JP3577489B2 - 葉緑素飲料の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蚕沙中に含まれる葉緑素を効率よく抽出し、鮮度を保持した状態で保存することができる葉緑素飲料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
クロロフィルとも呼ばれる葉緑素は、植物の緑葉細胞中の葉緑体の基質にカロチンやルテイン、キサントフィルなどと共に存在する緑色の色素である。葉緑素には、皮膚疾患や火傷などの回復促進作用や、悪臭を防ぐ作用等があるため、飲料や粉末あるいは錠剤等に加工された健康食品として用いられている。
中でも健康食品として飲用されている飲料は、従来、植物の葉や茎を洗浄し、必要により例えばミキサー、ジューサー等の機械的破砕手段を用いて細切りに破砕し、この破砕した植物の葉や茎を搾ることで製造されていた。しかし、葉緑素は植物の硬い細胞膜内に存在するため、この方法では多くの葉緑素を抽出できなかった。このため、この方法で製造した飲料中には、葉緑素が十分には入っておらず、飲料には上記した作用があまりなかった。
この問題を解決する方法として、例えば、人体に有害なアセトン等の有機溶剤中に植物の葉や茎を浸漬させ、機械的抽出方法で葉緑素を取り出した後に、有機溶剤を処理して葉緑素を天然の植物の葉や茎から抽出する方法があった。
また、アルコール溶剤中に葉緑素を含む原料である蚕糞や海草を配合した液状原料をタンクに貯留し、該液状原料をタンクからポンプにより汲み上げて再度タンクに戻す循環流を発生させ、循環する液状原料にタンク外で超音波を当てて植物の細胞壁及び細胞膜を破壊し、葉緑素を抽出する方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した葉緑素を抽出する方法には、以下の問題がある。
アセトン等の有機溶剤中に植物の葉や茎を浸漬させて葉緑素を抽出する方法は、有機溶剤の除去を完全に行うことが困難で、しかも、純度の高い葉緑素含有物を得ることができないという問題があった。また、破砕した植物の葉や茎を搾ることで製造され販売されていた前記飲料(青汁)は、一日おくと細胞分(緑色部分)と水との層分離が起こり腐敗するので、鮮度を維持するため冷凍保存していたが、前記したように細胞膜の破壊された葉緑素を十分に含有していないため効能が少なかった。
そして、アルコール溶剤中に葉緑素を含む原料である蚕糞や海草を配合し葉緑素を抽出する方法は、抽出された葉緑素含有物の成分中に、葉緑素以外に多量の脂肪分が含まれているため、葉緑素含有物を水に溶かすことが困難であり、そのまま粒にして食されているのみであった。
上記したように、植物の細胞壁及び細胞膜内に存在する葉緑素は、周知の通り葉緑素の化学構造(ポルフィリン核)そのものが、色々な物質と結びつき易い性質を持っており、葉緑素を細胞壁及び細胞膜から抽出した場合、葉緑素は不安定な状態になる。従って、葉緑素は、例えば空気中の酸素、熱、溶媒等により分子変性を起こし易く、その結果分子構造的によく似た誘導体を生成するため、葉緑素の有効成分を損なうことなく製品化すること、及びその鮮度を保持することが困難であった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、蚕沙及び/又は蚕の粉末を主成分とする原料から葉緑素を効率よく取り出し、鮮度を保持して保存することができる葉緑素飲料の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の発明に係る葉緑素飲料は、蚕沙を主体とする原料から抽出された葉緑素を含み更に油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物を、清浄水に乳化させている。ここで、蚕沙とは、蚕糞、除沙に使用する籾殻、桑葉の屑、脱皮殻などを混合したものの他、これらの混合した物の中から蚕糞のみを選別したものも含む。また、葉緑素含有物とは、蚕沙から細胞壁等の繊維分を除去したものをいい、一般的には、葉緑素の他に油脂分や蛋白質も相当量(60〜70重量%)含む。このように、葉緑素含有物として蚕沙を主体とする原料から抽出したものを使用し、これを清浄水に微粒にして乳化させるので、飲料中に含まれる葉緑素の安定度を高める。これによって、葉緑素を含む飲料とすることができる。
【0005】
ここで、第1の発明に係る葉緑素飲料において、原料には蚕の粉末(葉緑素含有物を含む)を添加することもできる。この蚕の体内の例えば80%以上は、桑の葉の未消化物(蚕沙)であるので、原料には、桑の葉成分を多く含む4齢蚕から5齢蚕の蚕を添加することが好ましく、この蚕を生きたまま急速凍結乾燥(フリーズドライ)した後、粉末状にして添加することが好ましい。これにより、桑の葉成分から葉緑素含有物を抽出できると共に、蚕自体が有する例えば、肝機能保護に効果のあるアラニン、血中コレステロールの低下と高血圧や脳卒中予防に効果のあるグリシン、痴呆症やパーキンソン氏病の予防に効果のあるロイシン、コレステロールを除去するセリンなどのアミノ酸等の成分も、飲料に加えることができる。
第2の発明に係る葉緑素飲料において、蚕の粉末を主体とする原料から抽出された葉緑素を含み更に油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物を、清浄水に乳化させている。これにより、蚕自体が有する例えば、アラニン、グリシン、ロイシン、アミノ酸等の成分を高めた飲料を製造できる。
第1、第2の発明に係る葉緑素飲料において、清浄水は逆浸透膜を用いて製造され、細菌、有機物、金属イオン及び非金属イオンを除去した純水又は純水に近い精製水であることが好ましい。この精製水は、非常に微細な孔(例えば0.0001μm)を多数備えた逆浸透膜を用い、細菌である大腸菌、窒素化合物、燐酸化合物等が除去されている。なお、清浄水として、例えば、殺菌し不純物除去を行った天然水(葉緑素との相性が良いミネラル分が含まれる天然水)、残留塩素を除去した水、不純物除去を行った加熱水、殺菌し不純物及び塩素除去を行った水道水であっても適用できる。このように、飲料の変質や変色に影響を及ぼす物質を除去した精製水を使用するので、飲料の変質や変色を抑制できる。
【0006】
前記目的に沿う第1の発明に係る葉緑素飲料の製造方法は、蚕沙を主体とする原料を超音波処理を行って揮発性を有するエチルアルコールに溶かし、葉緑素を含み更に油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物を抽出する抽出工程と、抽出工程によって処理された液(スラリーも含む)から残渣を分離した後、エチルアルコールを蒸発除去して葉緑素含有物を分離する分離工程と、分離工程で得られた葉緑素含有物を、清浄水と混合した後、超音波乳化処理を行う工程とを有している。このように、超音波処理によって葉緑素含有物を抽出するので、細胞壁及び細胞膜の破壊を進行させ、葉緑素を効率良く原料から取出すことができる。また、油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物と清浄水に超音波乳化処理を行うので、超音波によって、葉緑素を含む油脂分及び蛋白質を超微粒化して清浄水に分散させ、長期間保持しても層分離を生じない、葉緑素を乳化させた飲料水となる。
ここで、第1の発明に係る葉緑素飲料の製造方法において、原料には、蚕沙の他に蚕の粉末(葉緑素含有物を含む)が2重量%以上50重量%未満の範囲で添加されていることが好ましい。これにより、桑の葉成分から葉緑素含有物を抽出できると共に、蚕自体が有する例えば、アラニン、グリシン、ロイシン、アミノ酸等の成分も、飲料に加えることができる。このため、原料に添加される蚕の粉末が2重量%未満の場合、蚕添加による効用を十分に享受できない。一方、原料に添加される蚕の粉末が50重量%以上の場合、蚕沙と比較して高価な蚕の使用量が増加し経済的でない。従って、経済的に蚕添加による効用を享受するためには、原料に添加される蚕の量を4〜35重量%、更には5〜25重量%にすることが好ましい。
【0007】
第2の発明に係る葉緑素飲料の製造方法において、蚕の粉末を主体とする原料を超音波処理を行って揮発性を有するエチルアルコールに溶かし、葉緑素を含み更に油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物を抽出する抽出工程と、抽出工程によって処理されたものから残渣を分離した後、エチルアルコールを蒸発除去して葉緑素含有物を分離する分離工程と、分離工程で得られた葉緑素含有物を、清浄水と混合した後、超音波乳化処理を行う工程とを有している。このように、超音波処理によって葉緑素含有物を抽出するので、細胞壁及び細胞膜の破壊を進行させ、葉緑素を効率良く原料から取出すことができる。また、油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物と清浄水に超音波乳化処理を行うので、超音波によって、葉緑素を含む油脂分及び蛋白質を超微粒化して清浄水に分散させ、長期間保持しても層分離を生じない、葉緑素を乳化させた飲料水となる。
【0008】
第1、第2の発明に係る葉緑素飲料の製造方法において、抽出工程では、原料に原料の重量に対して1/20〜1の清浄水を添加して原料の粉粒間固着を防止した後、更にエチルアルコールを添加して前記超音波処理を行うことが好ましい。原料中の蚕沙(又は、蚕の粉末、以下同様)は、エチルアルコールを吸収すると粉粒間固着が発生し硬くなり易い性質を持っている。このように、原料に予め清浄水を添加することで、蚕沙中に水分を十分に浸透させ、蚕沙を繊維状(ほとんどが桑の葉の未消化分)にばらすことができるので、エチルアルコール添加時における原料の粉粒間固着を防止できる。なお、清浄水の添加量が原料の重量に対して1/20未満の場合、蚕沙中に浸透する水分量が不十分となり、エチルアルコール添加によって原料の粉粒間固着が発生し易くなるので、葉緑素含有物の抽出時における抽出効率が低下し、しかも抽出に要する時間も長くなる。一方、清浄水の添加量が原料の重量に対して1を超える場合、清浄水の添加量の増加に伴って、エチルアルコールの添加量も多くする必要があるので経済的でない。従って、経済的に、しかも短時間で抽出効率を高めるためには、清浄水の添加量を原料の重量に対して3/50〜4/5、更には4/50〜3/5にすることが好ましい。
第1、第2の発明に係る葉緑素飲料の製造方法において、分離工程によってエチルアルコールを蒸発除去し、清浄水を葉緑素含有物に混在させていることが好ましい。これにより、清浄水を葉緑素含有物に混在させた状態で後工程で処理でき、葉緑素含有物も水に馴染んでいるので、その後の葉緑素を水に乳化させる処理が容易となる。
【0009】
第1、第2の発明に係る葉緑素飲料の製造方法において、抽出工程では、断面が円又は楕円で下方に縮径する逆錐台状となった第1のタンク内に原料とエチルアルコールとを投入し、第1のタンク内で撹拌混合を行うと共に、第1のタンクの内側周囲に上下方向に複数設けられた超音波溶解装置によって処理液中に超音波を発生させ、原料中の葉緑素の抽出を促進する。ここで、超音波溶解装置とは、2万Hz以上の超音波を流体に当て、蚕沙の細胞壁及び細胞膜の破壊を進行させ、葉緑素含有物を抽出させることができる装置をいう。これにより、撹拌混合時においては、原料とエチルアルコールを第1のタンクの内壁に沿って上昇させた後、第1のタンクの中心部へ移動させると共に下方へ下降させ、第1のタンク内を循環させることができる。このため、エチルアルコール中の蚕沙が効率的に複数の超音波溶解装置の近傍を通過するので、蚕沙の細胞壁及び細胞膜の破壊を短時間の間に進行させることができる。また、第1のタンクを備える上記した製造装置は、配管を使用しない構成となっているので、例えば製造装置の運転停止後の運転開始時においても、粘度の高い葉緑素含有物による配管の閉塞等の問題が発生せず、容易に製造装置の運転再開を行うことができる。ここで、断面が楕円となった逆錐台状のタンクを使用すると、周方向の流速がその場所で変わる。即ち、半径が大きい部分では流速が遅くなり、半径が小さい部分では流速が速くなり、この流速の変化によって撹拌効果が向上する。
【0010】
第1、第2の発明に係る葉緑素飲料の製造方法において、超音波乳化処理を行う工程が、葉緑素含有物とこれの分散媒となる清浄水を第2のタンクに入れる投入工程と、第2のタンク内に投入された葉緑素含有物と清浄水との混合液を第2のタンク内で撹拌混合しながら、途中に超音波乳化装置を備えた第1の連通管を通して葉緑素含有物の超音波分散処理を行って、第3のタンクに移送させる移送工程と、移送工程によって第3のタンクに移送された混合液を第3のタンクで撹拌混合しながら、混合液を途中に超音波乳化装置が設けられた第2の連通管を介して葉緑素含有物の超音波分散処理を行いながら第2のタンクに戻す返送工程とを有し、移送工程及び返送工程を繰り返し、葉緑素含有物を清浄水に乳化状態に分散混合する。ここで、超音波乳化装置とは、2万Hz以上の超音波を流体に当て、葉緑素を含む油脂分と清浄水とを乳化させてエマルジョンを発生させることができる装置をいう。このように、混合液からなる製品を密閉した容器に入れることによって、葉緑素の酸化を防止することができる。
【0011】
また、混合液を第2、第3のタンク間で交互に移動させることができるので、混合液を1つのタンク内で循環させる場合に比べて滞留を少なくすることができ、超音波分散処理を混合液の全体に均一に行い、乳化を短時間照射で確実に促進することができる。即ち、混合液を1つのタンク内で循環させて乳化させようとすると、タンク内の一部に流れの遅い滞留や遅流が発生して乳化処理が困難となり、このため、超音波の照射時間(単位量を実質的に完全乳化するのに要する時間)が長くなる。更には、混合液の一部は超音波の照射時間が長くなるので、葉緑素成分の劣化が進み、効能及び鮮度保持に支障が生じる。また、超音波の照射時間を短くすると、乳化が不完全で脂肪分が僅かに残る不完全乳化状態となり、この脂肪分が臭い発生の原因となり、長期保存が困難となる。
第1、第2の発明に係る葉緑素飲料の製造方法において、超音波乳化処理は、分離工程で得られた葉緑素含有物に、造礁珊瑚を主体とし造礁珊瑚に銀が含浸された防腐材を添加した後に行うことが好ましい。これにより、飲料の殺菌や静菌を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る葉緑素飲料の製造方法は、要約すれば、蚕沙を主体とする原料10に清浄水11を添加し、原料10を揮発性を有するエチルアルコール12に溶かして葉緑素を抽出する抽出工程13と、抽出工程13によって得られた抽出液(葉緑素抽出液)から固体分である残渣14を分離する残渣分離工程15と、残渣分離工程15で得られた濾過液(葉緑素含有溶液)16からエチルアルコール12を蒸発除去し、葉緑素を含み更に油脂分及び蛋白質(主として植物性蛋白質)を含み、しかも清浄水11が混在した葉緑素含有物17を分離する溶媒蒸発工程18と、溶媒蒸発工程18によって得られた葉緑素含有物(エキス)17を、精製水(清浄水の一例)19に分散させる処理である乳化工程20とを有している。なお、上記した残渣分離工程15及び溶媒蒸発工程18が分離工程を構成している。そして、この実施の形態においては、抽出工程13で、図2に示すような超音波加振機21を含む葉緑素飲料の製造装置22が、また乳化工程20においては、製造装置22又は図3に示すような超音波加振機23を含む葉緑素飲料の製造装置24が使用されている。
以下、これらについて詳細に説明するが、最初に葉緑素飲料の製造装置22、24についてそれぞれ説明し、次に、この製造装置22、24を用いた葉緑素飲料の製造方法について説明する。
【0013】
製造装置22は、前述したように、原料10に含まれる葉緑素をエチルアルコール12中に抽出するために使用される。この製造装置22は、図2(A)、(B)に示すように、撹拌手段の一例である撹拌羽根25を下部に備える第1のタンク26を有している。
この第1のタンク26は、断面が(即ち、平面視した状態で)楕円(又は、円)で下方に縮径する逆錐台状となっており、しかもその内側周囲には、撹拌羽根25によって撹拌される処理液の流れに対向して、下方に傾斜した複数(この実施の形態では8個)の超音波加振機21が備えられている。なお、この第1のタンク26の上部には天井蓋が設けられ、抽出された葉緑素含有物17の酸化を抑制、更には防止できる。なお、エチルアルコール12の供給は天井蓋に設けられたバルブ付きの図示しない配管によって、原料10の投入は開閉蓋付きの投入口から第1のタンク26内中に投入され、残渣14を含む抽出液は第1のタンク26の底部に設けられ図示しない排出バルブ付きの排出口から排出される。
超音波加振機21は、第1のタンク26の高さ方向に複数段(この実施の形態では2段)設けられている。なお、超音波加振機21の配置位置は、超音波加振機21の影響範囲を考慮して、例えばタンク高さの1/4〜1/5の距離(例えば、50〜70cm)離して設置することが好ましい。
【0014】
ここで、超音波加振機21は、この抽出工程13においては超音波溶解装置として動作する。超音波加振機21は、超音波を照射可能な発振子及びホーンを有しており、照射される超音波の周波数は、例えば20〜100kHz程度であるが、本発明はこの周波数に限定されない。
これにより、第1のタンク26内で処理液の撹拌混合を行うと共に、第1のタンク26の内側周囲に複数設けられた超音波加振機21によって処理液中に超音波を発生させることで、第1のタンク26の内壁に沿って、下方から上方に向かって上昇する処理液に超音波が照射され、蚕沙中の葉緑素の抽出が促進される。
【0015】
図3に示す製造装置24は、前述したように、この実施の形態では葉緑素含有物17を分散媒となる精製水19に乳化状態に分散混合するために用いられる。製造装置24は、それぞれ撹拌手段の一例である撹拌羽根27、28を備える第2、第3のタンク29、30を有している。第2、第3のタンク29、30の下部位置には液出口31、32がそれぞれ設けられている。また、第2、第3のタンク29、30の上部位置には液入口33、34と原料投入口35、36がそれぞれ設けられている。
第2のタンク29の液出口31と第3のタンク30の液入口34とは、第1のバルブ37を有する第1の連通枝管38、中間部にポンプ39及び超音波加振機23を備える共用管40、及び第2のバルブ41を有する第2の連通枝管42によって連結されている。また、第3のタンク30の液出口32と第2のタンク29の液入口33とは、第3のバルブ43を有する第3の連通枝管44、中間部にポンプ39及び超音波加振機23を備える共用管40、及び第4のバルブ45を有する第4の連通枝管46によって連結されている。
【0016】
ここで、超音波加振機23は、乳化工程20で超音波乳化装置として動作する。また、第1の連通枝管38、共用管40及び第2の連通枝管42によって、第2、第3のタンク29、30を連結する第1の連通管が形成される。そして、第3の連通枝管44、共用管40及び第4の連通枝管46によって、第3、第2のタンク30、29を連結する第2の連通管が形成される。更に、第1〜第4の連通枝管38、42、44、46及び共用管40は、中間部にポンプ39及び超音波加振機23を備えて第2、第3のタンク29、30を連結する連結管としても作用する。
このように、第1、第2の連通管の中間部を共用管40にして、共用管40に超音波乳化装置を構成する超音波加振機23とポンプ39を直列に設けるので、装置の構成部材を減らして安価に製造できる。
【0017】
前記第1のバルブ37及び第3のバルブ43の直下位置には排出バルブ47、48を介してそれぞれ液排出口49、50が設けられ、第1、第3のバルブ37、43を同時に開けることによって、第2、第3のタンク29、30内の液をそれぞれ完全に排出できるようになっている。そして、第2、第3のタンク29、30の側部にはそれぞれ内部の状況を把握できる液面計51、52が設けられていると共に、内部の液を試験的に排出できるコック53、54付きの取り出し口55、56がそれぞれ設けられている。
第2、第3のタンク29、30の下部に配置されている撹拌羽根27、28は、タンク頂部に設けられた減速モータ57、58によってそれぞれ駆動される回転軸59、60に垂直状態で設けられている。回転軸59、60は中間部を軸受61、62によって回転自在にそれぞれ支持されている。また、第2、第3のタンク29、30には、図示しない温度計及び冷却装置が設けられており、温度上昇によって葉緑素が破壊され、その効能が失われないようにすることもできる。
【0018】
第1〜第4のバルブ37、41、43、45は図示しない制御装置によってそれぞれ連動して切り替えられ、第1、第2のバルブ37、41が開位置にあるときには、第3、第4のバルブ43、45は閉位置にされ、第1、第2のバルブ37、41が閉位置にあるときには、第3、第4のバルブ43、45は開位置にされる。具体的に説明すれば、例えば、混合液63が、第2のタンク29から第3のタンク30に移動するときには、第1、第2のバルブ37、41は開位置、第3、第4のバルブ43、45は閉位置にしてポンプ39が駆動される。そして、混合液63は、第2のタンク29から第1の連通枝管38を介して共用管40内を上方に移動し、第2の連通枝管42を介して第3のタンク30に液入口34から流入される。また、混合液63が、第3のタンク30から第2のタンク29に移動するときには、第1、第2のバルブ37、41は閉位置、第3、第4のバルブ43、45は開位置にされる。そして、ポンプ39の駆動によって混合液63は、第3のタンク30の底部から第3の連通枝管44を介して共用管40内を上方に移動し、第4の連通枝管46を介して第2のタンク29に液入口33から流入される。なお、ポンプ39の連続運転を確保するためには、第1、第2のバルブ37、41を閉じる直前に第3、第4のバルブ43、45を開き、第3、第4のバルブ43、45を閉じる直前に第1、第2のバルブ37、41を開くのが好ましい。
このように、共用管40内を通過する混合液63の移動方向は、第2のタンク29から第3のタンク30に移動する場合と、第3のタンク30から第2のタンク29に移動する場合とで同じ方向にすることができるので、ポンプ39及び超音波加振機23の取付け構造を簡単にできる。
第2、第3のタンク29、30の容積は、例えば、それぞれ100〜500リットルで、投入される混合液63の量は、第2、第3のタンク29、30の何れの容積よりも少ない。
【0019】
図4には、超音波加振機23の一例を示すが、拡径した流体通路64と、流体通路64内に配置され、超音波を下側に向けて照射可能な発振子65及びホーン66とを有している。照射される超音波の周波数は、例えば20〜100kHz程度であるが、本発明はこの周波数に限定されない。共用管40から流体通路64内を通過する混合液63は、下方から上方に向かって上昇するときに超音波が照射される。この超音波分散により、精製水19と葉緑素含有物17の混合液63の乳化は促進される。なお、超音波加振機23は、共用管40内の2カ所以上、即ち多段に設けることもでき、例えば2台の超音波加振機23を設ける場合には、10〜70cm程度離して設置したときに超音波分散処理を効率よく行うことができる。
この製造装置24において、第2のタンク29と第3のタンク30との混合液63のやり取りは、第1、第2のバルブ37、41を閉じる直前に第3、第4のバルブ43、45を開き、更に第3、第4のバルブ43、45を閉じる直前に第1、第2のバルブ37、41を開いているので、ポンプ39の連続運転が可能となり、共用管40を通過する混合液63に超音波を効率的に加えることができる。なお、必要によっては、第1〜第4のバルブ37、41、43、45を閉じて第2、第3のタンク29、30内で混合液63の撹拌混合を確実に行った後、所定のバルブ開閉操作を行うと共にポンプ39を駆動して、混合液63を第2、第3のタンク29、30間で移送、返送を繰り返す場合にも本発明は適用される。
【0020】
前記した製造装置22、24を用いて、葉緑素飲料の製造方法について説明する。
図1に示すように、蚕糞を主成分とする蚕沙を有する原料10としては、自然乾燥又は低温(例えば40〜50℃)熱風乾燥して、蚕沙中に含まれる葉緑素成分を閉じ込めたもの、例えば、市販されているものを使用することができる。蚕糞には、蚕のえさとなる桑の葉の細胞が含まれており、エチルアルコール溶液に葉緑素を溶出させて取り出すことができる。なお、この原料10には、蚕沙の他に葉緑素含有物を含み生きた状態で急速凍結乾燥された蚕の粉末が2重量%以上50重量%未満の範囲で添加されていることが好ましい。これにより、桑の葉成分から葉緑素含有物を抽出できると共に、蚕自体が有する例えば、アラニン、グリシン、ロイシン、アミノ酸等の成分も同時に回収できる。ここで、原料10としては、上記した状態の蚕の粉末を主体とするものを使用することもできる。
次に、この原料10を乾燥させて異物を選別する。異物の選別67は風力選別や篩等を用いることができるが少量の場合には手選別であってもよい。また、原料10を洗浄して異物を選別することも可能である。次に、抽出工程13を介してこの原料10から葉緑素が抽出されるのであるが、前記した製造装置22を使用する。
【0021】
まず、選別された原料10を50〜100kg用意し、例えば原料10の5〜20重量%程度の清浄水11を予め含ませて、第1のタンク26内に入れる。これにより原料10の粉粒間の固着を防止できる。この清浄水11には、前記した精製水19と同成分の水を使用することが好ましい。ここで、原料10と少し多めの清浄水11(原料に対して外分で10〜100重量%)を第1のタンク26内に入れて、撹拌羽根25を減速モータ(図示しない)によって低速回転駆動し、原料10と清浄水11とを十分に混合して、原料10に清浄水11を十分に含ませてもよい。原料10中に水を含ませることによって、塊状となった蚕沙をバラバラにし繊維状に分解できる。そして、これにエチルアルコール12を、例えば100〜400リットル(例えば、原料の重量の2〜4倍)添加し、撹拌羽根25を中速又は高速撹拌することによって、これらを撹拌混合68する。そして、付設した超音波加振機21からなる超音波溶解装置を作動させることによって超音波処理が行われ、原料10中の葉緑素の抽出が促進される。なお、原料10は予め十分に粉砕された後、第1のタンク26内に投入することが好ましいが、原料10を粉砕することなく第1のタンク26内に投入した後、撹拌羽根25によって粉砕することも可能である。
このように、超音波加振機21によって、原料10中に含まれる桑の葉の植物細胞の細胞壁及び細胞膜を破砕し、葉緑素を含む含有物をエチルアルコール12中に溶出させる。これにより、蚕沙に超音波振動を加えることによって、葉緑素の取り出しにかかる作業時間を短縮することができる。
【0022】
このようにして得られた抽出液は、例えば、第1のタンク26の下方に設けた排出バルブ(図示しない)を開くことによって回収できる。この抽出液は、エチルアルコール12、葉緑素含有物17、残渣(固形物)14及び清浄水11を含む。次に残渣分離工程15で含まれる残渣14を分離する。
残渣14の分離には濾過法を用いてもよいが、この実施の形態では遠心分離機69を用いた遠心分離法を使用している。これによって液体分(すなわち、葉緑素含有溶液)である濾過液16と固体分である残渣14に分離される。なお、更に遠心分離機69を用いて分離した液体を沈殿槽に貯留し、遠心分離機69で分離できなかった液体中の残渣を沈殿させ、液体の純度を高めることが好ましい。
溶媒蒸発工程18では、残渣分離工程15で取り出した濾過液16をエバポレータ(蒸発器)70に入れ、含まれるエチルアルコール12を分離、即ち蒸発除去し、清浄水11が混在した葉緑素含有物17を回収する。この葉緑素含有物17は葉緑素以外に脂肪と蛋白質が含まれているので、そのままでは精製水19に溶解しない。
【0023】
なお、残渣分離工程15で得られた固形分を含む残渣14には多量の繊維が含まれているので、含まれる溶媒を乾燥処理71して粉状の固形物72とした後、溶媒蒸発工程18で得られた葉緑素含有物17を加えて混練処理73、及び成形処理74を行って錠剤75とすることができる。なお、必要な場合は、前記成形処理74の前後に乾燥処理を入れることもできる。更には、前記混練処理73において、最終製品である葉緑素飲料76、即ち、葉緑素含有物17を精製水19に乳化状態に分散混合した乳化液を加えることもできる。また、固形物72と葉緑素含有物17を加えて混練処理73、及び乾燥・粉砕(乾燥及び粉砕)処理77を行って粉末としカプセルに収納し、カプセル収納型健康食品78とすることもできる。
【0024】
次に、溶媒蒸発工程18によって製造され、清浄水11が混在した葉緑素含有物17を前記した製造装置24を用いて精製水19に分散させる処理である乳化工程(すなわち超音波乳化処理を行う工程)20について説明する。
まず、清浄水11が混在した葉緑素含有物17を、第2のタンク29(第3のタンク30であってもよい)に精製水(分散媒)19と共に、所定割合となるように原料投入口35から投入し、撹拌羽根27を回転駆動して葉緑素含有物17と精製水19とを撹拌混合する。なお、撹拌混合を行う前に、この液1リットルに対して、例えば、造礁珊瑚を主体としこの造礁珊瑚に銀が含浸されたものや、珪藻土等の粉末からなる防腐材を例えば1g(0.1〜5g程度)添加することが好ましい。
ここで、前記した精製水19は、逆浸透膜を用いて製造され、細菌、有機物、金属イオン及び非金属イオンが除去されたものであり、更に、化学成分、具体的には葉緑素含有物17と化学反応する物質や、分散状態にある葉緑素含有物17を凝集させる物質は実質的に含まれていない。
【0025】
また、葉緑素含有物17中の葉緑素を、飲料の他に食品又は化粧品の素材として利用する場合、葉緑素含有物17と精製水19との混合割合を、重量比で1対20〜1対1000の範囲とするのが好ましい。そして、葉緑素を薬用として飲用する場合、葉緑素含有物17と精製水19との混合割合を、重量比で1対30〜1対1000の範囲とするのが好ましい。更に、葉緑素を健康飲料として飲用する場合、葉緑素含有物17と精製水19との混合割合を、重量比で1対30〜1対1000の範囲とするのが好ましい。
なお、本発明はこの範囲に限定されず、用途、好みに応じて葉緑素含有物17と精製水19との混合割合を変えることができ、この場合も本発明は適用される(以上、投入工程)。
所定時間の撹拌混合が終了した後は、第1、第2のバルブ37、41を開いて、混合液63を途中にポンプ39及び超音波加振機23によって構成される超音波乳化装置を設けた第1の連通管を介して第3のタンク30に移送する。この第1の連通管は、前記したように、第1の連通枝管38、共用管40及び第2の連通枝管42によって形成される。この過程において、共用管40に設けられた超音波加振機23によって超音波分散処理が行われ、葉緑素含有物17が小さく砕かれ乳化状態となって精製水19に分散し乳化状態が促進する(以上、移送工程)。
【0026】
第2のタンク29から第3のタンク30に混合液63が略完全に移送された後は、第3、第4のバルブ43、45を開いた後、直ちに第1、第2のバルブ37、41が閉じられる。これによって、第3のタンク30内の撹拌羽根28によって混合液63は更に撹拌混合されると共に、第3のタンク30から第2のタンク29に、ポンプ39及び超音波加振機23によって構成される超音波乳化装置を設けた第2の連通管を介して返送、即ち逆移送される。この過程において、途中に設けられた超音波加振機23によって超音波分散処理が行われ、混合液63の乳化が促進される(以上、返送工程)。
【0027】
上記した投入工程、移送工程及び返送工程が、葉緑素含有物17と所定割合の精製水19とを混合した後に行う超音波乳化処理を行う工程を構成している。
以上の移送工程、及び返送工程を繰り返して、混合液63中の葉緑素含有物17の精製水19への乳化が進むことになる。このようにして、第2、第3のタンク29、30の間で混合液63を交互に全部移動させることができ、移動時に第1、第2の連通管の一部である共用管40内を通過する混合液63に、超音波加振機23を用いて超音波乳化及び分散処理を施すことになり、より効率良く葉緑素含有物17の乳化が行える。ここで、超音波乳化処理の終了は、混合液63が第2のタンク29に貯留された状態、又は第3のタンク30に貯留された状態のいずれであってもよい。これにより葉緑素飲料76を製造できる。なお、混合液63に防腐材を添加した場合は、混合液63中に含まれる不溶物質を図示しない濾過器を用いて除去する。
【0028】
なお、葉緑素含有物17中の葉緑素を、化粧品又は食品に使用するため、例えば、葉緑素含有物17と精製水19との混合割合を1対40とした場合、化粧品又は食品を構成する他の素材とうまく練り合わせができ、均一な商品が作れ作業性が良好となる。
また、葉緑素含有物17中の葉緑素を、薬用(例えば、機能性食品、漢方薬等)に使用するため、例えば、葉緑素含有物17と精製水19との混合割合を1対60とし、患者の症状に合わせて1日に5〜15cc×3回を飲用させた結果に大きな効果が出ている。なお、飲みづらい人は、前記した飲料を更に精製水(飲料水)で50〜100ccにうすめて飲むことも可能である。
【0029】
図5に示すように、慢性腎不全(透析中)の患者(50歳代女性、慢性腎不全、鉄欠乏性貧血)に薬用として製造した飲料を飲用させたところ、この容態の程度を示すヘモグロビン(Hb)値が改善していることが分かる。
また、図6に示すように、肝硬変及び肝臓癌の患者(60歳代女性)に、薬用として製造した飲料を、1日に15ml×3回飲用(他に、プロポリス、中国パセリ、E−cocci等を使用)させ、更に患部に対して遠赤外線照射を10分×3回行う治療を行ったところ、この容態の程度を示すAFP値が改善していることが分かる。
そして、図7に示すように、乳癌術後患者(50歳代女性)に、薬用として製造した飲料を、1日に15ml×3回飲用(他に、プロポリス、中国パセリ等を使用)させ、更に患部に対して遠赤外線照射を10分×3回行う治療を行ったところ、この容態の程度を示すCA15−3値が改善していることが分かる。
また、葉緑素含有物17中の葉緑素を、健康飲料として飲用するため、例えば、葉緑素含有物17と精製水19との混合割合を1対400とした場合、濃い抹茶風味で大変飲み易くできる。更に、例えば、葉緑素含有物17と精製水19との混合割合を1対600とした場合、おいしい抹茶風味とすることができる。
【0030】
なお、精製水として、例えば蒸留水や上水を加熱した後、浄水装置(例えば、イオン交換樹脂の層の中を通過させて、上水中に含まれる水の硬度に影響を及ぼす不純物(金属イオンを含む)を除去し、上水の保存中に沈殿物や濁りをできにくくする装置)にかけた水である軟水を使用した場合、冷蔵保管による条件下では、前記した防腐材と異なる防腐剤を使用することなく、2〜3ヶ月間飲料の変色や臭いの発生を防止でき、鮮度を保持して保存することができる。ここで、例えば、分散状態にある葉緑素含有物17を凝集させる物質の一例である食品指定防腐剤(デヒドロ酢酸ナトリウム)を、葉緑素飲料に0.1%添加した場合、分散状態にある葉緑素飲料(乳化水)中の葉緑素含有物が、時間の経過と共に一部分離して黒い沈殿分が生じ、製品価値が無くなった。しかも、この葉緑素飲料からは2週間で悪臭が発生した。この葉緑素飲料は葉緑素含有物17と精製水19との混合割合が1対60であった。このように、微粒の凝集物が飲料中に存在する場合、精製水中の葉緑素含有物の分散状態が一部崩れ、葉緑素飲料中に浮遊物が発生する。そして、葉緑素飲料中に浮遊物ができると、飲料には変色や腐敗が発生し易く、また臭いも発生するので、製品価値が無くなる。即ち、葉緑素の持つ特異な性質から、葉緑素には有害物質を中和、解毒する特性があるが、水の腐敗を防止する防腐剤も、葉緑素にとっては有害物質になる。従って、葉緑素含有物17は純水に近い、例えば前述のような逆浸透膜を用いて製造した精製水19で希釈されることが好ましく、これにより、この飲料を長期間保存することができる。
【0031】
一方、この葉緑素飲料の製造にあって、精製水19を用いることなく水道水を使用し、葉緑素含有物を分散処理させた場合、飲料は3週間程度で茶色を帯び(クロロフィル含有水の特徴)、飲料から葉緑素含有物の臭いが発生し易い。なお、水道水中に葉緑素含有物を超音波分散処理させた場合、乳化された状態が維持されるが、通常使用されているオモライザー(ミキサー)を用いて分散処理させた場合、葉緑素含有物と水道水との層分離が発生する。
また、前記した精製水19を用いることなく硬度的不純物(金属イオンを含む)を含有している硬水を使用し、葉緑素含有物を分散処理させた場合、水中の硬度に影響を及ぼす成分と乳化状態を形成する超微粒分散された葉緑素含有物とが化学的に結合して分離し、2〜3週間程度で悪臭を発生し易い。
【0032】
そして、葉緑素飲料中に微粒固形分散物の一例である朝鮮人参粉末やスプリナ粉末(葉緑素含有植物蛋白質)を少量添加した場合、飲料は葉緑素含有物と水分とに分離し腐敗した。また、天然防腐剤を少量飲料中に滴下した場合、飲料は直ちに変色し、臭いが変わって製品価値が下がった。
なお、蜂蜜や砂糖(天然)等を飲料に添加した場合でも、多く添加すると葉緑素飲料が変質や変色を起こすので、葉緑素含有物の量が少ない(例えば、葉緑素含有物17と精製水19との混合割合が1対600以上)葉緑素飲料に、蜂蜜や砂糖を少量添加する程度が好ましい。しかし、葉緑素飲料は、例えば酒のようなエチルアルコール類との混合に対しては、変質や変色(エチルアルコール溶液独特の鮮明な緑色になる)を起こさないため、葉緑素飲料を使用し、例えば葉緑素を含有した酒(葉緑酒)を製造することは可能である。
【0033】
表1には、葉緑素含有物に含まれる成分を示すが、表中のクロロフィルa、クロロフィルb、トコフェロール、リノール酸は、脂質や蛋白質中に含まれる成分を取り出したもので、水分の欄から下側に記載された成分量と重複して測定されている。例えば、リノール酸は、脂質中に含まれる脂肪酸の重量に対する割合が記載されている。葉緑素含有物中には、特に、脂質が多く含まれているため、精製水19に溶けにくい状態になっている。本実施の形態においては、2槽式の製造装置24を用いて混合液を撹拌し、更に一方のタンクから他方のタンクの移送時に途中に設けた超音波加振機23によって乳化を促進するので、クロロフィルの分散状態を保持して乳化を行うことができる。十分に乳化が進んだ状態で、例えば、第3のタンク30の底部に設けられている第3のバルブ43及びこれに直列に連結されている排出バルブ48を開いて製品液である葉緑素飲料76を取り出す。
【0034】
【表1】
Figure 0003577489
【0035】
以上のように、前記実施の形態においては、葉緑素含有物が超音波加振機21又は超音波加振機23によって細かく破砕されるので、乳化を促進させる界面活性剤を使用しなくても、この分散状態を、常温では、水が腐敗するまで保持することができる。これによって、葉緑素飲料を飲用可能な状態で長期間保持することができる。
このように、前記実施の形態においては、蚕沙を原料として、葉緑素含有物を精製水に乳化させた飲用可能な葉緑素飲料と、葉緑素乳化液又は葉緑素含有物に繊維分を加えた錠剤やカプセル状剤を、無駄なく製造することができる。また、葉緑素含有物には、超音波抽出を施しているので、含まれる葉緑素、油脂分、及び蛋白質を均等に分散配置して、人体に吸収され易くすることができる。
なお、前記実施の形態においては、原料として蚕沙を用いた例について説明したが、原料として蚕の粉末を使用する場合又は主体とする場合も、同様に同一の方法で葉緑素飲料を製造できる。参考のため、蚕の粉末の成分を表2に示す。
【0036】
【表2】
Figure 0003577489
【0037】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記した実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の葉緑素飲料及びその製造方法を構成する場合にも本発明は適用される。
前記実施の形態においては、抽出工程において製造装置22を用い、乳化工程では製造装置24を使用しているが、抽出工程及び乳化工程共に製造装置22又は製造装置24を用いてもよい。この場合、抽出工程に使用する装置と乳化工程に使用する装置とは兼用させてもよいが、洗浄等の手間が必要なので、それぞれ独立に製造装置を設置するのが好ましい。
また、前記製造装置24においては、一つの超音波加振機を共用しているが、第1の連通管及び第2の連通管を独立配管として、それぞれに超音波加振機を設けることもできる。
そして、前記実施の形態においては、抽出工程で原料に清浄水を添加した場合について説明したが、原料に清浄水を添加することなくエチルアルコールを添加し、原料からの葉緑素含有物の抽出を行うことも可能である。
また、例えば、製造された葉緑素飲料には、添加物(例えば、甘味量)を加えることが可能で、固形原料に他の添加物を加えて混練することも可能である。
【0038】
【発明の効果】
【0039】
請求項1〜8記載の葉緑素飲料の製造方法においては、超音波処理によって葉緑素含有物を抽出するので、細胞壁及び細胞膜の破壊を進行させ、葉緑素を効率良く原料から取出すことができ、葉緑素の抽出作業を容易に行うことができる。また、油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物と清浄水に超音波乳化処理を行うので、効率的に清浄水に葉緑素含有物を分散させ飲用可能な状態に乳化させることができる。これにより、乳化を確実に促進できるので、葉緑素含有物と清浄水との層分離を防止できる。
請求項4、5記載の葉緑素飲料の製造方法においては、蚕自体が有する例えば、アラニン、グリシン、ロイシン、アミノ酸等の成分を高めると共に、葉緑素を効率良く原料から取出し、しかも効率的に清浄水に葉緑素含有物を分散させ飲用可能な状態に乳化させた飲料を製造できる。
請求項記載の葉緑素飲料の製造方法においては、原料に清浄水を添加するので、エチルアルコール添加時における原料の粉粒間固着を防止できる。従って、粉粒間固着が発生した場合より、葉緑素含有物の抽出時における抽出効率を向上させ、しかも抽出に要する時間も短時間で行うことができる。
請求項記載の葉緑素飲料の製造方法においては、清浄水を葉緑素含有物に混在させた状態で後工程で処理できるので、葉緑素含有物のみを後工程で処理する場合と比較して作業性が良好になる。
【0040】
請求項1、4記載の葉緑素飲料の製造方法においては、エチルアルコール中の蚕沙又は蚕の粉末が効率的に複数の超音波溶解装置の近傍を通過するので、これらの細胞壁及び細胞膜の破壊を短時間の間に進行させることができる。従って、葉緑素の抽出時における作業性が良好になる。また、粘度の高い葉緑素含有物による配管の閉塞等の問題が発生せず、容易に製造装置の運転再開を行うことができるので、作業性が良好である。
請求項2、5記載の葉緑素飲料の製造方法においては、葉緑素含有物と清浄水との混合液に超音波分散処理を行うので、混合液を飲用可能な状態に乳化させることができ、葉緑素の酸化を防止することができる。また、混合液を第2、第3のタンク間で交互に移動させることができるので、混合液を1つのタンク内で循環させる場合に比べて滞留を少なくすることができ、超音波分散処理を混合液全体に均一に行い、乳化を確実に促進することができる。
請求項記載の葉緑素飲料の製造方法においては、飲料の殺菌や静菌を行うことができるので、飲料を更に長期間鮮度を保持して保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る葉緑素飲料の製造方法の説明図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ同製造方法に使用する製造装置の側断面図、平断面図である。
【図3】同製造方法に使用する製造装置の説明図である。
【図4】同製造装置に用いる超音波加振機の正断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る葉緑素飲料の製造方法を使用して製造した葉緑素飲料を薬用として飲用した第1の症例の説明図である。
【図6】同製造方法を使用して製造した葉緑素飲料を薬用として飲用した第2の症例の説明図である。
【図7】同製造方法を使用して製造した葉緑素飲料を薬用として飲用した第3の症例の説明図である。
【符号の説明】
10:原料、11:清浄水、12:エチルアルコール、13:抽出工程、14:残渣、15:残渣分離工程、16:濾過液、17:葉緑素含有物、18:溶媒蒸発工程、19:精製水(清浄水)、20:乳化工程、21:超音波加振機、22:製造装置、23:超音波加振機、24:製造装置、25:撹拌羽根(撹拌手段)、26:第1のタンク、27、28:撹拌羽根(撹拌手段)、29:第2のタンク、30:第3のタンク、31、32:液出口、33、34:液入口、35、36:原料投入口、37:第1のバルブ、38:第1の連通枝管、39:ポンプ、40:共用管、41:第2のバルブ、42:第2の連通枝管、43:第3のバルブ、44:第3の連通枝管、45:第4のバルブ、46:第4の連通枝管、47、48:排出バルブ、49、50:液排出口、51、52:液面計、53、54:コック、55、56:取り出し口、57、58:減速モータ、59、60:回転軸、61、62:軸受、63:混合液、64:流体通路、65:発振子、66:ホーン、67:選別、68:撹拌混合、69:遠心分離機、70:エバポレータ、71:乾燥処理、72:固形物、73:混練処理、74:成形処理、75:錠剤、76:葉緑素飲料、77:乾燥・粉砕処理、78:カプセル収納型健康食品

Claims (8)

  1. 蚕沙を主体とする原料を超音波処理を行って揮発性を有するエチルアルコールに溶かし、葉緑素を含み更に油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって処理されたものから残渣を分離した後、前記エチルアルコールを蒸発除去して前記葉緑素含有物を分離する分離工程と、
    前記分離工程で得られた前記葉緑素含有物を、清浄水と混合した後、超音波乳化処理を行う工程とを有し、
    前記抽出工程では、断面が円又は楕円で下方に縮径する逆錐台状となった第1のタンク内に前記原料と前記エチルアルコールとを投入し、前記第1のタンク内で撹拌混合を行うと共に、前記第1のタンクの内側周囲に上下方向に複数設けられた超音波溶解装置によって処理液中に超音波を発生させ、前記原料中の葉緑素の抽出を促進することを特徴とする葉緑素飲料の製造方法。
  2. 蚕沙を主体とする原料を超音波処理を行って揮発性を有するエチルアルコールに溶かし、葉緑素を含み更に油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって処理されたものから残渣を分離した後、前記エチルアルコールを蒸発除去して前記葉緑素含有物を分離する分離工程と、
    前記分離工程で得られた前記葉緑素含有物を、清浄水と混合した後、超音波乳化処理を行う工程とを有し、
    前記超音波乳化処理を行う工程が、
    前記葉緑素含有物とこれの分散媒となる前記清浄水を第2のタンクに入れる投入工程と、
    前記第2のタンク内に投入された前記葉緑素含有物と前記清浄水との混合液を前記第2のタンク内で撹拌混合しながら、途中に超音波乳化装置を備えた第1の連通管を通して前記葉緑素含有物の超音波分散処理を行って、第3のタンクに移送させる移送工程と、
    前記移送工程によって前記第3のタンクに移送された前記混合液を該第3のタンクで撹拌混合しながら、該混合液を途中に前記超音波乳化装置が設けられた第2の連通管を介して前記葉緑素含有物の超音波分散処理を行いながら前記第2のタンクに戻す返送工程とを有し、
    前記移送工程及び前記返送工程を繰り返し、前記葉緑素含有物を前記清浄水に乳化状態に分散混合することを特徴とする葉緑素飲料の製造方法。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の葉緑素飲料の製造方法において、前記原料には、前記蚕沙の他に蚕の粉末が2重量%以上50重量%未満の範囲で添加されていることを特徴とする葉緑素飲料の製造方法。
  4. 蚕の粉末を主体とする原料を超音波処理を行って揮発性を有するエチルアルコールに溶かし、葉緑素を含み更に油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって処理されたものから残渣を分離した後、前記エチルアルコールを蒸発除去して前記葉緑素含有物を分離する分離工程と、
    前記分離工程で得られた前記葉緑素含有物を、清浄水と混合した後、超音波乳化処理を行う工程とを有し、
    前記抽出工程では、断面が円又は楕円で下方に縮径する逆錐台状となった第1のタンク内に前記原料と前記エチルアルコールとを投入し、前記第1のタンク内で撹拌混合を行うと共に、前記第1のタンクの内側周囲に上下方向に複数設けられた超音波溶解装置によって処理液中に超音波を発生させ、前記原料中の葉緑素の抽出を促進することを特徴とする葉緑素飲料の製造方法。
  5. 蚕の粉末を主体とする原料を超音波処理を行って揮発性を有するエチルアルコールに溶かし、葉緑素を含み更に油脂分及び蛋白質を含む葉緑素含有物を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって処理されたものから残渣を分離した後、前記エチルアルコールを蒸発除去して前記葉緑素含有物を分離する分離工程と、
    前記分離工程で得られた前記葉緑素含有物を、清浄水と混合した後、超音波乳化処理を行う工程とを有し、
    前記超音波乳化処理を行う工程が、
    前記葉緑素含有物とこれの分散媒となる前記清浄水を第2のタンクに入れる投入工程と、
    前記第2のタンク内に投入された前記葉緑素含有物と前記清浄水との混合液を前記第2のタンク内で撹拌混合しながら、途中に超音波乳化装置を備えた第1の連通管を通して前記葉緑素含有物の超音波分散処理を行って、第3のタンクに移送させる移送工程と、
    前記移送工程によって前記第3のタンクに移送された前記混合液を該第3のタンクで撹拌混合しながら、該混合液を途中に前記超音波乳化装置が設けられた第2の連通管を介して前記葉緑素含有物の超音波分散処理を行いながら前記第2のタンクに戻す返送工程とを有し、
    前記移送工程及び前記返送工程を繰り返し、前記葉緑素含有物を前記清浄水に乳化状態に分散混合することを特徴とする葉緑素飲料の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の葉緑素飲料の製造方法において、前記抽出工程では、前記原料に該原料の重量に対して1/20〜1の清浄水を添加して前記原料の粉粒間固着を防止した後、更に前記エチルアルコールを添加して前記超音波処理を行うことを特徴とする葉緑素飲料の製造方法。
  7. 請求項6記載の葉緑素飲料の製造方法において、前記分離工程によって前記エチルアルコールを蒸発除去し、前記清浄水を前記葉緑素含有物に混在させていることを特徴とする葉緑素飲料の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の葉緑素飲料の製造方法において、前記超音波乳化処理は、前記分離工程で得られた前記葉緑素含有物に、造礁珊瑚を主体とし該造礁珊瑚に銀が含浸された防腐材を添加した後に行うことを特徴とする葉緑素飲料の製造方法。
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