JP4101198B2 - ヒートポンプ式給湯暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、HFCやCO等の冷媒を用いたヒートポンプ式給湯暖房装置に関する。詳述すれば、圧縮機、それぞれ減圧装置が接続された暖房用の第1水冷媒熱交換器と貯湯用の第2水冷媒熱交換器との並列回路、空気熱交換器を順次環状に接続してなる冷媒回路を備えたヒートポンプユニットと、膨張タンク、前記第1水冷媒熱交換器と床暖房パネル及び浴室暖房装置との間で第1循環ポンプの運転により温水を循環させる第1温水循環路及び前記第2水冷媒熱交換器と貯湯タンクとの間で第2循環ポンプにより温水を循環させる第2温水循環路とを有するタンクユニットとを備えたヒートポンプ式給湯暖房装置に関する。
従来のこの種のヒートポンプ式給湯暖房装置は、ヒートポンプユニットで熱交換して得られた高温水を貯湯タンクに貯湯・蓄熱し、このタンクの高温水を給湯や風呂に使用するとともに、この高温水と熱交換して得られた暖房用温水を用いて温水暖房を行うものが知られている。このものでは、暖房負荷が大きいと十分な温度の温水が得られないものであった。
また、ヒートポンプユニットの冷媒回路に給湯用の水冷媒熱交換器と暖房用の水冷媒熱交換器を直列に組み込み、給湯用の温水と暖房用の温水とが得られるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、このものでは、温水暖房を行っているときは高温水の貯湯ができなくなるため、高温水の貯湯と温水暖房のいずれかを優先させたり、交互に行うなどしなければならず、使い勝手の面で問題があった。
このため、本出願人は高温水の貯湯と温水暖房とを同時に行う場合や、どちらか一方を行う場合のいずれにも対応できるようにし、使い勝手の良いヒートポンプ式給湯暖房装置を提案した(特許文献2参照)。
そして、この特許文献2にあっては、床暖房と浴室暖房を同時運転する場合において、第1水冷媒熱交換器において熱交換された温水を床暖房パネル及び浴室暖房装置のファンコイルに流すが、床暖房パネル用の温水としては温度が高すぎるために、熱交換された80℃の温水に熱動弁を開いて膨張タンクからの中温水を混ぜ60〜70℃になるように制御している。また、この場合、中温水を混ぜすぎて低温になった場合は熱動弁を閉じるようにサーミスタの検知温度に基づいて前記熱動弁の開閉制御を行っている。
特開2002−257366号公報 特願2003−5942の特許願に添付した明細書及び図面
しかし、特許文献2に開示する技術によれば、温水温度が常温の状態から床暖房と浴室暖房の同時運転を始めると、サーミスタは床暖房で必要とされる温度(60〜70℃)となっていないので、熱動弁は閉じたままの状態となっている。従って、膨張タンクからヒートポンプユニットに流れる温水流量は、床暖房の温水循環経路と浴室暖房の温水循環経路との合計した流量であり、浴室暖房単独運転時よりも流量が増える。このため、ヒートポンプユニットではその分多くの熱量が必要となる。しかしながら、ヒートポンプユニットの特性上、急激に熱量を増大させることができないので、温水温度の立ち上がりが悪くなり、その結果80℃の温水を必要とする浴室暖房への必要温水供給が遅れることとなるため、浴室暖房装置で冷風防止機能が働いて、温風がなかなか吹出されないという問題があった。
また、特許文献2に開示する技術によれば、サーミスタの検知温度に基づく熱動弁の開閉制御を行うと、例えば熱動弁を閉じていると膨張タンクから流れ出る流量全てがヒートポンプユニットへ流れ、また熱動弁が開くと膨張タンクから流れ出る流量の一部がヒートポンプユニットを経ることなく、この熱動弁側にも流れる。例えば、膨張タンクから流れ出る流量が3リットル/分とすると、ヒートポンプユニットへ2リットル/分、前記熱動弁動弁側へ1リットル/分流れることとなる。このため、ヒートポンプユニットで流量が変化した分、負荷変動が生じる。これにより、ヒートポンプユニットへの流量が3リットル/分から2リットル/分になると、第1水冷媒熱交換器の水流路から出る温水の温度が急激に上昇し、その反対では急激に低下する。ヒートポンプユニットはこの変化に対し、ある一定温度に保とうとするので、圧縮機の運転周波数や暖房用の膨張弁を調節するが、その動作がヒートポンプユニットの特性上、負荷変化に対し急激に設定を変化させ追従させることができないため、目標とされる温水温度になかなか到達できないという問題があった。
更に、特許文献2に開示する技術によれば、暖房用温水の循環流量制御を循環ポンプと流量調整弁とで行っているが、この流量調整弁をなくして搬送能力を調節できるような循環ポンプ(例えば、DCポンプ)によって循環流量を制御した場合には、前記熱動弁を開いている時よりも閉じている時の方がこのDCポンプの出力を上げないと床暖房パネルや浴室暖房のためのファンコイルが必要とする流量を得ることができないという問題がある。これは、ヒートポンプユニット内の第1水冷媒熱交換器の温水配管の圧力損失が大きいため、その損失を補填するためDCポンプの能力を上げないと充分な温水循環量が得られないためであり、DCポンプの消費電力が上がってしまう。
そこで本発明は、床暖房及び浴室暖房の同時運転時には循環ポンプの運転により膨張タンクより流出した温水の一部を暖房用の第1水冷媒熱交換器を経ることなく床暖房パネルに供給するようにし、上述せる問題点を解消することを目的とする。
このため、第1の発明は、圧縮機、それぞれ減圧装置が接続された暖房用の第1水冷媒熱交換器と貯湯用の第2水冷媒熱交換器との並列回路、空気熱交換器を順次環状に接続してなる冷媒回路を備えたヒートポンプユニットと、膨張タンク、前記第1水冷媒熱交換器と床暖房パネル及び浴室暖房装置との間で第1循環ポンプの運転により温水を循環させる第1温水循環路及び前記第2水冷媒熱交換器と貯湯タンクとの間で第2循環ポンプにより温水を循環させる第2温水循環路とを有するタンクユニットと、前記第1温水循環路における前記第1水冷媒熱交換器の上流側と下流側とを接続するバイパス流路に設けられた開閉弁と、を備えたヒートポンプ式給湯暖房装置において、床暖房及び浴室暖房の同時運転時には前記第1循環ポンプの運転により前記膨張タンクより流出した温水の一部を、前記開閉弁を介して前記バイパス流路に供給すると共に、前記膨張タンクより流出した温水の残りを、前記第1水冷媒熱交換器を経て加熱した後、前記バイパス流路に供給された温水の一部と混合せしめて前記床暖房パネルに供給することを特徴とする。
第2の発明は、圧縮機、それぞれ減圧装置が接続された暖房用の第1水冷媒熱交換器と貯湯用の第2水冷媒熱交換器との並列回路、空気熱交換器を順次環状に接続してなる冷媒回路を備えたヒートポンプユニットと、膨張タンク、前記第1水冷媒熱交換器と床暖房パネル及び浴室暖房装置との間で第1循環ポンプの運転により温水を循環させる第1温水循環路及び前記第2水冷媒熱交換器と貯湯タンクとの間で第2循環ポンプにより温水を循環させる第2温水循環路とを有するタンクユニットとを備えたヒートポンプ式給湯暖房装置において、前記第1循環ポンプの運転によりこの第1循環ポンプより流出した温水の一部を前記床暖房パネルに供給するためのバイパス流路と、このバイパス流路に設けられた開閉弁と、床暖房及び浴室暖房の同時運転時には前記第1循環ポンプの運転により前記第1温水循環路に温水を循環させて、前記第1水冷媒熱交換器で加熱すると共に前記第1循環ポンプの運転によりこの第1循環ポンプより流出した温水の一部を前記開閉弁を介して前記バイパス流路に供給して、前記第1水冷媒熱交換器で加熱された温水と混合せしめた後、前記床暖房パネルに供給するよう前記開閉弁を開く制御を行う制御装置とを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、床暖房と浴室暖房の同時運転の場合には、開閉弁を開くように制御するので、膨張タンクから流出した循環水の一部が第1水冷媒熱交換器の水流路を経ることなく流路を介して床暖房パネルへ流れ、そのためヒートポンプユニットに流れる流量が減少することとなり、負荷が減少し、ヒートポンプユニットで加熱される温水温度の立ち上がりが向上する。
また、前記同時運転の場合には、開閉弁が開いたままとなっているので、流量変化による負荷変動が少なく、ヒートポンプユニットで加熱された温水の温度が安定化し易い。
更には、前記同時運転の場合には、開閉弁が開いたままとなっているので、循環水が開閉弁を介して床暖房パネルへ流れ、第1循環ポンプは第1水冷媒熱交換器の温水配管の圧力損失の影響を受けにくくなり、第1循環ポンプの搬送能力を上げなくて済み、第1循環ポンプによる消費電力を軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1はヒートポンプ式給湯暖房装置の全体システムを示す系統図である。図1において、Aはヒートポンプユニット、Bはタンクユニット、C1は温水暖房用の第1温水循環路、C2は貯湯用の第2温水循環路、Rは前記ヒートポンプユニットAに内蔵された冷媒回路である。この冷媒回路Rにおいて、HFCやCO等の冷媒を用いることができるが、本実施形態ではCOを用いる。
1及び2は第1温水循環路C1に設けられた床暖房パネル、3及び4は前記床暖房パネル1及び2に対応して設けられた床暖房リモートコントローラ(以下、「床暖房リモコン」という)であり、前記第1温水循環路C1には、熱動弁5及び6、搬送能力が調節できるDCポンプなどの循環ポンプ7、膨張タンク8、暖房用の第1水冷媒熱交換器9の水流路9B、バイパス路となるバイパス管10などが設けられている。
前記冷媒回路Rは、CO冷媒を用いた能力調整が可能な2段圧縮式の圧縮機11と、第1水冷媒熱交換器9の冷媒流路9A、内部熱交換器12の一次流路12A、暖房用の第1開閉弁13及び第1膨張弁(減圧装置)14よりなる第1分岐路P1と貯湯用の第2水冷媒熱交換器15の冷媒流路15A、貯湯用の第2開閉弁16及び第2膨張弁(減圧装置)17よりなる第2分岐路P2との並列回路と、空気熱交換器18と、内部熱交換器12の二次流路12Bと、アキュムレーター19とが順次環状に配管接続されている。
前記第1温水循環路C1には、第1水冷媒熱交換器9の水流路9Bから流出した暖房用温水の温度を検出するサーミスタ20、流量調整弁21、浴室暖房装置のファンコイル22が設けられている。23は浴室暖房リモートコントローラ(以下、「浴室暖房リモコン」という)、24は前記ファンコイル22の入口部に設けられた熱動弁、25は循環ポンプ7によって膨張タンク8から流出した温水の一部を第1水冷媒熱交換器9の水流路9Bを経ることなく床暖房パネル1、2に供給するための流路、25Aはこの流路25に設けられた開閉弁としての混合熱動弁である。
前記第2温水循環路C2は、貯湯用の第2水冷媒熱交換器15の水流路15Bと貯湯タンク27とが循環ポンプ28、流量調整弁29を介して環状に接続されている。30は第2水冷媒熱交換器15の水流路15Bから流出した温水温度を検知するサーミスタである。
前記貯湯タンク27には水々熱交換器31の一次流路31Aが循環ポンプ32を介して接続されている。また、水々熱交換器31の二次流路31Bには循環ポンプ33を介して浴槽34が接続されている。35は貯湯タンク27の上部に接続された給湯管であり、この給湯管35にはミキシングバルブ36が設けられている。38は給水管であり、この給水管38は貯湯タンク27の下部と前記ミキシングバルブ36とに分岐接続され、更に開閉弁39を介して膨張タンク8に接続されている。
40は台所リモートコントローラ(以下、「台所リモコン」という)、41は風呂リモートコントローラ(以下、「風呂リモコン」という)である。
また、ヒートポンプユニットAとタンクユニットBには、それぞれマイクロコンピュータ等から成る制御装置S1、S2が設けられている。この制御装置S1、S2は床暖房リモコン3、4、浴室暖房リモコン23からの運転信号や
サーミスタ20、30の温度信号とに応じて、圧縮機11の運転及び周波数制御、循環ポンプ7、28の運転制御、熱動弁5、6、25Aの開閉制御、開閉弁13、16の開閉制御、膨張弁14、17の開度制御、流量調整弁21、29の開度制御などを行うものであり、以下その動作を説明する。
〈床暖房単独運転〉
床暖房パネル1による床暖房を行う場合、その部屋の壁面等に取り付けられた床暖房リモコン3の運転スイッチをオンにする。すると、その運転信号を受けた制御装置S2によりこれに対応した熱動弁5が開かれ、循環ポンプ7が運転し、第1温水循環路C1では、膨張タンク8→循環ポンプ7→第1水冷媒熱交換器9の水流路9B→流量調整弁21→熱動弁5→床暖房パネル1→膨張タンク8の順に温水が流れる。なお、この床暖房単独運転の場合には図2に示すように制御装置S2により混合熱動弁25Aは閉じており、またバイパス管10は熱動弁5が開くのに時間がかかるので、開くまでの間、温水の一部をバイパスさせるものであり、微少量の温水が流れる。
また、前記床暖房リモコン3の運転スイッチをオンにした際に、制御装置S2から運転信号を伝達された制御装置S1によりヒートポンプユニットAの圧縮機11が運転すると共に第1開閉弁13が開き、冷媒回路Rでは、圧縮機11→第1水冷媒熱交換器9の冷媒流路9A→内部熱交換器12の一次流路12A→第1開閉弁13→第1膨張弁14→空気熱交換器18→内部熱交換器12の二次流路12B→アキュムレーター19→圧縮機11の順に冷媒が流れる。このとき、貯湯は行われないので、貯湯用の第2開閉弁16及び第2膨張弁17は閉じており、貯湯用の第1水冷媒熱交換器15の一次流路15Aには冷媒は流れない。
前記床暖房パネル1に供給される温水の温度は60〜70℃であるが、サーミスタ20が検知する温水温度がこの温度になるように圧縮機11の周波数制御、第1膨張弁14の弁開度制御及び流量調整弁21の弁開度制御が制御装置S1により行われる。
また、床暖房制御は、床暖房リモコン3に搭載された室温サーミスタ(図示せず)により室温を検知し、設定温度と室温との偏差に基づき熱動弁5を開閉制御し、床暖房パネル1への温水量を制御装置S2が制御することにより行われる。
また、床暖房パネル1、2で同時に床暖房を行う場合、床暖房リモコン3及び4の運転スイッチをオンにすることにより、同様に熱動弁5及び6が開閉制御され、床暖房パネル1及び2に同時に温水が供給され、床暖房パネル1及び2への温水量を個別に制御することにより、床暖房の個別制御が可能となっている。
このような床暖房運転を行う場合、床暖房する部屋が暖まってくると、床暖房パネル1、2からの放熱量が小さくなり、膨張タンク8から水冷媒熱交換器9の水流路9Bへは50〜60℃の温水が供給されることとなる。このため、水冷媒熱交換器9ではそれほど熱交換されず、冷媒温度も高温となって圧縮機11に負荷がかかる。このような場合の冷媒の冷却機構として設けたのが内部熱交換器12であり、内部熱交換器12の一次流路12Aでの放熱分は同じ冷媒回路Rにある内部熱交換器12の二次流路12Bで再度吸収されるため、無駄なく、効率を落とすことなく、冷媒回路Rを構成できる。
〈浴室暖房単独運転〉
浴室暖房装置のファンコイル22による浴室暖房を行う場合、浴室暖房リモコン23の運転スイッチをオンにする。すると、その運転信号を受けた制御装置S2によりファンコイル22入口部の熱動弁24が開き、循環ポンプ7が運転する。第1温水循環路C1では、膨張タンク8→循環ポンプ7→第1水冷媒熱交換器9の水流路9B→流量調整弁21→熱動弁24→ファンコイル22→膨張タンク8の順に温水が流れる。なお、この浴室暖房単独運転の場合には図2に示すように制御装置S2により混合熱動弁25Aは閉じており、またバイパス管10は熱動弁24が開くのに時間がかかるので、開くまでの間、温水の一部をバイパスさせるものであり、微少量の温水が流れる。
ヒートポンプユニットAの動作と冷媒循環は床暖房運転と同様であり、貯湯は行われないので、第2開閉弁16及び第2膨張弁17は閉じており、第2水冷媒熱交換器15の一次流路15Aには冷媒は流れない。
前記ファンコイル22に供給される温水の温度は80℃であるが、そのための温水制御は床暖房運転の場合と同様である。また、制御装置S2による浴室暖房制御はファンコイル22に搭載された室温サーミスタ(図示せず)により室温を検知し、ファン回転数を制御し、熱動弁24を開閉制御することにより行われる。
〈床暖房と浴室暖房の同時運転〉
床暖房パネル1、2による床暖房と、ファンコイル22による浴室暖房を同時に行う場合、それぞれのリモコン3、4、23の運転スイッチをオンにする。すると、制御装置S2により熱動弁5、6、24が開き、循環ポンプ7が運転し、第1温水循環路C1では、膨張タンク8→循環ポンプ7→第1水冷媒熱交換器9の水流路9B→流量調整弁21→熱動弁5及び6→床暖房パネル1、2→膨張タンク8の順に温水が流れると共に、膨張タンク8→循環ポンプ7→第1水冷媒熱交換器9の水流路9B→流量調整弁21→熱動弁24→ファンコイル22→膨張タンク8の順に温水が流れる。
このとき、図2に示すように、この床暖房と浴室暖房の同時運転の場合には、制御装置S2は混合熱動弁25Aを開くように制御するので、膨張タンク8から流出した循環水の一部が第1水冷媒熱交換器9の水流路9Bを経ることなく流路25を介して床暖房パネル1、2へ流れるので、ヒートポンプユニットAに流れる流量が減少することとなる。従って、負荷が減少し、ヒートポンプユニットAで加熱される温水温度の立ち上がりが向上する。
また、前記同時運転の場合には、混合熱動弁25Aが開いたままとなっているので、流量変化による負荷変動が少なく、ヒートポンプユニットAで加熱された温水の温度が安定化し易い。
更には、前記同時運転の場合には、混合熱動弁25Aが開いたままとなっているので、循環水が混合熱動弁25Aを介して床暖房パネル1、2へ流れるので、循環ポンプ7は第1水冷媒熱交換器9の温水配管の圧力損失の影響を受けにくくなる。この結果、循環ポンプ7の搬送能力を上げなくて済み、循環ポンプ7による消費電力を軽減することができる。
バイパス管10は熱動弁5、6、24が開くのに時間がかかるので、開くまでの間、温水の一部をバイパスさせるものであり、微少量の温水が流れる。
ヒートポンプユニットAの動作と冷媒循環は、床暖房運転又は浴室暖房運転と同様であり、貯湯は行われないので、貯湯用の第2開閉弁16及び第2膨張弁17は閉じている。
〈貯湯運転〉
台所リモコン40や風呂リモコン41の運転スイッチをオンにする。すると、その運転信号が制御装置S2から制御装置S1に伝達され、貯湯タンク27への貯湯が行われる。即ち、制御装置S1により循環ポンプ28が運転し、第2温水循環路C2では、貯湯タンク27→循環ポンプ28→第2水冷媒熱交換器15の水流路15B→流量調整弁29→貯湯タンク27の順に給湯用の温水が流れ、貯湯タンク27内に貯湯される。
ヒートポンプユニットAでは制御装置S1が圧縮機11を運転させ、貯湯用の第2開閉弁16及び第2膨張弁17を開かせ、冷媒回路Rでは、圧縮機11→第2水冷媒熱交換器15の冷媒流路15A→第2開閉弁16→第2膨張弁17→空気熱交換器18→内部熱交換器12のニ次流路12B→アキュムレーター19→圧縮機11の順に冷媒が流れる。このとき、暖房は行われないので、第1開閉弁13及び第1膨張弁14は閉じている。また、内部熱交換器12の二次流路12Bでは冷媒がただ通過するだけで、他に影響を及ぼすことはない。
貯湯タンク27へ供給される温水温度は65℃から85℃であるが、サーミスタ30が検知する温度がこの温度になるように、圧縮機11の周波数制御、第2膨張弁17の弁開度制御、流量調整弁29の弁開度制御が制御装置S1により行われる。
貯湯タンク27に貯湯された高温水はミキシングバルブ36にて適度な温度に調整され、給湯管35から台所やシャワーへの給湯や浴槽34へのお湯張り等に利用される。そして、給湯が行われると、給水管38から貯湯タンク27に給水が行われる。また、循環ポンプ32、33を運転することにより、貯湯タンク27の高温水と浴槽34の温水を水々熱交換器31で熱交換し、浴槽34の温水の追い焚きを行うこともできる。
〈暖房と貯湯の同時運転〉
暖房と貯湯の同時運転場合の暖房用温水の循環経路と貯湯用の温水の循環経路は上述したとおりである。冷媒回路Rでは、制御装置S1により第1及び第2開閉弁13、16が共に開き、圧縮機11→第1水冷媒熱交換器9の冷媒流路9A→内部熱交換器12の一次流路12A→第1開閉弁13→第1膨張弁14→空気熱交換器18→内部熱交換器12の二次流路12B→アキュムレーター19→圧縮機11の順に冷媒が流れると共に、圧縮機11→第2水冷媒熱交換器15の冷媒流路15A→第2開閉弁16→第2膨張弁17→空気熱交換器18→内部熱交換器12の二次流路12B→アキュムレーター19→圧縮機11の順に冷媒が流れる。
また、サーミスタ20、30においてそれぞれ上述した目標温度になるように、圧縮機11の周波数制御、第1膨張弁14及び第2膨張弁17の弁開度制御、流量調整弁21、29の弁開度制御が制御装置S1により行われる。基本的には、膨張弁14、17の制御により、第1分岐路(暖房側)P1と第2分岐路P2(貯湯側)とに1:1の割合で冷媒を配分し、同時運転が行われた場合でも、暖房側と貯湯側とで十分な能力が得られるようにしてある。
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
ヒートポンプ式給湯暖房装置の全体系統図である。 混合熱動弁の制御に係るフローチャート図である。 制御ブロック図である。
符号の説明
7 循環ポンプ
9 第1水冷媒熱交換器
11 圧縮機
14 暖房用の膨張弁
15 第2水冷媒熱交換器
17 貯湯用の膨張弁
25 流路
25A 混合熱動弁
27 貯湯タンク
28 循環ポンプ
A ヒートポンプユニット
B タンクユニット
C1 温水暖房用の第1温水循環路
C2 貯湯用の第2温水循環路
R 冷媒回路

Claims (2)

  1. 圧縮機、それぞれ減圧装置が接続された暖房用の第1水冷媒熱交換器と貯湯用の第2水冷媒熱交換器との並列回路、空気熱交換器を順次環状に接続してなる冷媒回路を備えたヒートポンプユニットと、
    膨張タンク、前記第1水冷媒熱交換器と床暖房パネル及び浴室暖房装置との間で第1循環ポンプの運転により温水を循環させる第1温水循環路及び前記第2水冷媒熱交換器と貯湯タンクとの間で第2循環ポンプにより温水を循環させる第2温水循環路とを有するタンクユニットと
    前記第1温水循環路における前記第1水冷媒熱交換器の上流側と下流側とを接続するバイパス流路に設けられた開閉弁と、
    を備えたヒートポンプ式給湯暖房装置において、
    床暖房及び浴室暖房の同時運転時には前記第1循環ポンプの運転により前記膨張タンクより流出した温水の一部を、前記開閉弁を介して前記バイパス流路に供給すると共に、
    前記膨張タンクより流出した温水の残りを、前記第1水冷媒熱交換器を経て加熱した後、前記バイパス流路に供給された温水の一部と混合せしめて前記床暖房パネルに供給することを特徴とするヒートポンプ式給湯暖房装置。
  2. 圧縮機、それぞれ減圧装置が接続された暖房用の第1水冷媒熱交換器と貯湯用の第2水冷媒熱交換器との並列回路、空気熱交換器を順次環状に接続してなる冷媒回路を備えたヒートポンプユニットと、
    膨張タンク、前記第1水冷媒熱交換器と床暖房パネル及び浴室暖房装置との間で第1循環ポンプの運転により温水を循環させる第1温水循環路及び前記第2水冷媒熱交換器と貯湯タンクとの間で第2循環ポンプにより温水を循環させる第2温水循環路とを有するタンクユニットとを備えたヒートポンプ式給湯暖房装置において、
    前記第1循環ポンプの運転によりこの第1循環ポンプより流出した温水の一部を前記床暖房パネルに供給するためのバイパス流路と、
    このバイパス流路に設けられた開閉弁と、
    床暖房及び浴室暖房の同時運転時には前記第1循環ポンプの運転により前記第1温水循環路に温水を循環させて、前記第1水冷媒熱交換器で加熱すると共に前記第1循環ポンプの運転によりこの第1循環ポンプより流出した温水の一部を前記開閉弁を介して前記バイパス流路に供給して、前記第1水冷媒熱交換器で加熱された温水と混合せしめた後、前記床暖房パネルに供給するよう前記開閉弁を開く制御を行う制御装置とを設けたことを特徴とするヒートポンプ式給湯暖房装置。
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