JP5368854B2 - 燃料改質装置及びその製造方法 - Google Patents
燃料改質装置及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5368854B2 JP5368854B2 JP2009088333A JP2009088333A JP5368854B2 JP 5368854 B2 JP5368854 B2 JP 5368854B2 JP 2009088333 A JP2009088333 A JP 2009088333A JP 2009088333 A JP2009088333 A JP 2009088333A JP 5368854 B2 JP5368854 B2 JP 5368854B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- insulating material
- main body
- apparatus main
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
Description
従って、特許文献2に記載の燃料改質装置では、複数の板状に成型した断熱材に対して、配管接続の形状や反応器の溶接部分などの位置に合わせた複雑な孔加工や溝加工を施した上で、それらの板状断熱材を組み合わせて断熱施工を行う必要があった。そのため、断熱材の加工コストや断熱材を含めた組み立てコストが高くなるというデメリットが生じていた。
前記装置本体は、前記外装容器の内部において、一部の表面が板状断熱材によって覆われて断熱され、及び、他の部分の表面が粒状断熱材によって覆われて断熱され、
前記外装容器の一つの側面には開口部が形成され、
前記外装容器と前記装置本体との間に前記板状断熱材が介装されて、前記板状断熱材によって前記開口部が塞がれ、
前記開口部を塞ぐように前記外装容器と前記装置本体との間に介装されている前記板状断熱材は、少なくとも一部分が前記開口部を通して取り外し可能に分割された複数の部材により構成され、
前記開口部を塞ぐように前記外装容器と前記装置本体との間に介装されている前記板状断熱材の前記一部分を、前記粒状断熱材と前記外装容器の前記開口部とが、前記開口部を塞ぐように前記外装容器と前記装置本体との間に介装されている前記板状断熱材の残りの部分及び前記装置本体によって隔てられた状態で、前記開口部を通して取り外して形成される空間に、前記装置本体に設けられる特定部品が露出する点にある。
また、本特徴構成によれば、外装容器の一つの側面に形成される開口部から、装置本体の一部の表面を覆う板状断熱材が露出し、その露出した板状断熱材の一部分を取り外して形成される空間に、装置本体に設けられる特定部品が露出する。つまり、開口部を塞ぐように外装容器と装置本体との間に介装されている板状断熱材の一部分を開口部を通して取り外し可能に構成することで、特定部品の交換や状況確認を容易に行える。
更に、本特徴構成によれば、外装容器の開口部は、外装容器と装置本体との間に介装されている板状断熱材によって塞がれている。つまり、外装容器の内部に充填されている粒状断熱材と外装容器の開口部とは、開口部を塞ぐように外装容器と装置本体との間に介装されている板状断熱材の残りの部分及び装置本体によって隔てられている。その結果、板状断熱材の一部分が開口部を通して取り外されたとしても、粒状断熱材が外装容器の内部から開口部を通して漏れ出すことはなく、継続して装置本体の断熱を行える。
従って、断熱施工に要する手間及びコストを小さくできる燃料改質装置を提供できる。
前記複数の反応器の別の一つは、前記燃焼部で発生された燃焼熱を利用して前記原燃料を水蒸気改質して前記改質ガスを生成する水蒸気改質部であり、
前記特定部品は、前記燃焼部が備えるイグナイタである点にある。
前記複数の反応器の前記処理空間の少なくとも一対又は全部が、前記反応器のそれぞれから前記上下方向に引き出される配管により互いに接続され、
前記板状断熱材は、前記複数の反応器の並び方向に延びる前記装置本体の側面の一部を覆う点にある。
前記外装容器が、前記開口部が形成される矩形の前記一つの側面、当該一つの側面に接する天面と底面と二つの隣接側面、及び、前記一つの側面と対向する対向側面で構成され、
前記外装容器の内部に収容された前記装置本体と前記外装容器との間に前記板状断熱材が介装されて、前記板状断熱材によって前記開口部が塞がれた状態で、前記開口部が形成される前記一つの側面を下に向け、且つ、前記対向側面の部分が上方に開放された姿勢で前記外装容器と前記装置本体との間に前記粒状断熱材を充填する工程と、
前記対向側面を閉じる工程とを含む点にある。
従って、断熱施工に要する手間及びコストを小さくできる燃料改質装置の製造方法を提供できる。
前記外装容器を前記天面を上にして設置した後、前記天面の部分が上方に開放された姿勢で前記外装容器と前記装置本体との間に前記粒状断熱材を充填する工程と、
前記天面を閉じる工程とを含む点にある。
図1は、燃料改質装置の構成を説明する図である。図1に示すように、燃料改質装置Rが備える装置本体Mは、改質ガスを生成するための複数の反応器(脱硫処理部1、水蒸気生成部2、燃焼部4、水蒸気改質部3、変成処理部5、選択酸化部6)を有する。図1において、装置本体Mは断面図で示す。以下に説明するように、装置本体Mは外装容器Cに収容される。
図4に示すように、燃料改質装置Rの装置本体Mを収容する外装容器Cは、開口部Aが形成される矩形の側面C1、側面C1に接する天面C4と底面C2と二つの隣接側面C5及びC6、並びに、側面C1と対向する対向側面C3で構成される。外装容器Cと装置本体Mとの間に板状断熱材TSが介装されて、外装容器Cの一つの側面に形成される開口部Aがその板状断熱材TSによって塞がれる。本実施形態において、外装容器Cは、金属、樹脂及びセラミックスの何れかで構成される。
図1に示すように、原燃料ガス用熱交換器Eaの原燃料ガス通流部16に原燃料ガス供給路21を接続して、そこから原燃料ガスを供給する。そして、原燃料ガス通流部16、脱硫処理部1、被改質ガス用熱交換器Epの被改質ガス通流部13、水蒸気改質部3、保温用通流部7、被改質ガス用熱交換器Epの上流側改質処理ガス通流部12、原燃料ガス用熱交換器Eaの下流側改質処理ガス通流部15、変成処理部5、選択酸化部6の順に流れるガス処理経路を形成するように、それらをガス処理用流路22で接続している。
CH4+H2O→CO+3H2
〔化2〕
CH4+2H2O→CO2+4H2
CO+H2O→CO2+H2
生成された燃料ガスは、燃料ガス路23を通じて燃料電池に供給される。本実施形態では、選択酸化部6から排出された選択酸化処理ガス(燃料電池に供給される燃料ガス)の温度は100℃〜200℃程度であり、例えば固体高分子型の燃料電池の動作温度は70℃〜80℃程度であるので、燃料ガス路23には、選択酸化部6から排出された選択酸化処理ガスを、燃料電池の動作温度付近にまで冷却する燃料ガス冷却用熱交換器(図示せず)が設けられている。
また、上述したように、燃料電池から排出される排燃料ガス(発電反応に用いられなかった水素を含むガス)は、排燃料ガス路24を通じて一対のパイプバーナ44に燃焼用ガスとして供給される。
次に、水蒸気生成部2の蒸発部Vへの原料水の供給経路について説明する。
変成処理部5と選択酸化部6とを接続するガス処理用流路22には、原料水供給路25を流れる原料水を変成処理ガスにて予熱する原料水予熱用熱交換器17と、更に、もう1つの水冷熱交換器(図示せず)と、変成処理ガスから凝縮水を除去するドレントラップ34とが順に設けられている。
更に、原料水供給路25における原料水予熱用熱交換器17よりも下流側の箇所には、原料水を蛇行状に流す蛇行状通流部18が設けられている。蛇行状通流部18は、装置本体Mの外壁部のうちの、燃焼部4を覆う箇所に熱伝導可能に当て付けて設けられる。その結果、装置本体Mの外壁部からの伝導熱および輻射熱により、蛇行状通流部18を通流する原料水が予熱される。
以上のようにして、水蒸気生成部2の蒸発部Vに供給する原料水を、原料水予熱用熱交換器17及び蛇行状通流部18を用いて予熱する。
燃焼部4は、燃焼用ガス(排燃料ガス)を火炎を形成する状態で燃焼させる有炎燃焼部4Fと、その有炎燃焼部4Fに対して、その有炎燃焼部4Fの火炎形成方向下流側に配置されて、有炎燃焼部4Fにて燃焼しなかった燃焼用ガスを燃焼触媒4cにて燃焼させる触媒燃焼部4Cを備える。有炎燃焼部4Fには、改質装置用の加熱バーナとしての一対のパイプバーナ44が設けられる。パイプバーナ44にはイグナイタ4iを用いて点火される。燃焼部4の外表面の最高温度は例えば600℃〜700℃である。
更に、燃焼用ブロア28に接続した酸化用空気供給路31が、変成処理部5と選択酸化部6とを接続するガス処理用流路22に接続される。それにより、燃焼用ブロア28からの空気は酸化用空気として選択酸化部6に供給される。但し、酸化用空気供給路31には開閉弁35が設けられており、開閉弁35を閉止作動させることで選択酸化部6への空気の供給を遮断可能である。
次に、装置本体Mを通流するガスの熱交換について説明する。
燃料改質装置の装置本体Mには、水蒸気改質部3から排出された高温の改質処理ガスを通流させて、水蒸気改質部3を保温する保温用通流部7と、高温の改質処理ガスにより水蒸気改質部3に供給される被改質ガスを加熱する被改質ガス用熱交換器Epと、高温の改質処理ガスにより脱硫処理部1に供給される原燃料ガスを加熱する原燃料ガス用熱交換器Eaと、変成処理部5を冷却するために冷却用流体を通流させる変成部冷却用通流部8と、変成処理部5および選択酸化部6を冷却する冷却用ファン10とが設けられている。
原燃料ガス用熱交換器Eaでは、上流側改質処理ガス通流部12から排出された改質処理ガスを通流させる下流側改質処理ガス通流部15と、脱硫処理部1に供給する原燃料ガスを通流させる原燃料ガス通流部16との熱交換が行われる。
原燃料ガス供給路21から供給される原燃料ガスを脱硫処理部1で脱硫処理し、その脱硫原燃料ガスと水蒸気路26からの水蒸気とを混合する。具体的には、図1に示すように、装置本体Mにおいて、水蒸気生成用の原料水を供給する原料水供給路25を水蒸気生成部Sの蒸発部Vに接続し、蒸発部Vにて生成された水蒸気を送出する水蒸気路26を、脱硫処理部1と被改質ガス通流部13とを接続するガス処理用流路22に接続する。その結果、ガス処理用流路22を通流する脱硫原燃料ガスに改質用の水蒸気が混合される。
図1において、破線矢印にて示すように、燃焼部4から排出された燃焼ガスを、水蒸気生成用加熱通流部11、変成部冷却用通流部8の順に流すように、それら燃焼部4、水蒸気生成用加熱通流部11、変成部冷却用通流部8が燃焼ガス路27により接続されている。そして、水蒸気生成用加熱通流部11においては、燃焼ガスによって蒸発部Vを加熱し、変成部冷却用通流部8においては、燃焼ガスによって、発熱反応である変成反応が行われる変成処理部5を冷却する。
図1〜図3に示すように、燃料改質装置Rが備える複数の反応器(脱硫処理部1、水蒸気生成部2、燃焼部4、水蒸気改質部3、変成処理部5、選択酸化部6)は、上記改質ガスの生成処理工程で用いられる処理空間を内部に備えた平板型モジュールとしての容器Bを用いて形成される。それら複数の容器B(複数の反応器:平板型モジュール)は、並列に密着して並べられた状態で装置本体Mを構成する。複数の容器Bを並べるに当たっては、上述したような伝熱させる必要のあるもの同士は互いに密着させた状態で並べ、且つ、伝熱量を調節する必要のあるもの同士の間に伝熱量調節用の断熱材19a、19b、19c、19d、19eを介在させた状態で並べてある。また、容器Bは、皿形状の容器形成用部材b1を、それらの間に板状の仕切り部材b2を位置させた状態で溶接接続して、二つの処理空間を備えるように構成されている。本実施形態では、図1に示すように、燃焼部4を直接覆うように設けられている断熱材19cは皿状容器部材b1で覆われ、その皿状容器部材b1は板状部材b2に溶接接続される。従って、図2及び図3に示すように、燃焼部4を取り囲んでいる断熱材19cは装置本体Mの外部からは見えない。
更に、変成処理部5と選択酸化部6との間や、変成処理部5を構成する複数の容器Bの間には容器B(反応器)を加熱するための板状のヒータHが設けられている。
また、図2に示すように、燃焼部4の側面にはイグナイタ4iの一部、温度センサ38の一部、ヒータHなどが露出している。
尚、装置本体Mと板状断熱材TBとの間の全て部分にウール状断熱材WB1、WB2が介装されている訳ではなく、装置本体Mの断熱材19a、19eの下面にはウール状断熱材WB1、WB2は設けられていない。よって、装置本体Mの断熱材19a、19eの下面は、ウール状断熱材WB1、WB2が設けられていない板状断熱材TBの表面と接する。つまり、図2及び図5に示すように、装置本体Mは、断熱材19a、19e及び板状断熱材TBによって、脱硫処理部1、変成処理部5及び選択酸化部6で構成される区域と、水蒸気生成部2、断熱材19b、燃焼部4、水蒸気改質部3、保温用通流部7、断熱材19d及び被改質ガス用熱交換器Epで構成される区域とに分けられる。
つまり、装置本体Mの中で温度を高く保つべき水蒸気生成部2、燃焼部4、水蒸気改質部3、保温用通流部7は、断熱材19a、19e及び板状断熱材TS、TBで仕切られた同じ区域内で確実に断熱される。そして、その区域内では、燃焼部4で発生する高温の熱を有効に利用できる。一方で、脱硫処理部1、変成処理部5及び選択酸化部6で構成される区域は、必要以上に高温にならないようにできる。
図2及び図5を参照して、並列に密着して並べられた容器Bを配管P(例えば、ガス処理用流路22、燃料ガス路23、排燃料ガス路24、原料水供給路25、水蒸気路26、燃焼ガス路27、燃焼用空気路29)で接続する方法を説明する。尚、図面の簡略化のため、配管は説明上必要なものだけ例示している。
図示するように、容器Bには、配管Pの一部を構成する接続部47が上下方向に向けて溶接接続されている。そして、接続部47同士が、U字型の配管P(ガス処理用流路22、燃料ガス路23、排燃料ガス路24、原料水供給路25、水蒸気路26、燃焼ガス路27、燃焼用空気路29)で接続される。その結果、上述した複数の反応器の内部の処理空間が、配管Pで接続される。
以上のようにして、装置本体Mを構成する複数の容器B(反応器)の処理空間の少なくとも一対又は全部が、容器Bのそれぞれから上下方向に引き出される配管Pによって接続される。
また、図示していないが、外装容器Cの側面C5には、原燃料ガス供給路21や燃料ガス路23、排燃料ガス路24、原料水供給路25、燃焼用空気路29などを形成する配管径とほぼ同様の孔があけられていて、その孔を通して、それらの配管が燃料改質装置Rの外側に張り出しており、燃料改質装置Rの外部にある原燃料供給設備や原料水供給設備、燃焼用ブロア28、燃料電池などと接続されている。更に、外装容器Cの側面C6には装置本体Mに取り付けられている温度センサ38などの複数の温度センサ(例えば、熱電対、サーミスタなど)やヒータHなどのケーブル類を通す孔があけられている。
以下に、図4、図7及び図8を参照して燃料改質装置の製造方法について説明する。
図7は、装置本体の一つの側面を下に向けた姿勢で外装容器と装置本体との間に粒状断熱材を充填する工程を説明する図である。図8は、図7に示した工程に引き続いて外装容器の天面の部分が上方に開放された姿勢で外装容器と装置本体との間に粒状断熱材を充填する工程を説明する図である。
また、板状断熱材TSの表面は、金属、樹脂及びセラミックスの何れかで覆っても良い。このようにすると、板状断熱材TSが破損することを防ぐことができる上に、もし、板状断熱材TSの一部が破損したとしてもその周囲が金属、樹脂及びセラミックスの何れかの表面被覆部材で覆われているので、断熱材の欠片や粉が燃料改質装置Rの外部に飛散しないようにできる。
<1>
上記実施形態では、装置本体Mの側面に装着される板状断熱材TSが部材TS1、TS2に分割されており、部材TS2を取り外すと、装置本体Mの側面に設けられたイグナイタ4i(特定部品の一例)が露出する例を説明した。但し、特定部品は上述したイグナイタ4iに限定されず、他の特定部品を露出させるために板状断熱材TSの分割形態を改変してもよい。
図9は、板状断熱材TSが部材TS1、TS3、TS4に分割された場合の例である。この場合、部材TS3を取り外すと、装置本体Mに設けられたヒータH(特定部品の一例)が露出するので、その交換や状況確認が可能となる。また、部材TS4を取り外すと、装置本体Mに設けられたイグナイタ4i及び温度センサ38(特定部品の一例)が露出するので、それらの交換や状況確認が可能となる。
上記実施形態では、装置本体Mが図2などに示した複数の反応器を備える例について説明した。但し、装置本体Mの構成は適宜改変可能である。例えば、図2に示す断熱材19aに面して、水蒸気生成部2が設けられているのとは反対側に(即ち、装置本体Mの最外部に)、燃焼部4から排出された高温の燃焼ガス(給熱用ガス)と、燃焼用空気(受熱用ガス)と、燃焼部4での燃焼用ガスとして用いられる排燃料ガス(受熱用ガス)との熱交換を行う三流体熱交換器を追加で設けてもよい。
上記実施形態では、図2に示したように、反応器(装置本体M)からの下方向への配管Pの引き出し部分が、板状断熱材TBと粒状断熱材Kとの組み合わせによって覆われて断熱されている例について説明した。但し、配管Pの引き出し部分の全てを板状断熱材によって覆って断熱するように改変してもよい。例えば、図2に例示した板状断熱材TBの外側から、配管Pが嵌り込むような溝加工などを施した別の板状断熱材を被せることで、配管Pの引き出し部分の断熱を行うことができる。
或いは、板状断熱材TBを設けず、反応器(装置本体M)からの下方向への配管Pの引き出し部分を全て粒状断熱材Kによって断熱するように変更してもよい。
上記実施形態では、装置本体Mの側面及び下面のみに板状断熱材を設けた構成を例示した。但し、装置本体Mの他の面の一部又は全部を板状断熱材で覆うように改変してもよい。例えば、装置本体Mの上面の一部又は全部を板状断熱材で覆ってもよい。その場合、必要で有れば、装置本体Mの下面を覆う板状断熱材TBと同様に、板状断熱材に対して接続部47(配管P)が通過可能であるように孔加工を行えばよい。
上記実施形態では、装置本体Mの表面に断熱材が密着するように、装置本体Mの凹凸形状と噛み合うように変形可能なウール状断熱材を板状断熱材TB、TSと装置本体Mとの間に介装した。但し、他の手法を用いて装置本体Mの表面に断熱材を密着させるように改変してもよい。例えば、上述したウール状断熱材を設けず、装置本体Mに接する側の板状断熱材TB、TSの表面に、装置本体Mの凹凸形状と噛み合うような凹凸や溝を形成する手法がある。
上記実施形態では、図4に示したように外装容器Cの開口部Aから板状断熱材TSが露出する場合について説明した。但し、外装容器Cが、開口部Aを外側から覆うようなパネルを更に備えていてもよい。
上記実施形態では、外装容器Cの側面C5に、原燃料ガス供給路21や燃料ガス路23、排燃料ガス路24、原料水供給路25、燃焼用空気路29などを形成する配管径とほぼ同様の孔をあけて、その孔を通して、それらの配管が燃料改質装置Rの外側に張り出しており、燃料改質装置Rの外部にある原燃料供給設備や原料水供給設備、燃焼用ブロア28、燃料電池などと接続されている場合について説明した。これらの外装容器Cの側面C5にあけた孔と配管との隙間から粒状断熱材Kが流出する場合には、樹脂等で塞いでも良いし、板状断熱材19aに配管径とほぼ同等の孔をあけて、その孔にこれらの配管を通してから外装容器Cの側面C5にあけた孔から配管を外側に張り出させることで、板状断熱材19aを用いて粒状断熱材Kの流出を防いでも良い。
また、上記実施形態では、外装容器Cの側面C6に装置本体Mに取り付けられている温度センサ38などの複数の温度センサ(例えば、熱電対、サーミスタなど)やヒータHなどのケーブル類を通す孔があけられている場合について説明した。これらの外装容器Cの側面C6にあけた孔とケーブル類の隙間などから粒状断熱材Kが流出する場合には、その孔を樹脂等で塞いでも良い。
上記実施形態では、発電出力700W級の家庭用燃料電池システムに用いる燃料改質装置について説明したが、システムのサイズは発電出力700W級に制限されることは無く、例えば発電出力500W級〜2kW級といったような家庭用燃料電池システム用の燃料改質装置にも用いることができる。本発明は、このような断熱作業スペースが確保しにくい家庭用などの小型の燃料改質装置に特に好適であるが、その他のサイズのシステム用の燃料改質装置にも適用できる。
4 燃焼部
4i イグナイタ(特定部品)
38 温度センサ(特定部品)
A 開口部
B (反応器、平板型モジュール)
b1 容器形成用部材
b2 仕切り部材
C(C1、C2、C3、C4、C5、C6) 外装容器
H ヒータ(特定部品)
K 粒状断熱材
M 装置本体
P 配管
R 燃料改質装置
TB 板状断熱材(配管用の板状断熱材)
TS(TS1、TS2、TS3、TS4) 板状断熱材
WB1、WB2、WS1、WS2 ウール状断熱材
Claims (14)
- 炭化水素系の原燃料を改質して水素を主成分とする改質ガスを生成するための複数の反応器を有する装置本体と、前記装置本体を内部に収容する外装容器とを備え、
前記装置本体は、前記外装容器の内部において、一部の表面が板状断熱材によって覆われて断熱され、及び、他の部分の表面が粒状断熱材によって覆われて断熱され、
前記外装容器の一つの側面には開口部が形成され、
前記外装容器と前記装置本体との間に前記板状断熱材が介装されて、前記板状断熱材によって前記開口部が塞がれ、
前記開口部を塞ぐように前記外装容器と前記装置本体との間に介装されている前記板状断熱材は、少なくとも一部分が前記開口部を通して取り外し可能に分割された複数の部材により構成され、
前記開口部を塞ぐように前記外装容器と前記装置本体との間に介装されている前記板状断熱材の前記一部分を、前記粒状断熱材と前記外装容器の前記開口部とが、前記開口部を塞ぐように前記外装容器と前記装置本体との間に介装されている前記板状断熱材の残りの部分及び前記装置本体によって隔てられた状態で、前記開口部を通して取り外して形成される空間に、前記装置本体に設けられる特定部品が露出する燃料改質装置。 - 前記複数の反応器の一つは、燃焼用ガスを燃焼して燃焼熱を発生する燃焼部であり、
前記複数の反応器の別の一つは、前記燃焼部で発生された燃焼熱を利用して前記原燃料を水蒸気改質して前記改質ガスを生成する水蒸気改質部であり、
前記特定部品は、前記燃焼部が備えるイグナイタである請求項1記載の燃料改質装置。 - 前記特定部品は、前記反応器の温度を測定する温度センサである請求項1又は2記載の燃料改質装置。
- 前記特定部品は、前記反応器を加熱するヒータである請求項1〜3の何れか一項に記載の燃料改質装置。
- 前記板状断熱材は、前記装置本体の凹凸形状に噛み合って接するように形成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の燃料改質装置。
- 前記板状断熱材と前記装置本体との間には、前記装置本体の凹凸形状と噛み合うように変形可能なウール状断熱材が介装されている請求項1〜4の何れか一項に記載の燃料改質装置。
- 前記外装容器が、金属、樹脂及びセラミックスの何れかで構成される請求項1〜6の何れか一項に記載の燃料改質装置。
- 前記反応器は、前記改質ガスの生成処理工程で用いられる処理空間を内部に備えた平板型モジュールとして構成されている請求項1〜7の何れか一項に記載の燃料改質装置。
- 前記複数の反応器は、前記外装容器の上下方向と垂直な方向に向けて並列に密着して並べられ、
前記複数の反応器の前記処理空間の少なくとも一対又は全部が、前記反応器のそれぞれから前記上下方向に引き出される配管により互いに接続され、
前記板状断熱材は、前記複数の反応器の並び方向に延びる前記装置本体の側面の一部を覆う請求項8記載の燃料改質装置。 - 前記反応器からの前記下方向への前記配管の引き出し部分の一部又は全部は、前記板状断熱材とは別体の、前記配管が通る空間が形成された配管用の板状断熱材によって覆われて、又は、前記配管用の板状断熱材と前記粒状断熱材との組み合わせによって覆われて断熱されている請求項9記載の燃料改質装置。
- 前記板状断熱材の表面は、金属、樹脂及びセラミックスの何れかで構成されている請求項1〜10の何れか一項に記載の燃料改質装置。
- 請求項1〜11の何れか一項に記載の燃料改質装置の製造方法であって、
前記外装容器が、前記開口部が形成される矩形の前記一つの側面、当該一つの側面に接する天面と底面と二つの隣接側面、及び、前記一つの側面と対向する対向側面で構成され、
前記外装容器の内部に収容された前記装置本体と前記外装容器との間に前記板状断熱材が介装されて、前記板状断熱材によって前記開口部が塞がれた状態で、前記開口部が形成される前記一つの側面を下に向け、且つ、前記対向側面の部分が上方に開放された姿勢で前記外装容器と前記装置本体との間に前記粒状断熱材を充填する工程と、
前記対向側面を閉じる工程とを含む燃料改質装置の製造方法。 - 前記対向側面を閉じる工程に引き続いて、
前記外装容器を前記天面を上にして設置した後、前記天面の部分が上方に開放された姿勢で前記外装容器と前記装置本体との間に前記粒状断熱材を充填する工程と、
前記天面を閉じる工程とを含む請求項12記載の燃料改質装置の製造方法。 - 前記粒状断熱材を充填するときに前記外装容器に振動を加える請求項12又は13記載の燃料改質装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009088333A JP5368854B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 燃料改質装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009088333A JP5368854B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 燃料改質装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010235426A JP2010235426A (ja) | 2010-10-21 |
JP5368854B2 true JP5368854B2 (ja) | 2013-12-18 |
Family
ID=43090127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009088333A Active JP5368854B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 燃料改質装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5368854B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5643706B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2014-12-17 | 大阪瓦斯株式会社 | 水素含有ガス生成装置 |
JP6072111B2 (ja) * | 2015-03-12 | 2017-02-01 | 本田技研工業株式会社 | 燃料電池モジュール |
JP6093392B2 (ja) * | 2015-04-17 | 2017-03-08 | 本田技研工業株式会社 | 燃料電池モジュール |
JP6635856B2 (ja) * | 2016-03-31 | 2020-01-29 | 本田技研工業株式会社 | 燃料電池モジュールの断熱構造 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4063430B2 (ja) * | 1998-12-15 | 2008-03-19 | 大阪瓦斯株式会社 | 流体処理装置 |
JP2002160903A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-06-04 | Toyota Motor Corp | 断熱構造を有する水素ガス生成装置 |
JP3809646B2 (ja) * | 2001-01-15 | 2006-08-16 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 燃料電池装置 |
JP4189212B2 (ja) * | 2001-12-25 | 2008-12-03 | パナソニック株式会社 | 水素生成装置とそれを備える燃料電池システム |
JP2006096597A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Ebara Ballard Corp | 燃料処理装置、燃料電池発電システム及び被断熱体 |
JP2008027855A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 燃料電池発電装置 |
JP2008084698A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Toshiba Corp | 燃料改質装置及び燃料電池システム |
-
2009
- 2009-03-31 JP JP2009088333A patent/JP5368854B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010235426A (ja) | 2010-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5366819A (en) | Thermally integrated reformer for solid oxide fuel cells | |
JP4714023B2 (ja) | 改質器 | |
JP4736298B2 (ja) | 部分酸化改質装置 | |
TWI465392B (zh) | 氫氣產生組件及氫氣純化裝置 | |
KR102156350B1 (ko) | 증기 개질기, 모듈 및 사용 방법 | |
JP4461439B2 (ja) | 燃料電池システムの改質装置 | |
JP7263212B2 (ja) | 燃料電池モジュール及びこれに使用される流体供給装置 | |
JP2008034205A (ja) | 燃料電池 | |
JP2005325337A5 (ja) | ||
BRPI0708847A2 (pt) | reator trocador e utilização do mesmo | |
JP2002124289A (ja) | 固体電解質型燃料電池システム | |
JP5368854B2 (ja) | 燃料改質装置及びその製造方法 | |
JP2005525984A (ja) | 低パワーレンジにおいてガス状炭化水素から水素を生成するための高効率かつコンパクトなリフォーマ・ユニット | |
JP3780782B2 (ja) | 改質装置 | |
JP7053323B2 (ja) | 燃料電池用装置 | |
JP4646527B2 (ja) | 改質装置 | |
JP4480486B2 (ja) | 燃料電池用改質装置 | |
JP2010235427A (ja) | 燃料改質装置及びその製造方法 | |
JP5244488B2 (ja) | 燃料電池用改質器 | |
JP2019091619A (ja) | 燃料電池モジュール及びこれに使用される流体供給装置 | |
JP5643706B2 (ja) | 水素含有ガス生成装置 | |
JP2007265946A (ja) | 燃料電池用の改質装置用バーナ | |
JP7053324B2 (ja) | 燃料電池用装置 | |
JP2012148916A (ja) | 改質器 | |
JP4268005B2 (ja) | 改質装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130530 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130718 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130730 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130815 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130913 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5368854 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |