JP3577502B2 - 路面補修装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路の舗装路面に生じた比較的小規模の損傷を補修する路面補修装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路の舗装路面には、例えばポットホールやクラックなどの損傷が生じることがある。このような比較的小規模の損傷が生じた場合、管理瑕疵等の問題から補修の緊急性を要し、可及的早急に補修する必要がある。その補修方法として、従来技術においては、道路の一部を通行不能となるように安全施設で囲った後、舗装路面の損傷箇所及びその周辺を撤去して清掃し,また補修部分に乳剤を塗布したりした後、補修箇所にアスファルト混合物を充填し、その後、敷きならし、締固め、清掃の作業を行った後、最後に安全施設の撤去を行う施工順で行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術の補修方法では、以下に述べる問題があった。
即ち、従来の補修方法は、上述の如く、全て作業員が主として人力で作業を行っているので、小規模の補修工事といえど、多くの作業員を要するばかりでなく、作業時間がかかるという問題があった。しかも、使用するアスファルト混合物は、余裕をみて手配するため、通常の場合残りが生じ、それを廃棄せざるを得ず、それだけ材料が無駄になるという問題もあった。
また、小規模工事の割には安全施設等の規模が大きく、作業時間も長くなるため、一般通行車両の交通渋滞を招きやすい。
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、比較的小規模の補修工事を短時間で確実に行うことができる路面補修装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明においては、以下の手段を採用した。
【0006】
請求項1記載の本発明では、舗装路面に発生した比較的小規模の損傷を補修する路面補修装置であって、乳剤を貯蔵する乳剤タンクと、骨材を貯蔵する骨材ホッパと、これらから供給された乳剤及び/または骨材を噴射する噴射ノズルと、乳剤タンク内の乳剤及び骨材ホッパ内の骨材をそれぞれ独立的に前記噴射ノズルに供給する乳剤供給系統及び骨材供給系統と、それら乳剤供給系統及び骨材供給系統を制御するコントローラとを装備し、前記噴射ノズルは、前記骨材を送るパイプの外周部の先端近傍にリング状の乳剤貯留室を備え、該乳剤貯留室が前記乳剤を送るパイプに連通され、前記乳剤貯留室を画成する位置であって、前記骨材を送るパイプの内周面に乳剤噴射用の開口が形成された構成であることを特徴とするものである。
上記発明では、噴射ノズルから、乳剤のみあるいは骨材のみ、さらにはそれらを同時に損傷箇所に吹き付けるようにしたので、従来技術のように作業員が主に人力で行っていた補修部分に乳剤を塗布し、その後補修箇所にアスファルト混合物を充填するといった作業は不要になり、それだけ作業員の人数を削減できると共に作業時間を省略することができる結果、比較的小規模の補修工事を短時間で確実に行うことができる。
しかも乳剤と骨材の使う分量だけ噴射ノズルより吹き付けるので、従来技術のように、余ったアスファルト混合物を捨てるということがなくなり、材料の経済的かつ効率的使い方となる。
【0007】
さらに、骨材を送るパイプの内周面に形成した開口から、パイプ内を通過する骨材に対して乳剤が吹き付けられることとなり、噴射ノズルを通過する際に、骨材の周りに乳剤が付着してなる補修用材料を極短時間で得ることができる。
【0009】
請求項記載の発明では、前記乳剤を噴射しないときには、噴射ノズルにエアを流し、該噴射ノズルの詰まりを防止する詰まり防止用のエア回路を装備することを特徴とするものである。
上記発明では、噴射ノズルにエアを流しているため、噴射ノズルに乳剤が詰まって噴射ノズルが使用できなくなるといった事態を未然に回避できる。
【0010】
請求項記載の発明では、骨材供給系統が、複数の骨材ホッパを備え、それら骨材ホッパ内に貯蔵された複数種類の骨材を切り替えによって、同時または単独で前記噴射ノズルに供給可能に構成したことを特徴とするものである。
上記発明では、種類の異なる骨材を任意に選択し、そのうちの一種類あるいは数種類を噴射ノズルから補修箇所に噴射することができ、補修箇所の状況にあった最適な骨材を使用した補修作業が行える。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図7に基づいて説明する。
本発明の路面補修装置は、ポットホール等のように比較的小規模の舗装路面に発生した損傷を対象とするもので、予め、所望温度に加熱されている乳剤Aを損傷部位に吹き付けた後、その乳剤Aと骨材Bとを混合して補修合材として噴射させることが可能となるようにしたものである(図4、図5参照)。
そして、その実施形態は、図1〜図3に示すように、乳剤タンク1と、骨材ホッパ2と、これらから圧送された乳剤Aまたは骨材Bあるいはそれらを混合させたものを噴射させる噴射ノズル3と、乳剤タンク1内の乳剤A及び骨材ホッパ2内の骨材Bをそれぞれ独立的に噴射ノズル3に圧送する乳剤供給系統4及び骨材供給系統5とを備えて構成されている。なお、ここでいう噴射ノズル3は、先端がテーパー状に細くなった管状のものに限られることなく、単なる管を切断しただけのものや、先端が若干広がった管状のものまで含む広い概念であり、要は、乳剤Aや骨材Bを噴射し得るものを意味する。
【0015】
乳剤タンク1は文字通り、乳剤を貯蔵するものであって、本例では車両100の荷台の前部に設置されている。この乳剤タンク1は、図4に示すように、上部に投入口1aが設けられ、ここからアスファルト乳剤等が投入されて貯蔵されるようになっている。なお、乳剤としては、一般にアスファルト乳剤を用いるが、樹脂系のエマルジョンや、結合性を有するその他の液体であってもよい。
また、乳剤タンク1は、内部の乳剤を所定の温度に加熱する加熱機構を有している。加熱機構を設けるのは、乳剤の粘度を下げたり、分解を促進するためである。したがって、常温でもそのような性質を有する乳剤を適宜選べば、加熱機構を省略することもできる。加熱機構は、図4にて示すように、乳剤タンク1を内部に収納した収納タンク6と、この中に蓄えられた水7と、その水7を加熱する温度調節機能付きのヒータ8とを具え、該ヒータ8によって水を加熱することにより、乳剤タンク1内の乳剤を使用可能な温度に保つようにしている。さらに乳剤タンク1は内部に貯蔵されている乳剤量が図示しない検知手段によって検出され、乳剤量を監視し得るようにしている。
【0016】
骨材ホッパ2は図1〜図に示すように車両荷台の後部に設置されている。また、骨材ホッパ2は、図5に示すように、下部に螺旋状の羽をもったフィーダ9が設けられ、モータ10によってフィーダ9が駆動されることにより、ホッパ内の骨材Bを骨材供給系統5に送り出せるようにしている。なお、骨材ホッパ2の上部には蓋2aがエアダンパ2bによって開閉可能に取付けられている。
【0017】
噴射ノズル3は図1及び図2に示すように、後述するアーム60の先端部に装着されている。また、噴射ノズル3は図4に示すように、骨材供給系統5の下流部の骨材を送るパイプ3aと、乳剤供給系統4の乳剤を送るパイプ4aとが合体または一体化したものである。ここで言う、合体とは一体化されつつも分離可能な構造をいい、一体化とは文字どおり分離不可能になっている構造を言う。具体的には、前記骨材を送るパイプ3aの外周部の先端近傍にリング状の乳剤貯留室4bが形成され、この乳剤貯留室4bが前記乳剤を送るパイプ4aに連通され、そして、乳剤貯留室4bを画成する、前記骨材を送るパイプの内周面3aaに乳剤噴射用の開口3cが複数形成された構造になっている。そして、この噴射ノズル3では、パイプ3aを通して圧送された骨材に対し、前記複数(本例では周囲の三箇所)の開口3cから乳剤を導くことにより、骨材Bと乳剤Aとを混合させて補修合材を生成し、かつ該補修合材を噴射ノズル3の底部の吐出口より下方に向けて噴射させるようにしている。開口3cは図4に示すような円孔に限らず、スリットであってもよい。
【0018】
一方、乳剤供給系統4は、図4に示すように、配管11の途中位置にエア式の三方弁12,フィルタ13,モータ14付きのバインダポンプ15,三方弁16,切換弁17を有し、配管11の上流端が加熱機構の収納タンク6を通って乳剤タンク1の底部に接続され、下流端が噴射ノズル3の周側部に接続されている。そして、モータ14によってバインダポンプ15が駆動されると、乳剤タンク1内の乳剤Aが、三方弁12,フィルタ13,バインダポンプ15,三方弁16,切換弁17,及び合流部29を経て噴射ノズル3に圧送されるようにしている。その際、切換弁17は、エアシリンダ18の駆動によって噴射ノズル3に通じる通路が開かれる。切換弁17を切り換えるエアシリンダ18にはコンプレッサ19よりエアタンク20,分岐部28を介しエアが供給され、図示しない手段の指令に従いエアシリンダ18を動作させる。コンプレッサ19及び発電機36はエンジン37によって駆動される。
【0019】
また、乳剤供給系統4は、乳剤を使用しないとき、即ち噴射ノズル3への圧送を停止しているとき、乳剤タンク1から取り込んだ乳剤を循環させる乳剤循環回路41を有している。この乳剤循環回路41は、配管21の一端部21aが乳剤タンク1に接続されると共に、他端部21bが前記切換弁17の上流部に接続され、その途中位置に逆止弁22,三方弁23,リリーフ弁24を有している。そして、バインダポンプ15の駆動時、エアシリンダ18によって切換弁17が閉じられているときには、その上流部まで圧送されてきた乳剤が配管21の他端部21bに矢印の如く流れ込み、リリーフ弁24,三方弁23,逆止弁22を経て一端部21aに至ることにより、乳剤をタンク1に戻すようにしている。これは乳剤タンク1内の乳剤を循環させることにより、乳剤が固まらず、かつ直ちに使用できるようにするためである。
【0020】
また、乳剤供給系統4による噴射ノズル3からの乳剤を供給しないときには、噴射ノズル3の特に前記開口3cの詰まりを防止するため、詰まり防止用のエア回路43が設けられ、該エア回路43から噴射ノズル3の開口3cに向けてにエアが常時または間欠的に供給されるようになっている。
ここで、詰まり防止用のエア回路43は、コンプレッサ19、エアタンク20、洗浄バルブ26、逆止弁27、合流部29及びそれらを接続する配管からなっている。
この詰まり防止用のエア回路43によって、噴射ノズル3に乳剤が詰まって噴射ノズル3が使用できなくなるといった事態を未然に回避できる。
【0021】
さらに、乳剤循環回路41は、その配管内のみならず、噴射ノズル3を洗浄するための洗浄手段42を有している。洗浄手段42は、コンプレッサ19,エアタンク20を利用したものであって、第一配管25と第二配管30とを有している。
第一配管25は洗浄バルブ26,逆止弁27を具え、その一端が分岐部28に接続されると共に他端が合流部29に接続され、エアタンク20からのエアを噴射ノズル3に送り込めるようにしている。第二配管30は、逆止弁31,三方弁32を有し、一端がエアタンク20に接続されると共に、他端が洗浄油タンク33の底部に接続されている。また、前記三方弁32と前記三方弁12との間が配管34によって接続され、さらに、洗浄油タンク33の上部及び前乳剤循環回路の三方弁23間も配管35により接続されている。
【0022】
そして、エアタンク20からのエアが三方弁32,配管34,三方弁12,フィルタ13,バインダポンプ15に導かれることにより、乳剤供給系統4内の乳剤を乳剤循環回路41を介して乳剤タンクに回収する。
次に、洗浄油タンク33内の洗浄油を同様に三方弁32,配管34,三方弁12,フィルタ13,三方弁16、配管21、分岐部28a、リリーフ弁24、三方弁23及び配管35を介して循環させることにより配管内に付着した乳剤を洗浄する。その後、三方弁32を切り替えることによりエアタンク20からエアが三方弁32、配管34、三方弁12、フィルタ13、バインダポンプ15、配管21、リリーフ弁24及び配管35から成る配管内に圧送されることにより、配管内に残存する洗浄油が洗浄油タンク33に回収される。前記一連の作業により配管内の洗浄が終了する。
【0023】
他方、前記骨材供給系統5は図5に示すように、配管51の途中位置がサイレンサ52の下流部に設けられた三方弁53aに接続され、配管51の両端部が一本に結合され、図4に示す如く前記噴射ノズル3の上部に接続される。サイレンサ52の上流部にはエンジン54によって駆動されるブロワ53が接続されている。そして、配管51において、結合部51aと三方弁53aの間の一方の管の途中位置には骨材ホッパ2のフィーダ9が接続され、前述したようにフィーダ9がモータ10によって駆動されることにより、骨材ホッパ2内の骨材Bを配管51に供給する。従って、骨材ホッパ2内の骨材Bはブロワ53からのエアで噴射ノズル3に圧送できるようにしている。
【0024】
また、配管51において骨材ホッパ2側と異なる管の途中位置にはロータリフィーダ57を有する砂ホッパ58が接続されている。砂ホッパ58は、前記ホッパ2内の骨材が小石をメインとした骨材であることから、乾燥砂を貯蔵するものである。そして、前記三方弁53aの切換により、骨材ホッパ2から骨材Bを圧送することと、砂ホッパ58から砂Cを圧送することとを選択的に行えるようにしている。なお、砂ホッパ58はその上部に骨材ホッパ2と同様にカバー59が開閉可能に取付けられ、また図1〜図3に示す如く、車両100の荷台において乳剤タンク1と骨材ホッパ2間に配置されている。この砂ホッパ58及び骨材ホッパ2も、内部の乾燥砂,骨材の収納量が検出できるように構成されている。
【0025】
次に、噴射ノズル3を先端部に装着したアーム60について図1〜図3,図6及び図7に基づき説明する。
即ち、アーム60は、車両前部に水平方向に沿い回転可能に取付けられた第一アーム61と、該第一アーム61に取付けられ、これより前方に延びる第二アーム62とによって主アーム61Aが構成され、この主アーム61Aを構成する第二アーム62に水平方向に沿って、副アームである第三アーム63が回転可能に取り付けられている。
具体的に述べると、図1〜図3,図6及び図7に示すように、第一アーム61は、その基部が車両100の前部に取付けられた垂直軸64に取付けられると共に、その基部側の途中位置にシリンダ65のロッドが連結されている(図1参照)。シリンダ65は、シリンダヘッドが車両前部に固定され、垂直軸64及び後述のシリンダ67と協動してアーム60全体を支持している。また第一アーム61はシリンダ65との連結部分の途中位置に水平ピン機構66が設けられている。水平ピン機構66は詳細に図示していないが、第一アーム61の基部側に対し先端側が図2及び図7に示す鎖線の如く、起立できるように構成され、この姿勢は車両の移動時などにとるようにしている。さらに、車両前部には垂直軸64より若干前方位置に図示しないブラケット等を介しシリンダ67が枢着されると共に、該シリンダ67のロッドが第一アーム61及びこれに固定されたシリンダ68間に連結され、図7に示すように、シリンダ67ロッドの進退により第一アーム61が水平ピン機構66を支点としてより下方に回転するようにしている。シリンダ68については後述する。
従って、第一アーム61は、シリンダ65ロッドの進退により垂直軸64を中心として水平方向に回転し、またシリンダ67ロッドの進退により水平ピン機構66を支点として垂直方向に回転し、その際、水平ピン機構66を支点として起立できるようになっている。
【0026】
第二アーム62は、第一アーム61に収納されると共に、その第一アーム61の先端から突出している部分に前記シリンダ68のロッドが連結され、該ロッドの進退により第一アーム61の前方に延びたり第一アーム61内に収納される。前記シリンダ68は第一アーム61の端側の底部に固定されている。
第三アーム63は、前端部に前記噴射ノズル3を装着したものであって、第二アーム62の先端に連結垂直軸69を介し連結され、シリンダ70の駆動により連結垂直軸69を支点として、図1及び図6に鎖線にて示す如く水平方向に適宜の範囲で回転するようにしている。シリンダ70は第二アーム62の先端部に設置されている。
従って、作業時には、第一アーム61〜第三アーム63の長さ及び角度が調整されることにより、噴射ノズル3を修正個所に位置合わせすることができる。
また、第三アーム63の先端部においては噴射ノズル3の近傍位置に配置される締固め装置71及びならし装置72が装着され、図示しないが、これら締固め装置71及びならし装置72に対し必要な駆動源が接続されている。 さらに、後述するコーンバー74には夜間等の工事のために、照明装置73が装着されている。
そのため、実施例の路面補修装置は図示していないが、乳剤タンク1,加熱機構,乳剤供給系統4,該乳剤供給系統4の循環手段,骨材ホッパ2,骨材供給系統5,アーム60,締固め装置71,ならし装置72,照明装置73等を制御するコントローラ(図示せず)をも備えている。
またさらに、車両の前部には安全機構が形成される。この安全機構は、工事に際し、作業員により、所望の長さからなるコーンバー74が車両前部の両側に設けられたポール75に取付けられ、車両,歩行者の進入を禁ずるようにしている。コーンバー74は、使用時、図1及び図2に示すように横に倒れるようになっており、また、ポール75から取り外せるようにも構成されている。また、車両100には工事中である旨を表示するための警告灯101と、その「工事中」の表示を点灯によって報知させる標識102も装備されている。
【0027】
次に、実施の形態の路面補修装置を用いた路面補修方法について述べる。
工事に際し、まず工事の警告灯101,標識102で表示したり、コーンバー74をセットしたりして安全施設を作る。この場合、車両100に元々装備されている警告灯101,標識102を点灯すれば、工事である旨を周囲に容易にかつ確実に知らせることができる。また車両である当局の車が補修箇所周辺に停車し、かつ駐車灯を点灯することによっても、上述と同様他の車の搭乗者が工事中であることに気づくので、車両が舗装路面に停止しているだけで他の車の搭乗者のみならず、通行人に対しても注意を喚起することができる。その上、車両100にコーンバー74を装置一式として予め積載しておけば、車両から取出してセットすればよいので、簡単に設置することができる。そのため、何もない状態から部品を一つ一つ運ぶことによって安全施設を作る従来技術に比較し、当該安全施設を簡単に作り出すことができると共に、速やかに行うことができる。
【0028】
次に、アーム60を延ばし、該アーム60に装着されている噴射ノズル3を補修箇所に合わせ、その状態で噴射ノズル3からエアを吹き出して補修箇所を清掃した後(図8(イ))、該噴射ノズル3を介して乳剤供給系統4により乳剤タンク1内の乳剤Aを圧送し、補修箇所に乳剤を吹き付ける(図8(ロ))。続いて、噴射ノズル3から乳剤と骨材を吹き出させる(図8(ハ))。即ち、作業員がコントローラを操作することにより、乳剤タンク1内の乳剤Aが乳剤供給系統4によって噴射ノズル3に圧送されると同時に、骨材タンク2内の骨材Bが骨材供給系統5によって噴射ノズル3に圧送され、噴射ノズル3が内部で骨材Bと乳剤Aとを混合して補修合材が生成されるので、噴射ノズル3から補修箇所に対し補修合材が吹き付けられる。また、補修合材の吹き付け処理においては作業員がアーム60の操作時、噴射ノズル3を補修箇所に対し千鳥状等に走査させることにより、補修箇所全面に渡って補修合材を吹き付けることができる。
そのため、従来技術に比べて、作業時間を大幅に削減することができるばかりでなく、作業員を省略化することができる。
【0029】
そして、補修合材の吹き付けが終了すると、アーム60に装着されているならし装置72により、補修箇所をならした後、その吹き付けた面に対し、さらに砂ホッパ58に収納されている砂を前記噴射ノズル3から吹き付ける(図8(ニ))。その後、アーム60に装着されている締固め装置71により、締固め等の表面処理を行う。この場合の作業も、作業員がいちいち作業することがない。
かかる処理の後、補修表面を清掃し、安全施設を撤去し、標識を消灯させ、コーンバー74を片づけることにより、補修工事が終了することとなる。
【0030】
このように、本発明装置においては、噴射ノズル3が、乳剤供給系統4によって乳剤タンク1から圧送された乳剤Aと、骨材供給系統5によって骨材ホッパ2から圧送された骨材Bとを混合させ、補修合材として吹き付けるようにしたので、従来技術のように、アスファルト混合物である補修合材を補修箇所まで運んでそれを補修箇所に充填するといった人手による作業が不要になり、それだけ作業員の数を削減できると共に作業時間を省略することができる。その結果、比較的小規模の補修工事を短時間で確実に行うことができる。
しかも乳剤Aと骨材Bとを噴射ノズル3の内部で混合して吹き付けるようにしているので、従来技術のようにアスファルト混合物を余分に手配する必要がなくなり、そのため、余ったアスファルト混合物を捨てるということがなくなり、材料の経済的かつ効率的使い方を得ることができる。
【0031】
そして、実施の形態の路面補修装置は、乳剤Aを貯蔵する乳剤タンク1と、骨材Bを貯蔵する骨材ホッパ2と、これらから圧送された乳剤A及び骨材Bを混合させて補修合材として噴射させる噴射ノズル3と、乳剤タンク1内の乳剤A及び骨材ホッパ2内の骨材Bをそれぞれ独立的に噴射ノズル3に圧送する乳剤供給系統4及び骨材供給系統5とを備えて構成したので、上記補修方法を的確に実施し得る。しかも、乳剤タンク1が乳剤Aを使用できる所定温度に加熱する加熱機構を有しているので、乳剤をいつでも使える状態にして維持しておくことができる。
さらに上記路面補修装置を装置一式として車両に搭載しているので、装置一式のままで補修現場に速やかに移動することができ、そのため、可及的早急に補修するという要請を確実に実行することができるものである。
なお図示実施の形態では、骨材ホッパ2に加え、乾燥砂Cを貯蔵するため一個のホッパ58を用いた例を示したが、補修合材に必要な他の種類のもの、例えば石であっても、大きさによって等級が異なるので、異なる種類の石を貯蔵する骨材ホッパ80を、図5中二点鎖線で示すように、配管51の骨材ホッパ2の下流側に設け、骨材ホッパ2、80及び砂ホッパ58内の異なる種類の骨材を切り替えによって、同時または単独で噴射ノズル3に供給できるようにしてもよい。また、配管51に設ける骨材ホッパの数は2個に限られることなく、3個以上であってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明装置によれば、噴射ノズルから、乳剤のみあるいは骨材のみ、さらにはそれら乳剤と骨材を混合状態で補修箇所に吹き付けるようにしたので、従来技術のように作業員が主に人力で行っていた、補修箇所に乳剤を塗布し、その後補修箇所にアスファルト混合物を充填するといった作業は不要になり、それだけ作業員の人数を削減できると共に作業時間を省略することができ、また、骨材を送るパイプの内周面に形成した開口から、パイプ内を通過する骨材に対して乳剤が吹き付けられることとなり、噴射ノズルを通過する際に、骨材の周りに乳剤が付着してなる補修用材料を極短時間で得ることができる。この結果、比較的小規模の補修工事を短時間で確実に行うことができる。
しかも乳剤と骨材の使う分量だけ噴射ノズルより吹き付けるので、従来技術のように、余った乳剤や骨材を捨てるということがなくなり、材料の経済的かつ効率的使い方となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の路面補修装置の一実施形態を示す平面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】車両の前部から見た図2の左側面図である。
【図4】乳剤タンクとその乳剤供給系統との関係を示す説明用配管図である。
【図5】骨材ホッパとその骨材供給系統との関係を示す説明用配管図である。
【図6】アーム全体の回転動作及び第三アームの回転動作を示す説明図である。
【図7】アーム全体の垂直方向の動作及び起立させたときの状態を示す説明図である。
【図8】本発明の路面補修装置を用いた補修方法の手順を示す説明図である。
【符号の説明】
A…乳剤、B…骨材、1…乳剤タンク、2…骨材ホッパ、3…噴射ノズル、4…乳剤供給系統、5…骨材供給系統、6〜8…乳剤の加熱機構、41…乳剤循環回路、42…洗浄手段、43…詰まり防止用のエア回路、58…砂ホッパ、61A…主アーム、60…アーム、61…第一アーム、62…第二アーム、63…第三アーム(副アーム)、71…締固め装置、72…ならし装置、73…照明装置。

Claims (3)

  1. 舗装路面に発生した比較的小規模の損傷を補修する路面補修装置であって、
    乳剤を貯蔵する乳剤タンクと、骨材を貯蔵する骨材ホッパと、これらから供給された乳剤及び/または骨材を噴射する噴射ノズルと、乳剤タンク内の乳剤及び骨材ホッパ内の骨材をそれぞれ独立的に前記噴射ノズルに供給する乳剤供給系統及び骨材供給系統と、それら乳剤供給系統及び骨材供給系統を制御するコントローラとを装備したものにおいて、
    前記噴射ノズルは、前記骨材を送るパイプの外周部の先端近傍にリング状の乳剤貯留室を備え、該乳剤貯留室が前記乳剤を送るパイプに連通され、前記乳剤貯留室を画成する位置であって、前記骨材を送るパイプの内周面に乳剤噴射用の開口が形成された構成であることを特徴とする路面補修装置。
  2. 前記乳剤を噴射しないときには、噴射ノズルにエアを流し、該噴射ノズルの詰まりを防止する詰まり防止用のエア回路を装備することを特徴とする請求項1記載の路面補修装置。
  3. 骨材供給系統が、複数の骨材ホッパを備え、それら骨材ホッパ内に貯蔵された複数種類の骨材を切り替えによって、同時または単独で前記噴射ノズルに供給可能に構成したことを特徴とする請求項1または2記載の路面補修装置。
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