JP3577692B2 - 配線・配管材の布設装置及び布設走行体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場や駅構内等の屋内、屋外にケーブル等の配線・配管材を受具の布設路に沿って布設する配線・配管材の布設装置及び布設走行体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の配線・配管材を受具の布設路に沿って布設する方法として、配線・配管材の布設路に沿って中空筒状のシュータを配設し、このシュータ内に剛性を有する布設ロープを往復動させて、配線・配管材を布設路に引き込んで布設するものがある。この布設装置としては、例えば、特公平7−34615号公報に記載の技術が開示されており、これを図17に示す。
【0003】
図17において、受具1は対向する一対の親桁2の間に適宜間隔をおいて子桁3を架設して形成したものであり、前記子桁3上には中央にシュータ52を備えたレール部材51が布設方向に載置されている。一方、布設走行体61は前記シュータ52内を移動するシャトル62と、立設板63と、その上方に設けられたケーブル受台64と、前記レール部材51上を転動するローラ65とを備えている。なお、前記レール部材51は子桁3に限らず、親桁2に設けることもできる。
【0004】
前記布設走行体61によってケーブルCを布設するには、布設走行体61のケーブル受台64上にケーブルCを載置し、レール部材51のシュータ52内でシャトル62を引き戻して布設走行体61を移動させて行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の布設走行体61はケーブルCの荷重によって左右に傾き、安定してレール部材51上を走行させることができなかった。特に、シュータ52が設けられたレール部材51から側方に離れた位置ではケーブルCを支持することができないため、布設することができなかった。その結果、一旦ケーブルCを引き込んだ後、そのケーブルCを順次側方に移動させる作業が別途に必要となり、大変面倒であった。また、ケーブル受台64の載置面積を大きくし過ぎると、その直下には布設できないので、一度に多数のケーブルCを布設することもできなかった。
【0006】
なお、シュータから離れた側方に布設する方法として、図18に示すものがある。
図18において、受具1は布設路4を構成する底板53と両側板54とで形成され、前記両側板54の上部にはそれぞれシュータ55が布設方向に設けられている。そして、両シュータ55内にはそれぞれ布設ロープRを連結したシャトル66が挿通されるとともに、両シャトル66間には複数のケーブルCを一度に連結できるケーブル連結板67が架設されている。
この受具1及びシャトル66を使用すれば、布設路4の幅方向に並んで側板54から離れて布設することができ、しかも、一度に多数のケーブルCを受具1に引き込むことができる。
【0007】
しかし、この受具1及びシャトル66を使用する場合、2本のシャトル66をバランスを保ちながら同時に引き戻さなければならず、実際には、極めて困難であった。
【0008】
そこで、本発明は、配線・配管材の荷重が加わってもシュータに沿って安定して走行し、もって、特に前記シュータから離れた位置に配線・配管材を布設できるとともに、複数の配線・配管材を一度に布設できる配線・配管材の布設装置の提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかる配線・配管材の布設装置は、配線・配管材を受具の布設路に沿って布設するものであって、前記布設路に沿って連続して配設され、長手方向に連続するスリットを有する中空筒状のシュータを備えたシュータ形成部材と、前記配線・配管材が連結可能な連結部を備え、前記シュータ形成部材に沿って転動する少なくとも一対の回転ローラによって、前記シュータ形成部材に支持された状態で前記シュータに沿って走行する配線・配管材の布設走行体と、前記布設走行体に連結され、前記シュータ内に挿通されることにより前記布設走行体を前記シュータに沿って走行させる布設ロープとを備え、前記シュータ形成部材のシュータは、4面の傾斜外壁を有する角形に形成され、前記布設走行体の各回転ローラは、前記シュータ形成部材のシュータを挟持する位置に取付けられ、かつ、該シュータの2面の傾斜外壁と当接する部分を有するとともに該当接する部分が該シュータの傾斜外壁と一致した傾斜角度に形成されて、該シュータの外壁と当接または極く近接する状態でローラ軸が傾斜不能に転動するものである。
【0010】
請求項2の発明にかかる配線・配管材の布設装置は、請求項1に記載のシュータ形成部材のシュータが、四角形の筒体で形成されたものである。
【0011】
請求項3かかる配線・配管材の布設装置は、請求項1または請求項2に記載の布設走行体の回転ローラが、布設走行体のシュータの挟持及び解除を可能とすべく、相対的に近接及び離間自在に設けられたものである。
【0012】
請求項4の発明にかかる配線・配管材の布設装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の布設走行体の各回転ローラが、対をなす2個の回転ローラのローラ軸の間隔における中央を回動中心として水平方向に回動自在に設けられたものである。
【0013】
請求項5の発明にかかる配線・配管材の布設装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシュータ形成部材が、配線・配管材の受具の側壁または仕切壁で形成されたものである。
【0014】
請求項6の発明にかかる配線・配管材の布設装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の配線・配管材を連結可能な布設走行体の連結部が、布設走行体がシュータ形成部材に支持された状態で前記布設路の幅方向に延設されたものである。
【0015】
請求項7の発明にかかる配線・配管材の布設走行体は、受具の布設路に沿って連続して配設され、長手方向に連続するスリットを有するとともに内部に布設ロープが挿通される中空筒状のシュータを備えたシュータ形成部材に沿って走行し、配線・配管材を前記布設路に沿って布設するものであって、前記配線・配管材が連結可能な配線・配管材連結部と、前記シュータ形成部材に沿ってローラ軸が傾斜不能に転動する少なくとも一対の回転ローラと、前記シュータ内に挿通された布設ロープが連結可能な布設ロープ連結部とを備え、前記シュータ形成部材のシュータは、4面の傾斜外壁を有する角形に形成され、前記布設走行体の各回転ローラは、前記シュータ形成部材のシュータを挟持する位置に取付けられ、かつ、該シュータの2面の傾斜外壁と当接する部分を有するとともに該当接する部分が該シュータの傾斜外壁と一致した傾斜角度に形成されて、該シュータの外壁と当接または極く近接する状態でローラ軸が傾斜不能に転動するものである。
【0016】
請求項8の発明にかかる配線・配管材の布設走行体は、請求項7に記載のシュータ形成部材のシュータが、四角形の筒体で形成されたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1乃至図14に基づいて説明する。
図1乃至図3において、受具1は左右一対の親桁2に布設方向に適宜間隔をおいて複数の子桁3が架設されて梯子状に形成され、前記子桁3上に配線・配管材であるケーブルCの布設路4が形成されたものである。前記子桁3上の略中央には布設方向に沿ってセパレータ11が載置されており、このセパレータ11は取付具16を介して子桁3に取付けられ、また、隣り合うセパレータ11同士は、これらの端部に側壁の当接面が合致する連結金具17を係合させ、この連結金具17に設けられたねじ孔に取付ボルト18を螺着し、前記連結金具17をセパレータ11に押圧させることにより、布設方向に連結されている。前記セパレータ11は、図2に示すように、垂直板部12の下部に子桁3上に取付けるための水平フランジ13が一体に形成され、上部にシュータ14が一体に形成されている。前記シュータ14は正四角形の筒体で形成され、上部角部には上方開口のスリット15が設けられており、このスリット15は後述の布設走行体21のロープ連結板38が貫通し、自在に移動できる大きさで長手方向に連続して形成されている。このセパレータ11はアルミニウム等の押出成形などによって一体に形成することができる。なお、前記セパレータ11は、請求項のシュータ形成部材に相当するものである。
【0018】
一方、布設走行体21は前記セパレータ11に沿って布設方向に走行し、ケーブルCを受具1の布設路4に布設するものである。前記布設走行体21は方形板状の基台22の下面の両端部に取付けられた一対の直方体状のローラ取着部材23を介して計4個の回転ローラ24が取付けられ、前記基台22の上面の略中央において布設路4の幅方向に複数のケーブルCが連結可能なケーブル連結板25が取付けられたものである。
【0019】
前記布設走行体21において、まず、ローラ取着部材23は、図5及び図8に示すように、上部に六角ナット26を嵌着可能なナット収納部27が左右に一対設けられている。このナット収納部27は一対の対辺を横長とする六角形状とした深浅2段の凹部に形成されており、深部側凹部27aは六角ナット26を水平方向に対して隙間なく嵌着できる大きさの正六角形状に形成され、浅部側凹部27bは左右の水平方向に移動できるものとなっている。即ち、ナット収納部27は深部側凹部27aにおいては六角ナット26の水平方向の移動が阻止された状態に保持されるとともに、前記六角ナット26と螺合するローラ取付ボルト28を反締付方向に回転させて前記六角ナット26を上動させ、浅部側凹部27bの深さに達したときには左右の外方向に水平移動させることができるようになっている。
【0020】
ローラ取着部材23の中央部には、基台22にこのローラ取着部材23を水平方向に回動自在即ち首振り自在に取付けるための取着部材取付ボルト29が挿通されるとともに、上部のベアリング収納部30にはベアリング31が収納されている。この取着部材取付ボルト29にはナット32が螺着されている。
【0021】
前記ローラ取着部材23に取付けられた左右一対のローラ取付ボルト28には回転ローラ24が嵌着されており、前記回転ローラ24の内部には前記ローラ取付ボルト28に嵌着されるベアリング33が取付けられている。前記回転ローラ24はケーブルCの布設時にはセパレータ11のシュータ14を2個で左右から挟持する位置に取付けられている。そして、正四角形の筒状に形成されたシュータ14の傾斜外壁と当接する部分はシュータ14の外壁と一致した傾斜角度に形成され、走行時は、シュータ14の外壁とは面当接または極めて近接するものとなっている。
【0022】
この実施例の布設走行体21はローラ取着部材23が基台22の両端に取付けられているので、回転ローラ24は前後各一対計4個でセパレータ11のシュータ14を挟持して走行するものとなっている。なお、本実施例の布設走行体21はシュータ14を挟持する一対の回転ローラ24を一列とするならば、前後で2列形成されていることになる。
【0023】
一方、基台22の上面に取付ねじ34で取付けられたケーブル連結板25にはケーブルCを連結するための複数の連結孔35が布設路4の幅方向に適宜間隔をおいて穿設されている。このケーブル連結板25は請求項の連結部に相当するものである。
【0024】
更に、基台22にロープ連結板38を介して布設ロープRを連結するために、2個の布設ロープ連結部材36が間に僅かの隙間を設けて重合し、その状態でそれぞれ取付ねじ37を介して前記基台22に取付けられている。
【0025】
前記布設ロープRは柔軟でウィンチ等で牽引可能な組紐等で形成され、図7に示すロープ連結板38を中央部で折曲した部分に形成された保持部38aにおいて保持されており、図4に示すように、前記ロープ連結板38の両側の挿通口部において接着剤等を含浸、固化させて膨張部を形成したストッパ部を形成し、長手方向に抜外れないようにされている。このロープ連結板38の平板部38bの両先端部は重合した状態で、図6に示す基台22に設けられたスリット39及び2個の布設ロープ連結部材36の間に形成した隙間の内部に挿通された後、平板部38bに穿設されたねじ孔に挿通される固定ねじ40を介してロープ連結板38に保持されている。
【0026】
前記セパレータ11と布設走行体21と布設ロープRとは配線・配管材の布設装置を構成するものである。
【0027】
次に、このように構成された本実施例の配線・配管材の布設装置を使用してケーブルCを受具1の布設路4に布設する方法を説明する。
【0028】
まず、図9に示すように、受具1の左側端部においてセパレータ11のシュータ14の開口端部から押込み剛性を有し、先端にシャトルSを接続した呼びロープTを押込み、他端側である右側端部まで送り込む。次に、図10に示すように、受具1の右側端部で前記呼びロープTの先端の前記シャトルSに布設ロープRを接続し、左側端部から呼びロープTを引戻して、左側端部で布設ロープRを巻き取ることによってこの布設ロープRをシュータ14の全長に至って布設する。次いで、受具1の右側端部または左側端部において、図11に示すように、布設ロープRにロープ連結板38を取付け、その後このロープ連結板38を布設走行体21の基台22のスリット39に挿入して布設ロープ連結部材36で挟持することにより、布設走行体21に組付けて一体化する。但し、前記ロープ連結板38は予め布設ロープRに取付けておいても構わない。また、前記ロープ連結板38は一旦布設ロープRに取付けた後はそのまま取付けた状態としておき、次のケーブルCを布設する際に布設ロープRの所定位置に移動させ、組付けられる布設走行体21に連結することもできる。このようにして、前記ロープ連結板38を布設走行体21に連結したら、前記布設走行体21の各回転ローラ24をセパレータ11側に押寄せて外嵌する状態でこの布設走行体21をセパレータ11に取付ける。この状態では各回転ローラ24はセパレータ11のシュータ14を両側から挟持することになる。その後、前記布設走行体21のケーブル連結板25にケーブルCの端部を連結する。ここで、ケーブルCは1本でもよいし、一度に複数のケーブルCを布設するのであれば、複数本を連結する。
【0029】
なお、この実施例では呼びロープTと布設ロープRとを別部材としているが、これに限られるものではなく、布設ロープRも剛性を有するものとして呼びロープTと布設ロープRとを1本で兼用するものとしてもよい。但し、布設ロープRも剛性を有するものとすると、ウィンチの巻き取りが困難となってウィンチ径は大きくなるので、好ましくは、布設ロープRは柔軟なロープで形成して呼びロープTと布設ロープRとを区分けした方がよく、この場合は、ウィンチは小型化し、複数のケーブルCの布設が容易となる。
【0030】
このようにして、布設走行体21にケーブルCを連結した後は、図12に示すように、図の左側端部から布設ロープRを引き戻すことによって布設走行体21をセパレータ11のシュータ14に沿って案内させながら走行させる。すると、ケーブル連結板25に連結されたケーブルCも同時に左側端部に向けて移動するので、最終的に布設走行体21が左側端部に到達すると、ケーブルCは受具1の布設路4の全長に至って布設されることになる。布設が完了したら、セパレータ11の左側端部において布設走行体21を取外す。
【0031】
ところで、布設走行体21はセパレータ11の右側端部において布設方向に向けて取付けているが、布設路4の途中から取付けたい場合には、ロープ連結板38のみを連結した布設ロープRを移動させて図11に示すロープ連結板38を布設路4の途中の所定位置まで移動させる。それとともに、図13及び図14に示すように、布設走行体21の一対の回転ローラ24のいずれか一方または双方、図では右側の回転ローラ24を外方向に移動させてシュータ14から右方に離間させた後、セパレータ11のシュータ14の上方から取付ける。ここで、前記シュータ14と回転ローラ24とを離間させるには前記回転ローラ24を貫通するローラ取付ボルト28を反締付方向に回転して六角ナット26を上動させ、前記六角ナット26の横方向への移動空間が形成されている浅部側凹部27bに到達したら外方向に移動させることによって行なうことができる。布設走行体21をシュータ14の上方から取付けた後は、これと逆の手順でローラ取付ボルト28をナット収容部27内で中央側に移動させてシュータ14と当接し、ローラ取付ボルト28を締付方向に回転して六角ナット26を下降させ、左右双方の回転ローラ24でシュータ14を挟持し、固定する。その後は布設走行体21をシュータ14に沿って走行させれば、布設路4の途中から布設走行体21を走行させてケーブルCを布設することができる。
【0032】
ここで、セパレータ11のシュータ14がコーナー部などの曲がり部分においては、布設走行体21のローラ取着部材23は中央の取着部材取付ボルト29を軸として水平方向に回動する首振り動作が可能で、回転ローラ24は左右一対を1列単位としてシュータ14と係合するから、布設走行体21はこの部分で走行不能となることなくセパレータ11に沿って円滑に走行する。
【0033】
次に、本実施例の配線・配管材の布設装置及び布設走行体の作用について説明する。
本実施例の布設走行体21は、セパレータ11のシュータ14を左右対称の正四角形の筒体に形成され、回転ローラ24の当接面の傾斜角度は前記シュータ14の外壁の傾斜角度と一致し、シュータ14の上下左右の傾斜外壁4面全てと当接または極く近接した状態で係合している。したがって、ケーブル連結板25に連結したケーブルCによって左右の荷重に不均衡が生じ、前記ケーブル連結板25が左右いずれかに傾こうとしても、回転ローラ24のV溝内壁がシュータ14の対向する傾斜壁2面と当接するため、傾斜するのが防止される。その結果、ケーブル連結板25は常に水平状態を維持し、布設走行体21はがたつくことなく安定した姿勢で走行し得るため、布設路4全長に至って円滑に複数のケーブルCを一度に布設することができる。
【0034】
また、ローラ取着部材23のナット収納部27は深部側凹部27aと浅部側凹部27bとで形成されているので、布設路4の途中から布設走行体21を取付けたり、取外すことができるとともに、布設走行体21の走行時は、ローラ取付ボルト28に螺着されている六角ナット26はその形状に合わせた深部側凹部27aに位置するから、走行中に六角ナット26が緩んで回転ローラ24がナット収納部27内で左右にずれるのを確実に防止することができる。したがって、常に回転ローラ24とセパレータ11のシュータ14とを一定の係合状態に維持でき、回転ローラ24ががたついたり、シュータ14から外れてしまうのを確実に防止することができる。
【0035】
ただし、六角ナット26が緩むことなく、ローラ取付ボルト28を一定位置に保持できれば、ナット収納部27は深浅2段の凹部に形成することなく、一定深さの凹部に形成することができる。
【0036】
また、布設走行体21はセパレータ11の一端側の開口部分からのみ取付けるものであれば、回転ローラ24は左右に移動可能に取付ける必要はなく、一定位置に保持されるものとしてもよい。
【0037】
ところで、上記実施例では、セパレータ11のシュータ14は正四角形の筒体を45度傾斜させてセパレータ11の基台12に一体に設けたものとしているが、本実施例を実施する場合には、この形状に限られるものではなく、左右対称で上半部を斜め上向きの外壁とし、下半部を斜め下向きの外壁とする任意の形状に設定することができる。要するに、回転ローラ24は常にシュータ14と当接または極く近接状態で転動し、ケーブルCの荷重によって布設走行体21が左右に傾斜することなく走行できればいかなる形状であっても構わない。
【0038】
更に、布設走行体21の基台22は、図15及び図16に示すように、1箇所または複数箇所にヒンジ41を設け、或いは、基台22自体をたわみ変形可能とし、上下方向に回動可能とすれば、受具1が上下方向に傾斜する起伏部においても走行させることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明の配線・配管材の布設装置は、受具の布設路に沿って連続して配設され、長手方向に連続するスリットを有するとともに内部に布設ロープが挿通される中空筒状のシュータを備えたシュータ形成部材と、前記配線・配管材が連結可能な連結部を備え、前記シュータ形成部材に沿ってローラ軸が傾斜不能に転動する少なくとも一対の回転ローラによって、前記シュータ形成部材に支持された状態で前記シュータに沿って走行する布設走行体とを具備し、前記布設走行体に連結した布設ロープを前記シュータ内に挿通された状態で移動させて前記布設走行体を走行させることにより、配線・配管材を布設路に沿って布設するものである。したがって、連結部に連結した配線・配管材によって左右の荷重に不均衡が生じ、布設走行体が左右いずれかに傾くのを防止できる。その結果、連結部は常に水平状態を維持し、布設走行体はがたつくことなく安定した姿勢で走行し得るため、布設路全長に至って円滑に布設でき、また、複数のケーブルを一度に布設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の配線・配管材の布設装置におけるセパレータを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例の配線・配管材の布設装置における布設走行体を示す正面図である。
【図3】図2の布設走行体の平面図である。
【図4】図2の布設走行体の側面図である。
【図5】図2の布設走行体の断面図である。
【図6】図2の布設走行体の基台を示す平面図である。
【図7】図2の布設走行体のロープ連結板を示す斜視図である。
【図8】図2の布設走行体のローラ取着部材を示す平面図である。
【図9】本発明の実施例の配線・配管材の布設装置を使用したケーブルの布設方法を示す側面図である。
【図10】本発明の実施例の配線・配管材の布設装置を使用したケーブルの布設方法を示す側面図である。
【図11】本発明の実施例の配線・配管材の布設装置を使用したケーブルの布設方法を示す側面図である。
【図12】本発明の実施例の配線・配管材の布設装置を使用したケーブルの布設方法を示す側面図である。
【図13】図2の布設走行体をセパレータの途中から取付ける状態を示す断面図である。
【図14】図13の布設走行体におけるローラ取着部材の状態を示す平面図である。
【図15】本発明の別の実施例における配線・配管材の布設装置の布設走行体の基台を示す平面図である。
【図16】図15の基台の側面図である。
【図17】従来の配線・配管材の布設装置を示す斜視図である。
【図18】従来の別の配線・配管材の布設装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 受具
4 布設路
11 セパレータ
14 シュータ
15 スリット
21 布設走行体
24 回転ローラ
25 ケーブル連結板
C ケーブル
R 布設ロープ
Claims (8)
- 配線・配管材を受具の布設路に沿って布設する布設装置であって、
前記布設路に沿って連続して配設され、長手方向に連続するスリットを有する中空筒状のシュータを備えたシュータ形成部材と、
前記配線・配管材が連結可能な連結部を備え、前記シュータ形成部材に沿って転動する、ローラ軸が平行に設けられた少なくとも一対の回転ローラによって、前記シュータ形成部材に支持された状態で前記シュータに沿って走行する配線・配管材の布設走行体と、
前記シュータ内に挿通され、前記布設走行体に連結されてこの布設走行体を前記シュータに沿って走行させる布設ロープと
を備え、
前記シュータ形成部材のシュータは、4面の傾斜外壁を有する角形に形成され、
前記布設走行体の各回転ローラは、前記シュータ形成部材のシュータを挟持する位置に取付けられ、かつ、該シュータの2面の傾斜外壁と当接する部分を有するとともに該当接する部分が該シュータの傾斜外壁と一致した傾斜角度に形成されて、該シュータの外壁と当接または極く近接する状態でローラ軸が傾斜不能に転動することを特徴とする配線・配管材の布設装置。 - 前記シュータ形成部材のシュータは、四角形の筒体で形成されたことを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材の布設装置。
- 前記布設走行体の回転ローラは、布設走行体のシュータの挟持及び解除を可能とすべく、相対的に近接及び離間自在に設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配線・配管材の布設装置。
- 前記布設走行体の各回転ローラは、対をなす2個の回転ローラのローラ軸の間隔における中央を回動中心として水平方向に回動自在に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の配線・配管材の布設装置。
- 前記シュータ形成部材は、前記配線・配管材の受具の側壁または仕切壁で形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の配線・配管材の布設装置。
- 前記配線・配管材を連結可能な布設走行体の連結部は、前記布設走行体がシュータ形成部材に支持された状態で布設路の幅方向に延設されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の配線・配管材の布設装置。
- 受具の布設路に沿って連続して配設され、長手方向に連続するスリットを有するとともに内部に布設ロープが挿通される中空筒状のシュータを備えたシュータ形成部材に沿って走行し、配線・配管材を前記布設路に沿って布設する配線・配管材の布設走行体であって、
前記配線・配管材が連結可能な配線・配管材連結部と、
前記シュータ形成部材に沿ってローラ軸が傾斜不能に転動する少なくとも一対の回転ローラと、
前記シュータ内に挿通された布設ロープが連結可能な布設ロープ連結部と
を備え、
前記シュータ形成部材のシュータは、4面の傾斜外壁を有する角形に形成され、
前記布設走行体の各回転ローラは、前記シュータ形成部材のシュータを挟持する位置に取付けられ、かつ、該シュータの2面の傾斜外壁と当接する部分を有するとともに該当接する部分が該シュータの傾斜外壁と一致した傾斜角度に形成されて、該シュータの外壁と当接または極く近接する状態でローラ軸が傾斜不能に転動することを特徴とする配線・配管材の布設走行体。 - 前記シュータ形成部材のシュータは、四角形の筒体で形成されたことを特徴とする請求項7に記載の配線・配管材の布設走行体。
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