JP3578283B2 - 循環式給湯装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、中〜大規模な給湯システムに適用されることが多い循環式給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
中〜大規模な給湯システムでは、給湯熱源機から給湯個所までの距離が長い場合においても、蛇口(湯栓)を開とした後に直ちにお湯が出るようにするために、給湯個所から給湯熱源機に戻る循環用の給湯戻り配管を設けた循環式(複管式)給湯装置が多く使用されている。循環式給湯装置において、給湯個所に湯水混合水栓を使用するものでは、例えば図3に示すように構成される。
即ち、図3に示す循環式給湯装置は、概ね、給湯熱源機1から湯水混合水栓2を設けた給湯個所3に至る給湯往き配管4と、この給湯往き配管4の端から連続して給湯個所3から給湯熱源機1に戻る給湯戻り配管5と、給湯戻り配管5に設けた循環ポンプ6と、給湯戻り配管5に合流する給水配管7と、給湯個所3に至る給水配管8とから構成され、湯水混合水栓2の温水側を給湯往き配管4に接続すると共に冷水側を給水配管8に接続している。尚、符号9は流量センサ、10は給湯熱源機1、循環ポンプ6等を制御する制御装置である。
【0003】
このような循環式給湯装置では、給湯負荷時には、給湯熱源機1から予め設定された高温(60〜80℃)の温水を給湯往き配管4を通して給湯個所3に供給し、この高温の温水と、給水源から給水配管8を通して供給される冷水を、湯水混合水栓2により混合して必要な温度(一般に40℃)の出湯を行っている。また給湯個所3からの出湯がない無負荷時には、循環系内の湯温を保温するために、ある一定量の温水を循環させる保温運転を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
湯水混合水栓を使用する従来の循環式給湯装置では、上述したとおり、給湯熱源機側から給湯個所まで、給湯往き配管、給湯戻り配管及び給水配管を敷設するする必要があるので、配管スペースや配管施工費用が大きい。
従って本発明は、このような課題を解決することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明では、給湯熱源機から給湯個所に至る給湯往き配管と、給湯個所から給湯熱源機に戻る給湯戻り配管とを設け、給湯戻り配管に循環ポンプを設けると共に、その下流側に第1の給水配管を接続し、給湯個所に湯水混合水栓を設けて、その温水側を給湯往き配管に接続すると共に、給水側を給湯戻り配管に接続し、給湯往き配管と給湯戻り配管を逆止弁を介して接続すると共に、給湯戻り配管の循環ポンプの上流側には開閉弁を設けた第2の給水配管を接続した構成の循環式給湯装置を提案する。
【0006】
そして本発明では、上記の構成において、第2の給水配管は、循環ポンプをバイパスする給湯戻り配管のバイパス配管として構成すること、又は第2の給水配管は、給水源から循環ポンプの上流側の給湯戻り配管に接続した給水配管として構成することを提案する。
【0007】
【作用】
給湯個所の湯水混合水栓を開とした状態においては、第1の給水配管から循環ポンプの下流側の給湯戻り配管に冷水が流入し、この冷水を給湯熱源機で昇温し、所定温度の温水として給湯往き配管を通して湯水混合水栓の温水側に供給することができる。
【0008】
これと同時に、循環ポンプを停止させ、開閉弁を開とすると、第2の給水配管から循環ポンプの上流側の給湯戻り配管にも冷水が流入し、この冷水は給湯戻り配管を通して湯水混合水栓の冷水側に供給することができる。
【0009】
給湯往き配管と給湯戻り配管とは逆止弁を介して接続されているため、給湯戻り配管を通しての冷水の供給は、給湯往き配管を通しての温水の供給の障害とならない。こうして夫々給湯往き配管、給湯戻り配管を通して湯水混合水栓に供給された温水と冷水を混合して所定温度の温水として出湯させることができる。
【0010】
給湯個所の湯水混合水栓からの出湯が全くない場合には、循環ポンプを運転すると共に、開閉弁を閉として第2の給水配管を遮断すると、温水は循環ポンプにより駆動され、給湯往き配管側から逆止弁を通して給湯戻り配管側に流れて循環が可能となり、循環による保温運転を行うことができる。
【0011】
【実施例】
次に本発明の実施例を図について説明する。
図1は本発明を適用した循環式給湯装置の第1の実施例を概略的に表した系統図であり、図3に示す従来の循環式給湯装置と同様な構成要素には同一の符号を付している。符号1は給湯熱源機であり、この給湯熱源機1は、保有水量が多い貯湯式給湯熱源機に対して、供給する温水の温度を短時間に変更し得る瞬間式給湯熱源機により構成している。符号2は給湯個所3に設置した湯水混合水栓であり、この湯水混合水栓2は、例えば温度及び圧力に応動するエレメントを湯水混合バルブに内蔵し、温度調節ハンドルの操作等で設定した温度となるように温水と冷水の混合比率を自動調節するサーモスタット式湯水混合栓とするのが好ましい。
【0012】
符号4は給湯熱源機1から給湯個所に至る給湯往き配管、符号5は給湯個所2から給湯熱源機1に戻る給湯戻り配管であり、給湯戻り配管5には循環ポンプ6を設けると共に、その下流側に上水道に至る第1の給水配管7を接続しており、この第1の給水配管7には流量センサ9を設けている。また給湯往き配管4と給湯戻り配管5とは給湯個所2側において、逆止弁11を介して接続して循環経路を構成するようにしている。即ち、逆止弁11は給湯往き配管4側から給湯戻り配管5側にのみ水が流れるように設置している。そして夫々の湯水混合水栓2の温水側を接続管12hを介して給湯往き配管4に接続すると共に冷水側を接続管12cを介して給湯戻り配管5に接続している。
【0013】
一方、給湯戻り配管5には、第2の給水配管として、循環ポンプ6をバイパスするようにバイパス配管14を接続しており、このバイパス配管13には電磁弁や電動弁等の開閉弁14を設けている。そして開閉弁14は、給湯熱源機1や循環ポンプ6を制御する制御装置10により開閉を制御する構成としている。この他、第1の給水配管7や、給湯戻り配管5の循環ポンプ6の下流側には必要に応じて逆止弁等を設置しているのであるが、図示は省略している。
【0014】
以上の構成において給湯個所3の湯水混合水栓2を開とすると、その温水側の流量に対応した冷水が第1の給水配管7から給湯戻り配管5に流入し、流量センサ9が流量出力を発する。従って制御装置10はこの流量出力により給湯負荷の発生を検出し、循環ポンプ6の運転を停止すると共に、開閉弁14を開とし、また給湯熱源機1を負荷運転に対応するように制御する。
【0015】
この状態では、第1の給水配管7から給湯戻り配管5に流入した冷水の一部は給湯熱源機1を通って給湯往き配管4側に流れ、他は第2の給水配管13を通って給湯戻り配管5側に流れる。この際、給湯往き配管4と給湯戻り配管5とは逆止弁11を介して接続しているため、給湯戻り配管5を通して伝わる水圧は給湯往き配管4方向には加わらない。従って給湯往き配管5内の水圧が給湯熱源機1の熱交換部を経て減圧しても給湯個所2方向への温水の流れに支障はない。こうして給湯往き配管4には所定の温度に昇温された温水が流れると同時に、給湯戻り配管5には第1、第2の給水配管7,13を経た冷水が流れて給湯個所3の湯水混合水栓に供給され、混合により使用温度に調節されて出湯する。尚、この状態における温水及び冷水の流れは図中2点鎖線の矢印で示している。
【0016】
以上の状態において湯水混合水栓2を閉とすると流量センサ9の流量出力がなくなるので、制御装置10は開閉弁14を閉として第2の給水配管13を遮断すると共に循環ポンプ6を運転し、また給湯熱源機1を保温運転に対応するように制御する。
【0017】
この状態では、循環ポンプ6により駆動された温水は給湯戻り配管5から給湯熱源機1を経て給湯往き配管4を流れ、給湯個所3側において逆止弁11を通って給湯戻り配管5に入り、給湯戻り配管5を流れて循環ポンプ6まで戻って循環を行う。従って循環と共に給湯熱源機1を適宜動作させることにより給湯往き配管4、給湯戻り配管5内の温水を所定温度に維持することができる。尚、この状態における温水及び冷水の流れは図中実線の矢印で示している。
【0018】
次に図2は本発明を適用した循環式給湯装置の第2の実施例を概略的に表した系統図であり、図1に示す第1の実施例とは、第2の給水配管の具体的構成が異なるだけである。従って図1の実施例と同様な構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
この第2の実施例では、第2の給水配管は、第1の給水配管7と同様に給水源から循環ポンプ6の上流側の給湯戻り配管5に接続した給水配管15として構成している。
【0019】
この実施例では、第1の給水配管7を流れる冷水の全ては給湯熱源機1を経て給湯往き配管4に流れるため、流量センサ9の流量出力を用いた給湯熱源機1のフィードフォワード制御が容易である。
【0020】
【発明の効果】
本発明は以上のとおり、給水個所に湯水混合水栓を使用した循環式給湯装置において、給湯戻り配管と給水配管を兼用することができるので、給湯熱源機から給湯個所までの配管数を減らすことができ、配管スペースや配管施工費用を低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する循環式給湯装置の第1の実施例の構成を概略的に表した系統図である。
【図2】本発明を適用する循環式給湯装置の第2の実施例の構成を概略的に表した系統図である。
【図3】循環式給湯装置の従来例の構成を概略的に表した系統図である。
【符号の説明】
1 給湯熱源機
2 湯水混合水栓
3 給湯個所
4 給湯往き配管
5 給湯戻り配管
6 循環ポンプ
7 第1の給水配管
8 給水配管
9 流量センサ
10 制御装置
11 逆止弁
12h,12c 接続管
13 バイパス配管(第2の給水配管)
14 開閉弁
15 給水配管(第2の給水配管)
Claims (3)
- 給湯熱源機から給湯個所に至る給湯往き配管と、給湯個所から給湯熱源機に戻る給湯戻り配管とを設け、給湯戻り配管に循環ポンプを設けると共に、その下流側に第1の給水配管を接続し、給湯個所に湯水混合水栓を設けて、その温水側を給湯往き配管に接続すると共に給水側を給湯戻り配管に接続し、給湯往き配管と給湯戻り配管を逆止弁を介して接続すると共に、給湯戻り配管の循環ポンプの上流側には開閉弁を設けた第2の給水配管を接続したことを特徴とする循環式給湯装置
- 第2の給水配管は、循環ポンプをバイパスする給湯戻り配管のバイパス配管として構成したことを特徴とする請求項1記載の循環式給湯装置
- 第2の給水配管は、給水源から循環ポンプの上流側の給湯戻り配管に接続した給水配管として構成したことを特徴とする請求項1記載の循環式給湯装置
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JP26402594A JP3578283B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 循環式給湯装置 |
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JPH08121798A JPH08121798A (ja) | 1996-05-17 |
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JP26402594A Expired - Fee Related JP3578283B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 循環式給湯装置 |
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1994
- 1994-10-27 JP JP26402594A patent/JP3578283B2/ja not_active Expired - Fee Related
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