりも高い場合には検出温度を暫定外気温度として暫定外気温度記憶手段によって更新記憶し、検出温度が終了時温度よりも低く暫定外気温度よりも高い場合にはその暫定外気温度の記憶を暫定外気温度記憶手段によって維持し、検出温度が暫定外気温度よりも低い場合には検出温度を暫定外気温度として暫定外気温度記憶手段によって記憶するようにしたことにより、発熱体の温度を検出するだけで外気温度を予測することができ、発熱体の温度と外気温度とを考慮して発熱体に必要な制御を加えることができるため、品質の良い画像を得ることができる。
【0055】
請求項2記載の発明によれば、発熱体の温度と外気温度とを考慮して発熱体に必要な制御を加えることができ、これにより、品質の良い画像を得ることができる。
【0056】
請求項3記載の発明によれば、サーマルヘッドの温度を検出するだけでサーマルヘッドの温度と外気温度とを考慮してサーマルヘッドの発熱駆動時間を制御することができるため、画像濃度が薄くなったり、濃くなりすぎたりするのを防止でき、品質の良い画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図2】プリンタの横断平面図である。
【図3】プリンタの斜視図である。
【図4】プリンタの電気的ハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態のプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図6】温度検出素子により検出された検出温度と修正された検出温度とを示すグラフである。
【符号の説明】
14 発熱体、サーマルヘッド
38 温度検出素子

Claims (4)

  1. 用紙に印字される画像の濃度が薄くなりすぎたり濃くなりすぎたりしないようにするために、サーマルヘッドの温度と外気温度とを参照値として参照して前記サーマルヘッドの発熱素子を駆動制御するようにしたプリンタにおいて、
    前記サーマルヘッドの温度を検出する温度検出素子と、
    電源投入後、第1回目の前記発熱体の発熱駆動開始までの間に前記温度検出素子によって検出される温度を暫定外気温度として記憶する初期外気温度記憶手段と、
    前記発熱体の発熱駆動終了直後に前記温度検出素子によって検出される温度を終了時温度として更新記憶する終了時温度記憶手段と、
    前記発熱体の発熱駆動命令が入力された時に前記温度検出素子によって検出される検出温度を前記暫定外気温度及び前記終了時温度と比較し、前記検出温度が前記終了時温度よりも高ければ前記検出温度を暫定外気温度として更新記憶し、前記検出温度が前記終了時温度よりも低く前記暫定外気温度よりも高ければこの暫定外気温度の記憶を維持し、前記検出温度が前記暫定外気温度よりも低ければ前記検出温度を暫定外気温度として更新記憶する暫定外気温度記憶手段と、
    を備え、前記発熱体の発熱駆動時、前記温度検出素子によって検出される前記サーマルヘッドの温度と前記暫定外気温度記憶手段によって記憶された暫定外気温度とを前記参照値として用いるようにしたことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記温度検出素子によって検出される前記発熱素子が発熱駆動中である場合の前記サーマルヘッドの温度から前記暫定外気温度記憶手段によって記憶された暫定外気温度を減じた値の所定割合の値をその暫定外気温度に加算した温度を前記参照値として用いるようにしたことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 発熱体は、サーマルヘッドに設けられた多数個の発熱素子であることを特徴とする請求項1又は2記載のプリンタ。
  4. 携帯可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載のプリンタ。
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