JP3575248B2 - 駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動装置に関し、詳しくは、圧電素子等の電気機械変換素子を用いた駆動装置に関し、例えば、XY駆動テーブル、カメラの撮影レンズ、オーバーヘッドプロジェクターの投影レンズ、双眼鏡のレンズ、顕微鏡の移動ステージ、走査型トンネル電子顕微鏡のプローブなどの精密駆動に好適な駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ステッピングモータの代わりに圧電リニアアクチュエータを用いて、サブμmオーダの高分解能を達成した種々の駆動装置を本出願人は提案している。
【0003】
たとえば、その一例として、図1の斜視図に示した駆動装置100は、ベース114に固定された第1の固定摩擦部材115と、第1の固定摩擦部材115と平行に配置され支持ばね118を介してベース114上に支持された第2の固定摩擦部材116との間に、駆動ユニット120を配置し、駆動ユニット120の駆動軸125、すなわち駆動摩擦部材125が固定摩擦部材115,116の間に挟持され摩擦結合するようにしたものである。
【0004】
詳しくは、駆動ユニット120は、部品を載置するステージ等(不図示)に結合され質量が相対的に大きい移動体124と、圧電素子122と、質量が相対的に小さい駆動軸125とからなる。圧電素子122は、駆動回路112から駆動パルスが与えられて伸縮する。圧電素子122の伸縮方向の一方の端面には移動体124が固着結合され、他方の端面には駆動軸125の一方の軸端面が固着結合されている。駆動軸125は、圧電素子124の伸縮方向に移動自在に、移動体122に支持されている。
【0005】
ところで、圧電素子122の各電極と駆動パルス発生回路112の各電極とは、それぞれ電線113a,113bで接続され、圧電素子122に駆動パルスが供給されるようになっている。電線113a,113bは、駆動ユニット120の移動量と同等以上の長さが必要である。
【0006】
しかし、長い電線113a,113bを用いることにより、その処理にスペースが必要となり、機構を小型化するための工夫が必要である。また、駆動ユニット120の移動によって電線113a,113bも引きずられて移動するので、移動中に電線113a,113bが他の部分、たとえば固定摩擦部材115,116に接触し、それが抵抗となり駆動性能が低下したり破損するなどの問題が生じないように構成しておかなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、電気機械変換素子の各電極に接続された電線を引きずらないようにした駆動装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、以下の駆動装置を提供する。
【0009】
駆動装置は、駆動パルスを発生する駆動パルス発生手段と、上記駆動パルスが与えられて伸縮する電気機械変換素子と、上記電気機械変換素子の伸縮方向一端に固着結合された移動体と、上記電気機械変換素子の伸縮方向他端に固着結合された駆動摩擦部材と、上記駆動摩擦部材に対して付勢されることによって上記駆動摩擦部材と摩擦結合しかつ互いに絶縁され上記駆動パルス発生手段の各電極にそれぞれ電気的に接続された一対の導電性部材で構成された停止摩擦部材とを備え、上記駆動パルス発生手段により上記電気機械変換素子を伸縮させ、上記駆動摩擦部材を駆動し、上記移動体を所定方向に移動させるタイプのものである。上記駆動パルスは、上記停止摩擦部材から駆動摩擦部材を経由して、上記電気機械変換素子に供給される。
【0010】
上記構成において、互いに摩擦結合する停止摩擦部材と駆動摩擦部材との間で滑りが生じ、電気機械変換素子が伸びるときと縮むときで、停止摩擦部材と駆動摩擦部材との間の相対移動量が異なるように、駆動パルス発生手段は電気機械変換素子を伸縮させる。これにより、停止摩擦部材に対して、駆動摩擦部材が滑りながら所定方向に移動し、移動体も所定方向に移動する。電気機械変換素子が伸びるときと縮むときの両方で、停止摩擦部材と駆動摩擦部材との間で大きさの異なる滑りが生じるようにしても、あるいは、電気機械変換素子が伸びるとき又は縮むときのいずれか一方のみで滑りが生じるようにしてもよい。
【0011】
上記構成において、駆動摩擦部材は、停止摩擦部材に沿って移動するので、電気機械変換素子は、停止摩擦部材に沿って移動する。電気機械変換素子は停止摩擦部材に接近しているので、停止摩擦部材から電気機械変換素子まで短い距離で駆動パルスを電気機械変換素子に供給することが可能である。
【0012】
したがって、電気機械変換素子の各電極に接続された電線を引きずらないようにすることができる。
【0013】
好ましくは、上記駆動摩擦部材の駆動範囲に大略沿って上記停止摩擦部材に固設され、かつ上記駆動パルス発生手段に電気的に接続された少なくとも1つの第1のコンタクト手段と、上記電気機械変換素子の近傍に配置され、かつ上記電気機械変換素子に電気的に接続され、かつ上記第1のコンタクト手段に摺接する第2のコンタクト手段とを備える。
【0014】
上記構成において、第2のコンタクト手段は第1のコンタクト手段に摺接するので、第2のコンタクト手段と第1のコンタクト手段とは導通する。したがって、駆動パルスは、駆動パルス発生手段、停止摩擦部材に設けた第1のコンタクト手段、第1のコンタクト手段に摺接する第2のコンタクト手段を経て、電気機械変換素子に伝達される。第2のコンタクト手段は、駆動摩擦部材の駆動範囲に比べて短くてよいので、電気機械変換素子の電極に接続された電線を引きずらないようにすることができる。駆動パルス発生手段と電気機械変換素子との一方の電極については、たとえば装置本体に適宜にアースし、他方の電極についてのみ、第1および第2のコンタクト手段によって電気的に接続するようにしても、あるいは、すべての電極について、第1および第2のコンタクト手段によってそれぞれ電気的に接続するようにしてもよい。
【0015】
好ましくは、上記駆動摩擦部材は、互いに絶縁されかつ上記電気機械変換素子の各電極にそれぞれ電気的に接続された2以上の導電性の接触部を含む。上記停止摩擦部材は、互いに絶縁されかつ上記駆動摩擦部材の上記各接触部にそれぞれ摺接しかつ上記駆動パルス発生手段に電気的に接続された導電性の電極部を含む。
【0016】
上記構成に置いて、第1のコンタクト手段である接触部と第2のコンタクト手段である電極部との摺接により、接触部と電極部との間が導通し、駆動パルスが伝達されるようになる。接触部と電極部は、駆動摩擦部材と停止摩擦部材との摩擦結合部分と兼用しても、あるいは別に設けてもよい。
【0017】
好ましくは、上記駆動摩擦部材は、一対の導電体が絶縁体の両側にそれぞれ結合してなる。上記各導電体は、上記電気機械変換素子の各電極にそれぞれ電気的に接続され、かつ、上記停止摩擦部材の上記各導電性部材にそれぞれ摩擦結合する。
【0018】
上記構成によれば、停止摩擦部材の各導電性部材と駆動摩擦部材の各導電体とがそれぞれ摩擦結合するとともに、接して導通し、駆動パルスを伝達する。駆動パルスを伝達するための接触部と電極部とを、駆動摩擦部材と停止摩擦部材との摩擦結合部分とは別に設けなくてもよく、構成が簡単になる。
【0019】
好ましくは、上記駆動摩擦部材は、絶縁性の本体部と、この本体部の表面を覆う2つの導電層とを有する。この各導電層は、互いに離れかつ上記電気機械変換素子の各電極にそれぞれ電気的に接続され、かつ、上記停止摩擦部材の上記各導電性部材にそれぞれ摩擦結合する。
【0020】
上記構成によれば、停止摩擦部材の各導電性部材と駆動摩擦部材の各導電層とがそれぞれ摩擦結合するとともに、接して導通し、駆動パルスを伝達する。駆動パルスを伝達するための接触部と電極部とを、駆動摩擦部材と停止摩擦部材との摩擦結合部分とは別に設けなくてもよく、構成が簡単になる。
【0021】
好ましくは、上記停止摩擦部材は、互いに絶縁されかつ上記駆動パルス発生手段の各電極にそれぞれ電気的に接続された一対の導電性部材である。互いに絶縁され、かつ上記電気機械変換素子の各電極にそれぞれ電気的に接続され、かつ上記停止摩擦部材の上記各導電性部材にそれぞれ摺接する一対の導電性の接触部材をさらに備える。
【0022】
上記構成によれば、停止摩擦部材の各導電性部材と駆動摩擦部材の導電層とがそれぞれ摩擦結合するとともに、停止摩擦部材の各導電性部材に接触部材が接して導通し、駆動パルスを電気機械変換素子に伝達する。駆動摩擦部材と停止摩擦部材との摩擦結合と、停止摩擦部材の各導電性部材と接触部材との摺接とでは、一般に、それぞれ最適条件が異なるが、上記構成によれば、それぞれを最適に構成設定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る駆動装置の各実施形態について、図2〜図8を参照しながら説明する。
【0024】
まず、第1実施形態の駆動装置10について、図2〜図4を参照しながら説明する。
【0025】
第1実施形態の駆動装置10は、図2の全体斜視図に示すように、概略的には、一対の固定摩擦部材15,16によってベース14の上方に駆動ユニット20を挟持してなる。
【0026】
詳しくは、ベース部材14は絶縁体である。一対の固定摩擦部材(停止摩擦部材)15,16は導電性部材であり、それぞれ駆動パルス発生回路12の各電極に電線13a,13bによって電気的に接続されている。一方の第1の固定摩擦部材15は、ベース14の上面14sに直接固定されている。他方の第2の固定摩擦部材16は、第1の固定摩擦部材15に沿って平行に配置され、一対の支持ばね18を介してベース14の上方に浮いた状態で弾力的に支持され、両固定摩擦部材15,16の間には一定の間隔が形成されるようになっている。支持ばね18は、第2の固定摩擦部材16の長手方向、すなわち駆動ユニット20の移動方向には剛性が高く、移動方向に垂直な方向には緩い弾性を持っている。第1の固定摩擦部材15が第2の固定摩擦部材16に対向する面15sは平面15sである。第2の固定摩擦部材16が第1の固定摩擦部材15に対向する面16sは、対向する第1の固定摩擦部材15の面15sに沿って延在する断面V字状のV溝面16sである。このV溝面16sに、詳しくは後述する駆動ユニット20の駆動軸26の本体部26sが係合し、駆動軸26が第1の固定摩擦部材15に付勢されるようになっている。つまり、駆動ユニット20は、一対の固定摩擦部材15,16の間の空間に配置され、駆動軸26の本体部26sが第1の固定摩擦部材15の平面15sと第2の固定摩擦部材16のV溝面16sとで挟持され、ベース12の上方に浮いた状態で保持される。
【0027】
駆動ユニット20は、圧電素子22と、移動体24と、駆動軸26とから構成される。
【0028】
移動体24は、大略柱状の形状の本体を有し、その上面に、不図示の被駆動部材、たとえばレンズやステージなどを取り付けるためのねじ穴24a,24bが設けられている。移動体24は、上面側から切り欠かれた2つの凹部24s,24t部を有し、一方の凹部24sには、圧電素子22が収納され、他方の凹部24tには、駆動軸26が収納される。
【0029】
圧電素子22は、電気機械変換素子の一種であって、電圧を印加すると体積が変化する複数の圧電板が積層されてなり、印加される電圧の変化によって積層方向に伸縮するようになっている。圧電素子22の積層方向の一方の端面は、他方の凹部24tとは反対側の面に接着固定される。
【0030】
駆動軸26は、円筒状の本体部26sの中心軸に沿って両側に軸部26tが突設された形状を有する駆動摩擦部材である。駆動軸26の質量は、移動体24の質量より小さい。駆動軸26は、その各軸部26tが移動体24の他方の凹部24tの両側に設けた貫通穴にそれぞれ挿入され、軸方向に摺動自在に軸支される。駆動軸26の一方の軸端面は、圧電素子22の積層方向の他方の端面に接着固定される。駆動軸26の本体部26sの外周面は、移動体24の両側の側面24cより外側にはみ出していて、一対の固定摩擦部材15,16の面15s,16sに挟まれて摩擦結合するようになっている。
【0031】
駆動軸26は、図3の分解斜視図に示すように、中心に配置された絶縁体26cを挟んで両側に一対の導電体26a,26bが接着されてなるサンドイッチ構造である。駆動軸26の各導電体26a,26bは、図4の要部分解斜視図において矢印72a,72bで示すように、それぞれ電線23a,23bによって圧電素子22の各電極に電気的に接続されている。また、各導電体26a,26bは、矢印70a,70bで示すように、第1の固定摩擦部材15の平面15sと第2の固定摩擦部材16のV溝面16sとにそれぞれ摩擦結合し、接して導通するようになっている。
【0032】
つまり、図4に示したように、圧電素子22には、駆動パルス発生回路12から、電線13a,13b、固定摩擦部材15,16、駆動軸26の導電体26a,26b、電線23a,23bを経て電圧が印加される。圧電素子22に接続された電線23a,23bは、駆動軸26の導電体26a,26bに接続されるだけであり、短く、両端が駆動ユニット20とともに移動する。したがって、電線23a,23bを引きずることはない。
【0033】
上記のように構成された駆動装置10は、圧電素子22に、たとえば鋸歯状、全波整流波状等の適宜波形のパルス電圧を加えることで、駆動ユニット20および被駆動部材を固定摩擦部材15,16に沿って移動させることができる。たとえば、圧電素子22が伸びる速度と縮む速度とが異なるようにし、駆動軸26と固定摩擦部材15,16との間において、圧電素子22が伸びるときまたは縮むときのいずれか一方で滑りが生じ、他方では滑りが生じないようにして、あるいは、圧電素子22が伸びるときと縮むときとで大きさの異なる逆向きの滑りが生じるようにして、移動体24および被駆動部材を固定摩擦部材15,16に沿って所定方向に移動させる。
【0034】
次に、第2実施形態の駆動装置10aについて、図5および図6を参照しながら説明する。第2実施形態の駆動装置10aは、駆動ユニット20の駆動軸27の構成が、第1実施形態の駆動装置10とは異なるが、他の構成は同一である。以下、相違点を中心に説明する。
【0035】
駆動軸27は、図5の斜視図に示すように、絶縁性の本体部27cの約180度の範囲の表面を、2つの導電層27a,27bがそれぞれ覆うようになっている。各導電層27a,27bは、互いに絶縁されている。各導電層27a,27bは、図6の要部分解斜視図において矢印82a,82bで示すように、それぞれ電線23a,23bによって圧電素子22の各電極に電気的に接続されている。また、各導電層27a,27bは、矢印80a,80bで示すように、第1の固定摩擦部材15の平面15sと第2の固定摩擦部材16のV溝面16sとに、それぞれ摩擦結合し、接して導通するようになっている。
【0036】
つまり、図6に示すように、圧電素子22には、駆動パルス発生回路12から、電線13a,13b、固定摩擦部材15,16、駆動軸27の導電層27a,27b、電線23a,23bを経て電圧が印加される。圧電素子22に接続された電線23a,23bは駆動軸27の導電層27a,27bに接続され、短く、かつ両端が駆動ユニットとともに移動するので、引きずることはない。
【0037】
次に、第3実施形態の駆動装置10bについて、図7および図8を参照しながら説明する。
【0038】
第3実施形態の駆動装置10bは、図7の平面図に示すように、概略的には、一対の固定摩擦部材30,32の間に駆動ユニットの駆動摩擦部材28を挟持してなる。
【0039】
詳しくは、一対の固定摩擦部材30,32は導電性部材であり、互いに絶縁され、電線13a,13bによって駆動パルス発生回路12の各電極にそれぞれ電気的に接続されている。一方の第1の固定摩擦部材30には、一対の支持部34が設けられ、他方の第2の固定摩擦部材32を第1の固定摩擦部材30に沿って平行に支持するようになっている。一対の支持部34の末端部側には、それぞれ付勢ばね36が配置され、第2の固定摩擦部材32を第1の固定摩擦部材30側に付勢するようになっている。
【0040】
駆動ユニットは、圧電素子22と、移動体24と、駆動摩擦部材28と、駆動摩擦部材とは別に構成され、集電子として機能する一対の接触部材29a,29bとから構成される。
【0041】
圧電素子22の積層方向の一方の端面には移動体24の端面が、他方の端面には駆動摩擦部材28の端面がそれぞれ接着固定され、圧電素子22の両側に移動体24と駆動摩擦部材28とが配置されるようになっている。
【0042】
駆動摩擦部材28は絶縁性部材からなり、その幅は、圧電素子22および移動部材24の幅より大きいので、駆動摩擦部材28の外周面は、一対の固定摩擦部材30,32の対向する面に挟まれて摩擦結合するようになっている。
【0043】
一対の接触部材29a,29bは、導電性部材からなり、その一端が圧電素子22の近傍で支持されている。そして接触部材29a,29bは駆動摩擦部材28の側部を通って固定摩擦部材30,32と平行に伸び、他端が互いに反対側に屈曲している。一対の接触部材29a,29bの上記一端は、図8の要部分解斜視図において矢印92a,92bで示すように、それぞれ電線23a,23bによって圧電素子22の各電極に電気的に接続されている。また、一対の接触部材29a,29bの上記他端は、図7および図8の矢印90a,90bで示すように、一対の固定摩擦部材30,32に、それぞれ摩擦結合し、接して導通するようになっている。
【0044】
つまり、圧電素子22には、駆動パルス発生回路12から、電線13a,13b、固定摩擦部材30,32、接触部材29a,29b、電線23a,23bを経て電圧が印加される。圧電素子22に接続された電線23a,23bは接触部材29a,29bに接続され、短く、かつ両端が駆動ユニットとともに移動するので、引きずることはない。
【0045】
以上説明した各実施形態の駆動装置10,10a,10bは、移動時に電線の両端の間隔が変化するような動作が無くなることにより、小さく構成することができ、駆動性能の低下を防ぎ、電線の破損を防ぐことができる。各実施例において停止摩擦部材はベース部材に固定された固定摩擦部材で構成されているが、完全に固定されたものでなく、移動可能なものでよく、実質的に停止して駆動摩擦部材を相対的に移動させるものであればよい、
【0046】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の駆動装置の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の駆動装置の斜視図である。
【図3】図2の駆動装置の駆動軸の分解斜視図である。
【図4】図2の駆動装置の要部分解斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態の駆動装置の駆動軸の斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の駆動装置の要部分解斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態の駆動装置の平面図である。
【図8】図7の駆動装置の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
10,10a,10b 駆動装置
12 パルス発生回路(駆動パルス発生手段)
13a,13b 電線
14 ベース
14s 上面
15 第1の固定摩擦部材(第1のコンタク手段、電極部、導電性部材)
15s 平面
16 第2の固定摩擦部材(第1のコンタクト手段、電極部、導電性部材)
16s V溝面
18 支持ばね
20 駆動ユニット
22 圧電素子(電気機械変換素子)
23a,23b 電線
24 移動体
24a,24b ねじ穴
24c 側面
24s,24t 凹部
26 駆動軸(駆動摩擦部材)
26a,26b 導電体(第2のコンタクト手段、接触部)
26c 絶縁体
26s 本体部
26t 軸部
27 駆動軸(駆動摩擦部材)
27a,27b 導電層(第2のコンタクト手段、接触部)
27c 本体部
28 駆動摩擦部材
29a,29b 接触部材(第2のコンタクト手段)
30 第1の固定摩擦部材(第1のコンタクト手段、電極部、導電性部材)
32 第2の固定摩擦部材(第1のコンタクト手段、電極部、導電性部材)
34 支持部
36 付勢ばね
70a、70b〜92a,92b 矢印
Claims (5)
- 駆動パルスを発生する駆動パルス発生手段と、上記駆動パルスが与えられて伸縮する電気機械変換素子と、上記電気機械変換素子の伸縮方向一端に固着結合された移動体と、上記電気機械変換素子の伸縮方向他端に固着結合された駆動摩擦部材と、上記駆動摩擦部材に対して付勢されることによって上記駆動摩擦部材と摩擦結合しかつ互いに絶縁され上記駆動パルス発生手段の各電極にそれぞれ電気的に接続された一対の導電性部材で構成された停止摩擦部材とを備え、上記駆動パルス発生手段により上記電気機械変換素子を伸縮させ、上記駆動摩擦部材を駆動し、上記移動体を所定方向に移動させる駆動装置において、上記駆動パルスは、上記停止摩擦部材から駆動摩擦部材を経由して、上記電気機械変換素子に供給されることを特徴とする、駆動装置。
- 上記駆動摩擦部材の駆動範囲に大略沿って上記停止摩擦部材に固設され、かつ上記駆動パルス発生手段に電気的に接続された少なくとも1つの第1のコンタクト手段と、上記電気機械変換素子の近傍に配置され、かつ上記電気機械変換素子に電気的に接続され、かつ上記第1のコンタクト手段に摺接する第2のコンタクト手段とを備えたことを特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
- 上記駆動摩擦部材は、互いに絶縁されかつ上記電気機械変換素子の各電極にそれぞれ電気的に接続された2以上の導電性の接触部を含み、上記停止摩擦部材は、互いに絶縁されかつ上記駆動摩擦部材の上記各接触部にそれぞれ接触しかつ上記駆動パルス発生手段に電気的に接続された導電性の電極部を含むことを特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
- 上記駆動摩擦部材は、一対の導電体が絶縁体の両側にそれぞれ結合してなり、上記各導電体は、上記電気機械変換素子の各電極にそれぞれ電気的に接続され、かつ、上記停止摩擦部材の上記各導電性部材にそれぞれ摩擦結合することを特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
- 上記駆動摩擦部材は、絶縁性の本体部と、該本体部の表面を覆う2つの導電層とを有し、該各導電層は、互いに離れかつ上記電気機械変換素子の各電極にそれぞれ電気的に接続され、かつ、上記停止摩擦部材の上記各導電性部材にそれぞれ摩擦結合することを特徴とする、請求項1又は2記載の駆動装置。
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