JP3576284B2 - 燃料改質器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、炭化水素系の原燃料を改質管に通流し、この原燃料を粒状改質触媒により水蒸気改質して水素に富む改質ガスに改質する燃料電池発電装置用等の燃料ガスの製造に使用される燃料改質器に係わり、改質ガスによる粒状改質触媒の移動の防止を図った、改良されたその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
天然ガスやナフサ等の炭化水素系の原燃料から、水蒸気を添加したうえで熱媒体により加熱された粒状改質触媒により水素に富む改質ガスを生成し、この改質ガスを一酸化炭素変成器等を経て燃料電池に供給する燃料改質器として、改質反応に必要な熱量の改良された供給方法、粒状改質触媒の圧壊を低減を図る改良された改質管の構成方法などを備える燃料改質器が、同じ出願人より出願され、特開平6−171902号公報により公知となっている。
【0003】
図12は、上記による燃料改質器に対して、さらに粒状改質触媒への加圧力を与える構成に改良を加えた従来例の燃料改質器を示すその縦断面図であり、図13は、図12におけるA−A断面図である。図12,図13において、9は、改質管8と、改質管8の内側に配設されたバーナ4と、改質管8の周囲側部と下部とを覆う炉容器7と、炉容器7の外周部を覆う断熱層72と、改質管8内に設置された複数の加圧用装置5とを備えた燃料改質器である。
【0004】
改質管8は、上下方向に直立した金属製で円筒状をした中間筒体81と、これを挟んでその内外にそれぞれ間隔を設けて同心円状に配設された,金属製でほぼ円筒状をした内側筒体82および外側筒体83とを主体にして形成されている。内側筒体82および外側筒体83は、中間筒体81と接合されている金属製の上部板85等でその上部を接続され、環状形をした金属製の底板84によって,中間筒体81の下端から離されてその下部を互いに接続されている。内側筒体82の中間筒体81に対向する側の側面,すなわちその外周面には、その一端を内側筒体82の外周面に溶接等により固着され、幅方向が中間筒体81との間に間隙821a(図13を参照)が形成される寸法であり、かつ底板84が接続される部位から後記する触媒層6の上面付近の部位にわたる長さ寸法を有する金属製の伝熱フィン821が、円周面に沿って複数本配列されている。
【0005】
このような構成により改質管8には、下端部で互いに連通し,しかも,共に円環状をなした,内側環状空間86および外側環状空間87の2重の環状空間が形成されることになる。外側環状空間87の上部には原料ガス9aの入口871が設けられ、内側環状空間86の上部には改質ガス9bの出口861が設けられている。また内側環状空間86には、粒状改質触媒61が充填されて触媒層6が形成され、触媒層6の上側には、加熱用粒状体であり,セラミックスであるアルミナ製の球状体62の層と、塞ぎ板59とを介して、複数の加圧用装置5が載置されている。
【0006】
粒状改質触媒(以降、単に粒状触媒と略称することがある。)61は、例えば、直径が5mm前後程度の円柱形,球形などをなしており、原燃料に水蒸気が添加されたものである原料ガス9aを、水素に富む改質ガス9bに改質する作用を行う触媒を、極めて細かい細孔を有しそれぞれ前記の形状をしたセラミック製の担体に担持させた構造を備えている。原料ガス9aを水素に富む改質ガス9bに効率良く改質するためには、触媒反応速度を高くする必要があり、このために、担体の備える細孔内に形成される細孔容積を極力大きくした担体を選定して、細孔部を含む担体の表面に担持された触媒と,原料ガス9aとが接触し合う面積が、極力増大されるように配慮されている。
【0007】
そうして、触媒層6の最上面は、粒状改質触媒61の飛散を防止するための金網6aで覆われ、また、触媒層6の下部の外側環状空間87との境界部位は、粒状触媒61の流出を防止するための金網6bにより囲われている。また金網6aの上側には、改質ガス9bの温度を後記する熱媒体41が持つ熱量を利用して高温に保持するためと、金網6aに対する重しの役目を果たす球状体62の層が形成されている。
【0008】
外側筒体83と炉容器7とで区切られた空間は、バーナ4が生成する熱媒体41を通流させる熱媒体通流路42として使用される。炉容器7の熱媒体通流路42の上部に当たる部位には、熱媒体出口71が設けられている。炉容器7の下方および側部周囲には、熱媒体41の温度を保持するための耐火断熱材製の断熱層72が配置され、また、内側筒体82の上部内側には、バーナ4で生成された直後の特に高温の熱媒体41から内側筒体82等を保護するために、耐火性断熱材製の断熱層88が形成されている。
【0009】
燃料改質器9では、バーナ4においては、燃料の入口43から導入された燃料(燃料改質器9によって生成された改質ガス9bの供給先が、燃料電池発電装置である場合には、燃料電池発電装置の運転時には燃料電池本体からの排出燃料ガスもバーナ4用の燃料となる。)が、空気入口44から取り入れられた燃焼用空気により燃焼し、燃焼ガスとしての高温の熱媒体41が生成される。熱媒体41は、改質管8が備える内側筒体82の内周面に沿って下方に流れ、引続いて熱媒体通流路42内を通流しつつ、外側筒体83の外周面に沿って上方に流れたうえで、熱媒体出口71から燃料改質器9の外部に排出される。この間、熱媒体41は、改質管8の主として内側筒体82の内周面側から触媒層6を、また、外側筒体83の外周面側から外側環状空間87内を通流する原料ガス9aを、それぞれ加熱するのである。
【0010】
その際、触媒層6中の粒状触媒61は、内側筒体82および伝熱フィン821を介して熱媒体41から熱を供給されて加熱される。これにより、燃料改質器9では、触媒層6が十分に加熱されるように構成されていることになる。一方,原料ガス9aは、入口871から流入し、まず、外側環状空間87中を下向きに流れ、その後中間筒体81の下端部で折返し、触媒層6に入り、触媒層6中を上向きに流れる。この間、主として外側環状空間87において熱媒体41によって加熱される。熱媒体41で加熱された原料ガス9aは、熱媒体41により加熱されて所要の温度とされた粒状触媒61が持つ触媒の改質作用により、水素に富んだ改質ガス9bに改質される。このようにして得られた改質ガス9bは、改質ガス9bの出口861から燃料改質器9の外部に供給される。
【0011】
なお、熱媒体41による原料ガス9aの加熱を容易にするために、熱媒体41,原料ガス9aが通流する、熱媒体通流路42,外側環状空間87の通流路の面積を狭くし、熱媒体41,原料ガス9aの流速を高くすることで、それぞれのガス体と外側筒体83間の熱伝達係数が向上するように考慮するのが一般である。これにより、熱媒体41から原料ガス9aへの熱伝達が向上され、燃料改質器9から排出される熱媒体排出ガスの温度を下げることができ、しかも、燃料改質器9の径方向寸法を短縮することができている。
【0012】
上述のような構成の燃料改質器9においては、天然ガスのような原燃料を水蒸気改質する際には高温の運転温度で改質反応が行なわれ、改質ガス9bの出口に近い部分の触媒層6の温度は700〜750〔℃〕程度であり、改質管8を形成している例えば耐熱鋼の最高表面温度は、運転条件にもよるが900〜950〔℃〕にもなるものである。また上述の燃料改質器9によって得られた水素に富む改質ガス9bを燃料電池発電装置に使用する場合には、多くの場合に、この改質ガス9bをさらに一酸化炭素変成器に通流させ、一酸化炭素濃度を低減させた改質ガスとされている。
【0013】
ところで燃料改質器9では、その起動,停止が繰り返される度に、改質管8を構成している前記の内側筒体82などの金属板は、膨張,収縮を繰り返すものである。公知のごとく、バーナ4に近い部分▲1▼の改質管表面温度は、バーナ4の点火とともに急速に上昇するのに対し、原料ガス9aの入口に近い部分▲2▼の改質管表面温度は、バーナ4の点火直後は熱媒体41の持つ熱量が改質管8等の加熱に費やされるため温度の上昇度が遅くなり、このためバーナ4の点火直後には改質管8に大きい温度差の温度分布が生じている。特に、中間筒体81は間接的な加熱を受けることで、内側筒体82よりも数百℃も低い温度となることが有り得る。
【0014】
この大きい温度差によって、改質管8では、外側筒体83,中間筒体81よりも内側筒体82の方が急速に熱膨張することとなり、このため内側筒体82は外側(触媒層6側である。)に太鼓状に変形する。伝熱フィン821と中間筒体81との間に間隙821aが形成されている理由は、内側筒体82が太鼓状に変形した際に、伝熱フィン821が中間筒体81に接触するのを回避するためである。このように内側筒体82が太鼓状に変形することで、触媒層6に充填された粒状触媒61は、粒状触媒61が極めて高い充填密度で充填されているために、内側筒体82の変形をそのまま受けることになるので、いったん半径方向に加圧力を受けることになる。この加圧力を受けた粒状触媒61は、中間筒体81に阻止されて半径方向に移動できないため半径方向とは直角となる上下方向に移動しようとし、結果として改質管8の上下方向に平行する加圧力を受けることとなる。
【0015】
粒状触媒61の加圧される状況をさらに子細に調べると、熱媒体41の周方向の加熱温度が必ずしも均等ではない等のために、内側筒体82の温度分布は、周方向に不均等であり、しかもバーナ4により近い場所が,バーナ4からより遠い場所に対して、その温度が必ず高いという関係にも無いものである。このため、内側筒体82は一様に熱膨張するのではなく、局部的に熱膨張量が大きい場所が有り、この結果、あたかも波状に変形する熱膨張を行うことも確認されている。
【0016】
内側筒体82の熱膨張量が少ない部位に有る触媒層6は、内側筒体82が大きく熱膨張した部位に有る触媒層6と比較して加圧される度合いが少ない。このことにより、内側筒体82の熱膨張量が少ない部位に有る触媒層6には、大きく熱膨張した部位に有る触媒層6よりも、原料ガス9aあるいは改質ガス9bがより高速で通流する。また、内側筒体82の熱膨張量が少ない部位に有る触媒層6には、その周囲の内側筒体82が大きく熱膨張した部位に有る触媒層6から粒状触媒61が移動してくることによる粒状触媒61の流れが生じることとなる。そうしてこれらのことが複合されて、内側筒体82の熱膨張量が少ない部位付近の触媒層6では、粒状触媒61は互いに衝突しあう等の複雑な運動を行うこととなるのである。
【0017】
前記した加圧力や衝突運動等により、多孔質のセラミック製担体が用いられている粒状触媒61は、最悪の場合は圧壊を受けることとなる。粒状触媒61が圧壊して粉状になると、触媒層6の原料ガス9a,改質ガス9bに対する圧力損失が大きくなり、最悪の場合、燃料電池発電装置の運転の継続を不可能にすることとなる。
【0018】
これを回避するために、粒状触媒61に加わる熱膨張が原因での加圧力を低減するようにする構造体が、前記の伝熱フィン821である。伝熱フィン821は前記した構成を持っているので、内側筒体82に対する梁としての働きを行い、内側筒体82の前記の変形量を抑制する。この結果、内側筒体82の熱膨張に基づく触媒層6に加わる加圧力が減少し、粒状触媒61の圧壊が低減されるのである。従って伝熱フィン821は、燃料改質器9において、熱媒体41から供給される熱量の粒状触媒61への伝達を改善すると共に、粒状触媒61の圧壊を低減するという役目を果たしていることになる。
【0019】
また、改質管8を構成している内側筒体82などの金属板が不均一な熱膨張を行ったとしても、触媒層6に充填された粒状触媒61の充填度合いをほぼ均一に維持する役目を果たしているのが加圧用装置5である。以降、図14〜図17を用いて加圧用装置5の説明を行う。ここで、図14は、図12におけるP部の縦断面図であり、図15は、図14におけるB−B断面の一部省略した断面図である。図16は、図14,図15などに示した従来例の加圧用装置の、(a)は図14においてQ矢から見た一部破断した正面図、(b)は図16(a)の上面図であり、図17は、図14,図15などに示した従来例の加圧用装置の、図15におけるR部のC−C断面図である。
【0020】
図14〜図17において、5は、例えば、密度が大きいステンレス鋼製とした粒状重錘体52と、この粒状重錘体52をその内部空間に密に収納する容器51とで構成された加圧用装置である。容器51は、容器51の3面の側壁を形成する断面形状がコ字状の側板511と、容器51の残りの1面の側壁を形成する平板状の側板512と、上板513と、加圧する部位である底板514とで構成されている。壁面である側板511,側板512,上板513は、いずれもその全面に粒状重錘体52の径よりも小さい径を持つ多数の貫通孔が設けられた,打抜金網板などをその素材に使用して、通気性を備えたものとしている。底板514は、少なくとも後記する貫通孔515が形成される部分を除いて、粒状重錘体52の径よりも小さい径を持つ多数の貫通孔が設けられている。そうして、容器51は、触媒層6の幅方向寸法(中間筒体81と内側筒体82との間隔寸法でもある。);W0 よりも狭い、幅方向寸法;W5 を持ち、また、底板514は、容器51の粒状重錘体52の収納部の周長方向寸法;L1 よりも長い周長方向の寸法;L2 を持ち、これにより粒状重錘体52の収納部から両側に張り出した部分を形成している。この張り出した部分のそれぞれには、いわゆる長孔状の貫通孔515が形成されている。
【0021】
複数の加圧用装置5は、前記の貫通孔515の部位で連結用装置53によって互いに連結された状態で、互いに連結された複数の塞ぎ板59を介して、球状体62の層の最上面に載置されることになる。連結用装置53は、ボルト531と、ボルト531が備えるおねじに対応しためねじを備えた2個のナット532,533とから構成されている。ボルト531は、互いに隣接する2個の加圧用装置5が備える貫通孔515,515に挿入され、これにまずナット532が装着される。このナット532は、底板514との間に間隙を持たせてセットされる。ナット532の位置を固定するために、ボルト531には続いてナット533が装着され、ナット532に強く締めつけてセットされる。これにより、加圧用装置5と連結用装置53との間には遊隙が形成されるので、それぞれの加圧用装置5は、この遊隙の範囲内で3次元の自由度を有して相互に連結されることになり、改質管8の円周方向の膨張・収縮があっても当初の位置をほぼ保持されることになる。
【0022】
次に図18を用いて、塞ぎ板59を説明する。ここで図18は、図12におけるS部を、加圧用装置などを除去した状態で見た斜視図である。図18において、塞ぎ板59は、球状体62の径よりも小さい径を持つ多数の図示しない貫通孔が設けられた,打抜金網板などの素材を、扇状に成形したものである。そうして、複数の塞ぎ板59を柔軟な針金591にを用いて互いに連結し、球状体62の層の最上面の全面を覆うことによって、球状体62が改質ガス9bの流速によって上方に飛び出すのを防止している。なお、互いに隣接する塞ぎ板59の間は、柔軟な針金591で連結されていることで、個々の塞ぎ板59は、ある程度自由に動くことが可能である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術による燃料改質器においては、触媒層は、加圧用装置の自重に従う加圧力によって、その上側から常時鉛直方向に加圧されていることになる。これにより、内側筒体に波状などの異常な変形が生じたとしても、触媒層内の粒状改質触媒はほぼ均一な充填度を保持することができて、粒状改質触媒の圧壊を低減することができている。しかしながら、従来技術による燃料改質器においては、なお、次記する問題点が残存している。
【0024】
すなわち、従来技術による燃料改質器において用いられている塞ぎ板は、その設置目的から、加熱用粒状体の径よりも小さい寸法の隙間を設けながら、加熱用粒状体の層の最上面の全面を覆う必要が有るものである。このことは、前述の従来例の燃料改質器9においては、それぞれの塞ぎ板59と、中間筒体81および内側筒体82との隙間に対しても、当然のことながら適用される。ところがこれ等の隙間は、改質管8の製造結果に依存するものであるので、それぞれの塞ぎ板59は、製造された個々の改質管8について中間筒体81と内側筒体82との間隔寸法を実測し、この実測寸法に基づいて、製作をしなければならないものであった。また、針金を用いての、隣接される塞ぎ板59相互の接続作業にも長い作業時間を要していた。
【0025】
この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、塞ぎ板を省くことが可能な燃料改質器を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
この発明では前述の目的は、
1)改質管と、バーナとを備え、
改質管は、それぞれが上下方向にほぼ直立する筒状をなした、中間筒体,内側筒体および外側筒体の3個の筒体と、少なくとも中間筒体と内側筒体との間に形成された環状空間に粒状改質触媒を充填することで形成された触媒層と、触媒層の上方に設置された複数の加圧用装置とを有し、内側筒体と外側筒体とは、中間筒体を挟んでその内外にそれぞれ間隔を設けて同心状に配設され,中間筒体と接合している上部板などを介してその上部を中間筒体と接続され,下部を中間筒体の下端から離して互いに底板で接続されてなり、加圧用装置は、通気性を有し,触媒層内に充填されている粒状改質触媒の移動を抑制すべく,粒状改質触媒を重力を利用して加圧する装置であり、
バーナは、改質管の内側部分に設置され、触媒層を加熱するための熱媒体を、少なくとも、内側筒体の内周面側および外側筒体の外周面側に供給するものであり、
炭化水素系の原燃料を,熱媒体により加熱された触媒層により水蒸気改質を行うことで,水素に富む改質ガスに改質するものである、燃料改質器において、
加圧用装置は、加圧する部位の,改質管の径方向の幅方向寸法を、触媒層の内周と外周とを仕切る,互いに隣接するいずれかの筒体間の間隔寸法に合わせて調整が可能であり、互いに隣接する加圧用装置は、加圧する部位で相互に自由度を有して連結されてなる構成とすること、または、
2)前記1項に記載の手段において、
加圧用装置は、通気性を持つ壁面を有する筒状の容器と、容器内に充填された多数の粒状重錘体とを備え、容器は、改質管の径方向に2分割されてなる構成とすること、さらにまたは、
3)前記1項に記載の手段において、
加圧用装置は、加圧部と、重錘体と、寸法調整部とを備え、加圧部は、加圧する部位であり,通気性を持つ基板と、この基板にほぼ直立して固着された案内棒と、中間筒体に対してほぼ平行すると共に,ほぼ直立させて前記の基板に固着された支持体とを有し、前記の基板は、触媒層の内周と外周とを仕切る,互いに隣接するいずれかの筒体間の間隔寸法よりも短い幅寸法を有するものであり、重錘体は、案内棒とその長さ方向にしゅう動自在に嵌まり合う貫通穴を有し、寸法調整部は、可動部と、この可動部に前記の基板にほぼ平行させて固着された調整板部とを有し、寸法調整部は、可動部を支持体の上端部に回動自在に載置され、この可動部は、案内棒に嵌め込まれた重錘体によって反調整板部側で加圧されることで支持体の上端部を中心として回動されてなる構成とすること、により達成される。
【0027】
【作用】
この発明においては、燃料改質器において、
(1)加圧用装置は、例えば、通気性を持つ壁面を有する筒状の容器と、容器内に充填された多数の粒状重錘体とを備え、容器は、改質管の径方向に2分割されてなる構成とされてなり、加圧する部位の,改質管の径方向の幅方向寸法を、触媒層の内周と外周とを仕切るいずれかの筒体間の間隔寸法に合わせて調整が可能であり、互いに隣接する加圧用装置は、加圧する部位で相互に自由度を有して連結されてなる構成とすることにより、次記する動作を行う。
【0028】
加圧用装置が持つ容器の壁面は、容器内に充填された多数の粒状重錘体の自重によって常時加圧されているものである。この加圧力の値は、よく知られたところにより、容器の底部に近くなるほど大きな値となるものである。この粒状重錘体による加圧力を受ける,前記の構成を持つこの発明になる容器は、改質管の径方向に2分割されていることにより、常時、改質管の径方向に拡がろうとすることになる。そうして、容器の持つ加圧する部位が、最も拡がる寸法が大きいことになる。加圧用装置が改質管の中間筒体と内側筒体の間に設置されている場合を例にとれば、加圧用装置が持つ容器の改質管の径方向に拡がろうとする前記の動作は、その容器の一部が、中間筒体,内側筒体の側面に突き当たることによって、停止されることになる。
【0029】
すなわち、この発明による加圧用装置は、前記の粒状重錘体による加圧力によって、その容器の加熱用粒状体などを加圧する部位の側端を、改質管を構成している中間筒体,内側筒体などの筒体の側面に突き当てられた状態で、改質管内に装着することが可能となるのである。これにより、容器の持つ加圧する部位が、従来例の燃料改質器が持つ塞ぎ板の役目も果たすことになるのである。
【0030】
(2)加圧用装置は、例えば、加圧部と、重錘体と、寸法調整部とを備え、加圧部は、加圧する部位であり,通気性を持つ基板と、この基板にほぼ直立して固着された案内棒と、中間筒体に対してほぼ平行すると共に,ほぼ直立させて前記の基板に固着された支持体とを有し、前記の基板は、触媒層の内周と外周とを仕切る,互いに隣接するいずれかの筒体間の間隔寸法よりも短い幅寸法を有するものであり、重錘体は、案内棒とその長さ方向にしゅう動自在に嵌まり合う貫通穴を有し、寸法調整部は、可動部と、この可動部に前記の基板にほぼ平行させて固着された調整板部とを有し、寸法調整部は、可動部を支持体の上端部に回動自在に載置され、この可動部は、案内棒に嵌め込まれた重錘体によって反調整板部側で加圧されることで支持体の上端部を中心として回動されてなる構成とされてなり、加圧する部位の,改質管の径方向の幅方向寸法を、触媒層の内周と外周とを仕切るいずれかの筒体間の間隔寸法に合わせて調整が可能であり、互いに隣接する加圧用装置は、加圧する部位で相互に自由度を有して連結されてなる構成とすることにより、次記する動作を行う。
【0031】
加圧用装置が持つ重錘体は、その重力に基づく加圧力で、常時、可動部の反調整板部側を加圧し続けている。これによって、可動部に固着された調整板部は、常時、改質管の径方向に拡がろうとすることになる。この動作は、前記の(1)項の場合と同様に、例えば、中間筒体,内側筒体の側面に突き当たることによって、停止されることになる。
【0032】
すなわち、この(2)項の場合も、重錘体による加圧力によって、調整板部の側端を、改質管を構成している中間筒体,内側筒体などの筒体の側面に突き当てられた状態で、改質管内に装着することが可能となるのである。これにより、調整板部が、従来例の燃料改質器が持つ塞ぎ板の役目も果たすことになるのである。
【0033】
【実施例】
以下この発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
実施例1;図1は、請求項1,2に対応するこの発明の一実施例による燃料改質器が備える加圧用装置を一部破断して示すその斜視図であり、図2は、図1による加圧用装置を備えた燃料改質器を示すその縦断面図である。図3は、図1による加圧用装置を分解して示した斜視図であり、図4は、図1による加圧用装置相互の連結構成を説明する説明図であり、図5は、図1による加圧用装置の燃料改質器内への設置状態を説明する説明図である。図6は、図1による加圧用装置の幅が拡がる動作を説明する説明図である。図1〜図6において、図12〜図18に示した従来例による燃料改質器と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図1〜図6において、1は、図12〜図18に示した従来例による燃料改質器9に対して、塞ぎ板59の使用を止めると共に、加圧用装置5に替えて加圧用装置2を用いるようにした燃料改質器である。
【0034】
加圧用装置2は、従来例による燃料改質器9が備える加圧用装置5に対して、容器51に替えて容器21を用いるようにしている。容器21は、断面形状が同一形状のコ字状をなす一対の側板22,23と、一対の底板24,25とで構成されている。容器21の側壁をなす側板22,23は、いずれもその全面に粒状重錘体52の径よりも小さい径を持つ多数の図示しない貫通孔が設けられた,打抜金網板などをその素材に使用して、通気性を備えたものとしている。また、底板24,25は、少なくとも貫通孔515が形成される部分を除いて、粒状重錘体52と球状体62のいずれの径よりも小さい径を持つ多数の図示しない貫通孔が設けられており、それぞれ、側板22および側板23と、それ等の下端部で固着されている。
【0035】
すなわち、容器21は、側板22と底板24とを一方の組とし、側板23と底板25とを他方の組とする、2組の部材で構成されていることになる。これ等の2組の部材は、側板22と側板23とが、そのコ字状となっている開口側を向かい合わせるようにして内部に空間26を形成すると共に、改質管8の径方向に対してしゅう動自在に嵌まり合わされている。それぞれの底板24,25は、それぞれ貫通穴515を有する底板部材241,251と、互いに相手の底板部材と重なり合う底板部材242,252とで構成されている。(図3などを参照。)そうして、容器21の空間26には、粒状重錘体52が充填されるのである。
【0036】
複数の加圧用装置2は、従来例による加圧用装置5の場合と同様に、前記の貫通孔515の部位で連結用装置29によって互いに連結された状態とされて、底板24,25の底面側で、球状体62の層の最上面に載置されることになる。連結用装置29は、ボルト531と、ボルト531が備えるおねじに対応しためねじを備えた2個のナット532,533と、座金291,291とから構成されている。座金291,291は、底板24,25に当接される位置においてボルト531に嵌め合わされる。そうして、加圧用装置2の場合も、従来例による加圧用装置5の場合と同様に、加圧用装置2と連結用装置29との間には遊隙が形成されるので、それぞれの加圧用装置2は、この遊隙の範囲内で3次元の自由度を有して相互に連結されていることになる。
【0037】
図1〜図5に示す実施例1では前述の構成としたので、加圧用装置2が持つ容器21の壁面は、前述の作用の項で説明したこの発明による特徴的な作用により、空間26内に充填された多数の粒状重錘体52の自重により常時加圧されることになる。加圧力が常時存在する結果、それぞれの容器21は、2分割され,かつ,改質管8の径方向にしゅう動自在であることと、それぞれの加圧用装置2が3次元の自由度を有して隣接する加圧用装置2との間を連結されていることで、常時、改質管8の径方向に拡がろうとすることになる。そうして、球状体62を介して触媒層6を加圧する部位である底板24,25が、最も拡がる寸法が大きいことになる。粒状重錘体52の自重に基づく容器21の前記の拡幅動作を、図6中に示している。図6(a)は、拡幅がなされていない状態を示し、その幅方向寸法;W20は狭い寸法となっている。図6(b)は、拡幅がなされた状態を示し、その幅方向寸法;W21は、W21>W20となっている。
【0038】
図1〜図5に示した事例の場合には、加圧用装置2が持つ容器21の改質管8の径方向に拡がろうとする前記の動作は、底板24,25が、中間筒体81,内側筒体82の側面に突き当たることによって、停止されることになる。換言すれば、加圧用装置2は、粒状重錘体52による加圧力により、底板24,25の側端を改質管8を構成している中間筒体81,内側筒体82の側面に突き当てられた状態で、すなわち、容器21の底板24,25が球状体62の上面のほぼ全面を覆った状態で、改質管8内に装着することが可能となるのである。これにより、従来例の燃料改質器9が必要としていた塞ぎ板59を、加圧用装置2を備えた燃料改質器1では省くことが可能となるのである。
【0039】
なお、容器21に対して、粒状重錘体52の自重を利用した前記の拡幅動作を良好に行わせるためには、粒状重錘体52は空間26の全体に充填するのでは無く、空間26の上部に空所を残した方が好ましい場合も有りえるものである。
実施例2;図7は、請求項1,3に対応するこの発明の一実施例による燃料改質器を示すその縦断面図であり、図8は、図7による加圧用装置を示す図であり、(a)はその側面図であり、(b)は図8(a)の斜視図である。図9は、図8による加圧用装置相互の連結構成を説明する説明図であり、図10は、図8による加圧用装置の燃料改質器内への設置状態を説明する説明図である。図11は、図8による加圧用装置の幅が拡がる動作を説明する説明図である。図7〜図11において、図1〜図6に示したこの発明による燃料改質器、および、図12〜図18に示した従来例による燃料改質器と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図7〜図11において、1Aは、図12〜図18に示した従来例による燃料改質器9に対して、塞ぎ板59の使用を止めると共に、加圧用装置5に替えて加圧用装置3を用いるようにした燃料改質器である。
【0040】
加圧用装置3は、加圧部31と、重錘体32と、寸法調整部33とを備えている。加圧部31は、平板状の基板311と、基板311にほぼ直立して固着された円柱状の案内棒312と、平板状の1対の支持体313,313とを有している。基板311は、貫通孔515が形成される部分および案内棒31,支持体313が固着される部分などを除いて、粒状重錘体52と球状体62のいずれの径よりも小さい径を持つ多数の図示しない貫通孔が設けられた、打抜金網板などをその素材に使用することで、通気性を備えたものとしている。この基板311は、燃料改質器1Aの場合には、中間筒体81と内側筒体82との間隔寸法;W0 よりも狭い幅方向寸法;W311 を持っている。1対の支持体313,313は、中間筒体81に対してほぼ平行すると共に、案内棒312に対して互いに等距離となる位置に互いに平行して、ほぼ直立させて基板311に固着されている。
【0041】
重錘体32は、円筒状の本体部321と、本体部321の下面側に形成された円筒状の段付部322と、案内棒312の外周部とその長さ方向にしゅう動自在に嵌まり合う貫通穴323を有している。寸法調整体33は、可動部である逆V字状部331と、逆V字状部331の一方の先端部に基板311にほぼ平行させて固着された調整板部332とを有している。寸法調整体33は、支持体313を逆V字状部331で覆うようにして、逆V字状部331の屈曲部331aで支持体313の上端部に載置される。
【0042】
34は、頭部を持つねじであり、それぞれの逆V字状部331に形成された貫通穴331cにおねじ部を貫通させて、支持体313にねじ込まれ、逆V字状部331の加圧用装置3からの脱落を防止している。35は、ナットであり、案内棒312の反基板311側に形成されているおねじにねじ込まれ、重錘体32の加圧用装置3からの脱落を防止している。なお、逆V字状部331,重錘体32の加圧用装置3からの脱落を防止する機構については、ねじ34,ナット35以外にも、公知の適宜の機構の採用が可能であることは、勿論のことである。
【0043】
前記の構成を備える加圧用装置3では、寸法調整体33は、逆V字状部331の他方の先端部331b付近を、案内棒312に嵌め込まれた重錘体32の段付部322の先端部で、重錘体32の自重による加圧力により加圧される。これにより、寸法調整体33は、逆V字状部331の屈曲部331aを中心とする回動動作を行うことになる。
【0044】
複数の加圧用装置3は、実施例1による加圧用装置2の場合と同様に、貫通孔515の部位で連結用装置39によって互いに連結された状態とされて、基板311とそれぞれの調整板部332,332の底面側で、球状体62の層の最上面に載置されることになる。連結用装置39は、ボルト531と、2個のナット532,533と、座金291,291と、互いに連結される基板311の相互間に挿入されるスペーサ391とで構成されている。スペーサ391は、互いに隣接される加圧用装置3が連結用装置39によって連結された状態でも、寸法調整体33の自由な回動を可能とするためのものである。そうして、加圧用装置3の場合も、前述の加圧用装置2の場合と同様に、それぞれの加圧用装置3は、3次元の自由度を有して連結用装置39によって相互に連結されていることになる。
【0045】
図7〜図10に示す実施例2では前述の構成としたので、前述の作用の項で説明したこの発明による特徴的な作用により、それぞれの寸法調整体33が、逆V字状部331の屈曲部331aを中心とする回動動作を行うことで、その調整板部332の先端部332aは、常時、改質管8の径方向に拡がろうとすることになる。そうして、球状体62を介して触媒層6を加圧する部位の一部である調整板部332,332の、それぞれの先端部332aで、最も拡がる寸法が大きいことになる。そうして、寸法調整体33,33の前記の拡幅動作は、それぞれの先端部332aが、中間筒体81,内側筒体82の側面に突き当たることによって、停止されることになる。
【0046】
重錘体32の自重に基づく寸法調整部33の前記の拡幅動作例を、図11中に例示している。図11(a)は、拡幅量が少ない状態を示し、その幅方向寸法;W3 は狭い寸法となっている。図6(b)は、拡幅量が多い状態を示し、その幅方向寸法;W3 が広い寸法となっている。しかしいずれの場合も、中間筒体81と内側筒体82との間隔寸法;W0 に対応して、この間隔寸法;W0 にほぼ等しい幅方向寸法;W3 となっている。
【0047】
そうして、実施例2の場合も、加圧用装置3が備える基板311と調整板部332とが球状体62の上面を覆った状態で、改質管8内に装着することが可能となるのである。これにより、従来例の燃料改質器9が必要としていた塞ぎ板59を、加圧用装置3を備えた燃料改質器1Aでは省くことが可能となるのである。
【0048】
【発明の効果】
この発明においては、前記の課題を解決するための手段の項で述べた構成とすることにより、次記する効果を奏する。
▲1▼加圧用装置の加圧する部位が従来例による塞ぎ板の役目を兼ねることで、燃料改質器は塞ぎ板を省くことが可能となる。また、
▲2▼加圧用装置の加圧する部位の拡幅動作が、自重により自動的に行われることも有って、従来例の燃料改質器が要していた塞ぎ板に関わる長い作業時間が不要となり、燃料改質器の製造原価を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2に対応するこの発明の一実施例による燃料改質器が備える加圧用装置を一部破断して示すその斜視図
【図2】図1による加圧用装置を備えた燃料改質器を示すその縦断面図
【図3】図1による加圧用装置を分解して示した斜視図
【図4】図1による加圧用装置相互の連結構成を説明する説明図
【図5】図1による加圧用装置の燃料改質器内への設置状態を説明する説明図
【図6】図1による加圧用装置の幅が拡がる動作を説明する説明図
【図7】請求項1,3に対応するこの発明の一実施例による燃料改質器を示すその縦断面図
【図8】図7による加圧用装置を示す図であり、(a)はその側面図であり、(b)は図8(a)の斜視図
【図9】図8による加圧用装置相互の連結構成を説明する説明図
【図10】図8による加圧用装置の燃料改質器内への設置状態を説明する説明図
【図11】図8による加圧用装置の幅が拡がる動作を説明する説明図
【図12】従来例の燃料改質器を示すその縦断面図
【図13】図12におけるA−A断面図
【図14】図12におけるP部の縦断面図
【図15】図14におけるB−B断面の一部省略した断面図
【図16】図14,図15などに示した従来例の加圧用装置の、(a)は図14においてQ矢から見た一部破断した正面図、(b)は図16(a)の上面図
【図17】図14,図15などに示した従来例の加圧用装置の、図15におけるR部のC−C断面図
【図18】図12におけるS部を、加圧用装置などを除去した状態で見た斜視図
【符号の説明】
2 加圧用装置
21 容器
22 側板
23 側板
24 底板
25 底板
26 空間
52 粒状重錘体
Claims (3)
- 改質管と、バーナとを備え、
改質管は、それぞれが上下方向にほぼ直立する筒状をなした、中間筒体,内側筒体および外側筒体の3個の筒体と、少なくとも中間筒体と内側筒体との間に形成された環状空間に粒状改質触媒を充填することで形成された触媒層と、触媒層の上方に設置された複数の加圧用装置とを有し、内側筒体と外側筒体とは、中間筒体を挟んでその内外にそれぞれ間隔を設けて同心状に配設され,中間筒体と接合している上部板などを介してその上部を中間筒体と接続され,下部を中間筒体の下端から離して互いに底板で接続されてなり、加圧用装置は、通気性を有し,触媒層内に充填されている粒状改質触媒の移動を抑制すべく,粒状改質触媒を重力を利用して加圧する装置であり、
バーナは、改質管の内側部分に設置され、触媒層を加熱するための熱媒体を、少なくとも、内側筒体の内周面側および外側筒体の外周面側に供給するものであり、
炭化水素系の原燃料を,熱媒体により加熱された触媒層により水蒸気改質を行うことで,水素に富む改質ガスに改質するものである、燃料改質器において、
加圧用装置は、加圧する部位の,改質管の径方向の幅方向寸法を、触媒層の内周と外周とを仕切る,互いに隣接するいずれかの筒体間の間隔寸法に合わせて調整が可能であり、互いに隣接する加圧用装置は、加圧する部位で相互に自由度を有して連結されてなることを特徴とする燃料改質器。 - 請求項1記載の燃料改質器において、
加圧用装置は、通気性を持つ壁面を有する筒状の容器と、容器内に充填された多数の粒状重錘体とを備え、容器は、改質管の径方向に2分割されてなることを特徴とする燃料改質器。 - 請求項1記載の燃料改質器において、
加圧用装置は、加圧部と、重錘体と、寸法調整部とを備え、加圧部は、加圧する部位であり,通気性を持つ基板と、この基板にほぼ直立して固着された案内棒と、中間筒体に対してほぼ平行すると共に,ほぼ直立させて前記の基板に固着された支持体とを有し、前記の基板は、触媒層の内周と外周とを仕切る,互いに隣接するいずれかの筒体間の間隔寸法よりも短い幅寸法を有するものであり、重錘体は、案内棒とその長さ方向にしゅう動自在に嵌まり合う貫通穴を有し、寸法調整部は、可動部と、この可動部に前記の基板にほぼ平行させて固着された調整板部とを有し、寸法調整部は、可動部を支持体の上端部に回動自在に載置され、この可動部は、案内棒に嵌め込まれた重錘体によって反調整板部側で加圧されることで支持体の上端部を中心として回動されてなることを特徴とする燃料改質器。
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